JPH11302095A - 集光加熱装置及び集光加熱式単結晶製造装置 - Google Patents

集光加熱装置及び集光加熱式単結晶製造装置

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JPH11302095A
JPH11302095A JP10957698A JP10957698A JPH11302095A JP H11302095 A JPH11302095 A JP H11302095A JP 10957698 A JP10957698 A JP 10957698A JP 10957698 A JP10957698 A JP 10957698A JP H11302095 A JPH11302095 A JP H11302095A
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JP
Japan
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filament
crystal
focal point
lamp
heating device
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JP10957698A
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Sachikazu Abe
祥和 阿部
Takashi Watabe
隆 渡部
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶径を大きくしても高品質な単結晶を育成
できると共に、ランプのフィラメントの位置合わせの許
容量の大きい集光加熱装置の実現。 【解決手段】 コイル状のフィラメント14を有するラン
プ4と、一方の焦点11に配置されたランプのフィラメン
ト14から放射される光束を他方の焦点12に収束する収束
ユニット5 とを備え、収束ユニットの他方の焦点12に配
置された物体1,2,3 を加熱する集光加熱装置において、
ランプのフィラメント14はコイル軸の方向から見た形状
が楕円である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲンランプな
どのフィラメントを有するランプを光源(熱源)とし、
浮遊溶融帯(Floating Zone) 法(以下、FZ法と称す
る。)又は溶媒移動浮遊溶融帯(Travelling Solvent Fl
oating Zone)法(以下、TSFZ法と称する。)による
単結晶製造で使用される集光加熱装置及びそれを使用し
た集光加熱式単結晶製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】FZ法は、図1に示すように、結晶原料
棒(Feed)1及び種結晶(Seed)3を一方の端
が接触するように鉛直方向に同軸で保持し、その接触部
分を加熱溶融して溶融帯(Zone)2を作り、Fee
d1とSeed3を図示の育成方向に徐々に移動させる
ことによりZone2の位置がFeed1側に移動し、
Seed3の単結晶を育成する方法である。Zone2
ではFeed1の原料が溶融され、溶融した原料がSe
ed3に析出する。TSFZ法も基本的な構成は同じで
あるが、Zone2に溶媒(フラックス)を用いる点が
異なる。Zone2を加熱する加熱源としては、レー
ザ、アーク・イメージ、ハロゲンランプなどが使用され
る。レーザを使用する場合には、レーザビームをZon
e2に収束するためにレンズなどが使用される。アーク
・イメージ、ハロゲンランプなどを使用する場合は、レ
ンズも使用できるが、反射鏡を利用してZone2に光
束を収束するのが一般的である。
【0003】図2は、ハロゲンランプ4と回転楕円面鏡
5を用いた赤外線集中加熱形の集光加熱装置を使用した
FZ法単結晶製造装置の構成を示す図である。図2に示
すように、このFZ法単結晶製造装置においては、石英
ガラス管13内に結晶原料棒(Feed)1を保持する
上主軸8と、種結晶(Seed)3を保持する下主軸7
が設けられている。上主軸8と下主軸7は、同期して回
転しながら上下方向に移動できるようになっている。石
英ガラス管13の内部は、雰囲気ガス入口10aから供
給され雰囲気ガス出口10bから排出される適当な雰囲
気ガスで満たされている。参照番号5は回転楕円面鏡
で、一方の焦点11にはハロゲンランプ11が配置さ
れ、他方の焦点12にはFeed1とSeed2の接触
部分が配置される。焦点12の部分ではハロゲンランプ
11から放射された赤外線などの光束が収束されて高温
になるので、Feed1とSeed3の接触部分は溶融
帯(Zone)2が形成される。TVカメラ9は、Zo
ne2の溶融状態を監視するために設けられている。
【0004】FZ法及びTSFZ法は、Zone2が表
面張力で保持されているため、ルツボを必要としない。
そのため、高融点材料の単結晶育成を行うことができる
という特徴に加えて、ルツボからの不純物の混入がな
く、高品質な結晶を育成しやすいという特徴がある。現
在では口径152.4mm (6インチ)クラスのシリコン(Si)
単結晶や、Y3Fe5O12(YIG)などの磁性体単結晶、T
iCなどの高融点金属の単結晶育成に使用されている。
【0005】図2の装置では、ハロゲンランプ4から放
射される光束を回転楕円面鏡5で収束している。図3
は、その収束状態を説明する図であり、(1)が側面図
を、(2)が上面図を示す。ハロゲンランプ4は、石英
ガラスなどの管内にタングステン線などの線材で作られ
たフィラメント14を設け、ハロゲン元素で封止してい
る。線材に電流を流すことによりフィラメント14が高
温になり発光する。フィラメント14は、線材をコイル
状に巻いたもので、図3の(1)に示すように、コイル
の軸の方向から見た形状は円形である。参照番号15は
コイルの直径を示す。ハロゲンランプ4は、フィラメン
ト14が回転楕円面鏡5の一方の焦点11に位置するよ
うに配置され、他方の焦点12の部分にフィラメント1
4のイメージ像16が結像される。図3に示すように、
フィラメント14は、コイルの軸がFeed1とSee
d3の軸に垂直になるように配置される。従って、Zo
ne2の長さはフィラメント14のイメージ像16の大
きさ、つまり、フィラメント14のコイルの直径15に
よって決定されることになる。
【0006】FZ法及びTSFZ法による単結晶育成で
は、Zone2を表面張力で保持している関係上、その
長さには限界があり、長すぎる場合には溶融した材料が
垂れ落ちてしまう。従って、結晶育成時には、育成に必
要な最適な温度の設定した上で、Zone2が適当な長
さ以内であることが必要である。FZ法及びTSFZ法
による単結晶育成で単位時間当りに得られる結晶の量
は、Feed1及びSeed2の直径と結晶の育成速度
の積で表される。従って、単位時間当りに得られる結晶
の量を増加させたい時には、Feed1及びSeed3
の直径を大きくして結晶自体の直径を大きくするか、F
eed1及びSeed3の送り速度を速くすることが考
えられる。しかし、育成速度が速すぎると完成した結晶
中には多数の欠陥が入るため、速度を速くするには限界
がある。従って、高品質の結晶の単位時間当りに得られ
る量を増加させるには、Feed1及びSeed3の直
径を大きくすることが望ましい。また、結晶の大口径化
も求められており、この点からもFeed1及びSee
d3の直径を大きくすることが求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】フィラメント14の直
径はそのままで単にFeed1及びSeed3の直径を
大きくしただけでは、フィラメント14及びフィラメン
トのイメージ像16に対してFeed1及びSeed3
の直径が大きくなってしまうため、軸に垂直な横方向の
全域について結晶育成に必要な温度が得られなくなる。
すなわち、結晶は非対称成長を起こしたり、TSFZ法
の場合には、部分的に温度が下がることにより、異相の
結晶を吐き出したりするために、正常な育成を行えなく
なる。
【0008】そこで、横方向の全域について結晶育成に
必要な温度を得るためには、フィラメント14の直径1
5を大きくする必要がある。すなわち、フィラメント1
4のイメージ像16を大きくして横方向の熱部分布を広
くするのである。また、Zone2の体積が増加するの
でその分熱量を増加させる必要があるが、ハロゲンラン
プ4の総光量を増加するには、ランプの寿命などを考慮
すればフィラメント14を大きくする必要がある。
【0009】しかし、フィラメント14のコイルの直径
を大きくすると、図4に示すように、溶融帯(Zon
e)2が長くなってしまい、Zone2が溶融した材料
の圧力で下側の部分が周囲に広がったようになる。そし
て、最悪の場合、表面張力がZone2を維持しきれな
くなり、溶融した材料が垂れ落ちてしまい、結晶の育成
を行えなくなる。このように、従来はハロゲンランプ4
のフィラメント径15によって育成できる結晶径が限ら
れており、結晶径を大きくするのが難しかった。
【0010】また、赤外線集中加熱形の単結晶育成装置
の問題点の一つとして、フィラメント14の位置合わせ
が難しいという問題がある。正常に単結晶の育成を行う
ためには、フィラメント14を正確に焦点11に位置さ
せる必要があり、合っていない場合には、Feed1及
びSeed3の直径が従来程度のものであっても、熱分
布の中心から外れることにより、結晶の非対称成長、異
相の吐き出しなどが起きる。
【0011】上記のような問題が生じるためにフィラメ
ント直径15は、あまり大きくできず、通常Feed1
及びSeed3の直径程度である。そのため、フィラメ
ント14のコイルの軸の位置、特に回転楕円面鏡5の長
軸方向の位置決め精度は、非常に厳しい。従来は、セッ
ティング治具や結晶の育成試作によってその位置合わせ
を行っているが、非常に手間のかかる作業となってい
る。
【0012】本発明はこのような問題を解決するための
もので、本発明の第1の目的は、均質で高品質な単結晶
を育成する場合の単位時間当りの生産量を増加させるこ
とできる集光加熱装置及び集光加熱式単結晶製造装置を
実現することであり、第2の目的は、フィラメントの位
置合わせの許容量が大きくランプのフィラメントの位置
調整が容易であるか又は調整自体を必要としない集光加
熱装置及び集光加熱式単結晶製造装置の実現を目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、本発明の集光加熱装置は、フィラメントの形状をコ
イルの軸の方向から見たときに、横方向の最大幅と縦方
向の最大幅が異なるようにする。すなわち、本発明の集
光加熱装置は、コイル状のフィラメントを有するランプ
と、一方の焦点に配置されたランプのフィラメントから
放射される光束を他方の焦点に収束する収束ユニットと
を備え、収束ユニットの他方の焦点に配置された物体を
加熱する集光加熱装置において、ランプのフィラメント
の形状は、コイル軸の方向から見たときに、横方向の最
大幅と縦方向の最大幅が異なることを特徴とする。
【0014】ランプのフィラメントはコイル軸の方向か
ら見たときに楕円であることが望しいが、長方形や菱形
であってもよい。本発明の集光加熱装置は、ランプのフ
ィラメントの形状が、コイル軸に垂直な方向から見たと
きに楕円などのアスペクト比が異なる形状であるため、
溶融帯を長くすることなしに溶融帯の直径を大きくでき
る。従って、結晶原料棒と種結晶を鉛直に同一軸に沿っ
て保持すると共に同一軸に沿って移動させる結晶保持・
移動機構と、集光加熱装置とを備え、結晶原料棒と種結
晶の接続部分が、集光加熱装置によって加熱される集光
加熱式単結晶製造装置に、本発明の集光加熱装置を使用
すれば、結晶原料棒と種結晶の直径を大きくでき、調整
も容易である。
【0015】上記のように収束ユニットは、回転楕円面
の一部を反射面とする反射鏡であることが望ましいが、
球面レンズなどを使用する場合にも適用可能である。ま
た、収束ユニットを、1つの焦点を共有する複数の異な
る収束エレメント、例えば、複数の回転楕円面鏡で構成
することができる。共通な焦点に結晶原料棒と種結晶棒
の接触点である溶融帯を配置し、他の焦点にランプのフ
ィラメントを配置する。これにより、溶融帯に供給する
エネルギを増加させることが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】第1実施例で使用する集光加熱式
単結晶製造装置は、従来技術の項で既に説明した図2に
示すような構成を有し、ハロゲンランプ4のフィラメン
トの形状のみが異なる。図5は、第1実施例におけるハ
ロゲンランプ4のフィラメント14の形状、及び回転楕
円面鏡5によって形成されるフィラメント14のイメー
ジ像16に対する結晶原料棒(Feed)1と、種結晶
(Seed)3と、溶融帯(Zone)2の位置関係を
示す図であり、従来例の図3に対応する図である。
【0017】図示のように、ハロゲンランプ4のフィラ
メント14の形状は、コイル軸の方向から見たときに楕
円であるように線材を巻いている。ハロゲンランプにつ
いてはよく知られているので、ここではこれ以上の説明
を省略する。フィラメント14のコイル軸の方向から見
た形状が楕円であるため、フィラメント14のイメージ
像16も楕円となる。従って、ランプ4とFeed1及
びSeed3を図5のように配置すれば、Zone2の
長さは楕円形のフィラメント14の短辺の長さで規定さ
れ、Zone2の水平面内(横方向)の大きさは楕円形
のフィラメント14の長辺の長さと、フィラメント14
の長さで規定されることになり、フィラメント14の楕
円形状及び長さを適当し設定することにより、Zone
2の軸方向の長さを長くすることなしに、水平面内の熱
分布のみを広くすることができる。
【0018】図6は、第1実施例におけるZone2の
部分の温度分布の測定例を示す図である。図示のよう
に、軸方向(鉛直方向)の高温の範囲は狭いが、軸に垂
直な方向(水平方向)の高温の範囲は広くなっている。
なお、参考のために、従来例における水平方向の温度分
布を破線で示す。従って、Feed1とSeed3の直
径を従来より大きくしても直径の全域にわたって十分な
加熱が行える。しかも、Zone2の鉛直方向の長さ
は、従来と同様に問題を生じない程度に短くできるの
で、結晶品質を低下させることなく結晶を育成すること
ができる。これにより、単位時間当りの生産量を増大さ
せて高品質の結晶を製造できる。
【0019】また、軸に垂直な方向の熱分布が従来より
も広くなっていることから、正常に結晶を育成するにあ
たってのフィラメント14の位置の焦点からのずれの許
容量も大きくなる。すなわち、従来高い位置合わせ精度
が要求された水平面内、特に回転楕円面鏡5の長辺の方
向の熱分布が広くなっているため、多少のセッティング
のずれがあっても正常な結晶育成が可能である。
【0020】ここで、第1実施例のより具体的な例を説
明する。この具体例の装置では、例えば、石英ガラス管
13の直径が60mm程度で、結晶材料棒(Feed)
1及び種結晶棒(Seed)3の直径が10mm程度
で、回転楕円面鏡5は短辺が210mmで、長辺が22
0mmである。回転楕円面鏡5は、真鍮材をくり抜いた
もので、内部の表面に金メッキが施されている。ハロゲ
ンランプ4は、回転楕円面鏡5に空けた穴を通してフィ
ラメントが焦点に位置するように配置され、回転楕円面
鏡5の外に設けたランプホルダに保持される。ランプホ
ルダはXYZステージに取り付けられ、フィラメントが
焦点に位置するように調整できるようになっている。ハ
ロゲンランプ4は、長さが160mm程度で、フィラメ
ント14の部分の管球の直径が45mm程度である。フ
ィラメント14は、線材を小さな直径のコイル状に巻い
たコイル材を大きなコイルとなるように巻いた2重螺旋
形のフィラメントで、大きなコイルは軸方向から見た時
に長辺が15mm程度で、短辺が10mm以下の楕円
で、長さが25mm程度である。使用時には定格より低
い電圧を印加しており、フィラメントの温度は約160
0°Cである。このような条件で、Zone2のもっと
もくびれた部分の直径が4〜9mmで、長さが8〜9m
mであった。
【0021】なお、この具体例は一例であり、育成する
結晶の種類、結晶棒の直径、育成速度などに応じて、Z
one2の温度、長さなどが適当な状態になるように、
フィラメントの形状、温度、総光束、などを設定する必
要がある。例えば、密度の高い物質の場合、その重さの
ためにZone2全体がSeed3側に偏ってしまい、
Zone2のくびれの位置はかなり上側に位置するの
で、Zone2が十分に小さくないと溶融した材料が垂
れ落ちることになる。また、物質によって溶融する温度
を異ならせる必要がある。また、フィラメントも2重螺
旋形とは限らず、1重のものを使用してもよい。なお2
重螺旋形の場合、小さな直径のコイル状に巻いたコイル
材は線材に相当するものとし、それを巻いた大きなコイ
ルの形状を、大きなコイルの軸方向から見た時にアスペ
クト比が異なるようにする。
【0022】第1実施例では、回転楕円面鏡5は1個
で、一方の焦点にハロゲンランプのヒラメントを配置
し、他方の焦点に結晶原料棒(Feed)1と種結晶棒
(Seed)3の接触部である溶融帯(Zone)2を
配置した。この配置ではZone2に供給できる光束は
1個のハロゲンランプの出力する総光束に制限される。
Zone2の部分に供給される総エネルギでZone2
の部分の温度が決定されるので、Zone2の部分を非
常な高温にするにはハロゲンランプの出力を増大させる
必要、すなわちフィラメントの温度を高くする必要があ
る。しかし、フィラメントの温度をあまり高くするのは
ハロゲンランプの耐久性などの点から問題がある。そこ
で、複数のハロゲンランプを使用するようにしたのが、
第2実施例である。
【0023】図7は、第2実施例の回転楕円面鏡の例で
あり、(1)は2個の回転楕円面鏡を組み合わせた例
を、(2)は4個の回転楕円面鏡を組み合わせた例を示
す。図7の(1)では、2個の回転楕円面鏡5aと5b
を焦点が一致するように配置する。Feed1とSee
d3はZone2が一致した焦点に位置するように配置
し、2個のハロゲンランプ4aと4bは回転楕円面鏡5
aと5bの別の焦点に配置する。これにより、Zone
2には2個のハロゲンランプ4aと4bから放射される
光束が収束されることになるので、Zone2の温度を
1個の回転楕円面鏡と1個のハロゲンランプの場合より
高くすることができる。もちろん、回転楕円面鏡の切り
欠かれる部分の割合は、1個の場合より大きくなるの
で、2個の回転楕円面鏡と2個のハロゲンランプを使用
してもZone2に2倍のエネルギが収束されるわけで
はないが、1個の場合より温度を高くすることができ
る。なお、ハロゲンランプ4aと4bのフィラメント
は、第1実施例と同様に、コイルの軸方向から見た形状
が楕円である。
【0024】図7の(2)に示すように、4個の回転楕
円面鏡51a〜51dと4個のハロゲンランプ52a〜
52dを配置することも可能である。この場合も、ハロ
ゲンランプ52a〜52dのフィラメントは、第1実施
例と同様に、コイルの軸方向から見た形状が楕円であ
る。以上フィラメントの形状が、コイル軸方向から見た
時に楕円である例を説明したが、例えば、図8の(1)
に示すような長方形や、図8の(2)に示すような菱形
としても類似の効果が得られる。なお、図8は1重螺旋
形のコイルで、コイル軸の方向から見た形状を示す。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィラメントのコイルの形状を従来の円形から、縦横の
アスペクト比が異なる楕円形とすることで、溶融帯の軸
方向の長さを長くすることなしに、横方向の熱分布のみ
を広くできる。これにより、結晶原料棒と種結晶棒の直
径を従来よりも大きくして結晶育成を行えるようにな
り、結晶品質を低下させることなしに、単位時間当りの
生産量を増大させることが可能になる。
【0026】また、横方向の熱分布が広くなるので、フ
ィラメントのセッティングの許容量が大きくなり、集光
加熱装置及びそれを使用した集光加熱式単結晶製造装置
の取扱いがより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浮遊溶融帯(FZ)法の原理を説明する図であ
る。
【図2】ハロゲンランプと回転楕円面鏡を用いた赤外線
集中加熱形の集光加熱装置を使用したFZ法単結晶製造
装置の構成を示す図である。
【図3】従来例におけるハロゲンランプのフィラメント
の形状、及び回転楕円面鏡によって形成されるフィラメ
ントのイメージ像に対する結晶原料棒と、種結晶と、溶
融帯の位置関係を示す図である。
【図4】従来例において、フィラメントのコイル形を大
きくした場合の問題を説明する図である。
【図5】第1実施例におけるハロゲンランプのフィラメ
ントの形状、及び回転楕円面鏡によって形成されるフィ
ラメントのイメージ像に対する結晶原料棒と、種結晶
と、溶融帯の位置関係を示す図である。
【図6】第1実施例における溶融帯部分の温度分布の測
定例を示す図である。
【図7】第2実施例における回転楕円面鏡、ランプ、及
び溶融帯の位置関係を示す図である。
【図8】フィラメントの他の形状例を示す図である。
【符号の説明】
1…結晶原料棒(Feed) 2…溶融帯(Zone) 3…種結晶棒(Seed) 4…ハロゲンランプ 5…回転楕円面鏡 11、12…焦点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル状のフィラメントを有するランプ
    と、 一方の焦点に配置された前記ランプのフィラメントから
    放射される光束を他方の焦点に収束する収束ユニットと
    を備え、 前記収束ユニットの前記他方の焦点に配置された物体を
    加熱する集光加熱装置において、 前記ランプのフィラメントの形状は、コイル軸の方向か
    ら見たときに、横方向の最大幅と縦方向の最大幅が異な
    ることを特徴とする集光加熱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の集光加熱装置であっ
    て、 前記ランプのフィラメントの形状は、コイル軸の方向か
    ら見たときに楕円である集光加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の集光加熱装置であっ
    て、 前記収束ユニットは、回転楕円面の一部を反射面とする
    反射鏡である集光加熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の集光加熱装置であっ
    て、 前記収束ユニットは、前記他方の焦点が同じ位置になる
    ように配置された複数の異なる収束エレメントで構成さ
    れ、 前記ランプは、フィラメントが各収束エレメントの前記
    一方の焦点に配置された複数のランプで構成され、 前記複数のランプの少なくとも1つのフィラメントのコ
    イルは、該コイル軸の方向から見た形状が楕円である集
    光加熱装置。
  5. 【請求項5】 結晶原料棒と種結晶を鉛直に同一軸に沿
    って保持すると共に該同一軸に沿って移動させる結晶保
    持・移動機構と、 請求項1から3のいずれか1項に記載の集光加熱装置と
    を備え、 前記結晶原料棒と種結晶の接続部分が、前記集光加熱装
    置の前記他方の焦点位置に位置するように配置した集光
    加熱式単結晶製造装置。
JP10957698A 1998-04-20 1998-04-20 集光加熱装置及び集光加熱式単結晶製造装置 Pending JPH11302095A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9776363B2 (en) 2013-11-15 2017-10-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Three-dimensional modeling head and three-dimensional modeling device

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9776363B2 (en) 2013-11-15 2017-10-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Three-dimensional modeling head and three-dimensional modeling device

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