JPH11302719A - 製鋼スラグから不純物を除去する方法 - Google Patents

製鋼スラグから不純物を除去する方法

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JPH11302719A
JPH11302719A JP11452798A JP11452798A JPH11302719A JP H11302719 A JPH11302719 A JP H11302719A JP 11452798 A JP11452798 A JP 11452798A JP 11452798 A JP11452798 A JP 11452798A JP H11302719 A JPH11302719 A JP H11302719A
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JP
Japan
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slag
furnace
molten
scrap iron
main electrode
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Pending
Application number
JP11452798A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Matsuzawa
克明 松澤
Junya Nishino
順也 西野
Kenichi Tawara
賢一 田原
Toshiichiro Ueno
俊一朗 上野
Naoki Kishi
直樹 岸
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製鋼スラグ中のリンや硫黄などの不純物を炉
底上に沈下した溶融スクラップ鉄内に移行して吸収させ
て製鋼スラグとして再生するようにする。 【解決手段】 炉蓋3にスクラップ鉄・製鋼スラグ投入
口11,排ガス排出口12と主電極5を、炉壁2の中間
に溶融スラグ9を出滓する出滓口7を、炉壁2の下部に
溶融スクラップ鉄排出口8を、炉底4に前記主電極5と
上下に対峙するように設けた炉底電極6とを有する溶融
炉1により製鋼スラグから不純物を除去する方法であっ
て、溶融炉1内に、スクラップ鉄と製鋼スラグをそれぞ
れ投入し、主電極5と炉底電極6との間を直流通電して
スクラップ鉄と製鋼スラグを溶融し、溶融スラグ9中の
酸素イオンを主電極5側に移行させて溶融スラグ9中の
酸素イオン活量を低下させ、炉底4上に沈下した溶融ス
クラップ鉄10内に溶融スラグ9中のリンや硫黄などの
不純物を移行させて吸収させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクラップ鉄や製
鋼スラグを溶融炉により溶融して製鋼スラグからリンや
硫黄などの不純物を除去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鉄会社においては、精錬工程のなかで
溶銑中のリンや硫黄などの不純物を製鋼スラグに移行さ
せて吸収させている。精錬工程でリンや硫黄などの不純
物を溶銑から製鋼スラグ中に移行させるには、溶銑中の
酸素活量を高めて、リンや硫黄を酸化してリン酸や硫酸
イオンなどの酸性のイオンとし、これにスラグ中のCa
Oのような強塩基性の酸化物と反応させてリン酸カルシ
ウムや硫酸カルシウムとすることにより行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなリンや硫黄などの不純物を含有したスラグは、製
鋼スラグとして再使用することはできず、結局、製鉄会
社の敷地内に野積みにするか、処理業者に高い費用をか
けて依頼して処理するようにしている。したがって、ス
ラグの処理コストが高くつくなどの問題がある。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解決する
ために創案されたもので、スクラップ鉄や製鋼スラグを
溶融炉により溶融し、精錬工程とは逆の反応により製鋼
スラグに含有しているリンや硫黄などの不純物を炉底上
に沈下した溶融スクラップ鉄内に移行して吸収させて除
去し、製鋼スラグとして再生させ、転炉などによる製鋼
に再使用できるようにすることを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、炉蓋にスクラップ鉄・製鋼スラグ
投入口,排ガス排出口と陽極である主電極を、炉壁の中
間に溶融スラグを出滓する出滓口を、炉壁の下部に溶融
スクラップ鉄排出口を、炉底に前記主電極と上下に対峙
するように設けた陰極である炉底電極とを有する溶融炉
により製鋼スラグから不純物を除去する方法であって、
溶融炉内に、スクラップ鉄と製鋼スラグをそれぞれ投入
し、主電極と炉底電極との間を直流通電してスクラップ
鉄と製鋼スラグを溶融し、溶融スラグ中の酸素イオンを
主電極側に移行させて溶融スラグ中の酸素イオン活量を
低下させ、炉底上に沈下した溶融スクラップ鉄内に溶融
スラグ中のリンや硫黄などの不純物を移行させて吸収さ
せるようにした溶融スラグから不純物を除去する方法が
提供される。
【0006】次に本発明の作用を説明する。溶融炉内に
スクラップ鉄と製鋼スラグを投入する。投入されたスク
ラップ鉄と製鋼スラグは、炉蓋から挿入された主電極と
炉底に設けられた炉底電極との間を直流通電して溶融
し、比重差により炉底上には溶融スクラップ鉄が沈下す
る。ここで主電極は陽極であり、炉底電極は陰極であ
る。炉底上に沈下した溶融スクラップ鉄にリンや硫黄な
どの不純物を移行させて吸収させるには、溶融スラグ中
の酸素イオンの活量、すなわち、酸素イオンの濃度を下
げることにより行う。すなわち、スクラップ鉄と製鋼ス
ラグは、直流通電されて溶融されており、酸素イオンが
溶融スラグ中で陽極である主電極側に移動し、リンや硫
黄は還元されて溶融スラグ中で遊離の状態となり溶融ス
クラップ鉄に移行して吸収される。したがって、スラグ
は再び銑鉄の精錬用として使用できることになるととも
に、リンや硫黄などの不純物を含むスクラップ鉄は、重
錘など強度を必要としない物品に加工して利用すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態
を示すもので、本発明によ溶融炉の縦断面図である。図
において、1はスクラップ鉄と製鋼スラグを溶融処理す
る溶融炉である。2は溶融炉1の炉壁である。3は溶融
炉1の頂部に設けた炉蓋であり、4は溶融炉1の炉底で
ある。5は炉蓋3から挿入された主電極で陽極である。
6は炉底4に主電極5と上下に対峙するように埋設した
炉底電極で陰極である。7は炉壁2の中間に設けた溶融
スラグ9の出滓口であり、8は炉壁2の下部に設けた溶
融スクラップ鉄10の排出口である。11は炉蓋3に設
けたスクラップ鉄と製鋼スラグの投入口であり、12は
炉蓋3に設けた排ガス13の排出口である。14は主電
極5と炉底電極6に直流通電する電源であり、15,1
6はその電線である。
【0008】次に本実施形態の作用について説明する。
溶融炉1内にスクラップ鉄と製鋼スラグを投入する。投
入されたスクラップ鉄と製鋼スラグは、炉蓋3から挿入
された主電極5と炉底4に設けられた炉底電極6との間
を直流通電して溶融し、比重差により炉底4上には溶融
スクラップ鉄10が沈下する。ここで主電極5は陽極で
あり、炉底電極6は陰極である。炉底4上に沈下した溶
融スクラップ鉄10にリンや硫黄などの不純物を移行さ
せて吸収させるには、溶融スラグ9中の酸素イオンの活
量、すなわち、酸素イオンの濃度を下げることにより行
う。すなわち、スクラップ鉄と製鋼スラグは、直流通電
されて溶融されており、酸素イオンが溶融スラグ9中で
陽極である主電極5側に移動し、リンや硫黄は還元され
て溶融スラグ9中で遊離の状態となり溶融スクラップ鉄
10に移行して吸収される。したがって、スラグは再び
銑鉄の精錬用として使用できることになるとともに、リ
ンや硫黄などの不純物を含むスクラップ鉄は、重錘など
強度を必要としない物品に加工して利用することができ
る。
【0009】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更
し得ることは勿論である。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
クラップ鉄や製鋼スラグを溶融炉により溶融し、溶融ス
ラグ中のリンや硫黄などの不純物を炉底上に沈下した溶
融スクラップ鉄内に移行して吸収させて製鋼スラグとし
て再生させるとともに、リンや硫黄などの不純物を含む
スクラップ鉄は、重錘など強度を必要としない物品に加
工して利用することができるなどの優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による溶融炉の縦断面図である。
【符号の説明】
1 溶融炉 2 炉壁 3 炉蓋 4 炉底 5 主電極 6 炉底電極 7 溶融スラグ出滓口 8 溶融スクラップ鉄排出口 9 溶融スラグ 10 溶融スクラップ鉄 11 スクラップ鉄・製鋼スラグ投入口 12 排ガス排出管 14 電源 15,16 電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 俊一朗 神奈川県横浜市磯子区新中原町1 石川島 播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 岸 直樹 東京都江東区豊洲二丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉蓋にスクラップ鉄・製鋼スラグ投入
    口,排ガス排出口と陽極である主電極を、炉壁の中間に
    溶融スラグを出滓する出滓口を、炉壁の下部に溶融スク
    ラップ鉄排出口を、炉底に前記主電極と上下に対峙する
    ように設けた陰極である炉底電極とを有する溶融炉によ
    り製鋼スラグから不純物を除去する方法であって、溶融
    炉内に、スクラップ鉄と製鋼スラグをそれぞれ投入し、
    主電極と炉底電極との間を直流通電してスクラップ鉄と
    製鋼スラグを溶融し、溶融スラグ中の酸素イオンを主電
    極側に移行させて溶融スラグ中の酸素イオン活量を低下
    させ、炉底上に沈下した溶融スクラップ鉄内に溶融スラ
    グ中のリンや硫黄などの不純物を移行させて吸収させる
    ようにしたことを特徴とする溶融スラグから不純物を除
    去する方法。
JP11452798A 1998-04-24 1998-04-24 製鋼スラグから不純物を除去する方法 Pending JPH11302719A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2253724B1 (en) * 2008-03-10 2020-10-28 Yuxin Wang Method for treating spheroidal graphite iron
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