JPH11304469A - 距離計 - Google Patents

距離計

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JPH11304469A
JPH11304469A JP10492198A JP10492198A JPH11304469A JP H11304469 A JPH11304469 A JP H11304469A JP 10492198 A JP10492198 A JP 10492198A JP 10492198 A JP10492198 A JP 10492198A JP H11304469 A JPH11304469 A JP H11304469A
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JP
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light
polygon mirror
reflected
rotating polygon
signal
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JP10492198A
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English (en)
Inventor
Kazunari Hirano
一成 平野
Takashige Matsuda
高重 松田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Ono Sokki Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Ono Sokki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、三角測量の原理に基づいて被測定物
体までの距離を測定する距離計に関し、所定の測定野を
光ビームで走査する方式を採用し、しかも、高速かつ高
精度に各走査点までの距離を測定する。 【解決手段】回転多面鏡10で光ビーム11a,12a
を偏向させて所定の測定野を光ビームで走査し、その測
定野において被測定物体を反射した光を、その同じ回転
多面鏡10を用いて連続的に画角を変化させて受光素子
114,124で受光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三角測量の原理に
基づいて被測定物体までの距離を測定する距離計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、高速道路の料金所の形態としてノ
ンストップの料金所が考えられており、そこでは、正し
い料金を徴収するために最高160km/hの高速で走
行する車体の形状を高速に測定することが要請されてい
るなど、物体の三次元寸法の高速測定が要請されてきて
いる。
【0003】従来、物体の三次元寸法を測定する技術と
して特公平6−65964号公報に開示された技術が知
られている。この公報には、ライン状の光を物体に照射
し、その照射したライン光をCCDカメラで観察すると
いう方式で物体の立体形状を測定する技術が開示されて
いる。
【0004】この方式は、物体に照射する光の照射経路
とCCDカメラがその物体上の光の照射ラインを睨む方
向(光の反射経路)との成す角度を求めるという三角測
量の原理に基づいている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高速道路の料金所をノ
ンストップで通過する自動車の三次元寸法を測定する場
合、時速160km/hほどの高速で走行する自動車で
あってもその形状を測定することが求められており、極
めて高速な測定が必要である。これに対し上記公報に記
載された方式の場合、1ラインについて同時に測定でき
るため一見高速測定が可能のように見えるが、CCDカ
メラの場合、一枚の画像を取り込むのに30分の1秒ほ
どかかるため、1ラインにつきそれ以上の高速測定は不
可能である。例えば長さ3mの自動車が160kmで高
速走行することを仮定すると、その自動車は僅か15分
の1秒で測定ポイントを通り過ぎてしまい、その長さ測
定も不可能である。
【0006】一方、高速測定を行なうために、光ビーム
を回転多面鏡等で高速に偏向して自動車の通過領域を高
速に走査し、その光ビームの照射方向とは角度を持った
方向にPSD等の受光素子を配置してそこを通過する自
動車からの反射光を受光し、三角測量の原理に基づいて
自動車の形状を測定することも考えられる。しかしなが
ら、光ビームにより走査される領域全域を受光素子の画
角とするとその受光素子には極めて強い外乱光が入射す
ることとなり、検出精度の極めて悪いものしか実現する
ことができず、このため、受光素子の画角を、光ビーム
の現在の照射方向にのみ制限し、光ビームの走査に応じ
て受光素子の画角も変える必要があるが、その光ビーム
の走査と同期して受光素子の画角をどのようにして変更
するかが問題となる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、所定の測定野
を光ビームで走査する方式を採用し、しかも、高速かつ
高精度に各走査点までの距離を測定することのできる距
離計を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の距離計は、回転多面鏡と、回転多面鏡に向けて光ビ
ームを照射し、回転多面鏡の回転に伴って、その回転多
面鏡で反射した光ビームにより所定の測定野における所
定の走査面内を繰り返し走査する投光部と、投光部から
発せられ回転多面鏡で反射しさらに上記測定野において
被測定物体で反射した光のうち、上記回転多面鏡の、投
光部により光ビームが現在照射されている第1面とは異
なる第2面に届いてその第2面で反射した光を受光する
受光部と、受光部で得られた受光信号に基づいて、上記
測定野における被測定物体までの距離を求める演算部と
を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明の距離計は、回転多面鏡で光ビーム
を偏向させて所定の測定野を光ビームで走査し、その測
定野において被測定物体から反射した光を、その同じ回
転多面鏡を用いることにより連続的に画角を変化させて
受光素子で受光する構成としたものであり、これによ
り、投光部による光ビームの走査と確実に同期させて受
光の画角を変更することができ、余計な外光の少ない高
精度な測定を行なうことができる。
【0010】また、三角測量の原理に基づいて距離測定
を行なうには、光ビームの照射方向と受光素子が睨む方
向との間にある程度の角度をもたせることが必要であ
る。この角度を確保するにあたり、回転多面鏡の回転軸
が延びる方向に角度をもたせようとすると、その回転軸
の延びる方向に長い大型の回転多面鏡を使用する必要が
あるが、そのような大型の回転多面鏡は製作が極めて大
変であり現実的でない。
【0011】本発明によれば回転多面鏡の別々の面を、
光ビームの偏向面、受光素子に導く光の反射面として用
いているため、実用的な寸法の回転多面鏡で済むことに
なる。以上のことから、本発明によれば、例えば前述し
た、高速で通過中の自動車の形状測定等に適用すること
ができる、高速かつ高精度の距離計を実現することがで
きる。
【0012】ここで、上記本発明の距離計において、1
つの回転多面鏡を利用して光ビームの投受光を行なう投
光部と受光部とのペアを2組備え、それら2組の投光部
と受光部とのペアにより上記測定野において異なる2つ
の走査面が形成されるように、それら2組の投光部と受
光部とのペアのうちの少なくとも一方のペアを成す投光
部が、回転多面鏡の回転軸の延びる回転軸方向に傾いた
方向からその回転多面鏡に光ビームを照射し、上記測定
野における、回転軸方向に傾いた走査面内を走査するも
のであって、上記少なくとも一方のペアを成す受光部
が、上記傾いた走査面内において被測定物体で反射しさ
らに回転多面鏡で回転軸方向に傾いて反射した光を受光
するものであることが好ましい。
【0013】この場合に、上記2組のペアを成す2つの
投光部により形成される2つの走査面が上記回転軸方向
に重なるようにそれら2つの投光部による2つの光ビー
ムの、回転多面鏡への照射角度および照射位置が調整さ
れてなることが好ましい。本発明の距離計を例えば自動
車の三次元形状の測定に適用する場合、自動車には様々
な外形のものが存在するため、光ビームの正反射光が受
光素子に入射するおそれがあり、その場合光量が強過ぎ
て瞬時的に測定が不可能になってしまうおそれがある。
【0014】これを解決するために複数の距離計を備え
ると、それら複数の距離計で同時に測定が不可能になっ
てしまう可能性は極めて低く、常に正しい測定が可能と
なるが、距離計を単純に2台備えたのでは高価なものと
なってしまう。そこで、上記のように構成することによ
り、回転多面鏡を共用した上で2台分の距離計を構成す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の距離計の一実施形態を走行
中の自動車の形状測定に利用したときの概念図である。
ここには、回転多面鏡10が、その回転軸10aが水平
方向に延びるように配置されており、その回転多面鏡1
0には2つのレーザダイオード(以下、「LD」と略記
する)11,12から発せられた光ビーム11a,12
aが照射され、それらの光ビーム11a,12aは、回
転多面鏡10の回転に伴って反射偏向され、それら2本
の光ビーム11a,12aのうち、1本の光ビーム11
aは図に矢印Aで示す方向から図に矢印Cで示す方向へ
と、測定野1における、これら2本の矢印A,Cを含む
走査面内を繰り返し走査し、もう1本の光ビーム12a
は、図に矢印Bで示す方向から図に矢印Dで示す方向へ
と、同じ測定野1内ではあるが、2本の矢印B,Dを含
む走査面内を繰り返し走査する。
【0016】このような2本の光ビームによる走査の行
なわれている測定野1を自動車100が通過すると、そ
の通過中の自動車で反射した光が回転多面鏡10に戻
り、その回転多面鏡で反射して、図1には図示されてい
ない受光素子で受光される。図2は、回転多面鏡を横か
ら見たときの光学系配置図である。回転多面鏡10は矢
印X方向に回転しているが、ここでは、回転多面鏡10
が、この図2に示す回転位置における瞬間の時点にある
ものとして説明する。
【0017】本実施形態では八角形の回転多面鏡が用い
られている。LD11から発せられた光ビーム11a
は、投光レンズ111によりコリメートされ、回転多面
鏡10の1つの鏡面101に入射しその鏡面101でC
方向に反射される。そのC方向に進んだ光ビームは走行
中の自動車100(図1参照)で反射される。その反射
光はC′方向に戻り、回転多面鏡10の、LD11から
発せられた光ビーム11aが照射される反射面101と
は異なる反射面102で反射し、受光レンズ112で集
光され、さらにミラー113で反射してPSD(Pos
ition Sensitive Device)11
4上に小さな光スポットして照射される。PSD114
は、そのPSD114上の光スポットの照射位置を検出
することのできる受光素子であり、C方向に進んだ光ビ
ームがどの距離で自動車で反射されるかに応じて反射光
の戻る方向(C′方向)が変化し、したがってPSD1
14上の光スポットの照射位置が変化する。このPSD
114上の光スポットの照射位置を検出することによっ
て、自動車で反射されるまでの距離が求められる。尚、
PSDに代えて受光素子アレイを備え、その受光素子ア
レイのうちのどの受光素子に光スポットが照射されるか
を検知して距離を求めてもよい。
【0018】また、もう一方のLD12から発せられた
光ビーム12aは、投光レンズ121によりコリメート
され、回転多面鏡10の反射面103に入射し、その反
射面103でD方向に反射される。そのD方向に進んだ
光ビームが走行中の自動車100(図1参照)で反射さ
れると、その反射高さに応じた方向(D′方向)に戻
り、回転多面鏡10の、LD12から発せられた光ビー
ム12aが照射される反射面103とは異なる反射面1
04で反射し、受光レンズ122で集光され、さらにミ
ラー123で反射してPSD124上に小さな光スポッ
トとして照射され、そのPSD124上の光スポットの
照射位置が検出され、それに基づいて自動車での反射点
までの距離が求められる。
【0019】図3は、回転多面鏡10の回転に伴う、光
ビームの走査範囲を示す図である。図3に示す回転多面
鏡10が、この図3に実線で示す回転角度にあるとき
は、LD11から発せられた光ビーム11aは、回転多
面鏡10でA方向に反射され、A′方向に戻ってきた光
が回転多面鏡10で反射してPSD114に向かう。一
方、LD12から発せられた光ビーム12aは、回転多
面鏡10でB方向に反射され、B′方向に戻ってきた光
が回転多面鏡10で反射してPSD124に向かう。
【0020】一方、その回転多面鏡10が矢印X方向に
回転し、図3に破線で示す回転角度になったときは、L
D11から発せられた光ビーム11aは回転多面鏡10
でC方向に反射され、C′方向に戻ってきた光が回転多
面鏡10で反射してPSD114に向かう。また、LD
12から発せられた光ビーム12aは、回転多面鏡10
でD方向に反射され、D′方向に戻ってきた光が回転多
面鏡10で反射してPSD124に向かう。
【0021】以上を繰り返し、測定野1(図1参照)の
2つの走査面内が2本の光ビームで繰り返し走査される
ことになる。図4は、回転多面鏡を上方から見たときの
光学系の配置を示す図である。LD11,12は、回転
多面鏡10の回転軸10aの方向に傾いた方向(ここに
示す例では回転軸10aに垂直な方向を基準としたとき
その基準から7.5°傾いた方向)から光ビームを回転
多面鏡に傾けて照射しており、それに応じて、図1に示
すように、LD11から発せられた光ビームの走査によ
り形成される走査面(矢印Aと矢印Cを含む面)と、L
D12から発せられた光ビームの走査により形成される
走査面(矢印Cと矢印Dを含む面)とが異なり、さらに
図4に示すように、PSD114,124も、回転多面
鏡10で回転軸10aの方向に傾いて反射した光を受光
するように配置される。
【0022】図5は、本発明の距離計の一実施形態の、
信号処理系を中心に示した全体構成図、図6〜図9は、
図5に示す信号処理系のタイミングチャートである。図
5に示す全体構成図では、光学系は概要のみ示してお
り、例えば図2に示すミラー113,123は図示省略
されている。回路部30には、タイミングジェネレータ
31が備えられており、このタイミングジェネレータ3
1で生成されるタイミングに基づいて各部が動作する。
また、この回路部30には、LDパワーコントローラ3
2が備えられており、LD11,LD12の点灯制御、
点灯時の発光光量制御は、このLDパワーコントローラ
32により行なわれる。
【0023】回転多面鏡10は、モータドライバ25に
よって駆動されるモータ26によって矢印X方向に回転
駆動される。モータドライバ25には、タイミングジェ
ネレータ31から、図6に示すモータ同期信号MOTO
R SYNCが送られ、モータドライバ25側からは、
タイミングジェネレータ31に向けて、回転多面鏡10
(モータ26)が回転していることをあらわすモータビ
ジィ信号MOTORBUSYと、回転多面鏡10が所定
の位相状態にあることを示す位相同期信号ZERO F
ACEが送られる。図9に示すフロント/バック切替信
号SCT FRONT/BACKは、LD11で発光し
てPSD114で受光するタイミングと、LD12で発
光してPSD124で受光するタイミングとを切り替え
るための信号であり、ここでは、それら2系統の投受光
系で交互に測定が行なわれる。この図6のフロント/バ
ック切替信号SCT FRONT/BACKに示されて
いる角度の表示は、回転多面鏡10の回転角度を示して
おり、本実施形態で用いられている回転多面鏡10は八
角形の回転多面鏡であるため、回転角45°ごとに光ビ
ームは90°走査されるが、本実施形態では、図2に示
すように投受光系が2系統配置されており、その90°
を2系統に分け、回転多面鏡が45°回転するごとに2
本の光ビームが交互に45°ずつ走査される。
【0024】図7は、図6に示すフロント/バック切替
信号SCT FRONT/BACKのパルス1つ分を時
間軸方向に拡大して示したタイミングチャートであり、
本実施形態では、図8に示すように、その2本の光ビー
ムが45°ずつ合計90°走査される間に180回の距
離計測を行なうよう設計されており、したがって0.5
°に一回の距離計測が行なわれる。
【0025】LD11,LD12は、それぞれ、図1に
示すLDコンバータ21、LDコンバータ22から供給
される電力に応じた光量で発光する。図8は、LD11
もしくはLD12の一回の点灯による一回の測定時点
(ここではN番目の測定時点POINT N)における
タイミングチャートであり、ここでは、LD11の点灯
を例に説明する。
【0026】LDコンバータ21には、LDパワーコン
トローラ32から、LD11の点灯を指示する信号LD
ON(FRONT LD ON)と、その点灯光量を
指示する9ビットのLDパワー信号LD POWER
[0:8](FRONT LDPOWER[0:8])
が入力され、LDコンバータ21は、その信号に従っ
て、LD11を所定のタイミングで、かつ所定の光量で
発光させる。LD11の発光光量の決め方については後
述する。
【0027】LD11から発せられた光ビームは前述し
たようにして自動車で反射されPSD114上に光スポ
ットとして照射され、そのPSD114に光スポットが
照射されたことによる信号がA+BとA−Bとの2つの
信号に変換されるとともにI/Vコンバータ23で電圧
信号に変換される。ここで、PSD114からは、その
両端から各1つずつ合計2つの信号A,Bが出力され、
A+Bはそれら2つの信号を加算した信号、A−Bは一
方の信号Aから他方の信号Bを減算した信号をあらわ
す。
【0028】I/Vコンバータ23から出力された2つ
の信号A+B,A−Bは、各アンプ33,34で適切に
増幅された後、マルチプレクサ35に入力される。一
方、LD12から発せられ自動車で反射した光はPSD
124上に光スポットを形成し、それによりI/Vコン
バータ24で得られた2つの信号A+B,A−Bは、各
アンプ36,37で適切に増幅された後、マルチプレク
サ35に入力される。
【0029】マルチプレクサ35は、図6を参照して説
明したフロント/バック切替信号SCT FRONT/
BACKによって交互に切り替えられる。ここでは、フ
ロント側、すなわちI/Vコンバータ23から出力され
た信号が選択される側に切り替えられているものとす
る。そのマルチプレクサ35を通過した2つの信号A+
B,A−Bのうち信号A+Bは2つのサンプルホールド
回路39,40に入力される。それら2つのサンプルホ
ールド回路39,40のうち、一方のサンプルホールド
回路39には、バックグラウンドサンプル信号BG S
AMPにより、LD11から光ビームが発せられていな
いタイミングにおける信号がサンプルホールドされる。
もう一方のサンプルホールド回路40には、ピークサン
プル信号PEEK SAMPにより、今回の測定用の発
光光量がピークに達した時点の信号がサンプルホールド
される。この発光光量の変化のさせ方については、さら
に後で説明する。差分器41では、サンプルホールド回
路40にサンプルホールドされた信号から、サンプルホ
ールド回路39にサンプルホールドされたバックグラウ
ンド信号が減算され、シグナルサンプル信号S/G S
AMPにより、サンプルホールド回路42にサンプルホ
ールドされ、スイッチ回路43に入力される。
【0030】マルチプレクサ35を通過したA−B信号
についても同様であり、2つのサンプルホールド回路4
4,45に入力され、そのうちの一方のサンプルホール
ド回路44にはLDが点灯していないタイミングにおけ
るバックグラウンド信号がサンプルホールドされ、もう
一方のサンプルホールド回路45にはLDの光量がピー
クに達した時点における信号がサンプルホールドされ
る。減算器46では、サンプルホールド回路45にサン
プルホールドされた信号からサンプルホールド回路44
にサンプルホールドされたバックグラウンド信号が差し
引かれ、その信号がサンプルホールド回路47にサンプ
ルホールドされてスイッチ回路43に入力される。
【0031】スイッチ回路43は、セレクト信号SCT
(A+B)/(A−B)に応じて、そこに入力された2
つの信号A+B,A−Bを交互に選択して12ビットの
AD変換器48に伝える。このAD変換器48は、タイ
ミングジェネレータ31からのAD変換のタイミングを
あらわす信号AD STARTに同期してAD変換を行
ない、それによって生成されたディジタルデータがマイ
クロコンピュータ49に伝えられる。AD変換器48
は、AD変換を行なっている期間、ビジィ信号AD B
USYをタイミングジェネレータ31に伝える。
【0032】マイクロコンピュータ49には、タイミン
グジェネレータ31からインタラプトリクエスト信号I
RQが入力され、マイクロコンピュータ49はその信号
IRQに同期してAD変換器48の出力データをその内
部に取り込む。マイクロコンピュータ49内では、順次
入力されてくるデータに基づいて、2系統の投受光系に
よる、自動車の幅方向の、回転多面鏡10の回転角0.
5°ごとの高さが求められ、さらにそれら2系統の投受
光系による光ビームの繰り返し走査により、走行中の自
動車の長手方向全体にわたってその自動車の高さが求め
られ、これにより、その自動車の三次元形状が求められ
る。
【0033】次に、本実施形態における、LD11ない
しLD12の発光光量の調整方法について図9のタイミ
ングチャートを参照して説明する。図5に示す回路部3
0には、減算器50と、6ビットの高速AD変換器51
が備えられており、減算器50には、信号A+Bのバッ
クグラウンド信号がサンプルホールドされたサンプルホ
ールド回路39の出力と、信号A+Bの現在値とが入力
され、現在値からそのバックグラウンド分が減算され、
さらにAD変換器51によりディジタルデータに変換さ
れて、LDパワーコントローラ32に入力される。
【0034】図9のタイミングチャートは、図8に示す
LDオン信号LD ONが‘1’の状態にあるとき(L
Dが発光しているとき)を時間軸方向に引き延ばして示
したタイミングチャートである。図9に示す(A)
(B)は、異なる状況におけるタイミングを示してお
り、(A),(B)それぞれに示すPOWER MON
ITOR[5]は、AD変換器51の出力であるディジ
タルデータPOWER MONITOR[0:5]の最
上位ビットをあらわし、LD POWER[0:8]
は、LDパワーコントローラ32からLDコンバータ2
1(ないしはLDコンバータ22)に送られる、LD1
1(ないしはLD12)の発光光量を規定する信号であ
る。
【0035】LDの発光を指示するLDオン信号LD
ONが立ち上がったタイミング以降、LDの発光光量を
規定する信号LD POWER[0:8]は、時間経過
に従って、1→2→4→8→…のように値が倍々にステ
ップ的に変化し、LDはそれに応じてスキップ的に倍々
の光量で発光する。このLD POWER[0:8]
は、9ビットのシフトレジスタで構成され、先ずそのシ
フトレジスタの最下位ビットのみ‘1’が立てられ、そ
の後下位ビット側には‘0’が格納されながら、その1
ビットのみの‘1’が順次上位ビット側にシフトし、そ
のときのそのシフトレジスタのパラレル出力がLD P
OWER[0:8]の信号として用いられる。
【0036】図9(A)は、このようにして、LD P
OWER[0:8]の最高値である256までLD P
OWER[0:8]の値が上昇しそれに応じてLDの発
光光量も増加したにもかかわらずAD変換器51の最上
位ビットPOWER MONITOR[5]が‘1’に
ならなかったときを示しており、LD POWER
[0:8]が‘511’に変更され、その段階でピーク
サンプル信号PEEK SAMPが出力される。
【0037】また、図9(B)は、LD POWER
[0:8]が‘64’に達した時点でAD変換器51の
最上位ビットPOWER MONITOR[5]が
‘1’になったときのタイミングチャートであり、上記
のシフトレジスタのシフトはその段階で停止して、シフ
トレジスタのパラレル出力であるそのLD POWER
[0:8]は‘64’にとどまり、最終の段階で、以下
に示す演算により求められる値ΔPが‘64’に加算さ
れる。すなわちAD変換器51の出力であるPOWER
MONITOR[0:5]の最上位ビットPOWER
MONITOR[5]が‘1’になったときのLD
POWER[0:n](ここでは一般性を持せるせるた
めLD POWERは0〜nのn+1ビットの信号であ
らわされるものとする)の値をP(図9(B)の例では
‘64’)とすると、 ΔP=((2n −POWER MONITOR[0:n
−1])−(P/2n ) (ここで、POWER MONITOR[0:n−1]
は、POWERMONITOR[0:n]の、最上位ビ
ットを除いたときの値をあらわす。)に従ってΔPが求
められ、LD POWER[0:n]の値がP+ΔPに
変更される。
【0038】こうすることにより、AD変換器51のダ
イナミックレンジがほとんど一杯に使用され、AD変換
器51に入力される信号のレベルとAD変換器48に入
力される信号のレベルをあらかじめ調整しておくことよ
り、AD変換器48のダイナミックレンジがフルに利用
され、分解能の高いデータを得ることができ、高精度の
測定を行なうことができる。
【0039】以上の実施形態は本発明の距離計を自動車
の形状測定に適用した例であるが、本発明の距離計は自
動車の形状測定に限られず、広く物体の高さ分布、距離
分布等の測定に適用することができ、あるいは分布であ
る必要はなく、測定野のどこに被測定物体が存在してい
るかわからない状況におけるその物体までの距離測定な
ど、広い分野に適用することが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定の測定野を光ビームで走査する方式を採用し、高速
かつ高精度に各走査点までの距離を測定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の距離計の一実施形態を走行中の自動車
の形状測定に利用したときの概念図である。
【図2】回転多面鏡を横から見たときの光学系配置図で
ある。
【図3】回転多面鏡の回転に伴う、光ビームの走査範囲
を示す図である。
【図4】回転多面鏡を上方から見たときの光学系の配置
を示す図である。
【図5】本発明の距離計の一実施形態の、信号処理系を
中心に示した全体構成図である。
【図6】図5に示す信号処理系のタイミングチャートで
ある。
【図7】図5に示す信号処理系のタイミングチャートで
ある。
【図8】図5に示す信号処理系のタイミングチャートで
ある。
【図9】図5に示す信号処理系のタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1 測定野 10 回転多面鏡 10a 回転軸 11,12 LD 11a,12a 光ビーム 21,22 LDコンバータ 23,24 I/Vコンバータ 25 モータドライバ 30 回路部 31 タイミングジェネレータ 32 LDパワーコントローラ 33,34,36,37 アンプ 35 マルチプレクサ 39,40 サンプルホールド回路 41 差分器 42 サンプルホールド回路 43 スイッチ回路 44,45 サンプルホールド回路 46 減算器 47 サンプルホールド回路 48 AD変換器 49 マイクロコンピュータ 50 減算器 51 AD変換器 100 自動車 101,102,103,104 反射面 111 投光レンズ 112 受光レンズ 113 ミラー 114 PSD 121 投光レンズ 122 受光レンズ 123 ミラー 124 PSD

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転多面鏡と、 該回転多面鏡に向けて光ビームを照射し、該回転多面鏡
    の回転に伴って、該回転多面鏡で反射した光ビームによ
    り所定の測定野における所定の走査面内を繰り返し走査
    する投光部と、 前記投光部から発せられ前記回転多面鏡で反射しさらに
    前記測定野において被測定物体で反射した光のうち、前
    記回転多面鏡の、前記投光部により光ビームが現在照射
    されている第1面とは異なる第2面に届いて該第2面で
    反射した光を受光する受光部と、 前記受光部で得られた受光信号に基づいて、前記測定野
    における被測定物体までの距離を求める演算部とを備え
    たことを特徴とする距離計。
  2. 【請求項2】 1つの回転多面鏡を利用して光ビームの
    投受光を行なう前記投光部と前記受光部とのペアを2組
    備え、該2組の投光部と受光部とのペアにより前記測定
    野において異なる2つの走査面が形成されるように、 該2組の投光部と受光部とのペアのうちの少なくとも一
    方のペアを成す投光部が、前記回転多面鏡の回転軸の延
    びる回転軸方向に傾いた方向から該回転多面鏡に光ビー
    ムを照射し、前記測定野における、該回転軸方向に傾い
    た走査面内を走査するものであって、 前記少なくとも一方のペアを成す受光部が、前記傾いた
    走査面内において被測定物体で反射しさらに前記回転多
    面鏡で前記回転軸方向に傾いて反射した光を受光するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の距離計。
  3. 【請求項3】 前記2組のペアを成す2つの投光部によ
    り形成される2つの走査面が前記回転軸方向に重なるよ
    うに、該2つの投光部による2つの光ビームの、前記回
    転多面鏡への照射角度および照射位置が調整されてなる
    ことを特徴とする請求項2記載の距離計。
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