JPH11304920A - 障害物検出装置及び障害物の検出方法 - Google Patents

障害物検出装置及び障害物の検出方法

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JPH11304920A
JPH11304920A JP10106591A JP10659198A JPH11304920A JP H11304920 A JPH11304920 A JP H11304920A JP 10106591 A JP10106591 A JP 10106591A JP 10659198 A JP10659198 A JP 10659198A JP H11304920 A JPH11304920 A JP H11304920A
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卓爾 岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランスデューサから至近距離に存在する障
害物を検出する障害物検出装置及び障害物の検出方法の
提供。 【解決手段】 トランスデューサと障害物との距離が至
近距離にあるため、送信波を出力した送受信ch側のト
ランスデューサが、その送信波が障害物に反射して生じ
る反射波の一部を検出できなくても、もう一方の受信c
h側のトランスデューサにより、その反射波の一部を受
信することができたときには、至近距離に障害物が存在
すると判断し、その旨を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、超音波等
を用いて、車両等の物体の周囲に存在する障害物の有無
や位置を検出する障害物検出装置及び障害物の検出方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、代表的な車両である自動車のう
ち、一部の自動車においては、その自動車の車庫入れ、
或いは縦列駐車等を行うのに際して周囲の障害物に接触
することを防止すべく、障害物の有無や位置を検出可能
な障害物検出装置を備えるものがある。このような障害
物検出装置においては、一般に、障害物の有無や位置を
検出する手段として超音波を使用したトランスデューサ
が用いられている。
【0003】また、例えば特開平8−301029号に
は、2つの超音波センサ(トランスデューサ)が形成す
る検出範囲を重複させることによって3つの検出範囲を
形成し、これにより障害物を検出する際の分解能を向上
する手法が提案されている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、超音波トランスデューサは、図24に示すように、
そのトランスデューサから30cm程度の至近距離に存
在する障害物を検出することができない。これは、極近
距離に障害物が存在する場合、トランスデューサの送信
波に対する反射波は短時間でそのトランスデューサに到
達するため、トランスデューサの送信波に対する反射波
が、その送信波を送出終了した後に当該トランスデュー
サ内の振動子の残留振動によって生じる残響波に埋もれ
てしまい、その反射波を、当該トランスデューサにて検
出することができないからである。
【0004】そこで本発明は、トランスデューサから至
近距離に存在する障害物を検出する障害物検出装置及び
障害物の検出方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る障害物検出装置は、以下の構成を特徴
とする。
【0006】即ち、請求項1は、少なくとも2つのトラ
ンスデューサの検出領域により、2つの非重複領域とそ
れら2つの非重複領域に挟まれる1つの重複領域とを形
成し、それらの領域内に存在する障害物の有無及び位置
を検出する検出手段を備える障害物検出装置であって、
前記検出手段は、前記2つのトランスデューサのうち、
送信波を出力した第1のトランスデューサが、その送信
波が障害物に反射することによって生じる反射波の一部
を検出できないとき、第2のトランスデューサにより、
その反射波の一部を受信したときには、該第1のトラン
スデューサから至近距離の検出不可能な領域に障害物が
存在すると判断することを特徴とする。ここで、例え
ば、前記第1のトランスデューサから至近距離の検出不
可能な領域は、前記重複領域内に含まれるとよい(請求
項2)。これにより、例えば1つのトランスデューサ単
体では検出できないような至近距離に存在する障害物を
検出する。
【0007】更に、前記検出手段による検出結果を報知
する報知手段を備え(請求項3)、例えば、前記報知手
段は、前記検出手段による検出結果を報知するとき、障
害物との距離が略ゼロである旨を報知するとよい(請求
項4)。これにより、トランスデューサとの距離が0で
あるような至近距離に障害物が存在することを報知す
る。
【0008】また、請求項5として、前記第1及び第2
のトランスデューサは、それぞれ送信機構と受信機構と
を備えており、前記検出手段は、該送信機構による送信
波の送信タイミングをずらして送信させ、それら送信波
が障害物に反射することによって生じる反射波の受信
は、該受信機構の両方に行わせるとよい。これにより、
2つのトランスデューサで4つ以上の領域に存在する障
害物を検出する。
【0009】また、請求項6として、前記第1及び第2
のトランスデューサは、所定の開角をなして車両のコー
ナに近接配置されており、且つそれらトランスデューサ
のオーンは、送信波のサイドローブが該コーナに沿うよ
うな形状に設定されていることを特徴とする。これによ
り、前記コーナ周辺の障害物の検出可能な領域を広げ
る。
【0010】また、請求項7として、前記検出手段は、
前記第1のトランスデューサの送信波が障害物に反射す
ることによって生じる反射波の一部を、前記第1のトラ
ンスデューサが受信し、且つ、前記第2のトランスデュ
ーサの送信波が障害物に反射することによって生じる反
射波の一部を、前記第2のトランスデューサが受信した
とき、前記重複領域のうち、前記第1のトランスデュー
サから至近距離の検出不可能な領域を除いた残りの領域
に、障害物が存在すると判断することを特徴とする。こ
れにより、前記重複領域内の障害物の位置を正確に検出
する。
【0011】または、上記の目的を達成するため、本発
明に係る障害物の検出方法は、以下の構成を特徴とす
る。
【0012】即ち、請求項8として、少なくとも2つの
トランスデューサの検出領域により、2つの非重複領域
とそれら2つの非重複領域に挟まれる1つの重複領域と
を形成し、それらの領域内に存在する障害物の有無及び
位置を検出する障害物の検出方法であって、前記2つの
トランスデューサのうち、送信波を出力した第1のトラ
ンスデューサが、その送信波が障害物に反射することに
よって生じる反射波の一部を検出できないとき、第2の
トランスデューサにより、その反射波の一部を受信した
ときには、該第1のトランスデューサから至近距離の検
出不可能な領域に障害物が存在すると判断することを特
徴とする。ここで、例えば、前記第1のトランスデュー
サから至近距離の検出不可能な領域は、前記重複領域内
に含まれるとよい(請求項9)。これにより、例えば1
つのトランスデューサ単体では検出できないような至近
距離に存在する障害物を検出する。
【0013】また、好ましくは、請求項10として、前
記第1及び第2のトランスデューサは、それぞれ送信機
構と受信機構とを備えており、該送信機構による送信波
の送信タイミングをずらして送信させ、それら送信波が
障害物に反射することによって生じる反射波の受信は、
該受信機構の両方に行わせるとよい。これにより、2つ
のトランスデューサで4つ以上の領域に存在する障害物
を検出する。
【0014】また、請求項11として、前記第1のトラ
ンスデューサの送信波が障害物に反射することによって
生じる反射波の一部を、前記第1のトランスデューサが
受信し、且つ、前記第2のトランスデューサの送信波が
障害物に反射することによって生じる反射波の一部を、
前記第2のトランスデューサが受信したとき、前記重複
領域のうち、前記第1のトランスデューサから至近距離
の検出不可能な領域を除いた残りの領域に、障害物が存
在すると判断すればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る障害物検出装
置を、代表的な車両である自動車に適用した実施形態と
して、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】[第1の実施形態] <ハードウエア>はじめに、本実施形態における障害物
検出装置のハードウエアの構成について説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施形態としての
障害物検出装置の構成を示すブロック図である。
【0018】同図において、1は、超音波の発信(以
下、便宜上送信と称する)と受信とを行う検出ユニット
である。この検出ユニット1には、2つのトランスデュ
ーサTr1及びTr2が設けられており、それぞれのト
ランスデューサには、所定の超音波を送信する送信モジ
ュールと、外部からの超音波を受信する受信モジュール
とが設けられている。本実施形態に係る障害物検出装置
は、図6に示すように、4つの検出ユニット1を備え
る。
【0019】8は、4つの検出ユニット1とコントロー
ラ2との入出力信号の切り替えを行うマルチプレクサ回
路である。9は、マルチプレクサ回路8が出力する検出
信号を増幅し、その増幅した信号に所定のフィルタをか
けると共に、コントローラ1から出力される信号に対し
ては増幅を行うフィルタ・アンプ回路である。10は、
フィルタ・アンプ回路9が出力する信号を所定の基準電
圧と比較するコンパレータである。
【0020】3は、自動車の車速を検出する車速センサ
である。4は、自動車のシフト(変速)ポジションを検
出するシフトポジションセンサである。5は、自動車の
前輪の操舵角度を検出する舵角センサである。6は、当
該障害物検出装置が検出した結果を、ドライバに画像に
よって報知する表示器である。そして、7は、当該障害
物検出装置が検出した結果を、ドライバに警報音によっ
て報知するブザー(チャイムを含む)である(尚、音声
出力装置であってもよいことは言うまでもない)。
【0021】コントローラ2は、CPU21、RAM2
2、ROM23、そして車速センサ3等の出力信号や表
示器6への入力信号をインタフェースする不図示の入出
力インタフェース等を備えている。CPU21は、RA
M22を各種データの一時記憶エリア、ワークエリアと
して使用しながら、予めROM23に記憶されている、
後述する障害物検出・判定処理プログラム等に従って、
本実施形態における障害物検出装置の動作を、後述の如
く制御する。
【0022】次に、検出ユニット1の構成について、図
2から図8を参照して説明する。検出ユニット1は、図
3の正面図、図4の上面図、そして図5の背面図に示す
ような形状を有する。Tr1及びTr2は、同図に示す
ように、一例として70度の開角をなして隣接配置され
ている。Tr1及びTr2の配置角度は、個々のトラン
スデューサが発信する超音波の覆角(本実施形態では1
20度程度)、そして後述する2つのトランスデューサ
の送受信エリアの重複領域の設定の仕方等によって決定
されるものであり、70度に限られるものではない。こ
のような形状を有する検出ユニット1が、図6に示すよ
うに、自動車11の4つのコーナに設けられ、それぞれ
の検出ユニット1は、自動車11のコーナの周辺に送受
信エリア12を形成する。
【0023】図2は、本発明の第1の実施形態における
検出ユニット内のトランスデューサが形成する送受信エ
リアを説明する図である。尚、同図においては、説明の
便宜上、Tr1及びTr2を、並行に隣接させて表現し
ている。尚、実際の送受信エリア12は、例えば、後述
する図23のような形状を有する。
【0024】Tr1は、Tr1が出力する所定の超音波
に対する反射波の一部(以下、便宜上単に反射波とい
う)を、そのTr1自身が受信可能な、同図に細線の実
線で示す受信有効領域と、Tr1についての反射波に限
らず何らかの超音波を外部より受信可能な、同図に細線
の破線で示す送信有効領域とを有する。同様に、Tr2
は、同図に太線の実線で示す受信有効領域と、同図に太
線の破線で示す送信有効領域とを有する。尚、Tr1と
Tr2とは、後述するように送信タイミングが異なる。
【0025】このような送信及び受信有効領域を有する
Tr1及びTr2は、図3から図5に示したように検出
ユニット1の内部で隣接して配置されているため、これ
らの領域は5つの領域(エリア1からエリア5)を形成
する。ここで、これらの5つの領域について説明する。
【0026】エリア1:Tr1が超音波を送信したと
き、その超音波の反射波を、Tr1によってのみ受信可
能な領域であって、Tr2が超音波を送信したときに
は、その超音波の反射波を、Tr1は受信できない領域
である。
【0027】エリア2:Tr1が超音波を送信したと
き、その超音波の反射波を、Tr1及びTr2によって
計測可能な領域であって、Tr2が超音波を送信したと
きには、その超音波の反射波を、Tr1は受信できない
領域である。
【0028】エリア3:Tr1が超音波を送信したと
き、その超音波の反射波を、Tr1及びTr2によって
計測可能な領域であって、Tr2が超音波を送信したと
きにも、その超音波の反射波を、Tr1及びTr2によ
って計測可能な領域である。
【0029】エリア4:Tr2が超音波を送信したと
き、その超音波の反射波を、Tr1及びTr2によって
計測可能な領域であって、Tr1が超音波を送信したと
きには、その超音波の反射波を、Tr2は受信できない
領域である。
【0030】エリア5:Tr2が超音波を送信したと
き、その超音波の反射波を、Tr2によってのみ受信可
能な領域であって、Tr1が超音波を送信したときに
は、その超音波の反射波を、Tr2は受信できない領域
である。
【0031】また、本実施形態に係る障害物検出装置
は、上述した5つの領域において、図7に示す斜線部分
ように、Tr1及びTr2の送信有効領域の半分程度の
領域を障害物の検出に使用し、これにより、図8に概略
的な形状で示すように、自動車11のコーナの周辺に、
上記のエリア1からエリア5からなる扇型の送受信エリ
ア12を形成する(尚、一例としてフロント右側のコー
ナの送受信エリアだけを示している)。
【0032】尚、本実施形態では、この障害物検出に使
用する領域は、車庫入れや縦列駐車を行う際の障害物を
検出するという観点から、例えばTr1及びTr2の前
方0.75m程度としているが、より遠方の障害物を検
出する場合には、トランスデューサから送出する超音波
の出力を大きくすればよいことは言うまでもない。
【0033】<ソフトウエア>コントローラ2のCPU
21が、予めROM23に記憶されているプログラムに
従って実行するところの、障害物検出・判定処理につい
て図9から図12を参照して説明する。この障害物検出
・判定処理は、運転者がイグニッションキースイッチを
オンすることにより開始される。
【0034】図9は、本発明の第1の実施形態における
障害物検出・判定処理を示すフローチャートである。同
図において、 ステップS1,ステップS2:CPU21は、内部のバ
ッファやカウンタ等を所定の状態に初期化し(ステップ
S1)、所定時間割り込み待ちを行う(ステップS
2)。
【0035】ステップS3,ステップS4:CPU21
は、車速センサ3の出力信号に基づいて現在の自動車1
1の車速を検出し(ステップS3)、その検出した車速
が所定の車速より遅いか否かを判断する(ステップS
4)。
【0036】ステップS5:ステップS4の判断におい
てNO(所定の速度より速い)のとき、CPU21は、
現時点では障害物検出・判定処理を行う必要が無いと判
断して、表示器6の表示及びブザー7の警報をオフにす
る。
【0037】ステップS6,ステップS7:ステップS
4の判断においてYES(所定の速度より遅い)のと
き、CPU21は、ステップS7の障害物検出処理によ
り、自動車11が備える全てのトランスデューサについ
て最新の計測値を得られたか否かを判断し(ステップS
6)、その判断がNO(今回車速が所定の速度より遅く
なった時点から、全てのトランスデューサについて最新
の計測値を検出する途中)のときには、後述する障害物
検出処理を行う(ステップS7)。
【0038】ステップS8:ステップS6の判断におい
てYES(今回車速が所定の速度より遅くなった時点か
ら、全てのトランスデューサについて最新の計測値を検
出完了)のとき、CPU21は、後述する障害物判定処
理を行う(ステップS8)。尚、上述した図9のステッ
プS7及びステップS8では、4つのコーナのそれぞれ
の検出ユニット1について障害物検出処理と判定処理を
行ったが、例えば、シフトポジションセンサ4の出力信
号によって自動車11の進行方向を検出し、そして、舵
角センサ5の出力信号によって自動車11の操舵角度を
検出し、その検出した進行方向及び操舵角度に応じて、
4つのコーナの検出ユニット1の一部だけを処理対象と
することによって計測時間を短縮し、これによりドライ
バへの警報を迅速に行い、且つコントローラ2の負荷を
軽減してもよいことは言うまでもない。
【0039】図10は、本発明の第1の実施形態におけ
る障害物検出処理を示すフローチャートであり、この処
理は、検出ユニット1毎に行われる。同図において、 ステップS71,ステップS72:CPU21は、Tr
1から超音波を送信し(ステップS71)、その超音波
の反射波をTr1及びTr2によって受信する(ステッ
プS72)。ここで、ステップS72において、Tr1
から送信した超音波の反射波をTr1で受信することに
よって計測された距離を「受信距離R11」とする。ま
た、Tr1から送信した超音波の反射波をTr2で受信
することによって計測された距離を「受信距離R12」
とする。このとき、反射波は検出できない場合が有るこ
とは言うまでもない。
【0040】ステップS73,ステップS74:CPU
21は、Tr2から超音波を送信し(ステップS7
3)、その超音波の反射波をTr1及びTr2によって
受信する(ステップS74)。ここで、ステップS74
において、Tr2から送信した超音波の反射波をTr2
で受信することによって計測された距離を「受信距離R
22」とする。また、Tr2から送信した超音波の反射
波をTr1で受信することによって計測された距離を
「受信距離R21」とする。このとき、反射波は検出で
きない場合が有ることは言うまでもない。
【0041】ステップS75:CPU21は、ステップ
S72及びステップS74で計測した受信距離R11,
12,21,そして22の4種類の距離に基づいて、一
般的な方法を用いて、自動車11から障害物までの距離
と位置とを算出する。ここで、位置とは、自動車11を
基準とした障害物の存在位置である。
【0042】ステップS76:CPU21は、ステップ
S72及びステップS74の検出状況に従って、表示器
6への表示パターンを決定し、その決定したパターンを
表示器6に表示する。
【0043】ステップS76における表示パターンの決
定方法については、ステップS76の表に示すように、
「受信距離R11」等の検出状況と、その検出状況に応
じた表示パターンを、ルックアップテーブルとして予め
ROM23等に登録しておけばよい。ここで、ステップ
S76に示す表示パターンの組み合わせ表について説明
すれば、ステップS72及びステップS74において、 「受信距離R11」だけを検出したとき:障害物は、図
8に示すエリア1に存在するため、エリア1を表わす表
示パターンを点灯させる。
【0044】「受信距離R11」と「受信距離R12」
だけを検出したとき:検出結果としては、障害物が図8
に示すエリア2に存在することになるが、実際にはエリ
ア1にも障害物が存在することも予想されるため、エリ
ア1及び2を表わす表示パターンを点灯させる。
【0045】「受信距離R11」から「受信距離R2
2」の全てを検出したとき:検出結果としては、障害物
が図8に示すエリア3に存在することになるが、実際に
はエリア3の左右の各エリアにも障害物が存在すること
も予想されるため、エリア1からエリア5までを表わす
表示パターンを点灯させる。
【0046】「受信距離R22」と「受信距離R21」
だけを検出したとき:検出結果としては、障害物が図8
に示すエリア4に存在することになるが、実際にはエリ
ア5にも障害物が存在することも予想されるため、エリ
ア4及び5を表わす表示パターンを点灯させる。
【0047】「受信距離R22」だけを検出したとき:
障害物は、図8に示すエリア5に存在するため、エリア
5を表わす表示パターンを点灯させる。
【0048】このように、本実施形態では、検出した障
害物の位置が5つのエリアの中心に有るときほど、複数
のエリアを同時に点灯させる。これにより、検出した障
害物が存在するエリアの左右のエリアに、検出が不可能
な他の障害物(大きな障害物が複数のエリアに渡って存
在する場合を含む)が存在することを考慮に入れた報知
(表示)をドライバに対して行えるため、車庫入れ等の
運転操作に対するドライバへの精神的な負担を軽減する
ことができる。
【0049】図12は、本発明の第1の実施形態におけ
る表示器の表示画面を示す図であり、自動車11に相当
する表示パターンの4つのコーナには、図8に示す5つ
のエリアに相当する表示パターンがそれぞれ設けられて
いる。CPU21は、上記の障害物検出処理の検出結果
に応じて、この図12の各表示パターンを点灯させる。
【0050】図11は、本発明の第1の実施形態におけ
る障害物判定処理を示すフローチャートである。この処
理も検出ユニット1毎に行われるが、一例として、自動
車11のフロント右側の検出ユニット1についての障害
物判定処理を示している。同図において、 ステップS81:CPU21は、ステップS75で算出
した障害物までの距離の中に、10cm程度の至近距離
の値が有るか否かを判断する。この判断において、YE
S(至近距離に障害物が有る)のときにはステップS8
7に進む。
【0051】ステップS82,ステップS83:ステッ
プS81の判断においてNO(至近距離には障害物は無
い)のとき、CPU21は、舵角センサ5の出力信号に
基づいて現在の前輪の操舵角度を検出し(ステップS8
2)、その検出した操舵角度に応じて、ステップS84
からステップS86の何れかのステップに進む(ステッ
プS83)。
【0052】ステップS84:ステップS83の判断に
おいて操舵角度が「右最大舵角の近辺」のとき、CPU
21は、障害物がエリア4及び5に存在するか否かに関
わらずに、エリア1から3に障害物が存在するか否かを
判断する。この判断には、上述の障害物検出処理の結果
を用いる。ステップS84の判断においてNO(存在し
ない)のときには、警報は出力する必要が無いのでステ
ップS2に戻り、YES(存在する)のときには、ステ
ップS87に進む。これは、操舵角度が「右最大舵角の
近辺」であれば、現時点において自動車1はエリア4及
び5の方向には前進しないからである。
【0053】ステップS85:ステップS83の判断に
おいて操舵角度が「舵角0の近辺」のとき、CPU21
は、障害物がエリア3から5に存在するか否かに関わら
ずに、エリア1または2に障害物が存在するか否かを判
断する。ステップS85の判断においてNO(存在しな
い)のときには、警報は出力する必要が無いのでステッ
プS2に戻り、YES(存在する)のときには、ステッ
プS87に進む。これは、操舵角度が「舵角0の近辺」
であれば、現時点において自動車1はエリア3から5の
方向には前進しないからである。
【0054】ステップS86:ステップS83の判断に
おいて操舵角度が「左最大舵角の近辺」のとき、CPU
21は、障害物がエリア2から5に存在するか否かに関
わらずに、エリア1に障害物が存在するか否かを判断す
る。ステップS85の判断においてNO(存在しない)
のときには、警報は出力する必要が無いのでステップS
2に戻り、YES(存在する)のときには、ステップS
87に進む。これは、操舵角度が「左最大舵角の近辺」
であれば、現時点において自動車1はエリア2から5の
方向には前進しないからである。
【0055】ステップS87:CPU21は、障害物が
有る旨を報知する警報を表示器6及びまたはブザー7を
用いて行い、ステップS2に戻る。
【0056】尚、ステップS84からステップS86の
判断要素は、対象とする検出ユニット1の位置に応じて
異なることは言うまでもない。
【0057】上述したように、本実施形態によれば、検
出ユニット1にTr1及びTr2を図4等に示すように
配置し、それら2つのトランスデューサの送信タイミン
グをずらすことにより、2つのトランスデューサであり
ながら、エリア1からエリア5までの5つのエリア内の
障害物の有無及びその障害物までの距離を正確に検出す
ることができる。これにより、障害物検出装置における
障害物検出の分解能を向上することができる。
【0058】[第2の実施形態]本実施形態では、表示
器6への表示パターンを、検出した障害物までの距離を
も判別可能にすることにより、ドライバの利便性を向上
する。本実施形態における障害物検出装置も、基本的な
構成は第1の実施形態と同様なため、重複する説明は省
略し、特徴的な部分を説明する。
【0059】尚、以下の説明において、反射波R11
は、障害物に反射したTr1の送信波のうち、Tr1に
受信されたものをいう。反射波R12は、障害物に反射
したTr1の送信波のうち、Tr2に受信されたものを
いう。反射波R21は、障害物に反射したTr2の送信
波のうち、Tr1に受信されたものをいう。そして、反
射波R22は、障害物に反射したTr2の送信波のう
ち、Tr2に受信されたものをいう。
【0060】まず、本実施形態では、図13に示すよう
に、表示するエリアをエリアAからエリアCまでの3つ
のエリアとする。
【0061】図14は、本発明の第2の実施形態におけ
る障害物検出処理を示すフローチャートである。同図に
おいて、ステップS71からステップS75までの処理
は第1の実施形態と同様である。
【0062】ステップS701:CPU21は、ステッ
プS72にて反射波R11を検出できたか否かを判断
し、NO(検出しない)のときにはステップS703に
進む。
【0063】ステップS702:ステップS701の判
断にてYES(検出した)のとき、CPU21は、エリ
アBに障害物が有ると判断し、「受信距離R11」に相
当するエリアB内の表示パターンを点灯させる。
【0064】ステップS703:CPU21は、ステッ
プS74にて反射波R22を検出できたか否かを判断
し、NO(検出しない)のときにはステップS705に
進む。
【0065】ステップS704:ステップS703の判
断にてYES(検出した)のとき、CPU21は、エリ
アCに障害物が有ると判断し、「受信距離R22」に相
当するエリアC内の表示パターンを点灯させる。
【0066】ステップS705:CPU21は、ステッ
プS72またはステップS74にて反射波R12または
R21を検出できたか否かを判断し、NO(検出しな
い)のときにはステップS2に進む。
【0067】ステップS706:ステップS705の判
断にてYES(検出した)のとき、CPU21は、エリ
アAに障害物が有ると判断し、「受信距離R12」また
は「受信距離R21」に相当するエリアA内の表示パタ
ーンを点灯させる。
【0068】図15は、本発明の第2の実施形態におけ
る表示器の表示画面を示す図であり、自動車11に相当
する表示パターンの4つのコーナには、図13に示す3
つのエリアに分けて、複数の表示パターンがそれぞれ設
けられている。CPU21は、上記の障害物検出処理の
検出結果に応じて、この図15の各表示パターンを点灯
させる。ここで、各エリア内の3つの表示パターンにつ
いて説明すれば、例えば、aは、0.6m<(コーナと
障害物との距離)≦0.8m,bは、0.4m<(コー
ナと障害物との距離)≦0.6m,そしてcは、(コー
ナと障害物との距離)≦0.4mとし、これらの3つの
パターンを、「受信距離Rnn」(nは1または2)に
応じて表示すればよい。
【0069】図16及び図17は、本発明の第2の実施
形態における5つのエリアの設定例を説明する図であ
り、一例として、自動車11のフロント右側の場合を示
している。
【0070】本実施形態では、Tr1及びTr2によっ
て形成される送受信エリア12の5つのエリアを、表示
器6への表示のために、図13に示すように3つのエリ
アAからCに分けて使用している。このとき、検出ユニ
ット1内の2つのトランスデューサTr1及びTr2の
配置角度を予め調整することにより、エリア1からエリ
ア5の設定の仕方を、図16及び図17に示すようにす
る。即ち、図16の例では、エリア1とエリア2との境
界線が自動車11の車両側方に沿った線の延長線上に、
そしてエリア4とエリア5との境界線が自動車11の車
両前端に沿った線の延長線上にある。一方、図17の例
では、エリア2とエリア3との境界線が自動車11の車
両側方に沿った線の延長線上に、そしてエリア3とエリ
ア4との境界線が自動車11の車両前端に沿った線の延
長線上にある。
【0071】図16及び図17に示す各エリアの設定例
は、それぞれ特有の効果を有しており、図16の設定
は、例えば検出ユニット1が自動車11のフロントの場
合、駐車場や車庫からの脱出、或いはクランク状の狭い
路地でのすり抜け等に有効である。これは、トランスデ
ューサを図16の設定とすれば、ドライバにとって死角
となり易い領域であって、駐車場や車庫からの脱出等を
行う際にドライバが最も障害物との接触に注意を払うエ
リア2からエリア4の領域における当該障害物検出装置
の検出分解能を向上できるからである。また、図17の
設定は、例えば検出ユニット1が自動車11のリアの場
合、縦列駐車を行う場合に有効である。これは、トラン
スデューサを図17の設定とすれば、ドライバにとって
死角となり易い領域であって、縦列駐車を行う際にドラ
イバが最も障害物との接触に注意を払うエリア1及び
2、エリア4及び5の領域における当該障害物検出装置
の検出分解能を向上できるからである。
【0072】尚、検出ユニット1に3つ以上のトランス
デューサを設け、その中の2つをCPU21によって選
択して使用する制御を行い、図16及び図17の両方の
設定を適宜使用できるように構成してもよい。
【0073】以上説明した本実施形態では、障害物が存
在する位置を、表示器6にて点灯している表示パターン
によって表現し、且つ2つのトランスデューサTr1及
びTr2によって形成される5つのエリアの境界線のう
ち何れか2つの境界線を、自動車11の車両側方に沿っ
た線の延長線上と、車両前端(後端)に沿った線の延長
線上になるように設定し、更に表示器6の表示パターン
も、図15に示すように同様な設定としている。これに
より、ドライバは、自動車11と障害物との位置関係
を、表示器6の表示により、感覚的に容易に認識でき
る。
【0074】<第2の実施形態の変形例>また、図18
は、本発明の第2の実施形態の変形例における5つのエ
リアの設定例を説明する図である。また、図19は、本
発明の第2の実施形態の変形例における表示パターンの
設定例を説明する図である。
【0075】上述した第1及び第2の実施形態では、自
動車11の4つのコーナが略直角であり、表示パターン
も同様な設定としているが、図18に示す自動車11’
のように、コーナがラウンドしている形状の場合は、5
つのエリアの境界線のうち何れか2つの境界線と表示パ
ターンとを、図18及び図19に示すように、当該自動
車の車両側方内側の近傍であって、その車両側方に平行
な線の延長線上と、車両前端(後端)内側の近傍であっ
て、その車両前端(後端)に平行な線の延長線上とに合
わせて設定するときにも、コーナが略直角の場合と略同
様な効果が得られる。また、当該自動車の車両側方また
は前端(後端)の近傍であれば、内側でなく外側であっ
てもよい。
【0076】即ち、上記の第2の実施形態及びその変形
例において、2つのトランスデューサが形成する5つの
エリアの境界線のうち何れか2つの境界線と表示パター
ンとは、自動車の車両側方の近傍であって、その車両側
方に平行な線の延長線上と、該自動車の車両前端及び/
または後端の近傍であって、その車両前端及び/または
後端に平行な線の延長線上とに合わせればよい。
【0077】尚、自動車11の車室内において、表示器
6による表示位置としては、例えば、本願出願人が先行
する特願平9−266483号(本願出願時点では未公
開である)で提案しているように、進行方向に応じて、
計器パネル、車室後方、ルームミラー、或いはサイドミ
ラーに適宜表示するように構成すればよい。
【0078】[第3の実施形態]本実施形態では、第1
及び第2の実施形態と比較して更にコーナから至近距離
に存在する障害物を検出し、その旨を報知することによ
り、ドライバの利便性を向上する。本実施形態における
障害物検出装置も、基本的な構成は第1及び第2の実施
形態と同様なため、重複する説明は省略し、特徴的な部
分を説明する。
【0079】図24は、一般的な単一の超音波トランス
デューサによる送信有効領域とその反射波により障害物
を計測可能な領域とを説明する図である。同図に示すよ
うに、トランスデューサ31による障害物の計測可能領
域は、そのトランスデューサから30cm程度の至近距
離の位置には存在しない。これは、至近距離に障害物が
存在する場合、トランスデューサの送信波に対する反射
波は短時間でそのトランスデューサに到達するため、ト
ランスデューサの送信波に対する反射波が、その送信波
を送出終了した後に当該トランスデューサ内の振動子の
残留振動によって生じる残響波に埋もれてしまい、その
反射波を、当該トランスデューサにて検出することがで
きないからである。
【0080】そこで、本実施形態では、第1及び第2の
実施形態と同様に、2つのトランスデューサTr1及び
Tr2の配置と、それらのトランスデューサからの送信
タイミングをずらすことを基本として、トランスデュー
サと障害物との距離が至近距離にあるため、障害物まで
の距離が正確に検出できない場合であっても、反射波R
12またはR21が検出されたときには、自動車11の
コーナの至近距離に障害物が存在すると判断し、その旨
を報知する。これは、図21に示すように、トランスデ
ューサと障害物との距離が至近距離にあるために、送信
波を出力した送受信ch側のトランスデューサが、その
送信波が障害物に反射することによって生じる反射波
(反射波の一部)を検出できなくても、もう一方の受信
ch側のトランスデューサにより、その反射波の一部を
受信することができたときには、障害物が存在すると判
断できるからである。
【0081】尚、本実施形態においても、表示するエリ
アは、図13に示すようにエリアAからエリアCまでの
3つのエリアとする。
【0082】図20は、本発明の第3の実施形態におけ
る障害物検出処理を示すフローチャートである。同図に
おいて、ステップS71からステップS75までの処理
は第1の実施形態と同様である。
【0083】ステップS711:CPU21は、ステッ
プS72にて反射波R11を検出できたか否かを判断す
る。
【0084】ステップS712:ステップS711の判
断にてNO(検出しない)のとき、CPU21は、ステ
ップS74にて反射波R22を検出できたか否かを判断
する。
【0085】ステップS713:ステップS712の判
断にてNO(検出しない)のとき、CPU21は、ステ
ップS72またはステップS74にて反射波R12また
はR21を検出できたか否かを判断し、NO(検出しな
い)のときには、当該検出ユニット1の周辺には障害物
は存在しないと判断してステップS2に戻る。
【0086】ステップS714:ステップS713の判
断にてYES(検出した)のとき、CPU21は、エリ
アA内の至近距離に障害物が存在すると判断し、表示器
6に表示エリアAに相当する表示パターンを点灯させる
と共に、例えば、至近距離を表わす数字0の表示や、他
の表示パターン、表示色の変更等によってドライバの注
意を喚起する。
【0087】ステップS715:ステップS712の判
断にてYES(検出した)のとき、CPU21は、エリ
アC内に障害物が存在すると判断し、「受信距離R2
2」に相当するエリアC内の表示パターンを点灯させ
る。
【0088】ステップS716:ステップS711の判
断にてYES(検出した)のとき、CPU21は、ステ
ップS74にて反射波R22を検出できたか否かを判断
する。
【0089】ステップS717:ステップS716の判
断にてNO(検出しない)のとき、CPU21は、エリ
アB内に障害物が存在すると判断し、「受信距離R1
1」に相当するエリアB内の表示パターンを点灯させ
る。
【0090】ステップS718:ステップS716の判
断にてYES(検出した)のとき、CPU21は、エリ
アB及びC内に障害物が存在すると判断し、「受信距離
R11」及び「受信距離R22」に相当するエリアB及
びC内の表示パターンを点灯させる。
【0091】ステップS719:CPU21は、ステッ
プS72またはステップS74にて反射波R12または
R21を検出できたか否かを判断し、NO(検出しな
い)のときには、当該検出ユニット1の周辺には障害物
は存在しないと判断してステップS2に戻る。
【0092】ステップS720:ステップS719の判
断にてYES(検出した)のとき、CPU21は、ステ
ップS717またはステップS718にて点灯させた表
示パターンに加え、更に、エリアA内に障害物が存在す
ると判断し、「受信距離R12」または「受信距離R2
1」に相当するエリアA内の表示パターンより内側の表
示パターンを点灯させる。
【0093】これにより、本実施形態では、2つのトラ
ンスデューサTr1及びTr2の配置と、図20に示す
障害物検出処理とにより、実質的な計測可能領域を、図
22に示すように大きく広げることができ、自動車11
のコーナの至近距離に位置する障害物をも検出すること
ができる。
【0094】また、トランスデューサの送信波によって
生じる所謂サイドローブを、検出ユニット1におけるト
ランスデューサ取り付け位置の形状を工夫することによ
り、図23に示すように、自動車11のコーナの形状に
沿うようにしている。
【0095】このように、本実施形態によれば、実質的
な計測可能領域を、より大きく広げることができ、更
に、サイドローブを有効に利用することによってコーナ
から至近距離に存在する障害物の検出可能な領域も広げ
ることができるため、ドライバの利便性を向上すること
ができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トランスデューサから至近距離に存在する障害物を検出
する障害物検出装置及び障害物の検出方法の提供が実現
する。
【0097】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としての障害物検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における検出ユニット
内のトランスデューサが形成する送受信エリアを説明す
る図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における検出ユニット
の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における検出ユニット
の上面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における検出ユニット
の背面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における自動車に取り
付けられた検出ユニットの位置を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態において実際に使用す
るトランスデューサが形成する送受信エリアを説明する
図である。
【図8】本発明の第1の実施形態における2つのトラン
スデューサが形成する検出エリアを説明する図である。
【図9】本発明の第1の実施形態における障害物検出・
判定処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施形態における障害物検出
処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施形態における障害物判定
処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施形態における表示器の表
示画面を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態における表示エリア
の分け方を説明する図である。
【図14】本発明の第2の実施形態における障害物検出
処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施形態における表示器の表
示画面を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施形態における5つのエリ
アの設定例を説明する図である。
【図17】本発明の第2の実施形態における5つのエリ
アの設定例を説明する図である。
【図18】本発明の第2の実施形態の変形例における5
つのエリアの設定例を説明する図である。
【図19】本発明の第2の実施形態の変形例における表
示パターンの設定例を説明する図である。
【図20】本発明の第3の実施形態における障害物検出
処理を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第3の実施形態における至近距離に
位置する障害物の検出方法を説明するタイムチャートで
ある。
【図22】本発明の第3の実施形態において2つのトラ
ンスデューサによる送信有効領域とその反射波により障
害物を計測可能な領域とを示す図である。
【図23】本発明の第3の実施形態においてサイドロー
ブを利用して自動車のコーナに沿って形成された送受信
エリアを示す図である。
【図24】一般的な単一の超音波トランスデューサによ
る送信有効領域とその反射波により障害物を計測可能な
領域とを示す図である。
【符号の説明】 1:検出ユニット, 2:コントローラ, 3:車速センサ, 4:シフトポジションセンサ, 5:舵角センサ, 6:表示器, 7:ブザー, 8:マルチプレクサ回路, 9:フィルタ・アンプ回路, 10:コンパレータ, 11,32:自動車, 12:送受信エリア, 21:CPU, 22:RAM, 23:ROM, Tr1,Tr2,31:トランスデューサ,

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つのトランスデューサの検
    出領域により、2つの非重複領域とそれら2つの非重複
    領域に挟まれる1つの重複領域とを形成し、それらの領
    域内に存在する障害物の有無及び位置を検出する検出手
    段を備える障害物検出装置であって、 前記検出手段は、前記2つのトランスデューサのうち、
    送信波を出力した第1のトランスデューサが、その送信
    波が障害物に反射することによって生じる反射波の一部
    を検出できないとき、第2のトランスデューサにより、
    その反射波の一部を受信したときには、該第1のトラン
    スデューサから至近距離の検出不可能な領域に障害物が
    存在すると判断することを特徴とする障害物検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のトランスデューサから至近距
    離の検出不可能な領域は、前記重複領域内に含まれるこ
    とを特徴とする請求項1記載の障害物検出装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記検出手段による検出結果を報
    知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の障害物検出装置。
  4. 【請求項4】 前記報知手段は、前記検出手段による検
    出結果を報知するとき、障害物との距離が略ゼロである
    旨を報知することを特徴とする請求項3記載の障害物検
    出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2のトランスデューサ
    は、それぞれ送信機構と受信機構とを備えており、 前記検出手段は、該送信機構による送信波の送信タイミ
    ングをずらして送信させ、それら送信波が障害物に反射
    することによって生じる反射波の受信は、該受信機構の
    両方に行わせることを特徴とする請求項1記載の障害物
    検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2のトランスデューサ
    は、所定の開角をなして車両のコーナに近接配置されて
    おり、且つそれらトランスデューサのオーンは、送信波
    のサイドローブが該コーナに沿うような形状に設定され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    障害物検出装置。
  7. 【請求項7】 前記検出手段は、前記第1のトランスデ
    ューサの送信波が障害物に反射することによって生じる
    反射波の一部を、前記第1のトランスデューサが受信
    し、且つ、前記第2のトランスデューサの送信波が障害
    物に反射することによって生じる反射波の一部を、前記
    第2のトランスデューサが受信したとき、前記重複領域
    のうち、前記第1のトランスデューサから至近距離の検
    出不可能な領域を除いた残りの領域に、障害物が存在す
    ると判断することを特徴とする請求項2記載の障害物検
    出装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも2つのトランスデューサの検
    出領域により、2つの非重複領域とそれら2つの非重複
    領域に挟まれる1つの重複領域とを形成し、それらの領
    域内に存在する障害物の有無及び位置を検出する障害物
    の検出方法であって、 前記2つのトランスデューサのうち、送信波を出力した
    第1のトランスデューサが、その送信波が障害物に反射
    することによって生じる反射波の一部を検出できないと
    き、第2のトランスデューサにより、その反射波の一部
    を受信したときには、該第1のトランスデューサから至
    近距離の検出不可能な領域に障害物が存在すると判断す
    ることを特徴とする障害物の検出方法。
  9. 【請求項9】 前記第1のトランスデューサから至近距
    離の検出不可能な領域は、前記重複領域内に含まれるこ
    とを特徴とする請求項8記載の障害物の検出方法。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2のトランスデューサ
    は、それぞれ送信機構と受信機構とを備えており、該送
    信機構による送信波の送信タイミングをずらして送信さ
    せ、それら送信波が障害物に反射することによって生じ
    る反射波の受信は、該受信機構の両方に行わせることを
    特徴とする請求項8記載の障害物の検出方法。
  11. 【請求項11】 前記第1のトランスデューサの送信波
    が障害物に反射することによって生じる反射波の一部
    を、前記第1のトランスデューサが受信し、且つ、前記
    第2のトランスデューサの送信波が障害物に反射するこ
    とによって生じる反射波の一部を、前記第2のトランス
    デューサが受信したとき、前記重複領域のうち、前記第
    1のトランスデューサから至近距離の検出不可能な領域
    を除いた残りの領域に、障害物が存在すると判断するこ
    とを特徴とする請求項9記載の障害物の検出方法。
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