JPH11300924A

JPH11300924A - オフセット印刷機

Info

Publication number: JPH11300924A
Application number: JP10158777A
Authority: JP
Inventors: Mikio Kobayashi; 幹雄小林; Tomoo Togawa; 偕生戸川
Original assignee: JM INSATSU KIKAI KK
Current assignee: JM INSATSU KIKAI KK
Priority date: 1998-02-19
Filing date: 1998-06-08
Publication date: 1999-11-02

Abstract

(57)【要約】【課題】設置面積の縮小化を図ることによって、操作
性及び作業性のよい多色印刷することを可能とするオフ
セット印刷機を提供する。【解決手段】版胴と、該版胴と連接して枚葉紙に印刷
するブランケット胴と、該ブランケット胴と連接して枚
葉紙を搬送し、枚葉紙を該ブランケット胴に圧接させる
圧胴と、からなる印刷部と、枚葉紙を該印刷部に給紙す
る給紙部と、枚葉紙を該印刷部から排紙する排紙部と、
からなるオフセット印刷機であって、該版胴と該ブラン
ケット胴を上下２段に設け、該給紙部及び該排紙部を該
印刷部に対して同じ方向の位置に配置し、枚葉紙を該印
刷部で反転して搬送するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、給紙部から搬送
される枚葉紙を短時間で大量に印刷するオフセット印刷
機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来公知のオフセット印刷機は、版胴
と、該版胴と連接して枚葉紙に印刷するブランケット胴
と、該ブランケット胴と連接して枚葉紙を搬送し、枚葉
紙を該ブランケット胴に圧接させる圧胴と、からなる印
刷ユニットを複数台有する印刷部と、枚葉紙を該印刷ユ
ニットに給紙する給紙部と、枚葉紙を該印刷ユニットか
ら排紙する排紙部と、から構成しており、印刷ユニット
の圧胴どうしを水平に並べて連接させたものや、印刷ユ
ニットの圧胴どうしがジグザグ状を呈するように連接さ
せたものがあり、これらは給紙部を上記印刷部の一側
に、排紙部を上記印刷部の他側に設けていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】オフセット印刷機は印
刷に必要な色数だけ、印刷ユニットが必要であり、従来
公知のオフセット印刷機は上記の通りの構成であるた
め、多色印刷をする場合には、必要色数分の印刷ユニッ
トを設けていたとともに、給紙部を上記印刷部の一側
に、排紙部を上記印刷部の他側に設けていた。そのため
以上のことを考慮して、莫大な設置面積を確保しなけれ
ばならないという問題点が生じた。また、莫大な設置面
積を確保する必要があることから、操作性が悪く、機付
人員への負担が大きいという問題点が生じたとともに、
作業性が悪いという問題点が生じた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明オフセット印刷機は、版胴と、該版胴と連
接して枚葉紙に印刷するブランケット胴と、該ブランケ
ット胴と連接して枚葉紙を搬送し、枚葉紙を該ブランケ
ット胴に圧接させる圧胴と、からなる印刷部と、枚葉紙
を該印刷部に給紙する給紙部と、枚葉紙を該印刷部から
排紙する排紙部と、からなるオフセット印刷機であっ
て、該版胴と該ブランケット胴を上下２段に設け、該給
紙部及び該排紙部を該印刷部に対して同じ方向の位置に
配置し、枚葉紙を該印刷部で反転して搬送するように構
成していることを特徴とする。

【０００５】上記印刷部の上段及び下段の夫々に上記圧
胴を配備しているとともに、上段及び下段に配備した該
圧胴と連接し、枚葉紙を反転して搬送する中間渡し胴を
設けていることを特徴とする。また、上記印刷部に夫々
が版胴とブランケット胴を連接する圧胴を複数設け、隣
接する該圧胴間に中間胴を設けて連接していることを特
徴とする。

【０００６】又は、圧胴を上記版胴及び上記ブランケッ
ト胴の複数倍の径とし、この圧胴の上段及び下段に該版
胴及び該ブランケット胴を連接していることを特徴とす
る。また、上記印刷部に夫々が上段及び下段に版胴及び
ブランケット胴を連接する圧胴を複数設け、隣接する該
圧胴間の上側及び下側の夫々に中間胴を配備して、隣接
する該圧胴に連接していることを特徴とする。さらに、
枚葉紙を反転して搬送するとともに、枚葉紙の印刷面を
反転して両面印刷することを可能としている反転ユニッ
トを設けていることを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図１乃至図１１は本発明オ
フセット印刷機の実施例を示した概略側面図であり、そ
のうち、図１乃至図７は片面刷りオフセット印刷機の実
施例を、図８至図１１は両面刷りと片面刷りとの兼用可
能なオフセット印刷機の実施例を示した概略側面図であ
る。これらオフセット印刷機の実施例は共通して、枚葉
紙Ｐに印刷する印刷部１と、枚葉紙Ｐを印刷部１に給紙
する給紙台２１を有する給紙部２０と、枚葉紙Ｐを印刷
部１から排紙する排紙台３１を有する排紙部３０と、か
ら構成している。

【０００８】図１乃至図４のオフセット印刷機の実施例
では、版胴１１と、版胴１１と連接し枚葉紙Ｐに印刷す
るブランケット胴１２と、ブランケット胴１２と連接し
て枚葉紙Ｐを搬送し、枚葉紙Ｐをブランケット胴１２に
圧接させる圧胴１３Ａ，１３Ｂと、からなる印刷ユニッ
ト１０を印刷部１に設けており、この印刷部１を上段及
び下段からなる２段構造にしている。また、印刷ユニッ
ト１０を上段及び下段に同数台配備している。さらに、
上段及び下段に配備した圧胴１３Ａ，１３Ｂと連接し、
枚葉紙Ｐを反転して搬送する中間渡し胴１６を設けてい
る。なお、図３及び図４の実施例は、上段及び下段に印
刷ユニット１０を複数台配備しており、隣接する印刷ユ
ニット１０間を中間胴１５によって繋げている。

【０００９】また、印刷部１に対して同じ向きの位置に
給紙部２０と排紙部３０とを配置しており、印刷部１の
下段と給紙部２０とが、また、印刷部１の上段と排紙部
３０とが夫々連接するようにしている。給紙部２０は給
紙台２１、２台の給紙受渡し胴２２、スウィング２４及
び給紙板２３から構成している。給紙台２１は給紙板２
３と連接している。また、給紙板２３の先方下側にスウ
ィング２４を設けており、このスウィング２４により下
から連接する給紙受渡し胴２２に枚葉紙Ｐを給紙するこ
とができるように構成している。さらに、２台目の給紙
受渡し胴２２は圧胴１３Ａと連接している。一方、排紙
部３０は排紙台３１、排紙受渡し胴３２及びグリッパー
付排紙搬送チェーン３３から構成しており、排紙台３１
は排紙搬送チェーン２３を介して、排紙受渡し胴３２と
連接している。さらに、排紙受渡し胴３２は圧胴１３Ｂ
と連接している。なお、本実施例では、版胴１１，ブラ
ンケット胴１２，圧胴１３Ａ，１３Ｂ，中間胴１５，給
紙受渡し胴２２及び排紙受渡し胴３２の径を略同径にし
ている。

【００１０】次に、図１乃至図４で示すオフセット印刷
機を実施例ごとに説明する。先ず、図１で示す第１実施
例及び図２で示す第２実施例のオフセット印刷機は、片
面２色刷りのオフセット印刷機である。これらの実施例
では、印刷ユニット１０を上下段に１台ずつ設けてお
り、上下に配備している圧胴１３Ａ，１３Ｂは中間渡し
胴１６と連接している。なお、第１実施例では中間渡し
胴１６の径は版胴１１等の径と略同径であるのに対し
て、第２実施例では中間渡し胴１６の径は版胴１１等の
径の略２倍である。また、下段に配備している圧胴１３
Ａは給紙受渡し胴２２と連接しているとともに、上段に
配備している圧胴１３Ｂは排紙受渡し胴３２と連接して
いる。

【００１１】以上の通り構成されている第１及び第２実
施例の作用について説明する。先ず、給紙台２１に載置
してある枚葉紙Ｐを給紙板２３へ搬送し、給紙板２３の
先方に設けたスウィング２４で枚葉紙Ｐを給紙受渡し胴
２２に受渡す。２台目の給紙受渡し胴２２に受け渡され
た枚葉紙Ｐを、圧胴１３Ａに搬送して印刷する。印刷さ
れた枚葉紙Ｐを中間渡し胴１６で反転し、上段の圧胴１
３Ｂに搬送する。さらに、ここで枚葉紙Ｐに２色目を印
刷する。印刷すると枚葉紙Ｐを排紙受渡し胴３２に搬送
し、グリッパー付排紙搬送チェーン３３を介して、排紙
台３１に載置する。

【００１２】図３で示す第３実施例のオフセット印刷機
は、片面４色刷りのオフセット印刷機であり、図４で示
す第４実施例のオフセット印刷機は、片面８色刷りのオ
フセット印刷機である。第３実施例では、印刷ユニット
１０を上下段に２台ずつ設けているのに対して、第４実
施例では、印刷ユニット１０を上下段に４台ずつ設けて
いる。これらの実施例では圧胴１３Ａ，１３Ｂは中間渡
し胴１６と連接しているとともに、中間胴１５を３個介
して同段の隣接する圧胴１３Ａ，１３Ｂどうしを連接し
ている。その他においては、第１及び第２実施例の構成
と同様である。なお、本実施例では中間渡し胴１６の径
は版胴１１等と略同径であるが、第２実施例に於ける中
間渡し胴１６と同様に、中間渡し胴１６の径は版胴１１
等の略２倍であってもよい。

【００１３】以上より構成されている第３及び第４実施
例の作用について説明する。先ず、給紙台２１に載置し
てある枚葉紙Ｐを給紙板２３へ搬送し、給紙板２３の先
方に設けたスウィング２４で枚葉紙Ｐを給紙受渡し胴２
２に受渡す。２台目の給紙受渡し胴２２に受け渡された
枚葉紙Ｐを、圧胴１３Ａに搬送して印刷する。ここで、
第３実施例では２色、第４実施例では４色印刷する。圧
胴１３Ａで印刷された枚葉紙Ｐを中間渡し胴１６で反転
し、上段の圧胴１３Ｂに搬送し、ここで下段と同様に、
第３実施例では２色、第４実施例では４色印刷する。印
刷された枚葉紙Ｐを排紙受渡し胴３２に搬送する。さら
に、グリッパー付排紙搬送チェーン３３を介して、枚葉
紙Ｐを排紙台３１に載置する。

【００１４】図５乃至図７に示す実施例のオフセット印
刷機は、印刷部１に、版胴１１及びブランケット胴１２
の２倍の径からなる圧胴１３の上段及び下段に、版胴１
１及びブランケット胴１２を設けて構成している。な
お、図６及び図７の実施例では、圧胴１３を複数台配備
しており、隣接する圧胴１３間の上側及び下側に中間胴
１５を設けて、隣接する圧胴１３間を繋げている。

【００１５】また、上記実施例と同様に、印刷部１に対
して同じ向きの位置に給紙部２０と排紙部３０とを配置
しており、印刷部１の下段と給紙部２０とが、また、印
刷部１の上段と排紙部３０とが夫々連接するように構成
している。給紙部２０は給紙台２１、２台の給紙受渡し
胴２２、スウィング２４及び給紙板２３から構成してい
る。給紙台２１は給紙板２３と連接している。また、給
紙板２３の先方下側にスウィング２４を設けており、こ
のスウィング２４により下から連接する２台有する給紙
受渡し胴２２に枚葉紙Ｐを給紙することができるように
構成している。さらに、２台目の給紙受渡し胴２２は圧
胴１３Ａと連接している。一方、排紙部３０は排紙台３
１、排紙受渡し胴３２及びグリッパー付排紙搬送チェー
ン３３から構成しており、排紙台３１はグリッパー付排
紙搬送チェーン３３を介して、排紙受渡し胴３２と連接
している。さらに、排紙受渡し胴３２は圧胴１３の上側
と連接している。なお、本実施例では、圧胴１３を除
く、版胴１１，ブランケット胴１２，中間胴１５、給紙
受渡し胴２２及び排紙受渡し胴３２の径は略同径であ
る。

【００１６】次に、図５乃至図７で示すオフセット印刷
機を実施例ごとに説明する。先ず、図５で示す第５実施
例のオフセット印刷機は、片面２色刷りのオフセット印
刷機である。この実施例では、版胴１１及びブランケッ
ト胴１２を１つの圧胴１３の上下に夫々配備している。
また、圧胴１３はこの圧胴１３に対して同じ方向の下側
で給紙受渡し胴２２と、上側で排紙受渡し胴３２と連接
している。

【００１７】以上の通り構成されている第５実施例の作
用について説明する。先ず、給紙台２１に載置してある
枚葉紙Ｐを給紙板２３へ搬送し、給紙板２３の先方に設
けたスウィング２４で枚葉紙Ｐを給紙受渡し胴２２に受
渡す。２台目の給紙受渡し胴２２に受け渡された枚葉紙
Ｐを、圧胴１３の下側に搬送して印刷する。印刷された
枚葉紙Ｐを圧胴１３で反転し、圧胴１３の上側に搬送す
る。さらに、ここで枚葉紙Ｐに２色目を印刷する。印刷
すると枚葉紙Ｐを排紙受渡し胴３２に搬送し、グリッパ
ー付排紙搬送チェーン３３を介して、排紙台３１に載置
する。

【００１８】図６で示す第６実施例のオフセット印刷機
は、片面４色刷りのオフセット印刷機であり、図７で示
す第７実施例のオフセット印刷機は、片面８色刷りのオ
フセット印刷機である。第６実施例では、圧胴１３を２
台設けているのに対して、第７実施例では、圧胴１３を
４台設けている。これらの実施例では圧胴１３間の上下
に夫々中間胴１５，１５を介して隣接する圧胴１３どう
しを連接している。その他においては、第５実施例の構
成と同様である。

【００１９】以上より構成されている第６及び第７実施
例の作用について説明する。先ず、給紙台２１に載置し
てある枚葉紙Ｐを給紙板２３へ搬送し、給紙板２３の先
方に設けたスウィング２４で枚葉紙Ｐを給紙受渡し胴２
２に受渡す。２台目の給紙受渡し胴２２に受け渡された
枚葉紙Ｐを、圧胴１３の下側に搬送して印刷する。ここ
で、第６実施例では２色、第７実施例では４色印刷す
る。圧胴１３の下側で印刷された枚葉紙Ｐを最外の圧胴
１３で反転して、圧胴１３の上側に搬送する。圧胴１３
の上側で、第３実施例では２色、第４実施例では４色印
刷する。印刷すると枚葉紙Ｐを、排紙受渡し胴３２に搬
送し、グリッパー付排紙搬送チェーン３３を介して、排
紙台３１に載置する。

【００２０】図８乃至図１１は片面刷りと両面刷りとが
兼用可能なオフセット印刷機の実施例を示した概略側面
図であり、そのうち図８の第８実施例は第１実施例に、
図９の第９実施例は第５実施例に、図１０の第１０実施
例は第６実施例に、図１１の第１１実施例は第７実施例
に対応する。

【００２１】第８乃至第１１実施例のオフセット印刷機
は、枚葉紙Ｐを反転して搬送するとともに、枚葉紙Ｐの
印刷面を反転して両面印刷することを可能としている反
転ユニット１４を、給紙部２０及び排紙部３０に対して
反対方向の位置に配置している。反転ユニット１４は、
隣接する胴を繋げる２台の中間胴１５Ａ，１５Ｂと、印
刷した枚葉紙Ｐを裏返して両面印刷することができるよ
うにする反転胴１７と、からなる。なお、本実施例で
は、反転胴１７と中間胴１５Ａ，１５Ｂとは略同径であ
る。また、３台の胴からなる反転ユニット１４のうち、
反転胴１７を反転ユニット１４の中間に設け、下側の圧
胴１３Ａ又は圧胴１３の下側と、反転胴１７とを、中間
胴１５Ａを介して連接しているとともに、上側の圧胴１
３Ｂ又は圧胴１３の上側と、反転胴１７とを、中間胴１
５Ｂを介して連接している。また、本実施例では、反転
胴１７のくわえ方を換えることにより、片面刷りと両面
刷りとを選択することができるようにしている。

【００２２】次に、第８乃至第１１実施例ごとに説明す
る。先ず、第８実施例は片面２色刷りと両面単色刷りと
の兼用可能なオフセット印刷機であり、印刷部１に第１
実施例と同様に印刷ユニット１０を上下段に１台づつ設
けているとともに、上下に配備している圧胴１３Ａ，１
３Ｂは反転ユニット１４と連接している。

【００２３】第９乃至第１１実施例は、第５乃至第７実
施例と同様に、印刷部１に、版胴１１及びブランケット
胴１２の２倍の径からなる圧胴１３の上段及び下段に、
版胴１１及びブランケット胴１２を設けているととも
に、第８実施例と同様に、圧胴１３は反転ユニット１４
と連接している。なお、第１０及び第１１実施例では、
圧胴１３を複数台配備しており、隣接する圧胴１３間を
夫々上下に配置する中間胴１５によって繋げている。よ
って、第９実施例では、片面２色刷りと両面単色刷りと
の兼用が、第１０実施例では、片面４色刷りと両面２色
刷りとの兼用が、第１１実施例では、片面８色刷りと両
面４色刷りとの兼用が、夫々可能である。

【００２４】以上の通り構成されている第８乃至第１１
実施例は以下のような作用をする。先ず、給紙台２１に
載置してある枚葉紙Ｐを給紙板２３へ搬送し、給紙板２
３の先方下側に設けたスウィング２４で枚葉紙Ｐを給紙
受渡し胴２２に受渡す。第８実施例では、２台目の給紙
受渡し胴２２に受け渡された枚葉紙Ｐを、圧胴１３Ａに
搬送して印刷する。ここで、単色印刷する。印刷された
枚葉紙Ｐを反転ユニット１４へ搬送する。また、第９乃
至第１１実施例では、２台目の給紙受渡し胴２２に受け
渡された枚葉紙Ｐを、圧胴１３の下側に搬送して印刷す
る。ここで、第９実施例では単色、第１０実施例では２
色、第１１実施例では４色印刷する。印刷された枚葉紙
Ｐを反転ユニット１４へ搬送する。

【００２５】次に、反転ユニット１４では以下のような
作用をする。ここでは、片面刷りの場合と両面刷りの場
合とでは作用が異なる。先ず、片面刷りの場合では、反
転胴１７は中間胴１５，１５Ａ，１５Ｂと同じ役割をす
る。よって、圧胴１３Ａ又は圧胴１３の下側から搬送さ
れた枚葉紙Ｐを、中間胴１５Ａ、反転胴１７及び中間胴
１５Ｂに搬送し、さらに、枚葉紙Ｐを圧胴１３Ｂ又は圧
胴１３の上側へ搬送すれば、圧胴１３Ｂ又は圧胴１３の
上側では、枚葉紙Ｐの印刷部１０の下側で印刷された面
とブランケット胴１２とが接触して印刷することができ
る。即ち、反転ユニット１４全体で上記実施例で示した
中間渡し胴１６と同じ役割をする。従って、印刷部１０
の上側でも印刷部１０の下側で印刷された面が印刷面と
なる。以上の作用により、片面刷りをすることができ
る。

【００２６】一方、両面刷りの場合では、圧胴１３Ａ又
は圧胴１３の下側から搬送された枚葉紙Ｐを、中間胴１
５Ａへ搬送する。ここでは片面刷りと同様な作用をす
る。さらに、反転胴１７へ搬送することにより、枚葉紙
Ｐが裏返る。裏返った枚葉紙Ｐを中間胴１５Ｂへ搬送す
る。ここでも片面刷りと同様な作用をし、枚葉紙Ｐは反
転した状態にある。よって、この状態で枚葉紙Ｐを圧胴
１３Ｂ又は圧胴１３の上側へ搬送すれば、印刷部１０の
下側で枚葉紙Ｐの印刷されなかった面とブランケット胴
１２とが接触して枚葉紙Ｐの印刷されなかった面に印刷
することができる。即ち、両面刷りの場合では、枚葉紙
Ｐは反転胴１７でのみ片面刷りの場合と作用が異なり、
その結果、印刷部１０の下側で印刷されなかった面が印
刷部の上側では印刷面となる。以上の作用により、印刷
面を反転し、両面刷りをすることができる。

【００２７】以上のように圧胴１３Ｂ又は圧胴１３の上
側に搬送された枚葉紙Ｐを、第８実施例では圧胴１３Ｂ
で単色、第９実施例では圧胴１３の下側で単色、第１０
実施例では圧胴１３の下側で２色、第１１実施例では圧
胴１３の下側で４色印刷する。即ち、片面刷りでは、第
８及び第９実施例では計２色、第１０実施例では計４
色、第１１実施例では計８色印刷し、両面刷りでは、第
８及び第９実施例では表裏単色ずつ、第１０実施例では
表裏２色ずつ、第１１実施例では表裏４色ずつ印刷す
る。枚葉紙Ｐを印刷すると排紙受渡し胴３２に搬送し、
グリッパー付排紙搬送チェーン３３を介して、枚葉紙Ｐ
を排紙台３１に載置する。

【００２８】なお、本実施例で示すオフセット印刷機
は、最初に枚葉紙Ｐを下段で印刷し、枚葉紙Ｐを反転し
て、上段で印刷するようにしているが、最初に枚葉紙Ｐ
を上段で印刷し、枚葉紙Ｐを反転して、下段で印刷する
ようにしてもよい。また、実施例で示す、２台の中間胴
１５Ａ，１５Ｂと反転胴１７との３台の胴からなる反転
ユニット１４は、反転胴１７を反転ユニット１４の中間
に設け、反転胴１７を中間胴１５Ａ，１５Ｂを介して、
圧胴１３，１３Ａ，１３Ｂと連接するように、構成して
いるが、反転胴１７を反転ユニット１４の一方側に設
け、反転胴１７を一方で圧胴１３，１３Ａ，１３Ｂのい
ずれかと直接連接するようにし、他方で連接している２
台の中間胴１５Ａ，１５Ｂを介して、直接連接していな
い圧胴１３，１３Ａ，１３Ｂと連接するように、構成し
てもよい。

【００２９】また、本実施例では給紙部２０に設けたス
ウィング２４を給紙板２３の先方下側に設け、このスウ
ィング２４が受け渡す給紙受け渡り胴２２を２台設け
て、構成しているが、スウィング２４を給紙板２３の先
方上側に設け、スウィング２４が受け渡す給紙受け渡し
胴２２を１台のみ設けて、構成してもよい。

【００３０】

【発明の効果】本発明オフセット印刷機は、版胴とブラ
ンケット胴を上下２段に設け、給紙部及び排紙部を印刷
部に対して同じ方向の位置に配置し、枚葉紙を該印刷部
で反転して搬送するように構成しているので、従前公知
のオフセット印刷機より、設置面積を縮小させることが
できるという効果を有する。特に印刷色数が増加すると
設置面積がその分増加するので、その効果は増大し、大
変画期的である。

【００３１】上記印刷部の上段及び下段の夫々に上記圧
胴を配備しているとともに、上段及び下段に配備した該
圧胴と連接し、枚葉紙を反転して搬送する中間渡し胴を
設けていることにより、機付人員は移動距離が短く済
み、機付人員の負担が軽くなり、操作性がよくなるとい
う効果を有する。また、同時に機付人員を削減できる効
果がある。さらに、上記印刷部に夫々が版胴とブランケ
ット胴を連接する圧胴を複数設け、隣接する該圧胴間に
中間胴を設けて連接していることにより、複数色印刷す
る場合に、スムーズな印刷をすることができるという効
果を有するとともに、印刷色数が増加しても、設置面積
を縮小させることができるという効果が増大する。加え
て、このオフセット印刷機に、枚葉紙を反転して搬送す
るとともに、枚葉紙の印刷面を反転して両面印刷するこ
とを可能としている反転ユニットを設けることにより、
枚葉紙を印刷により汚す恐れがなく、綺麗に両面を印刷
することができるという効果も有する。

【００３２】また、圧胴を上記版胴及び上記ブランケッ
ト胴の複数倍の径とし、この圧胴の上段及び下段に該版
胴及び該ブランケット胴を連接することにより、従前公
知のオフセット印刷機より設置面積を縮小させることが
できるとともに、圧胴の台数をも減らすことができる。
その結果、より機付人員の負担が軽くなり、操作性がよ
くなるという効果を有する。さらに、上記印刷部に夫々
が上段及び下段に版胴及びブランケット胴を連接する圧
胴を複数設け、隣接する該圧胴間の上側及び下側の夫々
に中間胴を配備して、隣接する該圧胴に連接しているこ
とにより、複数色印刷する場合に、スムーズな印刷をす
ることができるという効果を有するのはいうまでもな
く、印刷色数が増加しても、設置面積を縮小させること
ができるとともに、圧胴の台数をも減らすことができる
という効果が増大する。その結果、より機付人員の負担
が軽くなり、操作性がよくなるという効果を有する。

【００３３】加えて、枚葉紙を反転して搬送するととも
に、枚葉紙の印刷面を反転して両面印刷することを可能
としている反転ユニットを設けることにより、一度に両
面を印刷することができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明オフセット印刷機の第１実施例を示す概
略側面図である。

【図２】本発明オフセット印刷機の第２実施例を示す概
略側面図である。

【図３】本発明オフセット印刷機の第３実施例を示す概
略側面図である。

【図４】本発明オフセット印刷機の第４実施例を示す概
略側面図である。

【図５】本発明オフセット印刷機の第５実施例を示す概
略側面図である。

【図６】本発明オフセット印刷機の第６実施例を示す概
略側面図である。

【図７】本発明オフセット印刷機の第７実施例を示す概
略側面図である。

【図８】本発明オフセット印刷機の第８実施例を示す概
略側面図である。

【図９】本発明オフセット印刷機の第９実施例を示す概
略側面図である。

【図１０】本発明オフセット印刷機の第１０実施例を示
す概略側面図である。

【図１１】本発明オフセット印刷機の第１１実施例を示
す概略側面図である。

【符号の説明】

１印刷部１０印刷ユニット１１版胴１２ブランケット胴１３，１３Ａ，１３Ｂ圧胴１４反転ユニット１５，１５Ａ，１５Ｂ中間胴１６中間渡し胴１７反転胴２０給紙部２１給紙台２２給紙受渡し胴２３給紙板２４スウィング３０排紙部３１排紙台３２排紙受渡し胴３３グリッパー付排紙搬送チェーンＰ枚葉紙

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】版胴と、該版胴と連接して枚葉紙に印刷
するブランケット胴と、該ブランケット胴と連接して枚
葉紙を搬送し、枚葉紙を該ブランケット胴に圧接させる
圧胴と、からなる印刷部と、枚葉紙を該印刷部に給紙す
る給紙部と、枚葉紙を該印刷部から排紙する排紙部と、
からなるオフセット印刷機であって、該版胴と該ブラン
ケット胴を上下２段に設け、該給紙部及び該排紙部を該
印刷部に対して同じ方向の位置に配置し、枚葉紙を該印
刷部で反転して搬送するように構成していることを特徴
とするオフセット印刷機。
【請求項２】上記印刷部の上段及び下段の夫々に上記
圧胴を配備しているとともに、上段及び下段に配備した
該圧胴と連接し、枚葉紙を反転して搬送する中間渡し胴
を設けていることを特徴とする請求項１記載のオフセッ
ト印刷機。
【請求項３】上記印刷部に夫々が版胴とブランケット
胴を連接する圧胴を複数設け、隣接する該圧胴間に中間
胴を設けて連接していることを特徴とする請求項２記載
のオフセット印刷機。
【請求項４】圧胴を上記版胴及び上記ブランケット胴
の複数倍の径とし、この圧胴の上段及び下段に該版胴及
び該ブランケット胴を連接していることを特徴とする請
求項１記載のオフセット印刷機。
【請求項５】上記印刷部に夫々が上段及び下段に版胴
及びブランケット胴を連接する圧胴を複数設け、隣接す
る該圧胴間の上側及び下側の夫々に中間胴を配備して、
隣接する該圧胴に連接していることを特徴とする請求項
４記載のオフセット印刷機。
【請求項６】枚葉紙を反転して搬送するとともに、枚
葉紙の印刷面を反転して両面印刷することを可能として
いる反転ユニットを設けていることを特徴とする請求項
１乃至５のいずれかに記載のオフセット印刷機。