JPH11307342A - ソレノイド - Google Patents

ソレノイド

Info

Publication number
JPH11307342A
JPH11307342A JP10108097A JP10809798A JPH11307342A JP H11307342 A JPH11307342 A JP H11307342A JP 10108097 A JP10108097 A JP 10108097A JP 10809798 A JP10809798 A JP 10809798A JP H11307342 A JPH11307342 A JP H11307342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic pipe
pipe
iron core
magnetic
inner diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10108097A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Ukai
将樹 鵜飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanmei Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanmei Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanmei Electric Co Ltd filed Critical Sanmei Electric Co Ltd
Priority to JP10108097A priority Critical patent/JPH11307342A/ja
Publication of JPH11307342A publication Critical patent/JPH11307342A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 きわめて簡素な構造によってパイプと可動鉄
心とのクリアランスの減少を図り、もって、ヒステリシ
スの減少及び高精度な比例位置制御を実現すること。 【解決手段】 ソレノイドは、可動鉄心4を収容するパ
イプ5を備え、該パイプ5は磁性パイプ53と非磁性パ
イプ52とを軸方向に結合して構成される。非磁性パイ
プ52の内径は磁性パイプ53の内径よりも大きな値に
設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比例ソレノイドな
どソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油浸型比例ソレノイドにおいて、
可動鉄心を収容するパイプが図6に示すように構成され
るものが知られている。図6に示すパイプ100は、同
一の内径及び外径を有する磁性パイプ101と非磁性パ
イプ102の二つの部材からなり、磁性パイプ101と
非磁性パイプ102を摩擦圧接によって軸方向に結合さ
せることによって形成されている。なお、図6におい
て、符号103は可動鉄心、104は固定鉄心、105
はピン、106は結合ピン、107は固定鉄心104と
パイプ100との溶接個所を表している。その他、従来
からのソレノイドとして、一つの非磁性パイプの一部に
対して熱処理を施し当該部分を磁性化させたものも知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパイプ100においては、摩擦圧接により磁性パイ
プ101と非磁性パイプ102が半径方向に位置ズレを
生ずることを考慮し、可動鉄心103とパイプ100と
の干渉を防止するために、可動鉄心103とパイプ10
0とのクリアランスを比較的大きく設定するようにして
いた。すなわち、図7に概念的に示すように、非磁性パ
イプ102に対して磁性パイプ101が図示二点鎖線で
示すように半径方向に位置ズレした場合、可動鉄心10
3の磁性パイプ101及び非磁性パイプ102との干渉
を避けるために、可動鉄心103の外径を図示二点鎖線
で示すようにパイプ100の内径に比べ十分小さな値に
設定していた。
【0004】このため、パイプ100内部における可動
鉄心103のガタツキが生じ易く、その結果、可動鉄心
103の挙動におけるヒステリシスが比較的大きくな
り、高精度な比例位置制御を実現することが困難であっ
た。
【0005】本発明は、上記のような比例ソレノイドに
限らずオンオフソレノイド等にも適用可能であるが、上
記問題点を解決し、きわめて簡素な構造によってパイプ
と可動鉄心とのクリアランスの減少を図り、もって、ヒ
ステリシスの減少及び高精度な比例位置制御を実現する
ことを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のソレノイドは、
可動鉄心を収容するパイプを備え、該パイプは磁性パイ
プと非磁性パイプとを軸方向に結合して構成されるソレ
ノイドにおいて、前記非磁性パイプの内径は前記磁性パ
イプの内径よりも大きな値に設定されることを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるソレノイド
の一実施形態を表す断面図、図2は、図1図示ソレノイ
ドの要部拡大断面図をそれぞれ示す。
【0008】図1に示すソレノイドは油浸型比例ソレノ
イドである。
【0009】このソレノイドは、固定鉄心1の下端部の
雄ねじ部11がバルブ本体部(図示せず)の雌ねじ部
(図示せず)にねじ込まれることによってバルブ本体に
組み付けられる。ピン2の先端側にはスプール(図示せ
ず)が連結される。ピン2の先端側にはばね座部(図示
せず)が配設され、このばね座部にリターンスプリング
(図示せず)の付勢力が加えられピン2は図面上方への
付勢力を常に受ける。
【0010】固定鉄心1はピン2が挿通される軸方向
(上下方向)のピン挿通孔(油通路)12を有してい
る。
【0011】固定鉄心1の上端外縁部には、パイプ5の
下端部がティグ溶接又はプラズマ溶接等によって溶接さ
れている。図示符号51は溶接個所を示している。
【0012】パイプ5は上下方向に二分割されており、
下部52は非磁性パイプにより形成され、上部53は磁
性パイプにより形成されている。両者52、53は摩擦
圧接等により軸方向に結合されている。図2から明らか
なように、非磁性パイプ52の内径は磁性パイプ53の
内径よりも大きな値に設定され、一方、非磁性パイプ5
2の外径は磁性パイプ53の外径と同じ値に設定されて
いる。例えば、非磁性パイプ52の内径、外径及び肉厚
は、それぞれ18.4mm、20mm及び0.8mmに
設定され、磁性パイプ53の内径、外径及び肉厚は、そ
れぞれ17.6mm、20mm及び1.2mmに設定さ
れている。
【0013】パイプ5の内部には可動鉄心4が収容され
ている。可動鉄心4は軸方向の油通路41を有してい
る。可動鉄心4の下端部には、ピン2の上端部が結合ピ
ン21によって固着されている。可動鉄心4の下端外縁
部43及び固定鉄心1の上端外縁部15は、ソレノイド
のストローク−吸引力特性において、所定のストローク
範囲内で吸引力がほぼ一定に保たれる水平特性を得るこ
とができるような形状にそれぞれ形成されている。
【0014】パイプ5の上端部には、蓋部材6の下端外
縁部がティグ溶接又はプラズマ溶接等によって溶接され
ている。図示符号54は溶接個所を示している。蓋部材
6には手動操作ピン61が配設されている。
【0015】パイプ5及び固定鉄心1の側面にはコイル
アッシー7が外装されている。コイルアッシー7は、樹
脂材料からなるボビン71aに巻線71bが巻回されて
なる磁気コイル71と、磁気回路の一部を形成するヨー
ク72及び丸ケース73と、樹脂材料からなる外ケース
74と、巻線71bのリード線71cを外部に引き出す
ためのブッシュ75とからなり一体成形によって製造さ
れている。
【0016】コイルアッシー7の上端面には、キャップ
8の下端面が圧接されている。キャップ8は上端部にね
じ穴81を有し、蓋部材6の上端部にはこのねじ穴81
と噛み合う雄ねじ部62が形成されている。蓋部材6へ
のキャップ8の取付方法は、蓋部材6の雄ねじ部62に
キャップ8のねじ穴81を合わせ、キャップ8を捻りな
がら下降させるようにする。このような操作により、コ
イルアッシー7がキャップ8により押し下げられ、コイ
ルアッシー7の下端面はバルブ本体(図示せず)の上端
面に圧接され、同時にキャップ8の下端面はコイルアッ
シー7の上端面に圧接される。
【0017】上述したように、非磁性パイプ52の内径
は磁性パイプ53の内径よりも大きな値に設定され、一
方、非磁性パイプ52の外径は磁性パイプ53の外径と
同じ値に設定されている。このため、図3に概念的に示
すように、摩擦圧接により非磁性パイプ52に対して磁
性パイプ53が図示二点鎖線で示すように半径方向に位
置ズレした場合、可動鉄心4の外径を図示二点鎖線で示
すように磁性パイプ53の内径とほぼ等しい値に設定し
たとしても、可動鉄心4の磁性パイプ53及び非磁性パ
イプ52との干渉を避けることができるようになる。換
言すると、本実施形態のパイプ5の場合、パイプ5と可
動鉄心4とのクリアランスを小さな値に設定することが
できる。したがって、本実施形態によると、きわめて簡
素な構造によってパイプ5と可動鉄心4とのクリアラン
スの減少を図り、もって、ヒステリシスの減少及び高精
度な比例位置制御を実現することが可能となる。
【0018】図4及び図5は、それぞれ上述した実施形
態の変形例を示している。
【0019】図4及び図5において、パイプ5は、上述
した実施形態と同様、非磁性パイプ52と磁性パイプ5
3とを軸方向に摩擦圧接等により結合し、非磁性パイプ
52の内径を磁性パイプ53の内径よりも大きな値に設
定し、非磁性パイプ52の外径を磁性パイプ53の外径
と同じ値に設定している。
【0020】図4及び図5において、可動鉄心4の外周
には、磁性パイプ53に対する可動鉄心4の摺動抵抗を
減少させるために摺動リング91、92が配設されてい
る。図4は、摺動リング91としてメタル例えば高力黄
銅材のリングを使用してこのリング91を可動鉄心4の
外周上端に圧入した例であり、図5は、摺動リング92
として四フッ化エチレン樹脂製のバックアップリングを
使用してこのバックアップリング92を可動鉄心4の環
状凹部に取着した例である。いずれの場合においても、
簡単な構成によって可動鉄心4の磁性パイプ53に対す
る摺動抵抗の減少を図ることができ、より高精度な比例
位置制御が可能になる。
【0021】
【発明の効果】本発明のソレノイドによると、非磁性パ
イプの内径を磁性パイプの内径よりも大きな値に設定し
たきわめて簡素な構造によってパイプと可動鉄心とのク
リアランスの減少を図り、もって、ヒステリシスの減少
及び高精度な比例位置制御を実現することが可能にな
る。
【0022】また、可動鉄心の外周に摺動リングを配設
したことにより、磁性パイプに対する可動鉄心の摺動抵
抗が減少し、より一層高精度な比例位置制御が実現可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるソレノイドの一実施形態を表す断
面図である。
【図2】上記ソレノイドの要部拡大断面図である。
【図3】パイプの位置ズレと可動鉄心との関係を示す説
明図である。
【図4】上記ソレノイドの変形例を示す要部断面図であ
る。
【図5】上記ソレノイドの他の変形例を示す要部断面図
である。
【図6】従来のソレノイドの要部断面図である。
【図7】上記従来のソレノイドの問題点を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 固定鉄心 4 可動鉄心 5 パイプ 52 非磁性パイプ 53 磁性パイプ 91、92 摺動リング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動鉄心を収容するパイプを備え、該パ
    イプは磁性パイプと非磁性パイプとを軸方向に結合して
    構成されるソレノイドにおいて、 前記非磁性パイプの内径は前記磁性パイプの内径よりも
    大きな値に設定されることを特徴とするソレノイド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記可動鉄心の外周
    に、前記磁性パイプに対する可動鉄心の摺動抵抗を減少
    させるために摺動リングが配設されることを特徴とする
    ソレノイド。
JP10108097A 1998-04-17 1998-04-17 ソレノイド Pending JPH11307342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10108097A JPH11307342A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 ソレノイド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10108097A JPH11307342A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 ソレノイド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11307342A true JPH11307342A (ja) 1999-11-05

Family

ID=14475807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10108097A Pending JPH11307342A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 ソレノイド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11307342A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103680809A (zh) * 2013-12-27 2014-03-26 宁波华液机器制造有限公司 一种深水阀用电磁铁及其制备方法
CN103700464A (zh) * 2013-12-17 2014-04-02 宁波华液机器制造有限公司 一种新型比例电磁铁
CN103700465A (zh) * 2013-12-17 2014-04-02 宁波华液机器制造有限公司 一种电磁铁
JP2020053618A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 日本電産トーソク株式会社 ソレノイド

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103700464A (zh) * 2013-12-17 2014-04-02 宁波华液机器制造有限公司 一种新型比例电磁铁
CN103700465A (zh) * 2013-12-17 2014-04-02 宁波华液机器制造有限公司 一种电磁铁
CN103680809A (zh) * 2013-12-27 2014-03-26 宁波华液机器制造有限公司 一种深水阀用电磁铁及其制备方法
JP2020053618A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 日本電産トーソク株式会社 ソレノイド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5301874A (en) Adjusting sleeve for an electromagnetically actuatable valve
US5939811A (en) Electromagnetic device with stator displacement regulation
US7168679B2 (en) Electromagnetic valve
JP2007016774A (ja) 燃料噴射弁およびその製造方法
KR0167110B1 (ko) 전자 조작밸브
JP2009520148A (ja) 電磁作動式の弁
JP7463104B2 (ja) ソレノイドバルブ
JPH11307342A (ja) ソレノイド
WO2015072031A1 (ja) 燃料噴射弁、及び燃料噴射弁の製造方法
JP4324880B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7171509B2 (ja) ソレノイドバルブ
US20220128166A1 (en) Solenoid valve
JPH04145268A (ja) 球状弁体のプランジャへの圧入・固定方法
JP2955511B2 (ja) 電磁弁
JP3284361B2 (ja) ソレノイド
JP4144034B2 (ja) 燃料噴射弁
WO2019224929A1 (ja) 燃料噴射弁
JPH0579423A (ja) 燃料噴射弁
JP7302514B2 (ja) ソレノイドバルブ
JPH1140415A (ja) 電磁石におけるチューブと固定鉄心の固定方法
JPH07133877A (ja) 電磁弁の製造方法
JP3160747B2 (ja) ソレノイド弁
JP3343723B2 (ja) ソレノイド
JP2005127407A (ja) 電磁弁
JPH08213230A (ja) ソレノイド

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021126