JPH11305008A - 反射防止フィルム - Google Patents
反射防止フィルムInfo
- Publication number
- JPH11305008A JPH11305008A JP10112221A JP11222198A JPH11305008A JP H11305008 A JPH11305008 A JP H11305008A JP 10112221 A JP10112221 A JP 10112221A JP 11222198 A JP11222198 A JP 11222198A JP H11305008 A JPH11305008 A JP H11305008A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- layer
- antireflection
- hard coat
- coat layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
く、長期間使用可能な反射防止フィルムを提供する。 【解決手段】 有機フィルム1の表面に、ハードコート
層2が設けられ、該ハードコート層2上に反射防止層3
が設けられている反射防止フィルム4。該反射防止フィ
ルム4の365nmにおける光線透過率が40%以下で
ある。
Description
に係り、特に、耐候性、耐久性に優れ、表示板、ディス
プレイ、電光掲示板の表面材に貼着する反射防止フィル
ムとして好適な反射防止フィルムに関する。
表面材では、外光や照明光、或いは、周囲の明るい風景
がその表面で反射して像が写ることにより、視認性が低
下する。このため、このような反射を低減するために、
表面材(外側のカバー材やフィルタの表面を含む)に、
微細な凹凸加工のアンチグレア処理を施したり、薄膜を
コーティングしたりすることにより、光の干渉で反射を
低減する反射防止処理が施される場合がある。これらの
反射防止処理は、表面材に直接施すと、コストアップを
招くことから、反射防止処理を施したフィルムを表面材
に貼着する方法が、近年多く採用されるようになってき
ている。
図2に示す如く、有機フィルムよりなるベースフィルム
1上にアクリル樹脂やシロキサン等よりなる硬い保護層
としてのハードコート層2が3〜20μm程度の厚さに
形成され、更にこの上にアンチグレア、反射防止膜等の
反射防止層3が形成された構造とされており、この反射
防止フィルム4は、ディスプレイ等の表面材5に接着剤
6で接着される。
ムでは、使用中の熱や湿度、その他の環境条件の影響を
受け易く、ベースフィルム1とハードコート層2との界
面で剥離が生じる場合がある。この場合には、当然、反
射防止層3も脱落してしまうため、反射防止フィルムと
しての機能を奏し得なくなる。
1とハードコート層2との密着性が良好な場合であって
も、特に、ベースフィルム1がPETフィルムであるよ
うな場合には、周囲環境の影響、特に直射日光やその他
の紫外線の影響でフィルムが劣化し、ハードコート層が
外力で容易に剥がれ落ちたり、紫外線による劣化でフィ
ルムが黄変し、各種表示板の表面材のカバーフィルムと
しては適用し得なくなる。
性、耐久性に優れ、膜剥離や黄変等の問題を引き起こす
ことなく、長期間使用可能な反射防止フィルムを提供す
ることを目的とする。
ムは、有機フィルムの表面に、ハードコート層が設けら
れ、該ハードコート層上に反射防止層が設けられている
反射防止フィルムであって、該反射防止フィルムの36
5nmにおける光線透過率が40%以下であることを特
徴とする。
下の反射防止フィルムであれば、紫外線等の周囲環境に
大きな影響を及ぼされることなく、耐候性、耐久性に優
れるため、黄変や膜剥離の問題は防止される。
,又はの構成とすることができる。
に紫外線カット層を設ける。
る。
実施の形態を詳細に説明する。
ィルムの実施の形態を示す模式的な断面図である。
365nmの波長の光に対する光線透過率が40%以下
のものであるが、この光線透過率が40%を超えるもの
では、紫外線等による劣化の問題があり、黄変、膜剥離
が生じる。
において、365nmにおける光線透過率は好ましくは
30%以下であり、350nmの波長の光に対する光線
透過率が20%以下、特に10%以下、とりわけ5%以
下であることが望ましい。
例えば、下記,又はの構成とすることにより実現
することができる。
ム1とハードコート層2との間に紫外線カット層7を介
在させた反射防止フィルム4A。 図1(b)に示す如く、ハードコート層自体を紫外
線カットハードコート層2Aとした反射防止フィルム4
B。 図1(c)に示す如く、反射防止層自体を紫外線カ
ット反射防止層3Bとした反射防止フィルム4C。
有機フィルムとしては、ポリエステル、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、アクリ
ル、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、トリア
セテート、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリウレタン、セロファン等、好ましくは
PET、PC、PMMAの透明フィルムが挙げられる。
ィルムの用途による要求特性(例えば、強度、薄膜性)
等によって適宜決定されるが、通常の場合、1μm〜1
0mmの範囲とされる。
を形成する場合、この紫外線カット層7としては、アク
リル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹
脂等の適当なコーティング材に公知の紫外線吸収材を
0.05〜10重量%程度配合してベースフィルム1上
にコーティングすれば良い。このようにして形成される
紫外線カット層7の厚さは0.5〜20μm程度とする
のが好ましい。
コーン樹脂等の通常のハードコート材をコーティングす
ることにより形成することができる。ハードコート層自
体を紫外線カット性とする場合、紫外線カットハードコ
ート層2Aは、このようなハードコート材に公知の紫外
線吸収材を0.05〜5重量%程度配合してコーティン
グすることにより形成することができる。ハードコート
層2又は紫外線カットハードコート層2Aの厚さは1〜
20μm程度とするのが好ましい。
ものを用いることができる。
たもの (b) 中屈折率透明薄膜/高屈折率透明薄膜の順で1
層ずつ、合計2層に積層したもの (c) 中屈折率透明薄膜/低屈折率透明薄膜/高屈折
率透明薄膜の順で1層ずつ、合計3層に積層したもの (d) 高屈折率透明薄膜/低屈折率透明薄膜/高屈折
率透明薄膜/低屈折率透明薄膜の順で1層ずつ、合計4
層に積層したもの (e) 高屈折率透明薄膜/低屈折率透明薄膜/高屈折
率透明薄膜/低屈折率透明薄膜/高屈折率透明薄膜の順
で1層ずつ、合計5層に積層したもの ここで、高屈折ないし中屈折率透明薄膜としては、IT
O(スズインジウム酸化物)又はZnO、Alをドープ
したZnO、TiO2、SnO2、ZrO等の屈折率1.
8以上の薄膜を採用することができる。
ては、SiO2、MgF2、Al2O3、アクリル樹脂、ウ
レタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の屈折率が
1.6以下の薄膜を採用することができる。
膜及び低屈折率透明薄膜の膜厚は、光の干渉で可視光領
域での反射率を下げることができるように、膜構成、膜
種、中心波長等により適宜決定される。
ング、イオンプレーティング、CVD、マイクログラビ
アコーティング、ダイレクトグラビアコーティング、ス
ロットダイコーティング法等により形成することができ
る。
するためには、高屈折率透明薄膜の材料として400n
m付近の光の通過性が高く、350nm付近及びそれ以
下の光の吸収が多い材料を用いるのが好ましく、このよ
うな材料としては、ITO、ZnO等が挙げられる。
射防止層3又は紫外線カット反射防止層3Aの上に更に
フッ素系有機薄膜等の防汚層を形成しても良く、この場
合、防汚層の材料としては、FEP(フルオロエチレン
−プロピレン共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオ
ロエチレン)、ETFE(エチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体)、PVF(ポリフッ化ビニル)、PV
DF(ポリフッ化ビリニデン)等が挙げられる。
OA機器のPDPや液晶板の前面フィルタ等の各種表示
材の前面に貼着する反射防止フィルムとして極めて有用
であり、黄変や膜剥離の問題を生じることなく、長期に
亘り良好な反射防止機能を示す。
り具体的に説明する。
厚さ188μm)の表面に、アクリル樹脂に紫外線吸収
剤(ムサシノガイギー社製「チタビンP」)を2.0重
量%混合したコーティング液をコーティングして厚さ2
μmの紫外線カット層を形成し、この上に市販のハード
コート材(JSR社製「Z7002」)をコーティング
して厚さ6μmのハードコート層を形成し、更にこの上
に下記4層積層構造の反射防止層を反応性スパッタ法に
より形成して本発明の反射防止フィルムを製造した。
を用いて365nm及び350nmにおける光線透過率
を調べ、結果を表1に示した。
ーパーUV耐光試験機(アイグラフィックス社製)で3
0時間の耐候劣化試験を行い、この試験前後での黄色度
(YI値:スガ試験機社製カラーコンピュータで測定)
と膜の密着度(JIS K−5400 ゴバン目テ−プ
試験(5×5)により測定)を調べ、結果を表1に示し
た。
市販のハードコート材「Z7002」に紫外線吸収剤
「チタビンP」を0.5重量%混合したものをコーティ
ングして厚さ8μmの紫外線カットハードコート層を形
成し、この上に、実施例1と同様にして反射防止層を形
成して本発明の反射防止フィルムを製造した。
と同様にして光線透過率及び耐候劣化試験前後の黄色度
と膜の密着度を調べ、結果を表1に示した。
ーCOTO」厚さ188μm)の表面に下記4層積層構
造の紫外線カット反射防止層をスパッタ法により形成し
て本発明の反射防止フィルムを製造した。なお、ITO
の成膜には焼結ターゲット(三菱マテリアル社製)を用
い、純アルゴン中、0.2Paの圧力でスパッタ成膜し
た。
光線透過率及び耐候劣化試験前後の黄色度と膜の密着度
を調べ、結果を表1に示した。
O」の表面に、実施例1と同様にして反射防止層を形成
し、得られた反射防止フィルムについて、実施例1と同
様にして光線透過率及び耐候劣化試験前後の黄変度と膜
の密着度を調べ、結果を表1に示した。
耐候性に優れ、黄変、膜剥離が防止されることがわか
る。
ィルムによれば、膜剥離や黄変等の問題を引き起こすこ
となく、長期間使用可能な反射防止フィルムを提供する
ことができる。
断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 有機フィルムの表面に、ハードコート層
が設けられ、該ハードコート層上に反射防止層が設けら
れている反射防止フィルムであって、該反射防止フィル
ムの365nmにおける光線透過率が40%以下である
ことを特徴とする反射防止フィルム。 - 【請求項2】 請求項1において、有機フィルムとハー
ドコート層との間に紫外線カット層が設けられているこ
とを特徴とする反射防止フィルム。 - 【請求項3】 請求項1において、ハードコート層が紫
外線カット層であることを特徴とする反射防止フィル
ム。 - 【請求項4】 請求項1において、反射防止層が紫外線
カット層であることを特徴とする反射防止フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11222198A JP4253862B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 反射防止フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11222198A JP4253862B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 反射防止フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11305008A true JPH11305008A (ja) | 1999-11-05 |
JP4253862B2 JP4253862B2 (ja) | 2009-04-15 |
Family
ID=14581293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11222198A Expired - Fee Related JP4253862B2 (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | 反射防止フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4253862B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003149407A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-05-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射防止フィルム |
US8747994B2 (en) | 2008-09-17 | 2014-06-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Anti-reflective film and production method thereof |
JP2014225030A (ja) * | 2006-11-28 | 2014-12-04 | ハイ・パフォーマンス・オプティクス・インコーポレーテッド | 改良型コントラスト感度を提供する高性能選択型光波長フィルタリング |
US10551637B2 (en) | 2006-03-20 | 2020-02-04 | High Performance Optics, Inc. | High performance selective light wavelength filtering providing improved contrast sensitivity |
US11701315B2 (en) | 2006-03-20 | 2023-07-18 | High Performance Optics, Inc. | High energy visible light filter systems with yellowness index values |
-
1998
- 1998-04-22 JP JP11222198A patent/JP4253862B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003149407A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-05-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射防止フィルム |
US10551637B2 (en) | 2006-03-20 | 2020-02-04 | High Performance Optics, Inc. | High performance selective light wavelength filtering providing improved contrast sensitivity |
US11701315B2 (en) | 2006-03-20 | 2023-07-18 | High Performance Optics, Inc. | High energy visible light filter systems with yellowness index values |
US11774783B2 (en) | 2006-03-20 | 2023-10-03 | High Performance Optics, Inc. | High performance selective light wavelength filtering providing improved contrast sensitivity |
JP2014225030A (ja) * | 2006-11-28 | 2014-12-04 | ハイ・パフォーマンス・オプティクス・インコーポレーテッド | 改良型コントラスト感度を提供する高性能選択型光波長フィルタリング |
US8747994B2 (en) | 2008-09-17 | 2014-06-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Anti-reflective film and production method thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4253862B2 (ja) | 2009-04-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4122010B2 (ja) | 赤外線受発光部 | |
KR101074948B1 (ko) | 반사 방지 필름, 전자파 실드성 광 투과창재, 가스 방전형발광 패널, 플랫 디스플레이 패널, 진열창재 및 태양 전지모듈 | |
EP0990928B1 (en) | Filter for plasma display panel | |
CN106249322B (zh) | 包括在紫外区和可见光区中具有低反射的抗反射涂层的光学制品 | |
US9910545B2 (en) | Transparent conductive film and touch panel | |
KR101638277B1 (ko) | 투명 도전성 필름 및 터치 패널 | |
JP4400458B2 (ja) | 反射防止フィルム | |
JP5549216B2 (ja) | 透明導電性積層体およびその製造方法ならびにタッチパネル | |
JP2008160115A (ja) | 赤外線受発光部 | |
JPH1173119A (ja) | 電磁波シールド効果を有する反射防止コート及び反射防止コートを有する光学部材 | |
KR20040052459A (ko) | 표시장치 및 반사방지용 기체 | |
EP1008872B1 (en) | Transparent laminate and filter for plasma display panel using the transparent laminate | |
JP2008036864A (ja) | 積層体、及び該積層体を用いた合わせガラス並びに板ガラス | |
CN105572770A (zh) | 一种防蓝光眼镜片中使用的减反射膜 | |
JP2008039960A (ja) | 積層フィルム | |
JP2002082205A (ja) | 反射防止フィルムおよびそれを用いた光学機能フィルムおよび表示装置 | |
JP4826007B2 (ja) | タッチパネル | |
JPH11305008A (ja) | 反射防止フィルム | |
JP2023126251A (ja) | 自発光型表示装置 | |
JPH11142603A (ja) | 反射防止フィルム | |
JPH0642004B2 (ja) | 眩光防止性合成樹脂光透過体 | |
JPH1164603A (ja) | 反射防止膜と反射防止膜付き基材、および該反射防止膜付き基材を用いたプラズマディスプレイパネル前面板 | |
CN108761615B (zh) | 护眼膜、显示屏和显示器 | |
JP2004258209A (ja) | 反射防止フィルム | |
JPH1164602A (ja) | 反射防止フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080409 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080415 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080902 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081010 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090106 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090119 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |