JPH11306666A - 情報伝送装置および情報再生装置 - Google Patents

情報伝送装置および情報再生装置

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JPH11306666A
JPH11306666A JP11494698A JP11494698A JPH11306666A JP H11306666 A JPH11306666 A JP H11306666A JP 11494698 A JP11494698 A JP 11494698A JP 11494698 A JP11494698 A JP 11494698A JP H11306666 A JPH11306666 A JP H11306666A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送データの中断を必要最小限として、伝送
データの損失を最小限に留めることができる。 【解決手段】 複数種の異なるデータ圧縮方式のいずれ
かで圧縮されている圧縮データを入力データとし、対応
する複数種の伸長復号手段を備えるデータ復号手段6
と、データ復号手段からの復号データと、データ復号手
段の入力データである圧縮データとのうちのいずれか
を、切り替え制御信号に応じて選択的に出力する伝送デ
ータ切り替え手段8と、伝送データ切り替え手段からの
データを伝送手段でデータ伝送可能な伝送データに変換
する変換手段9と、伝送手段でのデータ伝送を中断する
ためのデータ伝送中断手段10とを備える。伝送データ
切り替え要求の発生時、切り替え後伝送データと、現在
伝送データとを比較して、両者が異なるときにのみ、デ
ータ伝送中断手段に、データ伝送の中断を指示するとと
もに、伝送データ切り替え手段を切り替え制御する制御
手段11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、オーデ
ィオ情報や画像情報の圧縮データと、それを伸長復号し
た復号データとのいずれかを伝送する情報伝送装置およ
び情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量の記録媒体としてDVD(デジタ
ルビデオディスクあるいはデジタルバーサタイルディス
ク)が知られている。このDVDには、オーディオ信号
は、ドルビーAC3、MPEGオーディオなどのオーデ
ィオ圧縮方式による圧縮データや非圧縮のPCMデータ
などが、最大8種類、記録される。
【0003】一方、現行のDVDプレーヤは、オーディ
オデータの復号部として、前記オーディオ圧縮方式のう
ちの一つの圧縮方式に対応する伸長復号手段を持つもの
の他、ドルビーAC3と、MPEGオーディオとの2つ
の圧縮方式に対応する伸長復号手段を持つものなど、複
数のオーディオ圧縮方式に対応する伸長復号部を持つも
のもある。
【0004】後者の複数のオーディオ圧縮方式に対応す
るDVDプレーヤの場合には、ユーザは、再生を希望す
る圧縮方式を指定することができる。
【0005】また、DVDプレーヤは、再生オーディオ
データを、例えばIEC958で規定されたデジタルオ
ーディオインターフェースにより、信号ラインを通じて
AVアンプなどの外部機器に供給する機能を有してい
る。
【0006】この再生オーディオデータの伝送に当たっ
て、圧縮データと、伸長復号データとのどちらでも信号
ラインを通じて伝送することができるようにしているも
のもある。さらに、再生中であっても、伝送するデータ
を圧縮データと伸長復号データとの間で切り替えを可能
にしているものもある。
【0007】このように、伝送データの切り替えが可能
なDVDプレーヤにおいては、データ伝送中断手段を備
え、ユーザにより伝送データの切り替え操作が行われた
時には、データ伝送中断手段により、それまでのデータ
伝送を中断し、IEC958に適合するデータ変換を、
切り替え後のデータ用に変更し、その後、データ伝送を
再開するようにしている。この場合に、データ伝送の中
断により、伝送されたデータの受信側では、音声がとぎ
れることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
DVDプレーヤにおいては、再生中の伝送データの切り
替え時には、必ず、データ伝送中断手段によりデータ伝
送を中断するようにしている。しかしながら、伸長復号
部が複数種の圧縮方式に対応するものである場合には、
選択された圧縮データと、選択された伝送データとの関
係から、伝送するデータに変化が無い場合が生じる。
【0009】このことを、伸長復号部がドルビーAC3
とMPEGオーディオとの2種のオーディオ圧縮方式に
対応している場合を例に説明する。
【0010】以下に説明する例の場合、DVDプレーヤ
が復号化手段を備えて、ユーザが選択できる圧縮方式
は、ドルビーAC3とMPEGオーディオである。ユー
ザは、DVDディスクから読み出すデータとして、この
2つの圧縮方式のいずれか一方の圧縮方式のデータを選
択するほか、PCMデータを選択することもできる。
【0011】一方、伝送データの選択ポジションとして
は、図3に示すように、PCM、PCM/AC3、
PCM/MPEG、PCM/AC3/MPEGの4
ポジションが用意される。ここで、図3において、「P
CM」は、DVDディスクから読み出されたPCMデー
タまたは伸長復号デジタルデータを意味し、「AC3」
はドルビーAC3、「MPEG」はMPEGオーディオ
圧縮を、それぞれ意味している。
【0012】このように、一つの選択ポジションで複数
通りの伝送データの選択を可能にするのは、ユーザが選
択した圧縮方式を失念したとしても、適切な伝送データ
が選択できるようにするためである。この場合、伝送デ
ータとして〜のように複数種が選択される場合に、
すべての選択ポジションに「PCM」が含まれるのは、
該当する圧縮データが入力データとして存在しない場合
を考慮したものであり、〜のいずれの選択ポジショ
ンにおいても、伝送可能なデータとして該当する圧縮デ
ータが存在する場合には、その圧縮データを伝送するこ
とが優先されるものである。
【0013】この図3の表から分かるように、例えばD
VDディスクからの読み出すべきものとして選択された
音声データが、ドルビーAC3の圧縮データであった場
合には、PCMのポジションと、PCM/MPEG
のポジションとで、ユーザにより切り替えがなされても
IEC958により伝送される出力データはPCMデー
タとなって変化せず、同様に、PCM/AC3のポジ
ションと、PCM/AC3/MPEGのポジションと
で、ユーザにより切り替えがなされてもIEC958に
より伝送される出力データはドルビーAC3の圧縮デー
タとなり変化しない。
【0014】また、DVDディスクからの読み出しデー
タとして選択された音声データが、MPEGオーディオ
の圧縮データであった場合には、PCMのポジション
と、PCM/AC3のポジションとで、ユーザにより
切り替えがなされてもIEC958により伝送される出
力データはPCMデータとなって変化せず、同様に、
PCM/MPEGのポジションと、PCM/AC3/
MPEGのポジションとで、ユーザにより切り替えがな
されてもIEC958により伝送される出力データはM
PEGオーディオ圧縮データとなって変化しない。
【0015】しかしながら、従来のDVDプレーヤにお
いては、伝送データの選択切り替えポジションが変更さ
れると、データ伝送中断手段により、データを中断し
て、切り替え動作を行うように構成されている。このた
め、上述のように、伝送データの選択切り替えがなされ
ても伝送するデータが変化しない場合であっても、デー
タ伝送が中断されて、オーディオ信号の場合には出力音
声のとぎれとなってしまうことになる。
【0016】この発明は、以上の点にかんがみ、伝送デ
ータの中断を必要最小限として、伝送データの損失を最
小限に留めることができるようにすることを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による情報伝送装置は、所定のフォーマッ
トの伝送データ形式でデータ伝送を行う伝送手段と、複
数種の異なるデータ圧縮方式のいずれかで圧縮されてい
る圧縮データを入力データとし、前記複数種の異なるデ
ータ圧縮方式に対応する複数種の伸長復号手段を備える
データ復号手段と、前記データ復号手段からの復号デー
タと、前記データ復号手段の入力データである圧縮デー
タとのうちのいずれかを、切り替え制御信号に応じて選
択的に出力する伝送データ切り替え手段と、前記伝送デ
ータ切り替え手段からのデータを、前記伝送手段でデー
タ伝送可能な伝送データに変換する変換手段と、前記伝
送データ切り替え手段で出力するデータを切り替える際
に、前記伝送手段でのデータ伝送を中断するためのデー
タ伝送中断手段と、ユーザの指示入力により前記伝送手
段で伝送するデータを選択指定するものであって、前記
複数種の圧縮データおよび復号データのうちの1つ、あ
るいは、2つ以上の組み合わせからなる複数の、データ
を選択指定する伝送データ選択指定手段と、前記伝送デ
ータ選択指定手段における指定情報と、前記データ復号
手段の入力データとから伝送すべきデータを決定し、決
定したデータと前記データ切り替え手段の出力データと
が同一であるか否か判断し、前記決定したデータと前記
データ切り替え手段の出力データとが異なっているとき
にのみ、前記データ伝送中断手段に、データ伝送の中断
を指示するとともに、前記切り替え制御信号を前記伝送
データ切り替え手段に供給するようにする制御手段とを
備えることを特徴とする。
【0018】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の情報伝送装置において、前記圧縮データは、オーディ
オ情報の圧縮データであり、前記データ復号手段は、ド
ルビーAC3圧縮方式と、MPEGオーディオ圧縮方式
に対応する伸長復号手段を備え、前記伝送手段は、IE
C958であり、前記変換手段は、前記データ復号手段
で復号されたデジタルデータと、前記ドルビーAC3圧
縮方式の圧縮データと、前記MPEGオーディオ圧縮方
式の圧縮データのそれぞれを前記IEC958で伝送可
能なデータに変換することを特徴とする。
【0019】また、請求項3の発明の情報再生装置は、
複数種の異なるデータ圧縮方式で圧縮された情報が記録
された記録媒体から前記圧縮方式が異なる複数個の情報
を読み出す情報読み出し手段と、前記複数種の異なるデ
ータ圧縮方式のうちの幾つかに対応する複数種の伸長復
号手段を備えるデータ復号手段と、ユーザの指示操作に
応じて前記データ復号手段で復号可能な複数種の異なる
データ圧縮方式のうちの一つを選択指定する圧縮データ
選択指定手段と、前記情報読み出し手段からの前記圧縮
方式が異なる複数個の情報のうちから、前記圧縮データ
選択指定手段で選択指定された圧縮データを選択して前
記データ復号手段に供給する圧縮データ選択手段と、前
記データ復号手段からの復号データと、前記データ復号
手段の入力データである圧縮データとのうちのいずれか
を、切り替え制御信号に応じて選択的に出力する伝送デ
ータ切り替え手段と、所定のフォーマットの伝送データ
形式でデータ伝送を行う伝送手段と、前記伝送データ切
り替え手段からのデータを、前記伝送手段でデータ伝送
可能な伝送データに変換する変換手段と、前記伝送デー
タ切り替え手段で出力するデータを切り替える際に、前
記伝送手段でのデータ伝送を中断するためのデータ伝送
中断手段と、ユーザの指示入力により前記伝送手段で伝
送するデータを選択指定するものであって、前記複数種
の圧縮データおよび復号データのうちの1つ、あるい
は、2つ以上の組み合わせからなる複数の、データを選
択指定する伝送データ選択指定手段と、前記伝送データ
選択指定手段における指定情報と、前記データ復号手段
の入力データとから伝送すべきデータを決定し、決定し
たデータと前記データ切り替え手段の出力データとが同
一であるか否か判断し、前記決定したデータと前記デー
タ切り替え手段の出力データとが異なっているときにの
み、前記データ伝送中断手段に、データ伝送の中断を指
示するとともに、前記切り替え制御信号を前記伝送デー
タ切り替え手段に供給するようにする制御手段と、を備
えることを特徴とする。
【0020】請求項4の発明は、請求項3に記載の情報
再生装置において、前記記録媒体はディスク媒体であっ
て、前記情報読み出し手段は、光学的ピックアップ手段
であり、前記圧縮データは、オーディオ情報の圧縮デー
タであり、前記データ復号手段は、ドルビーAC3圧縮
方式と、MPEGオーディオ圧縮方式に対応する伸長復
号手段を備え、前記伝送手段は、IEC958であり、
前記変換手段は、前記データ復号手段で復号されたデジ
タルデータと、前記ドルビーAC3圧縮方式の圧縮デー
タと、前記MPEGオーディオ圧縮方式の圧縮データの
それぞれを前記IEC958で伝送可能なデータに変換
することを特徴とする。
【0021】請求項1または請求項3の発明において
は、ユーザにより伝送データ選択指定が変更されて、伝
送データの切り替え要求が発生したときであっても、制
御手段は、伝送手段で伝送すると決定したデータを、そ
の決定前まで伝送手段で伝送していたデータとが同じで
あるときには、データ伝送中断手段にはデータ伝送の中
断は指示せず、また、データ切り替え手段による切り替
えも実行しない。
【0022】これにより、伝送データの無駄な中断を防
ぐことができ、伝送データの損失を最小限に留めること
ができる。
【0023】特に、請求項2または請求項3のように、
伝送対象がオーディオ信号の場合であって、ドルビーA
C3とMPEGオーディオというように複数通りのデー
タ圧縮方式に対応する伸長復号部を備える装置の場合に
は、伝送されたオーディオデータについて、音のとぎれ
が最小限となるオーディオデータの伝送が可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明を、DVDプレーヤのオーディオデータの伝送に適用
した場合の実施の形態を説明する。
【0025】図1は、DVDプレーヤのオーディオデー
タの復調部およびデータ伝送部の構成の概略を示すブロ
ック図である。この例のDVDプレーヤは、圧縮オーデ
ィオデータの伸長復号手段として、ドルビーAC3と、
MPEGオーディオの2つの圧縮オーディオデータに対
応したものを備えている。
【0026】DVDビデオディスク1に記録されている
データは、ピックアップ2によりディスク1から読み出
されて電気信号S2に変換され、記録データ処理機能部
3に供給される。記録データ処理機能部3では、このピ
ックアップ2からの信号S2について、DVDフォーマ
ットで規定されたデータ変換を行い、混在圧縮データS
3を出力する。
【0027】混在圧縮データS3は、主映像圧縮データ
(ビデオパック)、最大32種類の副映像圧縮データ
(サブピクチャパック)、最大8種類の音声圧縮データ
(オーディオパック)、付加情報データ(ナビゲーショ
ンパック)などから構成されている。ユーザは、DVD
プレーヤが備える伸長復号部に応じて、いずれの圧縮デ
ータを復号対象にするかを選択する。このため、この実
施の形態のDVDプレーヤは、切り替えキーなどからな
る圧縮データ選択指定部12を備える。圧縮データ選択
指定部12は、ビデオデータおよびオーディオデータの
それぞれについて、DVDディスクからの読み出し対象
を選択指定するもので、伸長対象とする圧縮データを指
定するものである。なお、この伸長対象とする圧縮デー
タには、非圧縮データであるPCMデータも含まれ、こ
の圧縮データ選択指定部12は、この非圧縮データであ
るPCMデータを選択するポジションも備えている。
【0028】この実施の形態のDVDプレーヤの場合、
前述したように、圧縮オーディオデータについては、ド
ルビーAC3と、MPEGオーディオの2つの圧縮方式
に対応した2個の伸長復号部を備えているので、ユーザ
は、圧縮データ選択指定部12を通じて、これの2つの
圧縮方式のどちらの圧縮オーディオデータを伸長対象に
するかを指定するようにする。圧縮データ選択指定部1
2の選択指定情報は、システムコントローラ11に供給
される。
【0029】また、この実施の形態では、伝送データ選
択指定部13を備える。この伝送データ選択指定部13
は、ビデオデータやオーディオデータを外部機器に伝送
する場合に、伝送対象のデータをどのようなものにする
かをユーザが選択指定するためのものである。オーディ
オデータを伝送する場合の選択指定については、前述の
図3に示したような、1〜複数データを指定する〜
の4つの選択切り替えポジションを備え、そのいずれか
のポジションをユーザが選択指定するようにするもので
ある。この伝送データ選択指定部13の選択指定情報も
システムコントローラ11に供給される。
【0030】前述したように、〜のいずれの選択ポ
ジションにおいては、伝送可能なデータとして該当する
圧縮データが存在する場合には、その圧縮データを伝送
することが優先されるものである。
【0031】システムコントローラ11は、マイクロコ
ンピュータで構成されるもので、後述するように、圧縮
データ選択指定部12および伝送データ選択指定部13
からの選択指定情報に応じて、必要な部位の適切な切り
替え制御などを実行する。
【0032】一方、記録データ処理機能部3からの混在
圧縮データS3は、データ選択部4に供給される。デー
タ選択部4は、システムコントローラ11からのユーザ
の選択指定に応じた映像データと、オーディオデータと
を選択する。
【0033】映像データについては、データ選択部4
は、ユーザが選択した副映像圧縮データの種類をシステ
ムコントローラ11から報告されることにより、主映像
圧縮データと、選択された1種類の副映像圧縮データと
からなる映像データS4vを主/副映像データ処理機能
部5に供給する。
【0034】主/副映像データ処理機能部5は、主映像
圧縮データと、選択された1種類の副映像圧縮データと
について復号、合成、D/A変換を行い、出力映像信号
S5を生成して出力する。この出力映像信号S5は、例
えばテレビ受像機に入力され、映像が再生される。
【0035】また、オーディオデータについては、デー
タ選択部4は、ユーザが選択した圧縮オーディオデータ
(非圧縮データであるPCMデータも含む)の種類をシ
ステムコントローラ11から報告されることにより、選
択された1種類の圧縮オーディオデータS4aを音声デ
ータ復号部6に供給する。
【0036】音声データ復号部6は、前述したように、
ドルビーAC3用の伸長復号部61と、MPEGオーデ
ィオ用の伸長復号部62とを備える。どちらの伸長復号
部を用いるかは、圧縮データ選択指定部12を通じたユ
ーザの選択指定に応じたシステムコントローラ11から
の指示により決定される。そして、システムコントロー
ラ11により選択指定された伸長復号部を用いて、圧縮
オーディオデータS4aを伸長復号する。ただし、PC
Mデータが選択指定されている場合には、この伸長復号
部では伸長復号は行われない。
【0037】音声データ復号部6からの復号オーディオ
データ(PCMデータ)S6は、D/A変換器7により
アナログ信号S7に変換され、スピーカにて再生するた
めの出力音声信号とされる。音声データ復号部6からの
復号オーディオデータS6は、また、伝送データ切り替
え部8に供給される。
【0038】伝送データ切り替え部8には、また、デー
タ選択部4からの圧縮オーディオデータS4aが供給さ
れる。この伝送データ切り替え部8は、システムコント
ローラ11からの、切り替え制御信号に応じて、データ
選択部4からの圧縮オーディオデータS4aまたは音声
データ復号部6からの復号オーディオデータS6のいず
れか一方のデータS8を、IEC958変換部9に供給
する。
【0039】IEC958変換部9は、その入力データ
S8をIEC958インターフェース規格に適合するデ
ータに変換する。この場合、伝送データが、復号データ
(PCMデータ)か、ドルビーAC3の圧縮データか、
MPEGオーディオデータか、により、データ変換を切
り替える必要がある。このため、IEC958変換部9
の出力S9は、データ伝送中断部10を通じて伝送デー
タS10として出力される。データ伝送中断部10は、
伝送データ切り替え部8で伝送データを切り替え、IE
C958変換部9で変換手段を切り替えるための遅延時
間分の間、データ伝送を中断するものである。
【0040】IEC958変換部9の変換手段の切り替
え指示や、データ伝送中断部10でのデータ伝送の中断
指示は、システムコントローラ11から与えられる。
【0041】この場合、後述もするように、システムコ
ントローラ11は、伝送データ選択指定部13を通じて
ユーザによる伝送データ切り替え要求が発生しても、そ
れまで、伝送していたデータと、新たに伝送すると決定
されるデータとが同じ場合には、伝送データ切り替え部
8を切り替えず、また、IEC958変換部9の変換手
段の切り替え指示や、データ伝送中断部10でのデータ
伝送の中断指示も、送出しない。
【0042】なお、DVDビデオディスク1の再生中
は、もちろんこと、ストップ状態においても、ミュート
データのIEC958変換出力が伝送されている。この
ため、DVDプレーヤにおいては、常にユーザからの伝
送データ切り替え要求を監視する。この伝送データ切り
替え要求の監視は、伝送データ選択指定部13を通じた
前述した〜の4つのポジションの中での変更がある
か否かの監視である。
【0043】そして、伝送データ切り替え要求があった
時には、実際に切り替えが必要か否か判断して、必要で
あれば、データ伝送中断手段10によりデータ伝送を中
断し、伝送データ切り替え部8により伝送データの切り
替えを行い、また、IEC958変換部9での変換の切
り替えを行う。
【0044】次に、図2のフローチャートを参照しなが
ら、システムコントローラ11で実行される伝送データ
切り替え要求発生時の処理の詳細について、説明する。
【0045】図2に示すように、まず、ステップ101
においては、伝送データの切り替え要求が発生したか否
か判別する。切り替え要求が発生していなければ、この
図2の処理ルーチンをそのまま抜ける。
【0046】ステップ101で、伝送データの切り替え
要求が発生したと判別されたときには、ステップ102
に進み、圧縮データ選択指定部12の選択指定情報と、
伝送データ選択指定部13からの新たな選択指定情報と
から、ステップ101で検出された伝送データ切り替え
要求により伝送すべきとするデータを決定する。これ
は、前述した図3の表に基づいて決定されることに等し
い。
【0047】ステップ102の次にはステップ103に
進み、ステップ102で決定された切り替え後伝送デー
タと、現在伝送データとの比較を行う。この比較は、実
際に伝送データを比較する必要はなく、システムコント
ローラ11は、現在伝送しているデータの種別が何であ
るかを認識しているので、この認識している現在伝送デ
ータの種別と、ステップ102で次に伝送すべきものと
して決定したデータの種別とを比較するものである。
【0048】次のステップ104では、ステップ103
での比較により、現在伝送データと、切り替え後伝送デ
ータとが同一であるか、異なっているか判別する。両者
が同一であると判別されたときには、データ伝送中断や
切り替えは、行わずに、そのままこの図2の処理ルーチ
ンを抜ける。
【0049】また、ステップ104で、現在伝送データ
と、切り替え後伝送データとが異なると判別されたとき
には、ステップ105に進み、データ伝送中断部10を
制御して、データ伝送を中断する。そして、ステップ1
06に進み、伝送データ切り替え部8に切り替え制御信
号を供給して、伝送データの切り替えを行い、また、I
EC958変換部9を切り替える。そして、切り替えが
完了したタイミングでステップ107において、データ
伝送を再開する。そして、この処理ルーチンを終了す
る。
【0050】以上のように、システムコントローラ11
は、ユーザから伝送データの切り替え要求があったとき
に、IEC958出力が切り替えにより変化するか否か
を判断し、変化するときにのみ、データ伝送中断部10
でデータ伝送を中断してから、伝送データ切り替え部8
を切り替える。そして、IEC958出力が切り替えに
より変化しないと判断したときには、システムコントロ
ーラ11は、データ伝送中断部10や伝送データ切り替
え部8の制御を行わない。
【0051】したがって、図3の表に示されるように、
例えば、選択された音声圧縮データがドルビーAC3の
場合であって、ユーザの伝送データ切り替え要求が、
PCMのポジションと、PCM/MPEGのポジショ
ンとの間での切り替えの場合には、切り替えは実行され
ず、伝送出力データはPCMデータのまま継続され、中
断されることはない。
【0052】このため、ユーザによる伝送データ切り替
え要求時の伝送データ損失を必要最小限に抑えることが
でき、記録データの忠実な再生ができる。
【0053】なお、以上の実施の形態では、DVDフォ
ーマットで規定されている音声圧縮データのうち、ドル
ビーAC3データと、MPEGオーディオデータの2種
類のみに対応している場合を例に説明したが、DTS、
SDDSなどにも対応している場合には、図3の表の
「音声圧縮データ」「選択された伝送データ」欄が拡張
されるだけで、上述と全く同様にして、この発明が適用
可能である。
【0054】また、伝送手段としてIEC958を用い
たが、オーディオデータの伝送が可能なその他ので伝送
方式を用いてももちろん良い。
【0055】また、DVDプレーヤに限らず、これと同
等の機能を実現する装置のすべての装置に、この発明は
適用可能である。
【0056】また、以上は、オーディオ信号についての
み説明したが、映像データについても、全く同様にし
て、この発明は適用可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、操作者による伝送データの切り替え要求があったと
きに、伝送データが切り替えにより変化するか否かを判
断し、変化するときにのみ、データ伝送を一旦中断し、
切り替えるように構成したことにより、伝送データが切
り替えにより変化しない場合には、データ伝送は中断さ
れず、以前のデータが継続して伝送される。このため、
伝送データ損失を最小限に抑えることができる。
【0058】特に音声データの場合には、伝送データの
中断は、音声のとぎれとなるが、この音声のとぎれが最
小限に抑えられるため、記録データの忠実な再生が可能
な限り守られる再生装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報再生装置の実施の形態のブ
ロック図である。
【図2】この発明の実施の形態の要部の処理動作を説明
するためのフローチャートである。
【図3】この発明の目的および動作の説明のために用い
る図である。
【符号の説明】
1…ディスク、2…ピックアップ、3…記録データ処理
機能部、4…データ選択部、5…主/副映像データ処理
機能部、6…音声データ復号部、7…D/A変換器、8
…伝送データ切り替え部、9…IEC958変換部、1
0…データ伝送中断部、11…システムコントローラ、
12…圧縮データ選択指定部、13…伝送データ選択指
定部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のフォーマットの伝送データ形式でデ
    ータ伝送を行う伝送手段と、 複数種の異なるデータ圧縮方式のいずれかで圧縮されて
    いる圧縮データを入力データとし、前記複数種の異なる
    データ圧縮方式に対応する複数種の伸長復号手段を備え
    るデータ復号手段と、 前記データ復号手段からの復号データと、前記データ復
    号手段の入力データである圧縮データとのうちのいずれ
    かを、切り替え制御信号に応じて選択的に出力する伝送
    データ切り替え手段と、 前記伝送データ切り替え手段からのデータを、前記伝送
    手段でデータ伝送可能な伝送データに変換する変換手段
    と、 前記伝送データ切り替え手段で出力するデータを切り替
    える際に、前記伝送手段でのデータ伝送を中断するため
    のデータ伝送中断手段と、 ユーザの指示入力により前記伝送手段で伝送するデータ
    を選択指定するものであって、前記複数種の圧縮データ
    および復号データのうちの1つ、あるいは、2つ以上の
    組み合わせからなる複数の、データを選択指定する伝送
    データ選択指定手段と、 前記伝送データ選択指定手段における指定情報と、前記
    データ復号手段の入力データとから伝送すべきデータを
    決定し、決定したデータと前記データ切り替え手段の出
    力データとが同一であるか否か判断し、前記決定したデ
    ータと前記データ切り替え手段の出力データとが異なっ
    ているときにのみ、前記データ伝送中断手段にデータ伝
    送の中断を指示するとともに、前記切り替え制御信号を
    前記伝送データ切り替え手段に供給するようにする制御
    手段とを備える情報伝送装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の情報伝送装置において、 前記圧縮データは、オーディオ情報の圧縮データであ
    り、 前記データ復号手段は、ドルビーAC3圧縮方式と、M
    PEGオーディオ圧縮方式に対応する伸長復号手段を備
    え、 前記伝送手段は、IEC958であり、 前記変換手段は、前記データ復号手段で復号されたデジ
    タルデータと、前記ドルビーAC3圧縮方式の圧縮デー
    タと、前記MPEGオーディオ圧縮方式の圧縮データの
    それぞれを前記IEC958で伝送可能なデータに変換
    することを特徴とする情報伝送装置。
  3. 【請求項3】複数種の異なるデータ圧縮方式で圧縮され
    た情報が記録された記録媒体から前記圧縮方式が異なる
    複数個の情報を読み出す情報読み出し手段と、 前記複数種の異なるデータ圧縮方式のうちの幾つかに対
    応する複数種の伸長復号手段を備えるデータ復号手段
    と、 ユーザの指示操作に応じて前記データ復号手段で復号可
    能な複数種の異なるデータ圧縮方式のうちの一つを選択
    指定する圧縮データ選択指定手段と、 前記情報読み出し手段からの前記圧縮方式が異なる複数
    個の情報のうちから、前記圧縮データ選択指定手段で選
    択指定された圧縮データを選択して前記データ復号手段
    に供給する圧縮データ選択手段と、 前記データ復号手段からの復号データと、前記データ復
    号手段の入力データである圧縮データとのうちのいずれ
    かを、切り替え制御信号に応じて選択的に出力する伝送
    データ切り替え手段と、 所定のフォーマットの伝送データ形式でデータ伝送を行
    う伝送手段と、 前記伝送データ切り替え手段からのデータを、前記伝送
    手段でデータ伝送可能な伝送データに変換する変換手段
    と、 前記伝送データ切り替え手段で出力するデータを切り替
    える際に、前記伝送手段でのデータ伝送を中断するため
    のデータ伝送中断手段と、 ユーザの指示入力により前記伝送手段で伝送するデータ
    を選択指定するものであって、前記複数種の圧縮データ
    および復号データのうちの1つ、あるいは、2つ以上の
    組み合わせからなる複数の、データを選択指定する伝送
    データ選択指定手段と、 前記伝送データ選択指定手段における指定情報と、前記
    データ復号手段の入力データとから伝送すべきデータを
    決定し、決定したデータと前記データ切り替え手段の出
    力データとが同一であるか否か判断し、前記決定したデ
    ータと前記データ切り替え手段の出力データとが異なっ
    ているときにのみ、前記データ伝送中断手段に、データ
    伝送の中断を指示するとともに、前記切り替え制御信号
    を前記伝送データ切り替え手段に供給するようにする制
    御手段と、 を備える情報再生装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の情報再生装置において、 前記記録媒体はディスク媒体であって、前記情報読み出
    し手段は、光学的ピックアップ手段であり、 前記圧縮データは、オーディオ情報の圧縮データであ
    り、 前記データ復号手段は、ドルビーAC3圧縮方式と、M
    PEGオーディオ圧縮方式に対応する伸長復号手段を備
    え、 前記伝送手段は、IEC958であり、 前記変換手段は、前記データ復号手段で復号されたデジ
    タルデータと、前記ドルビーAC3圧縮方式の圧縮デー
    タと、前記MPEGオーディオ圧縮方式の圧縮データの
    それぞれを前記IEC958で伝送可能なデータに変換
    することを特徴とする情報再生装置。
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