JPH11302121A - 緑茶カテキンを用いた抗菌剤 - Google Patents

緑茶カテキンを用いた抗菌剤

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JPH11302121A
JPH11302121A JP10106372A JP10637298A JPH11302121A JP H11302121 A JPH11302121 A JP H11302121A JP 10106372 A JP10106372 A JP 10106372A JP 10637298 A JP10637298 A JP 10637298A JP H11302121 A JPH11302121 A JP H11302121A
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JP
Japan
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green tea
antibacterial agent
antimicrobial agent
antibacterial
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP10106372A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuko Tokunaga
睦子 徳永
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FUUDEIAMU TOKUNAGA KK
Original Assignee
FUUDEIAMU TOKUNAGA KK
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Publication date
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Publication of JPH11302121A publication Critical patent/JPH11302121A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】人体に無害で、取り扱いの容易な抗菌剤を提供
すること。 【解決手段】緑茶より抽出したカテキンをアルコールに
溶解するとともに、水を配合して生成した。そして、こ
れをスプレー容器1内に収容し、スプレー塗布可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、緑茶カテキンを
用いた抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品や台所用品などを殺菌する場
合、薄めたアルコール等を用いたり、他の合成化学薬品
を用いることがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、食品等
にアルコール臭が強く残ったりしては、たとえ人体に無
害であっても食品としての価値が損なわれ、また、合成
化学薬品などは人体へ悪影響を与えるおそれがあり、一
般家庭や飲食店では抗菌剤の使用は普及していない。
【0004】したがって、夏季などには大腸菌や黄色ブ
ドウ状球菌等を原因とする食中毒の発生が後を断たない
という現状がある。
【0005】そこで、人体に全く無害で、かつ手軽に使
用することのできる抗菌剤の開発が望まれていた。
【0006】本発明は上記課題を解決することのできる
緑茶カテキンを用いた抗菌剤を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明は、緑茶より抽出したカテキ
ンをアルコールに溶解するとともに、水を配合して生成
した。
【0008】また、請求項2記載の本発明では、上記抗
菌剤をスプレー容器内に収容し、スプレー塗布可能とし
た。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、緑茶より抽出したカテ
キンをアルコールに溶解するとともに、水を配合して生
成したものである。
【0010】これい用いる場合は、一般のスプレー容器
内に収容して必要箇所にスプレー塗布して用いることが
できる。
【0011】すなわち、緑茶に含まれる緑茶カテキン
は、食中毒の原因となる大腸菌や黄色ブドウ状球菌等、
あるいは院内感染の原因となる緑膿菌等、さらには水虫
等の菌に対して抗菌作用があり、また同時に消臭作用が
あることも知られている。
【0012】そこで、緑茶から抽出した緑茶カテキンを
エタノールに溶解し、さらに、精製水を配合するととも
に、その他の添加剤を加えて液状の抗菌剤を生成し、こ
れを必要箇所にスプレー塗布することにより、簡便に抗
菌効果を得ることができる。
【0013】かかる抗菌剤は天然素材である茶に含まれ
るカテキンを使用しているので人体には全く無害であ
り、ほのかな茶の香りがするだけなのでその用途は広
く、例えば、刺身や生野菜などの生鮮食品に直接スプレ
ーしたり、包丁や俎、ふきんなどの台所用品へのスプレ
ー塗布、さらには、畳やフローリングなどにスプレーし
て部屋の抗菌や消臭に使用したり、あるいは空調機のフ
ィルターの清掃後にスプレーするなど、あらゆる物へ適
用することができる。
【0014】なお、本抗菌剤に添加する添加剤として
は、プロピオングリコール、グリセリン脂肪酸エステ
ル、グリセリン、香料などがある。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を具体的に説明す
る。
【0016】本実施例に係る抗菌剤Aを以下の組成とし
た。
【0017】 エタノール 10.0 % 緑茶カテキン 0.5 精製水 89.0 プロピオングリコール 0.4 グリセリン脂肪酸エステル 0.1 グリセリン 0.05 香料 0.05 上記抗菌剤Aは、天然素材である茶に含まれるカテキン
を使用しているので人体には全く無害であり、食料品に
用いることができる他、その他の台所用品、あるいは、
畳や壁、その他の調度品などあらゆる物への適用が可能
となる。
【0018】かかる抗菌剤Aを用いるために、図1〜図
3に示すような周知のスプレー容器1に収容し、必要箇
所にスプレー塗布可能とした。
【0019】図1では、抗菌剤Aを包丁2や俎3に直接
スプレー塗布している。なお、本発明に係る抗菌剤A
は、包丁2や俎3の他、食器類、台所のシンク、生ゴミ
入れなど、台所用品全てに適用可能である。
【0020】図2では、抗菌剤Aをペーパータオル4に
スプレーし、ペーパータオル4に抗菌処理を施してい
る。
【0021】さらに、この抗菌処理したペーパータオル
4に生魚5をくるんで冷蔵庫等に保存した結果、直接冷
蔵庫保存した生魚に比べてその鮮度をより長期に保持で
きることが分かった。ここでは生魚5としたが、肉類や
野菜・果実など、生鮮食品全てに適用可能である。な
お、ペーパータオル4に代えてふきんを使用しても構わ
ない。ペーパータオル4であれば使い捨てでよく、ふき
んであれば洗うことで繰り返し使用することができる。
【0022】また、抗菌剤Aは上記したように人体に全
く無害であり、生魚5等の生鮮食品に直接スプレーして
も差し支えない。
【0023】また、本抗菌剤Aは、食品や台所用品ばか
りでなく、家屋内の畳やフローリング、あるいは壁、さ
らにはエアコン等の空調機のフィルター、その他調度品
等にも適用することができる。
【0024】図3では、本抗菌剤Aを畳6にスプレー塗
布している。
【0025】抗菌剤A、すなわち緑茶カテキンは、水虫
などの皮膚病の原因となる菌に対しても抗菌効果がある
ので、畳6に塗布してこれに直接肌を接触させれば、看
者は意識することなく皮膚病治療が行えるとともに、他
者への伝染も防止することができる。
【0026】ここで、本抗菌剤Aの抗菌(除菌)効果に
ついて、2通りの方法による試験結果を示す。
【0027】第1の試験 試験は生野菜を通常の水洗い処理したものと、本抗菌剤
Aに含まれる緑茶カテキンを溶解した水溶液に浸したも
のとで比較したものである。
【0028】(評価方法) 1)市販のレタスの可食部分を約5cmにカットする。
【0029】2)100gのカットレタスをバラバラにし
て、本抗菌剤Aに含まれる精製した緑茶カテキンを0.
05%含有する1リットルの水溶液中に10分間浸漬す
る。
【0030】3)浸漬後、水溶液中からレタスを取出し、
脱水機にて水切りする。
【0031】4)水切りしたレタス5gを滅菌水95ミリ
リットルとともに無菌的に湿式粉砕する。
【0032】5)粉砕したレタスをスラリー化し、標準寒
天培地を用いた定法により一般細菌数を測定し、レタス
の1g当たりの菌数を算出する。
【0033】6)かかる試験を3回繰り返して平均値を算
出する。
【0034】7)無処理レタスとして、緑茶カテキンを全
く含まない水のみを用いて上記同様な処理を行ってレタ
スの1g当たりの菌数を算出する。
【0035】試験結果は次表の通りである。
【0036】
【表1】
【0037】試験結果から分かるように、抗菌剤Aを使
用すると初発菌数から約1/10に除菌することができ
た。
【0038】第2の試験 試験は、試料となる菌液(緑膿菌及び黄色ブドウ状球
菌)を染み込ませた濾紙に本発明に係る抗菌剤Aをスプ
レーし、経時的な菌数の変化を見たものである。
【0039】(試験方法) 1)乾燥した滅菌濾紙をシャーレに入れ、菌液(105
/ミリリットル)で濾紙を湿らせる。
【0040】2)本抗菌剤Aを1ミリリットル、5ミリリ
ットルスプレーし、0、2、4、6時間放置する。
【0041】3)滅菌生理食塩水10ミリリットルにて濾
紙から菌を溶出し、溶出液1ミリリットル中の生菌数を
測定する。
【0042】試験結果は図4及び図5に示す通りであ
る。なお、図4は試料となる菌として緑膿菌を用いた結
果であり、図5は黄色ブドウ状球菌を用いた結果であ
る。
【0043】図4及び図5に示すように、1ミリリット
ル以上の抗菌剤Aをスプレー塗布すると、その塗布量に
応じて、菌数が経時的に著しく減少することが分かる。
【0044】このことからも、抗菌剤Aは十分な抗菌
(除菌)作用を有することが明らかになった。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の本発明では、緑茶より
抽出したカテキンをアルコールに溶解するとともに、水
を配合して生成したことにより、人体に全く無害で、か
つ、消臭作用のある抗菌剤を得ることができ、しかも、
液状なので使用しやすい。
【0046】請求項2記載の本発明では、請求項1で
得た抗菌剤をスプレー容器内に収容してスプレー塗布可
能としたことにより、取り扱いがより容易となって、一
般家庭でも手軽に抗菌処理を行うことができ、食品をは
じめ、台所用品に用いて食中毒を防止することができ、
さらに、畳やフローリング、壁、空調機のフィルター、
その他家屋内の調度品などに用いて皮膚病の伝染や、ペ
ット臭の消臭を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る抗菌剤の使用例を示す説明図であ
る。
【図2】本発明に係る抗菌剤の使用例を示す説明図であ
る。
【図3】本発明に係る抗菌剤の使用例を示す説明図であ
る。
【図4】本発明に係る抗菌剤の抗菌効果を示すグラフで
ある。
【図5】本発明に係る抗菌剤の抗菌効果を示すグラフで
ある。
【符号の説明】 A 抗菌剤 1 スプレー容器 2 包丁 3 俎 4 ペーパータオル 5 生魚 6 畳
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A23L 3/3544 A23L 3/3544 C07D 311/62 C07D 311/62

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緑茶より抽出したカテキンをアルコールに
    溶解するとともに、水を配合して生成したことを特徴と
    する緑茶カテキンを用いた抗菌剤。
  2. 【請求項2】スプレー容器内に収容し、スプレー塗布可
    能としたことを特徴とする請求項1記載の緑茶カテキン
    を用いた抗菌剤。
JP10106372A 1998-04-16 1998-04-16 緑茶カテキンを用いた抗菌剤 Pending JPH11302121A (ja)

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