JPH1129933A - 法面緑化工法 - Google Patents

法面緑化工法

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JPH1129933A
JPH1129933A JP20080197A JP20080197A JPH1129933A JP H1129933 A JPH1129933 A JP H1129933A JP 20080197 A JP20080197 A JP 20080197A JP 20080197 A JP20080197 A JP 20080197A JP H1129933 A JPH1129933 A JP H1129933A
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寛 吉田
Kazuhiro Ishida
和宏 石田
Ken Inoue
謙 井上
Shinya Cho
信也 長
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工装置や設備を縮小しながら、1工程の吹
付のみで2層からなる植生基材を経済的に且つ効率的に
形成させる法面緑化工法を提供する。 【解決手段】 種子タンク108と、基材タンク100
と、生育基盤材を基材タンクから法面116上へ圧送す
る輸送経路104とを設け、種子を輸送経路途中の合流
ポイント114にて生育基盤材に合流させるべく、手元
吐出切換装置106により種子の供給状態と種子の供給
停止状態とを切り換える種子供給装置110を設け、先
ず基材タンクから生育基盤材を吹き付け、次にその上に
生育基盤材と種子の混合基材を吹き付けることにより、
一の作業箇所にて生育基盤材を含む第1層と生育基盤材
と種子を含む第2層の2層からなる植生基材を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、播種により法面、
斜面を緑化するための法面緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、法面等における緑化工法は、生育
基盤材と種子とを混合した植生基材を圧搾空気によって
圧送することにより法面等に吹付ける方法が主に採られ
ている。ここで生育基盤材とは、種子以外の材料である
ピートモス、バーク堆肥、土壌類(肥沃土、砂質土
類)、肥料、土壌活性剤、侵食防止剤、その他の添加物
等を総称して生育基盤材という。生育基盤材は、工法に
より肥料等の種子の生育に直接的に寄与する有機組成物
を主材料とするもの、土壌を主材料とするもの、又は双
方からなるもの等様々である。
【0003】一般的な工法としては、ピートモス、バー
ク堆肥等の有機質を主材料とした生育基盤材に種子、肥
料、土壌改良材等と少量の水を混合した植生基材を湿式
吹付機で吹付ける方法や、粘性土、砂質土等の土壌を主
材料とした生育基盤材に、種子、堆肥、土壌改良材、侵
食防止剤等と多量の水を混合した植生基材をスラリー状
に撹拌してポンプで吹付ける方法が行われている。
【0004】上記の吹付層を1層のみで形成する工法で
は、吹付層全体に種子が分散されることとなる。従っ
て、吹付層の厚みが厚くなるほど種子の使用量が増大す
るにも拘わらず、吹付層が厚くなるほど造成した植生基
材の下層部には、発芽不可能な種子が多くなりこれらの
種子は無駄となる。そのため、種子の単価が高い場合に
は緑化工法全体の経費が高価になってしまう。
【0005】また、種子として採取時期に少量しか採取
できないものを植生したい場合でも、厚い吹付層全体に
そのような種子を混入しなければならず、よって、価格
的に高価となることを避けようとすれば施工面積を削減
せざるを得なくなる。
【0006】一方、一般的に行われている2層吹付法で
は、表層すなわち第2の層の生育基盤材のみに種子を混
入するため種子を節約することができるが、工法におい
て不都合な点がいくつかある。すなわち、通常、第1の
層を施工する法面等の全体に吹付けた後、続いて第2の
層を第1の層の上に吹付けるという工程で行われている
ため、第1の層の吹付け後の時間経過に伴う水分の蒸発
によって第1の層の表面が乾燥してしまう。そのため、
第2の層を吹付けた場合に第2の層の剥離が生じやすく
なる。
【0007】従って第1の層の乾燥を防ぐために、第2
の層を吹付ける直前に第1の層表面に散水して表面を湿
潤状態にしたり、あるいは第1の層を吹付けた後に樹
脂、金網等のネットを第1の層の表面上に設置して第1
の層と第2の層との接着性を高める等の処置が必要とな
る。
【0008】また、第1の層と第2の層との接着性を高
める別の方法として、第2の層の生育基盤材に多量の水
や堆肥、土壌、改良材、侵食防止剤等の添加材を混合さ
せ撹拌することによりスラリー状とした基材をポンプで
吹付ける方法もある。この場合は多量の水の混合により
第2の層の耐浸食性が非常に弱くなるために種子を含ん
だ植生基材が流失してしまい、その結果目的とする緑化
が実現されなくなる危険性が高い。
【0009】さらに第2の層として用いるスラリー状基
材は多量の水や添加材を含み第1の層に用いるような通
常の生育基盤材と態様が異なるため、第1の層と第2の
層の施工で使用する機械にも相違が生じる。このため同
一の機械及び生育基盤材を使用する2層吹付け工法と比
較して作業及び管理が煩雑となる。
【0010】従来の2層吹付け法では、作業工程上施工
する法面等の全体に2回の吹付け工程を繰り返す必要が
あることから施工の手間及び時間が非常にかかることに
なる。
【0011】このような複雑な処置を必要としない別の
方法として、同一作業箇所において生育基盤材を含む第
1の層を予め設定された量又は時間吹付けた後に、吐出
切換装置を自動的又は手動により作動させて吐出内容物
を切換え、予め設定された量又は時間、種子と生育基盤
材を含む第2の層を吹付けるものがある。例えば特開平
8−411887及び特開平8−41888に開示され
ている。これらの文献に開示された方法によれば、法面
全体と比べて小面積である同一作業箇所において第1の
層と第2の層の吹付作業が切換を介して順次行われるた
め、第1の層の乾燥などによる第2の層との剥離が生じ
にくく、余分な散水工程や層間の接着性向上のための処
理工程も不要である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同一作
業箇所で2層の吹付を順次行う上記公報に開示の方法に
おいては、第1の層と第2の層の双方に生育基盤材を用
いるために、これらを投入するタンクとしてそれぞれ同
じ容量のものが必要になる。この結果、一般的に用いら
れている吹付機を2台組合わせたような大型のものが必
要となる。例えば、第1層の法面全体への吹付けが完了
してから第2層を吹付ける従来の方法では、吹付機に生
育基盤材その他を投入するまでの必要機材として、ミキ
サー1台、ベルトコンベア3台が標準であるが、特開平
8−41887の場合には単純比較した場合にミキサー
2台、ベルトコンベア6台を要することになる。このた
め、広いプラント用地の確保が必要となるために機械の
設置場所等が限られてしまうという欠点があり、さらに
は施工に必要な設備の拡大化から施工プラントがより複
雑となる問題がある。
【0013】そこで生育基盤材等を投入するタンクの容
量を小さくすれば設備を縮小化させることは可能にな
る。しかしながら、この方法では吹付範囲が広範囲に亙
ったときにタンクの容量が縮小される分、タンク内に生
育基盤材を補充投入する必要頻度が高くなり、生育基盤
材補充投入作業による吹付作業の中断回数が増し、施工
の手間及び時間がかかる問題が生じる。
【0014】また特開平8−411888に開示の方法
(生育基盤材に多量の水やファイバー類、粘結材等の添
加材を混合させ撹拌したスラリー状基材を第2の層とし
て用いるもの)では生育基盤材を投入するタンクと撹拌
機能を有するタンクを同時に設置する必要がある。この
ため特開平8−411887に開示の方法よりさらに設
備が複雑になる。
【0015】さらにスラリー状態を保つためにスラリー
状の生育基盤材と種子を常に撹拌する必要があるため、
撹拌によるスラリー状基材中の種子の損傷が生じる危険
生が高く、撹拌後のスラリー状基材はポンプにより圧送
されることから、ポンプによる加圧工程で種子がつぶれ
る虞れがある。
【0016】種子を含むスラリー状基材を圧送するポン
プ機能と生育基盤材を圧送する機能を併せ持つ吹付機の
設備を有する必要があり、現状の吹付機より大型のもの
になることを避けられない。
【0017】加えて、スラリー状基材の調整には水の添
加が必要なことから、多量の水の確保、またその他の添
加剤の投入から材料調整に要する手間や設備が大きくな
るという問題があった。以上により、本発明の目的は、
法面緑化工法における2層吹付法において、1工程の吹
付けのみで効率よく2層の植生基材を形成する方法を提
供することであり、特に、装置の小型化、設備の縮小化
を図り、効率的な緑化工の施工適用範囲を拡大すること
にある。さらに、種子と生育基盤材の混合基材を輸送す
るポンプや混合基材の撹拌装置を不要にすることで施工
設備の縮小化を実現させるとともに、ポンプによる圧送
や撹拌によって生じる種子の損傷を防ぎ、種子を有効に
発芽させる方法を提供することである。また、本発明の
別の目的は、法面上の任意の箇所のみに選択的に種子を
含んだ植生基材を経済的にかつ効率的に形成する方法を
提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を実現するた
めに本発明は以下の構成を提示する。 (1)生育基盤材を含む第1の層と生育基盤材及び種子
とを含む第2の層とを一の作業箇所にて順次法面等に吹
き付ける工程を繰り返すことにより、前記法面上に2層
からなる生育基盤を形成する法面緑化工法において、生
育基盤材を収容する大容量のタンクを2台同時に設置し
たり、前記第2の層を吹付けるポンプの設置から生じる
設備の拡大化を解決するために、種子を収容する種子タ
ンクと、生育基盤材を収容する基材タンクと、該生育基
盤材を該基材タンクから前記法面上へと圧送する輸送経
路とを設け、前記種子タンク内の種子を前記輸送経路途
中の合流ポイントにて前記生育基盤材に合流させるべ
く、切換操作により種子の供給状態と種子の供給停止状
態とを切り換える種子供給装置を該種子タンクと該合流
ポイントとの間に設け、一の作業箇所にて、前記種子供
給装置を種子の供給停止状態として前記生育基盤材を圧
送し、前記法面上に吹き付けることにより該一の作業箇
所における第1層の造成を完了し、前記種子供給装置を
種子の供給停止状態から種子供給状態へと切換え、前記
種子供給装置により供給された種子を合流させつつ前記
生育基盤材を圧送し、前記第1層の上に吹き付けること
により前記一の作業箇所における第2層の造成を完了す
る。
【0019】(2)一の作業箇所における前記第1層及
び前記第2層をそれぞれ造成するために必要な前記生育
基盤材の量若しくは吹付け時間を予め設定し、前記予め
設定された量若しくは時間に基づいて自動的に前記種子
供給装置の前記切換操作を行い、第1の層と第2の層の
吹付け工程を繰り返し行う。
【0020】(3)前記種子タンクへの基材の逆流を防
止するべく前記基材タンクと種子タンクのそれぞれの内
圧を同圧保持する。
【0021】(4)前記種子供給装置に、前記種子タン
クと前記合流ポイントとを接続する種子導入管を有し、
前記種子導入管の内部に設けられた螺旋状のスクリュー
コンベアを駆動することにより輸送時の種子の分離を抑
制しながら種子を移送する。
【0022】(5)前記種子供給装置が、前記種子タン
クと前記合流ポイントとを接続する種子導入管を有し、
前記種子導入管の内部に設置された螺旋状のスクリュー
コンベアを駆動することにより種子を移送し、該スクリ
ューコンベアの排出位置から該合流ポイントまでエアー
により迅速に且つ確実に種子を圧送する。
【0023】(6)前記種子供給装置が、前記種子タン
クと前記合流ポイントとを接続する種子導入管を有し、
前記種子導入管の内部に設けられた螺旋状のスクリュー
コンベアを駆動することにより種子を移送し、該種子の
移送中には該スクリューコンベアの排出位置に設置され
た逆止弁により基材タンクと種子タンクが同圧でない場
合における基材の逆流を防止する。
【0024】(7)前記種子タンクから種子を排出する
際に生じる種子の不均一混合や種子の移送の際に生じる
種子の分離を避けるべく前記種子タンク内の種子に、少
なくとも1種の増量材を混合する。
【0025】(8)前記増量材に堆肥を用いる。
【0026】(9)前記種子タンクへの前記増量材の混
合量の増大から生じる種子タンクの容量拡大や種子と増
量材の混合物の投入回数の増大から生じる問題を解決す
るべく前記種子タンク内の種子と前記増量材との容積比
を1:2〜4とする。
【0027】(10)前記増量材に、界面活性剤、保水
資材、忌避剤、短繊維、着色剤及び酸素供給剤の群の中
から1種以上を混合する。
【0028】(12)前記種子の形状が一定でない場合
に、種子コーティングを施すことにより種子の形状を揃
える。
【0029】(13)前記生育基盤材を含む緑化基材を
エアーにより圧送する。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の一例
を示す概略図である。本発明による法面緑化工法は図示
の各構成要素からなる装置を用いて行われる。また、図
1の実施例と同一又は類似の要素に付いては同一の符合
を用いる。基材タンク100は生育基盤材を収容するタ
ンク、空気圧縮機102は基材タンク100と連結され
生育基盤材を圧送するためのコンプレッサー、輸送ホー
ス104は基材タンク100と連結され法面116まで
生育基盤材を圧送する輸送経路である。輸送ホース10
4には、種子を供給する状態と種子の供給を停止する状
態とを切換操作により同一作業箇所にて切換可能な手元
吐出切換装置106を吹付作業員の手元付近に設置す
る。種子タンク108は種子及び増量材等を収容するス
リ鉢状のホッパーで底部に種子を排出できる排出孔10
9を有する。種子供給装置110は種子タンク108と
輸送ホース104上の合流ポイント114の間に位置
し、これらを連結するため設けられる。種子供給装置1
10は、所定の切換操作に従って開閉可能な開閉弁を有
した開閉コック112を有し、この開閉コック112に
より輸送ホース104上の合流ポイント114において
種子の供給及び供給停止を行う。すなわち、図示の例で
は、輸送ホース104に設置された手元吐出切換装置1
06と種子供給装置に設置の開閉コック112とが連動
し、種子供給状態の間は開閉コック112が開き、種子
供給停止状態の間は開閉コック112が閉じることにな
る。
【0031】図1において、種子タンク中の種子は種子
自体の重さを利用して、すなわち重力により自然に排出
孔から種子供給装置へ落下する。このようにして種子供
給装置に落下した種子は開閉コック112が閉じている
場合、つまり第1の層として生育基盤材のみを吹き付け
る場合には種子供給装置と連結する輸送ホースに種子が
供給されない。第1の層の吹付を完了し、開閉コック1
12が手元吐出切換装置106により種子供給の状態に
切換えられると、引き続き輸送ホース104内に圧送さ
れる生育基盤材と種子が合流ポイント114で合流し、
種子と生育基盤材が混合された基材として第1の層と同
様にして法面に吹き付けられ第2の層が形成される。ま
た、前記種子タンクと種子供給装置は、吹付作業を中断
することなく種子の投入を行ったり、種子の形状などに
応じて供給装置を使い分けたりするために輸送経路中に
複数設置することも可能である。このようにして施工作
業者が施工作業箇所を移動しながら2層の吹付を繰り返
し行うことにより、法面全体に2層からなる生育基盤を
形成する。
【0032】また、切換操作を完全に自動に行う例とし
ては、種子供給装置に種子の供給の状態と種子の供給停
止の状態を自動的に切換える自動吐出切換装置を設置す
る。該自動吐出切換装置により、施工作業者が一の作業
箇所で施工可能な面積から予め設定した時間又は量の生
育基盤材が第1の層として吹き付けられると、自動的に
種子供給停止の状態から種子供給の状態へ種子供給装置
が切換わり、引き続き圧送される生育基盤材中に予め設
定した時間又は量の種子が供給され、種子と生育基盤材
との混合基材が第2の層として吹き付けられる。このよ
うにして施工作業者が施工作業箇所を移動しながら2層
の吹付を繰り返し行うことにより、法面全体に2層から
なる生育基盤を形成する。自動吐出切換装置の設置によ
り輸送ホース104上の手元の吐出切換装置が不要にな
る。
【0033】本発明は、種子を含む第2の層のために、
輸送ホース内を圧送される生育基盤材に対して種子供給
装置から直接種子を供給し、輸送ホース中の合流ポイン
トにて種子と生育基盤材とが合流し混合され、種子と生
育基盤材の混合基材を第2の層として吹き付けることを
特徴とする。すなわち、種子と生育基盤材の混合基材を
第2の層として吹き付けるため設置するタンクは、容量
の小さい種子タンクでよい。よって、特開平8−411
887号、及び同8−411888号におけるように、
予め種子と生育基盤材が混合された基材を収容する大容
量のタンクや混合基材の撹拌装置が不要となり、さらに
混合基材を送出するようなポンプも不要になる。
【0034】図2は本発明による法面緑化工法の別の実
施例の概要を示す図である。基材タンク100と連結さ
れ基材の輸送経路となる輸送ホース104に種子供給装
置110を種子導入管200で連結する。種子供給装置
110には種子を収容する種子タンク108が第1の実
施例と同様に設置される。第2の実施例では種子タンク
に種子タンク内を加圧するための加圧装置204を設置
する。さらに、前記種子導入管200は内部に螺旋状の
スクリューコンベア202を有し、輸送ホース104上
の合流ポイント114まで種子を送出する。スクリュー
コンベア202が稼働すると種子が輸送ホース104中
に供給され、スクリューコンベア202の稼働が停止す
ると種子の輸送ホース104への供給は停止する。第2
の実施例で種子供給の状態を手動で行う場合は手元吐出
切換装置106によりスクリューコンベア202の稼働
切換えを行う。又、自動で行う場合は、自動吐出切換装
置の制御によりスクリューコンベアの稼働切換を行う。
【0035】すなわち、前述の実施例と大きく異なる点
は、種子供給装置が種子タンクと輸送ホースとを連結す
る種子導入管200を有し、この導入管200内に種子
を送出するスクリューコンベア202を設置しているこ
とである。このスクリューコンベアの稼働又は停止によ
り種子の供給状態または供給停止状態が切換わるため、
第1の実施例で設置するような開閉コックが不要とな
る。
【0036】この第2の実施例では生育基盤材の第1の
層が第1の実施例と同様にして吹き付けられた後、種子
の供給停止状態すなわちスクリューコンベアの停止状態
から種子の供給状態すなわちスクリューコンベアの稼働
状態に手動又は自動により切換わる。ここで基材タンク
中の生育基盤材は空気圧縮機102により圧力をかけて
輸送ホース104内を送出させるため、基材タンク10
0と輸送ホースを介して連結される種子タンクに内圧の
差が生じる。この内圧の差から生じる生育基盤材の種子
タンクへの逆流を防止するべく密閉蓋204によって種
子タンクと基材タンクとが同圧になるようにする。ある
いは状況により、空気圧縮機102から基材タンクに送
られる空気と同圧の空気を種子タンク108にも加圧す
る場合もある。このようにして同圧にされた種子タンク
108から供給された種子がスクリューコンベアによっ
て輸送ホース中の生育基盤材との合流ポイント114ま
で移送され、輸送ホース内に引き続き圧送される生育基
盤材と合流し、生育基盤材と種子の混合基材が第1の層
上に第2の層として吹き付けられ、第1の実施例と同様
にして2層からなる植生基材が形成される。このような
条件下で種子はスクリューコンベアによって供給量を調
整しながら送り出される。
【0037】図3は本発明による法面緑化工法の第3の
実施例の概要を示す図である。基材タンク100と連結
され基材の輸送経路となる輸送ホース104に種子供給
装置110を種子導入管200で連結する。種子供給装
置110には種子を収容する種子タンク108が第1の
実施例と同様に設置される。また種子タンクと基材タン
クとを同圧にするための密閉蓋204を設置するか、あ
るいは空気圧縮機102から送出される空気により種子
タンクも加圧するようにする。さらに、前記種子導入管
200は内部に螺旋状のスクリューコンベア202を有
し、輸送ホース104上の合流ポイント114まで種子
を送出することは第2の実施例と同様である。スクリュ
ーコンベア202が稼働すると種子が輸送ホース104
中に供給され、スクリューコンベア202が停止すると
種子の輸送ホース104への供給は停止する。この第3
の実施例では、種子導入管200に、スクリューコンベ
ア202により送出された種子をエアーにより輸送ホー
スへ圧送するエアー挿入管300を連結する。
【0038】すなわち、第2の実施例と異なる点は、種
子タンクの内容物をスクリューコンベアによって排出し
た後に直接生育基盤材と合流させず、エアーを送出する
エアー挿入管を種子導入管に連結し、種子タンクの内容
物をスクリューコンベアで排出した後にエアーを介して
生育基盤材との合流ポイントまで種子を送出し、合流さ
せるという点である。すなわち、第3の実施例では、種
子を種子の自重やスクリューコンベアによって輸送ホー
スへ運搬するだけでなく、エアー挿入管から送出される
エアーで種子を合流ポイントに送り込むことから、種子
供給装置を輸送ホースに隣接しなくても、種子を合流ポ
イントに送り込むことが可能になる。よって、種子供給
装置を輸送ホースに隣接して設置できない場合にも、種
子のエアーによる送出部分の長さを自由に設定できるこ
とから、種子供給装置の設置位置を任意に定められ、様
々な施工設置条件に適応できる。さらに、吹付機運転作
業員や基材投入作業員などが種子タンクを併せて管理す
る必要がある場合なども、作業者が極力各自の作業場所
で種子供給装置を稼働できるように自由に種子供給装置
を設置できる。
【0039】この第3の実施例ではスクリューコンベア
により排出された種子をエアーを介して合流ポイントに
送出するため、種子を迅速に且つ確実に合流ポイントに
送出でき、さらに種子供給装置を自由に設定するべく種
子導入管距離を自由に調節できる。
【0040】図4は本発明による法面緑化工法の別の実
施例である。第2の実施例又は第3の実施例と異なる点
は種子タンクの加圧を不要とするべく種子導入管内のス
クリューコンベアの排出位置に自開閉式の密閉蓋として
逆止弁を設置することである。逆止弁として例えば、ス
イング式チャッキバルブがある。この逆止弁400は、
スクリューコンベアの稼働状態すなわち種子供給状態の
間は開き、スクリューコンベアの稼働停止状態の間は閉
じるようにスクリューコンベアの稼働と連動して開閉す
る。
【0041】この第4の実施例では生育基盤材の第1の
層が第1の実施例と同様にして吹き付けられ、種子の供
給停止状態すなわちスクリューコンベア202の停止状
態から種子の供給状態すなわちスクリューコンベア20
2の稼働状態に手動又は自動により切換わる。スクリュ
ーコンベア200からの種子供給により逆止弁400が
開き、送出された種子は合流ポイント114まで送出さ
れ、引き続き圧送される生育基盤材と合流する。このよ
うに合流した種子と生育基盤材との混合基材が第2の層
として吹き付けられ、第1の実施例と同様にして2層か
らなる植生基材が形成される。ここで、第2及び第3の
実施例では種子タンクを加圧することにより生育基盤材
の種子タンクへの逆流を防止するが、第4の実施例では
逆止弁400の導入により種子タンクの加圧なくして同
様の効果を得られる。種子タンクの加圧が不要になるこ
とで基材タンクと種子タンクのエアー圧力のアンバラン
スによる誤作動や、複雑なエアー調整の必要の手間が不
要となる。
【0042】一方、上記2層式吹付において播種工とし
て用いる種子は覆土厚が厚い場合でも発芽可能なものか
ら覆土があると発芽できないものまであり、経済的にも
種子単価が高価なものから安価なものまで多種多様であ
る。深い位置からでも発芽可能なものや安価なもの(イ
ネ科外来草本種子等)、或いは、肥料木等(マメ科木本
種子等)の播種工による緑化工に最低限必要な種子は、
予め生育基盤材と混合して第2の層のみならず第1の層
の双方に混合するようにし、生育基盤の深い位置からで
は発芽困難な種子や種子単価が高価な種子等(常緑広葉
樹種子、大粒種子等)は種子タンクにのみ投入して種子
供給装置により第2の層のみに混合して植生基材を施工
するなど様々なバリエーションが組める。
【0043】さらに前記種子タンクを導入しての2層吹
付において種子は種子タンクからの排出を種子自体の重
さを利用して行うため、種子の種類によって比重や形状
の異なる複数の種子を混合して種子タンクに供給する場
合、種子タンクからの排出時または種子供給装置等の振
動などにより予め均一に混合した種子を種子タンクに投
入しても徐々に分離して混合割合が不均一となり、前記
種子供給装置からの種子の供給状態に大きなバラツキを
生じる危険がある。例えば軽い種子は表面に移動しやす
くなる等である。従って、種子の特徴に併せて配合した
種子が均一な混合状態を保持し、種子の分離を抑制する
べく、種子タンク内の種子に少なくとも1種類以上の増
量材を混合する。増量材としては植物の発芽、生育に悪
影響を与えないもので、ある程度の湿度(好適には含水
率50〜70%程度)や粘性を有し、種子の分離を抑制
する働きが大きい堆肥で、例えば、バーク堆肥、籾殻堆
肥等が好適であるが、これらにゼオライトなどの土壌改
良材を混合することもできる。
【0044】種子の分離を抑制すべく増量材の混合割合
は、増量材が多くなれば種子供給装置に併設する種子タ
ンクの容量を大きくする必要があるほか、種子タンクの
容量が限定される場合には吹付作業を中断する、あるい
は、種子と増量材の混合物の投入作業を頻繁に行う必要
がある。従って、必要最低限の投入で種子の分離を抑制
すべく増量材としての役割を果たすため増量材の混合量
について以下のような実験を行った。ヤブツバキ、シャ
リンバイ、ネズミモチの3種類の種子を用いてこれらの
種子に対する増量材の配合割合を様々に変化させた。配
合割合の数値は上記3種の種子が均一に混合された場合
の単位容積当たりの種子量を1としたときの相対値であ
る。また種子は外的障害を受けたときに種子の単位容積
当たりの混合割合が初めの均一な混合状態を1としたと
きに対しての種子のバラツキの度合いである。 ヤブツバキ シャリンバイ ネズミモチ 種子:増量材=1:0 0.66〜1.25 0.69〜1.43 0.50〜2.36 種子:増量材=1:1 0.72〜1.21 0.73〜1.39 0.65〜1.91 種子:増量材=1:2 0.86〜1.16 0.82〜1.21 0.81〜1.26 種子:増量材=1:4 0.89〜1.12 0.87〜1.14 0.83〜1.23 種子:増量材=1:6 0.94〜1.06 0.91〜1.12 0.86〜1.21 以上の調査から種子の量(容積)に対して増量材を2倍
より少なくすると分離が大幅に増えるが、種子に対して
増量材が2〜4倍、好適には2〜3倍程度(2倍以上に
した場合の種子の分離の程度はプラスマイナス20%以
内)であれば種子の分離を抑制するに十分な効果があ
る。
【0045】一方、増量材を用いない場合、使用する複
数の形状の異なる種子を種子コーティングにより同じ形
状に加工し種子供給装置に併設する種子タンクに投入
し、種子の分離を抑制し、種子の混合割合を均一に保
つ。コーティング方法は珪藻土等の粉体を水溶性接合材
で処理したもの等、一般的な形状や粒径を均一にするコ
ーティング処理を施した種子を用いることができる。
【0046】さらに上記の増量材に少なくとも界面活性
剤、保水資材、忌避剤、短繊維、着色剤、酸素供給剤の
中から1種類以上を混合することが好適である。以下に
これらの添加剤の作用をそれぞれ説明する。 1)界面活性剤 一般的に、有機質系の生育基盤は強い乾燥条件下におか
れると強い撥水性を示し、水分の吸収効率が極端に低下
する場合がある。特に、吹付厚が薄い場合や本手法など
の様に2層吹付を行った場合にその影響が大きい。界面
活性剤を混合することにより造成した第2の層の水分吸
収効率を促進して基盤表面の乾燥を防止するとともに、
乾燥による1層目と2層目の剥離防止や播種した植物の
発芽・生育の促進を図ることができる。界面活性剤とし
ては、植物の発芽、生育に害を及ぼさないものであれば
特に種類は問わず、アルキルフェノールエチレンオキサ
イド、脂肪酸エチレンオキサイド等を主成分とするもの
がある。 2)保水性資材 高分子吸収ポリマーなどの吸収性化合物や、キリワラ等
の吸収性や保水性を有する繊維状資材を混合することに
より造成基盤表面の乾燥を防止することができる。保水
資材には、上記のほか短繊維に高分子吸水ポリマーを接
着加工したものなども活用できる。 3)忌避剤 播種により緑化を行う手法において、種子や発芽した幼
植物がノネズミ、ノウサギ、サル、カモシカなどの野生
動物に食害を受けることを防止するため、フタル酸ジメ
チル、2−メチル−1,3ヘキサンジオールなどを主成
分とする忌避剤を各種使用できる。忌避剤の種類によっ
ては基盤の内部に混入すると効果が得られないもの等が
あり、忌避剤混合量を多くするか基盤造成後に忌避剤の
みを散布する等の対策が必要であったが、増量材に忌避
剤を混合することによって基盤表層のみに混合すること
が可能になり、忌避剤の効率的な活用が可能となる。 4)短繊維 第2の層の耐浸食性を向上する短繊維を用いる。短繊維
の効果については「特願平6−151731」を参照。 5)着色剤 第1の層と第2の層とを吹付作業者が容易に判別できる
ようにするため、増量材に着色剤を混合すると有効であ
る。着色剤のほか、疑似種子を混合することも有効であ
る。(特開平8−41887,8−41888) 6)酸素補給剤 基盤中の酸素量が低下し、根系形成が阻害されるなどの
悪影響を防止するためめ、種子の発芽、生育促進を図る
酸素補給剤を増量剤に混合することが有効である。酸素
補給剤としては過酸化カルシウムがある。
【0047】本発明による工法は、様々な緑化工法に適
用できる。上記実施例では生育基盤材をエアーにより圧
送するため生育基盤材をモルタル・コンクリート吹付機
(湿式吹付機、乾式吹付機を含む)を用いて圧送して吹
付ける方法に適用できる。
【0048】さらに、第1及び第2の実施例の変形例と
して生育基盤材を泥状としてポンプによって圧送するこ
ともできる。この場合泥状の生育基盤材をハイドロシー
ター(スラリーポンプ)を用いて圧送して吹き付ける。
ただし、スラリー方式は圧縮空気を使用しないため、逐
次圧縮空気を介して種子と生育基盤材を圧送する実施例
3とは異なる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明による2層吹付法面
緑化工法は、種子のみを収容するタンクを使用すること
により、第2層として吹付ける生育基盤材と種子との混
合基材を、基材タンクから圧送される生育基盤材と種子
タンクから種子供給装置を介して送出される種子を生育
基盤材の輸送経路の合流ポイントにて生成することがで
きる。従って、このようにして生成する生育基盤材と種
子の混合基材を法面に圧送するため、生育基盤材と種子
の混合基材を予め混合し、収容するような容量の大きな
タンクは不要となる。よって、装置の小型化から設備の
縮小が図れるため、機械の設置場所のための広いプラン
ト用地の確保が不要になり、本工法の適用範囲が拡大さ
れる。
【0050】種子タンクの使用により第2の層として吹
き付ける種子と生育基盤材の混合基材をスラリー状にす
る必要がなくなるため、撹拌による種子の損傷を避け、
スラリー基材を圧送するためのポンプが不要となるので
装置の縮小化が図れるとともにポンプによる加圧工程で
種子がつぶされることがない。また、装置の複雑化を避
けられる。
【0051】種子と増量材等の混合物をスクリューコン
ベアによって種子の供給量を調整しながら生育基盤材と
合流させる方法では、輸送時に種子が損傷を受けること
がなくなり、有効種子の損失が減少する。
【0052】また、スクリューコンベアによって種子タ
ンクの内容物を排出した後にエアーを吹き込むことによ
り種子を合流ポイントまで送出するこの方法では、種子
供給装置を輸送ホースに隣接して設置できない場合にも
種子供給装置の設置位置を任意に定めることができるた
め様々な施工設置条件に適応できる。さらに、吹付機運
転作業員や基材投入作業員などが種子タンクを併せて管
理する必要がある場合なども、作業者が極力各自の作業
場所で種子供給装置を稼働できるような位置に種子供給
装置を自由に設置できるため、作業が効率的に行われ
る。
【0053】種子供給装置のスクリューコンベア排出位
置に逆止弁を設置することで、種子の供給経路と輸送ホ
ースとが遮断されるため、種子タンクを加圧することな
く種子タンクへの生育基盤材の逆流が防止できる。さら
に、基材タンクと種子タンクのエアー圧力のアンバラン
スによる誤作動や、複雑なエアー調整が不要となる。
【0054】また、深い位置からでは発芽不可能な種
子、種子単価の高価な種子を第2の層のみに混合するこ
とで発芽不可能となる種子の無駄を軽減できるなど、低
コストで効率的な植生基材形成を可能にする。また種子
の特徴にあわせて様々な組み合わせが可能である。
【0055】さらに、増量材やコーティング種子の投入
で種子の分離や混合不均一を抑制することにより、初め
の混合状態をほぼ保ちながらの種子(第2層)の吹付を
可能にするため計画的な緑化を実現できる。
【0056】本発明によって、法面緑化工法における1
工程の吹付けのみにて効率よく2層を形成する方法にお
いて、小規模な設備で大規模な緑化を実現するべく設備
の縮小を図り、生育基盤材及び種子の配合や増量材等を
使用するなどの工夫を施して、の生育基盤を造成する方
法が提供される。機械設置場所が限定される場合でも設
備が縮小されることにより従来より施工適用範囲が拡大
され、種子の配合の工夫からは高価な種子や貴重な種子
の有効利用が可能になり散布種子量を節約しながらも種
子の損傷を防止し、発芽率を高めることができるため緑
化工法全体のコストを下げることが可能となる。また、
手動により種子供給の有無を切換可能であることから、
播種により花文字等の造形を施すことも容易になり、緑
化工法の利用範囲が拡大されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による法面緑化工法の一実施例の概要を
示す図である。
【図2】本発明による法面緑化工法のスクリューコンベ
アによる種子の送出で生育基盤材との合流を行う実施例
の概要を示す図である。
【図3】本発明による法面緑化工法のスクリューコンベ
アによる種子の送出で生育基盤材との合流を行う実施例
の概要を示す図である。
【図4】本発明による法面緑化工法で逆止弁としてスイ
ング式チャッキバルブを設置した実施例の概要を示す図
である。
【符号の説明】
100 基材タンク 102 空気圧縮機 104 輸送ホース 106 手元吐出切換装置 108 種子タンク 109 排出孔 110 種子供給装置 112 開閉コック 114 合流ポイント 116 法面 200 種子導入管 202 スクリューコンベア 204 密閉蓋 300 エアー挿入管 400 逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長 信也 東京都港区新橋5丁目11番3号東興建設株 式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生育基盤材を含む第1層と、生育基盤材
    及び種子を含む第2層とを一の作業箇所において順次法
    面へ吹き付ける工程を繰り返すことにより、前記法面上
    に2層からなる生育基盤を造成する法面緑化工法におい
    て、 種子を収容する種子タンクと、生育基盤材を収容する基
    材タンクと、該生育基盤材を該基材タンクから前記法面
    上へと圧送する輸送経路とを設け、 前記種子タンク内の種子を前記輸送経路途中の合流ポイ
    ントにて前記生育基盤材に合流させるべく、切換操作に
    より種子の供給状態と種子の供給停止状態とを切り換え
    る種子供給装置を該種子タンクと該合流ポイントとの間
    に設け、 一の作業箇所にて、前記種子供給装置を種子の供給停止
    状態として前記生育基盤材を圧送し、前記法面上に吹き
    付けることにより該一の作業箇所における第1層の造成
    を完了し、 前記種子供給装置を種子の供給停止状態から種子の供給
    状態へと切換え、 前記種子供給装置により供給された種子を合流させつつ
    前記生育基盤材を圧送し、前記第1層の上に吹き付ける
    ことにより前記一の作業箇所における第2層の造成を完
    了することを特徴とする法面緑化工法。
  2. 【請求項2】 一の作業箇所における前記第1層及び前
    記第2層をそれぞれ造成するために必要な前記生育基盤
    材の量若しくは吹付け時間を予め設定し、前記予め設定
    された量若しくは時間に基づいて自動的に前記種子供給
    装置の前記切換操作を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の法面緑化工法。
  3. 【請求項3】 前記基材タンクと前記種子タンクのそれ
    ぞれの内圧を同圧に保持することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の法面緑化工法。
  4. 【請求項4】 前記種子供給装置が、前記種子タンクと
    前記合流ポイントとを接続する種子導入管を有し、前記
    種子導入管の内部に設けられた螺旋状のスクリューコン
    ベアを駆動することにより種子を移送することを特徴と
    する請求項3に記載の法面緑化工法。
  5. 【請求項5】 前記種子供給装置が、前記種子タンクと
    前記合流ポイントとを接続する種子導入管を有し、前記
    種子導入管の内部に設置された螺旋状のスクリューコン
    ベアを駆動することにより種子を移送し、該スクリュー
    コンベアの排出位置から該合流ポイントまでエアーによ
    り種子を圧送することを特徴とする請求項3に記載の法
    面緑化工法。
  6. 【請求項6】 前記種子供給装置が、前記種子タンクと
    前記合流ポイントとを接続する種子導入管を有し、前記
    種子導入管の内部に設けられた螺旋状のスクリューコン
    ベアを駆動することにより種子を移送し、該スクリュー
    コンベアの排出位置に逆止弁を設置することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の法面緑化工法。
  7. 【請求項7】 前記種子タンク内の種子に、少なくとも
    1種の増量材を混合することを特徴とする先の請求項の
    いずれかに記載の法面緑化工法。
  8. 【請求項8】 前記増量材に堆肥を用いることを特徴と
    する請求項7に記載の法面緑化工法。
  9. 【請求項9】 前記種子タンク内の種子と前記増量材と
    の容積比を1:2〜4とすることを特徴とする請求項7
    又は8に記載の法面緑化工法。
  10. 【請求項10】 前記増量材に、界面活性剤、保水資
    材、忌避剤、短繊維、着色剤及び酸素供給剤の群の中か
    ら1種以上を混合することを特徴とする請求項7乃至9
    のいずれかに記載の法面緑化工法。
  11. 【請求項11】 前記種子の形状が一定でない場合に、
    種子コーティングを施すことにより種子の形状を揃える
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の法
    面緑化工法。
  12. 【請求項12】 前記生育基盤材を含む生育基盤材をエ
    アーにより圧送することを特徴とする先の請求項のいず
    れかに記載の法面緑化工法。
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