JPH11302457A - ゴム組成物及びコンベアベルト - Google Patents
ゴム組成物及びコンベアベルトInfo
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- JPH11302457A JPH11302457A JP11341298A JP11341298A JPH11302457A JP H11302457 A JPH11302457 A JP H11302457A JP 11341298 A JP11341298 A JP 11341298A JP 11341298 A JP11341298 A JP 11341298A JP H11302457 A JPH11302457 A JP H11302457A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐熱性に優れ、かつ、スチールコードとの耐
熱接着性に優れたゴム組成物を提供する。 【解決手段】 天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合
ゴム（ＳＢＲ）及びブタジエンゴム（ＢＲ）のうち、少
なくとも１種を含むゴム１００重量部に対し、有機酸コ
バルト塩を１〜１０重量部、硫黄を０．５〜１０重量
部、チウラム系加硫促進剤を０．５〜１０重量部含有す
るゴム組成物。
熱接着性に優れたゴム組成物を提供する。 【解決手段】 天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合
ゴム（ＳＢＲ）及びブタジエンゴム（ＢＲ）のうち、少
なくとも１種を含むゴム１００重量部に対し、有機酸コ
バルト塩を１〜１０重量部、硫黄を０．５〜１０重量
部、チウラム系加硫促進剤を０．５〜１０重量部含有す
るゴム組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチールコードと
の耐熱接着性に優れたゴム組成物及び該ゴム組成物を用
いたスチールコードを含むコンベアベルトに関する。
の耐熱接着性に優れたゴム組成物及び該ゴム組成物を用
いたスチールコードを含むコンベアベルトに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、コンベアベルト、ホース、自
動車タイヤ等のゴム工業用製品は、強度等の機械的特性
を改善するために、内部にスチールコード等を含むもの
が多い。このようなスチールコードを含むゴム工業製品
において、その強度、寿命等は、ゴム組成物とスチール
コード等の金属線状材との接着性に大きく左右されるた
め、ゴム組成物とスチールコードとの接着性は極めて重
要な問題である。
動車タイヤ等のゴム工業用製品は、強度等の機械的特性
を改善するために、内部にスチールコード等を含むもの
が多い。このようなスチールコードを含むゴム工業製品
において、その強度、寿命等は、ゴム組成物とスチール
コード等の金属線状材との接着性に大きく左右されるた
め、ゴム組成物とスチールコードとの接着性は極めて重
要な問題である。
【０００３】スチールコードを内部に含むスチールコー
ドコンベアベルトは、世界の各地で使用されているが、
熱帯地方で使用されるコンベアベルトや高温の運搬物を
運搬するコンベアベルト等は、コンベアベルト自体が高
温に晒される。そのため、このような高温環境下で使用
されるスチールコードコンベアベルトには、スチールコ
ードとゴム組成物とが、高温においても、高い接着性を
維持することが要求される。
ドコンベアベルトは、世界の各地で使用されているが、
熱帯地方で使用されるコンベアベルトや高温の運搬物を
運搬するコンベアベルト等は、コンベアベルト自体が高
温に晒される。そのため、このような高温環境下で使用
されるスチールコードコンベアベルトには、スチールコ
ードとゴム組成物とが、高温においても、高い接着性を
維持することが要求される。
【０００４】一般に、スチールコードとの接着性に優れ
たゴム組成物とするために、以下のような２種類のゴム
組成物が提案されている。第一のゴム組成物は、レゾル
シン、ヘキサメチレンテトラミン及びシリカを含有す
る、いわゆるＲＨＳ系のゴム組成物であり、第二のゴム
組成物は、金属塩、特にコバルト塩を含有するゴム組成
物である。
たゴム組成物とするために、以下のような２種類のゴム
組成物が提案されている。第一のゴム組成物は、レゾル
シン、ヘキサメチレンテトラミン及びシリカを含有す
る、いわゆるＲＨＳ系のゴム組成物であり、第二のゴム
組成物は、金属塩、特にコバルト塩を含有するゴム組成
物である。
【０００５】上記ゴム組成物のなかでは、第二のゴム組
成物が広く使用されており、例えば、特開昭５９−２２
３７３７号公報、特開昭５９−２２３７３８号公報等に
は、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸コバルト、ネオ
デカン酸コバルト等を接着促進剤として使用したゴム組
成物が開示されている。
成物が広く使用されており、例えば、特開昭５９−２２
３７３７号公報、特開昭５９−２２３７３８号公報等に
は、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸コバルト、ネオ
デカン酸コバルト等を接着促進剤として使用したゴム組
成物が開示されている。
【０００６】しかし、従来、上記ゴム組成物を用い、ス
チールコードを内部に含むコンベアベルト等を加硫によ
り製造する場合、硫黄とスルフェンアミド系加硫促進剤
又はチアゾール系加硫促進剤とを組み合わせたものを使
用した場合にのみ、スチールコードとの接着性（以下、
単に接着性ともいう）に優れたゴムを製造することがで
きるとされており、それ以外の加硫促進剤では、接着性
に劣るものしか製造できないとされていた。
チールコードを内部に含むコンベアベルト等を加硫によ
り製造する場合、硫黄とスルフェンアミド系加硫促進剤
又はチアゾール系加硫促進剤とを組み合わせたものを使
用した場合にのみ、スチールコードとの接着性（以下、
単に接着性ともいう）に優れたゴムを製造することがで
きるとされており、それ以外の加硫促進剤では、接着性
に劣るものしか製造できないとされていた。
【０００７】また、上記加硫促進剤を用い、スチールコ
ードと加硫接着させて製造したコンベアベルト等は、高
温に晒された後のスチールコードとの接着性（以下、単
に耐熱接着性ともいう）に劣るという問題があった。
ードと加硫接着させて製造したコンベアベルト等は、高
温に晒された後のスチールコードとの接着性（以下、単
に耐熱接着性ともいう）に劣るという問題があった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、耐熱性に優れ、かつ、スチールコードとの耐熱接着
性にも優れたゴム組成物、及び、該ゴム組成物を用いた
高温環境下でも寿命の長いコンベアベルトを提供するこ
とを目的とするものである。
み、耐熱性に優れ、かつ、スチールコードとの耐熱接着
性にも優れたゴム組成物、及び、該ゴム組成物を用いた
高温環境下でも寿命の長いコンベアベルトを提供するこ
とを目的とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明のゴム組成物は、
天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム（ＳＢＲ）
及びブタジエンゴム（ＢＲ）のうち、少なくとも１種を
含むゴム混合物１００重量部に対し、有機酸コバルト塩
又は有機酸ニッケル塩を１〜１０重量部、硫黄を０．５
〜１０重量部、チウラム系加硫促進剤又はチアゾール系
加硫促進剤を０．５〜１０重量部含有することを特徴と
するものである。また、本発明のコンベアベルトは、上
記ゴム組成物とスチールコードとを加硫接着させたもの
であることを特徴とするものである。以下に本発明を詳
述する。
天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム（ＳＢＲ）
及びブタジエンゴム（ＢＲ）のうち、少なくとも１種を
含むゴム混合物１００重量部に対し、有機酸コバルト塩
又は有機酸ニッケル塩を１〜１０重量部、硫黄を０．５
〜１０重量部、チウラム系加硫促進剤又はチアゾール系
加硫促進剤を０．５〜１０重量部含有することを特徴と
するものである。また、本発明のコンベアベルトは、上
記ゴム組成物とスチールコードとを加硫接着させたもの
であることを特徴とするものである。以下に本発明を詳
述する。
【００１０】本発明のゴム組成物は、天然ゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合ゴム（ＳＢＲ）及びブタジエンゴ
ム（ＢＲ）のうち、少なくとも１種を含むゴム混合物を
含有している。
ン−ブタジエン共重合ゴム（ＳＢＲ）及びブタジエンゴ
ム（ＢＲ）のうち、少なくとも１種を含むゴム混合物を
含有している。
【００１１】上記ゴム混合物は、上記ゴムが単独で使用
されたものであってもよく、上記した２種以上のゴムが
併用されたものであってもよい。また、これらのゴム
に、更に他のゴムが配合されたものであってもよい。配
合することができるゴムとしては、例えば、ポリイソプ
レンゴム（ＩＲ）等を挙げることができる。これらのゴ
ムの組み合わせとしては特に限定されないが、そのなか
では、天然ゴムとＳＢＲとの組み合わせが好ましい。上
記天然ゴムとＳＢＲとからなるゴム混合物としては、天
然ゴムを２０〜４０重量％、スチレン−ブタジエン共重
合ゴム（ＳＢＲ）を６０〜８０重量％を含むものを挙げ
ることができる。
されたものであってもよく、上記した２種以上のゴムが
併用されたものであってもよい。また、これらのゴム
に、更に他のゴムが配合されたものであってもよい。配
合することができるゴムとしては、例えば、ポリイソプ
レンゴム（ＩＲ）等を挙げることができる。これらのゴ
ムの組み合わせとしては特に限定されないが、そのなか
では、天然ゴムとＳＢＲとの組み合わせが好ましい。上
記天然ゴムとＳＢＲとからなるゴム混合物としては、天
然ゴムを２０〜４０重量％、スチレン−ブタジエン共重
合ゴム（ＳＢＲ）を６０〜８０重量％を含むものを挙げ
ることができる。
【００１２】本発明のゴム組成物は、上記したゴムのう
ち、少なくとも１種を含むゴム混合物１００重量部に対
し、有機酸コバルト塩又は有機酸ニッケル塩を１〜１０
重量部、硫黄を０．５〜１０重量部、チウラム系加硫促
進剤又はチアゾール系加硫促進剤を０．５〜１０重量部
含有する。上記有機酸コバルト塩としては特に限定され
ないが、接着性に優れたゴム組成物とすることができる
点から、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸コバルト、
ネオデカン酸コバルト等が好ましく、ナフテン酸コバル
トがより好ましい。上記有機酸ニッケル塩としては特に
限定されないが、ナフテン酸ニッケル、ステアリン酸ニ
ッケル、ネオデカン酸ニッケル等が好ましく、ナフテン
酸ニッケルがより好ましい。
ち、少なくとも１種を含むゴム混合物１００重量部に対
し、有機酸コバルト塩又は有機酸ニッケル塩を１〜１０
重量部、硫黄を０．５〜１０重量部、チウラム系加硫促
進剤又はチアゾール系加硫促進剤を０．５〜１０重量部
含有する。上記有機酸コバルト塩としては特に限定され
ないが、接着性に優れたゴム組成物とすることができる
点から、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸コバルト、
ネオデカン酸コバルト等が好ましく、ナフテン酸コバル
トがより好ましい。上記有機酸ニッケル塩としては特に
限定されないが、ナフテン酸ニッケル、ステアリン酸ニ
ッケル、ネオデカン酸ニッケル等が好ましく、ナフテン
酸ニッケルがより好ましい。
【００１３】上記有機酸コバルト塩又は有機酸ニッケル
塩は、通常、有機酸と酸化コバルト又は酸化ニッケルと
を加熱溶融させる方法によって得られる。上記有機酸コ
バルト塩又は有機酸ニッケル塩が１重量部未満である
と、ゴム組成物が接着性に劣るものとなり、１０重量部
を超えると、ゴム組成物は、加硫後の初期の接着性には
優れるが、耐熱接着性に劣るものとなるため、上記範囲
に限定される。より好ましくは、３〜８重量部である。
塩は、通常、有機酸と酸化コバルト又は酸化ニッケルと
を加熱溶融させる方法によって得られる。上記有機酸コ
バルト塩又は有機酸ニッケル塩が１重量部未満である
と、ゴム組成物が接着性に劣るものとなり、１０重量部
を超えると、ゴム組成物は、加硫後の初期の接着性には
優れるが、耐熱接着性に劣るものとなるため、上記範囲
に限定される。より好ましくは、３〜８重量部である。
【００１４】上記硫黄が０．５重量部未満であると、ゴ
ム組成物自身の強度が弱くなって破断し易くなり、１０
重量部を超えると、ゴム組成物が接着性に劣るものとな
るため、上記範囲に限定される。より好ましくは、２〜
７重量部である。
ム組成物自身の強度が弱くなって破断し易くなり、１０
重量部を超えると、ゴム組成物が接着性に劣るものとな
るため、上記範囲に限定される。より好ましくは、２〜
７重量部である。
【００１５】上記チウラム系加硫促進剤又はチアゾール
系加硫促進剤が、０．５重量部未満であると、ゴム組成
物が接着性に劣るものとなり、１０重量部を超えると、
ゴム組成物の加硫の反応が遅くなり、やはり接着性に劣
るものとなるため、上記範囲に限定される。より好まし
くは、０．５〜３重量部である。加硫促進剤としては、
上記チウラム系加硫促進剤又はチアゾール系加硫促進剤
の２種以上を併用してもよく、上記チウラム系加硫促進
剤又はチアゾール系加硫促進剤と他の加硫促進剤とを併
用してもよく、上記チウラム系加硫促進剤とチアゾール
系加硫促進剤とを２種以上併用してもよい。
系加硫促進剤が、０．５重量部未満であると、ゴム組成
物が接着性に劣るものとなり、１０重量部を超えると、
ゴム組成物の加硫の反応が遅くなり、やはり接着性に劣
るものとなるため、上記範囲に限定される。より好まし
くは、０．５〜３重量部である。加硫促進剤としては、
上記チウラム系加硫促進剤又はチアゾール系加硫促進剤
の２種以上を併用してもよく、上記チウラム系加硫促進
剤又はチアゾール系加硫促進剤と他の加硫促進剤とを併
用してもよく、上記チウラム系加硫促進剤とチアゾール
系加硫促進剤とを２種以上併用してもよい。
【００１６】本発明のゴム組成物は、上記ゴムのほか、
充填剤、軟化剤、老化防止剤、加工性改良剤、難燃剤、
酸化亜鉛、ステアリン酸、ホルムアルデヒド発生剤／ホ
ルムアルデヒド受容剤／シリカ（ＨＲＨ系）等を含んで
いてもよい。上記ゴム組成物の用途は特に限定されず、
例えば、スチールコードを内部に含むコンベアベルト、
ホース、自動車タイヤ等のゴム工業用製品の製造におい
て、使用することができる。
充填剤、軟化剤、老化防止剤、加工性改良剤、難燃剤、
酸化亜鉛、ステアリン酸、ホルムアルデヒド発生剤／ホ
ルムアルデヒド受容剤／シリカ（ＨＲＨ系）等を含んで
いてもよい。上記ゴム組成物の用途は特に限定されず、
例えば、スチールコードを内部に含むコンベアベルト、
ホース、自動車タイヤ等のゴム工業用製品の製造におい
て、使用することができる。
【００１７】本発明のゴム組成物は、ゴム組成物自身が
耐熱性に優れるとともに、耐熱接着性にも優れ、高温環
境下における長期間の使用おいても機械的特性が劣化せ
ず、スチールコードとの接着力も低下しない。
耐熱性に優れるとともに、耐熱接着性にも優れ、高温環
境下における長期間の使用おいても機械的特性が劣化せ
ず、スチールコードとの接着力も低下しない。
【００１８】本発明のコンベアベルトは、上記ゴム組成
物とスチールコードとを加硫接着させたものであること
を特徴とするものである。図１は、上記ゴム組成物が用
いられた本発明のコンベアベルトを模式的に示した断面
図である。
物とスチールコードとを加硫接着させたものであること
を特徴とするものである。図１は、上記ゴム組成物が用
いられた本発明のコンベアベルトを模式的に示した断面
図である。
【００１９】このコンベアベルト１は、通常、中央部分
に、ほぼ平面状に埋設されたスチールコード２と、スチ
ールコード２を上下から被覆するカバーゴム３とにより
構成されている。このスチールコード２には、腐食等を
防止するために、亜鉛等の金属のメッキ処理が施されて
いてもよい。
に、ほぼ平面状に埋設されたスチールコード２と、スチ
ールコード２を上下から被覆するカバーゴム３とにより
構成されている。このスチールコード２には、腐食等を
防止するために、亜鉛等の金属のメッキ処理が施されて
いてもよい。
【００２０】本発明のコンベアベルトの製造方法として
は、特に限定されず、通常用いられる方法等を採用する
ことができる。例えば、まず、バンバリーミキサー、ニ
ーダーミキサー、ロール等を用いて原料を混練りした
後、カレンダー等を用いてシート状に成形された上記ゴ
ム組成物からなるカバーゴムを作製する。
は、特に限定されず、通常用いられる方法等を採用する
ことができる。例えば、まず、バンバリーミキサー、ニ
ーダーミキサー、ロール等を用いて原料を混練りした
後、カレンダー等を用いてシート状に成形された上記ゴ
ム組成物からなるカバーゴムを作製する。
【００２１】次に、作製された２枚のカバーゴムを用
い、１枚のカバーゴムの上に、複数のスチールコードを
並べて載置した後、その上に他の１枚のカバーゴムを載
置して貼り合わせ、その後、加硫プレスを用いて加硫を
行うことにより、両者を一体化する。
い、１枚のカバーゴムの上に、複数のスチールコードを
並べて載置した後、その上に他の１枚のカバーゴムを載
置して貼り合わせ、その後、加硫プレスを用いて加硫を
行うことにより、両者を一体化する。
【００２２】本発明のコンベアベルトは、スチールコー
ドとの耐熱接着性に優れ、高温環境下における長期間の
使用おいても、機械的特性が劣化せず、コンベアベルト
としての寿命が長い。
ドとの耐熱接着性に優れ、高温環境下における長期間の
使用おいても、機械的特性が劣化せず、コンベアベルト
としての寿命が長い。
【００２３】
【実施例】以下に本発明の実施例を掲げて本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【００２４】実施例１〜３、及び、比較例１〜２ 下記の表１に示す配合組成になるように各原料を配合
し、バンバリーミキサーで混練りした後、厚さ３．０ｍ
ｍのカバーゴムのシートを作製した。次に、上記カバー
ゴム２枚の間に直径２ｍｍの亜鉛メッキスチールコード
９本を挟み、加硫プレスを用いて１５０℃で３０分加硫
することにより、図２に示した形状の試験片４を作製し
た。なお、下記の表１において、実施例５では、ナフテ
ン酸コバルトの代わりに、ナフテン酸ニッケルを使用し
た。
し、バンバリーミキサーで混練りした後、厚さ３．０ｍ
ｍのカバーゴムのシートを作製した。次に、上記カバー
ゴム２枚の間に直径２ｍｍの亜鉛メッキスチールコード
９本を挟み、加硫プレスを用いて１５０℃で３０分加硫
することにより、図２に示した形状の試験片４を作製し
た。なお、下記の表１において、実施例５では、ナフテ
ン酸コバルトの代わりに、ナフテン酸ニッケルを使用し
た。
【００２５】評価方法 （１）剥離接着力の測定 試験片４の主面に対して垂直方向に５００ｍｍ／分の速
さで引っ張る剥離試験を行い、剥離接着力を測定した。
結果を下記の表１に示した。
さで引っ張る剥離試験を行い、剥離接着力を測定した。
結果を下記の表１に示した。
【００２６】（２）耐熱剥離接着力の測定 上記（１）の場合と同様の形状の試験片を作製し、９０
℃のオーブンに入れて３日間加熱を行った後冷却し、
（１）と同様の剥離試験を行い、剥離接着力を測定し
た。結果を下記の表１に示した。
℃のオーブンに入れて３日間加熱を行った後冷却し、
（１）と同様の剥離試験を行い、剥離接着力を測定し
た。結果を下記の表１に示した。
【００２７】
【表１】
【００２８】上記表１に示した結果より明らかなよう
に、上記実施例に係るゴム組成物を使用したコンベアベ
ルトは、剥離接着力が大きいと同時に、耐熱剥離接着力
も大きい。
に、上記実施例に係るゴム組成物を使用したコンベアベ
ルトは、剥離接着力が大きいと同時に、耐熱剥離接着力
も大きい。
【００２９】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は、上述の通りであ
るので、耐熱性に優れると同時に、耐熱剥離接着性にも
優れる。
るので、耐熱性に優れると同時に、耐熱剥離接着性にも
優れる。
【００３０】また、本発明のコンベアベルトは、上述の
通りであり、耐熱性に優れると同時に、耐熱剥離接着性
にも優れる。従って、高温環境下でも機械的特性が劣化
しない寿命の長いコンベアベルトを提供することができ
る。
通りであり、耐熱性に優れると同時に、耐熱剥離接着性
にも優れる。従って、高温環境下でも機械的特性が劣化
しない寿命の長いコンベアベルトを提供することができ
る。
【図１】本発明のコンベアベルトを模式的に示した断面
図である。
図である。
【図２】コンベアベルトの剥離接着力を測定する様子を
示した説明図である。
示した説明図である。
１ コンベアベルト ２ スチールコード ３ ゴム ４ 試験片
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ０８Ｋ 5/40 Ｃ０８Ｋ 5/40 5/47 5/47
Claims (2)
- 【請求項１】 天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合
ゴム（ＳＢＲ）及びブタジエンゴム（ＢＲ）のうち、少
なくとも１種を含むゴム混合物１００重量部に対し、有
機酸コバルト塩又は有機酸ニッケル塩を１〜１０重量
部、硫黄を０．５〜１０重量部、チウラム系加硫促進剤
又はチアゾール系加硫促進剤を０．５〜１０重量部含有
することを特徴とするゴム組成物。 - 【請求項２】 請求項１記載のゴム組成物とスチールコ
ードとを加硫接着させたものであることを特徴とするコ
ンベアベルト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11341298A JPH11302457A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | ゴム組成物及びコンベアベルト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11341298A JPH11302457A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | ゴム組成物及びコンベアベルト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11302457A true JPH11302457A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14611620
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11341298A Pending JPH11302457A (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | ゴム組成物及びコンベアベルト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11302457A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100439872B1 (ko) * | 2001-07-18 | 2004-07-12 | 금호타이어 주식회사 | 스틸코드 접착용 고무 조성물 |
| JP2021059626A (ja) * | 2019-10-03 | 2021-04-15 | 横浜ゴム株式会社 | スチールコード接着用ゴム組成物及びコンベヤベルト |
-
1998
- 1998-04-23 JP JP11341298A patent/JPH11302457A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100439872B1 (ko) * | 2001-07-18 | 2004-07-12 | 금호타이어 주식회사 | 스틸코드 접착용 고무 조성물 |
| JP2021059626A (ja) * | 2019-10-03 | 2021-04-15 | 横浜ゴム株式会社 | スチールコード接着用ゴム組成物及びコンベヤベルト |
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