JPH11301384A - 脱出補助装置 - Google Patents

脱出補助装置

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JPH11301384A
JPH11301384A JP10106679A JP10667998A JPH11301384A JP H11301384 A JPH11301384 A JP H11301384A JP 10106679 A JP10106679 A JP 10106679A JP 10667998 A JP10667998 A JP 10667998A JP H11301384 A JPH11301384 A JP H11301384A
Authority
JP
Japan
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opening
vehicle
escape
lever
plug
Prior art date
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Pending
Application number
JP10106679A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Kanto
力 管藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Araco Co Ltd filed Critical Araco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車室内外の圧力差を緩和できる脱出補助装置
を提供し、車両水没時に、乗員がドアを開けてすばやく
脱出できるようにする。 【解決手段】 車両のダッシュパネル1に車室内と外を
連通させる開口部2を設け、常には、栓受部3に栓4を
はめ込んで開口部2塞いでおく。車両水没時には、車室
内に設けたレバー4cをひねって栓4を栓受部3から外
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両水没時に、乗
員を脱出させ易くする脱出補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両は、一般的に、運転を誤って
水没したときに乗員を脱出させ易くするための方策が講
じられていない。例えば、窓を閉め切った状態で車両が
水没すると、水圧によりドアが開かず、乗員が脱出でき
なくなってしまう。その場合、窓を開けて車室内外の圧
力差を緩和すれば良いのだが、最近は、大半の車両がパ
ワーウインドウ装着車となっており、水没によって電気
系統が故障するからパワーウインドウが作動せず、窓を
開けることができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、車室内外の圧
力差を無くしてドアを開け易くするために、ハンマーで
窓(ウインドウガラス)を割ることが考えられる。しか
しながら、ハンマーを乗員の手が届く位置に、かつ、取
り外し易いように設置するためのちょうど良いスペース
がないし、また、無理に取り付けても車室内の雰囲気を
損なうだけである。しかも、水没時にはパニック状態に
なるのが普通であろうから、力の弱い女性に限らず男性
であってもハンマーを使って窓を割るのが難しい。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、車両水没時に、乗員を
脱出させ易くする脱出補助装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、以下のよう
な脱出補助装置を創作した。すなわち、第1の発明に係
る脱出補助装置は、車両に車室内と外を連通させる開口
部を設け、常にはその開口部を塞ぎ部材にて塞いでおく
一方、車両水没時には車室内に設けた開放手段によって
その塞ぎ部材を前記開口部から外すことができるように
構成したことを特徴としている。
【0006】上記の脱出補助装置を備えた車両では、塞
ぎ部材を外すと車室内と外が連通状態になる。すなわ
ち、車両の水没時に、開放手段により開口部を開けて車
室内外の圧力差を緩和することができるので、乗員がド
アを開けて脱出し易い。
【0007】第2の発明は、上記の脱出補助装置におい
て、前記塞ぎ部材は、車室内から前記開口部にあてがい
所定角度回転させてその開口部に係合させるように形成
された栓であることを特徴としている。
【0008】この栓は所定角度回転して開口部に係合し
ているから、風圧その他で不用意に外れるのが防がれ
る。他方、その栓を逆に回せば水圧がかかる方向に取り
外すことができるから開放手段を比較的簡素に構成でき
る。なお、塞ぎ部材に一定の水圧がかかったときにその
栓が外れるように開放手段を構成することも可能であ
る。
【0009】第3の発明は、上記の脱出補助装置におい
て、前記開放手段は運転席近傍位置に配設されて前記栓
部材に接続する操作レバーであることを特徴としてい
る。
【0010】この開放手段を有する脱出補助装置は、運
転席からのレバー操作で栓(塞ぎ部材)を取り外すこと
ができる。すなわち、レバーの配置が決まっているか
ら、操作が必要なときにまごつくことがない。この操作
レバーは、故障を避けるために手動式とするのが好まし
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参
照しながら説明する。図1は脱出補助装置を装備した車
両のダッシュパネル付近を示す断面図、図2は同車両の
インストルメントパネル(インパネともいう)の一部と
その付近を示す正面図、図3は脱出補助装置を説明する
斜視図である。図1〜図3に示すように、車両のダッシ
ュパネル1の運転席近傍位置に開口部2が形成され、車
室の内外がこの開口部2を介して連通するようになって
いる。ダッシュパネル1には開口部2と共に(同位置
に)栓受部3が設けてあり、栓受部3に対して栓4を着
脱することによって、開口部2を塞いだり開放したりす
ることができる。
【0012】上記の栓受部3は、図3及び図4に示すよ
うに、取付フランジ3aと筒体3bが一体に形成された
もので、筒体3bの円筒内周面には略周方向に延びる突
条部3cが設けられている。この突条部3cは、図示す
るように、切欠部3dによって分断された形状となって
いる。3eは締め付けボルト用の取付孔であり、栓受部
3は取付フランジ3aの下にゴムパッキンを挟んだ状態
でダッシュパネル1に固定される。
【0013】栓4は、筒体3bに適合する形状の栓本体
4a(塞ぎ部材ともいう)にロッド4bが接続してお
り、ロッド4bの先端にレバー4cが取り付けられ、ロ
ッド4bの中間部にはストッパ4dが設けられている。
栓本体4aの外周面には栓受部3の突条部3cに係合可
能な突条部4eが設けられていて、突条部4eは、筒体
3bに対して栓本体4aを軸線方向に差し込んだとき
に、切欠部3dにはまり込むことのできる形状に形成さ
れている。すなわち、突条部3c,4eは互いに係合可
能な係合部を構成しており、筒体3bと栓本体4aが軸
線回りに相対変位することによって突条部4eの回転角
位置を変え、両者の係脱を切り替えるようになってい
る。この係合部は、上記の形状のほかに、互いにはまり
合う凹凸部で構成しても良いし、めねじとおねじで構成
することもできる。その場合は、突条部3c,4eの場
合と同様にねじ山を断続させて形成し、わずかな回転角
度で取り外せるようにするのが好ましい。
【0014】この栓4は、突条部4eと切欠部3dの回
転角位置を合致させた状態で栓本体4aを筒体3bに差
し込んで開口部2を塞ぐように形成されていて、軸線方
向に差し込んだ後に、所定の角度(本例では約90°)
回転させることによって、突条部3cと突条部4eが係
合(螺合)するように形成されている。
【0015】そして、栓4のロッド4bは、インパネ補
強部材5に一端が固定されたブラケット6にてスライド
及び回転自在に支持されており、レバー4cを手前に引
いて栓本体4aを筒体3bから引き抜いたときに、スト
ッパ4dがブラケット6の支持部6aに当接することに
よって栓4がそれ以上座席側に飛び出さないようになっ
ている。本発明でいう開放手段は上記のように構成され
ている。
【0016】次に、上記構成の脱出補助装置の作用につ
いて説明する。車両の脱出補助装置は、常には、図1及
び図2に示したように栓受部3に栓4がはめ込まれて開
口部2が塞がれており、車室の内外が遮断されている。
いま仮に運転を誤って車両が水没したとすると、水圧に
よってドアが開かず、電気系統が故障するからパワーウ
インドウを作動させることもできない。そのような非常
事態になったときには、レバー4cを手でひねる(約9
0°回転させる)。すると、栓本体4aが回転して突条
部3cと突条部4eの係合が外れる。その際、レバー4
cを手で特に強く引っ張らなくても栓本体4aは水圧に
よって筒体3bから押し出されるが、ストッパ4dがブ
ラケット6の支持部6aに当接するとレバー4cはそれ
以上飛び出さないので安全である。こうして開口部2が
開放される結果、車室内外が連通状態になって圧力差が
緩和されるため、ドアが開け易くなる。
【0017】上記の脱出補助装置は、乗員の手が届きや
すい位置に操作ハンドルを設置できるから、とっさの時
でも操作しやすい。この操作ハンドルは手動式のシンプ
ルな構成であるから作動が確実である。また、ハンマー
を使って窓(ウインドウガラス)を割る必要がないから
ガラスの破片や破断部でけがをすることが避けられる。
なお、ハンマーを運転席周りに置く必要がないから雰囲
気を害さない。
【0018】なお、上記の実施形態において、開口部2
は比較的大きくするのが良いが、形状や設置場所は適宜
に変更可能である。また、開放手段はレバー4cにて突
条部3c,4eからなる係合部を操作する以外に、バタ
フライ弁を適宜に操作する構造であっても構わない。こ
の他、当業者の知識に基づき、種々の変更を加えた態様
で本発明を実施し得ることは勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、車室内の開放手段により開口部を開けることがで
きるから、車両水没時に、車室内外の圧力差を緩和して
ドアを開け易くし、すばやく乗員を脱出させることが可
能になる。また、開放手段の操作ハンドルを手が届きや
すい運転席近傍位置に設置し、いざというときに乗員が
まごつかないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る脱出補助装置を装備した車両の
ダッシュパネル近傍を示す断面図である。
【図2】同車両のダッシュパネル近傍の正面図である。
【図3】脱出補助装置を説明する斜視図である。
【図4】栓受部の平面図である。
【図5】栓の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ダッシュパネル 2 開口部 3 栓受部 4 栓 4a 栓本体(塞ぎ部材) 4c レバー 6 ブラケット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に車室内と外を連通させる開口部を
    設け、常にはその開口部を塞ぎ部材にて塞いでおく一
    方、車両水没時には車室内に設けた開放手段によってそ
    の塞ぎ部材を前記開口部から外すことができるように構
    成した脱出補助装置。
  2. 【請求項2】 前記塞ぎ部材は、車室内から前記開口部
    にあてがい所定角度回転させてその開口部に係合させる
    ように形成された栓である請求項1に記載の脱出補助装
    置。
  3. 【請求項3】 前記開放手段は運転席近傍位置に配設さ
    れて前記栓に接続する操作レバーである請求項2に記載
    の脱出補助装置。
JP10106679A 1998-04-16 1998-04-16 脱出補助装置 Pending JPH11301384A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10106679A JPH11301384A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 脱出補助装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP10106679A JPH11301384A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 脱出補助装置

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Publication Number Publication Date
JPH11301384A true JPH11301384A (ja) 1999-11-02

Family

ID=14439762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10106679A Pending JPH11301384A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 脱出補助装置

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5909013B1 (ja) * 2015-04-22 2016-04-26 一夫 有▲吉▼ 自動車水没時の緊急脱出装置
JP5909011B1 (ja) * 2015-03-13 2016-04-26 一夫 有▲吉▼ 自動車水没時の緊急脱出装置
JP5943442B1 (ja) * 2015-03-30 2016-07-05 一夫 有▲吉▼ 水没時外からでも救出できるようにした自動車水没時の緊急脱出装置
JP5997399B1 (ja) * 2016-01-20 2016-09-28 一夫 有▲吉▼ 自動車水没時の緊急脱出装置
JP6010211B1 (ja) * 2015-11-30 2016-10-19 一夫 有▲吉▼ 自動車水没時の緊急脱出用ゴム栓

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5909011B1 (ja) * 2015-03-13 2016-04-26 一夫 有▲吉▼ 自動車水没時の緊急脱出装置
JP5943442B1 (ja) * 2015-03-30 2016-07-05 一夫 有▲吉▼ 水没時外からでも救出できるようにした自動車水没時の緊急脱出装置
JP5909013B1 (ja) * 2015-04-22 2016-04-26 一夫 有▲吉▼ 自動車水没時の緊急脱出装置
JP6010211B1 (ja) * 2015-11-30 2016-10-19 一夫 有▲吉▼ 自動車水没時の緊急脱出用ゴム栓
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