JPH11302249A - 3−アルキルスルホニル−4−アルキル安息香酸エステルの製造方法 - Google Patents
3−アルキルスルホニル−4−アルキル安息香酸エステルの製造方法Info
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- JPH11302249A JPH11302249A JP10121718A JP12171898A JPH11302249A JP H11302249 A JPH11302249 A JP H11302249A JP 10121718 A JP10121718 A JP 10121718A JP 12171898 A JP12171898 A JP 12171898A JP H11302249 A JPH11302249 A JP H11302249A
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- alkylsulfonyl
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は医薬品等を製造するために有用な中
間体の改良された製造法に関する。 【解決手段】 一般式(2) (式中、R1 、R2 はC1 〜C5 の直鎖または分枝鎖ア
ルキル基を表わす)で示される3−アルキルスルホニル
安息香酸誘導体を酸触媒、溶媒及びエステル化剤の存在
下にエステル化することを特徴とする3−アルキルスル
ホニル−4−アルキル安息香酸エステルの製造方法。
間体の改良された製造法に関する。 【解決手段】 一般式(2) (式中、R1 、R2 はC1 〜C5 の直鎖または分枝鎖ア
ルキル基を表わす)で示される3−アルキルスルホニル
安息香酸誘導体を酸触媒、溶媒及びエステル化剤の存在
下にエステル化することを特徴とする3−アルキルスル
ホニル−4−アルキル安息香酸エステルの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品等を製造する
ための中間体として有用な3−アルキルスルホニル−4
−アルキル安息香酸エステルの製造方法の改良に関す
る。
ための中間体として有用な3−アルキルスルホニル−4
−アルキル安息香酸エステルの製造方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般式(1)
【0003】
【化−3】
【0004】(式中、R1 、R2 、R3 はC1 〜C5 直
鎖または分枝鎖アルキル基を表わす)で示される3−ア
ルキルスルホニル−4−アルキル安息香酸エステルは医
薬品等の製造に有用な中間体として重要な化合物であ
る。
鎖または分枝鎖アルキル基を表わす)で示される3−ア
ルキルスルホニル−4−アルキル安息香酸エステルは医
薬品等の製造に有用な中間体として重要な化合物であ
る。
【0005】特開平8−208549号公報には3−メ
チルスルホニル−4−イソプロピル安息香酸またはその
メチルエテルの製造方法を教示しているが、この方法は
例えば、N−メチル−2−ピロリドン(以下NMPとい
う)溶媒中でスルフィン酸誘導体に塩化メチルを作用さ
せる方法である。このNMPは高価な溶媒であるが、水
と混合し、かつ沸点が高いため、回収して再使用するこ
とが非常に困難であることからコスト的に高くつき、経
済的でない。また、塩化メチルは沸点が非常に低いこと
から取り扱いが難しく、特殊な反応設備を要すると共に
安全性についても問題がある。
チルスルホニル−4−イソプロピル安息香酸またはその
メチルエテルの製造方法を教示しているが、この方法は
例えば、N−メチル−2−ピロリドン(以下NMPとい
う)溶媒中でスルフィン酸誘導体に塩化メチルを作用さ
せる方法である。このNMPは高価な溶媒であるが、水
と混合し、かつ沸点が高いため、回収して再使用するこ
とが非常に困難であることからコスト的に高くつき、経
済的でない。また、塩化メチルは沸点が非常に低いこと
から取り扱いが難しく、特殊な反応設備を要すると共に
安全性についても問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記一
般式(1)で示される3−アルキルスルホニル−4−安
息香酸エステルの工業的に有利な製造方法を確立するた
めに鋭意、研究検討の結果、特定の反応条件を採用する
ことにより、工業的に有利な3−アルキルスルホニル−
4−安息香酸エステルの製造方法を見出し、本発明を完
成するに至った。
般式(1)で示される3−アルキルスルホニル−4−安
息香酸エステルの工業的に有利な製造方法を確立するた
めに鋭意、研究検討の結果、特定の反応条件を採用する
ことにより、工業的に有利な3−アルキルスルホニル−
4−安息香酸エステルの製造方法を見出し、本発明を完
成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(2)
【0008】
【化−4】
【0009】(式中、R1 、R2 はC1 〜C5 の直鎖ま
たは分枝鎖アルキル基を表わす)で示される3−アルキ
ルスルホニル安息香酸誘導体を酸触媒、溶媒及びエステ
ル化剤の存在下にエステル化することを特徴とする一般
式(1)
たは分枝鎖アルキル基を表わす)で示される3−アルキ
ルスルホニル安息香酸誘導体を酸触媒、溶媒及びエステ
ル化剤の存在下にエステル化することを特徴とする一般
式(1)
【0010】
【化−5】
【0011】(式中にR1、R2 、R3 はC1 〜C5 直
鎖または分枝鎖アルキル基を表わす)で示される3−ア
ルキルスルホニル−4−アルキル安息香酸エステルの製
造方法である。
鎖または分枝鎖アルキル基を表わす)で示される3−ア
ルキルスルホニル−4−アルキル安息香酸エステルの製
造方法である。
【0012】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。本発明の方法に用いられる一般式(2)で示される
安息香酸誘導体は、以下に示す工程によって容易に製造
される。
る。本発明の方法に用いられる一般式(2)で示される
安息香酸誘導体は、以下に示す工程によって容易に製造
される。
【0013】
【化−6】
【0014】(式中、R1はC1 〜C5 の直鎖または分
枝鎖アルキル基を、R’R”は独立に水素原子、C1 〜
C4 の直鎖または分枝鎖アルキル基を、MはNa 、K、
Mg 、Ca 等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属及び
NH4 基を表わす)。
枝鎖アルキル基を、R’R”は独立に水素原子、C1 〜
C4 の直鎖または分枝鎖アルキル基を、MはNa 、K、
Mg 、Ca 等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属及び
NH4 基を表わす)。
【0015】すなわち、上記一般式(6)で示される安
息香酸誘導体をクロルスルホン酸又はクロルスルホン酸
と塩化チオニルによりクロルスルホン化して、上記一般
式(5)で示されるスルホニルクロライド誘導体を得、
次いで亜硫酸塩及び重炭酸塩とにより処理して一般式
(4)で示されるスルフィン酸誘導体とし、更に該スル
フィン酸誘導体(4)に一般式(A)
息香酸誘導体をクロルスルホン酸又はクロルスルホン酸
と塩化チオニルによりクロルスルホン化して、上記一般
式(5)で示されるスルホニルクロライド誘導体を得、
次いで亜硫酸塩及び重炭酸塩とにより処理して一般式
(4)で示されるスルフィン酸誘導体とし、更に該スル
フィン酸誘導体(4)に一般式(A)
【0016】
【化−7】X−CR’R”COOH (A)
【0017】(式中、Xはハロゲン原子、R’、R”は
独立に水素原子又はC1 〜C4 直鎖または分枝鎖アルキ
ル基を表わす)で示されるハロゲン化脂肪酸誘導体を反
応させることにより、一般式(3)で示される安息香酸
誘導体とし、これをアルカリの存在下、加熱し、脱炭酸
することにより、前記一般式(2)で示される3−アル
キルスルホニル安息香酸誘導体を製造することができ
る。
独立に水素原子又はC1 〜C4 直鎖または分枝鎖アルキ
ル基を表わす)で示されるハロゲン化脂肪酸誘導体を反
応させることにより、一般式(3)で示される安息香酸
誘導体とし、これをアルカリの存在下、加熱し、脱炭酸
することにより、前記一般式(2)で示される3−アル
キルスルホニル安息香酸誘導体を製造することができ
る。
【0018】本発明者らは、前記一般式(1)で示され
る3−アルキルスルホニル−4−安息香酸エステルの工
業的製造方法を確立するべく、鋭意検討した結果、驚く
べきことにC1 〜C5 直鎖または分枝鎖脂肪族アルコー
ル中では、原料である安息香酸誘導体(2)は溶解しや
すいのに対し、目的物であるエステル体(1)は該アル
コール中では溶解し難いことを見い出した。
る3−アルキルスルホニル−4−安息香酸エステルの工
業的製造方法を確立するべく、鋭意検討した結果、驚く
べきことにC1 〜C5 直鎖または分枝鎖脂肪族アルコー
ル中では、原料である安息香酸誘導体(2)は溶解しや
すいのに対し、目的物であるエステル体(1)は該アル
コール中では溶解し難いことを見い出した。
【0019】従って、C1 〜C5 直鎖または分枝鎖脂肪
族アルコールを反応溶媒及びエステル化剤として用いる
場合、極めて都合がよく、該アルコールは反応溶媒と精
製溶媒の両方の性質を兼ね備えた理想的な溶媒であるこ
とを見出した。
族アルコールを反応溶媒及びエステル化剤として用いる
場合、極めて都合がよく、該アルコールは反応溶媒と精
製溶媒の両方の性質を兼ね備えた理想的な溶媒であるこ
とを見出した。
【0020】本発明の他の発明は、一定濃度以上のC1
〜C5 直鎖または分枝鎖脂肪族アルコールを用いること
によって、エステル化反応と精製が一段で実施可能であ
ることを見出したことにある。このような効果が期待で
きる該アルコール濃度としては、40重量%以上、好ま
しくは60重量%以上である。
〜C5 直鎖または分枝鎖脂肪族アルコールを用いること
によって、エステル化反応と精製が一段で実施可能であ
ることを見出したことにある。このような効果が期待で
きる該アルコール濃度としては、40重量%以上、好ま
しくは60重量%以上である。
【0021】以下、本発明の方法について更に詳細に説
明する。本発明によって、一般式(2)で示される3−
アルキルスルホニル安息香酸誘導体をエステル化する反
応は、通常、酸触媒の存在下で実施される。ここで、酸
触媒としては硫酸、塩酸などの鉱酸、脂肪族スルホン
酸、芳香族スルホン酸などの有機酸、あるいはフッ化ホ
ウ素エーテラートなどのルイス酸などが使用される。ま
た、反応溶媒としてはC1 〜C5 直鎖または分枝鎖脂肪
族アルコールが用いられ、該アルコール以外のアルコー
ル類のように安息香酸誘導体(2)と反応して好ましく
ない生成物を生ぜしめるものを除けば、あらゆる溶媒が
使用できるが、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素、塩化メチレン、クロルベンゼンなどのハロゲン化炭
化水素などが好適に用いられる。また、反応温度として
は、通常、温度制御の容易さ等から、使用する溶媒の沸
点、即ち還流下で行うのが一般的であるが、比較的良好
な反応速度が得られる範囲内で、温度を下げることも可
能である。
明する。本発明によって、一般式(2)で示される3−
アルキルスルホニル安息香酸誘導体をエステル化する反
応は、通常、酸触媒の存在下で実施される。ここで、酸
触媒としては硫酸、塩酸などの鉱酸、脂肪族スルホン
酸、芳香族スルホン酸などの有機酸、あるいはフッ化ホ
ウ素エーテラートなどのルイス酸などが使用される。ま
た、反応溶媒としてはC1 〜C5 直鎖または分枝鎖脂肪
族アルコールが用いられ、該アルコール以外のアルコー
ル類のように安息香酸誘導体(2)と反応して好ましく
ない生成物を生ぜしめるものを除けば、あらゆる溶媒が
使用できるが、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素、塩化メチレン、クロルベンゼンなどのハロゲン化炭
化水素などが好適に用いられる。また、反応温度として
は、通常、温度制御の容易さ等から、使用する溶媒の沸
点、即ち還流下で行うのが一般的であるが、比較的良好
な反応速度が得られる範囲内で、温度を下げることも可
能である。
【0022】また、エステル化反応により生ずる水を強
制的に系外に留去することにより、エステル化反応を効
率的に行うことが出来る。例えば、エステル化反応の後
段で新たに該アルコールを添加することにより容易に行
われる。
制的に系外に留去することにより、エステル化反応を効
率的に行うことが出来る。例えば、エステル化反応の後
段で新たに該アルコールを添加することにより容易に行
われる。
【0023】
【発明の効果】本発明の方法によれば、目的とする3−
アルキルスルホニル安息香酸エステルを高品質、高収率
で、工業的に極めて有利に製造することができる。
アルキルスルホニル安息香酸エステルを高品質、高収率
で、工業的に極めて有利に製造することができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の方法を実施例により、更に具
体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。
体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。
【0025】実施例1 500mlのガラス製四ツ口フラスコにクロルスルホン
酸269gを仕込み、4−イソプロピル安息香酸70g
を少しずつ添加する。添加終了後90℃に昇温し、同温
度で8時間攪拌する。次に内温を60℃まで冷却し、塩
化チオニル68gを滴下する。滴下終了後、同温度で1
時間保温する。保温終了後40℃まで冷却したのち、氷
水850gを仕込み、氷浴で冷却した2リットルのガラ
ス製四ツ口フラスコへ攪拌下、温度を10℃以下に保ち
ながら、少しずつ注加する。注加終了後30分間同温度
で攪拌したのち、析出した結晶をろ過し、氷水400g
で洗浄したのち減圧乾燥する。スルホニルクロライド体
の得量103.6g、収率92.5%。
酸269gを仕込み、4−イソプロピル安息香酸70g
を少しずつ添加する。添加終了後90℃に昇温し、同温
度で8時間攪拌する。次に内温を60℃まで冷却し、塩
化チオニル68gを滴下する。滴下終了後、同温度で1
時間保温する。保温終了後40℃まで冷却したのち、氷
水850gを仕込み、氷浴で冷却した2リットルのガラ
ス製四ツ口フラスコへ攪拌下、温度を10℃以下に保ち
ながら、少しずつ注加する。注加終了後30分間同温度
で攪拌したのち、析出した結晶をろ過し、氷水400g
で洗浄したのち減圧乾燥する。スルホニルクロライド体
の得量103.6g、収率92.5%。
【0026】次に300mlガラス製四ツ口フラスコに
亜硫酸ナトリウム20g、重炭酸ナトリウム20g、上
水105gを仕込み、攪拌下前記のスルホニルクロライ
ド体36gを添加する。添加終了後、70℃まで昇温
し、同温度で1時間攪拌する。次にクロロ酢酸21gを
仕込み、同温度で1時間攪拌したのち、47%水酸化ナ
トリウム20gを滴下する。滴下終了後フラスコに蒸留
装置を取付け昇温する。水を留出させながら、内温12
5℃まで昇温したのち、蒸留装置を還流装置に取りかえ
る。125℃で12時間保温したのち、90〜100℃
の熱水150gを滴下する。滴下終了後30℃まで冷却
し、35%塩酸でPH=1まで酸析する。析出した結晶
をろ過し、上水150gで洗浄したのち、100℃で乾
燥する。3−メチルスルホニル−4−イソプロピル安息
香酸の得量29.3g、収率88.3%、純度(LC面
積百分率値)99.1%。
亜硫酸ナトリウム20g、重炭酸ナトリウム20g、上
水105gを仕込み、攪拌下前記のスルホニルクロライ
ド体36gを添加する。添加終了後、70℃まで昇温
し、同温度で1時間攪拌する。次にクロロ酢酸21gを
仕込み、同温度で1時間攪拌したのち、47%水酸化ナ
トリウム20gを滴下する。滴下終了後フラスコに蒸留
装置を取付け昇温する。水を留出させながら、内温12
5℃まで昇温したのち、蒸留装置を還流装置に取りかえ
る。125℃で12時間保温したのち、90〜100℃
の熱水150gを滴下する。滴下終了後30℃まで冷却
し、35%塩酸でPH=1まで酸析する。析出した結晶
をろ過し、上水150gで洗浄したのち、100℃で乾
燥する。3−メチルスルホニル−4−イソプロピル安息
香酸の得量29.3g、収率88.3%、純度(LC面
積百分率値)99.1%。
【0027】次に100mlガラス製四ツ口フラスコに
前記の3−メチルスルホニル−4−イソプロピル安息香
酸10g、p−トルエンスルホン酸1水和物0.4g、
メタノール30g を仕込み、攪拌下昇温する。還流(約
66℃)が開始したら、同温度で6時間保温する。保温
終了後、フラスコに蒸留装置を取付け、加熱して溶媒を
留出させる。浴温90℃まで留出させた(流出量約22
g)のち、内温60℃まで冷却し、新たにメタノール2
0gを加える。再度還流装置に取り替え、昇温、還流さ
せる。還流開始後、同温度で3時間保温したのち、20
℃まで徐冷する。析出した結晶をろ過し、少量のメタノ
ールで洗浄したのち、50℃で乾燥する。3−メチルス
ルホニル−4−イソプロピル安息香酸メチルの得量9.
7g、収率91.7%、純度(LC面積百分率値)9
9.4%。
前記の3−メチルスルホニル−4−イソプロピル安息香
酸10g、p−トルエンスルホン酸1水和物0.4g、
メタノール30g を仕込み、攪拌下昇温する。還流(約
66℃)が開始したら、同温度で6時間保温する。保温
終了後、フラスコに蒸留装置を取付け、加熱して溶媒を
留出させる。浴温90℃まで留出させた(流出量約22
g)のち、内温60℃まで冷却し、新たにメタノール2
0gを加える。再度還流装置に取り替え、昇温、還流さ
せる。還流開始後、同温度で3時間保温したのち、20
℃まで徐冷する。析出した結晶をろ過し、少量のメタノ
ールで洗浄したのち、50℃で乾燥する。3−メチルス
ルホニル−4−イソプロピル安息香酸メチルの得量9.
7g、収率91.7%、純度(LC面積百分率値)9
9.4%。
【0028】実施例2 500mlのガラス製四ツ口フラスコに亜硫酸ナトリウ
ム26g、重炭酸ナトリウム26g、上水137gを仕
込み、攪拌下実施例1に記載の方法によって得られたス
ルホニルクロライド体47gを添加する。添加終了後、
70℃まで昇温し、同温度で1時間攪拌する。次にα−
ブロモプロピオン酸44gを滴下し、同温度で1時間攪
拌したのち、85%水酸化カリウム20gを添加する。
添加終了後、30分攪拌したのち、1リットルのオート
クレーブ(耐圧50Kg/cm2)に移し、攪拌下15
0℃まで昇温する。昇温後、同温度で5時間保温(この
時の圧力は5.8〜6.6Kg/cm2 )したのち、3
0℃まで冷却する。1リットルのガラス製四ツ口フラス
コに移し、35%塩酸でPH=1まで酸析する。析出し
た白色結晶をろ過し、上水120gで洗浄したのち、8
0℃で乾燥する。3−エチルスルホニル−4−イソプロ
ピル安息香酸の得量38.5g、収率84.0%、純度
(LC面積百分率値)98.3%。
ム26g、重炭酸ナトリウム26g、上水137gを仕
込み、攪拌下実施例1に記載の方法によって得られたス
ルホニルクロライド体47gを添加する。添加終了後、
70℃まで昇温し、同温度で1時間攪拌する。次にα−
ブロモプロピオン酸44gを滴下し、同温度で1時間攪
拌したのち、85%水酸化カリウム20gを添加する。
添加終了後、30分攪拌したのち、1リットルのオート
クレーブ(耐圧50Kg/cm2)に移し、攪拌下15
0℃まで昇温する。昇温後、同温度で5時間保温(この
時の圧力は5.8〜6.6Kg/cm2 )したのち、3
0℃まで冷却する。1リットルのガラス製四ツ口フラス
コに移し、35%塩酸でPH=1まで酸析する。析出し
た白色結晶をろ過し、上水120gで洗浄したのち、8
0℃で乾燥する。3−エチルスルホニル−4−イソプロ
ピル安息香酸の得量38.5g、収率84.0%、純度
(LC面積百分率値)98.3%。
【0029】次に200mlガラス製四ツ口フラスコに
前記の3−エチルスルホニル−4−イソプロピル安息香
酸20g、p−トルエンスルホン酸1水和物0.8g、
エタノール40g、トルエン20gを仕込み、攪拌下昇
温する。還流(約80℃)開始したら、同温度で5時間
保温する。保温終了後、フラスコに蒸留装置を取付け、
加熱して溶媒を留出させる。浴温100℃まで留出させ
た(流出量約40g)のち、内温70℃まで冷却し、新
たにエタノール40gを加える。再度還流装置に取り替
え、昇温、還流させる。還流開始後、同温度で3時間保
温したのち、20℃まで徐冷する。析出した結晶をろ過
し、少量のエタノールで洗浄したのち、50℃で乾燥す
る。3−エチルスルホニル−4−イソプロピル安息香酸
エチルの得量18.4g、収率87.4%、純度(LC
面積百分率値)99.2%。
前記の3−エチルスルホニル−4−イソプロピル安息香
酸20g、p−トルエンスルホン酸1水和物0.8g、
エタノール40g、トルエン20gを仕込み、攪拌下昇
温する。還流(約80℃)開始したら、同温度で5時間
保温する。保温終了後、フラスコに蒸留装置を取付け、
加熱して溶媒を留出させる。浴温100℃まで留出させ
た(流出量約40g)のち、内温70℃まで冷却し、新
たにエタノール40gを加える。再度還流装置に取り替
え、昇温、還流させる。還流開始後、同温度で3時間保
温したのち、20℃まで徐冷する。析出した結晶をろ過
し、少量のエタノールで洗浄したのち、50℃で乾燥す
る。3−エチルスルホニル−4−イソプロピル安息香酸
エチルの得量18.4g、収率87.4%、純度(LC
面積百分率値)99.2%。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式(2) 【化−1】 (式中、R1 、R2 はC1 〜C5 の直鎖または分枝鎖ア
ルキル基を表わす)で示される3−アルキルスルホニル
安息香酸誘導体を酸触媒、溶媒及びエステル化剤の存在
下にエステル化することを特徴とする一般式(1) 【化−2】 (式中、R1 、R2 、R3 はC1 〜C5 直鎖または分枝
鎖アルキル基を表わす)で示される3−アルキルスルホ
ニル−4−アルキル安息香酸エステルの製造方法。 - 【請求項2】 エステル化剤が、C1 〜C5 直鎖または
分枝鎖脂肪族アルコールから選ばれる請求項1に記載の
3−アルキルスルホニル−4−アルキル安息香酸エステ
ルの製造方法。 - 【請求項3】 溶媒及びエステル化剤が同一である請求
項1又は請求項2のいずれかに記載の3−アルキルスル
ホニル−4−アルキル安息香酸エステルの製造方法。 - 【請求項4】 エステル化反応により生ずる水を強制的
に系外に留去することを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載の3−アルキルスルホニル−4−ア
ルキル安息香酸エステルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10121718A JPH11302249A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 3−アルキルスルホニル−4−アルキル安息香酸エステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10121718A JPH11302249A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 3−アルキルスルホニル−4−アルキル安息香酸エステルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11302249A true JPH11302249A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14818170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10121718A Pending JPH11302249A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 3−アルキルスルホニル−4−アルキル安息香酸エステルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11302249A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103804248A (zh) * | 2012-11-07 | 2014-05-21 | 嘉兴学院 | 一种3-(β-硫酸酯乙基砜基)-N-乙基苯胺的合成方法 |
-
1998
- 1998-04-14 JP JP10121718A patent/JPH11302249A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103804248A (zh) * | 2012-11-07 | 2014-05-21 | 嘉兴学院 | 一种3-(β-硫酸酯乙基砜基)-N-乙基苯胺的合成方法 |
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