JPH11302540A - 電子部品封止用樹脂組成物およびその製造方法、ならびにこの電子部品封止用樹脂組成物を用いた封止電子部品 - Google Patents

電子部品封止用樹脂組成物およびその製造方法、ならびにこの電子部品封止用樹脂組成物を用いた封止電子部品

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JPH11302540A
JPH11302540A JP10754898A JP10754898A JPH11302540A JP H11302540 A JPH11302540 A JP H11302540A JP 10754898 A JP10754898 A JP 10754898A JP 10754898 A JP10754898 A JP 10754898A JP H11302540 A JPH11302540 A JP H11302540A
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Japan
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resin composition
resin
sealing
weight
electronic parts
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JP10754898A
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English (en)
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Hiroshi Yamamoto
広志 山本
Shinji Hashimoto
眞治 橋本
Masaaki Otsu
正明 大津
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐湿信頼性に優れると共に成形性に優れた熱
可塑性樹脂の電子部品封止用樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 直鎖型ポリアリーレンスルフィド樹脂、
無機イオン交換体、α−オレフィン単位とα, β−不飽
和酸のグリシジルエステル単位からなるオレフィン系共
重合体セグメントと、α,β−不飽和酸のグリシジルエ
ステル単位からなる重合体セグメントが、分岐、または
架橋構造的に化学結合したグラフト共重合体、無機充填
材、これらの各成分からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI、IC、ハ
イブリッドIC、トランジスタ、ダイオード、サイリス
タやこれらのハイブリッド部品など、電子部品の封止に
用いられる電子部品封止用樹脂組成物、およびこの電子
部品封止用樹脂組成物の製造方法、ならびにこの電子部
品封止用樹脂組成物を用いてこれらの電子部品を封止し
た封止電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品の封止にはエポキシ樹脂
等の熱硬化性樹脂が用いられてきたが、熱硬化性樹脂に
は種々の欠点がある。例えば、成型品を金型から取り出
すことを可能にするために、キャビティ内の成型品部分
は硬化が進んでいる必要があるので、成形に1〜2分間
を要し、そのため、成形サイクル時間が長くなり生産性
が低いことが挙げられる。また、成形時に発生するスプ
ルーやランナーを再利用できないので、材料の利用効率
が低いという事に起因する、資源保護の面で地球環境へ
の負荷が大きいことと、封止工程コスト低減が困難であ
ることも挙げられる。
【0003】一方、熱硬化性樹脂のこれらの欠点を解消
するために、ポリフェニレンスルフィド(以下、PPS
と略すことがある)や液晶ポリマー(以下LCPと略
記)等の熱可塑性樹脂を電子部品封止用樹脂組成物とし
て用いることが、特公平7−98901 号公報、特開平7−
331036号公報、特開昭62−150752号公報等で提案されて
いる。
【0004】しかしながら、LCP樹脂の組成物は成形
時の溶融粘度が高いため、ボンディング用金線等のワイ
ヤーが樹脂の流動によって流されて変形するスイープが
発生したり、ワイヤーの断線が発生したりする成形不良
が発生し易く、さらに電子部品のリードフレームや素子
の密着性が劣るという問題が有り、更に、分子構造がポ
リエステルであるのでPCT(プレッシャークッカーテ
スト)等の信頼性加速試験に供すると、分子が加水分解
して耐湿信頼性が大きく低下するという問題があった。
【0005】また、PPS樹脂の組成物で封止した封止
電子部品についても耐湿信頼性は不十分であり、特にP
PS樹脂組成物系にはイオン性不純物(Cl、Na等)が多
く含まれているので、封止電子部品の耐湿信頼性を高め
ることは困難であった.一方、本発明者等は、特開昭63
-36461号公報で、PPSに無機イオン交換体を配合する
ことによって、イオン性不純物の少ない樹脂組成物を提
供している。しかしこの樹脂組成物を用いて封止した電
子部品は、信頼性加速試験のPCTでは実用レベルの耐
湿信頼性を得ることができるものの、バイアス電圧をか
けて行うTHB(Temperature Humid
ity Bias Test)のような信頼性加速試験
では、高い耐湿信頼性を得ることは困難であった.
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、熱可塑
性樹脂を電子部品封止用樹脂組成物として用いること
は、解決すべき課題が多く、まだ実用化されていないの
が現状である。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、耐湿信頼性に優れると共に成形性に優れた熱可塑
性樹脂の電子部品封止用樹脂組成物及びその製造方法、
並びにこれらの電子部品封止用樹脂組成物を用いて封止
した封止電子部品を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
電子部品封止用樹脂組成物は、(A)直鎖型ポリアリー
レンスルフィド樹脂、(B)無機イオン交換体、(C)
α−オレフィン単位とα, β−不飽和酸のグリシジルエ
ステル単位からなるオレフィン系共重合体セグメント
(a)と、α,β−不飽和酸のグリシジルエステル単位
からなる重合体セグメント(b)が、分岐、または架橋
構造的に化学結合したグラフト共重合体、(D)無機充
填材からなることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係る電子部品封止用樹
脂組成物は、上記(A)直鎖型ポリアリーレンスルフィ
ド樹脂が、パラフェニレンスルフィド単位を70重量%
以上有するポリパラフェニレンスルフィドであることを
特徴とする。
【0010】本発明の請求項3に係る電子部品封止用樹
脂組成物は、上記(A)直鎖型ポリアリーレンスルフィ
ド樹脂において、溶融粘度が、パラレルプレート法によ
る温度300 ℃、角速度100rad/sの条件で、1 〜30Pa・s
であることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4に係る電子部品封止用樹
脂組成物は、上記(A)直鎖型ポリアリーレンスルフィ
ド樹脂において、抽出水中のイオン性不純物が、樹脂重
量換算した値でナトリウム含量5ppm以下、塩素含量5ppm
以下であり、同抽出水の電気伝導度が、10μS/cm以下で
あることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項5に係る電子部品封止用樹
脂組成物は、上記(B)無機イオン交換体が、下記一般
式「化3」で示されるものであることを特徴とする。
【0013】
【化3】 (ただし、式中のa,b はそれぞれ1〜2、c は1〜7、
d は0.2 〜3 、e は0.05〜3、n は0 〜2 である。) 本発明の請求項6に係る電子部品封止用樹脂組成物は、
上記(C)グラフト共重合体において、α,β−不飽和
酸のグリシジルエステル単位からなる重合体セグメント
(b)が、下記一般式「化4」で示される繰り返し単位
を包含する共重合体であることを特徴とする。
【0014】
【化4】 (ただし、R1 は水素、またはC数1〜3の低級アルキ
ル基、X1 は、-COOCH3、-COOC2H5、-COOC4H9、-COOCH2
CH(C2H5)C4H9 、-C6H5 、-CN から選ばれた1種または
2種以上の基を表す。) 本発明の請求項7に係る電子部品封止用樹脂組成物は、
上記(C)グラフト共重合体において、α−オレフィン
単位がエチレンであることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項8に係る電子部品封止用樹
脂組成物は、上記(C)グラフト共重合体が、熱重量分
析において、昇温10℃/分、温度330 ℃での重量減少
が、5重量%以下であることを特徴とする。
【0016】本発明の請求項9に係る電子部品封止用樹
脂組成物は、上記(D)無機充填材が、アミノ基、又は
エポキシ基、又はメルカプト基を有するカップリング剤
で処理されていることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項10に係る電子部品封止用
樹脂組成物は、上記(D)無機充填材が、ガラス繊維で
あり、繊維径5 〜15μm、平均繊維長30〜100 μm、ア
スペクト比20以下であることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項11に係る電子部品封止用
樹脂組成物は、上記(D)無機充填材が、球状シリカで
あり、平均粒径0.5 〜40μmであることを特徴とする。
【0019】本発明の請求項12に係る電子部品封止用
樹脂組成物は、上記(D)無機充填材が、上記(A)〜
(D)の合計中、30〜70重量%であることを特徴とす
る。
【0020】本発明の請求項13に係る電子部品封止用
樹脂組成物は、上記(D)無機充填材において、ガラス
繊維と球状シリカの重量比が100/0 〜30/70 であること
を特徴とする。
【0021】本発明の請求項14に係る電子部品封止用
樹脂組成物は、上記(A)直鎖型ポリアリーレンスルフ
ィド樹脂100 重量部に対して、(B)無機イオン交換体
が0.5 〜5 重量部であり、(C)グラフト共重合体が1
〜10重量部であることを特徴とする。
【0022】本発明の請求項15に係る電子部品封止用
樹脂組成物の製造方法は、請求項1ないし請求項14何
れか記載の電子部品封止用樹脂組成物において、(A)
〜(D)の成分を混練することを特徴とする。
【0023】本発明の請求項16に係る電子部品は、請
求項1ないし請求項14何れか記載の電子部品封止用樹
脂組成物を用いて電子部品を封止してなることを特徴と
する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を詳細に
説明する。
【0025】本発明によれば、(A)直鎖型ポリアリー
レンスルフィド樹脂、(B)無機イオン交換体、(C)
α−オレフィン単位とα, β−不飽和酸のグリシジルエ
ステル単位からなるオレフィン系共重合体セグメント
(a)と、α,β−不飽和酸のグリシジルエステル単位
からなる重合体セグメント(b)が、分岐、または架橋
構造的に化学結合したグラフト共重合体、(D)無機充
填材からなることを特徴とする電子部品封止用樹脂組成
物が提供される。
【0026】また、本発明によれば、上記の電子部品封
止用樹脂組成物を用いて封止した封止電子部品が提供さ
れる。
【0027】本発明で用いられる(A)直鎖型ポリアリ
ーレンスルフィド樹脂(以下、直鎖型PAS樹脂と記す
ことがある)は、繰り返し単位 −Ar− (但し、
Arはアリール基)を主構成単位とするポリマーであっ
て、その代表的物質は、構造式 −Ph−S− (但
し、Phはフェニル基)で示される繰り返し単位を70重
量%以上有するポリフェニレンスルフィド樹脂である。
PPS樹脂は、一般に、その製造方法により、実質上、
架橋型、半架橋型、直鎖型等に分類されるが、本発明で
は、直鎖型が、機械的強度とイオン性不純物量の点で、
優れている為好適である。
【0028】特に、融点が 260℃以上、溶融粘度が、パ
ラレルプレート法により、温度300℃、角速度100rad/s
の条件で、1 〜30Pa・s であるものが好適に用いられ
る。パラレルプレート法は、厚み1mm×直径25mm
のペレットをハンドプレスで作製し、直径25mmの下
部のパラレルプレート上にペレットを置いて上部パラレ
ルプレートを降ろして挟み、300℃で10分間保持し
た後に測定をすることによって行なわれるものであり、
例えば、レオメトリックサイエンティフィック社製、ア
レス(商品名)での測定が適当である。
【0029】また、分子量分布についても、特に制限は
なく、さまざまなものを充当することが可能である。そ
して、融点が、260 ℃未満であれば、電子部品封止用樹
脂の機械的強度が弱くなるので好ましくない。融点の上
限は無いが、290 ℃程度が実用上の限界である。また、
溶融粘度が、この範囲未満であれば、封止した電子部品
の機械的強度の低下が大きく、また、この範囲を越える
と、成形流動性が劣り成形時ワイヤースイープを起こし
やすい。本発明に好ましい直鎖型PAS樹脂は、パラフ
ェニレンスルフィドの繰り返し単位を70重量%以上、好
ましくは90重量%以上含まれているものであれば、他の
構成単位と共重合された物が併用されてもよい。この繰
り返し単位が70重量%未満であると結晶性高分子として
の特徴である結晶化度が低くなり、十分な強度が得られ
なくなる傾向があり、靭性に劣るものとなる傾向があ
る。勿論、パラフェニレンスルフィドの繰り返し単位が
100重量%のものであってもよい。
【0030】また、本発明に用いられる直鎖型PAS樹
脂は、他の共重合単位を含んでも良く、共重合の構成単
位としては、例えば、下記「化5」、「化6」、「化
7」、「化8」、「化9」、「化10」などのものがあ
げられる。
【0031】
【化5】
【0032】
【化6】
【0033】
【化7】
【0034】
【化8】
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】 さらに、本発明で用いる直鎖型PAS樹脂は、樹脂中に
含まれているナトリウムや塩素等のイオン性不純物は予
め少量にしておくことが好ましく、純水で抽出した抽出
水中のイオン性不純物が、ナトリウム含量5ppm以下、塩
素含量5ppm以下(抽出条件は、樹脂10g をイオン交換水
100 mL 中で、95℃−15時間処理したものをイオンクロ
マトグラフ法で評価、測定した値を樹脂重量で換算した
値を示す)であり、また、同抽出水の電気伝導度が、50
μS/cm以下が望ましく、特に、同電気伝導度が10μS/cm
以下が好適である。この範囲を外れると、耐湿信頼性が
悪化する傾向を示すので好ましくない。ナトリウム含量
や塩素含量は少ない程好ましく、理想的には0ppmである
が、実用上のナトリウム含量の下限は0.1ppm、塩素含量
の下限は0.1ppmである。また電気伝導度も小さい程好ま
しく、理想的には0μS/cmであるが、実用上の下限は0.0
1μS/cmである。
【0037】次に、本発明に用いる無機イオン交換体
(B)はゼオライト、ハイドロタルサイト、チタニアや
上記一般式「化3」で示されるものがあるが、中でも上
記一般式「化3」で示されるものが望ましい。
【0038】この無機イオン交換体がイオン性不純物や
PCT処理した時に加水分解してくるイオンを吸着、捕
捉して、封止樹脂の耐湿信頼性の低下を防ぐと共に、封
止電子部品のアルミニウム配線の腐食を効果的に抑制す
る。無機イオン交換体の配合量は、直鎖型PAS樹脂
(A)100 重量部に対して、0.5 〜5 重量部の範囲が好
ましい。無機イオン交換体の配合量が、0.5 重量部未満
であると、イオンの吸着、捕捉の効果を十分に得ること
ができない。しかし、逆に無機イオン交換体の配合量が
5重量部を越えると、バイアス電圧のかかるTHBやU
SPCBT(Unsaturated Pressur
e Cooker Test)のような耐湿信頼性の加
速試験では、無機イオン交換体がイオン化するため、逆
に耐湿信頼性の極端な悪化が生じる恐れがある。
【0039】ここで、直鎖型PAS樹脂は、機械的強度
に優れるので、あえてグラフト共重合体を配合する必要
は無いのであるが、本発明は無機イオン交換体と併用し
てグラフト共重合体を配合することによって、バイアス
電圧のかかるTHBやUSPCBTのような耐湿信頼性
の加速試験でも、耐湿信頼性が悪化したり、封止電子部
品のアルミニウム配線に腐食が生じたりすることを抑制
することができるという、従来予測できない効果を得る
ことができたものである。この効果の理由はグラフト共
重合体が無機イオン交換体のイオン化を抑制しているの
ではないかと考えられる.次に、本発明で(C)成分と
して用いるグラフト共重合体とは、α−オレフィン単位
とα, β−不飽和酸のグリシジルエステル単位からなる
オレフィン系共重合体セグメント(a)と、α,β−不
飽和酸のグリシジルエステル単位からなる重合体セグメ
ント(b)が、分岐、または架橋構造的に化学結合した
グラフト共重合体である。
【0040】ここで、(a)の共重合体部分を構成する
α−オレフィン単位に由来するモノマーとしては、エチ
レン、プロピレン、ブテン−1などがあげられるが、エ
チレンが好ましく用いられる。又、(a)成分を構成す
る他のモノマーであるα, β−不飽和酸のグリシジルエ
ステル単位とは、下記一般式「化11」に示されるもの
である。
【0041】
【化11】 (ここで、R2 は水素原子、または、C数1〜3の低級
アルキル基を示す。)で示される化合物であり、例え
ば、アクリル酸グリシジルエステル、メタクリル酸グリ
シジルエステル、エタクリル酸グリシジルエステルなど
があげられるが、特に、メタクリル酸グリシジルエステ
ルが好ましく用いられる。α−オレフィン単位(例え
ば、エチレン)とα, β- 不飽和酸のグリシジルエステ
ル単位とはよく知られたラジカル反応により共重合する
ことによって(a)のオレフィン系共重合体セグメント
を得ることができる。セグメント(a)の構成におい
て、α−オレフィン単位は、α−オレフィン系共重合体
中に60〜99重量%、中でも70〜98重量%、特に80〜97重
量%が好ましい。
【0042】また、(メタ)アクリル酸グリシジル単位
の共重合比率が40重量%未満の場合、(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチルなどの(メタ)
アクリル酸エステル単量体、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル等のビニルエステル単量体、ビニルエーテル単量
体、(メタ)アクリロニトリル、ビニル芳香族重合体な
どを1種以上共重合させることも可能である。尚、ここ
で(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸またはメタクリ
ル酸の意味であり、以下同様の意味で使用する。
【0043】オレフィン系共重合体セグメント(a)と
しては、エチレンとメタクリル酸グリシジルとの共重合
体、エチレンと酢酸ビニルとメタクリル酸グリシジルと
の共重合体、エチレンとアクリル酸エチルとメタクリル
酸グリシジルとの共重合体、エチレンとアクリル酸グリ
シジルとの共重合体、エチレンと酢酸ビニルとアクリル
酸グリシジルとの共重合体等が例示され、中でもエチレ
ンとメタクリル酸グリシジルとの共重合体が好ましい。
またオレフィン系共重合体セグメント(a)は2種類以
上の混合体であってもよい。
【0044】オレフィン系共重合体セグメント(a)の
形状は、0.1〜5mm程度の粒径のパウダー又はペレ
ットであることが望ましく、粒径は(a)の配合割合に
よってこの範囲から適宜選択されるのが好ましい。粒径
が過度に大きいと重合時の分散が困難であるかりでな
く、グラフト成分を構成する単量体の含浸に長時間を要
する欠点がある。
【0045】次に、共重合体セグメント(b)を構成す
るα,β−不飽和酸のグリシジルエステル単位に由来す
るモノマーとしては、アクリル酸グリシジルエステル、
メタクリル酸グリシジルエステル、エタクリル酸グリシ
ジルエステルなどが好適なものとしてあげられるが、特
に、メタクリル酸グリシジルエステルが好ましく用いら
れる。
【0046】共重合体セグメント(b)は、α,β−不
飽和酸のグリシジルエステル単位の他に、これと共重合
可能なモノエチレン系不飽和単量体単位が用いられても
よい。共重合可能なモノエチレン系不飽和単量体単位と
しては、上記の「化4」で示されるものが好適に採用さ
れる。
【0047】共重合体セグメント(b)として好ましい
ものは次のものを包含する。すなわち、メタクリル酸メ
チルと(メタ)アクリル酸グリシジルエステルとの共重
合体、アクリル酸エチルと(メタ)アクリル酸グリシジ
ルエステルとの共重合体、アクリル酸ブチルと(メタ)
アクリル酸グリシジルエステルとの共重合体、アクリル
酸−2−エチルヘキシルと(メタ)アクリル酸グリシジ
ルエステルとの共重合体、アクリロニトリルと(メタ)
アクリル酸グリシジルエステルとの共重合体、アクリロ
ニトリルとスチレンと(メタ)アクリル酸グリシジルエ
ステルとの共重合体、アクリル酸ブチルとメチルメタク
リル酸と(メタ)アクリル酸グリシジルエステルとの共
重合体、スチレンとエタクリル酸グリシジルエステルと
の共重合体等が包含される。
【0048】共重合体セグメント(b)におけるα,β
−不飽和酸のグリシジルエステル単位の量は、好ましく
は5〜50重量%、より好ましくは7〜40重量%、特
に好ましくは10〜35重量%である。
【0049】本発明におけるグラフト共重合体(C)
は、オレフィン系共重合体セグメント(a)と重合体セ
グメント(b)が、分岐、または架橋構造的に化学結合
したものである。化学結合しているかどうかは、(a)
又は(b)を溶解しうる溶媒により(a)と(b)とが
全量抽出しうるかどうかで判断できる。全量分離できれ
ば化学結合していないとするものである。
【0050】グラフト共重合体(C)中、(a)は40
〜95重量%、好ましくは50〜90重量%からなる。
(a)が5重量%未満であると直鎖型PAS樹脂との相
溶化が不十分になり、95重量%を超えると組成物の耐
熱性や寸法安定性を損なうおそれがある。
【0051】このようなグラフト共重合体(C)の調製
法は、一般に知られている連鎖移動法等のいずれの方法
でも良いが、最も好ましいのは、次のような方法によ
る。
【0052】まず常法により得られたオレフィン系共重
合体セグメント(a)の100重量部を水に懸濁させ
る。他方、少なくとも1種のモノエチレン系不飽和単量
体5〜400重量部に、下記一般式「化12」又は「化
13」で表されるラジカル重合性有機過酸化物の1種又
は2種以上の混合物を該モノエチレン系不飽和単量体1
00重量部に対して0.1〜10重量部と、10時間の
半減期を得るために分解温度が40〜90℃であるラジ
カル重合開始剤をモノエチレン系不飽和単量体とラジカ
ル重合性有機過酸化物の合計100重量部に対して0.
01〜5重量部とを溶解させた溶液を用意する。前記水
性懸濁液に前記溶液を添加し、ラジカル重合開始剤の分
解が実質的に起こらない条件で加熱し、モノエチレン系
不飽和単量体、ラジカル重合性有機過酸化物、ラジカル
重合開始剤をオレフィン系共重合体セグメント(a)中
で共重合させて前駆体を得る。そして、この前駆体を1
00〜300℃の溶融下で混練することにより、オレフ
ィン系重合体セグメント(a)とモノエチレン系重合体
セグメント(b)が化学結合した構造の共重合体を得る
ことができる。
【0053】前記の一般式「化12」で表されるラジカ
ル重合性有機過酸化物とは、
【0054】
【化12】 (式中、R3 は水素原子又は、炭素数1〜2のアルキル
基、R4 は水素原子又はメチル基、R5 ,R6 はそれぞ
れ炭素数1〜4のアルキル基、R7 は炭素数1〜12の
アルキル基、フェニル基、アルキル置換フェニル基又は
炭素数3〜12のシクロアルキル基を示し、mは1又は
2である)で示される化合物である。
【0055】また前記の一般式「化13」で表されるラ
ジカル重合性有機過酸化物とは、
【0056】
【化13】 (式中、R8 は水素原子又は、炭素数1〜2のアルキル
基、R9 は水素原子又はメチル基、R10,R11はそれぞ
れ炭素数1〜4のアルキル基、R12は炭素数1〜12の
アルキル基、フェニル基、アルキル置換フェニル基又は
炭素数3〜12のシクロアルキル基を示し、nは0、1
又は2である)で示される化合物である。
【0057】上記一般式「化12」で示されるラジカル
重合性有機過酸化物として、具体的には、t−ブチルペ
ルオキシ(メタ)アクリロ(エトキシ)エチルカーボネ
ート、t−アミルペルオキシ(メタ)アクリロイキシ
(エトキシ)エチルカーボネート、t−ヘキシルペルオ
キシ(メタ)アクリロイキシ(エトキシ)エチルカーボ
ネート、1,2,3,3−テトラメチルブチルペルオキ
シ(メタ)アクリイロキシ(エトキシ)エチルカーボネ
ート、クミルペルオキシ(メタ)アクリロイロキシ(エ
トキシ)エチルカーボネート、p−イソプロピルペルオ
キシ(メタ)アクリロイロキシ(エトキシ)エチルカー
ボネート、t−ブチルペルオキシアクリロイロキシエチ
ルカーボネートなどを例示することができる。
【0058】さらに上記一般式「化13」で示されるラ
ジカル重合性有機過酸化物としては、t−ブチルペルオ
キシ(メタ)アリルカーボネート、クミルペルオキシ
(メタ)アリルカーボネート、t−ブチルペルオキシ
(メタ)アリロキシエチルカーボネート等が例示でき
る。中でも好ましいのは、t−ブチルペルオキシアクリ
ロイロキシエチルカーボネート、t−ブチルペルオキシ
メタクリロイロキシエチルカーボネート、t−ブチルペ
ルオキシアリルカーボネート、t−ブチルペルオキシメ
タクリルカーボネートがある。
【0059】グラフト共重合体(C)の製造方法につい
ては、日本油脂(株)の出願にかかる特開平1−131
220号公報や特開平1−138214号公報に記載さ
れているように、公知であり、これらの方法をそのまま
用いて、グラフト共重合体を製造することができる。
【0060】またグラフト共重合体(C)は、熱重量分
析において、昇温10℃/分、温度330 ℃での重量減少
が、5 重量%以下であるものが好ましい。これは、重量
減少率が5重量%を超えるものは、材料溶融混練時や成
形時に揮発分により成形性が悪化するおそれがあるから
である。従って、重量減少は小さい程好ましく、重量減
少0重量%が理想的であるが、実用上の下限は0.1重
量%である。
【0061】また、グラフト共重合体(C)の直鎖型ポ
リアリーレンスルフィド樹脂(A)成分100重量部に
対する量は、1〜15重量部、好ましくは1〜10重量
部である。(C)成分が少なすぎるとイオン化を抑制し
て耐湿性を向上させる効果が不十分になり、また、多過
ぎるとワイヤーのスイープや断線等の成形不良が起こっ
て成形性が損なわれるおそれがあるために好ましくな
い。
【0062】次に、本発明に使用する無機充填材(D)
は、非晶質シリカ、結晶シリカ、合成シリカ等のシリ
カ、アルミナ、ガラス、ミルドファイバーガラス、酸化
チタン、炭酸カルシウム、クレー、マイカ、タルク、カ
オリン、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等があげられ、
特に、好ましいのは、ミルドファイバーガラスや、非晶
質シリカ、結晶シリカ、合成シリカ等のシリカ、球状ア
ルミナである。これらは、単独で使用してもよいし、2
種類以上を併用してもよい。また、無機充填材の表面を
カップリング剤で処理したものが好ましい。カップリン
グ剤としては後述するアミノ基、又はエポキシ基、又は
メルカプト基を有するものを用いることができるもので
あり、これらのカプリング剤は単独で処理してもよい
し、2種類以上を併用して処理してもよい。
【0063】以上の中で、特に好ましいのは、アミノ基
を有するカップリング剤で処理された繊維径5〜15μ
m、平均繊維長30〜100 μm、アスペクト比20以下のも
のである。平均繊維長が、30μm未満であると、機械的
強度の向上効果が少なくなり、100 μmを超えると素子
にダメージを与える恐れが生じる。アスペクト比の下限
は2に設定するのが好ましく、2未満であると機械的強
度を向上させる効果が不十分になる。また、シリカは、
球状であり平均粒径0.5 〜40μmであることが好適であ
る。0.5 μm未満になると溶融粘度が増大し成形性が悪
化し、40μmを超えると機械的強度が低下し、100 μm
を越えると、素子にダメージを与える恐れが生じる。ま
た、形状が破砕状であると、素子にダメージを与える恐
れと、金型摩耗が増加する恐れがある。また、無機充填
材として、ガラス繊維と球状シリカを併用する場合に
は、重量比100/0 〜30/70 であることが好ましく、最も
好ましくは重量比90/10 〜50/50 である。球状シリカの
比率が70重量%を超えると機械的強度が低下する。ま
た、高熱伝導向けの封止材には無機充填材として、結晶
シリカや球状アルミナが好ましいが、成形性を考慮する
と、結晶シリカの場合、その体積分率は真比重換算で無
機充填材中の40〜90%が好ましい。球状臚4e483Aルミナ
の場合、その体積分率は真比重換算で無機充填材中の30
〜100 %が好ましい。この範囲未満であれば、所望の熱
伝導性が得られない不具合が生じる。また、この範囲を
越えるとワイヤー断線等成形不良が発生し易い。
【0064】一方、メモリー向けの封止材には、無機充
填材として、合成シリカを用いるのが、電子部品素子の
ソフトエラーを防止するのに有用である。そして、前記
の特定成分を特定の配合割合にした樹脂組成物を使用す
ることにより耐湿信頼性、成形性に際立った効果を発揮
できるのである。さらに、無機充填材(D)は、上記の
(A)〜(D)の合計中、30〜70重量%を配合すること
が好ましく、30重量%未満であれば、線膨張係数の低下
による低応力性が期待できず、また70重量%を越える
と、成形時の流動性が悪くなり、実用に供せなくなる。
【0065】本発明の電子部品封止用樹脂組成物は、必
要に応じて、本発明の目的を損なわない限り、他の合成
樹脂、エラストマー、酸化防止剤、結晶核剤、結晶化促
進剤、カップリング剤、離型剤、滑剤、着色剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤等や、また必要があれば難燃剤を配
合することができる。
【0066】上記の他の合成樹脂、エラストマーとして
は、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリオキシメチレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポ
リアミド樹脂(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610
、芳香族ナイロン、ナイロン46、共重合ナイロン)、
ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスル
フォン樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリフェニ
レンエーテル樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、
ポリアセタール樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリア
ミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリスチレン樹脂、
結晶性ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、フェ
ノキシ樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリテトラフ
ルオロエチレン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリ
コーン樹脂、ウレタン樹脂、テルペン樹脂、水素添加テ
ルペン樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、テルペンフェノ
ール樹脂等の合成樹脂やポリオレフィンゴム、オレフィ
ン系共重合体、水素添加ゴム等のエラストマーをあげる
ことができる。また、これらは、2種類以上を混合して
使用することもできる。
【0067】また酸化防止剤としては、リン系酸化防止
剤、フェノール系酸化防止剤等があげられる。また、こ
れらは、単独で使用しても良いし、2種類以上を混合し
て使用することもできる。
【0068】また結晶核剤としては、ジベンジリデンソ
ルビトール系化合物、t −ブチル安息香酸のアルミニウ
ム塩、リン酸エステルのナトリウム塩等があげられる。
また、これらは、単独で使用しても良いし、2種類以上
を混合して使用することもできる。
【0069】またカップリング剤としては、シラン系化
合物、チタネート系化合物、アルミニウム系化合物等が
あげられ、特にシラン系化合物が好ましい。シラン系と
しては、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N −
β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、 N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等の
アミノシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン、β−(3 ,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリ
メトキシシラン等のエポキシシラン、3−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン等のメルカプトシラン、p −
スチリルトリメトキシシラン、ビニルトリクロルシラ
ン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビ
ニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のビ
ニルシラン、更に、エポキシ系、アミノ系、ビニル系の
高分子タイプのシラン等があり、特に、アミノシラン、
エポキシシラン、メルカプトシランが好適である。ま
た、これらは、単独で使用しても良いし、2種類以上を
混合して使用することもできる。
【0070】また滑剤としては、内部滑剤、外部滑剤の
両方が使用でき、炭化水素系、脂肪酸系、脂肪酸アミ
ド、脂肪酸エステル等があげられる。これらは、単独で
使用しても良いし、2種類以上を混合して使用すること
もできる。
【0071】また着色剤としては、公知の各種顔量又は
染料を使用することができ、例えば、カーボンブラック
等の黒色顔量、赤口黄鉛等の橙色顔量、弁柄等の赤色染
顔量、コバルトバイオレット等の紫色染顔量、コバルト
ブルー等の青色染顔量、フタロシアニングリーン等の緑
色染顔量等を、使用することができる。更に、詳しく
は、最新顔量便覧(日本顔料技術協会編、昭和52年発
行)を参考にして、この便覧に記載されているものを使
用することができる。
【0072】本発明で用いる組成物を製造する方法は、
一般的には上記の各成分をヘンシェルミキサー等の混合
機で混合するか、必要に応じて予め必要成分の一部をマ
スターバッチ化して混合した後、エクストルーダ等の混
練機で溶融混練して、ペレタイズする方法が用いられる
が、これに限定されない。
【0073】そして、上記のように本発明で製造された
組成物を用いて電子部品を封止することによって、封止
電子部品を得ることができるが、電子部品の封止方法
は、特に制限はなく、金型中に電子素子を固定してお
き、射出成形、トランスファー成形、ポッティング成形
で成形する方法などが挙げられる。
【0074】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に
述べる。
【0075】(実施例1〜26、および、比較例1〜
6)実施例1〜26に関しては、下記表2〜表5に示す
配合(配合量は重量部)、比較例1〜6に関しては、下
記表6に示す配合(配合量は重量部)の各成分をヘンシ
ェルミキサーを用いて均一に混合した後、スクリュー径
40mmの2軸混練押し出し機を用いて、シリンダー温度30
0 ℃の条件で押し出して、ペレット化し、実施例1〜2
6、および、比較例1〜6の電子部品封止用樹脂組成物
を作製した。
【0076】ここで表1〜6に使用の原材料は次のもの
である。 ・直鎖型ポリアリーレンスルフィド樹脂 樹脂A:直鎖型PPS樹脂(呉羽化学工業社製品番「W-
202A」、溶融粘度:23Pa・s /パラレルプレート法、30
0 ℃、100rad/secで測定、イオン性不純物:ナトリウム
2ppm、塩素1ppm、電気伝導度5μS/cm) 樹脂B:直鎖型PPS樹脂(呉羽化学工業社製品番「W-
203A」、溶融粘度:29Pa・s /パラレルプレート法、30
0 ℃、100rad/secで測定、イオン性不純物:ナトリウム
2ppm、塩素2ppm、電気伝導度6μS/cm) 樹脂C:直鎖型PPS樹脂(トープレン社製品番「LR0
1」、溶融粘度:6Pa ・s /パラレルプレート法、300
℃、100rad/secで測定、イオン性不純物:ナトリウム5p
pm、塩素4ppm、電気伝導度7μS/cm) 樹脂D:直鎖型PPS樹脂(トープレン社製品番「LR0
3」、溶融粘度:19Pa・s /パラレルプレート法、300
℃、100rad/secで測定、イオン性不純物:ナトリウム5p
pm、塩素4ppm、電気伝導度7μS/cm) 樹脂E:直鎖型PPS樹脂(呉羽化学工業社製品番「W-
214 」、溶融粘度:210Pa・s /パラレルプレート法、
300 ℃、100rad/secで測定、イオン性不純物:ナトリウ
ム84ppm 、塩素19ppm 、電気伝導度49μS/cm) ・グラフト共重合体 (グラフト共重合体Aの製造:製造例1)内容積5リッ
トルのステンレス製オートクレーブに、純水2500g
を入れ、更に懸濁剤として、ポリビニルアルコール2.
5gを溶解させた。この中にエチレン−メタクリル酸グ
リシジルエステル共重合体(メタクリル酸グリシジルエ
ステル含有量15重量%、ペレット状:日本石油化学
(株)製)700gを入れ、攪拌して分散させた。別に
ラジカル重合開始剤としてベンゾイルペルオキシド(商
品名「ナイパーB、」日本油脂(株)、10時間半減期
74℃)1.5g、ラジカル(共)重合性有機過酸化物
として、t−ブチルペルオキシメタクリロイロキシエチ
ルカーボネート6gを、アクリロニトリル90g、スチ
レン180g、メタクリル酸グリシジルエステル30g
に溶解させ、この溶液を前記オートクレーブ中に投入攪
拌した。次いで、オートクレーブを60〜65℃に昇温
し、2時間撹拌しながら、ラジカル重合開始剤、ラジカ
ル(共)重合性有機過酸化物、不飽和単量体を、エチレ
ン−メタクリル酸グリシジルエステル共重合体に含浸さ
せた。そして、温度を80〜85℃に上げ、その温度で
7時間維持して重合を完結させ、水洗及び乾燥してグラ
フト共重合体の前駆体を得た。これを280℃の溶融化
で混練することにより、グラフト共重合体A〔エチレン
/メタクリル酸グリシジルエステル共重合体(重量比8
5/15)70重量部に対しアクリロニトリル/スチレ
ン/メタクリル酸グリシジルエステル共重合体(重量比
30/60/10)30重量部をグラフト共重合したグ
ラフト共重合体:ポリ(E/GMA =85/15)70−グラフト−
コポリ(AN/ST/GMA=30/60/10)30 :330 ℃での重量減少
2.0 %〕を得た。
【0077】(グラフト共重合体B〜Dの製造:製造例
2〜4)上記製造例1におけるエチレン−メタクリル酸
グリシジルエステル共重合体700g、アクリロニトリ
ル90g、スチレン180g、メタクリル酸グリシジル
エステル30gの部分を表1(表1中の数値はg数)に
示すように変更して、製造例1と同様に行いグラフト共
重合体B〜Dを得た。
【0078】
【表1】 ここで、製造例2からは、グラフト共重合体B〔エチレ
ン/メタクリル酸グリシジルエステル共重合体(重量比
85/15)70重量部に対しメチルアクリレート/ブ
チルアクリレート/メタクリル酸グリシジルエステル共
重合体(重量比20/50/30)30重量部をグラフ
ト共重合したグラフト共重合体:ポリ(E/GMA =85/15)
70−グラフト−コポリ(MA/BA/GMA=20/50/30)30 :330
℃での重量減少2.7 %〕を得た。
【0079】製造例3からは、グラフト共重合体C〔エ
チレン/メタクリル酸グリシジルエステル共重合体(重
量比85/15)70重量部に対しアクリロニトリル/
スチレン共重合体(重量比30/70)30重量部をグ
ラフト共重合したグラフト共重合体:ポリ(E/GMA =85/
15)70−グラフト−コポリ(AN/ST=30/70)30:330 ℃で
の重量減少2.2 %〕を得た。
【0080】製造例4からは、グラフト共重合体D〔エ
チレン/メタクリル酸グリシジルエステル共重合体(重
量比85/15)70重量部に対しメチルアクリレート
/ブチルアクリレート共重合体(重量比30/70)3
0重量部をグラフト共重合したグラフト共重合体:ポリ
(E/GMA =85/15)70−グラフト−コポリ(MA/BA=30/70)
30:330 ℃での重量減少2.8 %〕を得た。 ・無機充填材 無機充填材A:ミルドファイバー(日本板硝子社製品番
「REV8」、アミノシラン処理、繊維径13μm、平均繊維
長70μm、アスペクト比5.6 ) 無機充填材B:ミルドファイバー(日本板硝子社製品番
「REV12 」、アミノシラン処理、繊維径6μm、平均繊
維長50μm、アスペクト比8.3 ) 無機充填材C:ミルドファイバー(日本板硝子社製品番
「REV4」、無処理、繊維径13μm、平均繊維長70μm、
アスペクト比5.6 ) 無機充填材D:球状シリカ(電気化学工業社製品番「FB
60」、平均粒径20μm) 無機充填材E:球状シリカ(アドマテックス社製品番
「SO25R 」、平均粒径0.6 μm) ・カップリング剤 カップリング剤A:アミノシラン系カップリング剤(γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、日本ユニカー社
製品番「A1100 」) カップリング剤B:エポキシシラン系カップリング剤
(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、信越
シリコーン社製品番「KBM403」) カップリング剤C:メルカプトシラン系カップリング剤
(3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、東芝シ
リコーン社製品番「TSL8380E」) カップリング剤D:ビニルシラン系カップリング剤(ビ
ニルトリメトキシシラン、東レシリコーン社製品番「SZ
6300」) ・無機イオン交換体 無機イオン交換体A:Sb2 Bi1.4 O6.4(OH)0.9 (NO3
0.4 ・0.6H2O 無機イオン交換体B:Sb2 Bi1.3 O6.6(OH)0.8 (NO3
0.06・0.6H2O
【0081】
【表2】
【0082】
【表3】
【0083】
【表4】
【0084】
【表5】
【0085】
【表6】 上記の実施例1〜26及び比較例1〜6で得られた封止
成形品は次の方法で評価した。 (1)耐湿信頼性(PCT) チップサイズが3mm 角でガラス系保護膜付きの電子部品
ゲートアレイ素子を42アロイよりなるリードフレームに
銀ペーストを用いて実装し、ついで、この電子部品チッ
プを16DIP 成形用金型を用いて、シリンダー温度300 ℃
で金型温度130℃で各実施例及び比較例の電子部品封止
用樹脂組成物を射出成形し、評価用サンプルの封止電子
部品を得た。このようにして得られた評価用封止電子部
品を121℃、100 %RHの条件下で、1000時間の処理を実
施した。この試験を終えたサンプルについて、ゲートア
レイ素子の動作確認を行い、動作不良が生じているサン
プルを不良とした。得られた結果を(不良個数/試験し
たサンプル数)として上記表1〜6に示した。 (2)耐湿信頼性(THB) 上記と同様の操作で得られた評価用封止電子部品を85
℃、85%RHの条件下で30V の電圧をかけ、2000時間の連
続通電試験を実施した。この通電試験を終えたゲートア
レイ素子について抵抗値を調べ、試験前の抵抗の初期値
から大きく抵抗の変化したサンプルを不良とした。得ら
れた結果を(不良個数/試験したサンプル数)として上
記表1〜6に示した。 (3)成形性 上記と同様の操作で得られた評価用封止電子部品の外観
状態(充填性、ボイド)及びワイヤーの断線状態を軟X
線で確認して、未充填、ボイド発生、ワイヤー断線の発
生したものを成形不良とした。得られた結果を(不良個
数/成形したサンプル数)として上記表1〜6に示し
た。
【0086】上記表1〜6に見られるように、各実施例
のものは、耐湿信頼性、成形性のいずれも極めて優れる
ものであった。尚、実施例23はn=50のうち、15
個にワイヤー断線が発生、実施例24はn=50のう
ち、40個にワイヤー断線が発生、実施例25はn=5
0のうち、40個にワイヤー断線が発生。
【0087】
【発明の効果】上記のように本発明に係る電子部品封止
用樹脂組成物は、(A)直鎖型ポリアリーレンスルフィ
ド樹脂、(B)無機イオン交換体、(C)α−オレフィ
ン単位とα, β−不飽和酸のグリシジルエステル単位か
らなるオレフィン系共重合体セグメント(a)と、α,
β−不飽和酸のグリシジルエステル単位からなる重合体
セグメント(b)が、分岐、または架橋構造的に化学結
合したグラフト共重合体、(D)無機充填材からなるの
で、耐湿信頼性や成形性に優れた熱可塑性樹脂の電子部
品封止用樹脂組成物を得ることができるものである。
【0088】また、この電子部品封止用樹脂組成物を用
いて電子部品を封止することによって、成形性良く耐湿
信頼性に優れた封止電子部品を製造することができるも
のである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 23/29 H01L 23/30 R 23/31 //(C08L 81/02 51:06)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)直鎖型ポリアリーレンスルフィド
    樹脂、(B)無機イオン交換体、(C)α−オレフィン
    単位とα, β−不飽和酸のグリシジルエステル単位から
    なるオレフィン系共重合体セグメント(a)と、α,β
    −不飽和酸のグリシジルエステル単位からなる重合体セ
    グメント(b)が、分岐、または架橋構造的に化学結合
    したグラフト共重合体、(D)無機充填材からなること
    を特徴とする電子部品封止用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 上記(A)直鎖型ポリアリーレンスルフ
    ィド樹脂が、パラフェニレンスルフィド単位を70重量
    %以上有するポリパラフェニレンスルフィドであること
    を特徴とする請求項1記載の電子部品封止用樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 上記(A)直鎖型ポリアリーレンスルフ
    ィド樹脂において、溶融粘度が、パラレルプレート法に
    よる温度300 ℃、角速度100rad/sの条件で、1 〜30Pa・
    s であることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の電子部品封止用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 上記(A)直鎖型ポリアリーレンスルフ
    ィド樹脂において、抽出水中のイオン性不純物が、樹脂
    重量換算した値でナトリウム含量5ppm以下、塩素含量5p
    pm以下であり、同抽出水の電気伝導度が、10μS/cm以下
    であることを特徴とする請求項1ないし請求項3何れか
    記載の電子部品封止用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 上記(B)無機イオン交換体が、下記一
    般式「化1」で示されるものであることを特徴とする請
    求項1ないし請求項4何れか記載の電子部品封止用樹脂
    組成物。 【化1】 (ただし、式中のa,b はそれぞれ1〜2、c は1〜7、
    d は0.2 〜3、e は0.05〜3、n は0〜2である。)
  6. 【請求項6】 上記(C)グラフト共重合体において、
    α,β−不飽和酸のグリシジルエステル単位からなる重
    合体セグメント(b)が、下記一般式「化2」で示され
    る繰り返し単位を包含する共重合体であることを特徴と
    する請求項1ないし請求項5何れか記載の電子部品封止
    用樹脂組成物。 【化2】 (ただし、R1 は水素、またはC数1〜3の低級アルキ
    ル基、X1 は、-COOCH3、-COOC2H5、-COOC4H9、-COOCH2
    CH(C2H5)C4H9 、-C6H5 、-CN から選ばれた1種または
    2種以上の基を表す。)
  7. 【請求項7】 上記(C)グラフト共重合体において、
    α−オレフィン単位がエチレンであることを特徴とする
    請求項1ないし請求項6何れか記載の電子部品封止用樹
    脂組成物。
  8. 【請求項8】 上記(C)グラフト共重合体が、熱重量
    分析において、昇温10℃/分、温度330 ℃での重量減少
    が、5 重量%以下であることを特徴とする請求項1ない
    し請求項7何れか記載の電子部品封止用樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 上記(D)無機充填材が、アミノ基、又
    はエポキシ基、又はメルカプト基を有するカップリング
    剤で処理されていることを特徴とする請求項1ないし請
    求項8何れか記載の電子部品封止用樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 上記(D)無機充填材が、ガラス繊維
    であり、繊維径5〜15μm、平均繊維長30〜100 μm、
    アスペクト比20以下であることを特徴とする請求項1な
    いし請求項9何れか記載の電子部品封止用樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 上記(D)無機充填材が、球状シリカ
    であり、平均粒径0.5 〜40μmであることを特徴とする
    請求項1ないし請求項10何れか記載の電子部品封止用
    樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 上記(D)無機充填材が、上記(A)
    〜(D)の合計中、30〜70重量%であることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項11何れか記載の電子部品封止
    用樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 上記(D)無機充填材において、ガラ
    ス繊維と球状シリカの重量比が100/0 〜30/70 であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項12何れか記載の
    電子部品封止用樹脂組成物。
  14. 【請求項14】 上記(A)直鎖型ポリアリーレンスル
    フィド樹脂100 重量部に対して、(B)無機イオン交換
    体が0.5 〜5 重量部であり、(C)グラフト共重合体が
    1〜10重量部であることを特徴とする請求項1ないし請
    求項13何れか記載の電子部品封止用樹脂組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項14何れか記載
    の電子部品封止用樹脂組成物において、(A)〜(D)
    の成分を混練することを特徴とする電子部品封止用樹脂
    組成物の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし請求項14何れか記載
    の電子部品封止用樹脂組成物を用いて電子部品を封止し
    てなることを特徴とする封止電子部品。
JP10754898A 1998-04-17 1998-04-17 電子部品封止用樹脂組成物およびその製造方法、ならびにこの電子部品封止用樹脂組成物を用いた封止電子部品 Withdrawn JPH11302540A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015013978A (ja) * 2013-04-19 2015-01-22 株式会社アドマテックス フィラー組成物、フィラー含有樹脂組成物及びそれらの製造方法

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