JPH11308017A - 高周波電力モニタ用電力結合器 - Google Patents
高周波電力モニタ用電力結合器Info
- Publication number
- JPH11308017A JPH11308017A JP10109120A JP10912098A JPH11308017A JP H11308017 A JPH11308017 A JP H11308017A JP 10109120 A JP10109120 A JP 10109120A JP 10912098 A JP10912098 A JP 10912098A JP H11308017 A JPH11308017 A JP H11308017A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- line
- power
- main
- detector
- transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Transmitters (AREA)
Abstract
損失が小さくなると共に、筐体にマイクロ波が到達する
ことによる影響を最小限にする。 【解決手段】 マイクロストリップ線路の主線路14を
伝送する主電力の一部を、マイクロストリップ線路の伝
送線路15を介して検波器側へ供給するための電力結合
器で、上記伝送線路15の端部に終端抵抗16と、この
終端抵抗16に仮想接地を与えるための約1/4波長の
線路長の先端開放線路17とを設け、この先端開放線路
17の例えば先端開放部を上記主線路14に対し間隔g
1で近接配置する。これによれば、上記主線路14に上
記先端開放線路17が容量性結合し、結合部H1の領域
が小さくなり、送信電力の損失も低くなる。
Description
電力結合器、特にマイクロ波通信装置の送信機で送信電
力をモニタするための電力結合器の構成に関する。
の送信機等の送信出力(電力)をモニタする場合の回路
構成が示されており、例えば最終段HPA(High Power
Amplifier)1にアイソレータ2(なお、4は終端抵
抗)を介してアンテナが接続されている場合等におい
て、上記最終段HPA1と上記アイソレータ2との間
に、分布結合型1/4波長方向性結合器3が配置され
る。
の詳細な構成が示されており、伝送線路はマイクロスト
リップ線路で形成される。即ち、図示されるように、誘
電体基板6の表側に、上記HPA1とアイソレータ2を
接続する主線路7が幅W1で形成され、この基板6の裏
側全面にはグランドプレートが形成される。この主線路
7に対して、検波器側の幅W2の伝送線路8がその4分
の1波長(使用周波数帯域中心周波数の波長の約1/
4)の線路長でSの幅を持って結合(結合部H4)して
おり、この伝送線路8の先端側に、終端抵抗9を介して
4分の1波長の線路長の1/4波長先端開放線路10が
接続される。
れば、主線路7と伝送線路8が結合部H4で結合し、図
6で示したHPA1から伝送される方向の送信電力の一
部が、伝送線路8側へ取り出されて検波器へ導かれ、ア
イソレータ2側から伝送される方向の電力は取り出され
ない。なお、上記アイソレータ2でもアンテナから伝送
されるマイクロ波が遮断される。
波することにより、送信電力(出力)のモニタを行うこ
とができる。そして、上記伝送線路8の先端側に配置さ
れた終端抵抗9と先端開放線路10によれば、この終端
抵抗9を仮想接地として、検波器側から反射して伝送線
路8に戻ってくる不要なマイクロ波を吸収することがで
きる。
高周波電力モニタ用の電力結合器においては、上述した
ように、結合部H4において使用周波数帯域の中心周波
数の約1/4波長の線路長で伝送線路8が結合するた
め、結合部領域のスペースが広くなり、小型化を図るこ
とができないという問題があった。しかも、上記伝送線
路8の1/4波長線路部分から先端側においては、終端
抵抗9及び先端開放線路10が上記主線路7と結合しな
いように上記主線路7に垂直(コの字形)に配置されて
おり、このことによっても電力結合器の回路スペースは
大きくなる。
板6の材質による誘電損失や導体表面における放射損失
などが顕著となることから、特に上記の分布結合型1/
4波長方向性結合器を用いた場合には、その結合部分の
長さによる送信電力の損失が問題となる。
による結合は結合度が高いため、高出力送信機の出力を
モニタする際等、被測定電力が高い場合には、上記主線
路7と伝送線路8の結合部間の間隔Sを広くとることに
なる。しかし、この間隔Sを広くすると、上方に存在す
る筐体(の蓋等)までの高さが低い場合は、その高さに
より結合度が変わるなどの影響を受け易い。
されたもので、その目的は、結合部のスペースを小さく
でき、送信電力の損失が小さくなると共に、筐体の影響
を最小限にすることができる高周波電力モニタ用電力結
合器を提供することにある。
に、請求項1に係る発明は、誘電体基板に形成された分
布定数線路で伝送線路を構成し、この伝送線路として、
主電力を伝送する主線路と、この主伝送路に結合して電
力の一部を検波器側へ伝送するための検波器側線路とを
備えた電力結合器であって、上記検波器側線路の端部に
配置され、当該検波器側から上記結合部側を見たときの
インピーダンス整合を図るための終端抵抗と、この終端
抵抗の先端側に接続され、当該終端抵抗に仮想接地を与
えるための約1/4波長線路長の先端開放線路と、を備
え、少なくとも上記先端開放線路を上記主線路に対し所
定の間隔で配置し、上記検波器側線路が上記主線路に容
量性結合する構成としたことを特徴とする。上記の分布
定数線路としては、マイクロ(波)ストリップ線路、そ
の他のストリップ線路及びコプレナー線路等を含み、終
端抵抗としては、薄膜抵抗、厚膜抵抗及びチップ抵抗等
を含む。
の先端開放部を上記主線路に対し結合させたことを特徴
とする。請求項3に係る発明は、上記先端開放線路の側
面部及び上記終端抵抗の側面部を上記主線路に対し結合
させたことを特徴とする。
の先端開放部を主線路に結合することができ、これによ
れば1/4波長の長さではなく、先端開放線路の小さな
幅により結合され、またコの字形の配置とはならず、方
向性のない容量性結合となる。従って、結合部のスペー
スも小さいものとなり、また送信電力の挿入損失も低く
なる。更に、この場合は、小さい幅で結合することか
ら、所定の結合度を確保するために結合間隔を狭くする
ことになり、筐体による影響も小さくなる。
端開放線路の側面部の一部で行ってよいし、この側面部
と終端抵抗の側面部の両者で行うこともでき、この場合
も上記と同様の効果を得ることができる。
係る高周波電力モニタ用電力結合器の一例が示されてお
り、図示の基板12は図7で示したものと同様で、誘電
体材料からなり、裏面にグランドプレートが形成され
る。この基板12の表面に、図6で示した最終段HPA
(1)とアンテナ側のアイソレータ(2)を接続する幅
W1の主線路(マイクロストリップ線路)14が形成さ
れる。
電力の一部を供給する伝送線路(マイクロストリップ線
路)15が形成され、この伝送線路15の先端側に、終
端抵抗16を介して先端開放線路17が接続されてお
り、この先端開放線路17の線路長Dを、使用周波数帯
域中心周波数の波長の約1/4とすることにより、上記
終端抵抗16の結合線路側端が検波器側から見た仮想接
地(0電位)点となる。従って、検波器側から終端抵抗
16を見たインピーダンスは、伝送線路の特性インピー
ダンス(終端抵抗16の抵抗値)と等しくなり、終端さ
れる。
部が上記主線路14に対し間隔g1で配置され、この先
端開放線路17はその幅W2で主線路14に結合され
る。従って、この場合は、1/4波長の線路で結合した
従来のように方向性を持つことはなく、幅W2と間隔g1
により容量性結合をすることになり、図示されるように
結合部H1の領域は非常に小さいものとなる。
り、図示されるように、当該回路は上記結合部H1の幅
W2と間隔g1により与えられる容量C1(なお、この容
量C1は上記幅W2と間隔g1を適当に選択することによ
り任意の値に設定できる)で主線路14に接続される。
従って、主線路14を伝送する送信電力の一部は、容量
C1、終端抵抗16及び伝送線路15を介して検波器へ
供給されることになる。また、伝送線路15の先端側
は、1/4波長の線路長の先端開放線路17で与えられ
る容量C2を介して接地(仮想接地)され、これによっ
て検波器側から反射して戻ってくるマイクロ波は除去さ
れる。
うに、上記主線路14において最終段HPAからアイソ
レータへ向けて伝送される送信電力の一部が、結合部H
1から先端開放線路17及び終端抵抗16を介して伝送
線路15へ取り出され、検波器へ導かれる。このとき、
上記先端開放線路17が、1/4波長の線路長となって
おり、終端抵抗16の位置に仮想接地を設定するので、
この仮想接地で検波器側からの反射マイクロ波を吸収す
ることができる。
きのインピーダンスは、1/4波長の長さの線路17及
び終端抵抗16によって良好な整合状態が得られること
になり、この場合結合部H1による影響は結合度が低い
場合は殆ど無視することができる。なお、アンテナ側か
ら伝送される電力はアイソレータを通りアンテナより放
射される。このようにして、伝送された一部の送信電力
を入力した検波器では、その入力電圧を検波することに
より、送信電力(出力)がモニタされる。
に対する結合度)を従来と比較したグラフ図が示されて
いる。図示されるように、図7の従来回路の特性線が10
0に示され、これに対し図1の回路の特性線は200のよう
になり、第1例の方が広帯域の周波数特性が得られるこ
とが分かる。更に、この第1例では、結合部H1の面積
が図7の結合部H4と比較すると極めて小さくなり、回路
を小型化できるという利点がある。
れており、この第2例は先端開放線路の側面部を主線路
に結合させたものである。即ち、図3に示されるよう
に、1/4波長の線路長の先端開放線路20を途中で直
角に曲げ、先端側部分の側面を主線路14に対し間隔g
2で配置する。そして、この先端開放線路20は終端抵
抗21を介して伝送線路15へ接続する。この第2例に
よっても、上記第1例と同様の効果を得ることができ、
結合部H2の面積も従来と比較して小さくなる。
れており、この第3例は終端抵抗を含めて主線路に結合
させたものである。即ち、図4に示されるように、検波
器側へ接続される伝送線路22の先端側を直角に曲げ、
終端抵抗23及び1/4波長先端開放線路24の側面部
を主線路14に対し間隔g3で配置する。このような第
3例によっても、上記第1例と同様の効果を得ることが
でき、結合部H3の面積も図7のようにコの字形の配置
とならないので、従来と比較して小さくなる。
主線路に伝送される電力の一部を検波器側へ取り出して
送信電力をモニタするための電力結合器で、終端抵抗と
この終端抵抗に仮想接地を与えるための約1/4波長の
先端開放線路とを備え、少なくともこの先端開放線路を
上記主線路に対し、容量性結合により結合させたので、
1/4波長方向性結合器を使用する場合と比較すると、
結合部のスペースを小さくして小型化を図ることがで
き、また結合部が短くなるので、送信電力の損失も小さ
くすることが可能となる。
を低く設定する場合でも結合間隔が小さくなるので、上
方の筐体の影響(蓋の高さによる結合度の変化等)も解
消することができる。しかも、容量性結合となることか
ら、結合して検出する電力の周波数特性が広帯域となる
という利点もある。
ニタ用電力結合器の構成を示す図である。
す図である。
す図である。
周波数に対する結合度合を、図7の従来例との比較で示
す特性図である。
一例を示し、分布結合型1/4波長方向性結合器を用い
た場合の図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 誘電体基板に形成された分布定数線路で
伝送線路を構成し、この伝送線路として、主電力を伝送
する主線路と、この主伝送路に結合して電力の一部を検
波器側へ伝送するための検波器側線路とを備えた電力結
合器であって、 上記検波器側線路の端部に配置され、当該検波器側から
上記結合部側を見たときのインピーダンス整合を図るた
めの終端抵抗と、 この終端抵抗の先端側に接続され、当該終端抵抗に仮想
接地を与えるための約1/4波長線路長の先端開放線路
と、を備え、 少なくとも上記先端開放線路を上記主線路に対し所定の
間隔で配置し、上記検波器側線路が上記主線路に容量性
結合する構成としたことを特徴とする高周波電力モニタ
用電力結合器。 - 【請求項2】 上記先端開放線路の先端開放部を上記主
線路に対し結合させたことを特徴とする上記請求項1記
載の高周波電力モニタ用電力結合器。 - 【請求項3】 上記先端開放線路の側面部及び上記終端
抵抗の側面部を上記主線路に対し結合させたことを特徴
とする上記請求項1記載の高周波電力モニタ用電力結合
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10912098A JP3735199B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 高周波電力モニタ用電力結合器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10912098A JP3735199B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 高周波電力モニタ用電力結合器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11308017A true JPH11308017A (ja) | 1999-11-05 |
JP3735199B2 JP3735199B2 (ja) | 2006-01-18 |
Family
ID=14502074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10912098A Expired - Fee Related JP3735199B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 高周波電力モニタ用電力結合器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3735199B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006295375A (ja) * | 2005-04-07 | 2006-10-26 | Hitachi Metals Ltd | 高周波回路及びこれを用いた通信装置 |
US7904038B2 (en) | 2005-12-19 | 2011-03-08 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Output monitor circuit of radio-frequency circuit |
-
1998
- 1998-04-20 JP JP10912098A patent/JP3735199B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006295375A (ja) * | 2005-04-07 | 2006-10-26 | Hitachi Metals Ltd | 高周波回路及びこれを用いた通信装置 |
US7904038B2 (en) | 2005-12-19 | 2011-03-08 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Output monitor circuit of radio-frequency circuit |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3735199B2 (ja) | 2006-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4651115A (en) | Waveguide-to-microstrip transition | |
US20030042993A1 (en) | High-frequency line transducer, component, module and communication apparatus | |
EP1041668A2 (en) | Cavity resonator for reducing phase noise of voltage controlled oscillator | |
US6396363B1 (en) | Planar transmission line to waveguide transition for a microwave signal | |
US20070176713A1 (en) | Transmission line connecting structure and transmission/reception device | |
JPH02288501A (ja) | 導波管とマイクロストリップと間の変換装置 | |
US5726664A (en) | End launched microstrip or stripline to waveguide transition with cavity backed slot fed by T-shaped microstrip line or stripline usable in a missile | |
US6043789A (en) | Satellite broadcast receiving converter | |
JP2007235236A (ja) | パッチアンテナおよび高周波デバイス | |
JPH0754887B2 (ja) | マイクロ波固体増幅器 | |
US5666090A (en) | High-frequency coupler | |
US4965538A (en) | Microwave attenuator | |
JP3678194B2 (ja) | 伝送線路および送受信装置 | |
JP3735199B2 (ja) | 高周波電力モニタ用電力結合器 | |
JP2803551B2 (ja) | マイクロストリップ導波管変換回路 | |
JPH07221509A (ja) | マイクロ波帯終端器 | |
JP7077137B2 (ja) | 伝送線路およびコネクタ | |
US6078221A (en) | Field effect transistor amplifier | |
JPH05199019A (ja) | 高周波回路パッケージ | |
JPH0923106A (ja) | コプレーナガイド伝送線路 | |
JP3501929B2 (ja) | 導波管−マイクロストリップライン変換器 | |
JPH06132709A (ja) | 導波管/ストリップ線路変換器 | |
JP3606517B2 (ja) | ハイブリッド回路 | |
WO2019181361A1 (ja) | 高周波接続構造 | |
JPH0134483B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050401 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050510 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050616 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051011 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051021 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081028 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111028 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131028 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |