JPH11300687A - シ―トの切断装置及び位置決め搬送装置 - Google Patents

シ―トの切断装置及び位置決め搬送装置

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JPH11300687A
JPH11300687A JP1564499A JP1564499A JPH11300687A JP H11300687 A JPH11300687 A JP H11300687A JP 1564499 A JP1564499 A JP 1564499A JP 1564499 A JP1564499 A JP 1564499A JP H11300687 A JPH11300687 A JP H11300687A
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cutting
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cutting blade
conveying
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Takashi Kawamura
崇 川村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度かつ高速度でひび割れなく、シート面
及び切断面の品質を切断時に発生する糸状の屑等により
損なうことなく、所定形状に切断することを可能にす
る。 【解決手段】 下方に向かって配置された上切断刃41
と、上切断刃の下側に、その上切断刃に対向して上方に
向かって配置された下切断刃42と、各切断刃の両側
で、賦型シート91の下面を支持する第1及び第2の支
持部材43,44とを備え、下切断刃42は、切断時の
刃先の位置が第1及び第2の支持部材43,44の支持
位置よりも下方であり、上切断刃41は、下切断刃42
よりも先に、賦型シート91に到達し、その賦型シート
91が撓むことにより、下切断刃42に接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材シートの双方
又は一方の面にレンズ形状などの賦型部が形成された賦
型シート等を切断するシートの切断装置及びそのような
シートを、切断部などの加工部に対して、位置決めし、
搬送する位置決め搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の切断装置の被切断体となる賦型
シートは、硬質の樹脂製の基材シートと、その基材シー
トの一方の面に形成され、基材シートの他方の面と延伸
性の異なる放射線硬化性樹脂などによって、レンズ形状
などの賦型部が形成されたものであって、例えば、プロ
ジェクションTV用の透過型スクリーンなどに用いられ
るフレネルレンズシートやレンチキュラーレンズシート
等があげられる。従来、この種の賦型シートの切断装置
は、レーザ、ルータ又は丸鋸などが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の賦型シートの切断装置は、切断速度が遅いうえ、高い
切断精度が得られない等の問題があった。レーザは、そ
の切断部に局所熱がかかって歪みが残るという問題があ
った。また、ルータや丸鋸は、切り屑が多量に発生し、
欠けが生ずるという問題があった。
【0004】特開平7−285099号は、「樹脂から
なるシートの断裁として、シートの上面および下面から
相対向して配置された上刃と下刃を打込むように押圧し
破断させる打抜き方法」を開示している。しかし、前述
したように、両面が延伸性の異なる樹脂からなる賦型シ
ートを被切断体とした場合に、被切断体の上面及び下面
の延伸性の違いから、被切断体へ上面及び下面に、各々
押圧された上切断刃の被切断体への打込み量及び下切断
刃の被切断体への打込み量が異なり、被切断体の切断面
において、放射線硬化性樹脂及び/又は他方の延伸性の
高い側の樹脂が糸状の屑等となって発生し、賦型シート
面及びシート切断面の品質を悪くするという問題があっ
た。
【0005】本発明の課題は、高精度かつ高速度でひび
割れなく、シート面及び切断面の品質を切断時に発生す
る糸状の屑等により損なうことなく、所定形状に切断す
ることができるシートの切断装置及び位置決め搬送装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、下方に向かって配置された上切
断刃(41)と、前記上切断刃の下側に、その上切断刃
に対向して上方に向かって配置された下切断刃(42)
と、前記各切断刃の両側で、シートの下面を支持する第
1及び第2の支持部材(43,44)とを備え、前記下
切断刃は、切断時の刃先の位置が前記第1及び第2の支
持部材の支持位置よりも下方であり、前記上切断刃は、
前記下切断刃よりも先に、前記シートに到達し、そのシ
ートが撓むことにより、前記下切断刃に接触することを
特徴とするシートの切断装置である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のシー
トの切断装置において、前記上切断刃及び/又は前記下
切断刃は、各々の刃先が前記シートにその上面及び/又
は下面から打込まれるように押圧されることを特徴とす
るシートの切断装置である。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載されたシートの切断装置において、前記上切断刃
は、切断時の刃先の位置が前記下切断刃の刃先と間隙を
有することを特徴とするシートの切断装置である。
【0009】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
のいずれか1項に記載のシートの切断装置において、前
記上切断刃及び前記下切断刃は、刃先の形状が中心から
同一方向に偏っていることを特徴とするシートの切断装
置である。
【0010】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
のいずれか1項に記載のシートの切断装置において、前
記上切断刃及び/又は前記下切断刃は、刃先の形状を中
央部が周辺部よりも凹状であることを特徴とするシート
の切断装置である。
【0011】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
のいずれか1項に記載のシートの切断装置において、前
記下切断刃は、刃先の両側に、前記シートを弾性的に支
持する支持部を備えることを特徴とするシートの切断装
置である。
【0012】請求項7の発明は、請求項1から請求項6
のいずれか1項に記載のシートの切断装置において、前
記シートは、その両面で延伸性が異なることを特徴とす
るシートの切断装置である。
【0013】請求項8の発明は、請求項1から請求項7
のいずれか1項に記載のシートの切断装置において、前
記シートは、基材シートとその基材シートの双方又は一
方の面に形成された賦型部を備えた賦型シートであるこ
とを特徴とするシートの切断装置である。
【0014】請求項9の発明は、シートを位置決めし
て、そのシートを加工する加工部に搬送するシートの位
置決め搬送装置において、前記シートの位置決めを行う
位置決め手段と、前記位置決め手段によって位置決めさ
れた前記シートを保持して搬送する搬送手段と、を備え
たことを特徴とするシートの位置決め搬送装置である。
【0015】請求項10の発明は、請求項9に記載のシ
ートの位置決め搬送装置において、前記搬送手段の搬送
方向の片側又は両側に設けられ、前記シートを移動可能
に支持する支持手段を備えたことを特徴とするシートの
位置決め搬送装置である。
【0016】請求項11の発明は、請求項9又は請求項
10に記載のシートの位置決め搬送装置において、前記
位置決め手段は、前記シートの粗位置決めを行う粗位置
決め部と、前記粗位置決め部で粗位置決めした後に、前
記シートの精密位置決めを行う精密位置決め部とを備え
たことを特徴とするシートの位置決め搬送装置である。
【0017】請求項12の発明は、請求項9から請求項
11までのいずれか1項に記載のシートの位置決め搬送
装置において、前記搬送手段は、前記シートを水平移動
させる水平移動部と、前記シートを昇降移動させる昇降
移動部と、前記シートを回転移動させる回転移動部とを
備えたことを特徴とするシートの位置決め搬送装置であ
る。
【0018】請求項13の発明は、請求項12に記載さ
れたシートの位置決め搬送装置において、前記搬送手段
は、回転位置と加工位置の間で、前記水平移動部及び/
又は前記昇降移動部によって、前記シートを移動させ、
前記回転位置に戻って、前記回転移動部によって、前記
シートの加工する辺を回転させることを特徴とするシー
トの位置決め搬送装置である。
【0019】請求項14の発明は、請求項11から請求
項13までのいずれか1項に記載のシートの位置決め搬
送装置において、前記精密位置決め部は、少なくとも回
転方向の位置決め機構とを備え、前記回転移動部は、前
記回転方向の位置決め機構と兼用することを特徴とする
シートの位置決め搬送装置である。
【0020】請求項15の発明は、請求項9から請求項
14までのいずれか1項に記載のシートの位置決め搬送
装置において、前記加工部は、上切断刃と下切断刃を備
えた切断部であり、前記上切断刃は、前記下切断刃より
も先に、前記シートに到達し、そのシートが撓むことに
より、前記下切断刃に接触することを特徴とするシート
の位置決め搬送装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面などを参照して、本発
明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1〜図3は、本発明による賦型シー
トの切断装置の第1実施形態を示す図であって、図1
は、パーツ配置図、図2は、正面図、図3は、側面図で
ある。
【0022】この実施形態の賦型シートの切断装置は、
載置台ユニット10と、位置調整ユニット20と、プレ
スユニット30と、切断刃ユニット40と、周辺機器ユ
ニット50等とを備えている。
【0023】載置台ユニット10は、賦型シート90を
載置するためにユニットであって、賦型シート90を搬
入するときに、手前側を下に傾斜させる左右傾斜台11
L,11Rと、複数のボールによって賦型シート90を
平行運動及び回転運動させる左右ベア台ユニット12
L,12Rとを備えている。
【0024】位置調整ユニット20は、賦型シート90
の切断位置を調整するためのユニットであって、メイン
テーブル21と、位置決めテーブル22とを備えてい
る。メインテーブル21は、吸着パット21aと真空ポ
ンプ21bを有し、賦型シート90を吸着パットによっ
て真空吸着して、位置決めポジションAと旋回ポジショ
ンBとを移動すると共に、旋回ポジションBで旋回する
テーブルである。位置決めテーブル22は、吸着パット
22aと真空ポンプ22bを有し、メインテーブル21
に受け渡す前に、賦型シート90の位置決めを行なうテ
ーブルである。
【0025】また、位置調整ユニット20は、賦型シー
ト90に設けられたマークを読み取るCCDカメラ23
(図2参照)と、左右の矯正ローラ24L,24R及び
それらを駆動する左右の矯正用アクチュエータ24L
a,24Raと、粗位置決めを行なうために3つ設けら
れた位置決め用ゲージ25a,25b,25cなども備
えている。
【0026】プレスユニット30は、プレスユニット本
体31と、下死点やストロークを調整する操作盤32
と、後述するプレスタイミングなどを制御する制御盤3
3などとを備えている。
【0027】図8は、本実施形態に係る賦型シートの切
断装置の傾斜台ユニットを抜き出して示す図である。傾
斜台ユニット11は、図10のCの位置に、傾斜台シリ
ンダーが連結される。
【0028】図9は、本実施形態に係る賦型シートの切
断装置のベア台ユニットを示す図である。ベア台ユニッ
ト12は、メインテーブル22の搬送方向(図1のBの
矢印方向参照)両側に設けられ、賦型シート90の両側
を移動可能に支持するためのものであり(支持手段)、
メインテーブル22が上昇したときに、賦型シート90
の両側を、補助受けする。このベア台ユニット12は、
右ベア台ユニット12Rと左ベア台ユニット12Lとが
設けられている。ベア台ユニット12は、フレーム71
と、べア台72と、ベア台72を昇降させるベア台シリ
ンダー75等を備えている。べア台72は、上面にステ
ンレス製などの保護パネル73が設けられており、保護
パネル73上には、複数の球状のフリーベアリング74
が配置されている。保護パネル73は、図1の手前側に
傾斜部73aが設けられている。
【0029】この実施形態では、位置調整ユニット20
は、位置決め搬送装置50に組みこまれている。図10
は、本実施形態に係る賦型シートの切断装置の位置決め
搬送装置50を示す図である。位置決め搬送装置50
は、賦型シート90を吸着するメインテーブル21の移
動・旋回などを行って、位置決め動作と搬送動作を行う
装置である。メインテーブル21は、図10(A)に示
すように、フレーム51に、ロータリアクチュエーター
52によって、θ回りに旋回できるように取り付けられ
ている(回転移動部)。また、メインテーブル21は、
メインシリンダ53,53によって上昇及び下降するこ
とができる(昇降移動部)。この切断装置は、単面処理
方式であり、切断を4回行うために、賦型シート90の
旋回をテーブル内で行うえるようにしたものである。さ
らに、フレーム51は、メインテーブルガイド54上に
移動自在に載置されており、位置決め精度のよいメイン
ボールねじ55によって、Y方向に移動され、後述する
図11のセット位置、回転位置、切断位置に移動するこ
とができる(水平移動部)。一方、メインテーブル21
は、上面にメイン吸着パッド56が複数設けられてお
り、旋回吸着プレートを構成している。
【0030】位置決めテーブル22は、図10(B)に
示すように、フレーム51に対して、Yステージ61
と、Xステージ64によって、X方向又はY方向に移動
可能に支持されている。Yステージ61は、Yステージ
用サーボモーター62によって、Y用サーボカップリッ
グ63を介して、Y方向に駆動される。また、Xステー
ジ64は、図10(C)に示すように、Xステージ用サ
ーボモーター65によって、X用サーボカップリッグ6
6を介して、X方向に駆動される。さらに、位置決めテ
ーブル22は、図10(A)に示すXYシリンダー67
によって、上昇・下降することができる。
【0031】図4は、第1実施形態に係る賦型シートの
切断装置の切断刃ユニットの構造と動作を示す図であ
る。切断刃ユニット40は、図4(A)に示すように、
上切断刃41と、下切断刃42と、製品側支持部43
と、廃棄側支持部44などとを備えている。上切断刃4
1は、上下に移動可能なベース部41aと、ベース部4
1aに取り付けられ、刃部41cを保持するホルダ部4
1bと、少なくとも製品側に刃先が偏った刃先を有し、
その刃先が下方を向いた刃部41cとを有している。
【0032】下切断刃42は、上切断刃41に対向して
配置され、ベース部42aと、ホルダ部42bと、刃部
42cの他に、切断時に被切断物を支持するコルク材な
どからなるクッション部42dを有している。クッショ
ン部42dは、刃部42cの先端よりも、厚くなってお
り、その比率は、図4(A)のa:b=4:3程度にし
てある。
【0033】また、製品側支持部43は、各切断刃4
1,42の製品側(内側)に配置されており、接触部の
広い支持部であり、廃棄側支持部44は、各切断刃4
1,42の廃棄側(外側)に配置されており、接触部が
狭く、外側に落としやすい形状をしている。
【0034】各切断刃41,42は、その刃先角度が2
5〜45度であることが好ましい。刃先角度が25度よ
り小さい場合には、刃先強度が著しく低下して、刃先の
破損を招きやすく、また、刃先角度が45度より大きい
ときは、円滑な切断面が得られ難くなるからである。
【0035】なお、この他にも、周辺機器ユニット50
として、操作パネル51と、開閉シャッタ52と、集塵
機53などを備えている。
【0036】図5,図6は、本発明による賦型シートの
切断装置の動作を説明する流れ図である。この動作に入
る前に、空気圧,電源を供給し、プレスユニット30の
ポンプを起動させておく。まず、操作パネル51のメイ
ンスイッチをオンして(S100)、各ユニット20,
30を原点復帰させる(S101)。そして、操作パネ
ル51の設定部によって、切断条件(原反寸法,切断寸
法(製品寸法)など)を設定する(S102)。ここ
で、オペレータは、フレネルレンズ成型品(以下、成型
品という)91を、3本のゲージ25a〜25cに合わ
せて、載置台ユニット10上におく。
【0037】スタートボタンが押された(1回目)か否
かを判断し(S103)、押された場合には、ゲージ2
5a〜25cが登録位置まで移動することによって(S
104)、成型品91は載置台ユニット10上で粗位置
決めされる(S104)。
【0038】スタートボタンが再度押された(2回目)
か否かを判断し(S105)、成型品91は、位置決め
テーブル22の吸着パッド22aで支持され、位置決め
ポジション(CCDカメラの下)Aまで移動し、CCD
カメラ23によって、成型品91に付けられたマークの
画像を読み込み(S108)、画像処理(S109)、
座標演算処理(S110)をした後に、精密位置決めさ
れる(S111)。
【0039】ついで、位置決めテーブル22の吸着パッ
ド22aから成型品91を開放し(S112)、同時
に、メインテーブル21の吸着パッド21aで吸着固定
する(S113)。ここで、切断工程(S200)をコ
ールして、切断を行なう。すなわち、図6に示すよう
に、メインテーブル21によって成型品91をプレスユ
ニット側に水平・上昇移動し(S201)、切断刃の間
に、切断ポジションCに合わせて位置決め固定される。
プレスユニット30によって、上下切断刃41,42
(図4参照)を上下から押圧して、成型品91を切断す
る(S202)。その後に、メインテーブル21によっ
て、成型品91を旋回ポジションBまで水平・下降移動
して(S203)、リターンする。
【0040】次に、メインテーブル21によって成型品
91を180°回転して(S114)、切断する(S2
00)。また、メインテーブル21によって成型品91
を−90°回転して(S115)、切断する(S20
0)。さらに、メインテーブル21によって成型品91
を−180°回転して(S116)、切断する(S20
0)。最後に、メインテーブル21によって成型品91
を90°回転して(S117)、切断する(S20
0)。そして、載置台ユニットの位置までメインテーブ
ル21によって、成型品を移動して(S118)、自動
運転を終了する。
【0041】図11は、本実施形態による賦型シートの
切断装置の動作を分かりやすく示した図である。図11
において、縦方向には、セット位置P1、回転位置P
2、ベア台上昇位置P3及び切断位置P4が描かれてお
り、横方向には、賦型シート90の上辺回転位置R1,
下辺回転位置R2,左辺回転位置R3,右辺回転位置R
4がそれぞれ描かれている。また、賦型シート90は、
上下左右の各辺をa,b,c,dとする。
【0042】賦型シート90は、セット位置P1で位置
決めされ(#1)、上辺回転位置R1で回転せずに(#
2)、上昇位置P3でメインテーブル21が上昇し(#
3)、切断位置P4へ移動して(#4)、上辺aが切断
される。次に、回転位置P2に戻り、下辺回転位置R2
に+180度回転し(#5)、上昇位置P3でメインテ
ーブル21が上昇し(#6)、切断位置P4へ移動して
(#7)、下辺bが切断される。さらに、回転位置P2
に戻り、左辺回転位置R3に−90度回転し(#8)、
上昇位置P3でメインテーブル21が上昇し(#9)、
切断位置P4へ移動して(#10)、左辺cが切断され
る。
【0043】ついで、回転位置P2に戻り、右辺回転位
置R4に−180度回転し(#11)、上昇位置P3で
メインテーブル21が上昇し(#12)、切断位置P4
へ移動して(#13)、右辺dが切断される。最後に、
回転位置P2で+90度回転して(#14)、セット位
置P1に戻る(#15)。
【0044】本実施形態の位置決め搬送装置は、回転し
ながら、賦型シート90の各辺a,b,c,dを切断し
ていくので、限られたスペースを有効に使用でき、装置
の小形化が図れる。また、切断時の回転駆動装置(ロー
タリアクチュエーター)は、回転方向の位置決めの駆動
装置と兼用しているので、小型化、低コスト化が図れ
る。
【0045】次に、S202の切断の動作を、図4に基
づいて、さらに詳しく説明する。この成型品91は、耐
衝撃性アクリル樹脂板からなる基材92と、その基材の
一方の面にUV硬化性樹脂によって成形されたレンズ部
93とからなるフレネルレンズシートである。このため
に、この成形品91は、両面の延伸性が異なっている。
【0046】フレネルレンズシート91は、片刃の上切
断刃41cと、相対向して配置された片刃の下切断刃4
2cの間に、移動して位置決めされる。このときに、フ
レネルレンズシート91は、図4(A)に示すように、
製品側支持部43と、廃棄側支持部44によって2点支
持されている。
【0047】次に、図4(B)に示すように、上切断刃
41c及び下切断刃42cは、両者の接近方向に、各切
断刃41c,42cの刃先が、フレネルレンズシート9
1にその上面及び下面から、各々打込まれるように押圧
する。このときに、先に上切断刃41cがフレネルレン
ズシート91に入り、下切断刃42cが届くまで押して
おり、フレネルレンズシート91が撓んだ状態となる。
そして、各切断刃41c,42cは、成形品91に打込
まれるように押圧されていく。
【0048】すると、次の瞬間に、図4(C)に示すよ
うに、フレネルレンズシート91の両打込み口間に、破
断が厚さ方向に伝わり、フレネルレンズシート91は、
切断刃41c,42cを挟んで、両側に分断されると共
に、所定形状に断裁される。この切断時には、上切断刃
41と下切断刃42とは、間隙をもった位置で停止す
る。
【0049】ここで、分断されるときに、切断刃41
c,42cの刃先形状で、テーパをつけた側のフレネル
レンズシート(廃棄側)91Bの切断面に、UV硬化性
樹脂からなるバリ又は糸状の屑等が付き、これに対し
て、切断刃の刃先形状でテーパのない側のフレネルレン
ズシート(製品側)91Aの切断面は、バリ又は屑等の
ない品質良好なものが得られる。
【0050】(第2実施形態)図7は、本発明による賦
型シートの切断装置の第2実施形態の切断刃の形状を示
した図である。第2実施形態の刃部41c−2は、図7
(A)に示すように、幅方向の中央部aのみ他の部分よ
り鋭角に研磨しており、賦型シートに刃が入る際のスト
レスを軽減させている。また、刃先形状を凹状にするこ
とで、刃部41c−2のシート91へ入るタイミングを
遅らせて、上切断刃41と下切断刃42の入りのバラン
スをとるようにしたものである。
【0051】また、図7(B)に示すように、厚み方向
が製品側にわずかにテーパbを付けてある。このよう
に、両刃に近くして、こすり効果をつけるようにした。
【0052】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の範囲内である。 (1)図5に流れ図に示した切断する辺の順番は、成型
品91の種類や特徴などによって、変更することができ
る。また、S101において、原点復帰を必ずしなけれ
ばならないわけではない。
【0053】(2)切断刃の後ろには、予め、スクラッ
プ回収台車をセットしておき、1回切断する毎に、排出
されるスクラップは、切断刃の直ぐ裏に配置されたシュ
ータによって受けて、回収台車の中へ均等に積むように
落としていくとよい。
【0054】(3)加工部は、切断部の例によって説明
したが、シートの周囲の少なくとも1辺にテープ貼りを
したり、接着材を塗布したり、取り付け用な孔を開けた
りする加工に、適用することができる。 (4)シートは、賦型シートの例で説明したが、フロン
トパネルのような透明な樹脂平板や、フレネルレンズシ
ート等を製造するときのベース板などであってもよく、
さらに、その片面又は両面に養生フィルムが仮貼着され
ていてもよい。
【0055】(5)4辺を切断する例で説明したが、2
辺又は3辺でもよいし、それ以上の多角形に切断するこ
とも可能である。 (6)断裁サイズの変更は、制御ソフトのみの変更で可
能である。
【0056】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、高精度かつ高速度でひび割れなく、シート面及び
切断面の品質を切断時に発生する糸状の屑等により損な
うことなく、所定形状に切断することができる、という
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による賦型シートの切断装置の第1実施
形態を示したパーツ配置図である。
【図2】本発明による賦型シートの切断装置の第1実施
形態を示す正面図である。
【図3】本発明による賦型シートの切断装置の第1実施
形態を示す側面図である。
【図4】第1実施形態に係る賦型シートの切断装置の切
断刃ユニットの構造と動作を示す図である。
【図5】本発明による賦型シートの切断装置の動作を説
明する流れ図である。
【図6】本発明による賦型シートの切断装置の動作(切
断工程のサブルーチン)を説明する流れ図である。
【図7】本発明による賦型シートの切断装置の第2実施
形態の切断刃の形状を示した図である。
【図8】本実施形態に係る賦型シートの切断装置の傾斜
台ユニットを抜き出して示す図である。
【図9】本実施形態に係る賦型シートの切断装置のベア
台ユニットを示す図である。
【図10】本実施形態に係る賦型シートの切断装置の位
置調整ユニットが組み込まれた位置決め搬送装置を示す
図である。
【図11】本実施形態による賦型シートの切断装置の動
作を分かりやすく示した流れ図である。
【符号の説明】
10 載置台ユニット 20 位置調整ユニット 21 メインテーブル 22 位置決めテーブル 30 プレスユニット 40 切断刃ユニット 41 上切断刃 42 下切断刃 43 製品側支持部 44 廃棄側支持部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方に向かって配置された上切断刃と、 前記上切断刃の下側に、その上切断刃に対向して上方に
    向かって配置された下切断刃と、 前記各切断刃の両側で、シートの下面を支持する第1及
    び第2の支持部材とを備え、 前記下切断刃は、切断時の刃先の位置が前記第1及び第
    2の支持部材の支持位置よりも下方であり、 前記上切断刃は、前記下切断刃よりも先に、前記シート
    に到達し、そのシートが撓むことにより、前記下切断刃
    に接触することを特徴とするシートの切断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシートの切断装置にお
    いて、 前記上切断刃及び/又は前記下切断刃は、各々の刃先が
    前記シートにその上面及び/又は下面から打込まれるよ
    うに押圧されることを特徴とするシートの切断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されたシー
    トの切断装置において、 前記上切断刃は、切断時の刃先の位置が前記下切断刃の
    刃先と間隙を有することを特徴とするシートの切断装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載のシートの切断装置において、 前記上切断刃及び前記下切断刃は、刃先の形状が中心か
    ら同一方向に偏っていることを特徴とするシートの切断
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
    記載のシートの切断装置において、 前記上切断刃及び/又は前記下切断刃は、刃先の形状を
    中央部が周辺部よりも凹状であることを特徴とするシー
    トの切断装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
    記載のシートの切断装置において、 前記下切断刃は、刃先の両側に、前記シートを弾性的に
    支持する支持部を備えることを特徴とするシートの切断
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれか1項に
    記載のシートの切断装置において、 前記シートは、その両面で延伸性が異なることを特徴と
    するシートの切断装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれか1項に
    記載のシートの切断装置において、 前記シートは、基材シートとその基材シートの双方又は
    一方の面に形成された賦型部を備えた賦型シートである
    ことを特徴とするシートの切断装置。
  9. 【請求項9】 シートを位置決めして、そのシートを加
    工する加工部に搬送するシートの位置決め搬送装置にお
    いて、 前記シートの位置決めを行う位置決め手段と、 前記位置決め手段によって位置決めされた前記シートを
    保持して搬送する搬送手段と、を備えたことを特徴とす
    るシートの位置決め搬送装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のシートの位置決め搬
    送装置において、 前記搬送手段の搬送方向の片側又は両側に設けられ、前
    記シートを移動可能に支持する支持手段を備えたことを
    特徴とするシートの位置決め搬送装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は請求項10に記載のシー
    トの位置決め搬送装置において、 前記位置決め手段は、前記シートの粗位置決めを行う粗
    位置決め部と、 前記粗位置決め部で粗位置決めした後に、前記シートの
    精密位置決めを行う精密位置決め部とを備えたことを特
    徴とするシートの位置決め搬送装置。
  12. 【請求項12】 請求項9から請求項11までのいずれ
    か1項に記載のシートの位置決め搬送装置において、 前記搬送手段は、前記シートを水平移動させる水平移動
    部と、 前記シートを昇降移動させる昇降移動部と、 前記シートを回転移動させる回転移動部とを備えたこと
    を特徴とするシートの位置決め搬送装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載されたシートの位置
    決め搬送装置において、 前記搬送手段は、回転位置と加工位置の間で、前記水平
    移動部及び/又は前記昇降移動部によって、前記シート
    を移動させ、 前記回転位置に戻って、前記回転移動部によって、前記
    シートの加工する辺を回転させることを特徴とするシー
    トの位置決め搬送装置。
  14. 【請求項14】 請求項11から請求項13までのいず
    れか1項に記載のシートの位置決め搬送装置において、 前記精密位置決め部は、少なくとも回転方向の位置決め
    機構とを備え、 前記回転移動部は、前記回転方向の位置決め機構と兼用
    することを特徴とするシートの位置決め搬送装置。
  15. 【請求項15】 請求項9から請求項14までのいずれ
    か1項に記載のシートの位置決め搬送装置において、 前記加工部は、上切断刃と下切断刃を備えた切断部であ
    り、 前記上切断刃は、前記下切断刃よりも先に、前記シート
    に到達し、そのシートが撓むことにより、前記下切断刃
    に接触することを特徴とするシートの位置決め搬送装
    置。
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