JPH11299980A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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Publication number
JPH11299980A
JPH11299980A JP10604498A JP10604498A JPH11299980A JP H11299980 A JPH11299980 A JP H11299980A JP 10604498 A JP10604498 A JP 10604498A JP 10604498 A JP10604498 A JP 10604498A JP H11299980 A JPH11299980 A JP H11299980A
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JP
Japan
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game
frequency
condition
predetermined
ball
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10604498A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takashi Hayashi
隆志 林
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変表示装置で可変表示が行なわれる頻度を
安定化させる。 【解決手段】 打玉が50発打込まれる毎に(SB
7)、始動入賞の発生回数を累積的に記憶した始動口入
賞カウンタの値と始動入賞頻度判別の基準値となる基準
値カウンタの値とを比較して(SB10)、始動口入賞
カウンタの値が基準値カウンタの値に達していない場合
には、遊技モードを短縮モードに変更することによって
(SB11)、普通図柄の変動時間を短縮するとともに
始動口の可動片を通常モードの場合よりも長い時間開成
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機やコイン遊技機、スロットマシンなどで代表され
る遊技機に関し、詳しくは、所定の遊技条件が成立した
場合に作動する遊技装置を有し、該遊技装置が作動した
結果、特定条件が成立した場合に遊技者にとって有利な
遊技状態に制御可能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から一般的に知られたこの種の遊技
機には、所定の遊技条件が成立した場合に作動する遊技
装置を有し、該遊技装置が作動した結果、特定条件が成
立した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能
となるように構成されているものがあった。この種の遊
技機では、遊技条件の成立頻度が高い程遊技装置が作動
する頻度も高くなり、結果として遊技状態が遊技者にと
って有利な遊技状態となるための特定条件が成立する可
能性が高くなる。一方、遊技条件がほとんど成立しない
場合には前記特定条件が成立する可能性は極めて低くな
る。
【0003】このため、遊技機間であまりに遊技条件の
成立頻度が違い過ぎると不公平が生じるという問題が発
生する。また、遊技の射倖性が高くなり過ぎてしまうお
それもある。そこで、従来においては、遊技条件の成立
頻度を予測データなどに基づいてある程度事前に遊技釘
などで調整する場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遊技条
件の成立頻度は、微妙な遊技釘の調整量や遊技者の遊技
技量あるいはその時の遊技者の運などによっても左右さ
れる。このために、必ずしも事前に調整して予測した結
果と実際の状況とが一致するとは限らないという問題が
生じる。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、実際の遊技状況に応じて遊技条
件の成立頻度を適正な頻度に調整可能な遊技機を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、所定の遊技条件が成立した場合に作動する遊技装置
を有し、該遊技装置が作動した結果、特定条件が成立し
た場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能とな
る遊技機であって、表示状態が変化可能な可変表示装置
と、所定の可変表示条件が成立した場合に前記可変表示
装置の表示結果を導出表示する制御を行なう可変表示制
御手段と、前記可変表示装置の表示結果が予め定められ
た特別の表示態様となった場合に前記遊技条件が成立し
易い遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、遊技の進
行に伴って所定の判別条件が成立する毎に、所定の判別
基準時から現在までに前記遊技条件が成立した回数と所
定の判別基準値とに基づいて前記遊技条件の成立頻度を
判別する成立頻度判別手段とを含み、前記可変表示制御
手段は、前記成立頻度判別手段により前記遊技条件が所
定の頻度の範囲で成立していないと判別された場合に、
単位時間当りに前記可変表示装置の表示結果を導出表示
させることの可能な回数を変化させて前記遊技条件の成
立頻度を調整するための制御を行なう成立頻度調整制御
手段を含み、前記成立頻度判別手段は、前記判別基準時
を変更することなく前記遊技条件が所定の頻度で成立し
ているか否かを判別可能であることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記所定の判別基準時は所定
時期に固定されており、前記判別基準時から前記判別条
件が成立するまでに遊技が行なわれた期間の長さに応じ
て前記判別基準値の大きさを増加させる判別基準値増加
手段をさらに含むことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記成立頻度判別手段は、前
記遊技条件の成立頻度が前記所定の頻度の範囲よりも低
い場合に前記遊技条件が所定の頻度で成立していないと
判別することを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記判別条件が成立する毎に
予め定められた更新値を加算更新する加算更新手段を含
み、前記成立頻度判別手段は、前記加算更新手段の更新
結果を前記判別基準値として利用し、前記遊技条件の成
立頻度を判別することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、可変表示制
御手段の働きにより、所定の可変表示条件が成立した場
合に前記可変表示装置の表示結果が導出表示される。遊
技状態制御手段の働きにより、前記可変表示装置の表示
結果が予め定められた特別の表示態様となった場合に前
記遊技条件が成立し易い遊技状態に制御される。前記成
立頻度判別手段の働きにより、遊技の進行に伴って所定
の判別条件が成立する毎に、所定の判別基準時から現在
までに前記遊技条件が成立した回数と所定の判別基準値
とに基づいて前記遊技条件の成立頻度が判別される。そ
して、前記成立頻度判別手段により前記遊技条件が所定
の頻度の範囲で成立していないと判別された場合に、成
立頻度調整制御手段の働きにより、単位時間当りに前記
可変表示装置の表示結果を導出表示させることの可能な
回数が変化して前記遊技条件の成立頻度が調整される。
さらに、前記成立頻度判別手段により、前記判別基準時
が変更されることなく前記遊技条件が所定の頻度で成立
しているか否かが判別されるために、常に、ある判別基
準時から所定の判別条件が成立した現在までの遊技条件
の成立頻度が判別される。
【0011】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、前記所定の判別基準時
は所定時期に固定されており、判別基準値増加手段の働
きにより、前記判別基準時から前記判別条件が成立する
までに遊技が行なわれた期間の長さに応じて前記判別基
準値の大きさが増加するために、固定されたある時期か
ら現在までの実質的な遊技期間が長くなるにつれ、大き
な値の判別基準値に基づいて当該遊技期間における遊技
条件の成立頻度が判別される。
【0012】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、成立頻度判別手段の働
きにより、前記可変表示条件の成立頻度が前記所定の頻
度の範囲よりも低い場合に前記遊技条件が所定の頻度で
成立していないと判別される。
【0013】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、加算更新手段の働きに
より、前記判別条件が成立する毎に予め定められた更新
値が加算更新され、前記成立頻度判別手段により、前記
加算更新手段の更新結果が前記判別基準値として利用さ
れて前記遊技条件の成立頻度が判別される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やス
ロットマシンなどであってもよく、所定の遊技条件が成
立した場合に作動する遊技装置を有し、該遊技装置が作
動した結果、特定条件が成立した場合に遊技者にとって
有利な遊技状態に制御可能となる遊技機であれば、すべ
てに適用することが可能である。
【0015】図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチ
ンコ遊技機1およびこれに対応して設置されたカードユ
ニット35の正面図である。
【0016】カードユニット35には、カード利用可表
示ランプ47が設けられており、カードユニット35が
使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ラン
プ47の点灯または点滅により遊技者に知らされる。こ
のカードユニット35は、遊技機設置島に設置されてい
る複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状態で設
置されており、左右どちらの遊技機に接続されているか
が連結台方向表示器49により表示される。
【0017】遊技者がカード残高の記録されたいわゆる
全国共通カードをカード挿入口50に挿入すると、その
全国共通カードに記録されているカード残高が読取られ
る。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額
されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊
技機1の上皿87内に貸出される。
【0018】カードユニット35には端数表示スイッチ
48が設けられている。この端数表示スイッチ48を押
圧操作することにより、たとえばカード残高やエラーが
発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ遊技
機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示され
る。図中51はカードユニット錠であり、このカードユ
ニット錠51に所定のキーを挿入して解錠操作すること
により、カードユニット35の前面側を開成できるよう
に構成されている。
【0019】パチンコ遊技機1の遊技盤には、遊技領域
3が形成されている。パチンコ遊技機1には、遊技者が
打球操作するための打球操作ハンドル82が設けられて
いる。この打球操作ハンドル82を遊技者が操作するこ
とにより、上皿87内に貯留されているパチンコ玉を1
個ずつ発射することができる。発射されたパチンコ玉
は、区画レール2の間を通って遊技領域3内に導かれ
る。
【0020】遊技領域3の中央には、始動口9への打玉
の始動入賞を条件にして識別情報の一例となる特別図柄
を可変表示開始させる可変表示装置4が設けられてい
る。この可変表示装置4により、所定の遊技条件が成立
した場合に作動する遊技装置が構成されている。また、
始動入賞により、前記遊技条件が構成されている。この
可変表示装置4の表示結果が大当り図柄のゾロ目(たと
えば、777)の表示結果となった場合には特定条件が
成立して大当りが発生する。また、可変表示装置4の下
方には、可変入賞球装置10が設けられている。この可
変入賞球装置10は、ベース板60を遊技盤3に固定す
ることにより取付けられている。可変入賞球装置10
は、後述するソレノイド61aが励磁されることにより
開閉板61が開成して打玉が入賞可能な遊技者にとって
有利となる第1の状態と、ソレノイド61aが消磁され
ることにより開閉板61が閉成して打玉が入賞不可能な
遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能に構成さ
れている。可変入賞球装置10には、遊技状態に応じて
点灯または点滅表示する6個のLED62が設けられて
いる。
【0021】可変表示装置4の左側方部分および右側方
部分には、それぞれワープ入口21が設けられている。
このワープ入口21に進入した打玉は、可変表示装置4
の裏面側を通って下方に流下してワープ出口8から再度
遊技領域3に放出される。このため、ワープ出口8から
放出された打玉は、始動口9に比較的入賞しやすい状態
となる。可変表示装置4の左側方部分に設けられたワー
プ入口21に進入した打玉の通過経路には、普通図柄始
動ゲート23が設けられている。この普通図柄始動ゲー
ト23には、玉の通過を検出するための通過球検出器2
3aが設けられている。
【0022】遊技領域3に打込まれた打玉が普通図柄始
動ゲート23に進入すれば、その通過球が通過球検出器
23aにより検出されて所定の可変表示条件が成立す
る。これにより、普通図柄表示器17が可変開始され
る。この普通図柄表示器17により、表示状態が変化可
能な可変表示装置が構成されている。普通図柄表示器1
7が可変開始している最中にさらに通過球が通過球検出
器23aにより検出された場合には、「4」を記憶数の
上限として通過球が記憶されてその記憶数が通過記憶表
示器18に表示される。なお、通過球の記憶数が上限値
「4」に達している際に通過球検出器23aで検出され
た通過球は、普通図柄の可変表示に使用されることなく
無効にされる。
【0023】普通図柄表示器17はたとえば7セグメン
ト表示器で構成されており、普通図柄と呼ばれる識別情
報が可変表示される。普通図柄表示器17の表示結果が
予め定められた特別の表示態様(たとえば7)となれば
「当り」となる。普通図柄表示器17に「当り」の表示
結果が導出されると、始動口9に設けられた左右1対の
可動片20が開成する。これにより始動口9が開放状態
となって打玉がより始動入賞しやすくなる。始動口9が
開放状態にある際に打玉が1つ始動入賞すれば、可動片
20が元の位置まで閉成して打玉が始動入賞しにくい状
態に戻る。また、始動口9が開放状態となってから所定
期間が経過すれば、始動入賞が発生しなくとも可動片2
0が元の位置まで閉成して開放状態は終了する。始動口
9に入賞した始動入賞球は後述する始動球検出器9aに
より検出され、その検出出力に基づいて可変表示装置4
が可変開始される。
【0024】可変表示装置4が可変表示中に打玉が再度
始動口9に始動入賞して始動球検出器9aにより検出さ
れれば、その始動入賞球が記憶され、可変表示装置4が
可変停止した後、再度可変開始可能な状態になってから
前記始動入賞記憶に基づいて可変表示装置4が再度可変
開始される。この始動入賞記憶の上限は、たとえば
「4」と定められている。現時点における始動入賞記憶
個数が始動記憶表示器6により表示される。
【0025】可変表示装置4は、たとえば液晶表示可能
なCRT表示機109(図4参照)で構成されており、
特別図柄その他の画像を表示する可変表示部5が設けら
れている。この可変表示部5には、左図柄表示領域と中
図柄表示領域と右図柄表示領域とを3分割して表示可能
であり、各図柄表示領域には、特別図柄が表示される。
左図柄表示領域に表示される特別図柄を左図柄といい、
中図柄表示領域に表示される特別図柄を中図柄といい、
右図柄表示領域に表示される特別図柄を右図柄という。
【0026】すべての図柄表示領域で一斉に可変表示が
開始することにより複数種類の特別図柄がそれぞれの表
示領域で上から下に向かってスクロール表示される。そ
の後、所定時間が経過すれば、まず左図柄が停止制御さ
れ、次に右図柄が停止制御される。左図柄と右図柄とが
停止制御された時点で両停止図柄が同一種類の大当り図
柄であった場合にはリーチが成立する。リーチが成立し
た場合には、リーチ不成立の場合に比較して様々な表示
態様で中図柄の可変表示が行なわれた後、最後に中図柄
が停止制御される。
【0027】すべての図柄表示領域の特別図柄が可変停
止された結果、大当り図柄のゾロ目の表示結果となった
場合には、可変入賞球装置10の開閉板61が傾動する
ことにより可変入賞球装置10の大入賞口が開口する。
これにより、可変入賞球装置10が第1の状態に制御さ
れ、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態(特定遊
技状態)となる。
【0028】可変入賞球装置10内には、特定入賞領域
が設けられており、この特定入賞領域に入賞した入賞球
が後述する特定球検出器61cにより検出される。また
可変入賞球装置10内に入賞したすべての入賞球が後述
する球数検出器61bにより検出される。具体的には、
特定球検出器61cにより検出された特定入賞球と、特
定入賞領域以外の通常入賞領域に入賞した通常入賞球と
が球数検出器61bにより検出される。第1の状態とな
った可変入賞球装置10内に進入した打玉が所定個数
(たとえば9個)球数検出器61bにより検出された場
合または所定期間(たとえば30秒間)経過した場合の
うちのいずれか早い方の条件が成立した場合に可変入賞
球装置10の第1の状態が終了して第2の状態となる。
なお球数検出器61bによる検出個数は、7セグメント
表示器よりなる個数表示器63により表示される。そし
て、可変入賞球装置10が第1の状態となっている期間
中に進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、可変入
賞球装置10が第2の状態になった後に特定球検出器6
1cにより検出されれば、再度可変入賞球装置10を第
1の状態にする繰返し継続制御が実行される。この繰返
し継続制御の実行上限回数はたとえば16回と定められ
ている。繰返し継続制御において、可変入賞球装置10
が第1の状態にされている状態がラウンドと呼ばれる。
繰返し継続制御の実行上限回数が16回の場合には、第
1ラウンドから第16ラウンドまでの16ラウンド分、
可変入賞球装置10が第1の状態にされ得る。
【0029】特に大当りが予め定められた特別図柄のゾ
ロ目により発生した場合には、遊技モードが大当りの発
生する確率の高い確変モード(高確率状態または確率変
動状態ともいう)となる。遊技モードを確変モードに変
化させる特別図柄を特に確変図柄という。確変モード
は、確変図柄で大当り発生後、大当りが2回発生するま
で継続することが約束される。遊技モードが確変モード
に制御されている際に確変図柄で大当りが発生した場合
には、その大当り発生後、さらに大当りが2回発生する
まで確変モードが継続することが約束される。
【0030】パチンコ遊技機1の遊技領域3には、その
他、風車19、通常の入賞口7,11,15、および、
打込まれた打玉がいずれの入賞領域や可変入賞球装置に
も入賞しなかった場合にアウト玉として回収するアウト
口16が設けられている。アウト口16で回収されたア
ウト玉は、アウト玉検出器153で検出される。さら
に、遊技盤3には、飾り図柄表示用のサイドランプ22
が設けられている。また遊技盤3の上部の左右には、ス
テレオ音の音声などの効果音を発生するためのスピーカ
81,81が設けられている。図中83は、パチンコ遊
技機1の前面側の枠である前面枠を開閉できないように
するための鍵である。
【0031】始動口9、可変入賞球装置10、通常の入
賞口7,11,15などの各種入賞領域に打玉が入賞す
ると、その入賞口に応じた所定個数の景品玉が上皿87
に払出される。上皿87の下方には、上皿玉抜きレバー
84を操作することにより上皿87から排出される打玉
を貯留しておくための下皿86が設けられている。下皿
86に貯留された打玉は、下皿玉抜きレバー85を操作
することにより下皿玉抜きレバー85の下に用意した玉
箱などに排出できる。遊技者は、遊技の結果得た遊技結
果価値の一例となる景品玉を獲得することによって、遊
技上の利益を得ることができる。特に大当りが頻発した
場合には特定遊技状態による恩恵を受け、より多くの遊
技上の利益を得ることができることになる。
【0032】一方、長時間連続して遊技を行なっている
にも係わらず始動入賞の発生頻度の低い場合には、遊技
上の不利益が大きくなり、また、多くの利益を得ていて
もその利益が速やかに減少する。このため、遊技者の不
利益額が過剰に大きくなるとともに、遊技者の遊技意欲
はやがて減退してしまう。
【0033】そこで、このパチンコ遊技機1は、遊技者
が遊技領域3に発射した発射球の数が所定数に達する毎
に始動入賞の発生する頻度があまりに低くなり過ぎてい
ないか否かを監視する機能が設けられている。そして、
始動入賞頻度があまりに低くなり過ぎている場合には、
始動入賞頻度を適正化するべく遊技モードが通常モード
から短縮モードに変化する。遊技モードが短縮モードに
変化することにより、普通図柄の変動時間(可変表示時
間)が短縮されるとともに、「当り」の発生に基づいて
開放する始動口9の開放時間が長くなる。なお、変動時
間(可変表示時間)とは、普通図柄表示器17で普通図
柄の可変表示が開始した後、表示結果が導出表示される
までの時間をいう。
【0034】普通図柄の変動時間が短縮されることによ
り、単位時間当りに普通図柄の表示結果を導出表示させ
ることのできる回数が増加する。これにより、普通図柄
の変動の表示結果、「当り」が発生するか否かが早期に
確定する。「当り」の結果が早期に確定すれば、始動口
9の開放する時期がそれだけ前倒しになって始動入賞さ
せ易い状態が早く訪れることになる。その結果、始動入
賞頻度が高くなる。また、普通図柄の変動時間が短縮さ
れることにより、通過記憶表示器18に表示される通過
球の記憶が速いテンポで次々と消化されるために、無効
になる通過球が発生することを極力防止できる。これに
より、より多くの通過球を有効に普通図柄の可変表示に
活かすことができ、普通図柄が「当り」となる機会を増
やすことができる。より多くの「当り」が発生すれば始
動口9が開放する機会が増える結果、始動入賞頻度が高
くなる。さらに、「当り」の発生により開放する始動口
9の開放時間が長くなれば、より長い時間、始動入賞さ
せ易い状態が継続することになる結果、始動入賞頻度が
高くなる。
【0035】したがって、遊技モードが短縮モードに変
化することにより、始動入賞頻度が高くなる。これによ
り、遊技者の不利益額が過剰に大きくなることがなく、
始動入賞頻度の極端なバラツキによって遊技の射倖性が
高くなり過ぎてしまうことを防止できるとともに遊技者
の遊技意欲が減退してしまうことを防止できる。また、
始動入賞が予め定められた適正な頻度で発生している遊
技機で遊技を行なう遊技者との間で不公平が生じること
を防止できる。
【0036】次に図2を参照して、パチンコ遊技機1の
背面の構成について説明する。パチンコ遊技機1の裏面
には、遊技機設置島から補給されたパチンコ玉を貯留す
る玉タンク100、玉流下樋101、電源基板102、
入賞玉処理装置104、賞球玉貸制御基板106、賞球
玉貸制御基板106の制御により所定個数の賞球を払出
す処理を行なう賞球払出ユニット103、カードユニッ
ト35とのインタフェースをとるためのインタフェース
基板107、遊技者が打球操作ハンドル82(図1参
照)を操作することにより作動して打玉を1つずつ遊技
領域内に発射するための打球ユニット108、可変表示
装置4として機能するCRT表示機109、遊技制御基
板110などが設けられている。遊技制御基板110
は、CPU、RAM、およびROMを備え、CRT表示
機109や可変入賞球装置10などの遊技装置の遊技動
作を制御するとともに、賞球玉貸制御基板106へ払出
すべき賞球数を特定可能な賞球個数情報を出力する。賞
球玉貸制御基板106は、この賞球個数情報を記憶す
る。
【0037】次に、パチンコ遊技機1の遊技制御に用い
られる制御回路について説明する。図3および図4は、
パチンコ遊技機1の遊技状態を制御する遊技制御基板1
10に設けられた各種制御回路の構成を示すブロック図
である。
【0038】図3および図4を参照して、制御回路は、
基本回路200、アドレスデコード回路201、入力回
路202、LED回路203、情報出力回路204、初
期リセット回路205、定期リセット回路206、電飾
信号回路207、ソレノイド回路208、設定スイッチ
209、CRT回路210、賞球個数信号出力回路21
1、ランプ回路212、音声合成回路213、音量増幅
回路214、電源回路215を含む。
【0039】基本回路200は、遊技制御プログラムに
従ってパチンコ遊技機1の各種機器を制御する。基本回
路200の内部には、マイクロコンピュータ(マイコ
ン)200aが設けられている。マイクロコンピュータ
200aには、遊技制御プログラムを記憶しているRO
M200c(Read Only Memory)、遊技制御プログラム
に従って制御動作を行なうためのCPU(Central Proc
essing Unit )200b、CPUのワーク用メモリとし
て機能するRAM(Random Access Memory)200d、
その他図示を省略するがI/O(Input/Output)ポー
ト、クロック発生回路などが設けられている。
【0040】入力回路202には、遊技領域3へ発射さ
れた打玉を検出する発射球検出器151、発射球検出器
151で検出された打玉のうち遊技領域3に達する前に
ファール玉となった打玉を検出するファール玉検出器1
52、アウト口16から回収されたアウト玉を検出する
ためのアウト玉検出器153、始動口9に始動入賞した
打玉を検出するための始動球検出器9a、可変入賞球装
置10の特定入賞領域に入賞した打玉を検出するための
特定球検出器61c、可変入賞球装置10の大入賞口に
入賞した打玉を検出するための球数検出器61b、およ
び普通図柄始動ゲート23を通過した打玉を検出するた
めの通過球検出器23aがそれぞれ接続される。入力回
路202は、各種検出器から出力される検出信号を基本
回路200へ送信する。
【0041】基本回路200は、発射球検出器151の
検出信号に基づいて発射球を計数するための発射球計数
カウンタおよび発射監視カウンタを加算更新し、ファー
ル玉検出器152の検出信号に基づいて発射球計数カウ
ンタおよび発射監視カウンタを減算更新する。発射球計
数カウンタおよび発射監視カウンタは、RAM200d
内に記憶されている。また、基本回路200は、始動球
検出器9aの検出信号に基づいて始動入賞数を計数する
ための始動入賞口カウンタを加算更新する。始動入賞口
カウンタは、RAM200d内に記憶されている。その
他、基本回路200は、各検出器の検出信号に基づいて
RAM200d内の各種カウンタを更新する制御などを
行なう。
【0042】さらに入力回路202には、入賞玉処理装
置104(図2参照)から当り玉信号A,Bが入力され
る。この当り玉信号A,Bは、入賞玉処理装置104で
入賞玉が検出されることに基づいて出力される信号であ
る。このパチンコ遊技機1では、パチンコ玉の入賞位置
に応じて払出される景品玉数が2種類定められているた
めに、払出すべき景品玉数を特定するための当り玉信号
がそれぞれA,Bの2種類定められている。入力回路2
02は、当り玉信号A,Bを基本回路200へ出力す
る。
【0043】LED回路203には、個数表示LED6
3、始動記憶表示器6のLED、普通図柄表示器17の
普通図柄を表示するためのLED、通過記憶表示器18
のLEDと接続される。LED回路203は、基本回路
200から出力される制御信号に応じて、上記各LED
の点灯状態を制御する。初期リセット回路205は、電
源投入時に基本回路200をリセットするための回路で
ある。初期リセット回路205から送られてきた初期リ
セットパルスに応答して、基本回路200はパチンコ遊
技機1を初期化する。定期リセット回路206は、基本
回路200に対し、定期的(たとえば2msec毎)に
リセットパルスを与え、ROM200cに記憶されてい
る遊技制御プログラムを先頭から繰返し実行させるため
の回路である。ソレノイド回路208は、始動口9の可
動片20を駆動するためのソレノイド20a、および可
変入賞球装置10の開閉板61を駆動するためのソレノ
イド61aを制御するための回路である。ソレノイド回
路208は、基本回路200から出力される制御信号に
応答して、所定のタイミングでソレノイド20aおよび
ソレノイド61aを作動させる。アドレスデコード回路
201は、基本回路200内のマイクロコンピュータ2
00aから送られてきたアドレス信号をデコードし、マ
イクロコンピュータ200aの内部に含まれるROM2
00c、RAM200dなどのいずれか1つを選択する
ための信号を出力する回路である。
【0044】情報出力回路204は、基本回路200か
ら与えられるデータ信号に基づいて、大当り情報や図柄
確定情報、確率変動情報などの各種遊技情報をホストコ
ンピュータであるホール用管理コンピュータなどに対し
て出力する。ここで、大当り情報とは、大当りの発生お
よび終了を示すための情報であり、図柄確定情報とは、
始動口9に入賞した打玉の入賞個数のうち実際に可変表
示装置4における図柄の可変表示の始動に使用された個
数を示すための情報であり、確率変動情報とは、確変モ
ードの発生および終了を示す情報である。設定スイッチ
209は、大当り確率を設定するためのスイッチであ
る。電飾信号回路207は、遊技機に設けられた複数種
類の電飾(図示省略)の点灯状態を制御する電飾基板
(図示省略)へランプ制御データD0〜D3を送信す
る。ランプ制御データD0〜D3は、電飾の点灯状態を
制御するためのデータであり、大当り時、あるいは確変
モードなどにおける電飾の点灯状態を指定する。なお、
ランプ制御データコモンは共通線信号である。CRT回
路210は、基本回路200から出力される制御信号に
従って、CRT表示機109を駆動制御するための回路
である。CRT回路210からCRT表示機109に送
信される信号の中には、コマンド信号としてのCD0〜
CD7と、表示制御通信トリガ信号(割込信号)である
INTとが含まれる。さらに、CRT回路210とCR
T表示機109とを接続する信号線には、電源供給のた
めの+5V線と、+12V線と、グランド信号線である
GND線とがある。基本回路200は、定期リセット回
路206からの定期リセット信号が入力されたタイミン
グでCRT回路210を介してCRT表示機109へ、
割込信号(INT)と画像表示制御信号(コマンド信号
CD0〜CD7)とを出力する。
【0045】ランプ回路212は、枠ランプ22と接続
される。ランプ回路212は、基本回路200から出力
される制御信号に応じて、上記各ランプの点灯状態を制
御する。電源回路215は、AC24Vの交流電源に接
続され、+30V、+21V、+12V、+5Vの複数
種類の直流電圧を各回路に供給するための回路である。
なお、電源回路215から発生される+30Vの直流電
圧はCRT表示機109へ出力される。音声合成回路2
13は、基本回路200から出力される音声発生指令信
号に応じて効果音データを合成し、合成した効果音デー
タを音量増幅回路214に与える。音量増幅回路214
は、効果音を増幅して電飾基板(図示省略)へ出力す
る。基本回路200は、当り玉信号の種類(A,B)に
応じて払出すべき景品玉の個数データである賞球個数デ
ータを賞球個数信号出力回路211に出力する。賞球個
数信号出力回路211は、これに応じて、払出すべき賞
球数を特定するための賞球個数信号0〜3を賞球玉貸制
御基板106(図2参照)へ出力する。なお、賞球個数
信号コモンは共通線信号である。
【0046】図5は、普通図柄の変動時間、普通図柄当
り確率、始動口9の開放時間などを遊技モード別に比較
した比較表を示す図である。パチンコ遊技機1で始動入
賞頻度が極めて低いと判断された場合に選択される「短
縮モード」は、「通常モード」と比較した場合、当り確
率についてはともに1/5で同じ確率となっている。し
かしながら「短縮モード」は、「通常モード」に比較し
て普通図柄の変動時間が極めて短く設定されているとと
もに、始動口9の開放時間が極めて長く設定されてい
る。具体的には、普通図柄の変動時間については、「通
常モード」では28秒に設定されているのに対して、
「短縮モード」ではその2割にも満たない5.5秒に設
定されている。一方、始動口9の開放時間については、
「通常モード」では0.5秒に設定されているのに対し
て、「短縮モード」ではその7倍の3.5秒に設定され
ている。このため、「短縮モード」では、当り確率自体
は「通常モード」と同一であるものの、「通常モード」
に比較して始動入賞頻度が高くなる。
【0047】「確変モード」は、当り確率が4/5に設
定されている点において「短縮モード」と設定内容が異
なる。このため、「短縮モード」よりもなお一層、始動
入賞頻度が高くなる。なお、カウントは、始動口9が開
放状態にある場合に始動入賞が許容される回数である。
この回数は、各遊技モードともに同一で1回に設定され
ている。したがって、開放状態にある始動口9に打玉が
1つ始動入賞することを条件にして開放状態は終了す
る。
【0048】図6は、遊技制御のメインプログラムの処
理手順を示すフローチャートである。まず、クロックモ
ニタ制御レジスタをクロックモニタイネーブルに設定す
る処理がなされる(S1)。次に、スタックポインタの
アドレス(00FFH)を設定する処理がなされる(S
2)。
【0049】次に、システムチェック処理が実行される
(S3)。このシステムチェック処理においては、遊技
制御の実行に用いられる基本回路200のRAM200
dの作業領域の初期化が行なわれる。次に、表示制御デ
ータ設定処理が実行される(S4)。この表示制御デー
タ設定処理においては、表示制御データを書込むRAM
200dのアドレスが設定される。次に、表示制御デー
タ伝送処理が実行される(S5)。この表示制御データ
伝送処理においては、表示制御データをCRT表示機1
09に向けて伝送する処理が行なわれる。
【0050】次に、データ出力処理が実行される(S
6)。このデータ出力処理においては、各種機器の制御
を行なうための制御データおよびパチンコ遊技機1の外
部に所定の情報を出力するための情報データを出力する
処理が行なわれる。次に、ランプタイマ処理が実行され
る(S7)。このランプタイマ処理においては、タイマ
を用いて各種ランプを動作させるための処理が行なわれ
る。
【0051】次に、出力データ設定処理が実行される
(S8)。このデータ設定処理においては、S6により
出力するデータを設定するための処理が行なわれる。次
に、エラー処理が実行される(S9)。このエラー処理
においては、エラー状態が発生した場合にエラー状態を
設定してその旨の報知を行なう処理と、所定条件下でエ
ラー状態を解除する処理とが行なわれる。次に、判定用
乱数更新処理が実行される(S10)。この判定用乱数
更新処理においては、大当り判定用カウンタを更新する
処理が行なわれる。
【0052】次に、特別図柄プロセス処理が実行される
(S11)。この特別図柄プロセス処理においては、複
数のプロセスに分けられた特別図柄を表示するためのプ
ロセスを、プロセスを選択するフラグに応じて分岐実行
させるための処理が行なわれる。
【0053】次に、普通図柄プロセス処理が実行される
(S12)。この普通図柄プロセス処理においては、複
数のプロセスに分けられた普通図柄を表示するためのプ
ロセスを、プロセスを選択するフラグに応じて分岐実行
させるための処理が行なわれる。
【0054】次に、スイッチ処理が実行される(S1
3)。このスイッチ処理においては、始動球検出器(始
動SW)9aなどの各種検出器(スイッチ)の検出器別
の出力信号の論理判定を実行させるための処理が行なわ
れる。次に、音声処理が実行される(S14)。この音
声処理においては、効果音などに用いられる音声を出力
するための処理が行なわれる。
【0055】次に、表示用乱数更新処理が実行される
(S15)。この表示用乱数更新処理においては、特別
図柄や普通図柄の表示のために用いる各種ランダムカウ
ンタを更新する処理がなされる。次に、入賞球信号処理
がなされる(S16)。この入賞球信号処理において
は、入賞球の検出に応じた景品玉の払出しを実行させる
ための処理が行なわれる。
【0056】次に、通常遊技状態中であるか否かが判断
される(S17)。通常遊技状態とは、遊技モードが短
縮モードや確変モード以外の通常モードに設定されてい
る状態を意味する。通常モードに設定されている場合に
は、始動入賞頻度が異常に低下していないかどうかを判
別するなどの処理を行なうために、発射球数管理処理
(S18)、S安定化処理(S19)がそれぞれ実行さ
れる。発射球数管理処理の詳細については図7で、S安
定化処理の詳細については図8で、それぞれ後述する。
一方、S17で遊技モードが通常モード以外の確変モー
ドまたは短縮モードに設定されていると判別された場合
には、始動入賞頻度が異常に低下していることは考えら
れないために、S18およびS19の各処理は実行され
ない。
【0057】S19でS安定化処理が実行された後、ま
たは、S17で遊技モードが通常モード以外に設定され
ていると判別された場合には、所定の割り込みがかかる
まで、S15と同様の表示用乱数更新処理が繰返し実行
される(S20)。
【0058】次に、図7を参照して、S18で実行され
る発射球数管理処理の内容について説明する。発射球数
管理処理は、遊技領域3に発射された発射球の数とアウ
ト口16で回収されたアウト玉の数とを比較して異常が
発生している場合にエラー報知を行なう処理である。ま
ず、発射球検出器(発射球SW)151がオンとなって
発射球が検出されたか否かが判断される(SA1)。発
射球が検出された場合には、発射球が検出されない時間
を計時するための発射停止タイマがクリアされ(SA
2)、さらに、発射球数を計数するための発射球計数カ
ウンタのカウンタ値が加算更新(+1)される(SA
3)。なお、発射停止タイマは、RAM200dに記憶
されている。
【0059】SA3の後、またはSA1で発射球が検出
されなかった場合には、ファール玉検出器(ファール玉
SW)152がオンとなってファール玉が検出されたか
否かが判断される(SA4)。ファール玉が検出された
場合には、発射球計数カウンタのカウンタ値が減算更新
(−1)される(SA5)。ファール玉は、遊技領域3
に達しなかったために、遊技者に返却されるためであ
る。SA5の後、またはSA4でファール玉が検出され
なかった場合には、アウト玉検出器(アウト玉SW)1
53がオンとなってアウト玉が検出されたか否かが判断
される(SA6)。アウト玉が検出された場合にはアウ
ト玉計数カウンタが加算更新(+1)される(SA1
0)。そして、発射球計数カウンタの計数値とアウト玉
計数カウンタの計数値との差数が10を超えないか否か
が判断される(SA11)。差数が10を超える場合に
は、SA11でNOの判断がなされてエラー発生処理が
実行される(SA14)。エラー発生処理が実行される
ことにより、少なくとも所定時間だけスピーカ81から
報知音が出力されるとともに遊技制御が中断される。一
方、発射球計数カウンタの計数値とアウト玉計数カウン
タの計数値との差数が10を超えない場合には、両計数
値が一致するか否かが判断される(SA12)。両計数
値が一致しない場合には処理が終了するが、一致する場
合には発射球計数カウンタとアウト玉計数カウンタとが
ともにクリアされた後(SA13)、処理が終了する。
両計数値が一致することを条件に発射球計数カウンタと
アウト玉計数カウンタとをクリアすることによって、両
カウンタのカウンタ値が際限なく大きくなることを防止
できる。
【0060】SA6でアウト玉が検出されない場合には
発射停止検出タイマが加算更新(+1)される(SA
7)。そして、発射停止検出タイマのタイマ値が300
秒を超える値となっているか否かが判断される(SA
8)。発射停止検出タイマのタイマ値が300秒を超え
る値となっていない場合には処理が終了するが、300
秒を超える値となっている場合には発射球計数カウンタ
とアウト玉計数カウンタとがともにクリアされる(SA
9)。発射停止タイマは、発射球が検出される限り前記
SA2で随時クリアされるため、発射停止タイマのタイ
マ値が300秒を超える値となっている場合には、発射
玉が打込まれていない状態が5分間継続していることに
なる。そこでこの場合には遊技が中止されたものとみな
し、一旦、発射球計数カウンタとアウト玉計数カウンタ
とをクリアして誤差の累積を解消するのである。
【0061】次に、図8を参照して、S19で実行され
るS安定化処理の内容について説明する。S安定化処理
は、始動入賞頻度に応じて遊技モードを変更する処理で
ある。なお、Sとは、始動入賞に基づいた単位時間当り
の可変表示回数を意味する略語である。
【0062】まず、発射球検出器(発射球SW)151
がオンとなって発射球が検出されたか否かが判断される
(SB1)。発射球が検出された場合には、発射球数を
計数するための発射監視カウンタのカウンタ値が加算更
新(+1)される(SB2)。なお、発射監視カウンタ
は、前述のようにRAM200dに記憶されている。S
B2の後、またはSB1で発射球が検出されなかった場
合には、ファール玉検出器152がオンとなってファー
ル玉が検出されたか否かが判断される(SB3)。ファ
ール玉が検出された場合には、発射監視カウンタのカウ
ンタ値が減算更新(−1)される(SB4)。SB4の
後、またはSB3でファール玉が検出されなかった場合
には、始動球検出器(始動SW)9aがオンとなって始
動入賞が検出されたか否かが判断される(SB5)。始
動入賞が検出された場合には、検出された始動入賞の回
数を累積的に計数するための始動口入賞カウンタが加算
更新(+1)される(SB6)。始動口入賞カウンタ
は、RAM200dに記憶されている。
【0063】SB6の後、またはSB5で始動入賞が検
出されなかった場合には、発射監視カウンタのカウンタ
値がまだ50未満であるか否かが判断される(SB
7)。50未満の場合には、まだ始動入賞頻度を判断す
る時期でないために処理が終了する。一方、発射監視カ
ウンタのカウンタ値が50に達している場合には、始動
入賞頻度を判断する時期であるために、以下のSB8〜
SB13の処理が実行される。なお、ここでは、発射監
視カウンタのカウンタ値を利用して始動入賞頻度を判断
する判断時期を特定しているために、判断時期特定のた
めのタイマーを別途設ける必要がないという効果が奏さ
れる。
【0064】まず、SB8では、発射監視カウンタのカ
ウンタ値が50に達していることを条件にして、始動入
賞が所定の頻度で発生しているか否かを判定するための
判定基準値として利用される基準値カウンタのカウンタ
値に「3」が加算更新される。発射監視カウンタは、後
述のSB13でクリアされた後、再び50発の発射球の
計数動作が開始されるため、基準値カウンタは、発射監
視カウンタで50発の発射球が計数される毎に「3」づ
つ加算更新されることになる。したがって、ある判別基
準時(たとえば遊技機の電源投入時)を始期として、は
じめに発射球が50発計数される期間において始動入賞
の頻度を判定するための判定基準値は「3」とされる。
さらに発射球が50発計数され、判別基準時から計10
0発の発射球が計数される期間における判定基準値は
「6」とされる。同様にして、判別基準時から計150
発の発射球が計数される期間における判定基準値は
「9」とされる。
【0065】次に、始動口入賞カウンタのカウンタ値が
読出されて(SB9)、「始動口入賞カウンタ<基準値
カウンタ」の関係が成立するか否かが判断される(SB
10)。たとえば、ある判別基準時(たとえば遊技機の
電源投入時)を始期として、発射監視カウンタで50発
の発射球が初めて計数された場合には、基準値カウンタ
のカウンタ値は「3」である。この場合、始動口入賞カ
ウンタのカウンタ値が3未満であれば、SB10でYE
Sの判断がなされる。一方、始動口入賞カウンタのカウ
ンタ値が3以上であれば、SB10でNOの判断がなさ
れる。
【0066】SB10でYESの判断がなされた場合に
は、始動入賞頻度が予め定められた適正な頻度よりも低
過ぎるとみなされて短縮モードフラグに1がセットされ
る(SB11)。短縮モードフラグに1がセットされる
ことにより、遊技モードが短縮モードに変化する。これ
により、始動入賞頻度が高くなることが期待できる。な
お、現在の遊技モードが確変モードにある場合、すなわ
ち、確変モードフラグに1がセットされている場合に
は、確変モードフラグの定義が優先される。このため、
ここで、短縮モードフラグに1がセットされたとしても
確変モードが短縮モードに変化することはない。一方、
SB10でYESの判断がなされた場合には、始動入賞
頻度は適正であるとみなされて短縮モードフラグがクリ
ア(=0)される(SB12)。短縮モードフラグがク
リアされることにより、それまで遊技モードが短縮モー
ドであった場合には遊技モードが通常モードに変化す
る。なお、その他の遊技モードであった場合にはその遊
技モードが維持される。
【0067】SB11またはSB12の処理の後、発射
監視カウンタがクリアされ(SB13)、処理が終了す
る。そして、再度、S安定化処理が繰返し実行された結
果、発射監視カウンタの値が50に達すれば、基準値カ
ウンタに「3」が加算更新される。その後、加算更新後
の基準値カウンタと始動入賞カウンタとが比較されて、
前回、比較判定を行なった際の判別基準時(たとえば遊
技機の電源投入時)と同一時点からの始動入賞頻度が判
断される。
【0068】このように、以上のS安定化処理によれ
ば、判別基準時(たとえば遊技機の電源投入時)を一定
にして始動入賞の頻度の判別が行なわれるために、発射
球が50発計数される毎にその都度始動入賞頻度が適正
か否かを判定し判定結果に応じて細やかに遊技モードの
調整を行ないつつも、前記判別基準時から現在までのト
ータルの始動入賞の頻度を目標値に近づけることができ
る。
【0069】また、実質的な遊技期間が長くなるにつれ
てカウンタ値が増加する基準値カウンタ(判別基準値)
に基づいて当該遊技期間における遊技条件の成立頻度が
判別されるために、遊技期間に始動入賞が発生した回数
と、判別基準値とを直接比較して始動入賞頻度を判別で
きる。このため、たとえば、遊技期間の長さと当該期間
に実際に始動入賞が発生した回数とから始動入賞頻度を
一旦算出した後、その算出値と、その大きさが変動する
ことなく一定値に設定された判別基準値とを比較するこ
とにより始動入賞頻度を判別する場合と比較して処理を
単純化することができる。
【0070】さらに、始動入賞頻度が適正か否かを判別
する際の判別基準値として、発射監視カウンタの値が5
0に達する毎に加算更新される基準値カウンタのカウン
タ値を利用しているために、判別期間に応じた複数の前
記判別基準値を予め用意しておくための大きなデータテ
ーブルをROM200cなどに設ける必要がなくなり、
記憶容量をその分だけ減少させることができる。
【0071】次に以上説明した実施形態の変形例や特徴
点を以下に列挙する。 (1) 始動入賞頻度が予め定められた適正な頻度より
も高過ぎる場合には、始動入賞頻度を適正化するための
処理が行なわれるように構成してもよい。たとえば、始
動口9の上部に打玉が始動口9に入賞することを阻害可
能な阻害部材を出没可能に設け、始動入賞頻度が適正な
頻度よりも高過ぎる場合には、阻害部材が突出して始動
入賞しにくい状態となるように構成することが考えられ
る。また、始動入賞頻度が適正な頻度よりも高過ぎる場
合には、可動片20が通常モード時よりもさらに閉成し
て打玉が始動入賞不可能な状態に変化した後、通常モー
ド時の状態に変化するような制御が繰返し行なわれるよ
うに構成してもよい。
【0072】(2) 始動球検出器(始動SW)9aの
検出回数に基づいて始動入賞頻度を算出したが、可変表
示装置4の可変表示に有効に使用された、有効始動入賞
のみに基づいて始動入賞頻度を算出してもよい。この場
合には、可変表示装置4で可変表示が行なわれる頻度が
算出されるのとほぼ同じことになる。
【0073】(3) 図8のS安定化処理では、始動入
賞回数を計数するための始動口入賞カウンタの値を処理
の途中でリセットすることなく、始動入賞に応じて累積
的に更新し、たとえば遊技機の電源投入時を判定期間の
始期(判別基準時)として、その始期から現在までの始
動入賞回数に基づいて始動入賞の頻度を判別するように
構成した。しかしながら、これに代えて、発射玉が50
発計数される毎に、発射玉が50発計数される間に発生
した始動入賞の回数に基づいて始動入賞の頻度を判別す
るように構成することも考えられる。具体的には、始動
口入賞カウンタに基づいた始動入賞頻度の判定を終える
毎に(SB10)始動口入賞カウンタをリセットするよ
うにして、発射玉が50発計数される間の始動入賞発生
数を始動口入賞カウンタで計数するようにし、発射玉が
50発計数された時点で始動口入賞カウンタの値がたと
えば一定の基準値「3」未満か否かを判別するように構
成する。
【0074】このように構成すると、発射玉が50発計
数される各区間を見た場合には、始動入賞頻度が適正化
されることが期待できる。しかしながら、たとえば遊技
機の電源投入時から複数の判定区間を経て、現在までの
始動入賞頻度をトータルで算出した場合には、始動入賞
頻度を予め設定した目標値に近づけることは困難であ
る。この点において、図8に示したS安定化処理は、た
とえば、遊技機の電源投入時から1日の営業終了時まで
の間のトータルの始動入賞頻度を目標値に近づけること
ができるという優れた効果を発揮できるといえる。
【0075】(4) この実施形態では、遊技機として
いわゆる第1種のパチンコ遊技機1を例に挙げて説明し
た。しかしながら、以下のような第2種のパチンコ遊技
機にも適用可能である。
【0076】すなわち、打玉を入賞させることが可能な
第1の状態と打玉を入賞させることが不可能な第2の状
態とに変化可能な可変入賞球装置を有し、予め定められ
た特定入賞口に打玉が入賞した場合に可変入賞球装置が
第2の状態から第1の状態となった後、再度、第2の状
態となる特定動作がなされ、前記第1の状態にある可変
入賞球装置の特定領域に打玉が入賞した場合に、可変入
賞球装置を一旦第2の状態にした後、再度、第1の状態
と第2の状態とに繰返し継続して制御する繰返し継続制
御が行なわれる遊技機であって、打玉が所定の通過域を
通過したことを条件にして可変表示装置の表示結果が導
出表示され、表示結果が「当り」の結果となった場合に
は、所定時間だけ前記特定入賞口に設けられた可動片が
大きく開成して特定入賞口が打玉の入賞を得やすい開放
状態に制御される、第2種のパチンコ遊技機である。
【0077】係る第2種のパチンコ遊技機において、打
玉が特定入賞口に入賞する頻度(あるいは前記特定動作
がなされる頻度)が適正でない場合には、可変表示装置
の変動時間を短縮(延長)したり、特定入賞口の開放時
間を長く(短く)したりする制御が行なわれるようにす
ることで、打玉が特定入賞口に入賞する頻度(あるいは
前記特定動作がなされる頻度)を調整することができ
る。
【0078】すなわち、上記第2種のパチンコ遊技機に
より、所定の遊技条件が成立した場合に作動する遊技装
置を有し、該遊技装置が作動した結果、特定条件が成立
した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可能と
なる遊技機が構成されている。打玉が前記特定入賞口に
入賞することにより前記所定の遊技条件が構成されてい
る。前記可変入賞球装置により、前記所定の遊技条件が
成立した場合に作動する遊技装置が構成されている。打
玉が前記特定入賞口に入賞したことに基づいて前記可変
入賞球装置で前記特定動作がなされた結果、打玉が前記
可変入賞球装置の特定領域に入賞することにより、前記
特定条件が構成されている。打玉の特定領域への入賞に
基づいた繰返し継続制御が行なわれる遊技状態により、
前記遊技者にとって有利な遊技状態が構成されている。
【0079】(5) 始動口入賞カウンタにより、前記
遊技条件が成立した回数を計数する遊技条件成立回数計
数手段が構成されている。図8のSB10により、前記
遊技機で遊技が進行することによって成立する所定の判
別条件が成立した場合に、前記遊技条件成立回数計数手
段の計数値と予め定められた判別基準値とに基づいて前
記遊技条件の成立回数の適否を判別する成立回数判別手
段が構成されている。遊技領域3により、打玉を打込む
ことが可能な遊技領域が構成されている。始動口9によ
り、該遊技領域に設けられ、打玉が入賞することを条件
にして前記遊技条件が成立する入賞領域が構成されてい
る。図8のフローチャートのSB2,SB4により、前
記遊技領域に打込まれた打玉の数を計数する打玉数計数
手段が構成されている。図8のフローチャートのSB1
0により、前記打玉数計数手段で所定数の打玉が計数さ
れる毎に前記判別を行なう前記成立頻度判別手段が構成
されている。
【0080】(6) 図5を参照して、この実施形態で
は、始動入賞頻度調整用の調整用遊技モードとして、短
縮モード1種類のみを例に挙げて説明した。しかしなが
ら、始動入賞の発生状況に応じた複数種類の調整用遊技
モードを設定し、始動入賞の発生状況に応じたモードに
変更されるように構成してもよい。
【0081】(7) 図5を参照して、始動入賞頻度が
低い場合には、遊技モードが確変モードに変更されるよ
うに構成してもよい。これにより、遊技モードとして、
通常モードと確変モードの他に、始動入賞頻度調整用の
短縮モードを用意する必要がなくなる。確変モードによ
って始動入賞頻度を調整できるためである。このように
構成することにより、短縮モードの設定のために必要な
プログラムを削減できる。
【0082】(8) 今回開示された実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【0083】
【課題を解決するための手段の具体例】パチンコ遊技機
1により、所定の遊技条件が成立した場合に作動する遊
技装置を有し、該遊技装置が作動した結果、特定条件が
成立した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制御可
能となる遊技機が構成されている。打玉が始動口9に始
動入賞することにより前記所定の遊技条件が構成されて
いる。可変表示装置4により、前記所定の遊技条件が成
立した場合に作動する遊技装置が構成されている。可変
表示装置4が可変表示開始した後、可変停止した際の表
示結果が大当りの表示結果(たとえば777)となるこ
とにより、前記特定条件が構成されている。大当りの発
生に基づいた繰返し継続制御が行なわれる遊技状態(特
定遊技状態)により、前記遊技者にとって有利な遊技状
態が構成されている。
【0084】普通図柄表示器17により、表示状態が変
化可能な可変表示装置が構成されている。基本回路20
0により、所定の可変表示条件が成立した場合に前記可
変表示装置の表示結果を導出表示する制御を行なう可変
表示制御手段が構成されている。打玉が普通図柄始動ゲ
ート23を通過することにより、前記所定の可変表示条
件が構成されている。基本回路200により、前記可変
表示装置の表示結果が予め定められた特別の表示態様と
なった場合に前記遊技条件が成立し易い遊技状態に制御
する遊技状態制御手段が構成されている。普通図柄表示
器17に「当り」の表示結果の一例である「7」が表示
された表示態様により、前記特別の表示態様が構成され
ている。始動口9の可動片20が開成して始動口9が開
放状態となった遊技状態により、前記前記遊技条件が成
立し易い遊技状態が構成されている。
【0085】図8のフローチャートに示したS安定化処
理のSB7〜SB10により、遊技の進行に伴って所定
の判別条件が成立する毎に、所定の判別基準時から現在
までに前記遊技条件が成立した回数と所定の判別基準値
とに基づいて前記遊技条件の成立頻度を判別する成立頻
度判別手段が構成されている。発射監視カウンタのカウ
ンタ値が50に達することにより、前記判別条件が構成
されている。基準値カウンタのカウンタ値により前記判
別基準値が構成されている。図8のフローチャートのS
B11により、前記成立頻度判別手段により前記遊技条
件が所定の頻度の範囲で成立していないと判別された場
合に、単位時間当りに前記可変表示装置の表示結果を導
出表示させることの可能な回数を変化させて前記遊技条
件の成立頻度を調整するための制御を行なう成立頻度調
整制御手段が構成されている。始動口入賞カウンタのカ
ウンタ値は、S安定化処理の途中でリセットされること
なく、累積的に加算更新される。これに対応して、基準
値カウンタのカウンタ値もS安定化処理の途中でリセッ
トされることなく、累積的に加算更新されている。そし
て、両カウンタが繰返し比較されることにより、前記遊
技条件の成立頻度が判別されている。これらの処理内容
により、前記成立頻度判別手段は、前記判別基準時を変
更することなく前記遊技条件が所定の頻度で成立してい
るか否かを判別可能であることが開示されている。
【0086】図8のフローチャートにおいて、始動口入
賞カウンタおよび基準値カウンタとに、処理途中でリセ
ットされることなく更新され、その更新結果に基づいて
始動入賞頻度が判別されることにより、前記所定の判別
基準時は所定時期に固定されていることが開示されてい
る。図8のフローチャートのSB8により、前記判別基
準時から前記判別条件が成立するまでに遊技が行なわれ
た期間の長さに応じて前記判別基準値の大きさを増加さ
せる判別基準値増加手段が構成されている。
【0087】図8のフローチャートのSB10,SB1
1により、前記遊技条件の成立頻度が前記所定の頻度の
範囲よりも低い場合に前記遊技条件が所定の頻度で成立
していないと判別する前記成立頻度判別手段が構成され
ている。図8のフローチャートのSB8により、前記判
別条件が成立する毎に予め定められた更新値を加算更新
する加算更新手段が構成されている。図8のフローチャ
ートのSB10により、前記加算更新手段の更新結果を
前記判別基準値として利用し、前記遊技条件の成立頻度
を判別する前記成立頻度判別手段が構成されている。
【0088】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、遊技装置を作動させるための遊技条件が所
定の頻度で成立していない場合に、単位時間当りに前記
可変表示装置の表示結果を導出表示させることの可能な
回数が変化して前記遊技条件の成立頻度が調整されるた
めに、実際の遊技状況に応じて遊技条件の成立頻度が適
正な頻度に調整される。したがって、遊技機によって前
記遊技条件の成立頻度に極端なばらつきが生じることを
防止できる。この結果、遊技の射倖性が極端に高まるな
どの不都合の発生することを防止できる。しかも、前記
判別基準時を変更することなく前記判別が繰返し行なわ
れるために、ある判別基準時から所定の判別条件が成立
する毎に前記判定を行なって遊技条件の成立頻度の適正
化を図りつつも、前記判別基準時から現在までの遊技条
件の成立頻度を目標値に近づけることができる。
【0089】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、固定されたある時期から現在までの実質的
な遊技期間が長くなるにつれ、大きな値の判別基準値に
基づいて当該遊技期間における遊技条件の成立頻度が判
別される。したがって、遊技期間に前記遊技条件が成立
した回数と、前記判別基準値とを直接比較して遊技条件
の成立頻度を判別できる。このため、たとえば、遊技期
間の長さと当該期間に実際に前記遊技条件が成立した回
数とから遊技条件の成立頻度を一旦算出した後、その算
出値と、その大きさが変動することなく一定値に設定さ
れた判別基準値とを比較することにより遊技条件の成立
頻度を判別する場合と比較して処理を単純化することが
できる。
【0090】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、前記遊技条件の成立頻度が前記所定の頻度
よりも低い場合に前記遊技条件の成立頻度が調整される
ために、前記遊技条件の成立頻度が極端に低いことによ
って遊技者が遊技で過剰な不利益を被ることを防止でき
る。
【0091】請求項4に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、前記加算更新手段の更新結果が前記判別基
準値として利用されて前記遊技条件の成立頻度が判別さ
れるために、判別期間の長さに応じた複数の前記判別基
準値を予め用意しておくための大きなデータテーブルを
設ける必要がなくなり、記憶容量をその分だけ減少させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】遊技制御基板に形成された回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】遊技制御基板に形成された回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】普通図柄の可変表示時間、普通図柄当り確率、
始動口の開放時間などを遊技モード別に比較した比較表
を示す図である。
【図6】パチンコ遊技機により実行される処理の内容を
説明するためのフローチャートである。
【図7】発射球数管理処理の内容を示すフローチャート
である。
【図8】S安定化処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、3は遊技領域、4は可変表示装
置、5は可変表示部、6は始動記憶表示器、9は始動
口、10は可変入賞球装置、17は普通図柄表示器、1
8は通過記憶表示器、20は可動片、23は普通図柄始
動ゲート、23aは通過球検出器、151は発射球検出
器、152はファール玉検出器、200は基本回路、2
00aはマイクロコンピュータ、200bはCPU、2
00cはROM、200dはRAMである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の遊技条件が成立した場合に作動す
    る遊技装置を有し、該遊技装置が作動した結果、特定条
    件が成立した場合に遊技者にとって有利な遊技状態に制
    御可能となる遊技機であって、 表示状態が変化可能な可変表示装置と、 所定の可変表示条件が成立した場合に前記可変表示装置
    の表示結果を導出表示する制御を行なう可変表示制御手
    段と、 前記可変表示装置の表示結果が予め定められた特別の表
    示態様となった場合に前記遊技条件が成立し易い遊技状
    態に制御する遊技状態制御手段と、 遊技の進行に伴って所定の判別条件が成立する毎に、所
    定の判別基準時から現在までに前記遊技条件が成立した
    回数と所定の判別基準値とに基づいて前記遊技条件の成
    立頻度を判別する成立頻度判別手段とを含み、 前記可変表示制御手段は、 前記成立頻度判別手段により前記遊技条件が所定の頻度
    の範囲で成立していないと判別された場合に、単位時間
    当りに前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるこ
    との可能な回数を変化させて前記遊技条件の成立頻度を
    調整するための制御を行なう成立頻度調整制御手段を含
    み、 前記成立頻度判別手段は、前記判別基準時を変更するこ
    となく前記遊技条件が所定の頻度で成立しているか否か
    を判別可能であることを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記所定の判別基準時は所定時期に固定
    されており、 前記判別基準時から前記判別条件が成立するまでに遊技
    が行なわれた期間の長さに応じて前記判別基準値の大き
    さを増加させる判別基準値増加手段をさらに含むことを
    特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記成立頻度判別手段は、前記遊技条件
    の成立頻度が前記所定の頻度の範囲よりも低い場合に前
    記遊技条件が所定の頻度で成立していないと判別するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記判別条件が成立する毎に予め定めら
    れた更新値を加算更新する加算更新手段を含み、 前記成立頻度判別手段は、前記加算更新手段の更新結果
    を前記判別基準値として利用し、前記遊技条件の成立頻
    度を判別することを特徴とする、請求項1に記載の遊技
    機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002143444A (ja) * 2000-11-10 2002-05-21 Heiwa Corp 遊技機及び遊技機の遊技方法
JP2014097365A (ja) * 2013-10-10 2014-05-29 Daito Giken:Kk 遊技台

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