JPH11300848A - ゴムベルト成型用マンドレル、及び該マンドレルを用いたゴムベルトの製造方法 - Google Patents

ゴムベルト成型用マンドレル、及び該マンドレルを用いたゴムベルトの製造方法

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JPH11300848A
JPH11300848A JP12526898A JP12526898A JPH11300848A JP H11300848 A JPH11300848 A JP H11300848A JP 12526898 A JP12526898 A JP 12526898A JP 12526898 A JP12526898 A JP 12526898A JP H11300848 A JPH11300848 A JP H11300848A
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mandrel
rubber belt
cylindrical
peripheral surface
belt
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JP12526898A
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Tetsukazu Ueno
哲一 上野
Shigeo Kuriyama
茂男 栗山
Takayuki Mochizuki
孝之 望月
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Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成型後の筒状ゴムベルトをスムーズに脱型す
ることができるゴムベルト成型用マンドレル、及び該マ
ンドレルを用いたゴムベルトの製造方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 円筒状のマンドレル1の外周面にエアー
噴出孔4を設け、脱型時に該エアー噴出孔4からマンド
レル1外周面と筒状ゴムベルト5内周面との間にエアー
を噴出して、筒状ゴムベルト5をマンドレル1から脱型
する。 【効果】 傷や寸法精度の低下などの不都合を生じるこ
となく、高精度なゴムベルトを効率よく製造することが
できる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の電子写真装置や静電記録装置の中間転写ベルト等の
無端ゴムベルトを成型するためのマンドレル、及び該マ
ンドレルを用いたゴムベルトの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機やプリンタ等の電子写
真装置や静電気録装置では、感光体(画像形成体)の表
面に形成した静電潜像にトナーを静電的に付着させてト
ナー像を成形し、これを紙等の記録媒体へと転写してプ
リント画像を得ることが行われている。
【0003】近年、これら複写機やプリンタにもカラー
画像に対応したものが種々提案されており、カラー画像
を得るためにマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの
4色のトナーを所定割合で重ね合わせて色調を得る方法
がとられている。この場合、これら4色のトナーを重ね
合わせて所定の色調を得るための方式として、感光体上
のトナー像を一旦転写保持する中間転写ベルトを設け、
マゼンタによるトナー像、イエローによるトナー像、シ
アンによるトナー像及びブラックによるトナー像の4色
のトナー像をこの中間転写ベルト上に順次転写すること
により、この中間転写ベルト上にカラー画像を形成し、
このカラー画像を紙等の記録媒体上に転写する中間転写
方式が提案されており、一部では既に実施されている。
【0004】この中間転写方式の画像形成に用いられる
上記中間転写ベルトは、感光体、トナー像、記録媒体な
どと直接接触するものであるため、軟らかく弾性のある
材料で形成され、導電性のゴム状弾性体を無端ベルト状
に成形したものが用いられている。この場合、必要に応
じて、織布やスパイラル状に巻いた糸でベルトを補強し
たり、回転駆動時のブレを防止するために駆動軸に嵌合
するリブをベルトの内面側に突設することも行われてい
る。
【0005】従来、このような中間転写ベルトは、通常
のゴム製筒状体を成型する場合と同様に、円筒状のマン
ドレルに未加硫ゴムシートを巻き付け、これを加熱加硫
して筒状ゴムベルトを得る方法により製造されている。
また、織布やスパイラル状に巻いた糸でベルトを補強す
る場合には、未加硫ゴムシートと共に織布や補強繊維を
マンドレルに巻き付けて加硫を行うことによりこれら織
布や繊維とゴムとを一体化することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに成型された筒状のゴムベルトは、加硫時の収縮等に
よって円筒状のマンドレル外周面にぴったりと密着した
状態となり、これをマンドレルからスムーズに脱型する
ことができずに、脱型の際にベルトを傷つけてしまう虞
があった。また、ベルト内周面にリブを設ける場合に
は、マンドレルの外周面にリブ成型用の凹部を設けてベ
ルト内周面にリブを成型する方法が製造効率や良好に一
体化したリブが得られる点で好ましいが、このようにし
てベルト内周面にリブを突設した場合には、ベルトをマ
ンドレルから脱型することが極めて困難となり、無理に
脱型すれば、リブ成型用の凹部からリブが抜け出る際に
ベルトが押し広げられる結果となり、寸法精度の低下を
招く虞がある。このため、従来は、ベルト成型後に別体
として成型したリブをベルトの内周面に接着する方法が
採られるのが普通である。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、成型後の筒状ゴムベルトをスムーズに脱型すること
ができ、傷や寸法精度の低下などの不都合を生じること
なく、高精度なゴムベルトを効率よく製造することがで
きるゴムベルト成型用マンドレル、及び該マンドレルを
用いたゴムベルトの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明は、上記目的を達成する
ため、外周に未加硫ゴムシートを巻き付け、該ゴムシー
トを加熱加硫して筒状のゴムベルトを成型するマンドレ
ルであって、円筒状のマンドレルの外周面にエアー噴出
孔を形成したことを特徴とするゴムベルト成型用マンド
レルを提供する。
【0009】また、本発明は、このマンドレルを用いた
ゴムベルトの製造方法として、マンドレルの外周に未加
硫ゴムシートを巻き付けて、該ゴムシートを加熱加硫す
ることにより筒状ゴムベルトを成型し、得られた筒状ゴ
ムベルトをマンドレルから脱型するゴムベルトの製造方
法において、マンドレルとして上記本発明のマンドレル
を用いると共に、脱型時にマンドレルの外周面に形成さ
れたエアー噴出孔からマンドレル外周面と筒状ゴムベル
ト内周面との間にエアーを噴出して、筒状ゴムベルトを
マンドレルから脱型することを特徴とするゴムベルトの
製造方法を提供する。
【0010】本発明のマンドレルは、従来のものと同様
に、外周に未加硫ゴムシートを巻き付け、該ゴムシート
を加熱加硫して筒状のゴムベルトを成型するものである
が、上記本発明のゴムベルトの製造方法のように、加硫
成型後、得られた筒状ゴムベルトをマンドレルから脱型
する際に、マンドレルの外周面に形成されたエアー噴出
孔からマンドレル外周面と筒状ゴムベルト内周面との間
にエアーを噴出することにより、このエアーによって筒
状ゴムベルト内周面とマンドレル外周面との密着状態を
解除することができ、これにより得られた筒状ゴムベル
トを、傷つけたり、寸法精度の低下を招くなどの不都合
を生じることなく、スムーズにマンドレルから脱型する
ことができるものである。
【0011】従って、本発明のゴムベルト成型用マンド
レル、及び該マンドレルを用いたゴムベルトの製造方法
によれば、傷や寸法精度の低下などの不都合を生じるこ
となく、高精度なゴムベルトを効率よく安定的に製造す
ることができるものである。
【0012】この場合、本発明は好適な実施態様とし
て、一端が閉塞されていると共に、この一端側がやや小
径に形成された円筒状のマンドレル本体と、該マンドレ
ル本体の上記一端側小径部外周に着脱可能に取り付けら
れ、その外周面が上記マンドレル本体の外周面と共に成
型面を形成する着脱円筒とを具備してなり、上記着脱円
筒が上記マンドレル本体に取り付けられた状態におい
て、該着脱円筒一端周縁部とマンドレル本体外周面との
間に、マンドレルを一周する溝状のエアー噴出孔が形成
されるように構成したゴムベルト成型用マンドレルを提
供する。
【0013】また、このマンドレルを用いたゴムベルト
の製造方法として、脱型時に上記着脱円筒の内側を通し
て上記溝状のエアー噴出孔からマンドレル外周面と筒状
ゴムベルト内周面との間にエアーを噴出すると共に、該
着脱円筒をマンドレル本体から分離することにより、筒
状ゴムベルトをマンドレルから脱型するゴムベルトの製
造方法を提供する。
【0014】この実施態様のマンドレル、及び該マンド
レルを用いた製造方法によれば、エアー噴出孔から噴射
するエアーによって筒状ゴムベルトをマンドレルからス
ムーズに脱型することができると共に、このエアー噴出
孔部分からマンドレルをマンドレル本体と着脱円筒とに
分離するようになっているので、このエアー噴出孔をリ
ブ成型用凹部とすることにより、内周面にリブが突設さ
れた筒状ゴムベルトを成型した場合でも、このリブ成型
用凹部が二分されることにより容易かつスムーズにリブ
付きのゴムベルトを脱型することができるものである。
【0015】また、この実施態様のマンドレル及び製造
方法によれば、脱型時に上記着脱円筒の外周を筒状ゴム
ベルトの外側から握持し、この状態で着脱円筒の内側を
通して上記溝状のエアー噴出孔からマンドレル外周面と
筒状ゴムベルト内周面との間にエアーを噴出すると共
に、該着脱円筒をマンドレル本体から分離することによ
り、筒状ゴムベルトを着脱円筒側に確実に保持した状態
でマンドレル本体から脱型することができ、次いで着脱
円筒から筒状ゴムベルトを取り外すことにより、作業性
よく脱型作業を行うことができる。
【0016】即ち、単にマンドレル本体と着脱円筒とを
分離すると、脱型された筒状ゴムベルトがマンドレル本
体側に残こる場合と、着脱円筒側に残る場合があり、更
にはいずれにも残らずにゴムベルトが落下してしまう場
合もある。従って、脱型機を用いて自動的にエアーを噴
射しながら自動的にマンドレル本体と着脱円筒とを分離
する場合に、脱型したゴムベルトの取扱いや回収操作が
煩雑なものとなってしまうが、上述のように必ず着脱円
筒側に残るようにすることによって、脱型したゴムベル
トの取扱いや回収操作を容易にすることができるもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、実施例を示し、
本発明をより具体的に説明する。図1は、本発明の一実
施例にかかるゴムベルト成型用マンドレル1を示すもの
であり、このマンドレルは、上端が閉塞された円筒状の
マンドル本体2と、該マンドル本体2の上端部外周に着
脱可能に取り付けられた着脱円筒3とから構成されてい
る。
【0018】上記マンドレル本体2は、上部22がやや
小径に形成されていると共に、上端が閉塞され、かつ下
端が開放した円筒状のものである。
【0019】このマンドレル本体2の上端面には略ドー
ム状のキャップ23が気密に溶接固定されており、更に
このキャップ23の頂部にはマンドレル本体2内外を連
通する圧抜き孔が形成された圧力調整凸体24が取り付
けられている。また、このマンドレル本体2の上部小径
部22の下端周縁部外面には、下側大径部21の上端周
縁と所定間隔離間して小さな段差26が周方向に沿って
リング状に形成されている。
【0020】次に、上記着脱円筒3はマンドレル本体2
の下側大径部21と同一の外径を有する短軸円筒体であ
り、マンドレル本体2の上部小径部22の外周に遊嵌さ
れ、図示しないロック機構によりによりマンドレル本体
2にロックされて、その外周面が下側大径部21の外周
面と共に成型面を構成するようになっている。この場
合、この着脱円筒3がマンドレル本体2に取り付けられ
た状態で、該着脱円筒3の下端周縁部は上記上部小径部
22の段差部26に当接し、該着脱円筒3の下端周縁と
上記下側大径部21の上端周縁との間に所定のクリアラ
ンスが設けられ、マンドレル1の外周面を周方向に一周
する溝状のエアー噴出孔4が形成されるようになってい
ると共に、このエアー噴出孔4がゴムベルトの内周面に
リブを成型するためのリブ成型用凹部も兼るようになっ
ている。
【0021】次に、このマンドレル1を用いて複写機や
プリンタ等に用いられる中間転写ベルトなどのゴムベル
トを製造する方法について説明する。この場合、本例で
はゴムベルトの内周面に、回転駆動時のブレを防止する
ために駆動軸に嵌合するリブを設けた例を示す。
【0022】まず、マンドレル1の上記エアー噴出孔4
(リブ成型用凹部)内にコード状の未加硫ゴムを巻き付
け(図示せず)、図1に一点鎖線で示したように、その
上から未加硫ゴムシート5を巻き付ける。この際、必要
に応じてマンドレル1の外周面に補強用の糸をスパイラ
ル状に巻き付けたり、ゴムを含浸させた補強用織布を巻
き付け、その上から上記未加硫ゴムシート5を巻き付け
ることができる。また、未加硫ゴムシートは複数層巻き
付けてもよく、この場合ゴムシートの層間に上記織布や
補強糸を配置してもよい。
【0023】次に、このマンドレル1に巻き付けた未加
硫ゴムシート5を加熱加硫するが、この場合の加硫方法
は、特に制限されず公知の方法により加硫を行うことが
できるが、特にゴム製のブラダーが装着された加硫釜を
用いた、所謂ブラダー加硫による方法が好ましく採用さ
れる。
【0024】このブラダー加硫は、例えば図2に示した
ようにして行われる。図2は、ブラダー6を用いた加硫
釜に上記マンドレル1をセットした状態を示すものであ
り、この加硫釜は、加硫外筒61の内側にブラダー6を
取り付け、加硫外筒の外側をジャケット62で覆ったも
のであり、加熱加硫時にはジャケット62の上端口を蓋
体63で閉塞するものである。
【0025】この加硫釜を用いて上記マンドレル1に巻
き付けた未加硫ゴムシート5を加熱加硫する場合は、図
2に示したように、加硫釜内のブラダー6内に上記マン
ドレル1を挿入し、加硫外筒61の底壁に設けられた水
蒸気噴出凸部64を上記マンドレル本体2に開放した下
端から挿入し、蓋体63でジャケット62の上端口を閉
じると共に、該蓋体63に取り付けられた圧力調整パイ
プ65をマンドレル本体2の圧力調整凸体24に連結す
る。
【0026】この状態で、上記水蒸気噴出凸部64内に
設けられた水蒸気圧入パイプ66を通してマンドレル1
内に加圧水蒸気を導入すると共に、加硫外筒61の周壁
に設けられた水蒸気圧入孔67から加硫外筒61とブラ
ダー6との間に加圧水蒸気を導入する。このとき、加圧
水蒸気の圧力によってブラダー6がマンドレル1の外周
に巻き付けられた未加硫ゴムシート5に密着して、未加
硫ゴムシート5がブラダー6を介して外側から加熱さ
れ、一方マンドレル1内は上記圧力調整パイプ65に取
り付けられた圧力調整弁(図示せず)により所定の圧力
に保持されて、所定温度に加熱され、これにより未加硫
ゴムシート5が内外両側から加熱加硫される。
【0027】加硫完了後、筒状に加硫成型されたゴムベ
ルト5をマンドレル1ごと加硫釜から取り出してマンド
レル1からゴムベルト5を脱型する。脱型操作は、適宜
な装置を用いて上記着脱円筒3とマンドレル本体2の上
部小径部22との間を通してエアーを上記エアー噴出孔
26からマンドレル1外周面と筒状ゴムベルト5内周面
との間にエアーを噴出し、これにより筒状ゴムベルト5
とマンドレル1との密着状態を解除すると共に、上記着
脱円筒3とマンドレル本体2とを分離することにより、
筒状ゴムベルト5をマンドレル1から脱型する。
【0028】具体的には、図3,4に示したようにし
て、脱型を行うことができる。まず、図3に示したよう
に、円柱状の支持台7にマンドレル1のマンドレル本体
2を被せ、該支持台7の外周壁に取り付けた押圧ゴム7
1内にエアーを注入してこれを膨張させ、これによりマ
ンドレル本体2を支持固定する。
【0029】次いで、図示しないロック機構を操作し
て、着脱円筒3のロック状態を解除し、この状態で逆カ
ップ状の上部握持体8をゴムベルト5が巻き付けられた
マンドレル1の上端部に被せ、該握持体8の天井壁内面
に設けたキャップ82で圧力調整凸体24の圧ぬき孔を
塞ぐと共に、握持体8の周壁内面に設けられた押圧ゴム
81内にエアーを注入してこれを膨張させ、これにより
上記着脱円筒22の外周を筒状ゴムベルト5の外側から
握持した状態とする。
【0030】この状態で、圧空噴出孔(図示せず)から
握持体8内に圧空を導入する。すると、握持体8内に導
入された圧空は着脱円筒3とマンドレル本体2の上部小
径部22との間を通って、エアー噴出孔4からマンドレ
ル1外周面と筒状ゴムベルト5内周面との間に噴出し、
このエアーによって、筒状ゴムベルト5とマンドレル1
との密着状態が解除される。次いで、図4に示したよう
に、握持体8を上方へと動かして着脱円筒3をゴムベル
ト5ごとマンドレル本体2から分離することにより、マ
ンドレル本体2からゴムベルトを脱型する。そして、上
記握持体8の押圧ゴム81による着脱円筒3の握持状態
を解除し、筒状ゴムベルトを着脱円筒から取り外し、完
全に脱型するものである。なお、図4中参照符号51
は、成型されたゴムベルト5内周面に突設されたリブで
ある。
【0031】このように、本実施例のマンドレル1、及
び該マンドレル1を用いたゴムベルトの製造方法によれ
ば、加硫成型後、得られた筒状ゴムベルト5をマンドレ
ル1から脱型する際に、マンドレル1の外周面に形成さ
れたエアー噴出孔4からマンドレル1外周面と筒状ゴム
ベルト5内周面との間にエアーを噴出することにより、
このエアーによって筒状ゴムベルト5内周面とマンドレ
ル1外周面との密着状態を解除することができ、これに
より得られた筒状ゴムベルト5を、傷つけたり、寸法精
度の低下を招くなどの不都合を生じることなく、スムー
ズにマンドレル1から脱型することができる。
【0032】しかも、本例のマンドレル1は、リブ成型
用凹部を兼ねたエアー噴出孔4から噴射するエアーによ
って筒状ゴムベルト5をマンドレル1からスムーズに脱
型することができると共に、このエアー噴出孔4部分か
らマンドレル1をマンドレル本体2と着脱円筒3とに分
離するようになっているので、内周面にリブ51が突設
された筒状ゴムベルト5を成型した場合でも、このリブ
成型用凹部(エアー噴出孔4)が二分されることにより
容易かつスムーズにリブ付きのゴムベルト5を脱型する
ことができるものである。
【0033】また、この本例のマンドレル1及び製造方
法によれば、脱型時に上記着脱円筒3の外周を筒状ゴム
ベルト5の外側から握持し、この状態で着脱円筒3の内
側を通して上記溝状のエアー噴出孔4からマンドレル1
外周面と筒状ゴムベルト5内周面との間にエアーを噴出
すると共に、該着脱円筒3をマンドレル本体2から分離
することにより、筒状ゴムベルト5を着脱円筒3側に確
実に保持した状態でマンドレル本体2から脱型すること
ができ、次いで着脱円筒3から筒状ゴムベルト5を取り
外すことにより、作業性よく脱型作業を行うことができ
るものである。
【0034】なお、本発明のゴムベルト成型用マンドレ
ル、及び該マンドレルを用いたゴムベルトの製造方法
は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要
旨の範囲を逸脱しない限り適宜変更して差し支えない。
例えば、内周面にリブを有さないゴムベルトを製造する
場合であれば、必ずしも着脱円筒とマンドレル本体とに
分離可能なものとする必要はなく、マンドレルの外周面
にエアー噴出孔を有してさえいればよい。また、加硫方
法は上記ブラダー加硫に限定されるものではなく、その
他の加硫方法であってもよく、更に脱型方法も上記のよ
うな握持体8を用いた方法に限定されず、エアー噴出孔
4から噴射されるエアーによりゴムベルトとマンドレル
との密着状態を解除した後に脱型する方法であれば、い
ずれのものでもよい。また更に、本発明のマンドレル及
び製造方法は、複写機やプリンター等に用いられる中間
転写ベルトを製造する際に好適に用いられるものである
が、製造するゴムベルトはこれに限定されるものではな
く、例えば空気バネ、タイミングベルト、その他の小型
ベルトなどのマンドレルを用いて加硫成型するゴムベル
トであれば、いずれものにも好適に採用することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のゴムベル
ト成型用マンドレル及び該マンドレルを用いたゴムベル
トの製造方法によれば、成型後の筒状ゴムベルトをスム
ーズに脱型することができ、傷や寸法精度の低下などの
不都合を生じることなく、高精度なゴムベルトを効率よ
く安定的に製造することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるマンドレルを示す断
面図である。
【図2】同マンドレルに巻き付けた未加硫ゴムシートを
ブラダー加硫する状態を示す概略断面図である。
【図3】同マンドレルを用いて加硫成型したゴムベルト
を該マンドレルから脱型する方法の一例を示す概略断面
図である。
【図4】同脱型方法によりゴムベルトをマンドレルから
脱型した状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 マンドレル 2 マンドレル本体 22 上部筒体(小径部) 3 着脱円筒 4 エアー噴出孔(リブ成型用凹部) 5 筒状ゴムベルト 6 ブラダー 61 加硫外筒 7 支持台 8 握持体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に未加硫ゴムシートを巻き付け、該
    ゴムシートを加熱加硫して筒状のゴムベルトを成型する
    マンドレルであって、円筒状のマンドレルの外周面にエ
    アー噴出孔を設けたことを特徴とするゴムベルト成型用
    マンドレル。
  2. 【請求項2】 一端が閉塞されていると共に、この一端
    側がやや小径に形成された円筒状のマンドレル本体と、
    該マンドレル本体の上記一端側小径部外周に着脱可能に
    取り付けられ、その外周面が上記マンドレル本体の外周
    面と共に成型面を形成する着脱円筒体とを具備してな
    り、上記着脱円筒が上記マンドレル本体に取り付けられ
    た状態において、該着脱円筒一端周縁部とマンドレル本
    体外周面との間に、マンドレルを一周する溝状のエアー
    噴出孔が形成されるように構成した請求項1記載のゴム
    ベルト成型用マンドレル。
  3. 【請求項3】 上記溝状のエアー噴出孔が、リブ成型用
    凹部となっている請求項2記載のゴムベルト成型用マン
    ドレル。
  4. 【請求項4】 マンドレルの外周に未加硫ゴムシートを
    巻き付けて、該ゴムシートを加熱加硫することにより筒
    状ゴムベルトを成型し、得られた筒状ゴムベルトをマン
    ドレルから脱型するゴムベルトの製造方法において、マ
    ンドレルとして請求項1〜3のいずれか1項に記載のマ
    ンドレルを用いると共に、脱型時にマンドレルの外周面
    に形成されたエアー噴出孔からマンドレル外周面と筒状
    ゴムベルト内周面との間にエアーを噴出して、筒状ゴム
    ベルトをマンドレルから脱型することを特徴とするゴム
    ベルトの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載のマンドレルを用
    い、脱型時に上記着脱円筒の内側を通して上記溝状のエ
    アー噴出孔からマンドレル外周面と筒状ゴムベルト内周
    面との間にエアーを噴出すると共に、該着脱円筒をマン
    ドレル本体から分離することにより、筒状ゴムベルトを
    マンドレルから脱型する請求項4記載のゴムベルトの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3記載のマンドレルを用
    い、脱型時に上記着脱円筒の外周を筒状ゴムベルトの外
    側から握持し、この状態で着脱円筒の内側を通して上記
    溝状のエアー噴出孔からマンドレル外周面と筒状ゴムベ
    ルト内周面との間にエアーを噴出すると共に、該着脱円
    筒をマンドレル本体から分離することにより、筒状ゴム
    ベルトを着脱円筒側に保持した状態でマンドレル本体か
    ら脱型し、次いで着脱円筒から筒状ゴムベルトを取り外
    す請求項5記載のゴムベルトの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3記載のマンドレルを用い、該マ
    ンドレルの上記リブ成型用凹部内にコード状の未加硫ゴ
    ムを巻き付けて固定し、その上に未加硫ゴムシートを巻
    き付けて加熱加硫することにより、内周面に周方向に沿
    ってリブが突設された筒状ゴムベルトを成型した後、該
    筒状ゴムベルトをマンドレルから脱型する請求項6記載
    のゴムベルトの製造方法。
  8. 【請求項8】 外周に未加硫ゴムシートが巻き付けられ
    たマンドレルをゴム製のブラダーが装着された加硫釜内
    にセットし、加硫釜の外筒とブラダーとの間及びマンド
    レル内にそれぞれ加圧水蒸気を噴入して、上記ゴムシー
    トを内外から加熱加硫することにより筒状ゴムベルトを
    成型した後、マンドレルを加硫釜から取り出し、筒状ゴ
    ムベルトをマンドレルから脱型する請求項4〜7のいず
    れか1項に記載のゴムベルトの製造方法。
JP12526898A 1998-04-20 1998-04-20 ゴムベルト成型用マンドレル、及び該マンドレルを用いたゴムベルトの製造方法 Pending JPH11300848A (ja)

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