JPH0722554A - 薄板のトリミング装置およびその方法 - Google Patents
薄板のトリミング装置およびその方法Info
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- JPH0722554A JPH0722554A JP16233093A JP16233093A JPH0722554A JP H0722554 A JPH0722554 A JP H0722554A JP 16233093 A JP16233093 A JP 16233093A JP 16233093 A JP16233093 A JP 16233093A JP H0722554 A JPH0722554 A JP H0722554A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin plate
- product
- frame
- trimming
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
- Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄板に傷を付けず、バリを起させないトリミ
ング装置を提供する。 【構成】 薄板(リードフレーム)HLを、予め溝孔H
Eにより製品部分Aと枠部分Wとに区画しておく。テー
ブル32b上に載置された製品部分Aを押さえ装置(吸
着チャンバ)64bで固定吸着し、テーブル32a上に
載置された枠部分Wを吸着チャンバ64aで吸着する。
この状態で振動体51を溝孔HEの枠部分W側近傍に当
接させ、駆動源15bで振動体51を振動させる。する
と、薄板HLは疲労破壊を起し、切断される。この切断
の際に、製品部分Aはしっかり固定されているので、薄
板には傷が付かず、また、予め薄板には溝孔HEが形成
されており、この溝孔HEを疲労破壊させるため、切断
部にはバリが発生しない。
ング装置を提供する。 【構成】 薄板(リードフレーム)HLを、予め溝孔H
Eにより製品部分Aと枠部分Wとに区画しておく。テー
ブル32b上に載置された製品部分Aを押さえ装置(吸
着チャンバ)64bで固定吸着し、テーブル32a上に
載置された枠部分Wを吸着チャンバ64aで吸着する。
この状態で振動体51を溝孔HEの枠部分W側近傍に当
接させ、駆動源15bで振動体51を振動させる。する
と、薄板HLは疲労破壊を起し、切断される。この切断
の際に、製品部分Aはしっかり固定されているので、薄
板には傷が付かず、また、予め薄板には溝孔HEが形成
されており、この溝孔HEを疲労破壊させるため、切断
部にはバリが発生しない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄板のトリミング装置
およびその方法に係わり、特に金属薄板の精密加工製品
を製造する際に必要部分(製品部分)と不要部分(枠部
分)とに切断する薄板のトリミング装置およびその方法
に関する。
およびその方法に係わり、特に金属薄板の精密加工製品
を製造する際に必要部分(製品部分)と不要部分(枠部
分)とに切断する薄板のトリミング装置およびその方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラウン管のシャドーマスク,I
C等のリードフレーム、あるいは電気かみそりの刃等の
金属薄板の精密加工製品の製造方法として、金属薄板の
必要な部分をレジストを保護し不要な部分を化学的に腐
食除去するエッチング法、あるいはパターン状の電極を
用い電気メッキにより製品を造るメッキ法、あるいは金
属薄板をプレス型で打ち抜くプレス加工法等が行われ、
これらの製造工程では上記エッチング等の加工におい
て、出荷時には残らない枠部分と製品部分が一部接続し
た形状に加工し、その後、洗浄,メッキ,検査等の後加
工を得た後に製品部分と枠部分を切断することが行われ
ている。
C等のリードフレーム、あるいは電気かみそりの刃等の
金属薄板の精密加工製品の製造方法として、金属薄板の
必要な部分をレジストを保護し不要な部分を化学的に腐
食除去するエッチング法、あるいはパターン状の電極を
用い電気メッキにより製品を造るメッキ法、あるいは金
属薄板をプレス型で打ち抜くプレス加工法等が行われ、
これらの製造工程では上記エッチング等の加工におい
て、出荷時には残らない枠部分と製品部分が一部接続し
た形状に加工し、その後、洗浄,メッキ,検査等の後加
工を得た後に製品部分と枠部分を切断することが行われ
ている。
【0003】これは、前記後加工において製品の変化を
防止し、あるいは生産効率を上げるためである。以下、
製品部分と枠部分とに切断する従来技術の一例として、
半導体集積回路(IC)等に用いられるリードフレーム
をエッチング法により製造する工程ついて図面を用いて
説明する。
防止し、あるいは生産効率を上げるためである。以下、
製品部分と枠部分とに切断する従来技術の一例として、
半導体集積回路(IC)等に用いられるリードフレーム
をエッチング法により製造する工程ついて図面を用いて
説明する。
【0004】シート状の銅薄板を洗浄,脱脂した後、感
光性レジストを両面に塗布・乾燥した後、枠部分と製品
部分を一部分接続した形状でパターン露光する。前記パ
ターン露光のパターン形状としては、ハーフエッチング
(溝)を形成するために片面は枠部分と製品部分を一部
分接続した状態でパターン露光し、他面は枠部分と製品
部分が分離した形状でパータン露光をしたり、あるいは
枠部分と製品部分を狭い幅で接続した形状で両面をパタ
ーン露光することが行われている。
光性レジストを両面に塗布・乾燥した後、枠部分と製品
部分を一部分接続した形状でパターン露光する。前記パ
ターン露光のパターン形状としては、ハーフエッチング
(溝)を形成するために片面は枠部分と製品部分を一部
分接続した状態でパターン露光し、他面は枠部分と製品
部分が分離した形状でパータン露光をしたり、あるいは
枠部分と製品部分を狭い幅で接続した形状で両面をパタ
ーン露光することが行われている。
【0005】次に、レジストを現像し、ボストベークを
行った後、エッチング加工を行い薄板に穴あるいは溝等
を形成する。次に、エッチング液の除去・洗浄、レジス
ト剥膜、洗浄・乾燥等を行った後、枠部分と製品部分の
トリミング工程に進む。
行った後、エッチング加工を行い薄板に穴あるいは溝等
を形成する。次に、エッチング液の除去・洗浄、レジス
ト剥膜、洗浄・乾燥等を行った後、枠部分と製品部分の
トリミング工程に進む。
【0006】図11に、前記エッチング後であって、長
方形のリードフレーム(以下、小切れLと記す)に切断
される前のシート状のリードフレームHLを示す。な
お、前記小切れ(製品)Lは、例えば4個分のLSIの
リードフレームがエッチングにより形成され、該4個の
LSIがブリッジで接続されて連設されている。
方形のリードフレーム(以下、小切れLと記す)に切断
される前のシート状のリードフレームHLを示す。な
お、前記小切れ(製品)Lは、例えば4個分のLSIの
リードフレームがエッチングにより形成され、該4個の
LSIがブリッジで接続されて連設されている。
【0007】図11,図12(A),(B)に示すよう
に、シート状のリードフレームHLは、例えば500m
m×500mmの厚さ0.2mmの銅薄板からなり、内
側に8枚の小切れL1 〜L8 が孔部およびハーフエッチ
ング(溝)部等により区画形成され、該小切れL1 〜L
8 の周囲には枠部Wが形成されている。即ち、例えば小
切れL4 の周囲には、エッチングにより孔Hが形成さ
れ、小切れL4 の長手方向には、枠部Wに連結するため
の4個のブリッジ部B1 〜B4 が、ハーフエッチングH
Eにより形成されている。
に、シート状のリードフレームHLは、例えば500m
m×500mmの厚さ0.2mmの銅薄板からなり、内
側に8枚の小切れL1 〜L8 が孔部およびハーフエッチ
ング(溝)部等により区画形成され、該小切れL1 〜L
8 の周囲には枠部Wが形成されている。即ち、例えば小
切れL4 の周囲には、エッチングにより孔Hが形成さ
れ、小切れL4 の長手方向には、枠部Wに連結するため
の4個のブリッジ部B1 〜B4 が、ハーフエッチングH
Eにより形成されている。
【0008】そして、小切れLとして完成するためには
個々の小切れLを接続したブリッジ部Bを切断する必要
があり、その切断手段としては、従来、次の諸手段が採
用されていた。
個々の小切れLを接続したブリッジ部Bを切断する必要
があり、その切断手段としては、従来、次の諸手段が採
用されていた。
【0009】図11に示すように、人手により枠部を
掴んで折り曲げる。 人手により引きちぎる。 レーザ光により切断する。
掴んで折り曲げる。 人手により引きちぎる。 レーザ光により切断する。
【0010】切断刃により切断する。 また、前記孔および溝加工を施したシート状の薄板、お
よびトリミングを終えた製品は吸着パッドでは吸引でき
ないため、搬送手段はコンベアに載せ搬送するか、ワー
クの周辺をつかんで搬送していた。
よびトリミングを終えた製品は吸着パッドでは吸引でき
ないため、搬送手段はコンベアに載せ搬送するか、ワー
クの周辺をつかんで搬送していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
,の人手による折り曲げ,切断作業は、何箇所も切
断部分があるので作業効率が悪く、また、切断時,ハン
ドリング時に小切れ(製品)が変形を起すおそれがあ
る。
,の人手による折り曲げ,切断作業は、何箇所も切
断部分があるので作業効率が悪く、また、切断時,ハン
ドリング時に小切れ(製品)が変形を起すおそれがあ
る。
【0012】また、前記のレーザ光による切断は、切
断部分の確定に高価な高精度の位置決め装置が必要とさ
れ、また、切断速度が遅く、リードフレームの種類によ
っては切断部にバリが発生するおそれがある。
断部分の確定に高価な高精度の位置決め装置が必要とさ
れ、また、切断速度が遅く、リードフレームの種類によ
っては切断部にバリが発生するおそれがある。
【0013】更に、前記の切断刃による切断は、切断
刃を備えた金型等を高精度で位置決めする位置決め装置
が必要とされ、また、切断刃は消耗品であるのでランニ
ングコストが高く、また、作業そのものが危険であっ
た。
刃を備えた金型等を高精度で位置決めする位置決め装置
が必要とされ、また、切断刃は消耗品であるのでランニ
ングコストが高く、また、作業そのものが危険であっ
た。
【0014】また、従来のコンベアあるいはワークをつ
かんで搬送する方法においては薄板あるいは製品のきず
付き、変形等が発生しやすいという問題もあった。そこ
で、本発明は上記問題点を解決するためになされたもの
であり、製品の変形,切断箇所のバリ発生がないトリミ
ング装置を提供することを目的とし、さらに薄板及び製
品を変形させない搬送機構を備えることにより前後工程
を含めた自動化、省力化が可能な自動トリミング装置を
提供することを目的とする。
かんで搬送する方法においては薄板あるいは製品のきず
付き、変形等が発生しやすいという問題もあった。そこ
で、本発明は上記問題点を解決するためになされたもの
であり、製品の変形,切断箇所のバリ発生がないトリミ
ング装置を提供することを目的とし、さらに薄板及び製
品を変形させない搬送機構を備えることにより前後工程
を含めた自動化、省力化が可能な自動トリミング装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、予め孔,溝,または孔及び溝からなる溝孔
により製品部分と枠部分とに区画され薄板の製品部分を
押さえる押さえ部材と、前記薄板の枠部分側において前
記溝孔に沿って当接するための振動部材と、を備えて構
成した。
するために、予め孔,溝,または孔及び溝からなる溝孔
により製品部分と枠部分とに区画され薄板の製品部分を
押さえる押さえ部材と、前記薄板の枠部分側において前
記溝孔に沿って当接するための振動部材と、を備えて構
成した。
【0016】また、薄板あるいは製品に接する面を多孔
質部材とした吸着機構を持つ薄板あるいは製品の移載動
装置を備えた構成した。また、予め前記溝孔により製品
部分と枠部分とに区画し、前記薄板の製品部分において
少なくとも製品部分と枠部分との接続領域の近傍を押さ
え部材により押さえつつ、前記薄板の枠部分側において
前記溝孔に沿って振動部材を当接せしめ、前記枠部分側
に前記振動部材で振動を加えて前記製品部分側と枠部分
側とを切断するようにした。
質部材とした吸着機構を持つ薄板あるいは製品の移載動
装置を備えた構成した。また、予め前記溝孔により製品
部分と枠部分とに区画し、前記薄板の製品部分において
少なくとも製品部分と枠部分との接続領域の近傍を押さ
え部材により押さえつつ、前記薄板の枠部分側において
前記溝孔に沿って振動部材を当接せしめ、前記枠部分側
に前記振動部材で振動を加えて前記製品部分側と枠部分
側とを切断するようにした。
【0017】
【作用】薄板は、予め溝孔により製品部分と枠部分とに
区画されている。かかる製品部分(必要部分)を押さえ
部材で押さえる。この状態で前記薄板の枠部分(不要部
分)において前記溝孔に沿って振動部材を当接し、該振
動部材を加振装置により所定の周波数,ストロークで振
動させる。この振動部材の振動により前記薄板は微小振
動され、前記溝孔により形成されたブリッジ部に微小振
動が印加され、やがて疲労破壊により切断される。
区画されている。かかる製品部分(必要部分)を押さえ
部材で押さえる。この状態で前記薄板の枠部分(不要部
分)において前記溝孔に沿って振動部材を当接し、該振
動部材を加振装置により所定の周波数,ストロークで振
動させる。この振動部材の振動により前記薄板は微小振
動され、前記溝孔により形成されたブリッジ部に微小振
動が印加され、やがて疲労破壊により切断される。
【0018】薄板あるいは製品の移載動機構は、多孔質
部材を通して薄板あるいは製品を吸引することにより、
吸引部分に溝孔があっても吸着搬送が可能である。ま
た、押さえ部材として多孔質部材を製品に接する面に配
した吸着機構とすることにより、トリミング時は製品部
分を吸着固定し、切断後はそのまま製品を移載すること
ができる。
部材を通して薄板あるいは製品を吸引することにより、
吸引部分に溝孔があっても吸着搬送が可能である。ま
た、押さえ部材として多孔質部材を製品に接する面に配
した吸着機構とすることにより、トリミング時は製品部
分を吸着固定し、切断後はそのまま製品を移載すること
ができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1に本発明の実施例の薄板のトリミング装置T
Sの全体構成の概略斜視図を示し、図2に概略側面図を
示す。
する。図1に本発明の実施例の薄板のトリミング装置T
Sの全体構成の概略斜視図を示し、図2に概略側面図を
示す。
【0020】図1および図2に示すように、トリミング
装置TSは、左方側に保護用の合紙を挟んでシート状の
リードフレームHLが積層されるワーク供給部Sと、露
呈された前記合紙を吸着して左方の合紙排出部POに搬
送する第1吸着チャンバC1と、前記ワーク供給部Sで
露呈されたリードフレームHLを吸着して右方の位置決
め部Dに搬送する第2吸着チャンバC2 と、該位置決め
部Dで位置決めされたリードフレームHLを吸着して右
方のトリミング部Tに搬送する第3吸着チャンバC
3 と、該第3吸着チャンバC3 に製品部分(必要部分)
が吸着されたまま前記トリミング部Tでトリミングさ
れ、そのトリミング結果の小切れLが前記第3吸着チャ
ンバC3 により搬送される、次の工程に搬送するための
フレーム移載部Mと、トリミング後の枠W(不要部分)
を載置する枠排出部WO等を含んで構成されている。な
お、符号C4 は、第4吸着チャンバであって、トリミン
グ部Tでトリミング後の不要部分(枠)を背面側の枠排
出部WOへ搬送し、符号C5 は、第5吸着チャンバであ
って、フレーム移載部Mのベルトコンベアで搬送されて
きた小切れLを次工程の装置(例えば、自動検査装置)
に移載する機能を有している。なお、前後工程との連絡
は、前後工程の内容に合わせ小切れLをカセットに挿入
するなど様々な形態をとり得る。
装置TSは、左方側に保護用の合紙を挟んでシート状の
リードフレームHLが積層されるワーク供給部Sと、露
呈された前記合紙を吸着して左方の合紙排出部POに搬
送する第1吸着チャンバC1と、前記ワーク供給部Sで
露呈されたリードフレームHLを吸着して右方の位置決
め部Dに搬送する第2吸着チャンバC2 と、該位置決め
部Dで位置決めされたリードフレームHLを吸着して右
方のトリミング部Tに搬送する第3吸着チャンバC
3 と、該第3吸着チャンバC3 に製品部分(必要部分)
が吸着されたまま前記トリミング部Tでトリミングさ
れ、そのトリミング結果の小切れLが前記第3吸着チャ
ンバC3 により搬送される、次の工程に搬送するための
フレーム移載部Mと、トリミング後の枠W(不要部分)
を載置する枠排出部WO等を含んで構成されている。な
お、符号C4 は、第4吸着チャンバであって、トリミン
グ部Tでトリミング後の不要部分(枠)を背面側の枠排
出部WOへ搬送し、符号C5 は、第5吸着チャンバであ
って、フレーム移載部Mのベルトコンベアで搬送されて
きた小切れLを次工程の装置(例えば、自動検査装置)
に移載する機能を有している。なお、前後工程との連絡
は、前後工程の内容に合わせ小切れLをカセットに挿入
するなど様々な形態をとり得る。
【0021】次に、各構成部分を説明する。先ず、本発
明の要旨をなす前記トリミング部Tおよび「押さえ装
置」である第3吸着チャンバC3 を説明する。
明の要旨をなす前記トリミング部Tおよび「押さえ装
置」である第3吸着チャンバC3 を説明する。
【0022】図3に前記トリミング部Tの拡大側面図を
示し、図4にトリミング部Tの要部平面図と要部側面図
を示し、図5に振動体の側面図を示す。図2〜図4に示
すように、ベース2にはトリミング部Tの周囲において
4本の支柱3a〜3dが立設されている。前記ベース2
にはベース7が固定され(図示せず)、該ベース7には
第1エアシリンダ4が吊り下げ固定され、前記ベース7
の四隅には4個のガイド軸8a〜8d(8dは図示され
ず)が挿通される軸受9a〜9d(9dは図示されず)
が固定されている。前記ガイド軸8a〜8dの上端部
は、第1支持板5の下面四隅に固定されている。第2エ
アシリンダ6本体は第3支持板11に固定されており、
前記第2エアシリンダ6の出力軸6aの上端面には第4
支持板12が固定されている。前記第1支持板5と第3
支持板11との間であって、前記ガイド軸8a〜8dに
対向した位置には4本の支柱10a〜10d(10c,
10dは図示されず)が介装されている。前記第3支持
板11の四隅には4個のガイド軸13a〜13d(13
dは図示されず)が挿通される軸受14a〜14d(1
4dは図示されず)が固定されている。前記ガイド軸1
3a〜13dの上端部は、前記第4支持板12の下面四
隅に固定されている。なお、第2エアシリンダ6は振動
源(後述する)を僅かに上下動する場合に使用され、第
1エアシリンダ4は保守作業の際に前記振動源を大幅に
下降する場合に使用される。
示し、図4にトリミング部Tの要部平面図と要部側面図
を示し、図5に振動体の側面図を示す。図2〜図4に示
すように、ベース2にはトリミング部Tの周囲において
4本の支柱3a〜3dが立設されている。前記ベース2
にはベース7が固定され(図示せず)、該ベース7には
第1エアシリンダ4が吊り下げ固定され、前記ベース7
の四隅には4個のガイド軸8a〜8d(8dは図示され
ず)が挿通される軸受9a〜9d(9dは図示されず)
が固定されている。前記ガイド軸8a〜8dの上端部
は、第1支持板5の下面四隅に固定されている。第2エ
アシリンダ6本体は第3支持板11に固定されており、
前記第2エアシリンダ6の出力軸6aの上端面には第4
支持板12が固定されている。前記第1支持板5と第3
支持板11との間であって、前記ガイド軸8a〜8dに
対向した位置には4本の支柱10a〜10d(10c,
10dは図示されず)が介装されている。前記第3支持
板11の四隅には4個のガイド軸13a〜13d(13
dは図示されず)が挿通される軸受14a〜14d(1
4dは図示されず)が固定されている。前記ガイド軸1
3a〜13dの上端部は、前記第4支持板12の下面四
隅に固定されている。なお、第2エアシリンダ6は振動
源(後述する)を僅かに上下動する場合に使用され、第
1エアシリンダ4は保守作業の際に前記振動源を大幅に
下降する場合に使用される。
【0023】前記第4支持板12の上面側の前面側左右
には第1,第2リニアガイド16a,16bが立設さ
れ、第4支持板12の上面側の背面側左右には第3,第
4リニアガイド16c,16d(16dは図示されず)
が立設されている。前記第1〜第4リニアガイド16a
〜16dにはそれぞれスライダ18a〜18d(18d
は図示されず)が摺動自在に取り付けられている。前記
第2,第3スライダ18b,18c間の上側には支持板
17cが掛け渡され、その上面側には「加振装置」であ
る第3振動源15cが固定されている。前記支持板17
cの下面にはボールネジ21に螺合されるナット19c
が固定されている。同様に、前記第1,第4スライダ1
8a,18dの上側には支持板17bが掛け渡され、そ
の上面側には「加振装置」である第2振動源15bが固
定されている。前記支持板17bの下面には前記ボール
ネジ21に螺合されるナット19bが固定されている。
前記ボールネジ21の右端部にはボールネジ駆動モータ
22の出力軸が固定されている。前記ボールネジ21の
ナット19b,19cに対応した部分は、互いに逆方向
にネジが螺設され、ボールネジ21が例えば正転すれば
支持板17b,17c同士が開き、ボールネジ21が逆
転すれば支持板17b,17c同士が閉じるように構成
されている。
には第1,第2リニアガイド16a,16bが立設さ
れ、第4支持板12の上面側の背面側左右には第3,第
4リニアガイド16c,16d(16dは図示されず)
が立設されている。前記第1〜第4リニアガイド16a
〜16dにはそれぞれスライダ18a〜18d(18d
は図示されず)が摺動自在に取り付けられている。前記
第2,第3スライダ18b,18c間の上側には支持板
17cが掛け渡され、その上面側には「加振装置」であ
る第3振動源15cが固定されている。前記支持板17
cの下面にはボールネジ21に螺合されるナット19c
が固定されている。同様に、前記第1,第4スライダ1
8a,18dの上側には支持板17bが掛け渡され、そ
の上面側には「加振装置」である第2振動源15bが固
定されている。前記支持板17bの下面には前記ボール
ネジ21に螺合されるナット19bが固定されている。
前記ボールネジ21の右端部にはボールネジ駆動モータ
22の出力軸が固定されている。前記ボールネジ21の
ナット19b,19cに対応した部分は、互いに逆方向
にネジが螺設され、ボールネジ21が例えば正転すれば
支持板17b,17c同士が開き、ボールネジ21が逆
転すれば支持板17b,17c同士が閉じるように構成
されている。
【0024】前記第4支持板12の中央部には支持板1
7aが固定され、該支持板17a上には「加振装置」で
ある第1振動源15aが固定されている。第1〜第3振
動源15a〜15cのそれぞれの上部側には、リードフ
レームHLを載置するためのテーブル31〜33が配設
されている。即ち、支柱3cと3d間には支持板3eが
掛け渡され(図4参照)、支柱3a,3b間には支持板
3fが掛け渡されている。そして、前記支持板3e上に
はリニアガイド34が固定され、前記支持板3f上には
リニアガイド35が固定されている。前記リニアガイド
35には、それぞれ対をなすスライダ39a,39b、
41a,41b,42a,42bが摺動自在に取り付け
られ、前記リニアガイド34には、それぞれ対をなすス
ライダ36a,36b、37a,37b,38a,38
bが摺動自在に取り付けられている。そして、前記スラ
イダ36a,39a間には第2テーブル32の一片をな
すテーブル片32aが掛け渡され、前記スライダ36
b,39b間には第2テーブル32の他片をなすテーブ
ル片32bが掛け渡されている。同様に、前記スライダ
37a,41a間には第1テーブル31の一片をなすテ
ーブル片31aが掛け渡され、前記スライダ37b,4
1b間には第1テーブル31の他片をなすテーブル片3
1bが掛け渡されている。同様に、前記スライダ38
a,42a間には第3テーブル33の一片をなすテーブ
ル片33aが掛け渡され、前記スライダ38b,42b
間には第3テーブル33の他片をなすテーブル片33b
が掛け渡されている。また、第2テーブル32の下側に
はステッピングモータ40が配設され、その出力軸はベ
ベルギア43を介してボールネジ44に螺合されてい
る。
7aが固定され、該支持板17a上には「加振装置」で
ある第1振動源15aが固定されている。第1〜第3振
動源15a〜15cのそれぞれの上部側には、リードフ
レームHLを載置するためのテーブル31〜33が配設
されている。即ち、支柱3cと3d間には支持板3eが
掛け渡され(図4参照)、支柱3a,3b間には支持板
3fが掛け渡されている。そして、前記支持板3e上に
はリニアガイド34が固定され、前記支持板3f上には
リニアガイド35が固定されている。前記リニアガイド
35には、それぞれ対をなすスライダ39a,39b、
41a,41b,42a,42bが摺動自在に取り付け
られ、前記リニアガイド34には、それぞれ対をなすス
ライダ36a,36b、37a,37b,38a,38
bが摺動自在に取り付けられている。そして、前記スラ
イダ36a,39a間には第2テーブル32の一片をな
すテーブル片32aが掛け渡され、前記スライダ36
b,39b間には第2テーブル32の他片をなすテーブ
ル片32bが掛け渡されている。同様に、前記スライダ
37a,41a間には第1テーブル31の一片をなすテ
ーブル片31aが掛け渡され、前記スライダ37b,4
1b間には第1テーブル31の他片をなすテーブル片3
1bが掛け渡されている。同様に、前記スライダ38
a,42a間には第3テーブル33の一片をなすテーブ
ル片33aが掛け渡され、前記スライダ38b,42b
間には第3テーブル33の他片をなすテーブル片33b
が掛け渡されている。また、第2テーブル32の下側に
はステッピングモータ40が配設され、その出力軸はベ
ベルギア43を介してボールネジ44に螺合されてい
る。
【0025】そして、前記テーブル片32aの下面には
前記ボールネジ44に螺合されたナット45aが固定さ
れ、前記テーブル片32bの下面には前記ボールネジ4
4に螺合されたナット45bが固定されている。同様
に、前記テーブル片33aの下面には前記ボールネジ4
4に螺合されたナット46aが固定され、前記テーブル
片33bの下面には前記ボールネジ44に螺合されたナ
ット46bが固定されている。そして、前記ボールネジ
44のナット45a,45bに対応した部分と、ナット
46a,46bに対応した部分とは、ネジが互いに逆方
向に螺設され、ボールネジ44の例えば正転によりテー
ブル32と33とが互いに開く方向に動作され、ボール
ネジ44の逆転によりテーブル32と33とが互いに閉
じる方向に動作される。
前記ボールネジ44に螺合されたナット45aが固定さ
れ、前記テーブル片32bの下面には前記ボールネジ4
4に螺合されたナット45bが固定されている。同様
に、前記テーブル片33aの下面には前記ボールネジ4
4に螺合されたナット46aが固定され、前記テーブル
片33bの下面には前記ボールネジ44に螺合されたナ
ット46bが固定されている。そして、前記ボールネジ
44のナット45a,45bに対応した部分と、ナット
46a,46bに対応した部分とは、ネジが互いに逆方
向に螺設され、ボールネジ44の例えば正転によりテー
ブル32と33とが互いに開く方向に動作され、ボール
ネジ44の逆転によりテーブル32と33とが互いに閉
じる方向に動作される。
【0026】また、前記テーブル片31aの下面には前
記ボールネジ47に螺合されたナット48aが固定さ
れ、前記テーブル片31bの下面には前記ボールネジ4
7に螺合されたナット48bが固定されている。前記ボ
ールネジ47の右端部はステッピングモータ50の出力
軸に固定され、ボールネジ47の左端部は軸受49に回
転自在に支持されている。そして、前記ボールネジ47
のナット48aに対応した部分とナット48bに対応し
た部分とは、ネジが互いに逆方向に螺設され、ボールネ
ジ47の例えば正転によりテーブル31aと31bとが
互いに開く方向に動作され、ボールネジ47の逆転によ
りテーブル31aと31bとが互いに閉じる方向に動作
される。
記ボールネジ47に螺合されたナット48aが固定さ
れ、前記テーブル片31bの下面には前記ボールネジ4
7に螺合されたナット48bが固定されている。前記ボ
ールネジ47の右端部はステッピングモータ50の出力
軸に固定され、ボールネジ47の左端部は軸受49に回
転自在に支持されている。そして、前記ボールネジ47
のナット48aに対応した部分とナット48bに対応し
た部分とは、ネジが互いに逆方向に螺設され、ボールネ
ジ47の例えば正転によりテーブル31aと31bとが
互いに開く方向に動作され、ボールネジ47の逆転によ
りテーブル31aと31bとが互いに閉じる方向に動作
される。
【0027】図5に、前記駆動源15a〜15cに取り
付けられる振動体51,52の側面図を示す。振動体5
1は、幅狭の刃部51aと幅広の基部51bとからな
り、前記刃部51aの先端は円形をなしている。前記振
動体51は左右の第2,第3振動源15b,15c本体
に固定される。また、振動体52は、幅狭の刃部52a
と幅広の基部52bとからなり、前記刃部52aの先端
は円形をなしている。前記振動体52は中央の第1振動
源15a本体に取り付けられ、交換可能である。必要に
応じ、前記振動体51も変換可能としてもよい。なお、
振動体51,52の材質としては、アルミニューム板,
硬質ゴム板等、対象製品の材質により選択可能であり、
先端形状も同様に鋭角,鋸形などの選択が可能である。
付けられる振動体51,52の側面図を示す。振動体5
1は、幅狭の刃部51aと幅広の基部51bとからな
り、前記刃部51aの先端は円形をなしている。前記振
動体51は左右の第2,第3振動源15b,15c本体
に固定される。また、振動体52は、幅狭の刃部52a
と幅広の基部52bとからなり、前記刃部52aの先端
は円形をなしている。前記振動体52は中央の第1振動
源15a本体に取り付けられ、交換可能である。必要に
応じ、前記振動体51も変換可能としてもよい。なお、
振動体51,52の材質としては、アルミニューム板,
硬質ゴム板等、対象製品の材質により選択可能であり、
先端形状も同様に鋭角,鋸形などの選択が可能である。
【0028】次に、図6,図7に基づいて第3搬送吸着
チャンバC3 を説明する。図6,図7に示すように、支
持板55の左右両端の下面(図6(B)において)には
スライダ(図示されず)が固定され、図示しない支柱上
に固定されたリニアガイド上を摺動自在にされている
(図2の第3吸着チャンバC3 の移動範囲を参照)。前
記支持板55にはエアシリンダ56が出力軸56aを下
方に向けて固定され、該出力軸56aの下端部には支持
板57が固定されている。前記支持板55のエアシリン
ダ56の周囲には4本の軸受58a〜58d(58dは
図示されず)が下方に向けて固定され、各軸受58a〜
58dにはガイド軸59a〜59d(59dは図示され
ず)が挿通されている。前記ガイド軸59a〜59dの
先端は、支持板62の固定されている。支持板62の下
面には2本のリニアガイド63a,63bが固定され、
該リニアガイド63a,63bには3対のスライダ67
a,67b、68a,68b,69a,69bが摺動自
在に取り付けられている。前記スライダ67a,69b
には、それぞれ枠押え兼吸着チャンバ64a,66bが
取り付けられ、スライダ67b、68a,68b,69
aにはそれぞれ吸着チャンバ64b,65a,65b,
66aが取り付けられている。なお、前記スライダ67
b、68a,68bの背面側(図6(A)において)に
対向して、図示されないスライダが配設され、スライダ
69bの背面側にはスライダ69cが配設されている。
チャンバC3 を説明する。図6,図7に示すように、支
持板55の左右両端の下面(図6(B)において)には
スライダ(図示されず)が固定され、図示しない支柱上
に固定されたリニアガイド上を摺動自在にされている
(図2の第3吸着チャンバC3 の移動範囲を参照)。前
記支持板55にはエアシリンダ56が出力軸56aを下
方に向けて固定され、該出力軸56aの下端部には支持
板57が固定されている。前記支持板55のエアシリン
ダ56の周囲には4本の軸受58a〜58d(58dは
図示されず)が下方に向けて固定され、各軸受58a〜
58dにはガイド軸59a〜59d(59dは図示され
ず)が挿通されている。前記ガイド軸59a〜59dの
先端は、支持板62の固定されている。支持板62の下
面には2本のリニアガイド63a,63bが固定され、
該リニアガイド63a,63bには3対のスライダ67
a,67b、68a,68b,69a,69bが摺動自
在に取り付けられている。前記スライダ67a,69b
には、それぞれ枠押え兼吸着チャンバ64a,66bが
取り付けられ、スライダ67b、68a,68b,69
aにはそれぞれ吸着チャンバ64b,65a,65b,
66aが取り付けられている。なお、前記スライダ67
b、68a,68bの背面側(図6(A)において)に
対向して、図示されないスライダが配設され、スライダ
69bの背面側にはスライダ69cが配設されている。
【0029】そして、前記吸着チャンバ64bの吸着面
には、ポリエチレン,ステンレス,セラミック等からな
る板状の多孔質部材64b1 が取り付けられ、ブロアー
等(図示されず)で前記多孔質部材64b1 を介してリ
ードフレームHLを吸着するようになっている。なお、
他の吸着チャンバ64a,65a,65b,66a,6
6bの吸着面も同様の多孔質部材により構成されてい
る。
には、ポリエチレン,ステンレス,セラミック等からな
る板状の多孔質部材64b1 が取り付けられ、ブロアー
等(図示されず)で前記多孔質部材64b1 を介してリ
ードフレームHLを吸着するようになっている。なお、
他の吸着チャンバ64a,65a,65b,66a,6
6bの吸着面も同様の多孔質部材により構成されてい
る。
【0030】前記支持板62の上面側にはステッピング
モータ71が固定され、その出力軸にはボールネジ72
が取り付けられている。該ボールネジ72は、前記支持
板62に固定された軸受73a,73bにより支持さ
れ、該ボールネジ72には、それぞれ吸着チャンバ65
a,65bに固定されたナット74a,74bが螺入さ
れている。そして、前記ナット74a,74bに対応し
たボールネジ72の部分は互いに逆方向にネジが螺設さ
れ、ボールネジ72の回転方向に応じて吸着チャンバ6
5a,65b間の隙間が開閉するようになっている。
モータ71が固定され、その出力軸にはボールネジ72
が取り付けられている。該ボールネジ72は、前記支持
板62に固定された軸受73a,73bにより支持さ
れ、該ボールネジ72には、それぞれ吸着チャンバ65
a,65bに固定されたナット74a,74bが螺入さ
れている。そして、前記ナット74a,74bに対応し
たボールネジ72の部分は互いに逆方向にネジが螺設さ
れ、ボールネジ72の回転方向に応じて吸着チャンバ6
5a,65b間の隙間が開閉するようになっている。
【0031】同様に、ステッピングモータ75には、ボ
ールネジ76が連結され、該ボールネジ76は前記支持
板62に固定された軸受77a,77bにより支持され
ている。前記ボールネジ76には、それぞれ吸着チャン
バ64a,66bに固定されたナット78a,78bが
螺入されている。そして、前記ナット78a,78bに
対応したボールネジ76の部分は互いに逆方向にネジが
螺設され、ボールネジ76の回転方向に応じて吸着チャ
ンバ64,66間の隙間が開閉するようになっている。
ールネジ76が連結され、該ボールネジ76は前記支持
板62に固定された軸受77a,77bにより支持され
ている。前記ボールネジ76には、それぞれ吸着チャン
バ64a,66bに固定されたナット78a,78bが
螺入されている。そして、前記ナット78a,78bに
対応したボールネジ76の部分は互いに逆方向にネジが
螺設され、ボールネジ76の回転方向に応じて吸着チャ
ンバ64,66間の隙間が開閉するようになっている。
【0032】以上の図4,図6,図7で説明したよう
に、トリミング装置Tのテーブルおよび吸着吸着チャン
バC3 の吸着部が左右動可能なように構成しておけば、
次の利点がある。即ち、図8に示すように、製品サイズ
(リードフレームのサイズ)に応じてテーブルおよび吸
着チャンバを移動でき、様々な寸法のリードフレームを
切断することができる。
に、トリミング装置Tのテーブルおよび吸着吸着チャン
バC3 の吸着部が左右動可能なように構成しておけば、
次の利点がある。即ち、図8に示すように、製品サイズ
(リードフレームのサイズ)に応じてテーブルおよび吸
着チャンバを移動でき、様々な寸法のリードフレームを
切断することができる。
【0033】次に、以上のように構成されたトリミング
装置TSの動作を図9に示すフローチャートを参照しつ
つ説明する。先ず、リードフレーム(シート)HLをワ
ーク供給部Sに積層載置する(図2参照)。積層された
各リードフレームHL間には、リードフレーム保護用の
合紙が挟まれている(ステップS1)。次いで、第1吸
着チャンバC1 をワーク供給部Sに移動させ、最上位の
合紙を第1吸着チャンバC1 で吸着して合紙排出部PO
上に搬送し、そこで吸着状態を解放し合紙排出を行う
(ステップS2)。次いで、第2吸着チャンバC2 によ
り露呈された最上位のリードフレームHLを吸着して位
置決め部Dへ搬送し、吸着状態を解放してリードフレー
ムHLを位置決め部Dに落下させる(ステップS3)。
このリードフレームHLが落下された状態でカメラ,X
Yθテーブル等の画像処理装置及び位置決め装置により
リードフレームHLのX,Y,θ方向の位置決めが行わ
れる(ステップS4)。位置決めされたリードフレーム
HLは第3吸着チャンバC3 により吸着されてトリミン
グ部Tへ搬送され、トリミングが行われる(ステップS
5)。このトリミング動作を図10を参照しつつ説明す
る。図10(A)に示すように、ハーフエッチングHE
されたリードフレームHLの符号Aの部分(ドットを付
す)が必要部分(製品部分)であり、符号Wの部分が不
要部分(枠部分)である。前記必要部分Aの上下を吸着
部材64bとテーブル片32bで挟持して固定される。
また、不要部分Wの上下を吸着部材64aとテーブル片
32aで挟持して固定される。この状態で前記ハーフエ
ッチングHEの近傍の不要部分W側に振動体51の先端
部が当接され、リードフレームHLが振動される(図1
0(B))。この際の振動数は10〜200Hzが好ま
しく、振幅は0.1〜5mm程度が好ましい。かかる条
件下で加振されていくと、やがて、図10(C)に示す
ように、ハーフエッチングHE部分が疲労破壊を起して
切断される。そして、必要部分Aのみが第2吸着チャン
バC2 で吸着されてフレーム移載部Mへ搬送される(ス
テップS6)。一方、不要部分Wは第4吸着チャンバC
4 で吸着されて枠排出部WOに搬送される(ステップS
7)。
装置TSの動作を図9に示すフローチャートを参照しつ
つ説明する。先ず、リードフレーム(シート)HLをワ
ーク供給部Sに積層載置する(図2参照)。積層された
各リードフレームHL間には、リードフレーム保護用の
合紙が挟まれている(ステップS1)。次いで、第1吸
着チャンバC1 をワーク供給部Sに移動させ、最上位の
合紙を第1吸着チャンバC1 で吸着して合紙排出部PO
上に搬送し、そこで吸着状態を解放し合紙排出を行う
(ステップS2)。次いで、第2吸着チャンバC2 によ
り露呈された最上位のリードフレームHLを吸着して位
置決め部Dへ搬送し、吸着状態を解放してリードフレー
ムHLを位置決め部Dに落下させる(ステップS3)。
このリードフレームHLが落下された状態でカメラ,X
Yθテーブル等の画像処理装置及び位置決め装置により
リードフレームHLのX,Y,θ方向の位置決めが行わ
れる(ステップS4)。位置決めされたリードフレーム
HLは第3吸着チャンバC3 により吸着されてトリミン
グ部Tへ搬送され、トリミングが行われる(ステップS
5)。このトリミング動作を図10を参照しつつ説明す
る。図10(A)に示すように、ハーフエッチングHE
されたリードフレームHLの符号Aの部分(ドットを付
す)が必要部分(製品部分)であり、符号Wの部分が不
要部分(枠部分)である。前記必要部分Aの上下を吸着
部材64bとテーブル片32bで挟持して固定される。
また、不要部分Wの上下を吸着部材64aとテーブル片
32aで挟持して固定される。この状態で前記ハーフエ
ッチングHEの近傍の不要部分W側に振動体51の先端
部が当接され、リードフレームHLが振動される(図1
0(B))。この際の振動数は10〜200Hzが好ま
しく、振幅は0.1〜5mm程度が好ましい。かかる条
件下で加振されていくと、やがて、図10(C)に示す
ように、ハーフエッチングHE部分が疲労破壊を起して
切断される。そして、必要部分Aのみが第2吸着チャン
バC2 で吸着されてフレーム移載部Mへ搬送される(ス
テップS6)。一方、不要部分Wは第4吸着チャンバC
4 で吸着されて枠排出部WOに搬送される(ステップS
7)。
【0034】前記ステップS6で移載された製品(小切
れL)は、ベルトコンベアで例えば次の工程の自動検査
装置へ搬送され(ステップS8)、自動検査が行われ
(ステップS9)、検査に合格すれば製品としての小切
れLが排出される(ステップS10)。
れL)は、ベルトコンベアで例えば次の工程の自動検査
装置へ搬送され(ステップS8)、自動検査が行われ
(ステップS9)、検査に合格すれば製品としての小切
れLが排出される(ステップS10)。
【0035】なお、本実施例では薄板の例としてニッケ
ル合金又は銅薄板からなるリードフレームの場合につい
て説明したが、例えば、合成樹脂の薄板,セラミックの
薄板等に対しても本発明を適用できるのは勿論である。
ル合金又は銅薄板からなるリードフレームの場合につい
て説明したが、例えば、合成樹脂の薄板,セラミックの
薄板等に対しても本発明を適用できるのは勿論である。
【0036】また、本実施例ではシート状の形態で加工
する例について示したが、金属薄板のコイルから繰り出
される金属薄板を連続で加工する工程に適用することも
可能である。
する例について示したが、金属薄板のコイルから繰り出
される金属薄板を連続で加工する工程に適用することも
可能である。
【0037】更に、薄板の製品部分と枠部分との接続部
分を複数列状に配し、対応するトリミング装置の振動部
材の形状が直線形状の例を示したが、接続部分が製品コ
ーナー等に配した場合は、振動部材の形状を接続部分に
対応したスポット形状にする、あるいは曲線形状にする
等にしてもよい。
分を複数列状に配し、対応するトリミング装置の振動部
材の形状が直線形状の例を示したが、接続部分が製品コ
ーナー等に配した場合は、振動部材の形状を接続部分に
対応したスポット形状にする、あるいは曲線形状にする
等にしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上本発明によれば、製品部分の変形、
きず付きがなく切断できる。また、切断用部材である振
動部材の位置決めの精度がラフでよく、簡単な機構の採
用ができる。あるいは多品種対応として、切断位置を自
動的に変更する切断位置の自動調整機構の位置決め精度
が低くてもよいというメリットがある。
きず付きがなく切断できる。また、切断用部材である振
動部材の位置決めの精度がラフでよく、簡単な機構の採
用ができる。あるいは多品種対応として、切断位置を自
動的に変更する切断位置の自動調整機構の位置決め精度
が低くてもよいというメリットがある。
【0039】また、薄板あるいは多孔質部材を通して吸
着することにより、薄板あるいは製品を変形させずに搬
送でき、トリミング装置の自動化・省力化も図れる。さ
らには、前後工程と連結させ、薄板加工全体の自動化も
可能となる。
着することにより、薄板あるいは製品を変形させずに搬
送でき、トリミング装置の自動化・省力化も図れる。さ
らには、前後工程と連結させ、薄板加工全体の自動化も
可能となる。
【0040】また、トリミング装置の押さえ部材に多孔
質部材を通した吸着機構を持たせることにより、切断時
に吸着しながら押さえることができ、より確実な固定が
できる。また、その他の効果としては搬送機構と押さえ
部材の持ち替えが不要となるためタクトタイムの短縮が
図れる。
質部材を通した吸着機構を持たせることにより、切断時
に吸着しながら押さえることができ、より確実な固定が
できる。また、その他の効果としては搬送機構と押さえ
部材の持ち替えが不要となるためタクトタイムの短縮が
図れる。
【図1】本発明の実施例の概略を示す斜視図である。
【図2】前記実施例の概略側面図である。
【図3】前記実施例におけるトリミング部の加振器を示
す図であって、(A)は正面から見た側面図、(B)は
側面から見た側面図である。
す図であって、(A)は正面から見た側面図、(B)は
側面から見た側面図である。
【図4】前記実施例におけるトリミング部のテーブルを
示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図であ
る。
示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図であ
る。
【図5】前記実施例における振動体を示す図であって、
(A)はテーブルの両端で使用される振動体の側面図、
(B)はテーブルの中央で使用される振動体の側面図で
ある。
(A)はテーブルの両端で使用される振動体の側面図、
(B)はテーブルの中央で使用される振動体の側面図で
ある。
【図6】前記実施例における第3吸着チャンバを示す図
であって、(A)は正面から見た側面図、(B)は側面
から見た側面図である。
であって、(A)は正面から見た側面図、(B)は側面
から見た側面図である。
【図7】前記第3吸着チャンバを示す平面図である。
【図8】前記実施例のトリミング装置がリードフレーム
の大小に拘らず使用可能であることを説明する図であ
る。
の大小に拘らず使用可能であることを説明する図であ
る。
【図9】前記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
る。
【図10】前記実施例における切断の状態を説明する図
である。
である。
【図11】従来のシート状のリードフレームの斜視図で
ある。
ある。
【図12】従来のシート状のリードフレームに予め形成
された溝孔を示す図であって、(A)は孔を示す断面
図、(B)は溝(ハーフエッチング)を示す断面図であ
る。
された溝孔を示す図であって、(A)は孔を示す断面
図、(B)は溝(ハーフエッチング)を示す断面図であ
る。
B1 〜B4 …ブリッジ部 C3 …吸着チャンバ(押さえ装置) D…位置決め部 HL…リードフレーム L,L1 〜L8 …リードフレームの小切れ M…フレーム移載部 PO…合紙排出部 S…ワーク供給部 T…トリミング部 TS…トリミング装置 4…第1エアシリンダ 6…第2エアシリンダ 15…振動源 31〜33…テーブル 51,52…振動体 64b1 …多孔質部材
フロントページの続き (72)発明者 関 俊幸 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 予め溝孔により製品部分と枠部分とに区
画された薄板の製品部分を押さえる押さえ部材と、 前記薄板の枠部分側において前記溝孔に沿って当接する
ための振動部材と、を備えたことを特徴とする薄板のト
リミング装置。 - 【請求項2】 予め溝孔により製品部分と枠部分に区画
された薄板の製品部分を押さえる押さえ部材と、 前記薄板の枠部分側において前記溝孔に沿って当接する
ための振動部材と、を備えた薄板のトリミング装置にお
いて、 前記薄板あるいは製品に接する面を多孔質部材とした吸
着機構を持つ薄板あるいは製品の移載動装置を備えたこ
とを特徴とする薄板のトリミング装置。 - 【請求項3】 薄板を予め溝孔により薄板の製品部分と
枠部分に区画し、 前記薄板の製品部分を押さえ部材により押さえつつ前記
薄板の製品部分側において前記溝孔またはハーフエッチ
ング等の他より強度が弱いステーに沿って振動部材を当
接せしめ、前記枠部分側に前記振動部材で振動を加えて
前記製品部分側と枠部分側とを切断するようにしたこと
を特徴とする薄板のトリミング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16233093A JPH0722554A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 薄板のトリミング装置およびその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16233093A JPH0722554A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 薄板のトリミング装置およびその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722554A true JPH0722554A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=15752498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16233093A Pending JPH0722554A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 薄板のトリミング装置およびその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0722554A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1017215C2 (nl) * | 2001-01-29 | 2002-07-30 | Fico Bv | Werkwijze en inrichting voor het uit een drager verwijderen van een draagdeel. |
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1993
- 1993-06-30 JP JP16233093A patent/JPH0722554A/ja active Pending
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