JP3790059B2 - シートの切断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基材シートの双方又は一方の面にレンズ形状などの賦型部が形成された賦型シート等を切断するシートの切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の切断装置の被切断体となる賦型シートは、硬質の樹脂製の基材シートと、その基材シートの一方の面に形成され、基材シートの他方の面と延伸性の異なる放射線硬化性樹脂などによって、レンズ形状などの賦型部が形成されたものであって、例えば、プロジェクションTV用の透過型スクリーンなどに用いられるフレネルレンズシートやレンチキュラーレンズシート等があげられる。
従来、この種の賦型シートの切断装置は、レーザ、ルータ又は丸鋸などが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の賦型シートの切断装置は、切断速度が遅いうえ、高い切断精度が得られない等の問題があった。レーザは、その切断部に局所熱がかかって歪みが残るという問題があった。また、ルータや丸鋸は、切り屑が多量に発生し、欠けが生ずるという問題があった。
【0004】
特開平7−285099号は、「樹脂からなるシートの断裁として、シートの上面および下面から相対向して配置された上刃と下刃を打込むように押圧し破断させる打抜き方法」を開示している。
しかし、前述したように、両面が延伸性の異なる樹脂からなる賦型シートを被切断体とした場合に、被切断体の上面及び下面の延伸性の違いから、被切断体へ上面及び下面に、各々押圧された上切断刃の被切断体への打込み量及び下切断刃の被切断体への打込み量が異なり、被切断体の切断面において、放射線硬化性樹脂及び/又は他方の延伸性の高い側の樹脂が糸状の屑等となって発生し、賦型シート面及びシート切断面の品質を悪くするという問題があった。
【0005】
本発明の課題は、高精度かつ高速度でひび割れなく、シート面及び切断面の品質を切断時に発生する糸状の屑等により損なうことなく、所定形状に切断することができるシートの切断装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、基材シートとその基材シートの双方又は一方の面に形成された賦型シート、又は、両面で延伸性が異なるシートを切断するシートの切断装置であって、下方に向かって配置された上切断刃(41)と、前記上切断刃の下側に、その上切断刃に対向して上方に向かって配置された下切断刃(42)と、前記各切断刃の両側で、シートの下面を支持する第1及び第2の支持部材(43,44)とを備え、前記下切断刃は、切断時の刃先の位置が前記第1及び第2の支持部材の支持位置よりも下方であり、前記上切断刃は、前記下切断刃よりも先に、前記シートに到達し、そのシートが撓むことにより、前記下切断刃に接触し、前記上切断刃及び前記下切断刃は、刃先の形状が中心から同一方向に偏っていることを特徴とするシートの切断装置である。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のシートの切断装置において、前記上切断刃及び前記下切断刃は、各々の刃先が前記シートにその上面及び下面から打込まれるように押圧されることを特徴とするシートの切断装置である。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載されたシートの切断装置において、前記上切断刃は、切断時の刃先の位置が前記下切断刃の刃先と間隙を有することを特徴とするシートの切断装置である。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシートの切断装置において、前記上切断刃及び前記下切断刃のうち少なくとも一方は、刃先の形状を中央部が周辺部よりも凹状であることを特徴とするシートの切断装置である。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシートの切断装置において、前記下切断刃は、刃先の両側に、前記シートを弾性的に支持する支持部を備えることを特徴とするシートの切断装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面などを参照して、本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、本発明による賦型シートの切断装置の第1実施形態を示す図であって、図1は、パーツ配置図、図2は、正面図、図3は、側面図である。
【0022】
この実施形態の賦型シートの切断装置は、載置台ユニット10と、位置調整ユニット20と、プレスユニット30と、切断刃ユニット40と、周辺機器ユニット50等とを備えている。
【0023】
載置台ユニット10は、賦型シート90を載置するためにユニットであって、賦型シート90を搬入するときに、手前側を下に傾斜させる左右傾斜台11L,11Rと、複数のボールによって賦型シート90を平行運動及び回転運動させる左右ベア台ユニット12L,12Rとを備えている。
【0024】
位置調整ユニット20は、賦型シート90の切断位置を調整するためのユニットであって、メインテーブル21と、位置決めテーブル22とを備えている。
メインテーブル21は、吸着パット21aと真空ポンプ21bを有し、賦型シート90を吸着パットによって真空吸着して、位置決めポジションAと旋回ポジションBとを移動すると共に、旋回ポジションBで旋回するテーブルである。
位置決めテーブル22は、吸着パット22aと真空ポンプ22bを有し、メインテーブル21に受け渡す前に、賦型シート90の位置決めを行なうテーブルである。
【0025】
また、位置調整ユニット20は、賦型シート90に設けられたマークを読み取るCCDカメラ23(図2参照)と、左右の矯正ローラ24L,24R及びそれらを駆動する左右の矯正用アクチュエータ24La,24Raと、粗位置決めを行なうために3つ設けられた位置決め用ゲージ25a,25b,25cなども備えている。
【0026】
プレスユニット30は、プレスユニット本体31と、下死点やストロークを調整する操作盤32と、後述するプレスタイミングなどを制御する制御盤33などとを備えている。
【0027】
図8は、本実施形態に係る賦型シートの切断装置の傾斜台ユニットを抜き出して示す図である。傾斜台ユニット11は、図10のCの位置に、傾斜台シリンダーが連結される。
【0028】
図9は、本実施形態に係る賦型シートの切断装置のベア台ユニットを示す図である。ベア台ユニット12は、メインテーブル22の搬送方向(図1のBの矢印方向参照)両側に設けられ、賦型シート90の両側を移動可能に支持するためのものであり(支持手段)、メインテーブル22が上昇したときに、賦型シート90の両側を、補助受けする。このベア台ユニット12は、右ベア台ユニット12Rと左ベア台ユニット12Lとが設けられている。
ベア台ユニット12は、フレーム71と、べア台72と、ベア台72を昇降させるベア台シリンダー75等を備えている。べア台72は、上面にステンレス製などの保護パネル73が設けられており、保護パネル73上には、複数の球状のフリーベアリング74が配置されている。保護パネル73は、図1の手前側に傾斜部73aが設けられている。
【0029】
この実施形態では、位置調整ユニット20は、位置決め搬送装置50に組みこまれている。図10は、本実施形態に係る賦型シートの切断装置の位置決め搬送装置50を示す図である。位置決め搬送装置50は、賦型シート90を吸着するメインテーブル21の移動・旋回などを行って、位置決め動作と搬送動作を行う装置である。
メインテーブル21は、図10(A)に示すように、フレーム51に、ロータリアクチュエーター52によって、θ回りに旋回できるように取り付けられている(回転移動部)。また、メインテーブル21は、メインシリンダ53,53によって上昇及び下降することができる(昇降移動部)。この切断装置は、単面処理方式であり、切断を4回行うために、賦型シート90の旋回をテーブル内で行うえるようにしたものである。
さらに、フレーム51は、メインテーブルガイド54上に移動自在に載置されており、位置決め精度のよいメインボールねじ55によって、Y方向に移動され、後述する図11のセット位置、回転位置、切断位置に移動することができる(水平移動部)。一方、メインテーブル21は、上面にメイン吸着パッド56が複数設けられており、旋回吸着プレートを構成している。
【0030】
位置決めテーブル22は、図10(B)に示すように、フレーム51に対して、Yステージ61と、Xステージ64によって、X方向又はY方向に移動可能に支持されている。Yステージ61は、Yステージ用サーボモーター62によって、Y用サーボカップリッグ63を介して、Y方向に駆動される。また、Xステージ64は、図10(C)に示すように、Xステージ用サーボモーター65によって、X用サーボカップリッグ66を介して、X方向に駆動される。さらに、位置決めテーブル22は、図10(A)に示すXYシリンダー67によって、上昇・下降することができる。
【0031】
図4は、第1実施形態に係る賦型シートの切断装置の切断刃ユニットの構造と動作を示す図である。
切断刃ユニット40は、図4(A)に示すように、上切断刃41と、下切断刃42と、製品側支持部43と、廃棄側支持部44などとを備えている。
上切断刃41は、上下に移動可能なベース部41aと、ベース部41aに取り付けられ、刃部41cを保持するホルダ部41bと、少なくとも製品側に刃先が偏った刃先を有し、その刃先が下方を向いた刃部41cとを有している。
【0032】
下切断刃42は、上切断刃41に対向して配置され、ベース部42aと、ホルダ部42bと、刃部42cの他に、切断時に被切断物を支持するコルク材などからなるクッション部42dを有している。
クッション部42dは、刃部42cの先端よりも、厚くなっており、その比率は、図4(A)のa:b=4:3程度にしてある。
【0033】
また、製品側支持部43は、各切断刃41,42の製品側(内側)に配置されており、接触部の広い支持部であり、廃棄側支持部44は、各切断刃41,42の廃棄側(外側)に配置されており、接触部が狭く、外側に落としやすい形状をしている。
【0034】
各切断刃41,42は、その刃先角度が25〜45度であることが好ましい。刃先角度が25度より小さい場合には、刃先強度が著しく低下して、刃先の破損を招きやすく、また、刃先角度が45度より大きいときは、円滑な切断面が得られ難くなるからである。
【0035】
なお、この他にも、周辺機器ユニット50として、操作パネル51と、開閉シャッタ52と、集塵機53などを備えている。
【0036】
図5,図6は、本発明による賦型シートの切断装置の動作を説明する流れ図である。
この動作に入る前に、空気圧,電源を供給し、プレスユニット30のポンプを起動させておく。
まず、操作パネル51のメインスイッチをオンして(S100)、各ユニット20,30を原点復帰させる(S101)。そして、操作パネル51の設定部によって、切断条件(原反寸法,切断寸法(製品寸法)など)を設定する(S102)。
ここで、オペレータは、フレネルレンズ成型品(以下、成型品という)91を、3本のゲージ25a〜25cに合わせて、載置台ユニット10上におく。
【0037】
スタートボタンが押された(1回目)か否かを判断し(S103)、押された場合には、ゲージ25a〜25cが登録位置まで移動することによって(S104)、成型品91は載置台ユニット10上で粗位置決めされる(S104)。
【0038】
スタートボタンが再度押された(2回目)か否かを判断し(S105)、成型品91は、位置決めテーブル22の吸着パッド22aで支持され、位置決めポジション(CCDカメラの下)Aまで移動し、CCDカメラ23によって、成型品91に付けられたマークの画像を読み込み(S108)、画像処理(S109)、座標演算処理(S110)をした後に、精密位置決めされる(S111)。
【0039】
ついで、位置決めテーブル22の吸着パッド22aから成型品91を開放し(S112)、同時に、メインテーブル21の吸着パッド21aで吸着固定する(S113)。
ここで、切断工程(S200)をコールして、切断を行なう。すなわち、図6に示すように、メインテーブル21によって成型品91をプレスユニット側に水平・上昇移動し(S201)、切断刃の間に、切断ポジションCに合わせて位置決め固定される。プレスユニット30によって、上下切断刃41,42(図4参照)を上下から押圧して、成型品91を切断する(S202)。その後に、メインテーブル21によって、成型品91を旋回ポジションBまで水平・下降移動して(S203)、リターンする。
【0040】
次に、メインテーブル21によって成型品91を180°回転して(S114)、切断する(S200)。また、メインテーブル21によって成型品91を−90°回転して(S115)、切断する(S200)。さらに、メインテーブル21によって成型品91を−180°回転して(S116)、切断する(S200)。最後に、メインテーブル21によって成型品91を90°回転して(S117)、切断する(S200)。
そして、載置台ユニットの位置までメインテーブル21によって、成型品を移動して(S118)、自動運転を終了する。
【0041】
図11は、本実施形態による賦型シートの切断装置の動作を分かりやすく示した図である。図11において、縦方向には、セット位置P1、回転位置P2、ベア台上昇位置P3及び切断位置P4が描かれており、横方向には、賦型シート90の上辺回転位置R1,下辺回転位置R2,左辺回転位置R3,右辺回転位置R4がそれぞれ描かれている。また、賦型シート90は、上下左右の各辺をa,b,c,dとする。
【0042】
賦型シート90は、セット位置P1で位置決めされ(#1)、上辺回転位置R1で回転せずに(#2)、上昇位置P3でメインテーブル21が上昇し(#3)、切断位置P4へ移動して(#4)、上辺aが切断される。
次に、回転位置P2に戻り、下辺回転位置R2に+180度回転し(#5)、上昇位置P3でメインテーブル21が上昇し(#6)、切断位置P4へ移動して(#7)、下辺bが切断される。
さらに、回転位置P2に戻り、左辺回転位置R3に−90度回転し(#8)、上昇位置P3でメインテーブル21が上昇し(#9)、切断位置P4へ移動して(#10)、左辺cが切断される。
【0043】
ついで、回転位置P2に戻り、右辺回転位置R4に−180度回転し(#11)、上昇位置P3でメインテーブル21が上昇し(#12)、切断位置P4へ移動して(#13)、右辺dが切断される。最後に、回転位置P2で+90度回転して(#14)、セット位置P1に戻る(#15)。
【0044】
本実施形態の位置決め搬送装置は、回転しながら、賦型シート90の各辺a,b,c,dを切断していくので、限られたスペースを有効に使用でき、装置の小形化が図れる。また、切断時の回転駆動装置(ロータリアクチュエーター)は、回転方向の位置決めの駆動装置と兼用しているので、小型化、低コスト化が図れる。
【0045】
次に、S202の切断の動作を、図4に基づいて、さらに詳しく説明する。
この成型品91は、耐衝撃性アクリル樹脂板からなる基材92と、その基材の一方の面にUV硬化性樹脂によって成形されたレンズ部93とからなるフレネルレンズシートである。このために、この成形品91は、両面の延伸性が異なっている。
【0046】
フレネルレンズシート91は、片刃の上切断刃41cと、相対向して配置された片刃の下切断刃42cの間に、移動して位置決めされる。
このときに、フレネルレンズシート91は、図4(A)に示すように、製品側支持部43と、廃棄側支持部44によって2点支持されている。
【0047】
次に、図4(B)に示すように、上切断刃41c及び下切断刃42cは、両者の接近方向に、各切断刃41c,42cの刃先が、フレネルレンズシート91にその上面及び下面から、各々打込まれるように押圧する。
このときに、先に上切断刃41cがフレネルレンズシート91に入り、下切断刃42cが届くまで押しており、フレネルレンズシート91が撓んだ状態となる。そして、各切断刃41c,42cは、成形品91に打込まれるように押圧されていく。
【0048】
すると、次の瞬間に、図4(C)に示すように、フレネルレンズシート91の両打込み口間に、破断が厚さ方向に伝わり、フレネルレンズシート91は、切断刃41c,42cを挟んで、両側に分断されると共に、所定形状に断裁される。この切断時には、上切断刃41と下切断刃42とは、間隙をもった位置で停止する。
【0049】
ここで、分断されるときに、切断刃41c,42cの刃先形状で、テーパをつけた側のフレネルレンズシート(廃棄側)91Bの切断面に、UV硬化性樹脂からなるバリ又は糸状の屑等が付き、これに対して、切断刃の刃先形状でテーパのない側のフレネルレンズシート(製品側)91Aの切断面は、バリ又は屑等のない品質良好なものが得られる。
【0050】
(第2実施形態)
図7は、本発明による賦型シートの切断装置の第2実施形態の切断刃の形状を示した図である。
第2実施形態の刃部41c−2は、図7(A)に示すように、幅方向の中央部aのみ他の部分より鋭角に研磨しており、賦型シートに刃が入る際のストレスを軽減させている。また、刃先形状を凹状にすることで、刃部41c−2のシート91へ入るタイミングを遅らせて、上切断刃41と下切断刃42の入りのバランスをとるようにしたものである。
【0051】
また、図7(B)に示すように、厚み方向が製品側にわずかにテーパbを付けてある。このように、両刃に近くして、こすり効果をつけるようにした。
【0052】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)図5に流れ図に示した切断する辺の順番は、成型品91の種類や特徴などによって、変更することができる。また、S101において、原点復帰を必ずしなければならないわけではない。
【0053】
(2)切断刃の後ろには、予め、スクラップ回収台車をセットしておき、1回切断する毎に、排出されるスクラップは、切断刃の直ぐ裏に配置されたシュータによって受けて、回収台車の中へ均等に積むように落としていくとよい。
【0054】
(3)加工部は、切断部の例によって説明したが、シートの周囲の少なくとも1辺にテープ貼りをしたり、接着材を塗布したり、取り付け用な孔を開けたりする加工に、適用することができる。
(4)シートは、賦型シートの例で説明したが、フロントパネルのような透明な樹脂平板や、フレネルレンズシート等を製造するときのベース板などであってもよく、さらに、その片面又は両面に養生フィルムが仮貼着されていてもよい。
【0055】
(5)4辺を切断する例で説明したが、2辺又は3辺でもよいし、それ以上の多角形に切断することも可能である。
(6)断裁サイズの変更は、制御ソフトのみの変更で可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、高精度かつ高速度でひび割れなく、シート面及び切断面の品質を切断時に発生する糸状の屑等により損なうことなく、所定形状に切断することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による賦型シートの切断装置の第1実施形態を示したパーツ配置図である。
【図2】本発明による賦型シートの切断装置の第1実施形態を示す正面図である。
【図3】本発明による賦型シートの切断装置の第1実施形態を示す側面図である。
【図4】第1実施形態に係る賦型シートの切断装置の切断刃ユニットの構造と動作を示す図である。
【図5】本発明による賦型シートの切断装置の動作を説明する流れ図である。
【図6】本発明による賦型シートの切断装置の動作(切断工程のサブルーチン)を説明する流れ図である。
【図7】本発明による賦型シートの切断装置の第2実施形態の切断刃の形状を示した図である。
【図8】本実施形態に係る賦型シートの切断装置の傾斜台ユニットを抜き出して示す図である。
【図9】本実施形態に係る賦型シートの切断装置のベア台ユニットを示す図である。
【図10】本実施形態に係る賦型シートの切断装置の位置調整ユニットが組み込まれた位置決め搬送装置を示す図である。
【図11】本実施形態による賦型シートの切断装置の動作を分かりやすく示した流れ図である。
【符号の説明】
10 載置台ユニット
20 位置調整ユニット
21 メインテーブル
22 位置決めテーブル
30 プレスユニット
40 切断刃ユニット
41 上切断刃
42 下切断刃
43 製品側支持部
44 廃棄側支持部
Claims (5)
- 基材シートとその基材シートの双方又は一方の面に形成された賦型シート、又は、両面で延伸性が異なるシートを切断するシートの切断装置であって、
下方に向かって配置された上切断刃と、
前記上切断刃の下側に、その上切断刃に対向して上方に向かって配置された下切断刃と、
前記各切断刃の両側で、シートの下面を支持する第1及び第2の支持部材とを備え、
前記下切断刃は、切断時の刃先の位置が前記第1及び第2の支持部材の支持位置よりも下方であり、
前記上切断刃は、前記下切断刃よりも先に、前記シートに到達し、そのシートが撓むことにより、前記下切断刃に接触し、
前記上切断刃及び前記下切断刃は、刃先の形状が中心から同一方向に偏っていること
を特徴とするシートの切断装置。 - 請求項1に記載のシートの切断装置において、
前記上切断刃及び前記下切断刃は、各々の刃先が前記シートにその上面及び下面から打込まれるように押圧されること
を特徴とするシートの切断装置。 - 請求項1又は請求項2に記載されたシートの切断装置において、
前記上切断刃は、切断時の刃先の位置が前記下切断刃の刃先と間隙を有すること
を特徴とするシートの切断装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシートの切断装置において、
前記上切断刃及び前記下切断刃のうち少なくとも一方は、刃先の形状を中央部が周辺部よりも凹状であること
を特徴とするシートの切断装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシートの切断装置において、
前記下切断刃は、刃先の両側に、前記シートを弾性的に支持する支持部を備えること
を特徴とするシートの切断装置。
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