JPH11299188A - 回転子巻線の製造方法 - Google Patents

回転子巻線の製造方法

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JPH11299188A
JPH11299188A JP12277098A JP12277098A JPH11299188A JP H11299188 A JPH11299188 A JP H11299188A JP 12277098 A JP12277098 A JP 12277098A JP 12277098 A JP12277098 A JP 12277098A JP H11299188 A JPH11299188 A JP H11299188A
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JP
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rotor
rotor winding
manufacturing
groove
pieces
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JP12277098A
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English (en)
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Hitoshi Takahashi
仁之 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転電機の回転子巻線の通風孔を短時間かつ
容易に作成することを可能とする回転子巻線の製造方法
を提供することである。 【解決手段】 回転子の長手方向に回転子巻線の素材を
2分割または3分割し、分割した少なくとも一つの素片
12に所定の間隔を保って切欠溝13を形成し、切欠溝
13が通風孔8を形成するように分割した素片12をロ
ータシャフトのスロット溝に収納し、切欠溝13が1列
または2列の通風孔8を形成するように回転子巻線を組
み立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転電機の回転子に
形成される回転子巻線を製造する回転子巻線の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、回転電機であるタービン発電機
の回転子には、界磁巻線としての回転子巻線が設けられ
る。図15はタービン発電機に使用される回転子1の外
観図である。ロータシャフト2の鉄心3の部分には、周
方向に一定間隔で複数個のスロット溝4が形成されてお
り、各スロット溝4には図16に示すような回転子巻線
5が挿入される。回転子巻線5の素材は平角型の断面を
持つ銅帯であり、回転子巻線5は端部6と長手部7とか
ら成っている。そして、長手部7には複数個の通風孔8
が形成される。この通風孔8は回転子巻線5を保持する
ための楔にも設けられている。
【0003】図17に示すように、スロット溝4の回転
子巻線5が挿入される部分の下部、すなわち回転子1の
半径方向の中心側には、サブスロット9が設けられてい
る。このサブスロット6から回転子巻線5を冷却するた
めの冷却媒体10が鉄心端部から供給され、鉄心端部か
ら流れてきた冷却媒体10は、回転子巻線5の通風孔8
を通過する。そして、回転子巻線5を保持するための楔
11の通風孔8を通過して回転子1の外部に流出する。
この際、冷却媒体10と回転子巻線5との間で熱交換を
行い、回転子巻線5が冷却される構成となっている。
【0004】このように、回転電機の運転中などには、
回転子巻線5には電流が流れることにより温度が上昇す
るので、回転子巻線5の素材鋼帯に通風孔8を設け、回
転子1の半径方向に冷却媒体を流し冷却するようにして
いる。
【0005】回転子巻線5上の通風孔8の配置は、図1
8に示すように、列数が1つである場合と、図19に示
すように、列数が2つである場合とがある。また回転子
巻線5を組み立てた際に、通風経路が図20のように回
転子1の半径方向に沿うものと、図21のように回転子
1の半径方向に沿っていないものとがある。いずれの場
合においても、通風孔8の断面形状は、冷却媒体10と
回転子巻線5との間の伝熱面積が大きくなるように長細
形が採用されている。従来は、回転子巻線5と断面寸法
が同一であるような素材鋼帯に対して、細長いカッター
ややすりなどを用いた穴加工により通風孔8を作成して
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のものでは、穴加工により通風孔8を作成している
ため、一度の加工で得られる通風孔8は1つである。さ
らに加工具が細長いため剛性が低く高速の加工ができに
くいものであった。そのため、冷却効果を十分に得るの
に必要な数量の通風孔8を全ての回転子巻線5上に作成
するためには、多くの行程と時間がかかっていた。
【0007】本発明の目的は、回転電機の回転子巻線の
通風孔を短時間かつ容易に作成することを可能とする回
転子巻線の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
回転子巻線の製造方法は、回転電機の回転子の半径方向
に通風孔を持つ回転子巻線を製造する回転子巻線の製造
方法において、前記回転子の長手方向に回転子巻線の素
材を2分割し、2分割した一方の素片の一方側に所定の
間隔を保って切欠溝を形成し、前記切欠溝が通風孔を形
成するように2分割した素片をロータシャフトのスロッ
ト溝に収納し、前記切欠溝が1列の通風孔を形成するよ
うに前記回転子巻線を組み立てるようにしたことを特徴
とする。
【0009】請求項2の発明に係わる回転子巻線の製造
方法は、回転電機の回転子の半径方向に通風孔を持つ回
転子巻線を製造する回転子巻線の製造方法において、前
記回転子の長手方向に回転子巻線の素材を2分割し、2
分割した双方の素片の一方側に所定の間隔を保って切欠
溝を形成し、双方の素片の前記切欠溝の有る側が対面す
るように2分割した素片をロータシャフトのスロット溝
に収納し、前記切欠溝が1列の通風孔を形成するように
前記回転子巻線を組み立てるようにしたことを特徴とす
る。
【0010】請求項3の発明に係わる回転子巻線の製造
方法は、回転電機の回転子の半径方向に通風孔を持つ回
転子巻線を製造する回転子巻線の製造方法において、前
記回転子の長手方向に回転子巻線の素材を3分割し、3
分割した中間部の素片の両側に所定の間隔を保って切欠
溝を形成し、前記中間部の素片を挟んで残りの双方の素
片をロータシャフトのスロット溝に収納し、前記切欠溝
が2列の通風孔を形成するように前記回転子巻線を組み
立てるようにしたことを特徴とする。
【0011】請求項4の発明に係わる回転子巻線の製造
方法は、回転電機の回転子の半径方向に通風孔を持つ回
転子巻線を製造する回転子巻線の製造方法において、前
記回転子の長手方向に回転子巻線の素材を3分割し、3
分割した中間部の素片の一方側に所定の間隔を保って切
欠溝を形成し、残りの一方の素片の一方側に所定の間隔
を保って切欠溝を形成し、一方の素片の前記切欠溝の有
る側が前記中間部の素片の前記切欠溝がない側に接する
ように残りの双方の素片を前記中間部の素片を挟んでロ
ータシャフトのスロット溝に収納し、前記切欠溝が2列
の通風孔を形成するように前記回転子巻線を組み立てる
ようにしたことを特徴とする。
【0012】請求項5の発明に係わる回転子巻線の製造
方法は、回転電機の回転子の半径方向に通風孔を持つ回
転子巻線を製造する回転子巻線の製造方法において、前
記回転子の長手方向に回転子巻線の素材を3分割し、3
分割した中間部の素片の両側に所定の間隔を保って切欠
溝を形成し、残りの双方の素片の一方側に所定の間隔を
保って切欠溝を形成し、双方の素片の前記切欠溝の有る
側が前記中間部素片の前記切欠溝が有る側に対面するよ
うに前記中間部の素片を挟んで残りの双方の素片をロー
タシャフトのスロット溝に収納し、前記切欠溝が2列の
通風孔を形成するように前記回転子巻線を組み立てるよ
うにしたことを特徴とする。
【0013】請求項6の発明に係わる回転子巻線の製造
方法は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項の回転子
巻線の製造方法において、前記回転子巻線の素材を2枚
以上積み重ね、加工具にて一括して前記切欠溝を形成
し、回転子の半径方向に沿う通風経路を形成するように
したことを特徴とする。
【0014】請求項7の発明に係わる回転子巻線の製造
方法は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項の回転子
巻線の製造方法において、前記回転子巻線の素材を2枚
以上積み重ね、前記回転電機の回転子の半径方向に沿わ
ない方向に加工具と素材とを相対変位させ、前記加工具
にて一括して前記切欠溝を形成し、回転子の半径方向に
は沿わない通風経路を形成するようにしたことを特徴と
する。
【0015】請求項8の発明に係わる回転子巻線の製造
方法は、請求項2または請求項5の回転子巻線の製造方
法において、前記切欠溝は、前記素片の合せ目で対称と
なるように形成され、2つの前記切欠溝を組み合わせて
通風孔を形成するようにしたことを特徴とする。
【0016】請求項9の発明に係わる回転子巻線の製造
方法は、請求項1乃至請求項8の回転子巻線の製造方法
において、前記切欠溝の内面に細かな凹凸を形成したこ
とを特徴とする。
【0017】請求項10の発明に係わる回転子巻線の製
造方法は、請求項9の回転子巻線の製造方法において、
前記凹凸はディンプルであることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態
に係わる回転子巻線の製造方法のフローチャートであ
り、図2は第2の実施の形態における回転子巻線の平面
図である。
【0019】図1において、回転子巻線の素材を回転子
の長手方向に2分割する(S1)。そして、図2(a)
に示すように、2分割した一方の素片12aの一方側に
所定の間隔を保って切欠溝13を形成する(S2)。次
に、切欠溝13を有した素片12aと切欠溝13を有し
ていない素片12bとをロータシャフトのスロット溝に
収納する(S3)。その際には、図2(b)に示すよう
に、切欠溝13が通風孔8を形成するようにロータシャ
フトのスロット溝に収納し、切欠溝13が1列の通風孔
8を形成するように回転子巻線を組み立てる(S4)。
【0020】このように、2分割した一方の素片12a
に、スロット溝に挿入した際に回転子の半径方向と一致
する方向に切欠溝13を設け、分割した部分の相対する
両側部が相対的に滑らないように組み合わせて通風孔8
を形成する。
【0021】この第1の実施の形態では、回転子の軸長
に沿う方向に2分割した同一形状の素片のうちの一方を
溝加工して切欠溝13を設け、組立の際に通風孔8が形
成されるように組み立てるので、長細形の通風孔8を得
るための加工作業は、穴加工ではなく溝加工となる。従
って、穴加工に比較して溝加工は大きな加工具による加
工作業が可能となるため、一つの通風孔8を得るための
加工時間が短縮される。
【0022】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第2の実施の形態に係わる回転子巻
線の製造方法のフローチャートであり、図4は第2の実
施の形態における回転子巻線の平面図である。この第2
の実施の形態は、図1および図2に示した第1の実施の
形態に対し、双方の素片12a、12bに切欠溝13を
設けたものである。
【0023】図3において、回転子巻線の素材を回転子
の長手方向に2分割する(S1)。そして、図4(a)
に示すように、2分割した双方の素片12a、12bの
一方側に所定の間隔を保って切欠溝13を形成する(S
2)。この場合、切欠溝13は素片12aと素片12b
との合せ目で対称となるように形成される。次に、2分
割した双方の素片12a、12bをロータシャフトのス
ロット溝に収納する(S3)。その際には、図4(b)
に示すように、双方の素片12a、12bの切欠溝13
の有る側が対面するようにスロット溝に収納し、切欠溝
が1列の通風孔8を形成するように回転子巻線を組み立
てる(S4)。
【0024】この第2の実施の形態では、回転子の軸長
に沿う方向に2分割した素片を別々に溝加工して切欠溝
13を設け、組立の際には通風孔8が形成されるように
組み立てる。従って、長細形の通風孔8を得るための加
工作業は、穴加工ではなく溝加工となり、穴加工に比較
して構加工は大きな加工具による加工作業が可能となる
ので、一つの通風孔8を得るための加工時間が短縮され
る。
【0025】また、切欠溝13は素片12a、12bの
合せ目で対称となるように形成されるので、2つの切欠
溝13を組み合わせて形成された通風孔8は対称形状の
楕円形となる。
【0026】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第3の実施の形態に係わる回転子巻
線の製造方法のフローチャートであり、図6は第3の実
施の形態における回転子巻線の平面図である。この第3
の実施の形態は、図1および図2に示した第1の実施の
形態に対し、回転子巻線の素材を3つの素片12a、1
2b、12cに分割し、中間部の素片12cの両側に切
欠溝13を設けたものである。
【0027】図5において、回転子巻線の素材を回転子
の長手方向に3分割する(S1)。そして、図6(a)
に示すように、3分割した中間部の素片12cの両側に
所定の間隔を保って切欠溝13を形成する(S2)。次
に、切欠溝13を有した中間部の素片12cを挟んで切
欠溝13を有していない両側の双方の素片12a、12
bをロータシャフトのスロット溝に収納する(S3)。
その際には、図6(b)に示すように、切欠溝13が通
風孔8を形成するようにロータシャフトのスロット溝に
収納し、切欠溝13が2列の通風孔8を形成するように
回転子巻線を組み立てる(S4)。
【0028】このように、回転子の長軸に沿う方向に回
転子巻線の素材を3分割し、中間部の素片12cの両側
に切欠溝13を設け、残りの素片12a、12bの分割
部の相対する両側部が相対的に滑らないように組み合わ
せて通風孔8を形成する。
【0029】この第3の実施の形態においては、回転子
の軸長に沿う方向に3分割した素材のうちの中間部の素
片について切欠溝を加工し、組立の際に通風孔8が形成
されるように組立てる。従って、穴加工ではなく溝加工
で通風孔8を形成できるので、大きな加工具による加工
作業が可能となり加工時間が短縮される。
【0030】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図7は本発明の第4の実施の形態に係わる回転子巻
線の製造方法のフローチャートであり、図8は第4の実
施の形態における回転子巻線の平面図である。この第4
の実施の形態は、図5および図6に示した第3の実施の
形態に対し、中間部の素片12cの一方側に切欠溝13
を設けると共に、残りの素片のいずれかの一方側に切欠
溝13を設けたものである。
【0031】図7において、回転子巻線の素材を回転子
の長手方向に3分割する(S1)。そして、図8(a)
に示すように、3分割した中間部の素片12cの一方側
に所定の間隔を保って切欠溝13を形成する(S2)。
同様に、残りの素片のいずれかの一方側に切欠溝13を
形成する(S3)。図8(a)では上側の素片12aに
切欠溝13を設けたものを示している。
【0032】次に、切欠溝13を有した中間部の素片1
2cを挟んで、切欠溝13を有した素片12aおよび切
欠溝13を有していない素片12bをロータシャフトの
スロット溝に収納する(S4)。その際には、図8
(b)に示すように、切欠溝13が通風孔8を形成する
ようにロータシャフトのスロット溝に収納し、切欠溝1
3が2列の通風孔8を形成するように回転子巻線を組み
立てる(S5)。
【0033】この第4の実施の形態では、回転子の軸長
に沿う方向に回転子の素材を3分割し、中間部の素材1
2cの一方側に切欠溝13を設けると共に、残りの素片
12a、12bのいずれかの一方側に切欠溝13を設け
る。従って、長細形の通風孔8を得るための加工作業
は、穴加工ではなく溝加工となり大きな加工具による加
工作業が可能となる。このため、一つの通風孔8を得る
ための加工時間が短縮される。
【0034】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図9は本発明の第5の実施の形態に係わる回転子巻
線の製造方法のフローチャートであり、図10は第5の
実施の形態における回転子巻線の平面図である。この第
5の実施の形態は、図5および図6に示した第3の実施
の形態に対し、中間部の素片12cの両側に切欠溝13
を設けると共に、残りの素片12a、12bの双方の一
方側に切欠溝13を設けたものである。
【0035】図9において、回転子巻線の素材を回転子
の長手方向に3分割する(S1)。そして、図10
(a)に示すように、3分割した中間部の素片12cの
両側に所定の間隔を保って切欠溝13を形成する(S
2)。同様に、残りの素片12a、12bの双方の一方
側に切欠溝13を形成する(S3)。次に、切欠溝13
を有した中間部の素片12cを挟んで、切欠溝13を有
した双方の素片12a、12bをロータシャフトのスロ
ット溝に収納する(S4)。その際には、図10(b)
に示すように、切欠溝13が通風孔8を形成するように
ロータシャフトのスロット溝に収納し、切欠溝13が2
列の通風孔8を形成するように回転子巻線を組み立てる
(S5)。
【0036】この第5の実施の形態では、回転子の軸長
に沿う方向に回転子の素材を3分割し、これら3つの素
材12a、12b、12cの全てについて別々に溝加工
して切欠溝13を形成し、組立の際には通風孔8が形成
されるように組み立てる。
【0037】従って、楕円形の通風孔8を得るための加
工作業は、穴加工ではなく溝加工となり大きな加工具に
よる加工作業が可能となる。このため、一つの通風孔8
を得るための加工時間が短縮される。また、切欠溝13
は素片12a、12bの合せ目で対称となるように形成
されるので、2つの切欠溝13を組み合わせて形成され
た通風孔8は対称形状の楕円形となる。
【0038】ここで、回転子巻線の素材を分割した各々
の素片12に、切欠溝13を溝加工するに際しては1枚
ずつ行っても良いが、図11に示すように、複数枚の素
片12を重ねて、これらの素材合せ目にまとめて切欠溝
13を溝加工するようにしても良い。図11では、回転
子の半径方向に沿う方向に切欠溝13を設けた場合を示
している。
【0039】また、図12はスロット溝に素片12を挿
入した際に、回転子の半径方向に沿わない方向に切欠溝
13を設けた場合を示している。この場合には、複数枚
の素片12を重ねて、回転子の半径方向に沿わない方向
に加工具と素片12とを相対変位させて、まとめて切欠
溝13を設ける。これにより、素片12を回転子に挿入
した際には、回転子の半径方向には沿わない通風孔8群
が形成される。
【0040】次に、回転子巻線の素材を分割した各々の
素片12の切欠溝13に対し、図13に示すように細か
な凹凸を形成するようにしても良い。これにより、冷却
媒体との接触面積を広く取ることが可能になる。また、
図14に示すように、切欠部13に対し細かなディンプ
ル(窪み)を形成するようにしても良い。この場合も、
冷却媒体との接触面積を広く取ることが可能になる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、回
転子巻線の組立の際に回転子の軸長に沿う方向に1列ま
たは2列のの通風孔を容易に形成することができ、通風
孔を形成するために要する作業時間も短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる回転子巻線
の製造方法を示すフローチャート。
【図2】本発明の第1の実施の形態における回転子巻線
の説明図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係わる回転子巻線
の製造方法を示すフローチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態における回転子巻線
の説明図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係わる回転子巻線
の製造方法を示すフローチャート。
【図6】本発明の第3の実施の形態における回転子巻線
の説明図。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係わる回転子巻線
の製造方法を示すフローチャート。
【図8】本発明の第4の実施の形態における回転子巻線
の説明図。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係わる回転子巻線
の製造方法を示すフローチャート。
【図10】本発明の第5の実施の形態における回転子巻
線の説明図。
【図11】本発明の実施の形態における素片を複数枚ま
とめて回転子の半径方向に沿う方向に切欠溝を設けた場
合の斜視図。
【図12】本発明の実施の形態における素片を複数枚ま
とめて回転子の半径方向に沿わない方向に切欠溝を設け
た場合の斜視図。
【図13】本発明の実施の形態における素片の切欠溝に
凹凸を設けた場合の素片の斜視図。
【図14】本発明の実施の形態における素片の切欠溝に
ディンプル(窪み)を設けた場合の素片の斜視図。
【図15】タービン発電機に使用される回転子の外観
図。
【図16】タービン発電機に使用される回転子巻線の平
面図。
【図17】タービン発電機に使用される回転子巻線の部
分断面図。
【図18】従来の回転子巻線の長手部の一例を示す平面
図。
【図19】従来の回転子巻線の長手部の他の一例を示す
平面図。
【図20】従来の回転子巻線における通風経路が回転子
の半径方向に沿う場合の一例を示す斜視図。
【図21】従来の回転子巻線における通風経路が回転子
の半径方向に沿わない場合の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
8 通風孔 12 回転子巻線の素片 13 切欠溝

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機の回転子の半径方向に通風孔を
    持つ回転子巻線を製造する回転子巻線の製造方法におい
    て、前記回転子の長手方向に回転子巻線の素材を2分割
    し、2分割した一方の素片の一方側に所定の間隔を保っ
    て切欠溝を形成し、前記切欠溝が通風孔を形成するよう
    に2分割した素片をロータシャフトのスロット溝に収納
    し、前記切欠溝が1列の通風孔を形成するように前記回
    転子巻線を組み立てるようにしたことを特徴とする回転
    子巻線の製造方法。
  2. 【請求項2】 回転電機の回転子の半径方向に通風孔を
    持つ回転子巻線を製造する回転子巻線の製造方法におい
    て、前記回転子の長手方向に回転子巻線の素材を2分割
    し、2分割した双方の素片の一方側に所定の間隔を保っ
    て切欠溝を形成し、双方の素片の前記切欠溝の有る側が
    対面するように2分割した素片をロータシャフトのスロ
    ット溝に収納し、前記切欠溝が1列の通風孔を形成する
    ように前記回転子巻線を組み立てるようにしたことを特
    徴とする回転子巻線の製造方法。
  3. 【請求項3】 回転電機の回転子の半径方向に通風孔を
    持つ回転子巻線を製造する回転子巻線の製造方法におい
    て、前記回転子の長手方向に回転子巻線の素材を3分割
    し、3分割した中間部の素片の両側に所定の間隔を保っ
    て切欠溝を形成し、前記中間部の素片を挟んで残りの双
    方の素片をロータシャフトのスロット溝に収納し、前記
    切欠溝が2列の通風孔を形成するように前記回転子巻線
    を組み立てるようにしたことを特徴とする回転子巻線の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 回転電機の回転子の半径方向に通風孔を
    持つ回転子巻線を製造する回転子巻線の製造方法におい
    て、前記回転子の長手方向に回転子巻線の素材を3分割
    し、3分割した中間部の素片の一方側に所定の間隔を保
    って切欠溝を形成し、残りの一方の素片の一方側に所定
    の間隔を保って切欠溝を形成し、一方の素片の前記切欠
    溝の有る側が前記中間部の素片の前記切欠溝がない側に
    接するように残りの双方の素片を前記中間部の素片を挟
    んでロータシャフトのスロット溝に収納し、前記切欠溝
    が2列の通風孔を形成するように前記回転子巻線を組み
    立てるようにしたことを特徴とする回転子巻線の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 回転電機の回転子の半径方向に通風孔を
    持つ回転子巻線を製造する回転子巻線の製造方法におい
    て、前記回転子の長手方向に回転子巻線の素材を3分割
    し、3分割した中間部の素片の両側に所定の間隔を保っ
    て切欠溝を形成し、残りの双方の素片の一方側に所定の
    間隔を保って切欠溝を形成し、双方の素片の前記切欠溝
    の有る側が前記中間部素片の前記切欠溝が有る側に対面
    するように前記中間部の素片を挟んで残りの双方の素片
    をロータシャフトのスロット溝に収納し、前記切欠溝が
    2列の通風孔を形成するように前記回転子巻線を組み立
    てるようにしたことを特徴とする回転子巻線の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項の
    回転子巻線の製造方法において、前記回転子巻線の素材
    を2枚以上積み重ね、加工具にて一括して前記切欠溝を
    形成し、回転子の半径方向に沿う通風経路を形成するよ
    うにしたことを特徴とする回転子巻線の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項の
    回転子巻線の製造方法において、前記回転子巻線の素材
    を2枚以上積み重ね、前記回転電機の回転子の半径方向
    に沿わない方向に加工具と素材とを相対変位させ、前記
    加工具にて一括して前記切欠溝を形成し、回転子の半径
    方向には沿わない通風経路を形成するようにしたことを
    特徴とする回転子巻線の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2または請求項5の回転子巻線の
    製造方法において、前記切欠溝は、前記素片の合せ目で
    対称となるように形成され、2つの前記切欠溝を組み合
    わせて通風孔を形成するようにしたことを特徴とする回
    転子巻線の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8の回転子巻線の製
    造方法において、前記切欠溝の内面に細かな凹凸を形成
    したことを特徴とする回転子巻線の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9の回転子巻線の製造方法にお
    いて、前記凹凸はディンプルであることを特徴とする回
    転子巻線の製造方法。
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