JP3666802B2 - 基盤材の散布機とその散布方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、草木チップ,樹木チップ,これらを堆肥化したもの、表土や現地採取の表土などの各種の基盤材に、種子や肥料等の放散材を混合して地表面に散布する基盤材の散布機とその散布方法に関し、また、樹木チップと種子及び肥料を個別に又は同時に配合して散布することによりチップ培地と緑化層を形成する装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
木材チップは廃材の細断チップの他、立木を伐採すると同時にチップ化する装置(特願平11−7710)によるチップなどがあり、一般に堆積中又は輸送中に団塊状に固結し易く取り扱いが困難である。
【0003】
車輌に積込んだチップを細断しつつ高圧空気によりホースで散布する装置が提案されているが、本発明はチップの散布範囲をより広範囲にして散布効率を向上させると共に例えば道路法面に土砂流出防止層となるチップ材を散布する際にチップに対し種子又は種子と肥料等の放散材を所望比率で配合するなどして緑化域を作業中に任意に選定できる装置を提供するものである。
【0004】
また、特開平11−190031号公報には、土または土と草木の破砕片とを含む混合物からなる材料を用いて地盤上に植物生育基盤を形成するための装置であって、前記材料を収容するための容器と、前記地盤上での前記容器の移動のため該容器に回転可能に取り付けられた少なくとも1つの転動体とを含み、前記容器は、前記地盤上への前記材料の落下を許す開口を有する本体と、前記本体の開口の開閉のために該本体に揺動可能に取り付けられた蓋部材と、該蓋部材に回転可能に取り付けられ前記容器から落下した材料を平らに均すためのロールとを備える、植物生育基盤の形成装置が提案され、基盤は、芝、花、野草、樹木等の植物の種が播かれ、あるいは緑化植物が移植される床をなす(公報第0013段)ことが記載され、また、基盤を形成するための材料は、前記表土、または前記表土および前記風化土を混合してなる土あるいは、前記土と、前記山林から除去された草木を破砕してなる多数の破砕片とを含む混合物からなる。前記土の粒度は、粘土やシルトのような微細土粒子から砂ような大径の土粒子まで広範囲にわたる。また、前記混合物には、必要に応じて、水、団粒剤、肥料、植物の種子等が混合される(公報第0014段)ことが記載されている。
【0005】
さらに、特開平11−209983号公報には、土、土と草木の破砕片とを含む混合物、または、前記破砕片からなる材料を用いて地盤上に植物生育基盤を形成するための装置であって、開口を有する支持体と、該支持体に回転可能に支承された回転体であってその上部に前記材料の供給を受けかつその回転力により前記支持体の開口を通して該支持体の外部に前記材料を放出するための回転体とを含む、植物生育基盤の形成装置が提案され、前記土は、粘土やシルトのような微細土粒子から砂のような大径の土粒子まで、広範囲の粒度の土粒子を含む。また、前記混合物には、必要に応じて、水、団粒剤、肥料、植物の種子等が混合される(公報第0013段)ことが記載されている。
【0006】
上記特開平11−190031号公報の形成装置では、容器から落下した材料をロールにより均して基盤を形成し、特開平11−209983号公報の形成装置では、開口から材料を放出して基盤を形成し、この後、基盤に植物の種を撒くものであり、このような方法では、基盤の形成と種を蒔く作業が別々に必要となる。そこで、上記両公報には、必要に応じて、水、団粒剤、肥料、植物の種子等が混合したものを用いることが記載されている。
【0007】
しかし、種子を混合したものを用いる場合でも、別個に基盤材と種子等とを混合する混合装置が必要となり、あるいは予め工場などで基盤材と種子等を混合したものを現場に運搬する手間が必要となる。また、現場で採取した基盤材を用いる場合、現場に混合装置が無いと、基盤の形成後種子等を蒔く作業が必要となり、また、現場で基盤材を採取する場合も、形成装置に基盤材を投入するための装置が必要であった。
【0008】
そこで、本発明は、現場での混合作業を不要とし、作業性に優れた植物育成などの基盤材の散布機とその散布方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決する手段】
請求項1において、本発明の基盤材の散布機は、作業車のアームに角度変更自在に取付けられた箱型バケット内にアジテータを備え底部に排出口を有する基盤材収容室とフィーダを備えた放散材収容室が仕切り板によって区画されて隣接されると共に前記フィーダの下方に前記基盤材収容室の排出口に近接開口する案内路と、前記排出口及び前記案内路開口に近接して設けられた基盤材掻出し兼放散材繰出ロータと、該繰出ロータの回転方向下方に設けられた回転式放出手段とを備えてなるものであり、基盤材の到達距離が長く散布範囲が広いばかりでなく基盤材と放散材の均等散布を可能にするものである。そして、種子を含むものに限定はされないが、例えば放散材が種子を含むものであれば、基盤材収容室と放散材収容室に、それぞれ各種の基盤材と種子を含む放散材とを収容し、これら基盤材と放散材とを一緒に散布できるため、現場で、基盤材と種子とを混合したり、基盤材層の形成後に種子を蒔いたりする手間が不要となる。さらに、放散材は、肥料,PH処理材、結合材、種子の発芽促進剤・発芽促進助剤,種子の単体やこれらの混合物を用いることができ、用いる放散材により所望の基盤材層を形成できる。
【0010】
請求項2において、また、前記基盤材収納室の上部に掻き取り用のブレードを設け、前記放散材収容室は放散材の投入口を有すると共に、この投入口を開閉する開閉手段を有するものであり、現場の表土や草木などの基盤材を用いる場合、作業車のアーム駆動により、ブレードを用いて、基盤材を直接バケット内に取り込むことができ、この取り込み作業中に開閉装置を閉めておけば種子を含む放散材が零れ落ちることがない。また、現場まで運搬してきた基盤材を用いる場合も、その基盤材を現場に仮置きしておけば、他の重機などを用いることなく、バケット内に取り込むことができる。そして、現場採取の基盤材に合わせて、放散材を変えることにより、所望の基盤材層を形成できる。
【0011】
請求項3において、本発明の基盤材の散布機は、作業車のアームに角度変更可能に取付けられた箱型バケット内にアジテータを備え傾斜底部と排出口を有するチップ収容室とフイーダを備えた放散材収容室が仕切り板によって区画されて隣接されると共にフイーダの下方にチップ収容室の排出口に近接開口する案内路と、前記排出口及び前記案内路開口に近接して設けられたチップ掻出し兼放散材操出ロータと該繰出ロータの回転方向下方に屈曲羽根を備えた高速回転パドルを備えて構成され、チップの到達距離が長く散布範囲が広いばかりでなくチップと放散剤の均等散布を可能にするものである。
【0012】
請求項4において、更に、前記アジテータ、チップ掻出し兼放散材繰出ロータ及びパドルが共通の油圧モータによって駆動され、フイーダは別個の油圧モータによって駆動されるのでチップのみの散布と放散材との同時散布又は放散材のみの散布を一人の操作者で作業できるものである。
【0013】
請求項5において、また、案内路の上部に気流導入口を形成することにより案内路中での放散材同士の均等分散性を向上させるものである。
【0014】
請求項6において、本発明の基盤材の散布方法は、作業車のアームに角度変更自在に取付けられたバケット内の基盤材収容室と放散材収容室にそれぞれ収容した基盤材と放散材とを、該バケット内の混合部にて混合し、この混合した基盤材と放散材とを回転式放出手段により地表面に散布する方法であり、用いる基盤材と放散材の組み合わせにより、所望の基盤材層を現場で簡便に形成することができる。
【0015】
請求項7において、また、請求項1記載の散布機を用い、前記基盤材収容室と放散材収容室にそれぞれ収容した基盤材と放散材とを、前記基盤材掻出し兼放散材繰出ロータにより混合し、この混合した基盤材と放散材とを前記回転式放出手段により地表面に散布する方法であり、基盤材の到達距離が長く散布範囲が広いばかりでなく基盤材と放散材の均等散布が可能となる。
【0016】
請求項8において、さらに、請求項2記載の散布機を用い、前記ブレードにより基盤材を掻き取って前記基盤材収容室に収容し、前記基盤材収容室と放散材収容室にそれぞれ収容した基盤材と放散材とを、前記基盤材掻出し兼放散材繰出ロータにより混合し、この混合した基盤材と放散材とを前記回転式放出手段により地表面に散布する方法であり、現場の表土や草木などの基盤材を用いる場合、作業車のアーム駆動によりブレードを用いて基盤材を直接バケット内に取り込むことができ、この取り込み作業中に開閉装置を閉めておけば種子を含む放散材が零れ落ちることがなく、また、現場まで運搬してきた基盤材を用いる場合も、その基盤材を現場に仮置きしておけば、他の重機などを用いることなく、バケット内に取り込むことができ、省力化,経済性に優れたものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。図1〜図4は本発明の第1実施例を示し、この第1実施例は、請求項3,4,5に対応する。
【0018】
図中、1は横長バケット、2は背面側に固定されたブラケットであって図示しない作業車アームに俯仰角度変更自在に取付けられている。
【0019】
3は、仕切板であって基盤材収容室4と肥料などの放散材収容室5を区画すると共にチップ収容室4の底部にチップ排出口6を形成している。尚、この例では、基盤材収納室4がチップ収容室である。
【0020】
7は案内斜壁、8は排出口調節板である。5Aは放散材収容室の開閉手段たる蓋板、5Bは放散材の残量をオペレータが視認できるように放散材収容室の背面に設けた透明窓である。9はチップ収容室の長手方向全長に亘って軸架したアジテータであって、回転軸10上に所定間隔で取付けられた撹拌羽根11の先端がチップ排出口6に達するように設けられている。
12は肥料などの放散材を定量供給するロータリーフィーダ、13はフィーダ下方に案内路14を形成するために傾斜して設けた案内板、15は気流導入口、16は案内路の開口、17は、開口16とチップ排出口6に共通に位置させたチップ(基盤材)掻出し兼放散材繰出ロータであって筒軸18上に60°間隔で放射状に立設された突条19を備えている。そして、その掻出し兼放散材繰出ロータ17が、基盤材と放散材の混合部である。
【0021】
20は回転式放出手段である高速回転するパドルであって、回転軸21に120°間隔で設けた3枚一組の屈曲羽根22を30°ずつ角度をずらして複数組隣接して軸装させたものである。
【0022】
繰出ロータ17とパドル20の夫々の回軽軸は両収容室4,5の下方にまで垂下させた左右の側板23に軸支されている。24は、両側板間の開放空域であってチップと放散材の放出口となる。
【0023】
アジテータ9、繰出ロータ17、及びパドル20は、スプロナットとチェーンを介して油圧モータAによって駆動され、ロータリーフイーダ12は、油圧モータBによって駆動される。
【0024】
夫々の回転数の例を示すと、モータA=682rpm、パドル=1000rpm、繰出ロータ=278rpm、アジテータ=341rpmであり、油庄モータB=34rpm、放散材フイーダ=17rpmである(尚、図4では、小数点以下を四捨五入する前の数値を記載している。)。
【0025】
図5〜図8は本発明の第2実施例を示し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、バケット1の収納室4の上部開口4Aには、ブラケット2の他側に、ブレード31を突設している。したがって、作業車のアーム駆動によりバケット1のブレード31側を下にして倒し、ブレード31により基盤材を掻き揚げて基盤材収容室4に取り込むことができる。
【0026】
また、開閉手段たる前記蓋体5Aは、前記放散材収納室5の上部の開口5Cを開閉するものであり、該蓋体5Aの基端側が前記仕切板3側に枢着され、先端側はロック手段32により閉成状態をロック及びロック解除に構成されている。尚、前記開口5Cが放散材の投入口である。したがって、バケット1を倒して基盤材の取り込みを行う際、蓋体5Aを閉めておけば、放散材収容室5内の放散材が零れることがない。
【0027】
図6に示すように調整板8には複数の長穴33が形成され、この長穴33には基準たる目盛34が設けられ、該長穴33に挿通した位置決め固定手段たるボルト33Aにより、該調節板8が前記排出口6に位置調節可能に取り付けられ、調節板8により排出口6の開口面積を調節でき、この際、目盛34が基準となり、開口面積を調節することにより、基盤材掻出し兼放散材繰出ロータ17への基盤材の送り量が調節できる。
【0028】
また、前記掻出し兼放散材繰出ロータ17の突条19には、複数のスリット35を形成し、この回転方向に隣合う突条19同士は、スリット35の位置を筒軸18の長さ方向においてずらしてある。そして、この例では、一つ飛ばした位置の突条22のスリット35は同一位置である。したがって、スリット22が基盤材の逃げとなって排出口6の詰まりを防止できる。さらに、掻出し兼放散材繰出ロータ17の下部には、接触式詰まり防止手段36が設けられ、この詰まり防止手段36は基端が着脱手段37により着脱可能にバケット1に固定され、先端側の自由端が前記突条19に接触する弾性部材37を備え、この例では弾性部材38はポリプロピレンからなる繊維群であり、箒に類似したのものである。したがって、該弾性部材37の先端が接触することにより、掻出し兼放散材繰出ロータ17の目詰まりを防止し、排出口6の詰まりを防止できる。また、弾性部材38が磨耗などした場合は、着脱可能であるから、交換できる。
【0029】
前記放出口24の上部には、下方散布用カバー39が着脱可能に設けられ、このカバー39を設けることにより、該カバー39の下端より下に散布を行うことができる。
【0030】
また、前記案内板13は上部側が枢着部たる蝶番51により回動自在に設けられると共に、下部側を固定手段52により前記側板23に着脱可能に固定され、固定手段52の固定を解除すれば、案内板13が下方に回転する。したがって、仮に案内路14が詰まっても、案内板13を下方回動することにより、詰まりの原因を除去して復帰することができる。
【0031】
図8は、自走式の作業車41のアーム42の先端に、前記バケット1を取り付けた状態を図示し、散布作業を説明するものである。
【0032】
次に、前記散布機の使用方法につき説明すると、基盤材収納室4と放散材収納室5にそれぞれ基盤材と放散材を入れ、散布機を駆動すると、それら基盤材と放散材とが基盤材掻出し兼放散材繰出ロータ17により混合された後、高速回転パドル20により散布され、法面や平地の表面に基盤材層43が形成される。そして、基盤材は各種のものを用いることができ、基盤材とこれにより形成する基盤材層43の目的に合わせて、放散材を、肥料(高度化成、低度化成、遅効性など),PH処理材(石灰など)、接合材(高分子系樹脂、普通ポルトランドセメントなど・粘着性を有するものでもよい)、種子の発芽促進剤・発芽促進助剤,土壌改良材,種子の単体やこれらの混合物とすることにより、所望の基盤材層43を形成できる。もちろん、放散材を種子を含むものとすれば、これにより形成された基盤材層43は、予め種子が撒かれた植物育成基盤材層となり、施工後にわざわざ種子を蒔いたり、植栽を施す手間を省くことができる。
【0033】
基盤材には、植物発生材の破砕チップ、草木チップ、表土、土砂(現場発生土など)、堆肥化された植物等各種のものを用いることができ、地表面たる法面も切土法面,盛土法面,自然斜面など各種の法面に基盤材層43を形成することができる。また、地表面として公園などにする平地に基盤材層43を設けることができる。そして、植物発生材の粉砕チップや表土で従来焼却や埋め立て処分をしていたものを基盤材として用いれば、それらの有効利用が可能となり、作業車41を用いることにより、従来の人力施工に比べて大幅に作業性を向上できる。また、放散材に種子を混ぜずに、高分子系又は自然の接合材を用い、この接合材により結合力が向上する破砕チップなどを基盤材として用いれば、結合力の強い基盤材層43を形成でき、これを法面など形成することにより風化を防止できる。また、基盤材として植物発生材の破砕チップを用い、放散材として、その破砕チップの発酵促進材及び発酵助材を用いることにより、これにより形成した基盤材層43は比較的早期に堆肥化し、この堆肥化した基盤材層43は植物の育成に最適なものとなる。
【0034】
このように本実施例では、請求項1に対応して、作業車41のアーム42に角度変更自在に取付けられた箱型バケット1内にアジテータ9を備え底部に排出口6を有する基盤材収容室4とフィーダ12を備えた放散材収容室5が仕切り板3によって区画されて隣接されると共にフィーダ12の下方に基盤材収容室4の排出口6に近接開口する案内路14と、排出口6及び案内路14の開口16に近接して設けられた基盤材掻出し兼放散材繰出ロータ17と、該繰出ロータ17の回転方向下方に設けられた回転式放出手段たるパドル20とを備えてなるから、基盤材の到達距離が長く散布範囲が広いばかりでなく基盤材と放散材の均等散布を可能にするものである。そして、種子を含むものに限定はされないが、例えば放散材が種子を含むものであれば、基盤材収容室4と放散材収容室5に、それぞれ各種の基盤材と種子を含む放散材とを収容し、これら基盤材と放散材とを一緒に散布できるため、現場で基盤材と種子を混合したり、基盤材層43の形成後に種子を蒔く手間が不要となる。さらに、放散材は、肥料,PH処理材、結合材、種子の発芽促進剤・発芽促進助剤,種子の単体やこれらの混合物などを用いることができ、用いる放散材により所望の基盤材層43を形成できる。
【0035】
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、基盤材収納室4の上部に掻き取り用のブレード31を設け、放散材収容室4は放散材の投入口たる開口5Cを有すると共に、この開口5Cを開閉する開閉手段たる蓋体5Aを有するから、現場の表土や草木などの基盤材を用いる場合、作業車41のアーム42駆動により、ブレード31を用いて、基盤材を直接バケット1に取り込むことができ、この取り込み作業中に蓋板5Aを閉めておけば種子を含む放散材が零れ落ちることがない。また、現場まで運搬してきた基盤材を用いる場合も、その基盤材を現場に仮置きしておけば、他の重機などを用いることなく、バケット1内に取り込むことができる。そして、現場採取の基盤材に合わせて、放散材を変えることにより、所望の基盤材層43を形成できる。
【0036】
このように本実施例では、請求項6に対応して、作業車41のアーム42に角度変更自在に取付けられたバケット1内の基盤材収容室4と放散材収容室5にそれぞれ収容した基盤材と放散材とを、該バケット1内の混合部たる掻出し兼放散材繰出ロータ17にて混合し、この混合した基盤材と放散材とを回転式放出手段たるパドル20により法面や平地などの地表面に散布するから、用いる基盤材と放散材の組み合わせにより、所望の基盤材層を現場で簡便に形成することができる。
【0037】
また、このように本実施例では、請求項7に対応して、請求項1記載の散布機を用い、基盤材収容室4と放散材収容室5にそれぞれ収容した基盤材と放散材とを、基盤材掻出し兼放散材繰出ロータ17により混合し、この混合した基盤材と放散材とを回転式放出手段たるパドル20により地表面に散布するから、基盤材の到達距離が長く散布範囲が広いばかりでなく基盤材と放散材の均等散布が可能となる。
【0038】
また、このように本実施例では、請求項8に対応して、請求項2記載の散布機を用い、ブレード31により基盤材を掻き取って基盤材収容室4に収容し、基盤材収容室4と放散材収容室5にそれぞれ収容した基盤材と放散材とを、基盤材掻出し兼放散材繰出ロータ17により混合し、この混合した基盤材と放散材とを回転式放出手段たるパドル20により地表面に散布するから、現場の表土や草木などの基盤材を用いる場合、作業車41のアーム42駆動によりブレード31を用いて基盤材を直接バケット1内に取り込むことができ、この取り込み作業中に蓋板5Aを閉めておけば種子を含む放散材が零れ落ちることがなく、また、現場まで運搬してきた基盤材を用いる場合も、その基盤材を現場に仮置きしておけば、他の重機などを用いることなく、バケット内に取り込むことができ、作業性に優れたものとなる。
【0039】
そして、本発明の散布機を用いた施工では、一例として、従来のモルタルガン,ホースを用いた散布では、0.8〜1.2m3/hに対して、2.4〜3.6m3/hとなり、施工時間を短縮できる。また、従来のモルタルガン,ホースを用いた散布では、大型の木質チップ(35mm以上)や、小石、草木根等の夾雑物の混ざる材料はホース詰まりの原因となるため、建設副産物として発生しても利用が困難であったが、本発明の散布機を用いることにより、大型の木質チップ(35〜100mm以上)ヤ夾雑物を含む現地発生土の利用も可能となり、建設発生材(特に植物発生材、現地発生土)のリサイクル促進により、コストダウン、省力化、廃棄物低減が可能となる。
【0040】
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、各種の変形実施が可能である。例えば、本発明の散布機は、破砕チップや草木などの木質材と土の少なくとも一方を含むものを散布するものであれば、各種のものの散布に用いることができる。また、破砕チップ材を堆肥化した堆肥化チップ材を基盤材と用いることができる。さらに、放散材に種子を混合する場合、混合する種子はペレット化したものや顆粒状のものなど適宜選定できる。さらに、本発明の散布方法により、植物育成基盤材層や植物(チップ・植物が腐敗した堆肥を含む)を含む基盤材層を形成できる。
【0041】
【発明の効果】
本発明のチップ散布機によればチップと固形肥料及び種子等の放散材をほぼ一定比率で散布できる上、従来のホース散布に比べて広範囲に且つ均等に散布できる。
【0042】
また、放散材の成分を適宜変更できることは勿論、放散材のみの散布も可能であるから地表面の改良工事や播種緑化作業が場所を選ばす容易になる。
【0043】
請求項1において、本発明の基盤材の散布機は、作業車のアームに角度変更在に取付けられた箱型バケット内にアジテータを備え底部に排出口を有する基盤材収容室とフィーダを備えた放散材収容室が仕切り板によって区画されて隣接されると共に前記フィーダの下方に前記基盤材収容室の排出口に近接開口する案内路と、前記排出口及び前記案内路開口に近接して設けられた基盤材掻出し兼放散材繰出ロータと、該繰出ロータの回転方向下方に設けられた回転式放出手段とを備えてなるものであり、現場での混合作業を不要とし、作業性に優れた植物育成などの基盤材の散布機を提供できる。
【0044】
請求項2において、また、前記基盤材収納室の上部に掻き取り用のブレードを設け、前記放散材収容室は放散材の投入口を有すると共に、この投入口を開閉する開閉手段を有するものであり、現場での混合作業を不要とし、作業性に優れた植物育成などの基盤材の散布機を提供できる。
【0045】
請求項3において、本発明の基盤材の散布機は、作業車のアームに角度変更可能に取付けられた箱型バケット内にアジテータを備え傾斜底部と排出口を有するチップ収容室とフイーダを備えた放散材収容室が仕切り板によって区画されて隣接されると共にフイーダの下方にチップ収容室の排出口に近接開口する案内路と、前記排出口及び前記案内路開口に近接して設けられたチップ掻出し兼放散材操出ロータと該繰出ロータの回転方向下方に屈曲羽根を備えた高速回転パドルを備えて構成され、チップの到達距離が長く散布範囲が広いばかりでなくチップと放散剤の均等散布を可能にするものである。
【0046】
請求項4において、更に、前記アジテータ、チップ掻出し兼放散材繰出ロータ及びパドルが共通の油圧モータによって駆動され、フイーダは別個の油圧モータによって駆動されるのでチップのみの散布と放散材との同時散布又は放散材のみの散布を一人の操作者で作業できるものである。
【0047】
請求項5において、また、案内路の上部に気流導入口を形成することにより案内路中での放散材同士の均等分散性を向上させるものである。
【0048】
請求項6において、本発明の基盤材の散布方法は、作業車のアームに角度変更自在に取付けられたバケット内の基盤材収容室と放散材収容室にそれぞれ収容した基盤材と放散材とを、該バケット内の混合部にて混合し、この混合した基盤材と放散材とを回転式放出手段により地表面に散布する方法であり、現場での混合作業を不要とし、作業性に優れた植物育成などの基盤材の散布方法を提供できる。
【0049】
請求項7において、また、請求項1記載の散布機を用い、現場での混合作業を不要とし、作業性に優れた植物育成などの基盤材の散布方法を提供できる。
【0050】
請求項8において、さらに、請求項2記載の散布機を用い、現場での混合作業を不要とし、作業性に優れた植物育成などの基盤材の散布方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す散布バケットの縦断面図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上一部破断背面図である。
【図4】同上動力伝達系統計図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す散布バケットの縦断面図である。
【図6】同上調節板の平面図であり、一部を拡大している。
【図7】同上掻出し兼放散材繰出ロータの平面図である。
【図8】散布作業を説明する側面図である。
【符号の畝明】
1 バケット
4 基盤材収容室(チップ収容室)
5 放散材収容室
5A 開閉手段
5C 開口(投入口)
6 排出口
9 アジテータ
11 回転羽根
12 ロータリーフィーダ
13 案内板
14 案内路
15 空気導入口
17 チップ掻出し兼放散材繰出ロータ
19 突条
20 パドル
22 屈曲羽根
23 側板
24 放出口
31 ブレード
41 作業車
42 アーム

Claims (8)

  1. 作業車のアームに角度変更自在に取付けられた箱型バケット内にアジテータを備え底部に排出口を有する基盤材収容室とフィーダを備えた放散材収容室が仕切り板によって区画されて隣接されると共に前記フィーダの下方に前記基盤材収容室の排出口に近接開口する案内路と、前記排出口及び前記案内路開口に近接して設けられた基盤材掻出し兼放散材繰出ロータと、該繰出ロータの回転方向下方に設けられた回転式放出手段とを備えてなることを特徴とする基盤材の散布機。
  2. 前記基盤材収納室の上部に掻き取り用のブレードを設け、前記放散材収容室は放散材の投入口を有すると共に、この投入口を開閉する開閉手段を有することを特徴とする請求項1記載の基盤材の散布機。
  3. 基盤材がチップ材を含み、作業車のアームに角度変更自在に取付けられた箱型バケット内にアジテータを備え底部に排出口を有するチップ収容室とフィーダを備えた放散材収容室が仕切り板によって区画されて隣接されると共に前記フィーダの下方に前記チップ収容室の排出口に近接開口する案内路と、前記排出口及び前記案内路開口に近接して設けられたチップ掻出し兼放散材繰出ロータと該繰出ロータの回転方向下方に屈曲羽根を備えた高速回転パドルを備えてなることを特徴とする基盤材の散布機。
  4. アジテータ、チップ掻出し兼放散材繰出ロータ及びパドルが共通の油圧モータによって駆動され、フイーダは他の油圧モータによって駆動されることを特徴とする請求項2記載の基盤材の散布機。
  5. 案内路の上部に気流導入口が形成されてなる請求項3又は4記載の基盤材の散布機。
  6. 作業車のアームに角度変更自在に取付けられたバケット内の基盤材収容室と放散材収容室にそれぞれ収容した基盤材と放散材とを、該バケット内の混合部にて混合し、この混合した基盤材と放散材とを回転式放出手段により地表面に散布することを特徴とする基盤材の散布方法。
  7. 請求項1記載の散布機を用い、前記基盤材収容室と放散材収容室にそれぞれ収容した基盤材と放散材とを、前記基盤材掻出し兼放散材繰出ロータにより混合し、この混合した基盤材と放散材とを前記回転式放出手段により地表面に散布することを特徴とする基盤材の散布方法。
  8. 請求項2記載の散布機を用い、前記ブレードにより基盤材を掻き取って前記基盤材収容室に収容し、前記基盤材収容室と放散材収容室にそれぞれ収容した基盤材と放散材とを、前記基盤材掻出し兼放散材繰出ロータにより混合し、この混合した基盤材と放散材とを前記回転式放出手段により地表面に散布することを特徴とする基盤材の散布方法。
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