JP2002218839A - 植生基盤材および緑化工法 - Google Patents

植生基盤材および緑化工法

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JP2002218839A
JP2002218839A JP2001014733A JP2001014733A JP2002218839A JP 2002218839 A JP2002218839 A JP 2002218839A JP 2001014733 A JP2001014733 A JP 2001014733A JP 2001014733 A JP2001014733 A JP 2001014733A JP 2002218839 A JP2002218839 A JP 2002218839A
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Japan
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vegetation base
liquid fertilizer
fertilizer
greening method
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JP2001014733A
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English (en)
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Noriyuki Nishida
徳行 西田
Tamotsu Nishi
保 西
Gousuke Toshimi
剛輔 年見
Yoshiteru Dobashi
吉輝 土橋
Toshio Oguri
利夫 小栗
Seiji Matsuura
誠司 松浦
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Nishimatsu Construction Co Ltd
Original Assignee
Nishimatsu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植生基盤材を吹き付ける緑化工法において、
吹き付けられた植生基盤材の定着性を確保すると共に、
種子の発芽・生育を促進するための肥料分を効率的に添
加する。 【解決手段】 円筒状のノズル本体21と、液体肥料を
供給するための供給管23と、等を備えてノズル20を
構成する。供給管23を介して供給される液体肥料と、
エア搬送される植生基盤材と、を吹付口22aの近傍で
混合させた直後に、吹付口22aから吹き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、法面の緑化等に用
いる植生基盤材および緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、盛土・切土等の法面などに植生基
盤材を吹き付けて緑化を図る緑化工法が知られている。
植生基盤材は、例えば、伐採樹木や根株を粉砕してチッ
プ化し、チップに水分および副資材を添加して2〜3ヶ
月程度で堆肥化させ、ポリアクリルアミド等の接合剤と
現場発生土と種子とを混ぜた状態で使用される。水分を
確保するために、例えば、特開平10−191779号
公報に示されるように、熟成保水・調整材としてベント
ナイト等の粘土鉱物が含められる。ベントナイトは多孔
質であるために水分を溜めることができ保水性をもつ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベント
ナイトは保水性をもつ一方で、植生基盤材に多く含める
と吹付けられた植生基盤材どうしが締まるようになって
硬くなる傾向がある。このために、法面に吹き付けられ
た植生基盤材の定着性が悪くなり、種子の発芽障害につ
ながる場合があった。
【0004】本発明の課題は、植生基盤材を吹き付ける
緑化工法において、吹き付けられた植生基盤材の定着性
を確保すると共に、種子の発芽・生育を促進するための
肥料分を効率的に添加することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、粉砕した伐採樹木及び根株
に水分及び副資材を添加して堆肥化させたチップに、現
場発生土と接合剤、種子及び液体肥料を混合してなるこ
とを特徴とする。
【0006】請求項1記載の発明によれば、混合される
液体肥料が、種子の肥料分になると共に、液体肥料を混
合することである程度の水分が含められ、ベントナイト
などの熟成保水・調整材を低減できる。これにより、吹
付けられた植生基盤材どうしが締まるようになって硬く
なることなく、植生基盤材が吹き付けられたあとの定着
性を確保できる。さらに、液体であるために種子への吸
収性も良く、種子の発芽・生育を促進するための肥料分
を効率的に添加できる。
【0007】請求項2記載の発明は、植生基盤材を吹き
付ける緑化工法であって、伐採樹木及び根株を粉砕した
チップに水分及び副資材を添加して堆肥化させ、前記堆
肥化したチップに、現場発生土と接合剤と種子と共に液
体肥料を混合して得られた植生基盤材を吹き付けること
を特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明によれば、吹き付けら
れた植生基盤材の定着性を確保すると共に、種子の発芽
・生育を促進するための肥料分を効率的に添加して、植
生基盤材を吹き付けることができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の緑
化工法において、前記植生基盤材は、前記液体肥料を混
合した直後に吹き付けることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明によれば、請求項2と
同様の効果を奏することができるとともに、植生基盤材
は液体肥料を混合した直後に吹き付けられるので、予め
液体肥料を混合させた植生基盤材を搬送して吹き付ける
場合とは異なり、高粘度の液体肥料を用いる場合でも容
易に吹き付けられる。
【0011】
【発明の実施の形態】始めに、図1、2を参照して、本
発明の実施の形態の緑化工法で用いる植生基盤材吹付け
装置1を説明する。図1に示すように、植生基盤材吹付
け装置1は、植生基盤材を貯留するショットガンタンク
10と、圧送された植生基盤材を法面に向かって吹き付
けるノズル20と、吐出口12からノズル20に向かう
配管30と、等から概略構成され、周知のモルタル吹付
け機と基本的に同様の構成をもつ。
【0012】ショットガンタンク10は、ショットガン
タンク10内部で植生基盤材を攪拌して略均質な状態で
貯留させる攪拌翼11と、ショットガンタンク10の底
部に形成される吐出口12と、コンプレッサ32からエ
アを供給するためのエア供給口13とを備える。配管3
0はホース31を介してノズル20に接続される。配管
30には、植生基盤材をノズル20へと向かわせるエア
がコンプレッサ32より供給される。
【0013】図2に示すように、ノズル20は、円筒状
のノズル本体21と、植生基盤材を吹き付ける吹付口2
2aを有し、ノズル本体21の中心軸のまわりに回転自
在に設けられるノズル先端部22と、液体肥料を供給す
るための供給管23と、を備える。供給管23はホース
23aを介して液体肥料が貯留される供給源(図示しな
い)に接続される。ホース31、23aの伸縮性のため
にノズル20を所望の位置に自在に取り付けられる。
【0014】液体肥料としては、肥料の三要素となる窒
素・リン酸・カリのうち少なくとも1種類以上を成分と
して含むことが好ましく、液状窒素肥料、液体副産窒素
肥料、液体燐酸肥料、液状複合肥料、液体微量要素複合
肥料、液体ケイ酸加里肥料などを用いることができる。
また、緩効性の液体肥料を用いることが好ましく、葉面
散布用のものであっても良いし、土壌施用のものであっ
ても良い。また、三要素の他の成分として、苦土、石灰
(生石灰、消石灰)などの不溶性カルシウム、水溶性カ
ルシウム、ほう素、マンガン、鉄、銅、亜鉛、モリブデ
ン、などの成分を含んでいても良い。
【0015】次に、本発明の実施の形態の緑化工法を説
明する。先ず、建設現場から伐採、伐根した樹木及び根
株を、現場付近の仮置き場に運搬し、適度な大きさのチ
ップ状になるように粉砕を行う。そして、形成されたチ
ップに水や副資材などを加え、堆肥ヤードにて堆肥化さ
せる。堆肥化中は、散水や切り返し等を充分行い、均一
かつ良質に堆肥化できるようにする。堆肥化が完了した
後、堆肥化させたチップと、造成等の際に排出された現
場発生土と、堆肥化させたチップどうしをつないでほぼ
均一に法面に定着させる接合剤(ポリアクリルアミドな
ど)と等を、2軸ミキサなどの周知のミキサにより充分
に混合する。さらに、植物の種子を練り混ぜて植生基盤
材とする。
【0016】こうして得られた植生基盤材を、ショット
ガンタンク10に投入口(図示しない)から投入する。
植生基盤材は、エア供給口14から供給されるエアによ
り吐出口12から圧送され、配管30およびホース31
を介してノズル20に向かって搬送される。一方、液体
肥料を供給源(図示しない)に貯留しておく。液体肥料
をグラウトポンプなどの周知のポンプ(図示しない)に
より供給管21を介してノズル本体21へ供給する。こ
れにより、供給管21から供給される液体肥料と、配管
30を介して搬送される植生基盤材とが、吹付口22a
の近傍で混合された直後に、法面へと吹き付けられる。
ここで、ノズル先端部22をノズル本体21の中心軸の
まわりに回転させながら吹き付けることで、液体肥料と
植生基盤材とが攪拌されるようになりさらに均一かつ充
分に混合できる。
【0017】また、液体肥料を混合した直後に吹付ける
ので、高濃度であり粘度が高い液体肥料についても容易
に添加できる。すなわち、粘度が高い液体肥料を含める
と、植生基盤材どうしをつなぐ作用が大きくなり、エア
搬送により植生基盤材を搬送しにくくなるが、本実施の
形態では、供給管21を介して液体肥料を混合した直後
に吹付けるので、粘度が高い液体肥料でも効率的に添加
できる。
【0018】以上の本発明の実施の形態の緑化工法によ
れば、液体肥料を混合することである程度の水分が含め
られ、熟成保水・調整材となるベントナイトなどを使用
することなく、植生基盤材が吹き付けられたあとの定着
性を確保できる。また、液体であるために、堆肥化させ
たチップどうしの間に液体肥料が入り込んで覆い、チッ
プどうしを充分になじませるように作用すると共に、種
子を充分に覆うようになり吸収性も良く、種子の発芽・
生育を促進するための肥料分を効率良く添加できる。
【0019】また、接合剤となるポリアクリルアミドは
水溶性であるため、液体肥料を混合して含まれる水分に
より、ポリアクリルアミドが堆肥化させたチップと良く
なじんで充分に覆うようになり、植生基盤材どうしをつ
なぎあわせる作用がさらに高まる。これにより、吹き付
けられた植生基盤材の法面への定着性がさらに向上す
る。
【0020】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て、適宜に変更可能であることは勿論である。例えば、
植生基盤材と予め混合しておいてもエア搬送できる肥料
分(粒状や粉末状等の肥料分など)については、予め植
生基盤材と混合してショットガンタンク10に貯留させ
ても良い。その他、エア搬送できる範囲で、バーク堆
肥、周知の化学肥料、などを所定割合だけ含ませても良
い。その他、具体的な細部構成についても適宜に変更可
能であることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、液体肥料
を混合して含められる水分により、熟成保水・調整材を
低減でき、植生基盤材が吹き付けられたあとの定着性を
確保できる。さらに、液体であるために種子への吸収性
も良く、種子の発芽・生育を促進するための肥料分を効
率的に添加できる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、吹き付けら
れた植生基盤材の定着性を確保すると共に、種子の発芽
・生育を促進するための肥料分を効率的に添加して、植
生基盤材を吹き付けることができる。
【0023】請求項3記載の発明によれば、請求項2と
同様の効果を奏することができるとともに、高粘度の液
体肥料についても効率良く添加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態の緑化工法で用
いられる植生基盤材吹付け装置1を示す図である。
【図2】図1のノズル20を示す図である。
【符号の説明】
20 ノズル 22a 吹付口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 年見 剛輔 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 土橋 吉輝 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 小栗 利夫 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 松浦 誠司 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 Fターム(参考) 2B022 AB02 BA15 BB01 2D044 DA33 DA39

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕した伐採樹木及び根株に水分及び副
    資材を添加して堆肥化させたチップに、現場発生土と接
    合剤、種子及び液体肥料を混合してなることを特徴とす
    る植生基盤材。
  2. 【請求項2】 植生基盤材を吹き付ける緑化工法であっ
    て、 伐採樹木及び根株を粉砕したチップに水分及び副資材を
    添加して堆肥化させ、 前記堆肥化したチップに、現場発生土と接合剤と種子と
    共に液体肥料を混合して得られた植生基盤材を吹き付け
    ることを特徴とする緑化工法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の緑化工法において、 前記植生基盤材は、前記液体肥料を混合した直後に吹き
    付けることを特徴とする緑化工法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005137301A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Toko Corp 地山保護及び緑化工法
CN109220715A (zh) * 2018-09-17 2019-01-18 南京农业大学 一种功能性育苗基质及其应用

Cited By (3)

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Effective date: 20031224