JPH11302974A - 紫外線遮閉機能付きシルク製品及びその製造方法 - Google Patents

紫外線遮閉機能付きシルク製品及びその製造方法

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JPH11302974A
JPH11302974A JP11074398A JP11074398A JPH11302974A JP H11302974 A JPH11302974 A JP H11302974A JP 11074398 A JP11074398 A JP 11074398A JP 11074398 A JP11074398 A JP 11074398A JP H11302974 A JPH11302974 A JP H11302974A
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JP
Japan
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silk
yellowing
product
silk product
ultraviolet
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Pending
Application number
JP11074398A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kamei
凱洋 亀井
Masaaki Kabayama
政明 樺山
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CHUKI TEBUKURO KOGYO KK
Seiwa KK
Original Assignee
CHUKI TEBUKURO KOGYO KK
Seiwa KK
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D2400/00Functions or special features of garments
    • A41D2400/26UV light protection

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Gloves (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】シルク製品の黄変や変質を防止してその耐久性
を高めると同時に、紫外線がシルク製品を透過するのを
防止して日焼け止め効果をも向上できるようにした紫外
線遮閉機能付きシルク製品及びその製造方法。 【解決手段】編組若しくは製織されたシルク製品1の少
なくともシルク糸の表面部分に黄変防止剤による紫外線
遮閉層を形成する。また、シルク製品が黄変防止剤で黄
変処理されたシルク糸と合成繊維若しくは天然繊維とで
形成されたものであって、肌に当接する側にシルク糸で
編組若しくは製織された面を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外線遮閉機能付き
シルク製品及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にシルク製品は肌に優しく、シルク
繊維の蛋白質であるフィブロインやセリシン等が健康に
もよいことから、近年シルク製品が手袋や靴下を始めと
してサポータや肌着及び下着等に多く用いられるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シルクはそ
の欠点として紫外線に長時間晒されると黄変や変質し易
いという問題があった。しかも、紫外線で黄変し易いこ
とからシルクを糸若しくは製品にした状態で濃い色や、
黄変しても目立たない所謂“きなり”の色に着色して使
用するようにしており、色が限定されてしまいデザイン
の自由度が制限されてしまうという問題もあった。
【0004】また、シルクは柔らかくこれで製作された
シルク製品も柔軟性に富み、日焼け防止用の製品、例え
ばドライバー用手袋や腕カバー等の製作にも使用される
が、日差しは遮ることはできても、上述のように紫外線
によるこれらシルク繊維からなるドライバー用手袋や腕
カバー等の黄変や劣化を防ぐことができず、更には紫外
線の一部がシルクを透過することから、十分な日焼け止
めの効果も得ることが出来ないという問題もあった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、シルク製品の黄変や変質を防止してその耐久性を高
めると同時に、紫外線がシルク製品を透過するのを防止
して日焼け止め効果をも向上できるようにした紫外線遮
閉機能付きシルク製品及びその製造方法を提供できるよ
うにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本出願人らは鋭意研究した結果、シルクの黄変並びに
変質は紫外線によるものであることから、これを防止す
ることにより紫外線の遮閉も行えることが発見して本発
明を完成させたもので、本発明にかかる紫外線遮閉機能
付きシルク製品の製造方法は、繭玉から紡出されたシル
ク糸に黄変防止剤で黄変処理を施し、黄変処理が施され
たシルク糸で編組若しくは製織してシルク製品を形成
し、該黄変防止剤で紫外線がシルク製品を透過するのを
防止するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】また、繭玉から紡出されたシルク糸で編組
若しくは製織した原反に黄変防止剤による黄変処理を施
し、該黄変防止剤を施した原反でシルク製品を形成し、
黄変防止剤で紫外線がシルク製品を透過するのを防止す
るようにしたことも紫外線遮閉機能付きシルク製品の製
造方法の特徴の一つである。
【0008】本発明にかかる紫外線遮閉機能付きシルク
製品は、編組若しくは製織されたシルク製品の少なくと
もシルク糸の表面部分に黄変防止剤による紫外線遮閉層
を形成したことを特徴とするものである。また、シルク
製品が黄変防止剤で黄変処理されたシルク糸と合成繊維
若しくは天然繊維とで形成されたものであって、肌に当
接する側にシルク糸で編組若しくは製織された面を形成
するようにしたことも特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる紫外線遮閉
機能付きシルク製品及びその製造方法の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はシルク製品である日除け
用手袋の正面図であって、図中符号1は日除け用手袋を
全体的に示す。この日除け用手袋1は、シルク繊維で編
成されたもので、その製造方法を次に述べる。
【0010】先ず、黄変防止剤を溶解した溶液中を繭か
ら紡出したシルク繊維を潜らせると、シルク繊維は膜付
与加工(コーティング)されてその外周面が黄変防止剤
で覆われる。ここで、黄変防止剤としてはサルチル酸系
化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール
系化合物等があげられる。尚、黄変防止剤の加工は繊維
に吸着付帯加工により施すことも可能である。次に、黄
変防止剤が施されたシルク繊維と、ポリエステル等の合
成繊維もしくはコットン等の天然繊維とを用い、黄変防
止剤が施されたシルク繊維が日除け用手袋の内面側を形
成するように給糸する前後一対のニードルベッドを有す
る横編機で指袋の指先部分から中指、人指し指、薬指、
小指の順で各指袋2、3、4、5を夫々編出し、つけ根
部分でこれら四本の指袋を合一させた所謂四本胴6を所
定コース編成した後、親指用の指袋7を編成する。
【0011】親指用の指袋7が編成されると、この指袋
7と上記四本胴6とを合体させた状態で手首部分8まで
編成される。手首部分8ではゴム糸を挿入した2×1の
リブ編みが形成されて当該部分が小径に絞られる。然る
後、天竺編みで肘部分を覆う挿入口9まで筒状に編成さ
れた後、横編機から払い落とされる。こうして横編機か
ら払い落とされた編み地の端部は筒状編み地の内面部分
にすくい縫い等により縫着されると、黄変防止剤が施さ
れたシルク繊維で内面部分が形成された日除け用手袋1
が形成される。
【0012】斯くして編成された日除け用手袋1を図
に示すように手10・10に着用した場合、シルク繊維
が内面側に位置しており、シルク繊維の蛋白質であるセ
リシン等により健康的にもよく、肌に優しいだけでな
く、外側のポリエステル等の合成繊維もしくはコットン
等の天然繊維で光が大幅に遮られ、その余りの光がシル
ク繊維に施された黄変防止剤で遮閉されるので、シルク
繊維の黄変の防止効果は勿論のこと、紫外線のシルク繊
維部分の透過を確実に防止して手10・10の日焼けを
防止してシミや皮膚癌の発生を防止することができるの
である。
【0013】因みに、コットン製の日除け用手袋と、黄
変防止処理を施していないシルク製の日除け用手袋と、
黄変防止処理を施した本発明のシルク製の日除け用手袋
とを財団法人日本化学繊維検査協会大阪事業所にて島津
製作所製自己分光光度計(UV2200)により紫外線
の遮閉率を試験した結果、コットン製の日除け用手袋で
は紫外線の遮閉率41.3%と遮閉率が最も低く、黄変
防止処理を施さないシルク製の日除け用手袋では紫外線
の遮閉率は70〜75%であった。
【0014】これはシルク繊維自体が紫外線を吸収して
黄変する性質をもっていることから、その意味でコット
ンより紫外線の遮閉率は高くなったものである。そし
て、黄変防止処理を施した本発明のものでは紫外線の遮
閉率は98%と略完全に紫外線の遮閉したと言える程の
高い遮閉率を得た。
【0015】尚、上記実施例では黄変防止剤としてサル
チル酸系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリ
アゾール系化合物等の紫外線吸収剤を用いるようにして
あるが、こうしたものに限られず、例えば蛍光染料を黄
変防止剤にすることも可能であるし、酸化亜鉛、や二酸
化チタン等の金属粉末やセラミック粉末を樹脂にて塗着
して膜付与加工(コーティング)することも可能であ
る。また、黄変防止処理は、上記各種の黄変防止剤を繊
維に含浸や塗着等により施すものに限られず、例えばシ
ルク繊維で布帛や編布(原反)を形成した後、この原反
に黄変防止剤を含浸や塗布等により設けるようにしても
よいことは勿論のこと、原反から製造したシルク製品に
黄変防止剤による黄変防止処理を行うようにしてもよい
ことは言うまでもないことである。
【0016】更に、本発明は上記実施例のように日除け
用手袋に限られず、靴下や帽子、腹巻やアームカバー、
サポータや下着、肌着等のシルク繊維を素材とする身の
回りの製品に広く実施できるのは勿論のことである。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上に説明したようにシルク糸
に黄変防止剤で黄変処理を施し、この黄変処理が施され
たシルク糸でシルク製品を形成し、この黄変防止剤で紫
外線を遮閉するようにしてあるので、黄変処理によりシ
ルク製品の黄変が防止され、その耐久性を大幅に向上さ
せることができるという利点がある。
【0018】また、これと同時に黄変処理の黄変防止剤
で紫外線がシルク製品を透過するのが防止されて遮閉さ
れるので、このシルク製品を例えばドライバー用手袋や
腕カバー等に実施した場合には、紫外線がドライバー用
手袋や腕カバー等を透過せず、肌を紫外線による日焼け
から確実に保護することができるという利点もある。
【0019】しかも、シルク製品に施された黄変防止剤
により、シルク製品の黄変や変質が防止され初期の色や
品質が保たれることから、従来のように着色が濃色若し
くは“きなり”限られず、種々の色使いが可能となり、
デザインの自由度を大幅に広くすることができる利点も
ある。
【0020】黄変防止剤で黄変処理されたシルク糸と合
成繊維若しくは天然繊維とでシルク製品を形成し、肌に
当接する側にシルク糸が位置すようにしたものでは上記
のように肌を紫外線による日焼けから守り、シミや皮膚
癌の発生を防止できながらも、シルク繊維の蛋白質であ
るセリシン等による健康増進にも寄与できるという利点
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は日除け用手袋の正面図である。
【図2】は日除け用手袋の使用状態の斜視図である。
【符号の説明】
1・・・シルク製品(日除け手袋)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 101:12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繭玉から紡出されたシルク糸に黄変防止剤
    で黄変処理を施し、黄変処理が施されたシルク糸で編組
    若しくは製織してシルク製品を形成し、該黄変防止剤で
    紫外線がシルク製品を透過するのを防止するようにした
    ことを特徴とする紫外線遮閉機能付きシルク製品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】繭玉から紡出されたシルク糸で編組若しく
    は製織した原反に黄変防止剤による黄変処理を施し、該
    黄変防止剤を施した原反でシルク製品を形成し、黄変防
    止剤で紫外線がシルク製品を透過するのを防止するよう
    にしたことを特徴とする紫外線遮閉機能付きシルク製品
    の製造方法。
  3. 【請求項3】編組若しくは製織されたシルク製品の少な
    くともシルク糸の表面部分に黄変防止剤による紫外線遮
    閉層を形成したことを特徴とする紫外線遮閉機能付きシ
    ルク製品。
  4. 【請求項4】シルク製品が黄変防止剤で黄変処理された
    シルク糸と合成繊維若しくは天然繊維とで形成されたも
    のであって、肌に当接する側にシルク糸で編組若しくは
    製織された面を形成するようにしたことを特徴とする請
    求項3に記載の紫外線遮閉機能付きシルク製品。
JP11074398A 1998-04-21 1998-04-21 紫外線遮閉機能付きシルク製品及びその製造方法 Pending JPH11302974A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104939345A (zh) * 2015-06-02 2015-09-30 江苏云蝠服饰股份有限公司 带有勾花领的抗紫外线t恤
CN111172740A (zh) * 2020-03-05 2020-05-19 南通大学 一种抗泛黄抗菌真丝织物及其制备方法

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