JPH11303174A - 便器給水装置 - Google Patents

便器給水装置

Info

Publication number
JPH11303174A
JPH11303174A JP12675698A JP12675698A JPH11303174A JP H11303174 A JPH11303174 A JP H11303174A JP 12675698 A JP12675698 A JP 12675698A JP 12675698 A JP12675698 A JP 12675698A JP H11303174 A JPH11303174 A JP H11303174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
toilet
water supply
opening
supply device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12675698A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiya Sasagaki
桂也 笹垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP12675698A priority Critical patent/JPH11303174A/ja
Publication of JPH11303174A publication Critical patent/JPH11303174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 封水の不足分を補うために消費される水の量
が従来の必要量より少なくて済むような便器給水装置を
提供する。 【解決手段】 制御装置37は反射式光電センサ33の
出力信号から封水48の水位を求め、その水位が所定の
高さより低ければ、電磁弁27を開く。すると、取水口
19から供給される水が補給水管26及びオーバーフロ
ー管28を経て便器12へ流れ込む。封水48の水位が
所定の高さに達したら、制御装置37は電磁弁27を閉
じる。このようにすると、封水48の不足分を必要最低
限の量の水で補うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は便器給水装置に関
し、特に、便器内の封水に水を補給するための給水系に
関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来より知られている便器給水
装置60の構成を概略的に示す垂直断面図である。この
便器給水装置60において、便器12の上面後部に載置
されたロータンク14には給水制御機構16及び排水制
御機構18が備えられている。このうち給水制御機構1
6は、取水口19、バルブ20、浮き玉22、タンク給
水口24、補給水管26等を含む。前記取水口19は配
管21により図示せぬ給水栓と接続されている。なお、
給水制御機構16の構成については後に図7を参照しな
がら詳細に説明する。また、排水制御機構18は、ロー
タンク14内に立設されたオーバーフロー管28、該オ
ーバーフロー管28の下端が接続されたオーバーフロー
入口30aと、円盤状の弁体31により閉止可能な洗浄
水入口30bとを有するフラッパー弁30、ロータンク
14の外面に備えられた給水レバー32、前記弁体31
と前記給水レバー32とを連結するチェーン34等を含
む。前記オーバーフロー管28の上端には枝管28aが
備えられており、ここに前記補給水管26が接続されて
いる。
【0003】次に、便器12の内部に設けられた水路の
構造について説明する。この水路は、便器12の上部に
設けられた一次水路と、便器12の下部に設けられた二
次水路から成る。このうち、一次水路は、便器12の上
面後部に設けられた開口36と後記リム水路40とを接
続する導水路38と、便器12のリム内部に設けられた
水路であって、底部には便器12のボール13内部に通
じるリム排水孔41が多数設けられたリム水路40とを
含む。一方、二次水路は、ボール13の下部に設けられ
たトラップ42と、該トラップ42と床45に設けられ
た排水口46とを接続する排水路44を含む。
【0004】図7は給水制御機構16の構成を示す図
で、その一部は断面図で描いてある。この機構は、いわ
ゆるボールタップと呼ばれるもので、ロータンク14内
の水位に応じて上下する浮き玉22を利用してバルブ2
0の開閉を行なう。以下、その構造をより詳細に見てゆ
くと、まず、バルブ20は、前記取水口19、シリンダ
50及び出水口52を備えている。シリンダ50には、
取水口19に通じる第一通水孔50aと、出水口52に
通じる第二通水孔50bが設けられている。先に述べた
ように、取水口19は図示せぬ給水栓と接続されている
ため、そこには常に給水圧が加わった状態にある。ま
た、出水口52には、前記タンク給水口24と補給水口
25とに分岐した分岐部品54が接続されている。前記
補給水口25は、前記補給水管26により前記オーバー
フロー管28の枝管28aと接続されている。
【0005】シリンダ50の内部には、ピストンヘッド
56aを先端に有するピストン56が挿入されている。
ピストン56が最高点に達している状態では、図7に示
したように、ピストンヘッド56aにより第一通水孔5
0a及び第二通水孔50bが閉成されるため、水はバル
ブ20内を流れない。一方、ピストン56が所定位置よ
り低い位置まで下降すると、第一通水孔50a及び第二
通水孔50bが開き、水がバルブ20内を流れる。
【0006】ピストン56の上昇/下降は、ロータンク
14内の水位の上昇/下降に従って生じる。すなわち、
ロータンク14内の水位が下降すると、水面に浮かんだ
浮き玉22が下降し、それに従って浮き玉支持棒22a
が固定軸22bを中心として下方に回動する。浮き玉支
持棒22aとピストン56は回動可能に連結された2本
の棒状部材から成るL字部品58により連結されてい
る。L字部品58の一端は固定軸58aにより回動可能
に支持されており、前記のように浮き玉支持棒22aが
回動すると、L字部品58も固定軸58aを中心に回動
する。L字部品58はピストン56の下端を保持してい
るため、前記のようにL字部品58が回動すると、それ
に従ってピストン56が下降する。なお、以上の説明か
ら、浮き玉22が上昇するとピストン56が上昇するこ
とも容易に理解される。
【0007】以上のような構成を有する便器給水装置6
0において、給水レバー32を所定の方向へ回動させる
と、フラッパー弁30が開き、ロータンク14内に貯留
された水が導水路38を通じてリム水路40へ流入し、
更にその水は、リム排水孔41から便器12のボール1
3へ排出される。この水によりボール13の表面が洗浄
され、更にトラップ42内に溜まった汚水や汚物が、サ
イホン作用により、排水路44を経て排水口46へ排出
される。
【0008】便器洗浄のために用いられた水は全て便器
12の外へ排出されるのではなく、その水の一部は図6
の符号48で示したようにトラップ42に滞留する。こ
の水は封水と呼ばれる。すなわち封水48は、排水路4
4を封止する役目をはたすものであり、これにより悪臭
等が排水口46から便器12へ逆流することが防止され
る。
【0009】封水48がその役目を果たすには、少なく
ともその水位が図6の符号H1で示した高さに達する必
要がある。また、封水48の量が少なければ少ないほ
ど、ボール13の乾燥面がそれだけ広くなるため、汚物
のボール13への付着や、封水の蒸発による悪臭の逆流
が起こりやすくなる。このような事情を考慮し、封水4
8の量は、トラップ42を最大限まで(すなわち、図6
の符号H2で示した高さまで)満たすような量とされる
のが一般的である。
【0010】ところで、便器給水装置では、汚物や汚水
を十分に押し流すことができるような強力なサイホン作
用が二次流路内で生じるように、該二次流路の寸法や形
状、水の供給量等が決定されている。この強力なサイホ
ン作用により便器のトラップから大部分の水が排出され
るため、便器洗浄後にはトラップを最大限に満たすよう
な量の水が残らない。そこで、例えば便器給水装置60
では、図7に示したように、ロータンク14の水を補充
するために取水口19から取り込まれた水の一部を補給
水口25から取り出し、補給水管26及びオーバーフロ
ー管28を経て便器12に供給することにより、封水4
8の補給を行なうようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】便器給水装置60に採
用された封水補給機構では、バルブ20が開いている
間、すなわちロータンク14への給水が行なわれている
間は、封水48の補給も継続される。このため、たとえ
封水48が高さH2に達しても、その時点でロータンク
14への給水が完了していなければ、更に封水48の補
給が継続され、水を浪費する結果となる。逆に、封水4
8の水位が十分な高さに達する前にバルブ20が閉じら
れると、後述するような原因により封水48の水位が低
下して排水路44の封止状態が失われる可能性が高ま
る。従来の便器給水装置では、水を浪費してでも封水の
十分な補給を優先する構成を採用していた。すなわち、
補給水口25から流出する水の流量が十分大きくなるよ
うに分岐部品54内の流路の形状、寸法等を決定し、以
て、封水48を補給して余りある程度の量の水が補給水
管26を通ってトラップ42に流入するようにしてい
た。このため、水が浪費されるという問題だけでなく、
ロータンク14に所定量の水を貯めるのにかかる時間が
長くなるという問題が必然的に生じていた。
【0012】封水の水位を低下せしめる要因としては、
例えば、水の蒸発により水位が低下することが挙げられ
る。また、集合住宅では複数の部屋の排水系が根幹部分
で互いにつながっているのが通常であるため、ある部屋
で便器洗浄を行なうと、そこで生じるサイホン作用が他
の部屋の便器に貯留された封水にも少なからず作用し、
封水の一部が排水口へ流出してしまうことがある。この
ようになると、次に便器が使用されるまで封水が不足し
た状態で該便器が放置されることとなる。
【0013】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、封水の
不足分を補うために消費される水の量が従来の必要量よ
り少なくて済むような便器給水装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る便器給水装置は、便器洗浄水を
貯留する貯水タンクと、前記貯水タンクに貯留された便
器洗浄水を便器へ流すための洗浄水供給流路と、前記洗
浄水供給流路を開閉するための第一開閉手段とを備える
便器給水装置において、水源から供給される水を前記第
一開閉手段を迂回して便器へ流すための封水補給流路
と、前記封水補給流路を開閉するための第二開閉手段
と、前記第二開閉手段が開かれている間に所定量の水が
前記封水補給流路を通じて前記便器に流入するように該
水の流れを制御するための水流制御手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態及び発明の効果】先に説明したよう
に、上記便器給水装置60では、貯水タンク(ロータン
ク14)への洗浄水の補給開始/停止と、便器12への
封水48の補給開始/停止が完全に同期して実行される
こと、封水補給流路(第二通水孔50bから開口36へ
至る流路)を流れる水の流量を予め大きめの値で固定す
る必要があること、等の制約条件のため、上記のような
問題を回避することができなかった。
【0016】これに対し、本発明に係る便器給水装置で
は、水源から供給される水を封水補給用の水として便器
へ配送するための封水補給流路の途上に、該封水補給流
路内を流れる水の流れを制御するための水流制御手段を
設けている。ここで、「水の流れを制御する」とは、水
の流量を適宜設定/変更すること、水を流す時間を適宜
設定/変更すること、を意味する。このようにすると、
封水補給用の水として便器に流される水の総量を便器の
構成(洗浄水供給流路やトラップの形状、トラップの容
量等)に応じて適宜調節することが可能となるため、封
水補給時に浪費される水の量を従来よりも少なくするこ
とができる。
【0017】「水源から供給される水」とは、例えば、
水道から供給される上水や、建造物の屋上に備えられた
大型貯水タンクから供給される中水である。前記のよう
な水源からトイレ室へ供給された水は、トイレ室に備え
られた給水管を通じて各種装置や器具(便器洗浄装置、
局部洗浄装置、手洗い器等)へ配送される。ところで、
本発明に係る便器給水装置は通常、貯水タンクを備える
便器洗浄装置の一部として使用される。この場合、封水
補給流路を、水源から貯水タンクへ水を配送する給水管
から水を採取し、該水を、前記第一開閉手段を迂回して
前記洗浄水供給流路へ流すように構成すればよい。この
ようにすると、封水補給流路の構成が簡素化される。た
だし、このような流路構成は、本発明にとって必須では
ない。例えば、本発明に係る便器給水装置を、局部洗浄
装置を含むトイレ装置の一部として使用する場合、封水
補給流路を、水源から局部洗浄装置へ水を配送する給水
管から水を採取し、該水を前記洗浄水供給流路へ流すよ
うな構成としてもよい。また、採取した水を洗浄水供給
流路へ流すという構成も必須ではない。例えば、いずれ
かの給水管から採取した水を、洗浄水供給流路を経由す
ることなく、直接便器のボウル面に流すという構成も可
能である。
【0018】本発明に係る便器給水装置の一例として、
前記第二開閉手段は前記貯水タンク内に備えられたボー
ルタップであり、前記水流制御手段は前記封水補給流路
の途上に配設された手動の流量調節弁であるような便器
給水装置が挙げられる。この便器給水装置では、洗浄水
の供給の開始/停止と封水の補給の開始/停止は同期し
て実行されるため、封水が補給される時間は所与のもの
とみなすことができる。この場合、封水の補給のために
用いられる水の総量は、流量調節弁の開度に依存する。
従って、流量調節弁の開度を適宜設定すれば、封水の不
足分を補うために必要且つ十分な量の水が、封水補給流
路を通じて、便器へ流入するようになるのである。
【0019】また、本発明に係る便器給水装置の第二の
例として、前記第二開閉手段は前記貯水タンク内に備え
られたボールタップであり、前記水流制御手段は、前記
封水補給流路の途上に配設された電磁弁と、前記便器内
の水位を測定する水位測定手段と、前記水位測定手段に
より測定された水位が所定の高さより低いときは前記電
磁弁を開き、該水位が前記所定の高さに達していれば前
記電磁弁を閉じる弁制御手段とを含むような便器給水装
置が挙げられる。この便器給水装置では、便器洗浄後に
ボールタップが開いて貯水タンクへ水が補給されている
間、水位測定手段が便器内の水位をモニタする。弁制御
手段は、モニタされた水位が所定の高さよりも低いとき
には電磁弁を開き、封水補給流路を通じて便器へ水を流
入させる。その後、水位が所定の高さに達したら、弁制
御手段は電磁弁を閉じる。かくして、便器内には必要且
つ十分な量の封水が貯留されることとなる。なお、水位
測定手段としては、反射式光電センサ、超音波センサ、
電気抵抗センサ等が利用できる。
【0020】また、本発明に係る便器給水装置の第三の
例として、前記第二開閉手段は前記封水補給流路の途上
に配設された電磁弁であり、前記水流制御手段は、前記
便器内の水位を測定する水位測定手段と、前記水位測定
手段により測定された水位が所定の高さより低いときは
前記電磁弁を開き、該水位が前記所定の高さに達してい
れば前記電磁弁を閉じる弁制御手段とを含むような便器
給水装置が挙げられる。この便器給水装置では、ボール
タップのような、便器洗浄動作に連動して開閉する開閉
手段を、封水補給流路の開閉のために用いていないた
め、封水補給動作を便器洗浄動作から独立して制御する
ことができる。例えば、水位測定手段によりモニタされ
る便器内の水位が便器洗浄以外の何らかの原因により所
定の高さより低くなったときには、弁制御手段が電磁弁
を開き、封水補給流路を通じて便器へ水を流入させる。
その後、水位が所定の高さに達したら、弁制御手段は電
磁弁を閉じる。このように、本例の便器給水装置では、
先に説明したような外的要因による封水の水位低下にも
適切に対処できるのである。
【0021】なお、第三の例の便器給水装置を、局部洗
浄装置を含むトイレ装置の一部として使用する場合、以
下のように、前記局部洗浄装置の構成要素を便器給水装
置の構成要素として利用することができる。すなわち、
水源から前記局部洗浄装置の局部洗浄用ノズルへ水を配
送するための局部洗浄用配管を前記封水補給流路として
利用し、前記局部洗浄用配管の途上に配設された電磁弁
を前記電磁弁として利用し、トイレ装置に備えられた既
存の制御回路(マイクロコンピュータ等により構成され
たもの)を弁制御手段として利用するのである。このよ
うに、局部洗浄装置を利用すれば、封水補給用の特別な
流路や弁機構を新たに設けることなく、上記第三の例の
便器給水装置を構成することができる。
【0022】
【実施例】本発明に係る便器給水装置の各種実施例につ
いて図面を参照しながら以下に説明する。なお、以下の
説明において、先に図6及び図7で示した便器給水装置
60の説明において言及した構成要素には、図6及び図
7で用いた符号を付与し、その説明を適宜省略するもの
とする。
【0023】図1に示した便器給水装置10は、分岐部
品54の補給水口25に手動の流量調節弁23を配設し
たものである。この便器給水装置10では、洗浄水の供
給の開始/停止と、封水の補給の開始/停止とが同期し
て実行されるため、封水48の補給時間は所与のものと
みなすことができる。従って、流量調節弁23の開度を
適宜調節すれば、封水48の不足分を補うために必要且
つ十分な量の水が、補給水管26及びオーバーフロー管
28を通じて、便器12へ流入するようになるのであ
る。
【0024】図2に示した便器給水装置10Aは、分岐
部品54の補給水口25に配設された電磁弁27と、バ
ルブ20に取り付けられた開閉検知スイッチ29と、排
水路44の内壁上部に取り付けられた反射式光電センサ
33と、制御装置37とを備えている。開閉検知スイッ
チ29はバルブ20の開閉状態を検出し、その状態に応
じた信号を制御装置37へ送る。反射式光電センサ33
はトラップ42に貯留された封水48の水位に応じた信
号を制御装置37へ送る。制御装置37は、開閉検知ス
イッチ29及び反射式光電センサ33の出力信号に基づ
き、例えば次のような方法で電磁弁27を開閉する。す
なわち、便器洗浄によりロータンク14内の水位が低下
してバルブ20が開くと、開閉検知スイッチ29が所定
の信号を出力する。この信号を受けると、制御装置37
は、反射式光電センサ33の出力信号に基づいて封水4
8の水位をモニタし、その水位が所定の高さよりも低い
間は電磁弁27を開いた状態に維持する。その後、モニ
タされた水位が所定の高さに達したら、制御装置37は
電磁弁27を閉じる。
【0025】図3に示した便器給水装置10Bは、取水
口19から分岐した分岐管39と、該分岐管39の途上
に配設された電磁弁43と、図2の例で説明した反射式
光電センサ33と、制御装置47とを備えている。制御
装置47は、反射式光電センサ33の出力信号に基づい
て、例えば次のような方法で電磁弁43を開閉する。す
なわち、制御装置47は、反射式光電センサ33の出力
信号に基づいて封水48の水位を常時モニタし、その水
位が所定の高さよりも低くなったら、電磁弁43を開
く。すると、取水口19から分岐管39へ水が流入し、
その水は、補給水管26、オーバーフロー管28を経て
便器12へ流れ込む。これにより、封水48の不足分が
補われる。封水48の水位が所定の高さまで回復した
ら、制御装置47は電磁弁43を閉じる。
【0026】次に、上記便器給水装置10、10A及び
10Bの好ましい変形例について図4及び図5を参照し
ながら説明する。なお、図4は第一の変形例を示す図で
あって、(a)は便器12の平面図、(b)は(a)の
C−C線におけるリム水路40の端面図である。また、
図5は第二の変形例を示す図であって、(a)はロータ
ンク14の下部を示す垂直断面図、(b)は便器12の
平面図である。
【0027】便器12のリムの内部に形成されたリム水
路40の底部には、図4(a)及び図5(b)に示した
ように、多数のリム排水孔41が設けられていることは
既に述べたが、これに加えて、リム水路40の後部に
は、他のリム排水孔41よりも大きな水吐出口49が設
けられている。これは、水吐出口49から大流量でボー
ル13内へ洗浄水を流すことによって便器12の二次水
路内にサイホン現象を起こすことを目的としたものであ
る。
【0028】このように大きな水吐出口を有する便器に
おいて、封水の不足分を補うために水を供給する際に
は、その水を、水吐出口に流れ込まないようにすること
が好ましい。理由は次の通りである。すなわち、封水補
給用の水の流量は一般に小さいから、その水を水吐出口
に流れ込ませてしまうと、それより先にあるリム排水孔
には水が行き渡らず、ボールの全面を水で濡らすことは
できない。然るに、ボールの表面を水で濡らすことは汚
れの付着を防ぐ効果を奏するから、封水補給用の水もで
きるだけボールの全面に行き渡らせることが好ましい。
そのためには、封水補給用の水が水吐出口に流れ込まな
いようにする必要がある。
【0029】図4に示した第一の変形例は、(1)水吐
出口49を便器12の中心軸(図中のD−D線)からず
らして設けたこと(図4(a)参照)、(2)リム水路
40の後部において、水吐出口49が設けられた側とは
逆側におけるリム水路40の底面を傾斜させたこと、
(図4(b)参照)、及び(3)開口36から水吐出口
49へ向かう経路(図中の矢印B)の途上に堰62を設
けたこと(図4(a)及び(b)参照)、を特徴として
いる。このような便器12において、大流量で洗浄水を
開口36から供給すると、その水は図中の矢印A及びB
で示した両方向へ流れる。一方、封水補給用の水を開口
36から供給すると、その水の流量は小さいから、矢印
Bの方向へはほとんど流れず、大部分は矢印Aの方向へ
流れる。こうしてリム水路40へ流入してきた水は、各
リム排水孔41を通じてボール13へ少しずつ流れ出し
つつ、リム水路40のほぼ全体へ行き渡る。なお、堰6
2を設けず、リム水路40の後部底面を上記のように傾
斜させただけでも、ある程度良好な効果が得られる。
【0030】次に、図5に示した第二の変形例を見てみ
る。この変形例では、図5(a)に示すように、オーバ
ーフロー管28の下端28bが、ベース板30cを貫通
して便器12の開口36に直接臨んでおり、ここに導水
管64が接続されており、該導水管64の先端は、図5
(b)に示すように、水吐出口49が設けられた側とは
逆側へ向けられている。このような構成によっても、オ
ーバーフロー管28を通じて便器12内へ供給される封
水補給用の水がリム水路40の全体へ行き渡るようにな
る。
【0031】図8は局部洗浄装置を利用して本発明に係
る便器給水装置を構成する一例を示す図である。図8の
便器給水装置10Cは、図示せぬ給水栓に接続された配
管21から局部洗浄装置70へ水を導入するための配管
71と、該配管71の途上に配設された電磁弁72と、
前記配管71を通じて供給される水を局部へ吐出するた
めのノズル73と、前記ノズル73を前後に駆動するた
めのモータ74と、排水路44の内壁上部に取り付けら
れた反射式光電センサ33と、前記反射式光電センサ3
3の出力信号及び図示せぬ操作パネルからの操作信号に
基づいて前記電磁弁72及び前記モータ74を制御する
制御装置75とを備えている。
【0032】上記便器給水装置10Cにおいて、反射式
光電センサ33は封水48の水位に応じた信号を常時制
御装置75へ送る。制御装置75は、前記信号から封水
48の水位を求める。封水48の水位が所定の高さより
低いとき、制御装置75は、ノズル73が後退してノズ
ルカバー76内に収容されるようにモータ74を駆動す
る。ただし、ノズル73が予めノズルカバー76に収容
されている場合は、上記のようにノズル73を後退させ
る必要はない。ノズル73がノズルカバー76に収容さ
れたら、制御装置75は電磁弁72を開く。すると、配
管71からノズル73へ水が流入し、該ノズル73から
吐出される。吐出された水はノズルカバー76により反
射されてトラップ42へ落ちる。この結果、封水48の
水位が上昇する。封水48の水位が所定の高さに達した
ら、制御装置75は電磁弁72を閉じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である便器給水装置の構成
を示す垂直断面図。
【図2】 本発明の別の実施例である便器給水装置の構
成を示す垂直断面図。
【図3】 本発明の更に別の実施例である便器給水装置
の構成を示す垂直断面図。
【図4】 図1〜図3の便器給水装置の第一の変形例を
示す図であって、(a)は便器の平面図、(b)は
(a)のC−C線におけるリム水路の端面図。
【図5】 図1〜図3の便器給水装置の第二の変形例を
示す図であって、(a)はロータンクの下部を示す垂直
断面図、(b)は便器の平面図。
【図6】 従来の便器給水装置の構成を示す垂直断面
図。
【図7】 給水制御機構の構成を示す図で、一部を断面
図としたもの。
【図8】 局部洗浄装置を利用して本発明に係る便器給
水装置を構成する一例を示す図。
【符号の説明】
10、10A、10B、10C、60…便器給水装置 12…便器 14…ロータンク 16…給水制御機構(ボールタップ) 18…排水制御機構 20…バルブ 24…タンク給水口 25…補給水口 26…補給水管 27、43、72…電磁弁 28…オーバーフロー管 30…フラッパー弁 33…反射式光電センサ 37、47、75…制御装置 38…導水路 40…リム水路 48…封水 70…局部洗浄装置 73…ノズル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器洗浄水を貯留する貯水タンクと、前
    記貯水タンクに貯留された便器洗浄水を便器へ流すため
    の洗浄水供給流路と、前記洗浄水供給流路を開閉するた
    めの第一開閉手段とを備える便器給水装置において、 水源から供給される水を前記第一開閉手段を迂回して便
    器へ流すための封水補給流路と、 前記封水補給流路を開閉するための第二開閉手段と、 前記第二開閉手段が開かれている間に所定量の水が前記
    封水補給流路を通じて前記便器に流入するように該水の
    流れを制御するための水流制御手段と、を備えることを
    特徴とする便器給水装置。
  2. 【請求項2】 前記第二開閉手段は前記貯水タンク内に
    備えられたボールタップであり、 前記水流制御手段は前記封水補給流路の途上に配設され
    た手動の流量調節弁であること、を特徴とする請求項1
    に記載の便器給水装置。
  3. 【請求項3】 前記第二開閉手段は前記貯水タンク内に
    備えられたボールタップであり、 前記水流制御手段は、前記封水補給流路の途上に配設さ
    れた電磁弁と、前記便器内の水位を測定する水位測定手
    段と、前記水位測定手段により測定された水位が所定の
    高さより低いときは前記電磁弁を開き、該水位が前記所
    定の高さに達していれば前記電磁弁を閉じる弁制御手段
    とを含むこと、を特徴とする請求項1に記載の便器給水
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第二開閉手段は前記封水補給流路の
    途上に配設された電磁弁であり、 前記水流制御手段は、前記便器内の水位を測定する水位
    測定手段と、前記水位測定手段により測定された水位が
    所定の高さより低いときは前記電磁弁を開き、該水位が
    前記所定の高さに達していれば前記電磁弁を閉じる弁制
    御手段とを含むこと、を特徴とする請求項1に記載の便
    器給水装置。
  5. 【請求項5】 リムの内部にはリム水路が形成され、該
    リム水路の後部には水吐出口が設けられた便器を含む請
    求項1〜4のいずれかに記載の便器給水装置において、 前記水吐出口は前記便器の前後方向の中心軸からずれた
    位置に設けられ、 前記リム水路の後部の底面は前記水吐出口から離れるに
    従って低くなるように傾斜していること、を特徴とする
    便器給水装置。
  6. 【請求項6】 リムの内部にはリム水路が形成され、該
    リム水路の後部には水吐出口が設けられた便器を含む請
    求項1〜4のいずれかに記載の便器給水装置において、 前記封水補給流路の出口は前記リム水路内において前記
    水吐出口よりも前記便器の先端に近い位置にあること、
    を特徴とする便器給水装置。
JP12675698A 1998-04-20 1998-04-20 便器給水装置 Pending JPH11303174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12675698A JPH11303174A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 便器給水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12675698A JPH11303174A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 便器給水装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11303174A true JPH11303174A (ja) 1999-11-02

Family

ID=14943152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12675698A Pending JPH11303174A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 便器給水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11303174A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008038407A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Toto Ltd 生体情報測定便器
JP2012172388A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Panasonic Corp 便器装置
CN103981932A (zh) * 2014-04-16 2014-08-13 盛志明 一种坐便器上的节水型进排水阀
WO2016078621A1 (zh) * 2014-11-19 2016-05-26 盛志明 一种用于坐便器的节水型进排水阀
CN114108766A (zh) * 2021-12-22 2022-03-01 浙江骏鑫科技有限公司 一种具有药水清洗机构的智能马桶

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008038407A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Toto Ltd 生体情報測定便器
JP2012172388A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Panasonic Corp 便器装置
CN103981932A (zh) * 2014-04-16 2014-08-13 盛志明 一种坐便器上的节水型进排水阀
WO2016078621A1 (zh) * 2014-11-19 2016-05-26 盛志明 一种用于坐便器的节水型进排水阀
CN114108766A (zh) * 2021-12-22 2022-03-01 浙江骏鑫科技有限公司 一种具有药水清洗机构的智能马桶

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020524235A (ja) 可変式節水型洋式便器の汚水排出装置
JP5299832B2 (ja) 水洗大便器
WO1997028320A1 (en) A system for use of waste water for toilet flushing and the method for use of the system
US5745928A (en) Toilet bowl dispensing system
JP2007138432A (ja) 水洗便器
JPH11303174A (ja) 便器給水装置
KR100670933B1 (ko) 수돗물 절약 자동조절 필밸브를 구비한 양변기
JP2021031974A (ja) トイレ装置およびトイレシステム
JP5412779B2 (ja) 洋風大便器
JPH0860730A (ja) 水洗便器
JP4411737B2 (ja) 水洗便器の洗浄水吐出方法
JP3049695U (ja) 直通式節水便器
JP3149980B2 (ja) ロータンク式便器洗浄装置
JP3166360B2 (ja) 便器洗浄用給水装置
KR100274537B1 (ko) 허드렛물을 이용하는 수세식변기의 세척수 공급장치
JP2001173072A (ja) 便器内部の導水路の構造およびこの構造を備えたサイホン式便器
KR100384388B1 (ko) 절수형 양변기
JP2011074689A (ja) 洗落し式水洗便器
KR102309445B1 (ko) 분리설치가 가능한 가변식 절수양변기
KR200271612Y1 (ko) 절수형 양변기
JP2011214277A (ja) 水洗大便器
KR200313300Y1 (ko) 절수형 양변기 및 레버구조
KR101124613B1 (ko) 절수형 변기
KR200150862Y1 (ko) 중수도를 이용하는 절수형 변기
KR200176999Y1 (ko) 절수형 양변기