JPH11305412A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法Info
- Publication number
- JPH11305412A JPH11305412A JP13265998A JP13265998A JPH11305412A JP H11305412 A JPH11305412 A JP H11305412A JP 13265998 A JP13265998 A JP 13265998A JP 13265998 A JP13265998 A JP 13265998A JP H11305412 A JPH11305412 A JP H11305412A
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- JP
- Japan
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- processing
- silver halide
- processing liquid
- halide photographic
- sensitive material
- Prior art date
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- Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】迅速かつ最大発色濃度や白地等の処理性能を満
足し、連続運転時の処理安定性、処理液保存性に優れる
処理方法を提供する。 【解決手段】25℃における粘度が1.5cp〜10.
0cpであり、表面張力が15.0dyne/cm〜5
0.0dyne/cmであるハロゲン化銀写真感光材料
用の処理液を、塗布又は気相を介して感光材料の乳剤面
に供給する処理液供給手段を用いて処理を行うことを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法である。
足し、連続運転時の処理安定性、処理液保存性に優れる
処理方法を提供する。 【解決手段】25℃における粘度が1.5cp〜10.
0cpであり、表面張力が15.0dyne/cm〜5
0.0dyne/cmであるハロゲン化銀写真感光材料
用の処理液を、塗布又は気相を介して感光材料の乳剤面
に供給する処理液供給手段を用いて処理を行うことを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料(以下、単に感光材料ないし感材とも言う)の処
理方法に関するものであり、更に詳しくは迅速かつ最大
発色濃度や白地等の処理性能を満足し、連続運転時の処
理安定性、処理液保存性に優れる処理方法に関する。
光材料(以下、単に感光材料ないし感材とも言う)の処
理方法に関するものであり、更に詳しくは迅速かつ最大
発色濃度や白地等の処理性能を満足し、連続運転時の処
理安定性、処理液保存性に優れる処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の処理の迅速化の要望の高まりを受
け、ミニラボ店が急激に増加している。ミニラボ店の急
激な増加によりミニラボ1台当たりの感材の処理量が少
なくなり、処理槽内の処理液の液更新率が低下してい
る。このため、処理液が劣化しやすく安定した処理性能
を保てなくなりやすい。こういう状況の中で処理液の保
存性に優れ、且つ迅速な処理が望まれいる。
け、ミニラボ店が急激に増加している。ミニラボ店の急
激な増加によりミニラボ1台当たりの感材の処理量が少
なくなり、処理槽内の処理液の液更新率が低下してい
る。このため、処理液が劣化しやすく安定した処理性能
を保てなくなりやすい。こういう状況の中で処理液の保
存性に優れ、且つ迅速な処理が望まれいる。
【0003】このため、ハロゲン化銀写真感光材料を処
理する処理液を密閉性の高い容器(例えばインクジェッ
トヘッド)に収容して、該処理液を感光材料の乳剤面に
気相を介して供給することが特開平6−324455
号、同9−43814号に開示されている。また、特開
平9−171241号には、発色現像主薬を含有する部
分液及びアルカリ剤を含有する部分液の2液を空間を介
して感光材料に供給する処理方法が開示されている。
理する処理液を密閉性の高い容器(例えばインクジェッ
トヘッド)に収容して、該処理液を感光材料の乳剤面に
気相を介して供給することが特開平6−324455
号、同9−43814号に開示されている。また、特開
平9−171241号には、発色現像主薬を含有する部
分液及びアルカリ剤を含有する部分液の2液を空間を介
して感光材料に供給する処理方法が開示されている。
【0004】確かにこれらの処理方法は、空気酸化等の
影響を受けにくく処理液の保存性に優れ、処理性能の安
定性に関しても抜群の性能が得られる。
影響を受けにくく処理液の保存性に優れ、処理性能の安
定性に関しても抜群の性能が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際にこの方
法を用いて感光材料の処理を行った場合、この方法だけ
では感光材料への処理液の供給が安定せず、時間によっ
て供給量が大きく変化したり、射出方向が一定でなくな
るため、連続して処理を行うと処理される部分と処理さ
れない部分ができ、ひどいムラが発生してしまう場合
や、ひどい時には一定時間経過すると全く処理液が供給
されなくなってしまう場合があることが判明した。ま
た、長期間の休止後には射出しなくなってしまうという
現象も発生する場合があることも判った。
法を用いて感光材料の処理を行った場合、この方法だけ
では感光材料への処理液の供給が安定せず、時間によっ
て供給量が大きく変化したり、射出方向が一定でなくな
るため、連続して処理を行うと処理される部分と処理さ
れない部分ができ、ひどいムラが発生してしまう場合
や、ひどい時には一定時間経過すると全く処理液が供給
されなくなってしまう場合があることが判明した。ま
た、長期間の休止後には射出しなくなってしまうという
現象も発生する場合があることも判った。
【0006】このような現象が発生してしまう原因とし
ては、通常のインクと写真用処理液の組成が大きく異な
るためと推察される。例えば、写真用処理液は通常のイ
ンクに比較して、無機塩の塩濃度が非常に高いため局所
的な乾燥により無機塩の析出物が発生しやすくなり、処
理液供給手段のノズルの目詰りの発生という重大な問題
を引き起こすと考えられる。
ては、通常のインクと写真用処理液の組成が大きく異な
るためと推察される。例えば、写真用処理液は通常のイ
ンクに比較して、無機塩の塩濃度が非常に高いため局所
的な乾燥により無機塩の析出物が発生しやすくなり、処
理液供給手段のノズルの目詰りの発生という重大な問題
を引き起こすと考えられる。
【0007】もちろん、処理液の組成を通常のインクジ
ェットプリンターのインクに近づけることで、このよう
な連続して処理を行う時の処理液供給安定性は大きく改
善される。しかしながら、そのような処理液を用いて感
光材料の処理を行った場合、最大発色濃度(Dmax)
の低下、ステインの発生、脱銀不良、定着不良等の処理
性能上の問題が発生してしまう。
ェットプリンターのインクに近づけることで、このよう
な連続して処理を行う時の処理液供給安定性は大きく改
善される。しかしながら、そのような処理液を用いて感
光材料の処理を行った場合、最大発色濃度(Dmax)
の低下、ステインの発生、脱銀不良、定着不良等の処理
性能上の問題が発生してしまう。
【0008】従って本発明の目的は、迅速且つ最大発色
濃度や白地等の処理性能を満足し、連続運転時の処理安
定性、処理液保存性に優れる処理方法を提供することに
ある。
濃度や白地等の処理性能を満足し、連続運転時の処理安
定性、処理液保存性に優れる処理方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは上記
の問題点を解決するために様々な検討を行い、以下に示
す構成により目的が達成できることを見出したのであ
る。
の問題点を解決するために様々な検討を行い、以下に示
す構成により目的が達成できることを見出したのであ
る。
【0010】即ち、本発明の上記課題は、 1.25℃における粘度が1.5cp〜10.0cpで
あり、表面張力が15.0dyne/cm〜50.0d
yne/cmであるハロゲン化銀写真感光材料用の処理
液を、塗布又は気相を介して感光材料の乳剤面に供給す
る処理液供給手段を用いて処理を行うことを特徴とする
ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法、
あり、表面張力が15.0dyne/cm〜50.0d
yne/cmであるハロゲン化銀写真感光材料用の処理
液を、塗布又は気相を介して感光材料の乳剤面に供給す
る処理液供給手段を用いて処理を行うことを特徴とする
ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法、
【0011】2.前記処理液供給手段が気相を介する手
段であることを特徴とする上記1記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法、
段であることを特徴とする上記1記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法、
【0012】3.前記処理液供給手段が、処理液圧力室
と該処理液圧力室を加圧する加圧手段及び該処理液圧力
室に連通するノズル開口部及び該処理液圧力室への処理
液供給路を有する上記1又は2に記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法、
と該処理液圧力室を加圧する加圧手段及び該処理液圧力
室に連通するノズル開口部及び該処理液圧力室への処理
液供給路を有する上記1又は2に記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法、
【0013】4.前記処理液圧力室を加圧する加圧手段
が電気機械変換手段による変形によるものであることを
特徴とする上記3に記載のハロゲン化銀写真感光材料の
処理方法、
が電気機械変換手段による変形によるものであることを
特徴とする上記3に記載のハロゲン化銀写真感光材料の
処理方法、
【0014】5.前記ノズル開口部の1個の開口面積が
500〜10000μm2であることを特徴とする上記
3又は4に記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法、
500〜10000μm2であることを特徴とする上記
3又は4に記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法、
【0015】6.前記ノズル開口部から供給されるハロ
ゲン化銀写真感光材料用の処理液の1回の供給量が30
〜500ngの範囲であり、且つ供給回数が毎秒500
〜20000回の範囲であることを特徴とする上記3〜
5のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理
方法、
ゲン化銀写真感光材料用の処理液の1回の供給量が30
〜500ngの範囲であり、且つ供給回数が毎秒500
〜20000回の範囲であることを特徴とする上記3〜
5のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理
方法、
【0016】7.前記処理液が少なくとも1種類の多価
アルコール類を0.1〜20重量%含有するものである
ことを特徴とする上記1〜6のいずれかに記載のハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理方法、
アルコール類を0.1〜20重量%含有するものである
ことを特徴とする上記1〜6のいずれかに記載のハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理方法、
【0017】8.前記処理液供給手段により供給される
処理液が感光材料の乳剤面上で35℃以上となることを
特徴とする上記1〜7のいずれかに記載のハロゲン化銀
写真感光材料の処理方法、
処理液が感光材料の乳剤面上で35℃以上となることを
特徴とする上記1〜7のいずれかに記載のハロゲン化銀
写真感光材料の処理方法、
【0018】9.前記処理液が発色現像液であることを
特徴とする上記1〜8のいずれかに記載のハロゲン化銀
写真感光材料の処理方法、
特徴とする上記1〜8のいずれかに記載のハロゲン化銀
写真感光材料の処理方法、
【0019】10.前記ハロゲン化銀写真感光材料が、
90%モル以上が塩化銀からなるハロゲン化銀乳剤を含
有する乳剤層を少なくとも1層持つものであることを特
徴とする上記1〜9のいずれかに記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法、の各々によって解決される。
90%モル以上が塩化銀からなるハロゲン化銀乳剤を含
有する乳剤層を少なくとも1層持つものであることを特
徴とする上記1〜9のいずれかに記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法、の各々によって解決される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明の処理方法で用いられる処理液供給手段と
しては、塗布により又は気相を介して処理液を感光材料
の乳剤面に供給できるものならどのような手段でもよ
く、具体的には、カーテンコーターのように、感材に処
理液を塗布する処理液塗布手段や、インクジェットプリ
ンターのインクジェットヘッドやスプレーバーのように
処理液を加圧手段により加圧させ処理液を噴出させる処
理液射出手段等が挙げられる。
する。本発明の処理方法で用いられる処理液供給手段と
しては、塗布により又は気相を介して処理液を感光材料
の乳剤面に供給できるものならどのような手段でもよ
く、具体的には、カーテンコーターのように、感材に処
理液を塗布する処理液塗布手段や、インクジェットプリ
ンターのインクジェットヘッドやスプレーバーのように
処理液を加圧手段により加圧させ処理液を噴出させる処
理液射出手段等が挙げられる。
【0021】本発明で言うところの“塗布により処理液
を供給する”とは、処理液供給手段と感光材料を直接接
触させるか、処理液供給手段と感光材料の間隔を供給す
る処理液の厚みだけ設けること等により感光材料に処理
液を塗布供給することを指し、処理液の満たされたタン
クに感光材料を浸漬させ、バルク液からの拡散により成
分を感光材料に浸透させるものは含まれない。
を供給する”とは、処理液供給手段と感光材料を直接接
触させるか、処理液供給手段と感光材料の間隔を供給す
る処理液の厚みだけ設けること等により感光材料に処理
液を塗布供給することを指し、処理液の満たされたタン
クに感光材料を浸漬させ、バルク液からの拡散により成
分を感光材料に浸透させるものは含まれない。
【0022】この処理液供給手段には具体的には、エア
ードクターコーター、ブレードコーター、ロッドコータ
ー、ナイフコーター、スクイズコーター、含浸コータ
ー、リバースローラーコーター、トランスファーローラ
ーコーター、カーテンコーター、ダブルローラーコータ
ー、スライドホッパー塗布、グラビアコーター、キスロ
ールコーター、ビードコーター、キャストコーター、ス
プレイコーター、カレンダーコーター、押し出しコータ
ー等が挙げられる。
ードクターコーター、ブレードコーター、ロッドコータ
ー、ナイフコーター、スクイズコーター、含浸コータ
ー、リバースローラーコーター、トランスファーローラ
ーコーター、カーテンコーター、ダブルローラーコータ
ー、スライドホッパー塗布、グラビアコーター、キスロ
ールコーター、ビードコーター、キャストコーター、ス
プレイコーター、カレンダーコーター、押し出しコータ
ー等が挙げられる。
【0023】本発明で言うところの“気相を介して処理
液を供給する”とは処理液の供給部が処理される感光材
料の乳剤面に直接接触することなく、気体空間を介して
処理液が供給されることを意味する。
液を供給する”とは処理液の供給部が処理される感光材
料の乳剤面に直接接触することなく、気体空間を介して
処理液が供給されることを意味する。
【0024】本発明では、気相を介して処理液を感光材
料の乳剤面に供給する供給手段が好ましく用いられる。
料の乳剤面に供給する供給手段が好ましく用いられる。
【0025】本発明で好ましく用いられる気相を介する
処理液供給手段のうち、処理液を加圧手段により射出さ
せる処理液射出手段が特に好ましく用いられ、処理液供
給手段が加圧手段により加圧させる処理液圧力室と該処
理液圧力室に連通するノズル開口及び処理液圧力室への
処理液供給路を有するものがさらに好ましい。本発明で
言う加圧手段としては、圧縮空気、ソレノイド、液の沸
騰、電気機械変換手段による変形等が挙げられるが、本
発明では電気機械変換手段により変形するものを用いて
加圧することが最も好ましい。本発明で言う電気機械変
換手段により変形するものとしては具体的にはピエゾ素
子が挙げられる。
処理液供給手段のうち、処理液を加圧手段により射出さ
せる処理液射出手段が特に好ましく用いられ、処理液供
給手段が加圧手段により加圧させる処理液圧力室と該処
理液圧力室に連通するノズル開口及び処理液圧力室への
処理液供給路を有するものがさらに好ましい。本発明で
言う加圧手段としては、圧縮空気、ソレノイド、液の沸
騰、電気機械変換手段による変形等が挙げられるが、本
発明では電気機械変換手段により変形するものを用いて
加圧することが最も好ましい。本発明で言う電気機械変
換手段により変形するものとしては具体的にはピエゾ素
子が挙げられる。
【0026】本発明で好ましく用いられる処理液供給手
段のノズル開口部の1個の開口面積は、500μm2〜
10000μm2が処理液のさらなる射出安定性から好
ましく、さらに好ましくは、1000μm2〜8000
μm2である。また、ノズル開口部の形状は円形、四角
形、楕円形などどのような形でも良い。
段のノズル開口部の1個の開口面積は、500μm2〜
10000μm2が処理液のさらなる射出安定性から好
ましく、さらに好ましくは、1000μm2〜8000
μm2である。また、ノズル開口部の形状は円形、四角
形、楕円形などどのような形でも良い。
【0027】また、ノズル開口部と感材の乳剤面との距
離はいくらでも良いが50μm以上100μm以下が好
ましいが、更に1mm以上5mm以下であることが好ま
しい。
離はいくらでも良いが50μm以上100μm以下が好
ましいが、更に1mm以上5mm以下であることが好ま
しい。
【0028】本発明で用いられる処理液供給手段は感材
の乳剤面に十分に処理液を供給させるために、ノズル開
口部から供給されるハロゲン化銀写真感光材料の処理液
の1回の供給量が30〜500ng且つ供給回数が毎秒
500〜20000回であることが好ましく、供給量が
40〜300ng且つ供給回数が毎秒1000〜150
00回がより好ましい。本発明で言う処理液1回の供給
量とはノズル1つあたりの1回の射出量、又は1粒の液
適量のことである。
の乳剤面に十分に処理液を供給させるために、ノズル開
口部から供給されるハロゲン化銀写真感光材料の処理液
の1回の供給量が30〜500ng且つ供給回数が毎秒
500〜20000回であることが好ましく、供給量が
40〜300ng且つ供給回数が毎秒1000〜150
00回がより好ましい。本発明で言う処理液1回の供給
量とはノズル1つあたりの1回の射出量、又は1粒の液
適量のことである。
【0029】本発明で用いられる処理液供給手段のノズ
ル開口の個数は、いくつであってもかまわないが、処理
液供給量及び処理液供給手段の寿命の観点から1〜10
0個が好ましい。
ル開口の個数は、いくつであってもかまわないが、処理
液供給量及び処理液供給手段の寿命の観点から1〜10
0個が好ましい。
【0030】本発明の処理方法で用いられる処理液は、
25℃における粘度が1.5cp〜10cpであり、好
ましくは1.6cp〜8cp、更に好ましくは1.8c
p〜5cpである。処理液の粘度が1.5cp未満では
処理液供給手段からの処理液が安定に気相中に供給され
ず安定しない。特に、射出される場合においては粘度を
1.5cp以上にすることで射出安定性が大きく安定す
ることが分かった。通常の処理液は粘度が1.5cpよ
り低いものがほとんどであり、粘度を高くすることで射
出安定性が高まることは驚くべきことである。また、粘
度が10cpより高い場合には射出された処理液が感光
材料上に供給された場合の処理速度が遅くなってしま
う。
25℃における粘度が1.5cp〜10cpであり、好
ましくは1.6cp〜8cp、更に好ましくは1.8c
p〜5cpである。処理液の粘度が1.5cp未満では
処理液供給手段からの処理液が安定に気相中に供給され
ず安定しない。特に、射出される場合においては粘度を
1.5cp以上にすることで射出安定性が大きく安定す
ることが分かった。通常の処理液は粘度が1.5cpよ
り低いものがほとんどであり、粘度を高くすることで射
出安定性が高まることは驚くべきことである。また、粘
度が10cpより高い場合には射出された処理液が感光
材料上に供給された場合の処理速度が遅くなってしま
う。
【0031】本発明で使用される処理液の粘度をコント
ロールする方法としては、例えば処理性能に影響を与え
ない範囲で処理液中に水溶性のポリマーを含有させるこ
とや、処理性能に影響を与えない範囲で塩濃度をコント
ロールすること、水以外の溶媒を処理性能に影響を与え
ない程度含有されることが挙げられるが、特にこれらに
限定されない。
ロールする方法としては、例えば処理性能に影響を与え
ない範囲で処理液中に水溶性のポリマーを含有させるこ
とや、処理性能に影響を与えない範囲で塩濃度をコント
ロールすること、水以外の溶媒を処理性能に影響を与え
ない程度含有されることが挙げられるが、特にこれらに
限定されない。
【0032】本発明で使用できる水溶性ポリマーとして
は、例えばポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリ
ドン類、ポリビニルピリジニウムハライド、各種変性ポ
リビニルアルコール等のビニルホルマーおよびその誘導
体、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミ
ド、ポリジメチルアミノアクリレート、ポリアクリル酸
ソーダ、アクリル酸メタクリル酸共重合体塩、ポリメタ
クリル酸ソーダ、アクリル酸ビニルアルコール共重合体
塩等のアクリル基を含むポリマー、澱粉、酸化澱粉、カ
ルボキシル澱粉、ジアルデヒド澱粉、カチオン化澱粉、
デキストリン、アルギン酸ソーダ、アラビアゴム、カゼ
イン、プルラン、デキストリン、メチルセルロース、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース等の天然高分子材料またはその
誘導体、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリビニルエーテル、ポリグリセリン、マレイ
ン酸アルキルビニルエーテル共重合体、マレイン酸−N
−ビニルピロール共重合体、スチレン−無水マレイン酸
共重合体、ポリエチレンイミン等の合成ポリマー等を挙
げることができる、これらのポリマーのうち好ましくは
ポリビニルピロリドン類、ポリビニルアルコール類、ポ
リアルキレンオキサイド類である。
は、例えばポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリ
ドン類、ポリビニルピリジニウムハライド、各種変性ポ
リビニルアルコール等のビニルホルマーおよびその誘導
体、ポリアクリルアミド、ポリジメチルアクリルアミ
ド、ポリジメチルアミノアクリレート、ポリアクリル酸
ソーダ、アクリル酸メタクリル酸共重合体塩、ポリメタ
クリル酸ソーダ、アクリル酸ビニルアルコール共重合体
塩等のアクリル基を含むポリマー、澱粉、酸化澱粉、カ
ルボキシル澱粉、ジアルデヒド澱粉、カチオン化澱粉、
デキストリン、アルギン酸ソーダ、アラビアゴム、カゼ
イン、プルラン、デキストリン、メチルセルロース、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース等の天然高分子材料またはその
誘導体、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリビニルエーテル、ポリグリセリン、マレイ
ン酸アルキルビニルエーテル共重合体、マレイン酸−N
−ビニルピロール共重合体、スチレン−無水マレイン酸
共重合体、ポリエチレンイミン等の合成ポリマー等を挙
げることができる、これらのポリマーのうち好ましくは
ポリビニルピロリドン類、ポリビニルアルコール類、ポ
リアルキレンオキサイド類である。
【0033】上記、ポリアルキレンオキサイド類と、例
えばポリエチレンオキサイド類、ポリエチレングリコー
ル類、ポリプロピレングリコール類又は下記一般式
〔P〕で示される化合物が挙げられる。
えばポリエチレンオキサイド類、ポリエチレングリコー
ル類、ポリプロピレングリコール類又は下記一般式
〔P〕で示される化合物が挙げられる。
【0034】
【化1】 式中、A4、A5、A6はそれぞれ置換、無置換の直鎖
または分岐のアルキレン基を表すが、すべてが同一とな
ることはない。R3、R4はそれぞれ同一であっても異
なってもよく、水素原子、それぞれ置換、無置換のアル
キル基、アリール基、アシル基を表す。
または分岐のアルキレン基を表すが、すべてが同一とな
ることはない。R3、R4はそれぞれ同一であっても異
なってもよく、水素原子、それぞれ置換、無置換のアル
キル基、アリール基、アシル基を表す。
【0035】それぞれの置換基としては、ヒドロキシ
基、カルボキシ基、スルホニル基、アルコキシ基、カル
バモイル基、スルファモイル基があげられる。好ましく
用いられるものとしては、R4、R5が水素原子であ
り、A4、A5、A6がそれぞれ無置換のものである。
また最も好ましいものとしては、A4、A5、A6が−
CH2CH2−又は−CH(CH3)−CH2−であ
る。j4、j5、j6は、それぞれ0または0〜500
の整数を表す。ただし、j4+j5+j6≧5である。
基、カルボキシ基、スルホニル基、アルコキシ基、カル
バモイル基、スルファモイル基があげられる。好ましく
用いられるものとしては、R4、R5が水素原子であ
り、A4、A5、A6がそれぞれ無置換のものである。
また最も好ましいものとしては、A4、A5、A6が−
CH2CH2−又は−CH(CH3)−CH2−であ
る。j4、j5、j6は、それぞれ0または0〜500
の整数を表す。ただし、j4+j5+j6≧5である。
【0036】本発明で使用できる水以外の溶媒としては
使用する処理液と混ざるものであればよく、例えばメタ
ノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール類、トリエタノールアミン等
の有機アミン類等が挙げられる。
使用する処理液と混ざるものであればよく、例えばメタ
ノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール類、トリエタノールアミン等
の有機アミン類等が挙げられる。
【0037】また本発明で使用される処理液は、15.
0dyne/cm〜50.0dyne/cmであり、1
8.0dyne/cm〜45.0dyne/cmが好ま
しい。これよりも表面張力が低いと、処理液の射出安定
性が劣り、これより表面張力が高いと、感光材料上に処
理液が供給された際に液が均一にならずに処理ムラが発
生してしまう。
0dyne/cm〜50.0dyne/cmであり、1
8.0dyne/cm〜45.0dyne/cmが好ま
しい。これよりも表面張力が低いと、処理液の射出安定
性が劣り、これより表面張力が高いと、感光材料上に処
理液が供給された際に液が均一にならずに処理ムラが発
生してしまう。
【0038】本発明の処理液の表面張力にコントロール
する手段としては、界面活性剤の種類や量、溶媒の種類
や量等が挙げられるが特にこれらに限定されない尚、表
面張力は、「界面活性剤の分析と試験方法」(北原文
雄、早野茂夫、原一郎共著、1982年3月1日発行、
(株)講談社発行)等に記載された一般的な測定方法で
測定され、本発明では25℃における通常の一般的な測
定方法による表面張力の値である。
する手段としては、界面活性剤の種類や量、溶媒の種類
や量等が挙げられるが特にこれらに限定されない尚、表
面張力は、「界面活性剤の分析と試験方法」(北原文
雄、早野茂夫、原一郎共著、1982年3月1日発行、
(株)講談社発行)等に記載された一般的な測定方法で
測定され、本発明では25℃における通常の一般的な測
定方法による表面張力の値である。
【0039】好ましい表面張力にコントロールできる界
面活性剤としては、いかなるものを用いてもよいが、と
りわけ水溶性界面活性剤を含有することが好ましく、か
かる水溶性界面活性剤としては、下記一般式〔SI〕、
〔SII〕又は〔SIII〕で示される化合物及び水溶
性有機シロキサン系化合物から選ばれる少なくとも1種
の化合物が本発明の目的に対する効果の点から、特に好
ましい用いられる。
面活性剤としては、いかなるものを用いてもよいが、と
りわけ水溶性界面活性剤を含有することが好ましく、か
かる水溶性界面活性剤としては、下記一般式〔SI〕、
〔SII〕又は〔SIII〕で示される化合物及び水溶
性有機シロキサン系化合物から選ばれる少なくとも1種
の化合物が本発明の目的に対する効果の点から、特に好
ましい用いられる。
【0040】
【化2】 [式中、R1は水素原子、脂肪族基、アシル基を表し、
R2は水素原子、脂肪族基を表す。E1はエチレンオキ
シド、E2はプロピレンオキシド、E3はエチレンオキ
シドを表し、Xは酸素原子又は−R3N−基でR3は脂
肪族基、水素原子又は
R2は水素原子、脂肪族基を表す。E1はエチレンオキ
シド、E2はプロピレンオキシド、E3はエチレンオキ
シドを表し、Xは酸素原子又は−R3N−基でR3は脂
肪族基、水素原子又は
【0041】
【化3】 を表し、R4は水素原子又は脂肪族基を表す。l1、l
2、m1、m2、n1、n2は各々0〜300の値を表
す。]
2、m1、m2、n1、n2は各々0〜300の値を表
す。]
【0042】
【化4】 [式中、A2は1価の有機基、例えば炭素数が4〜50
のフッ素原子を含有してもよいアルキル基、好ましくは
4〜35のフッ素原子を含有してもよいアルキル基(例
えば、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシ
ル、ウンデシル又はドデシル等の各基)、又は炭素数が
3〜35のアルキル基又は炭素数が2〜35のアルケニ
ル基で置換されたアリール基である。
のフッ素原子を含有してもよいアルキル基、好ましくは
4〜35のフッ素原子を含有してもよいアルキル基(例
えば、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシ
ル、ウンデシル又はドデシル等の各基)、又は炭素数が
3〜35のアルキル基又は炭素数が2〜35のアルケニ
ル基で置換されたアリール基である。
【0043】アリール基上に置換する好ましい基として
は炭素数が1〜18のアルキル基(例えば、メチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、へプチル、オク
チル、ノニル、デシル、ウンデシル又はドデシル等の非
置換アルキル基)、ベンジル、フェネチル等の置換アル
キル基又は炭素数2〜20のアルケニル基(例えば、オ
レイル、セチル、アリル基等の非置換のアルケニル基、
スチリル基等の置換されたアルケニル基)が挙げられ
る。アリール基としてはフェニル、ビフェニル又はナフ
チル等の各基が挙げられ、好ましくはフェニル基であ
る。アリール基に置換する位置としては、オルト、メ
タ、パラ位のいずれでもよく、複数の基が置換できる。
は炭素数が1〜18のアルキル基(例えば、メチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、へプチル、オク
チル、ノニル、デシル、ウンデシル又はドデシル等の非
置換アルキル基)、ベンジル、フェネチル等の置換アル
キル基又は炭素数2〜20のアルケニル基(例えば、オ
レイル、セチル、アリル基等の非置換のアルケニル基、
スチリル基等の置換されたアルケニル基)が挙げられ
る。アリール基としてはフェニル、ビフェニル又はナフ
チル等の各基が挙げられ、好ましくはフェニル基であ
る。アリール基に置換する位置としては、オルト、メ
タ、パラ位のいずれでもよく、複数の基が置換できる。
【0044】B又はCのエチレンオキシド又はプロピレ
ンオキシド又は
ンオキシド又は
【0045】
【化5】 を表す(但し、n1、m1及びl1はそれぞれ0、1、
2又は3を表す。)。m及びnは0〜100の整数を表
す。X1は水素原子又はアルキル基、アラルキル基、ア
リール基であり、例えばA2で説明した基が挙げられ
る。] 以下、一般式〔SI〕、〔SII〕で示される化合物の
具体例を挙げるが、これらに限定されない。
2又は3を表す。)。m及びnは0〜100の整数を表
す。X1は水素原子又はアルキル基、アラルキル基、ア
リール基であり、例えばA2で説明した基が挙げられ
る。] 以下、一般式〔SI〕、〔SII〕で示される化合物の
具体例を挙げるが、これらに限定されない。
【0046】
【化6】
【0047】
【化7】
【0048】
【化8】
【0049】
【化9】
【0050】
【化10】
【0051】
【化11】
【0052】
【化12】
【0053】
【化13】
【0054】
【化14】
【0055】
【化15】
【0056】
【化16】
【0057】
【化17】
【0058】次に一般式〔SIII〕について説明す
る。
る。
【0059】
【化18】 [式中、Rfは少なくとも1つのフッ素原子を含有する
飽和又は不飽和のアルキル基を表し、Xはスルホンアミ
ド、
飽和又は不飽和のアルキル基を表し、Xはスルホンアミ
ド、
【0060】
【化19】 を表し、Yはアルキレンオキサイド基、アルキレン基を
表し、Rf′は少なくとも1つのフッ素原子を含有する
飽和又は不飽和の炭化水素基を表す。さらにAは−SO
3M、−OSO3M、−COOM、−OPO3(M1)
(M2)、−PO3(M1)(M2)等の親水基を表
し、M、M1、M2はH、Li、K、Na又はNH4を
表し、mは0又は1、nは0又は1〜10の整数を表
す。]
表し、Rf′は少なくとも1つのフッ素原子を含有する
飽和又は不飽和の炭化水素基を表す。さらにAは−SO
3M、−OSO3M、−COOM、−OPO3(M1)
(M2)、−PO3(M1)(M2)等の親水基を表
し、M、M1、M2はH、Li、K、Na又はNH4を
表し、mは0又は1、nは0又は1〜10の整数を表
す。]
【0061】前記一般式〔SIII〕において、Rfは
少なくとも1つのフッ素原子を含有する飽和又は不飽和
のアルキル基(例えばアルキル基、アルケニル基、アル
キニル基)を表し、好ましくは炭素数4〜12、さらに
好ましくは炭素数6〜9のアルキル基である。Aは好ま
しくは−SO3Mが挙げられ、M、M1、M2は好まし
くはLi、K、Na、最も好ましくはLiである。mは
0又は1、nは0又は1〜10の整数を表すが、好まし
くはm=0、n=0である。
少なくとも1つのフッ素原子を含有する飽和又は不飽和
のアルキル基(例えばアルキル基、アルケニル基、アル
キニル基)を表し、好ましくは炭素数4〜12、さらに
好ましくは炭素数6〜9のアルキル基である。Aは好ま
しくは−SO3Mが挙げられ、M、M1、M2は好まし
くはLi、K、Na、最も好ましくはLiである。mは
0又は1、nは0又は1〜10の整数を表すが、好まし
くはm=0、n=0である。
【0062】以下に一般式〔SIII〕で表される代表
的な例示化合物を示すが、これに限られるものではな
い。
的な例示化合物を示すが、これに限られるものではな
い。
【0063】
【化20】
【0064】
【化21】
【0065】上記化合物のうち、特に好ましいものは、
(SIII−1)、(SIII−2)、(SIII−
4)である。
(SIII−1)、(SIII−2)、(SIII−
4)である。
【0066】水溶性界面活性剤の添加量は処理液1リッ
トル当たり0.1〜40gが好ましく、より好ましくは
0.3〜20gである。
トル当たり0.1〜40gが好ましく、より好ましくは
0.3〜20gである。
【0067】水溶性有機シロキサン系化合物としては、
下記一般式〔SU−1〕で示される化合物が好ましい。
下記一般式〔SU−1〕で示される化合物が好ましい。
【0068】
【化22】 [式中、R9は水素原子、ヒドロキシ基、低級アルキル
基、アルコキシ基、
基、アルコキシ基、
【0069】
【化23】 を表す。R10、R11及びR12はそれぞれ水素原子
又は低級アルキル基を表し、前記R10、R11及びR
12はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。l1〜l
3はそれぞれ0又は1〜30の整数を表し、p、q1及
びq2はそれぞれ0又は1〜30の整数を表す。X1及
びX2は−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、
又は低級アルキル基を表し、前記R10、R11及びR
12はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。l1〜l
3はそれぞれ0又は1〜30の整数を表し、p、q1及
びq2はそれぞれ0又は1〜30の整数を表す。X1及
びX2は−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、
【0070】
【化24】 を表す。] 以下、一般式〔SU−1〕で示される化合物の具体例を
挙げる。
挙げる。
【0071】
【化25】
【0072】
【化26】
【0073】
【化27】
【0074】
【化28】
【0075】
【化29】
【0076】これらポリシロキサン基を有する水溶性有
機シロキサン系化合物の添加量は、安定液1リットル当
り0.01〜20gの範囲で使用する際に良好な効果を
奏する。
機シロキサン系化合物の添加量は、安定液1リットル当
り0.01〜20gの範囲で使用する際に良好な効果を
奏する。
【0077】本発明の水溶性有機シロキサン系化合物
は、例えば、特開昭47−18333号、特公昭55−
51172号、特公昭51−37538号、特開昭49
−62128号明細書及び米国特許第3,545,97
0号明細書等に記載されてあるが如き一般的な水溶性の
有機シロキサン系化合物を意味する。これら水溶性有機
シロキサン系化合物はUCC(ユニオンカーバイド社)
や信越化学工業社等から一般的に入手することができ
る。
は、例えば、特開昭47−18333号、特公昭55−
51172号、特公昭51−37538号、特開昭49
−62128号明細書及び米国特許第3,545,97
0号明細書等に記載されてあるが如き一般的な水溶性の
有機シロキサン系化合物を意味する。これら水溶性有機
シロキサン系化合物はUCC(ユニオンカーバイド社)
や信越化学工業社等から一般的に入手することができ
る。
【0078】本発明で使用される処理液は、粘度コント
ロールの観点だけでなく、処理性能の観点、射出安定性
向上の観点からも少なくとも1種類の多価アルコール類
が0.1〜20重量%含有することが好ましく、0.5
〜15重量%含有することが更に好ましい。多価アルコ
ール類とは、同一分子内に水酸基を2個以上もつアルコ
ールのことをいい、具体的には、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール等の2価アルコール類、グリセリン等
の3価アルコール類、D、L−アラビット、D、L−ソ
ルビット、D、L−マンニット等の糖アルコール類が挙
げられる。
ロールの観点だけでなく、処理性能の観点、射出安定性
向上の観点からも少なくとも1種類の多価アルコール類
が0.1〜20重量%含有することが好ましく、0.5
〜15重量%含有することが更に好ましい。多価アルコ
ール類とは、同一分子内に水酸基を2個以上もつアルコ
ールのことをいい、具体的には、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール等の2価アルコール類、グリセリン等
の3価アルコール類、D、L−アラビット、D、L−ソ
ルビット、D、L−マンニット等の糖アルコール類が挙
げられる。
【0079】本発明で使用される処理液はハロゲン化銀
写真感光材料を処理する工程に用いられるものならばど
んなものでもよく、現像工程、発色現像工程、漂白工
程、定着工程、漂白定着工程、安定化工程等で使用する
処理液が挙げられる。この中でも、現像工程、発色現像
工程の処理液が好ましく用いられ、さらに現像主薬の酸
化によりタールが発生することなど保存性の観点から、
発色現像工程が特に好ましい。
写真感光材料を処理する工程に用いられるものならばど
んなものでもよく、現像工程、発色現像工程、漂白工
程、定着工程、漂白定着工程、安定化工程等で使用する
処理液が挙げられる。この中でも、現像工程、発色現像
工程の処理液が好ましく用いられ、さらに現像主薬の酸
化によりタールが発生することなど保存性の観点から、
発色現像工程が特に好ましい。
【0080】本発明で言う発色現像工程とは、感光材料
が最初の発色現像液を供給されてから、次の工程の処理
液(例えば、漂白定着液、漂白液、停止液)を供給又は
次の工程の処理液に浸漬されるまでのことである。
が最初の発色現像液を供給されてから、次の工程の処理
液(例えば、漂白定着液、漂白液、停止液)を供給又は
次の工程の処理液に浸漬されるまでのことである。
【0081】本発明で用いられる処理液は、通常の処理
液だけでなく、それ単独では処理反応を完了できない液
も含み、感光材料の処理に寄与し得る成分を含有する溶
液の全てを指し、単なる水も含む。ここで言う感光材料
の処理に寄与しうる成分とは、例えば、発色現像主薬、
アルカリ剤はもちろんのこと、界面活性剤など処理反応
にあまり寄与しない成分も含む。
液だけでなく、それ単独では処理反応を完了できない液
も含み、感光材料の処理に寄与し得る成分を含有する溶
液の全てを指し、単なる水も含む。ここで言う感光材料
の処理に寄与しうる成分とは、例えば、発色現像主薬、
アルカリ剤はもちろんのこと、界面活性剤など処理反応
にあまり寄与しない成分も含む。
【0082】本発明で好ましく用いられる発色現像工程
の処理液とは、感光材料の現像反応に寄与しうる能力を
もつ化合物、例えば発色現像主薬、アルカリ剤等を含有
するもの全ての処理液を指し、その液単独で発色現像反
応を完了させる能力がない液のことも含む。例えば、発
色現像主薬と保恒剤のみの液、アルカリ剤のみの液、界
面活性剤のみの液、単なる水なども含む。これらの中で
も、特開平9−171241号に記載の発色現像主薬を
含有する部分液及びアルカリ剤を含有する部分液が、発
色現像処理成分の高濃度化が可能になり、迅速処理の観
点から最も好ましい。
の処理液とは、感光材料の現像反応に寄与しうる能力を
もつ化合物、例えば発色現像主薬、アルカリ剤等を含有
するもの全ての処理液を指し、その液単独で発色現像反
応を完了させる能力がない液のことも含む。例えば、発
色現像主薬と保恒剤のみの液、アルカリ剤のみの液、界
面活性剤のみの液、単なる水なども含む。これらの中で
も、特開平9−171241号に記載の発色現像主薬を
含有する部分液及びアルカリ剤を含有する部分液が、発
色現像処理成分の高濃度化が可能になり、迅速処理の観
点から最も好ましい。
【0083】本発明で言う発色現像主薬は、水溶性基を
有するp−フェニレンジアミン系化合物であることが好
ましい。前記水溶性基が、p−フェニレンジアミン系化
合物のアミノ基又はベンゼン核上に少なくとも1つある
ものが挙げられ、具体的な水溶性基としては−(C
H2)n−CH2OH,−(CH2)m−NHSO2−
(CH2)nCH3,−(CH2)m−O−(CH2)
n−CH3,−(CH2CH2O)nCmH2m+1’
(m及びnはそれぞれ0以上の整数を表す。)−COO
H基,−SO3H基等が好ましいものとして挙げられ
る。
有するp−フェニレンジアミン系化合物であることが好
ましい。前記水溶性基が、p−フェニレンジアミン系化
合物のアミノ基又はベンゼン核上に少なくとも1つある
ものが挙げられ、具体的な水溶性基としては−(C
H2)n−CH2OH,−(CH2)m−NHSO2−
(CH2)nCH3,−(CH2)m−O−(CH2)
n−CH3,−(CH2CH2O)nCmH2m+1’
(m及びnはそれぞれ0以上の整数を表す。)−COO
H基,−SO3H基等が好ましいものとして挙げられ
る。
【0084】このような発色現像主薬で好ましく用いら
れる具体的化合物の例としては、下記(C−1)〜(C
−16)が挙げられる。
れる具体的化合物の例としては、下記(C−1)〜(C
−16)が挙げられる。
【0085】
【化30】
【0086】
【化31】
【0087】
【化32】
【0088】
【化33】
【0089】上記例示した発色現像主薬の中でも、本発
明の効果の点から好ましいものは、(C−1)、(C−
2)、(C−3)、(C−4)、(C−6)、(C−
7)及び(C−15)であり、特に好ましいのは(C−
1)である。
明の効果の点から好ましいものは、(C−1)、(C−
2)、(C−3)、(C−4)、(C−6)、(C−
7)及び(C−15)であり、特に好ましいのは(C−
1)である。
【0090】本発明で言う発色現像液には一般式(I)
で示される化合物が含有されてもよい。
で示される化合物が含有されてもよい。
【0091】
【化34】
【0092】一般式(I)において、Lはアルキレン基
を表し、Aはカルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、
ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、アミノ基、アンモニ
オ基、カルバモイル基又はスルファモイル基を表し、R
は水素原子又はアルキル基を表す。L,A,Rはいずれ
も、直鎖も分岐鎖も含み、無置換でも置換されていても
よい。LとRが連結して環を形成してもよい。
を表し、Aはカルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、
ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、アミノ基、アンモニ
オ基、カルバモイル基又はスルファモイル基を表し、R
は水素原子又はアルキル基を表す。L,A,Rはいずれ
も、直鎖も分岐鎖も含み、無置換でも置換されていても
よい。LとRが連結して環を形成してもよい。
【0093】一般式(I)で示される化合物についてさ
らに詳細に説明する。式中、Lは炭素数1〜10の直鎖
又は分岐鎖の置換してもよいアルキレン基を表し、炭素
数1〜5が好ましい。具体的には、メチレン、エチレ
ン、トリメチレン、プロピレン等の基が好ましい例とし
て挙げられる。置換基としては、カルボキシル基、スル
ホ基、ホスホノ基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、
アルキル置換してもよいアンモニウム基を表し、カルボ
キシル基、スルホ基、ホスホノ基、ヒドロキシル基が好
ましい例として挙げられる。Aはカルボキシル基、スル
ホ基、ホスホノ基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、
又は、アルキル置換してもよいアミノ基、アンモニウム
基、カルバモイル基又はスルファモイル基を表し、カル
ボキシル基、スルホ基、ヒドロキシル基、ホスホノ基、
アルキル置換してもよいカルバモイル基が好ましい例と
して挙げられる。−L−Aの例として、カルボキシメチ
ル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、ス
ルホエチル基、スルホプロピル基、スルホブチル基、ホ
スホノメチル基、ホスホノエチル基、ヒドロキシエチル
基を好ましい例として挙げることができ、カルボキシメ
チル基、カルボキシエチル基、スルホエチル基、スルホ
プロピル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基が特
に好ましい例として挙げることができる。Rは水素原
子、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の置換してもよい
アルキル基を表し、炭素数1〜5が好ましい。置換基と
しては、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ホス
フィン酸基、ヒドロキシル基、又は、アルキル置換して
もよいアミノ基、アンモニウム基、カルバモイル基又は
スルファモイル基を表す。置換基は二つ以上あってもよ
い。Rとして水素原子、カルボキシメチル基、カルボキ
シエチル基、カルボキシプロピル基、スルホエチル基、
スルホプロピル基、スルホブチル基、ホスホノメチル
基、ホスホノエチル基、ヒドロキシエチル基が好ましい
例として挙げることができ、水素原子、カルボキシメチ
ル基、カルボキシエチル基、スルホエチル基、スルホプ
ロピル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基が特に
好ましい例として挙げることができる。LとRが連結し
て環を形成してもよい。
らに詳細に説明する。式中、Lは炭素数1〜10の直鎖
又は分岐鎖の置換してもよいアルキレン基を表し、炭素
数1〜5が好ましい。具体的には、メチレン、エチレ
ン、トリメチレン、プロピレン等の基が好ましい例とし
て挙げられる。置換基としては、カルボキシル基、スル
ホ基、ホスホノ基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、
アルキル置換してもよいアンモニウム基を表し、カルボ
キシル基、スルホ基、ホスホノ基、ヒドロキシル基が好
ましい例として挙げられる。Aはカルボキシル基、スル
ホ基、ホスホノ基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、
又は、アルキル置換してもよいアミノ基、アンモニウム
基、カルバモイル基又はスルファモイル基を表し、カル
ボキシル基、スルホ基、ヒドロキシル基、ホスホノ基、
アルキル置換してもよいカルバモイル基が好ましい例と
して挙げられる。−L−Aの例として、カルボキシメチ
ル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、ス
ルホエチル基、スルホプロピル基、スルホブチル基、ホ
スホノメチル基、ホスホノエチル基、ヒドロキシエチル
基を好ましい例として挙げることができ、カルボキシメ
チル基、カルボキシエチル基、スルホエチル基、スルホ
プロピル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基が特
に好ましい例として挙げることができる。Rは水素原
子、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の置換してもよい
アルキル基を表し、炭素数1〜5が好ましい。置換基と
しては、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ホス
フィン酸基、ヒドロキシル基、又は、アルキル置換して
もよいアミノ基、アンモニウム基、カルバモイル基又は
スルファモイル基を表す。置換基は二つ以上あってもよ
い。Rとして水素原子、カルボキシメチル基、カルボキ
シエチル基、カルボキシプロピル基、スルホエチル基、
スルホプロピル基、スルホブチル基、ホスホノメチル
基、ホスホノエチル基、ヒドロキシエチル基が好ましい
例として挙げることができ、水素原子、カルボキシメチ
ル基、カルボキシエチル基、スルホエチル基、スルホプ
ロピル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基が特に
好ましい例として挙げることができる。LとRが連結し
て環を形成してもよい。
【0094】次に一般式(I)で表される化合物のう
ち、その代表的な化合物例を示すが、本発明はこれらの
化合物に限定されるものではない。
ち、その代表的な化合物例を示すが、本発明はこれらの
化合物に限定されるものではない。
【0095】
【化35】
【0096】発色現像用処理液には、保恒剤として亜硫
酸塩を用いることができる。該亜硫酸塩としては、亜硫
酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、
重亜硫酸カリウム等が挙げられる。
酸塩を用いることができる。該亜硫酸塩としては、亜硫
酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、
重亜硫酸カリウム等が挙げられる。
【0097】発色現像処理液には、緩衝剤を用いること
ができ、緩衝剤としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナト
リウム、リン酸三カリウム、リン酸二カリウム、ホウ酸
ナトリウム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム(ホ
ウ酸)、四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナ
トリウム(サリチル酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安
息香酸カリウム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸
ナトリウム(5−スルホサリチル酸ナトリウム)、5−
スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−スルホ
サリチル酸カリウム)が好ましい。
ができ、緩衝剤としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナト
リウム、リン酸三カリウム、リン酸二カリウム、ホウ酸
ナトリウム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム(ホ
ウ酸)、四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナ
トリウム(サリチル酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安
息香酸カリウム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸
ナトリウム(5−スルホサリチル酸ナトリウム)、5−
スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−スルホ
サリチル酸カリウム)が好ましい。
【0098】発色現像処理液には、現像促進剤を用いる
ことができ、現像促進剤としては、チオエーテル系化合
物、p−フェニレンジアミン系化合物、4級アンモニウ
ム塩類、p−アミノフェノール類、アミン系化合物、ポ
リアルキレンオキサイド、1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン類、ヒドロジン類、メソイオン型化合物、イオン型
化合物、イミダゾール類等を必要に応じて添加すること
ができる。発色現像処理液はベンジルアルコールを実質
的に含有しないのが好ましい。
ことができ、現像促進剤としては、チオエーテル系化合
物、p−フェニレンジアミン系化合物、4級アンモニウ
ム塩類、p−アミノフェノール類、アミン系化合物、ポ
リアルキレンオキサイド、1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン類、ヒドロジン類、メソイオン型化合物、イオン型
化合物、イミダゾール類等を必要に応じて添加すること
ができる。発色現像処理液はベンジルアルコールを実質
的に含有しないのが好ましい。
【0099】発色現像処理液には、カブリ防止等の目的
で塩化物イオン、臭化物イオン及びヨウ化物イオンを添
加することができる。発色現像液に直接添加される場
合、ヨウ化物イオン供給物質として、ナトリウム、カリ
ウム、アンモニウム、ニッケル、マグネシウム、マンガ
ン、カルシウム又はカドミウムの塩化物が挙げられる
が、そのうち好ましいものはヨウ化ナトリウム、ヨウ化
カリウムである。また、発色現像液に添加される蛍光増
白剤の対塩の形態で供給されてもよい。臭素イオンの供
給物質として、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、
リチウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、ニッ
ケル、カドミウム、セリウム又はタリウムの臭化物が挙
げられるが、そのうち好ましいのは臭化カリウム、臭化
ナトリウムである。さらにまた、その他ステイン防止
剤、スラッジ防止剤、重層効果促進剤等各種添加剤を用
いることができる。
で塩化物イオン、臭化物イオン及びヨウ化物イオンを添
加することができる。発色現像液に直接添加される場
合、ヨウ化物イオン供給物質として、ナトリウム、カリ
ウム、アンモニウム、ニッケル、マグネシウム、マンガ
ン、カルシウム又はカドミウムの塩化物が挙げられる
が、そのうち好ましいものはヨウ化ナトリウム、ヨウ化
カリウムである。また、発色現像液に添加される蛍光増
白剤の対塩の形態で供給されてもよい。臭素イオンの供
給物質として、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、
リチウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、ニッ
ケル、カドミウム、セリウム又はタリウムの臭化物が挙
げられるが、そのうち好ましいのは臭化カリウム、臭化
ナトリウムである。さらにまた、その他ステイン防止
剤、スラッジ防止剤、重層効果促進剤等各種添加剤を用
いることができる。
【0100】なお、本発明を好ましく実施するにあた
り、発色現像処理工程以降の工程、例えば、漂白能を有
する工程、定着能を有する工程、安定処理工程などにつ
いては通常の方法に即して構成すればよい。例えば、漂
白能を有する工程は特開平9−90579号公報、定着
能を有する工程、安定化工程は特開平8−201997
号公報に記載の方法が挙げられる。
り、発色現像処理工程以降の工程、例えば、漂白能を有
する工程、定着能を有する工程、安定処理工程などにつ
いては通常の方法に即して構成すればよい。例えば、漂
白能を有する工程は特開平9−90579号公報、定着
能を有する工程、安定化工程は特開平8−201997
号公報に記載の方法が挙げられる。
【0101】本発明に係る処理方法の好ましい具体的な
処理工程を以下に示す。 (1)発色現像→漂白→定着→水洗 (2)発色現像→漂白→定着→水洗→安定 (3)発色現像→漂白→定着→安定 (4)発色現像→漂白→定着→第一安定→第二安定 (5)発色現像→漂白→漂白定着→水洗 (6)発色現像→漂白→漂白定着→水洗→安定 (7)発色現像→漂白→漂白定着→安定 (8)発色現像→漂白→漂白定着→第一安定→第二安定 (9)発色現像→漂白→漂白定着→定着→水洗→安定 (10)発色現像→漂白→漂白定着→定着→第一安定→
第二安定 (11)発色現像→漂白定着→安定 (12)発色現像→漂白→第一定着→第二定着→安定 これらの工程の中で(3)、(4)、(7)、(1
0)、(11)、(12)が好ましい。
処理工程を以下に示す。 (1)発色現像→漂白→定着→水洗 (2)発色現像→漂白→定着→水洗→安定 (3)発色現像→漂白→定着→安定 (4)発色現像→漂白→定着→第一安定→第二安定 (5)発色現像→漂白→漂白定着→水洗 (6)発色現像→漂白→漂白定着→水洗→安定 (7)発色現像→漂白→漂白定着→安定 (8)発色現像→漂白→漂白定着→第一安定→第二安定 (9)発色現像→漂白→漂白定着→定着→水洗→安定 (10)発色現像→漂白→漂白定着→定着→第一安定→
第二安定 (11)発色現像→漂白定着→安定 (12)発色現像→漂白→第一定着→第二定着→安定 これらの工程の中で(3)、(4)、(7)、(1
0)、(11)、(12)が好ましい。
【0102】発色現像処理工程の処理時間は5秒以上、
特に8秒以上が発色現像処理反応を安定的に完了させる
上で好ましく、また、180秒以下、さらに60秒以
下、特に20秒以下であることが、発色現像液の劣化、
発色現像液の乾燥などの観点から好ましい。
特に8秒以上が発色現像処理反応を安定的に完了させる
上で好ましく、また、180秒以下、さらに60秒以
下、特に20秒以下であることが、発色現像液の劣化、
発色現像液の乾燥などの観点から好ましい。
【0103】ここで言う発色現像処理工程の処理時間と
は、感材が乳剤面に発色現像液を最初に供給されてから
次の工程(例えば、漂白工程、漂白定着工程)の処理液
を供給又は次の工程の処理液に浸漬されるまでの時間の
ことを指す。
は、感材が乳剤面に発色現像液を最初に供給されてから
次の工程(例えば、漂白工程、漂白定着工程)の処理液
を供給又は次の工程の処理液に浸漬されるまでの時間の
ことを指す。
【0104】本発明の処理方法で処理される感材の例と
して、ヨウ臭化銀又は臭化銀を含有するハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料や、ハロゲン化銀モノクロ写真感光材
料などが挙げられるが、より好ましい例として、塩化銀
乳剤を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料や、ハ
ロゲン化銀モノクロ写真感光材料が挙げられる。
して、ヨウ臭化銀又は臭化銀を含有するハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料や、ハロゲン化銀モノクロ写真感光材
料などが挙げられるが、より好ましい例として、塩化銀
乳剤を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料や、ハ
ロゲン化銀モノクロ写真感光材料が挙げられる。
【0105】本発明ではさらに、90%モル以上が塩化
銀からなるハロゲン化銀乳剤を含有する乳剤層を少なく
とも1層持つことが好ましい。さらに好ましくは95〜
100モル%、最も好ましくは98〜100モル%が塩
化銀からなるハロゲン化銀乳剤であることが処理進行性
の観点から好ましい。
銀からなるハロゲン化銀乳剤を含有する乳剤層を少なく
とも1層持つことが好ましい。さらに好ましくは95〜
100モル%、最も好ましくは98〜100モル%が塩
化銀からなるハロゲン化銀乳剤であることが処理進行性
の観点から好ましい。
【0106】本発明の処理方法では処理液供給手段によ
り供給される処理液が感光材料の乳剤面上で35℃以上
となる加熱手段を有することが好ましい。加熱手段とし
てはどんなものでよく、例えば処理液を加熱する手段や
感光材料を加熱する手段が挙げられるが、感光材料を加
熱する手段であることがさらに好ましい。感光材料を加
熱する手段としては熱ドラム、熱ベルト、ドライヤー、
赤外線、高周波の電磁波などを用いる方法が挙げられ
る。感材は処理液が供給される前、された後など、いつ
加熱されてもよいが、処理の迅速性の観点から、処理液
が供給される前に加熱されることが好ましい。加熱され
た感材の温度は35℃以上が好ましく、さらに処理の迅
速性の観点などから40℃以上であることがより好まし
い。また、感材の耐熱性などから100℃以下であるこ
とが好ましく、さらに80℃以下であることがより好ま
しい。処理される感材の乳剤面への悪影響を防止するた
めに、感材は乳剤面とは逆の面から加熱されることが好
ましい。
り供給される処理液が感光材料の乳剤面上で35℃以上
となる加熱手段を有することが好ましい。加熱手段とし
てはどんなものでよく、例えば処理液を加熱する手段や
感光材料を加熱する手段が挙げられるが、感光材料を加
熱する手段であることがさらに好ましい。感光材料を加
熱する手段としては熱ドラム、熱ベルト、ドライヤー、
赤外線、高周波の電磁波などを用いる方法が挙げられ
る。感材は処理液が供給される前、された後など、いつ
加熱されてもよいが、処理の迅速性の観点から、処理液
が供給される前に加熱されることが好ましい。加熱され
た感材の温度は35℃以上が好ましく、さらに処理の迅
速性の観点などから40℃以上であることがより好まし
い。また、感材の耐熱性などから100℃以下であるこ
とが好ましく、さらに80℃以下であることがより好ま
しい。処理される感材の乳剤面への悪影響を防止するた
めに、感材は乳剤面とは逆の面から加熱されることが好
ましい。
【0107】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。こ
れら実施例は本発明の具体的な例を示すものであり、本
発明の用語の意義を限定するものではない。また、断定
的な記述もあるが、これらも実施例として好ましい例を
示すものであり、本発明や用語の意義を限定するもので
はない。
れら実施例は本発明の具体的な例を示すものであり、本
発明の用語の意義を限定するものではない。また、断定
的な記述もあるが、これらも実施例として好ましい例を
示すものであり、本発明や用語の意義を限定するもので
はない。
【0108】(処理装置)図1は本実施例で好適に用い
られる処理装置の概念図である。露光を施された感光材
料Pは処理液供給手段2により発色現像処理を施され、
図示していない搬送ローラにより搬送され、加熱ローラ
3、駆動ローラ4、加熱ベルト5を有する加熱手段によ
り加熱される。さらに漂白定着槽BF、第1安定槽ST
B1、第2安定槽STB2、第3安定槽STB3に順次
搬送され、図示していない乾燥工程を経て処理装置の系
外に排出される。また、処理液供給手段2には、処理液
を供給する外部タンク1を有する。なお、感光材料の搬
送速度は毎秒2cmとした。
られる処理装置の概念図である。露光を施された感光材
料Pは処理液供給手段2により発色現像処理を施され、
図示していない搬送ローラにより搬送され、加熱ローラ
3、駆動ローラ4、加熱ベルト5を有する加熱手段によ
り加熱される。さらに漂白定着槽BF、第1安定槽ST
B1、第2安定槽STB2、第3安定槽STB3に順次
搬送され、図示していない乾燥工程を経て処理装置の系
外に排出される。また、処理液供給手段2には、処理液
を供給する外部タンク1を有する。なお、感光材料の搬
送速度は毎秒2cmとした。
【0109】図2に別の処理装置の概念図を示す。露光
を施された感光材料Pは2つの処理液供給手段2、及び
8により発色現像処理を施され、図示していない搬送ロ
ーラにより搬送され、加熱ローラ3、駆動ローラ4、加
熱ベルト5を有する加熱手段により加熱される。さらに
漂白定着槽BF、第1安定槽STB1、第2安定槽ST
B2、第3安定槽STB3に順次搬送され、図示してい
ない乾燥工程を経て処理装置の系外に排出される。ま
た、処理液供給手段2、8には、処理液を供給する外部
タンク1、7をそれぞれ有する。なお、感光材料の搬送
速度は毎秒3cmとした。
を施された感光材料Pは2つの処理液供給手段2、及び
8により発色現像処理を施され、図示していない搬送ロ
ーラにより搬送され、加熱ローラ3、駆動ローラ4、加
熱ベルト5を有する加熱手段により加熱される。さらに
漂白定着槽BF、第1安定槽STB1、第2安定槽ST
B2、第3安定槽STB3に順次搬送され、図示してい
ない乾燥工程を経て処理装置の系外に排出される。ま
た、処理液供給手段2、8には、処理液を供給する外部
タンク1、7をそれぞれ有する。なお、感光材料の搬送
速度は毎秒3cmとした。
【0110】(処理液供給手段)本実施例では好適に用
いられる処理液供給手段の外観を図3に示す。処理液供
給手段は処理液準備室部分10と供給ヘッド部分11に
分かれ、処理液が射出される円形のノズル開口13がノ
ズル板12上に複数存在している。
いられる処理液供給手段の外観を図3に示す。処理液供
給手段は処理液準備室部分10と供給ヘッド部分11に
分かれ、処理液が射出される円形のノズル開口13がノ
ズル板12上に複数存在している。
【0111】図4に図3で示された処理液供給手段の構
造を示す部分的な断面図を示す。なお、図4は処理液供
給手段1に電源が入れられていない状態、すなわち加圧
手段(ここでは電気機械変換手段)29、30に通電さ
れていない状態を示している。本実施例の処理装置では
電気機械変換手段はピエゾ素子で構成されている。処理
液供給手段1は複数の処理液室26、27により構成さ
れている。処理液圧力室26、27は外部部材31及び
電気機械変換手段29、30に結合されている圧力板2
8から構成されている。また、処理液圧力室26、27
には処理液が射出されるノズル開口21、22が連通
し、処理液準備室10より図示されない経路に続く処理
液供給路26、27を有している。
造を示す部分的な断面図を示す。なお、図4は処理液供
給手段1に電源が入れられていない状態、すなわち加圧
手段(ここでは電気機械変換手段)29、30に通電さ
れていない状態を示している。本実施例の処理装置では
電気機械変換手段はピエゾ素子で構成されている。処理
液供給手段1は複数の処理液室26、27により構成さ
れている。処理液圧力室26、27は外部部材31及び
電気機械変換手段29、30に結合されている圧力板2
8から構成されている。また、処理液圧力室26、27
には処理液が射出されるノズル開口21、22が連通
し、処理液準備室10より図示されない経路に続く処理
液供給路26、27を有している。
【0112】電気機械変換手段は電圧をかけられること
により、矢印の方向に伸縮し、圧力板、及び処理液圧力
室に圧力を加える。結果として処理液圧力室の室の体積
が変化し、ノズル開口より処理液が供給される。
により、矢印の方向に伸縮し、圧力板、及び処理液圧力
室に圧力を加える。結果として処理液圧力室の室の体積
が変化し、ノズル開口より処理液が供給される。
【0113】図5には本発明で用いられる処理液供給手
段の別形態を図示する。図5に示す処理液供給手段41
はローラ42を用いて塗布することで感光材料P2に供
給する処理液供給手段である。感光材料P2は図示して
いない搬送手段により矢印の方向に搬送される。供給さ
れる処理液は処理液室23からローラ42と接触してい
る処理液供給口44を通してローラ42に供給され、矢
印で示す方向にローラ42が回転し感光材料P2が搬送
されることによりローラ42から感光材料P2へ供給さ
れる。
段の別形態を図示する。図5に示す処理液供給手段41
はローラ42を用いて塗布することで感光材料P2に供
給する処理液供給手段である。感光材料P2は図示して
いない搬送手段により矢印の方向に搬送される。供給さ
れる処理液は処理液室23からローラ42と接触してい
る処理液供給口44を通してローラ42に供給され、矢
印で示す方向にローラ42が回転し感光材料P2が搬送
されることによりローラ42から感光材料P2へ供給さ
れる。
【0114】実施例1 処理液供給部として、図1に示したヘッドを用い、下記
の発色現像工程で用いられる処理液を、表1に示すよう
に処理液の粘度及び表面張力を変化させ、連続射出性に
ついて評価を行った。また次に、下記記載の処理条件、
感光材料で処理を行い、現像ムラ、処理スピードの評価
を行った。なお、本実施例では処理液の粘度変化の手段
は添加剤の量変化、処理液の表面張力変化の手段は界面
活性剤の量変化を用いた。また、処理液供給手段のノズ
ル開口の開口面積は、処理液1回の供給量は、1秒当た
りの処理液供給回数である。結果を表1に示す。
の発色現像工程で用いられる処理液を、表1に示すよう
に処理液の粘度及び表面張力を変化させ、連続射出性に
ついて評価を行った。また次に、下記記載の処理条件、
感光材料で処理を行い、現像ムラ、処理スピードの評価
を行った。なお、本実施例では処理液の粘度変化の手段
は添加剤の量変化、処理液の表面張力変化の手段は界面
活性剤の量変化を用いた。また、処理液供給手段のノズ
ル開口の開口面積は、処理液1回の供給量は、1秒当た
りの処理液供給回数である。結果を表1に示す。
【0115】 (処理液処方:1リットルあたり) 亜硫酸ナトリウム 0.1g ジエチレンペンタアミン5酢酸5ナトリウム 3.0g ビス(スルホエチル)ヒドロキシルアミンジナトリウム 16g 炭酸カリウム 33g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 20g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(B−(メタンスルホン アミド)エチル)アニリン硫酸塩(CD−3) 12g 水酸化カリウム 8g 水酸化カリウム又は硫酸を用いてpHを11.0に調
整。ポリエチレングリコール#4000を用いて表1記
載の粘度に調整。一般式SII−12、SIII−1及
びSIII−2の界面活性剤を適宜用いて表1記載の表
面張力に調整。
整。ポリエチレングリコール#4000を用いて表1記
載の粘度に調整。一般式SII−12、SIII−1及
びSIII−2の界面活性剤を適宜用いて表1記載の表
面張力に調整。
【0116】(漂白定着工程、安定化工程)コニカ社製
CPK−2−28プロセスの処理条件で同プロセス用処
理液により処理を行った。
CPK−2−28プロセスの処理条件で同プロセス用処
理液により処理を行った。
【0117】(処理時間) 処理工程 処理時間 発色現像処理 12秒 漂白定着処理 27秒 安定化処理 27秒×3
【0118】(感光材料)通常の方法でウエッジ状に露
光されたコニカ社製QAペーパータイプA7(99.9
%以上が塩化銀からなるハロゲン化銀乳剤を含有する乳
剤層を有する。)を用いた。
光されたコニカ社製QAペーパータイプA7(99.9
%以上が塩化銀からなるハロゲン化銀乳剤を含有する乳
剤層を有する。)を用いた。
【0119】(加熱条件)55℃の表面温度の加熱ドラ
ムで感光材料の表面温度を55℃に加熱する。なおこの
時、供給された処理液の温度は感光材料の乳剤面上で4
0℃以上となることが確認された。
ムで感光材料の表面温度を55℃に加熱する。なおこの
時、供給された処理液の温度は感光材料の乳剤面上で4
0℃以上となることが確認された。
【0120】(粘度及び表面張力の測定)粘度の測定
は、25℃にて山一電気工業社製ビスコメイトVM−1
A−Mを用いて行った。また、表面張力の測定は25℃
にて協和界面科学社製CBVP−Zを用いて行った。
は、25℃にて山一電気工業社製ビスコメイトVM−1
A−Mを用いて行った。また、表面張力の測定は25℃
にて協和界面科学社製CBVP−Zを用いて行った。
【0121】(連続射出性の評価)全ノズルから処理液
の射出を6時間連続して行った。そして射出開始直後5
分間の液供給量を100とした時、射出終了直前5分間
の液供給量を求め、連続射出性の評価とした。
の射出を6時間連続して行った。そして射出開始直後5
分間の液供給量を100とした時、射出終了直前5分間
の液供給量を求め、連続射出性の評価とした。
【0122】(現像ムラの評価)処理後の感光材料のウ
エッジの中間階調部を目視により以下の基準で評価を行
った。 ◎: 筋状のムラは全く見られない。 ○: 濃度の測定により現像ムラが確認されるが、目視
では問題ない。 △: 筋状のムラがわずかに確認される程度で問題のな
いレベルである。 ×: 筋状のムラが確認される。 ××: 筋状のムラがはっきり確認される。
エッジの中間階調部を目視により以下の基準で評価を行
った。 ◎: 筋状のムラは全く見られない。 ○: 濃度の測定により現像ムラが確認されるが、目視
では問題ない。 △: 筋状のムラがわずかに確認される程度で問題のな
いレベルである。 ×: 筋状のムラが確認される。 ××: 筋状のムラがはっきり確認される。
【0123】(処理スピードの評価)通常のウエッジ露
光をかけた感材を処理し、440nmの分光最大反射濃
度Dmax(Y)を測定した。なお、本実施例ではDm
ax(Y)が2.0以上の時に十分な濃度であるとす
る。
光をかけた感材を処理し、440nmの分光最大反射濃
度Dmax(Y)を測定した。なお、本実施例ではDm
ax(Y)が2.0以上の時に十分な濃度であるとす
る。
【0124】
【表1】
【0125】表1から明らかなように、気相を介した処
理液供給手段では、供給する処理液の粘度及び表面張力
を特定の範囲にすることで現像ムラのない良好な画像が
得られ、満足な連続射出性が得られることがわかる。
理液供給手段では、供給する処理液の粘度及び表面張力
を特定の範囲にすることで現像ムラのない良好な画像が
得られ、満足な連続射出性が得られることがわかる。
【0126】実施例2 処理液供給部を図1で示された処理液供給部を用い、ノ
ズル開口部の開口面積及び処理液1回の供給量、及び1
秒当たりの処理液供給回数を表2記載の値に変化させ、
下記記載の処理液を用いた以外は実施例1と同様に処理
を行った。なお、処理液1回の供給量及び1秒当たりの
処理液供給回数は、駆動電圧を適宜コントロールして行
った。結果を表2に示す。
ズル開口部の開口面積及び処理液1回の供給量、及び1
秒当たりの処理液供給回数を表2記載の値に変化させ、
下記記載の処理液を用いた以外は実施例1と同様に処理
を行った。なお、処理液1回の供給量及び1秒当たりの
処理液供給回数は、駆動電圧を適宜コントロールして行
った。結果を表2に示す。
【0127】 (処理液処方:1リットルあたり) 亜硫酸ナトリウム 0.1g ジエチレンペンタアミン5酢酸5ナトリウム 3.0g ビス(スルホエチル)ヒドロキシルアミンジナトリウム 16g ジエチレングリコール 80g 炭酸カリウム 33g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 20g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(B−(メタンスルホン アミド)エチル)アニリン硫酸塩(CD−3) 12g パラノニルフェノキシポリグリシドール 0.5g 水酸化カリウム 8g 水酸化カリウム又は硫酸を用いてpHを11.0に調
整。25℃における粘度は1.9cp、表面張力は43
dyne/cmであった。
整。25℃における粘度は1.9cp、表面張力は43
dyne/cmであった。
【0128】(再射出性)全ノズルから処理液の射出を
1時間連続して行った。その後1日間放置し再び全ノズ
ルから処理液の射出を1時間連続して行った。以上を1
週間繰り返した時の射出の様子を以下の基準で評価し
た。 ◎: 全てのノズルから射出される。 ○: 一部のノズルでごくたまに射出が不安定になる。 △: 一部のノズルで射出されなくなるノズルがあるが
問題ないレベルである。 ×: 半分程度のノズルが射出しなくなる。 ××: 全ノズルで射出しなくなる。
1時間連続して行った。その後1日間放置し再び全ノズ
ルから処理液の射出を1時間連続して行った。以上を1
週間繰り返した時の射出の様子を以下の基準で評価し
た。 ◎: 全てのノズルから射出される。 ○: 一部のノズルでごくたまに射出が不安定になる。 △: 一部のノズルで射出されなくなるノズルがあるが
問題ないレベルである。 ×: 半分程度のノズルが射出しなくなる。 ××: 全ノズルで射出しなくなる。
【0129】
【表2】
【0130】表2から明らかなように、ノズル開口部の
開口面積及び処理液1回の供給量、及び1秒当たりの処
理液供給回数を特定の範囲にコントロールすることによ
り、処理液供給の安定性がさらに向上し、休止後の再射
出性も向上することが分かった。
開口面積及び処理液1回の供給量、及び1秒当たりの処
理液供給回数を特定の範囲にコントロールすることによ
り、処理液供給の安定性がさらに向上し、休止後の再射
出性も向上することが分かった。
【0131】実施例3 図2記載の処理液供給部を2つ用いた処理装置を用い、
1つには下記記載の処理液Aをもう一つには下記記載の
処理液Bを用い、処理液A及びBに添加する添加剤を表
3記載の種類・量に変化させた以外は実施例1と同様の
実験を行った。
1つには下記記載の処理液Aをもう一つには下記記載の
処理液Bを用い、処理液A及びBに添加する添加剤を表
3記載の種類・量に変化させた以外は実施例1と同様の
実験を行った。
【0132】 (処理液Aの処方) 多価アルコール(表3記載) 表3記載 システイン 0.5g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 20g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(B−(メタンスルホン アミド)エチル)アニリン硫酸塩(CD−3) 45g 界面活性剤 水酸化カリウム又は硫酸を用いてpHを1.5に調整。
一般式SII−12、SIII−1及びSIII−2の
界面活性剤を適宜用いて表面張力を42dyne/cm
に調整。必要に応じてPVPK−17を添加し、粘度を
1.5cp以上に調整。
一般式SII−12、SIII−1及びSIII−2の
界面活性剤を適宜用いて表面張力を42dyne/cm
に調整。必要に応じてPVPK−17を添加し、粘度を
1.5cp以上に調整。
【0133】 (処理液Bの処方) 多価アルコール(表3記載) 表3記載 炭酸カリウム 75g 水酸化カリウム 20g p−トルエンスルホン酸ナトリウム 25g 一般式SII−12、SIII−1及びSIII−2の
界面活性剤を適宜用いて表面張力を42dyne/cm
に調整。必要に応じてPVPK−17を添加し、粘度を
1.5cp以上に調整。
界面活性剤を適宜用いて表面張力を42dyne/cm
に調整。必要に応じてPVPK−17を添加し、粘度を
1.5cp以上に調整。
【0134】
【表3】
【0135】表3から明らかなように、気相を介して処
理液供給部から供給される処理液に少なくとも1種類の
多価アルコール類が0.1〜20重量%含有すること
で、より現像ムラがない良好な画像が得られ、処理進行
性に優れ、一定時間射出しなかった場合でも処理液再射
出安定性に優れることが分かる。
理液供給部から供給される処理液に少なくとも1種類の
多価アルコール類が0.1〜20重量%含有すること
で、より現像ムラがない良好な画像が得られ、処理進行
性に優れ、一定時間射出しなかった場合でも処理液再射
出安定性に優れることが分かる。
【0136】実施例4 図4記載の処理液供給部を用いた以外は全て実施例1と
同様の処理を行った。現像ムラと最大濃度について実施
例1と同様に評価を行った結果、現像ムラがやや劣る
が、本発明の効果が得られた。
同様の処理を行った。現像ムラと最大濃度について実施
例1と同様に評価を行った結果、現像ムラがやや劣る
が、本発明の効果が得られた。
【0137】
【発明の効果】本発明によれば、迅速且つ最大発色濃度
や白地等の処理性能を満足し、連続運転時の処理安定
性、処理液保存性に優れる処理方法を提供できる。
や白地等の処理性能を満足し、連続運転時の処理安定
性、処理液保存性に優れる処理方法を提供できる。
【図1】本実施例で好適に用いられる処理装置の概念図
【図2】別の処理装置の概念図
【図3】本実施例では好適に用いられる処理液供給手段
の外観図
の外観図
【図4】図3で示された処理液供給手段の構造を示す部
分的な断面図
分的な断面図
【図5】本発明で用いられる処理液供給手段の別形態図
Claims (10)
- 【請求項1】25℃における粘度が1.5cp〜10.
0cpであり、表面張力が15.0dyne/cm〜5
0.0dyne/cmであるハロゲン化銀写真感光材料
用の処理液を、塗布又は気相を介して感光材料の乳剤面
に供給する処理液供給手段を用いて処理を行うことを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 - 【請求項2】前記処理液供給手段が気相を介する手段で
あることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法。 - 【請求項3】前記処理液供給手段が、処理液圧力室と該
処理液圧力室を加圧する加圧手段及び該処理液圧力室に
連通するノズル開口部及び該処理液圧力室への処理液供
給路を有する請求項1又は2に記載のハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法。 - 【請求項4】前記処理液圧力室を加圧する加圧手段が電
気機械変換手段による変形によるものであることを特徴
とする請求項3に記載のハロゲン化銀写真感光材料の処
理方法。 - 【請求項5】前記ノズル開口部の1個の開口面積が50
0〜10000μm2であることを特徴とする請求項3
又は4に記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 - 【請求項6】前記ノズル開口部から供給されるハロゲン
化銀写真感光材料用の処理液の1回の供給量が30〜5
00ngの範囲であり、且つ供給回数が毎秒500〜2
0000回の範囲であることを特徴とする請求項3〜5
のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法。 - 【請求項7】前記処理液が少なくとも1種類の多価アル
コール類を0.1〜20重量%含有するものであること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法。 - 【請求項8】前記処理液供給手段により供給される処理
液が感光材料の乳剤面上で35℃以上となることを特徴
とする請求項1〜7のいずれかに記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法。 - 【請求項9】前記処理液が発色現像液であることを特徴
とする請求項1〜8のいずれかに記載のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法。 - 【請求項10】前記ハロゲン化銀写真感光材料が、90
%モル以上が塩化銀からなるハロゲン化銀乳剤を含有す
る乳剤層を少なくとも1層持つものであることを特徴と
する請求項1〜9のいずれかに記載のハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13265998A JPH11305412A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13265998A JPH11305412A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11305412A true JPH11305412A (ja) | 1999-11-05 |
Family
ID=15086503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13265998A Pending JPH11305412A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11305412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002065210A3 (en) * | 2001-02-09 | 2003-03-27 | Applied Science Fiction Inc | Digital film processing solutions and method of digital film processing |
-
1998
- 1998-04-27 JP JP13265998A patent/JPH11305412A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002065210A3 (en) * | 2001-02-09 | 2003-03-27 | Applied Science Fiction Inc | Digital film processing solutions and method of digital film processing |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041209 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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Effective date: 20050705 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |