JPH112985A - 画像定着装置及び画像定着方法 - Google Patents
画像定着装置及び画像定着方法Info
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- JPH112985A JPH112985A JP15419497A JP15419497A JPH112985A JP H112985 A JPH112985 A JP H112985A JP 15419497 A JP15419497 A JP 15419497A JP 15419497 A JP15419497 A JP 15419497A JP H112985 A JPH112985 A JP H112985A
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- Japan
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- fixing
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- roller
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 離型剤塗布手段内に収容された離型剤が機械
内外を汚染することなく、耐久寿命の長い画像定着装置
を提供することにある。 【解決手段】 トナー像面に接触する定着部材1と加圧
部材2とを押圧接触させて回転駆動させ、未定着のトナ
ー像Tを担持した記録材Pを該定着部材と加圧部材間に
挟持搬送して加熱および加圧することにより、記録材上
にトナー像を定着させる画像定着装置において、少なく
とも該定着部材1の表面がシリコーンゴム6よりなり、
室温状態では固形状態で定着温度領域において液状化す
るような離型剤Rを該定着部材表面に塗布したうえで定
着することを特徴とする画像定着装置である。
内外を汚染することなく、耐久寿命の長い画像定着装置
を提供することにある。 【解決手段】 トナー像面に接触する定着部材1と加圧
部材2とを押圧接触させて回転駆動させ、未定着のトナ
ー像Tを担持した記録材Pを該定着部材と加圧部材間に
挟持搬送して加熱および加圧することにより、記録材上
にトナー像を定着させる画像定着装置において、少なく
とも該定着部材1の表面がシリコーンゴム6よりなり、
室温状態では固形状態で定着温度領域において液状化す
るような離型剤Rを該定着部材表面に塗布したうえで定
着することを特徴とする画像定着装置である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録、その他適宜の画像形成方法により、記録材・エレク
トロファックス紙・静電記録紙等の画像支持材面に形成
した未定着トナー画像を、永久固着像として画像支持材
面に定着する画像定着装置及び画像定着方法に関する。
録、その他適宜の画像形成方法により、記録材・エレク
トロファックス紙・静電記録紙等の画像支持材面に形成
した未定着トナー画像を、永久固着像として画像支持材
面に定着する画像定着装置及び画像定着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種画像形成装置において記録材上に転
写した未定着のトナー像は、同装置内に設置された図4
に示すような画像定着装置によって定着される。
写した未定着のトナー像は、同装置内に設置された図4
に示すような画像定着装置によって定着される。
【0003】特に、フルカラー画像形成においては、イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各種トナーTを
記録材P上に積層させ定着する。
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各種トナーTを
記録材P上に積層させ定着する。
【0004】このようなカラー画像形成装置において
は、オリジナル原稿に近い色を再現するために、上記し
た複数層のトナーTを加熱溶融して記録材P上で混色さ
せる必要があり、軟化点の低い(即ち、低融点で)シャ
ープメルトなトナーが使用されている。
は、オリジナル原稿に近い色を再現するために、上記し
た複数層のトナーTを加熱溶融して記録材P上で混色さ
せる必要があり、軟化点の低い(即ち、低融点で)シャ
ープメルトなトナーが使用されている。
【0005】この場合、シャープメルトなトナーは定着
時に溶融して極めて低粘度の状態となるうえに、複数色
のトナーが積層され厚いトナー層を形成しているため、
定着ローラ1に溶融トナーが付着する所謂トナーオフセ
ットが発生しやすい条件となる。
時に溶融して極めて低粘度の状態となるうえに、複数色
のトナーが積層され厚いトナー層を形成しているため、
定着ローラ1に溶融トナーが付着する所謂トナーオフセ
ットが発生しやすい条件となる。
【0006】更に、各カラートナーに含まれる顔料等の
違い等から生ずる溶融性の違い(例えば、溶融した際の
粘度、溶融を開始する温度等)は、それぞれの定着温度
範囲(適正な定着を行える温度範囲)を異ならすため、
単色トナーでの定着に比べて定着温度範囲は狭くなり、
オフセットもしやすくなる。
違い等から生ずる溶融性の違い(例えば、溶融した際の
粘度、溶融を開始する温度等)は、それぞれの定着温度
範囲(適正な定着を行える温度範囲)を異ならすため、
単色トナーでの定着に比べて定着温度範囲は狭くなり、
オフセットもしやすくなる。
【0007】このため、このようなフルカラー画像形成
装置に用いられる画像定着装置の定着ローラ1の表面材
料としては、白黒画像定着装置に使用されるテフロン
(商品名)等のフッ素樹脂系の材質を使用することは難
しく、従来シリコーンゴム又はシリコーン樹脂が使用さ
れる。
装置に用いられる画像定着装置の定着ローラ1の表面材
料としては、白黒画像定着装置に使用されるテフロン
(商品名)等のフッ素樹脂系の材質を使用することは難
しく、従来シリコーンゴム又はシリコーン樹脂が使用さ
れる。
【0008】これは、前述したカラートナー定着におけ
るオフセット防止のためには、シリコーンオイル等の画
像定着用離型剤Rが不可欠であり、前記フッ素樹脂系の
材質はシリコーンオイルとの濡れ性が極めて悪いため、
離型剤を定着ローラ1表面に均一に塗布することができ
ないことによる。
るオフセット防止のためには、シリコーンオイル等の画
像定着用離型剤Rが不可欠であり、前記フッ素樹脂系の
材質はシリコーンオイルとの濡れ性が極めて悪いため、
離型剤を定着ローラ1表面に均一に塗布することができ
ないことによる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したような画像定
着離型剤であるシリコーンオイルは、離型剤塗布手段に
より定着ローラ表面に塗布され、10〜105cSt程
度の粘度を持つものが使用される。
着離型剤であるシリコーンオイルは、離型剤塗布手段に
より定着ローラ表面に塗布され、10〜105cSt程
度の粘度を持つものが使用される。
【0010】このようなシリコーンオイルを用いた場合
の問題点としては、 1)装置を運搬若しくは室内移動する際の振動、傾斜等
により定着装置若しくは離型剤塗布手段内の離型剤であ
るオイルが機械内外に溢れ、床等を汚染する。
の問題点としては、 1)装置を運搬若しくは室内移動する際の振動、傾斜等
により定着装置若しくは離型剤塗布手段内の離型剤であ
るオイルが機械内外に溢れ、床等を汚染する。
【0011】2)クリーンな廃液の回収、処理が難し
い。
い。
【0012】3)トナー画像部表面、特にOHP(オー
バーヘッドプロジェクタ)紙表面のオイル残りによるベ
タツキが生じやすい。
バーヘッドプロジェクタ)紙表面のオイル残りによるベ
タツキが生じやすい。
【0013】4)記録材両面(裏表)への画像形成を行
う際に、最初の記録材片面へのトナー画像定着後、画像
表面へ定着離型剤であるオイルが残留する。次のこの記
録材の残りの片面に画像形成を行う工程において、この
記録材に残留したオイルが記録材搬送経路中へ転着し、
記録材の搬送不良を発生したり、間接的に感光体表面に
転着し画像汚れ等の画像欠陥を発生する。
う際に、最初の記録材片面へのトナー画像定着後、画像
表面へ定着離型剤であるオイルが残留する。次のこの記
録材の残りの片面に画像形成を行う工程において、この
記録材に残留したオイルが記録材搬送経路中へ転着し、
記録材の搬送不良を発生したり、間接的に感光体表面に
転着し画像汚れ等の画像欠陥を発生する。
【0014】5)定着ローラのシリコーンゴム材料への
シリコーンオイル侵入によるローラの膨潤が生じる。等
がある。
シリコーンオイル侵入によるローラの膨潤が生じる。等
がある。
【0015】上記問題のうち1、2及び4については装
置内にそれぞれの対策が盛り込まれるが、装置自体の構
成の複雑化及びそれに伴うコスト増加を招く。
置内にそれぞれの対策が盛り込まれるが、装置自体の構
成の複雑化及びそれに伴うコスト増加を招く。
【0016】また、5について更に詳しく説明すると、
定着ローラのシリコーンゴム層表面に塗布される一般的
な離型剤であるジメチルシリコーンオイルは、経時的に
シリコーンゴム層内へ浸入しやすい。
定着ローラのシリコーンゴム層表面に塗布される一般的
な離型剤であるジメチルシリコーンオイルは、経時的に
シリコーンゴム層内へ浸入しやすい。
【0017】このようなシリコーンゴム層内へのシリコ
ーンオイルの浸入現象は、定着ローラが加熱されている
とき、もしくはシリコーンゴム層が加圧ローラよりスト
レスを受ける時、さらに助長される。
ーンオイルの浸入現象は、定着ローラが加熱されている
とき、もしくはシリコーンゴム層が加圧ローラよりスト
レスを受ける時、さらに助長される。
【0018】このようにシリコーンゴム層内へ浸入した
シリコーンオイルは、ゴム層を構成するHTVシリコー
ンゴムの熱分解を助長し、この結果、シリコーンゴム層
は熱分解が進んで硬度低下や膨潤をおこし、最終的にH
TVシリコーンゴムの化学結合が外れてゴムがちぎれる
ため、シリコーンゴム層は定着ローラより剥がれてしま
う。
シリコーンオイルは、ゴム層を構成するHTVシリコー
ンゴムの熱分解を助長し、この結果、シリコーンゴム層
は熱分解が進んで硬度低下や膨潤をおこし、最終的にH
TVシリコーンゴムの化学結合が外れてゴムがちぎれる
ため、シリコーンゴム層は定着ローラより剥がれてしま
う。
【0019】この現象は、特にシリコーンゴム層の芯金
に近いところで発生しやすい。これはシリコーンゴム層
の芯金近傍がもっとも高温でありゴムの分解が速いため
と考えられる。例えば、あるシリコーンゴムにおいては
芯金から表層の厚み方向に温度勾配が最大約40℃/m
mある。この場合、ゴム層が3mm厚のローラで、ロー
ラ表面温度を170℃とするためには、芯金近傍の温度
はシリコーンゴムの限界耐熱温度に近い290℃まで上
昇する。
に近いところで発生しやすい。これはシリコーンゴム層
の芯金近傍がもっとも高温でありゴムの分解が速いため
と考えられる。例えば、あるシリコーンゴムにおいては
芯金から表層の厚み方向に温度勾配が最大約40℃/m
mある。この場合、ゴム層が3mm厚のローラで、ロー
ラ表面温度を170℃とするためには、芯金近傍の温度
はシリコーンゴムの限界耐熱温度に近い290℃まで上
昇する。
【0020】これらの現象は、前述したようなHTVシ
リコーンゴムに限るものではなく、ジメチルシリコーン
ゴムやメチルビニルシリコーンゴムなどのRTV(室温
加硫型)シリコーンゴム、LTV(低温加硫型)シリコ
ーンゴムなどでも同様である。
リコーンゴムに限るものではなく、ジメチルシリコーン
ゴムやメチルビニルシリコーンゴムなどのRTV(室温
加硫型)シリコーンゴム、LTV(低温加硫型)シリコ
ーンゴムなどでも同様である。
【0021】以上のような、定着ローラのゴム層を構成
するHTVシリコーンゴムがシリコーンオイルにより膨
潤しないようにするため、定着ローラのシリコーンゴム
層の中間にフッ素ゴム、フッ素樹脂、フルオロシリコー
ンゴムによるオイルバリヤー層を設けることが、従来か
ら提案されている(特公昭54−41330号公報、同
54−41331号公報)。
するHTVシリコーンゴムがシリコーンオイルにより膨
潤しないようにするため、定着ローラのシリコーンゴム
層の中間にフッ素ゴム、フッ素樹脂、フルオロシリコー
ンゴムによるオイルバリヤー層を設けることが、従来か
ら提案されている(特公昭54−41330号公報、同
54−41331号公報)。
【0022】また定着ローラのゴム層の下層に、膨潤し
にくいゴムを混在させて構成することも提案されている
(特公昭54−41332号公報、同57−46068
号公報、同60−21860号公報)。
にくいゴムを混在させて構成することも提案されている
(特公昭54−41332号公報、同57−46068
号公報、同60−21860号公報)。
【0023】しかし、上記提案のうち、オイルバリヤー
層を設けたものは、オフセット防止層、オイルバリヤー
層の二層構成またはこの下層に弾性層を設けた三層構成
となるために、定着ローラのゴム層構成が複雑になって
しまう。また、前述したようなオイルバリヤー層に用い
るフッ素系のゴム材は、比較的高価であり各ゴム層の接
着が難しいため定着ローラのコストが高くなると共にロ
ーラ寿命に影響を与える。
層を設けたものは、オフセット防止層、オイルバリヤー
層の二層構成またはこの下層に弾性層を設けた三層構成
となるために、定着ローラのゴム層構成が複雑になって
しまう。また、前述したようなオイルバリヤー層に用い
るフッ素系のゴム材は、比較的高価であり各ゴム層の接
着が難しいため定着ローラのコストが高くなると共にロ
ーラ寿命に影響を与える。
【0024】更に、3の問題については表面層にオイル
吸収層を有するような特殊なOHP紙を用いて、オイル
残りによるベタツキを記録紙サイドから対策しているの
が実情である。
吸収層を有するような特殊なOHP紙を用いて、オイル
残りによるベタツキを記録紙サイドから対策しているの
が実情である。
【0025】したがって本発明の目的は、装置を移動す
る際の振動、傾斜等により定着装置若しくは離型剤塗布
手段内に収容された離型剤が機械内外を汚染することを
防止し得る画像定着装置及び画像定着方法を提供するこ
とにある。
る際の振動、傾斜等により定着装置若しくは離型剤塗布
手段内に収容された離型剤が機械内外を汚染することを
防止し得る画像定着装置及び画像定着方法を提供するこ
とにある。
【0026】また、本発明の目的は、定着の際に余剰と
なった離型剤の回収、処理を簡易化した画像定着装置及
び画像定着方法を提供することにある。
なった離型剤の回収、処理を簡易化した画像定着装置及
び画像定着方法を提供することにある。
【0027】また、本発明の目的は、トナー画像部表面
特にOHP紙表面への離型剤残りによるベタツキを防止
し、更に、記録材両面(裏表)へのトナー画像定着時の
オイル転着による記録材搬送不良、画像汚れといった問
題を防止し得る画像定着装置及び画像定着方法を提供す
ることにある。
特にOHP紙表面への離型剤残りによるベタツキを防止
し、更に、記録材両面(裏表)へのトナー画像定着時の
オイル転着による記録材搬送不良、画像汚れといった問
題を防止し得る画像定着装置及び画像定着方法を提供す
ることにある。
【0028】また、本発明の目的は、定着ローラを構成
するシリコーンゴムへの離型剤の過剰含浸による膨潤
を、簡単かつ安価な定着ローラで防止するとともに、オ
フセットに対して強く耐久寿命の長い画像定着装置及び
画像定着方法を提供することにある。
するシリコーンゴムへの離型剤の過剰含浸による膨潤
を、簡単かつ安価な定着ローラで防止するとともに、オ
フセットに対して強く耐久寿命の長い画像定着装置及び
画像定着方法を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置及び画像形成方法にて達成される。
画像形成装置及び画像形成方法にて達成される。
【0030】即ち、本発明は、トナー像面に接触する定
着部材と加圧部材とを押圧接触させて回転駆動させ、未
定着のトナー像を担持した記録材を該定着部材と加圧部
材間に挟持搬送して加熱および加圧することにより、記
録材上にトナー像を定着させる画像定着装置において、
少なくとも該定着部材の表面がシリコーンゴムよりな
り、室温状態では固形状態で定着温度領域において液状
化するような離型剤を該定着部材表面に塗布したうえで
定着することを特徴とする画像定着装置に関する。
着部材と加圧部材とを押圧接触させて回転駆動させ、未
定着のトナー像を担持した記録材を該定着部材と加圧部
材間に挟持搬送して加熱および加圧することにより、記
録材上にトナー像を定着させる画像定着装置において、
少なくとも該定着部材の表面がシリコーンゴムよりな
り、室温状態では固形状態で定着温度領域において液状
化するような離型剤を該定着部材表面に塗布したうえで
定着することを特徴とする画像定着装置に関する。
【0031】さらに、本発明は、トナー像面に接触する
定着部材と加圧部材とを押圧接触させて回転駆動させ、
未定着のトナー像を担持した記録材を該定着部材と加圧
部材間に挟持搬送して加熱および加圧することにより、
記録材上にトナー像を定着させる画像定着方法におい
て、少なくとも該定着部材の表面がシリコーンゴムより
なり、室温状態では固形状態で定着温度領域において液
状化するような離型剤を該定着部材表面に塗布したうえ
で定着することを特徴とする画像定着方法に関する。
定着部材と加圧部材とを押圧接触させて回転駆動させ、
未定着のトナー像を担持した記録材を該定着部材と加圧
部材間に挟持搬送して加熱および加圧することにより、
記録材上にトナー像を定着させる画像定着方法におい
て、少なくとも該定着部材の表面がシリコーンゴムより
なり、室温状態では固形状態で定着温度領域において液
状化するような離型剤を該定着部材表面に塗布したうえ
で定着することを特徴とする画像定着方法に関する。
【0032】
(第1実施形態)図3は、本発明の画像定着装置を搭載
した電子写真式カラー画像形成装置の一実施形態を示す
構成図である。
した電子写真式カラー画像形成装置の一実施形態を示す
構成図である。
【0033】本画像形成装置は、プリンタ部100およ
びリーダ部200よりなり、プリンタ部100の右下側
から記録材搬送系Iと、記録材搬送系Iを構成している
矢印の向きに回転可能な転写ドラム110に近接して設
けられた潜像形成部IIと、プリンタ部100の左側に
潜像形成部IIに近接して配置された現像手段、即ち回
転式現像装置IIIと、プリンタ部1の右上側の定着装
置及び両面搬送系IVとから基本的に構成されている。
びリーダ部200よりなり、プリンタ部100の右下側
から記録材搬送系Iと、記録材搬送系Iを構成している
矢印の向きに回転可能な転写ドラム110に近接して設
けられた潜像形成部IIと、プリンタ部100の左側に
潜像形成部IIに近接して配置された現像手段、即ち回
転式現像装置IIIと、プリンタ部1の右上側の定着装
置及び両面搬送系IVとから基本的に構成されている。
【0034】記録材搬送系Iは、プリンタ部100の右
側に形成されている開口部に対して着脱自在な記録材供
給用カセット101、102と、これらカセット10
1、102の略直上に配設された給紙用ローラ103、
104と、これらローラ103、104に近接して配設
されたその両端に給紙ローラ105、106を備える給
紙ガイド107、108と、転写ドラム110の周囲に
その回転方向の下端部から上端部にかけて順に設けられ
た記録材当接用ローラ109、グリッパ111、記録材
分離用帯電器114および分離爪115と、転写ドラム
110の内側に配設された転写帯電器112および記録
材分離用帯電器113と、給紙ガイド107、108の
上方に前記分離爪115に近接して設けられた搬送ベル
ト116等からなる。
側に形成されている開口部に対して着脱自在な記録材供
給用カセット101、102と、これらカセット10
1、102の略直上に配設された給紙用ローラ103、
104と、これらローラ103、104に近接して配設
されたその両端に給紙ローラ105、106を備える給
紙ガイド107、108と、転写ドラム110の周囲に
その回転方向の下端部から上端部にかけて順に設けられ
た記録材当接用ローラ109、グリッパ111、記録材
分離用帯電器114および分離爪115と、転写ドラム
110の内側に配設された転写帯電器112および記録
材分離用帯電器113と、給紙ガイド107、108の
上方に前記分離爪115に近接して設けられた搬送ベル
ト116等からなる。
【0035】また、この搬送ベルト116の搬送方向終
端部の延長上つまりプリンタ部100の右上側には、定
着装置40、排出用トレイ41からなる画像定着系IV
が配置されている。
端部の延長上つまりプリンタ部100の右上側には、定
着装置40、排出用トレイ41からなる画像定着系IV
が配置されている。
【0036】潜像形成部IIは、転写ドラム110の略
上端にこれと当接させて配設された、矢印の向きに回転
可能な像担持体、即ち感光体ドラム20と、この感光体
ドラム20の周囲の上端から側端にかけて設けられたク
リーニング手段22、一次帯電器21、および感光体ド
ラム20の外周面上に静電潜像を形成するためのレーザ
ビームEを照射するポリゴンミラーのごとき像露光反射
手段を具備した像露光手段24を有する。
上端にこれと当接させて配設された、矢印の向きに回転
可能な像担持体、即ち感光体ドラム20と、この感光体
ドラム20の周囲の上端から側端にかけて設けられたク
リーニング手段22、一次帯電器21、および感光体ド
ラム20の外周面上に静電潜像を形成するためのレーザ
ビームEを照射するポリゴンミラーのごとき像露光反射
手段を具備した像露光手段24を有する。
【0037】回転式現像装置IIIは回転自在な筐体か
らなる回転体3と、回転体3に搭載された感光体ドラム
20の外周面と対抗する位置で静電潜像を可視化、即ち
現像するように構成されているイエロー現像器3Y、マ
ゼンタ現像器3M、シアン現像器3C及びブラック現像
器3Bkを有している。
らなる回転体3と、回転体3に搭載された感光体ドラム
20の外周面と対抗する位置で静電潜像を可視化、即ち
現像するように構成されているイエロー現像器3Y、マ
ゼンタ現像器3M、シアン現像器3C及びブラック現像
器3Bkを有している。
【0038】上記構成の画像形成装置全体のシーケンス
について、フルカラーモードで記録材への画像形成を行
なった場合を例にとって簡単に説明すると次のようにな
る。
について、フルカラーモードで記録材への画像形成を行
なった場合を例にとって簡単に説明すると次のようにな
る。
【0039】即ち、感光体ドラム20が図3に図示する
矢印の向きに回転し、感光体ドラム20が一次帯電器2
1によって表面電位−600Vに均等に帯電されると、
原稿のイエロー画像信号にしたがってPW変調されたレ
ーザ光Eにより画像露光が行なわれ、感光体ドラム20
上にイエロー画像の静電潜像を形成する。このイエロー
画像の静電潜像は、現像装置IIIの回転体3の回転に
より予め現像位置に定置されたイエロー現像器3Yによ
って現像される。
矢印の向きに回転し、感光体ドラム20が一次帯電器2
1によって表面電位−600Vに均等に帯電されると、
原稿のイエロー画像信号にしたがってPW変調されたレ
ーザ光Eにより画像露光が行なわれ、感光体ドラム20
上にイエロー画像の静電潜像を形成する。このイエロー
画像の静電潜像は、現像装置IIIの回転体3の回転に
より予め現像位置に定置されたイエロー現像器3Yによ
って現像される。
【0040】このときイエロー現像器3Yの現像スリー
ブに印加される現像バイアスは、交互電圧値VPPを2k
V、周波数fが2kHzの矩形波交互電圧にVDC−40
0Vを重畳している。
ブに印加される現像バイアスは、交互電圧値VPPを2k
V、周波数fが2kHzの矩形波交互電圧にVDC−40
0Vを重畳している。
【0041】一方、給紙ガイド107、給紙ローラ10
6、給紙ガイド108を経由して搬送されてきた記録材
(図示せず)は、所定のタイミングでグリッパ111に
より保持され、当接用ローラ109およびこれと対抗し
ている電極によって静電的に転写ドラムl10に巻きつ
けられる。
6、給紙ガイド108を経由して搬送されてきた記録材
(図示せず)は、所定のタイミングでグリッパ111に
より保持され、当接用ローラ109およびこれと対抗し
ている電極によって静電的に転写ドラムl10に巻きつ
けられる。
【0042】転写ドラム110は、感光体ドラム20と
同期して矢印の方向に回転しており、イエロー現像器3
Yで顕像化され、感光体ドラム20の外周面とが当接し
ている部位にて転写帯電器112により転写される。
同期して矢印の方向に回転しており、イエロー現像器3
Yで顕像化され、感光体ドラム20の外周面とが当接し
ている部位にて転写帯電器112により転写される。
【0043】転写ドラム110は、記録材を保持したま
ま回転を継続し、次の色(図3においてはマゼンタ)の
転写に備える。
ま回転を継続し、次の色(図3においてはマゼンタ)の
転写に備える。
【0044】他方、感光体ドラム20は、クリーニング
手段22によってクリーニングされた後、再び一次帯電
器21により帯電され、次のマゼンタの画像信号にした
がって像露光される。
手段22によってクリーニングされた後、再び一次帯電
器21により帯電され、次のマゼンタの画像信号にした
がって像露光される。
【0045】現像装置IIIは、感光体ドラム20上に
前記の像露光によってマゼンタの画像信号にしたがって
静電潜像が形成される間に回転して、マゼンタ現像器3
Mを現像位置に定置せしめ、所定のマゼンタ現像を行な
う。
前記の像露光によってマゼンタの画像信号にしたがって
静電潜像が形成される間に回転して、マゼンタ現像器3
Mを現像位置に定置せしめ、所定のマゼンタ現像を行な
う。
【0046】引き続いて、上述したプロセスをそれぞれ
シアン色及びブラック色に対しても実施し、4色分の転
写が終了すると、記録材上に形成された4色の可視像は
各帯電器113、114により除電され、グリッパ11
1による記録材の把持が解除されるとともにこの記録材
は分離爪115によって転写ドラム110から分離さ
れ、搬送ベルト116で画像定着装置40に送られ、そ
こで熱と圧力とにより混色および定着されて、記録材の
フルカラー画像形成のシーケンスが終了し、排出用トレ
イ41上に排出され、記録材へのフルカラー画像形成を
終了する。
シアン色及びブラック色に対しても実施し、4色分の転
写が終了すると、記録材上に形成された4色の可視像は
各帯電器113、114により除電され、グリッパ11
1による記録材の把持が解除されるとともにこの記録材
は分離爪115によって転写ドラム110から分離さ
れ、搬送ベルト116で画像定着装置40に送られ、そ
こで熱と圧力とにより混色および定着されて、記録材の
フルカラー画像形成のシーケンスが終了し、排出用トレ
イ41上に排出され、記録材へのフルカラー画像形成を
終了する。
【0047】次に、本発明の画像定着装置について説明
する。
する。
【0048】本画像定着装置40は、定着部材である定
着ローラ1と、これに相対する加圧部材である加圧ロー
ラ2と、定着ローラ1に離型剤を塗布する離型剤塗布手
段3と、定着ローラ1の表面を清掃する定着ローラ清掃
手段4a及び加圧ローラ2の表面を清掃する加圧ローラ
清掃手段4bとを備えている。
着ローラ1と、これに相対する加圧部材である加圧ロー
ラ2と、定着ローラ1に離型剤を塗布する離型剤塗布手
段3と、定着ローラ1の表面を清掃する定着ローラ清掃
手段4a及び加圧ローラ2の表面を清掃する加圧ローラ
清掃手段4bとを備えている。
【0049】ここで、このような画像定着装置の作用に
ついて簡単に説明する。
ついて簡単に説明する。
【0050】未定着のトナー像Tを担持した記録材P
は、図1中の矢印aの方向へ不図示の装置により搬送さ
れ、不図示の駆動装置により同図中矢印bの方向に回転
される定着ローラ1と加圧ローラ2との間を通され、ハ
ロゲンヒータ7、11から定着ローラ1及び加圧ローラ
2をそれぞれ介して供給される熱および圧力により記録
材P上に未定着トナー像Tは定着される。
は、図1中の矢印aの方向へ不図示の装置により搬送さ
れ、不図示の駆動装置により同図中矢印bの方向に回転
される定着ローラ1と加圧ローラ2との間を通され、ハ
ロゲンヒータ7、11から定着ローラ1及び加圧ローラ
2をそれぞれ介して供給される熱および圧力により記録
材P上に未定着トナー像Tは定着される。
【0051】このような定着ローラ1は、アルミ製の芯
金5上にシリコーンゴム層6を被覆した外径60mmφ
のもので詳細は後述する。
金5上にシリコーンゴム層6を被覆した外径60mmφ
のもので詳細は後述する。
【0052】加圧ローラ2は、アルミ製の芯金8上に、
1mm厚のHTV(高温加硫型)シリコーンゴム層9を
被覆し、その表面にフッ素樹脂層10を形成し、定着ロ
ーラ同様、外径60mmφのものである。
1mm厚のHTV(高温加硫型)シリコーンゴム層9を
被覆し、その表面にフッ素樹脂層10を形成し、定着ロ
ーラ同様、外径60mmφのものである。
【0053】定着ローラ1の芯金および加圧ローラ2の
芯金8内には、それぞれ加熱源のハロゲンヒータ7、1
1が配設され、加圧ローラ2の温度をこれに当接したサ
ーミスタ12aで検知して、温度制御装置12によりヒ
ータ7、11をON/OFF制御し、定着ローラ1およ
び加圧ローラ2の表面温度を約150℃に一定維持する
ようになっている。
芯金8内には、それぞれ加熱源のハロゲンヒータ7、1
1が配設され、加圧ローラ2の温度をこれに当接したサ
ーミスタ12aで検知して、温度制御装置12によりヒ
ータ7、11をON/OFF制御し、定着ローラ1およ
び加圧ローラ2の表面温度を約150℃に一定維持する
ようになっている。
【0054】離型剤塗布手段3は、図2に示すごとく、
容器30内に離型剤Rとして、室温状態において固体状
態で、加熱源のハロゲンヒータ7の発熱により加熱され
た離型剤塗布ローラ31の昇温により、低粘度化する樹
脂を収容する。
容器30内に離型剤Rとして、室温状態において固体状
態で、加熱源のハロゲンヒータ7の発熱により加熱され
た離型剤塗布ローラ31の昇温により、低粘度化する樹
脂を収容する。
【0055】この離型剤Rは、定着ローラ1の回転に従
動する離型剤塗布ローラ31表面に当接させた塗布量規
制ブレード32により、離型剤塗布ローラ31表面に溶
融状態で薄層塗布され、離型剤塗布ローラ31の回転に
より定着ローラ表面に塗布される。
動する離型剤塗布ローラ31表面に当接させた塗布量規
制ブレード32により、離型剤塗布ローラ31表面に溶
融状態で薄層塗布され、離型剤塗布ローラ31の回転に
より定着ローラ表面に塗布される。
【0056】この離型剤塗布ローラ31の当接は常時定
着ローラ1に当接させておいてもよいが、画像形成装置
のメイン電源OFF時、つまり定着装置のハロゲンヒー
タ7がOFFされ定着ローラが室温状態近くになると、
離型剤塗布ローラ31と定着ローラ1との接触部で離型
剤Rがどちらか一方に残留する。
着ローラ1に当接させておいてもよいが、画像形成装置
のメイン電源OFF時、つまり定着装置のハロゲンヒー
タ7がOFFされ定着ローラが室温状態近くになると、
離型剤塗布ローラ31と定着ローラ1との接触部で離型
剤Rがどちらか一方に残留する。
【0057】同時に、このような場合、離型剤Rが固体
状態にあるため、塗布量規制ブレード32等で離型剤R
の塗布量を規制することができない。
状態にあるため、塗布量規制ブレード32等で離型剤R
の塗布量を規制することができない。
【0058】そこで、画像形成装置のメイン電源ON若
しくは定着装置のハロゲンヒータ7がONされた状態
で、初めて塗布ローラ31を当接させ、塗布ローラ31
上の離型剤Rが十分溶融してから少なくとも塗布ローラ
31を駆動させ、画像形成装置のメイン電源OFF時又
は定着装置のハロゲンヒータ7がOFFされる前後にお
いて、塗布ローラ31と定着ローラ1を離脱させるよう
接離可能とすることが望ましい。
しくは定着装置のハロゲンヒータ7がONされた状態
で、初めて塗布ローラ31を当接させ、塗布ローラ31
上の離型剤Rが十分溶融してから少なくとも塗布ローラ
31を駆動させ、画像形成装置のメイン電源OFF時又
は定着装置のハロゲンヒータ7がOFFされる前後にお
いて、塗布ローラ31と定着ローラ1を離脱させるよう
接離可能とすることが望ましい。
【0059】また、離型剤塗布ローラ31の回転方向
は、図中定着ローラ1の回転方向に従動としたが、対向
させることもできる。
は、図中定着ローラ1の回転方向に従動としたが、対向
させることもできる。
【0060】離型剤塗布ローラ31から定着ローラ1表
面に塗布されなかった余剰の離型剤Rは、回収ローラ3
3に転移し、回収ローラ33に当接された回収ブレード
34により回収ローラ33表面より剥ぎ取られる。
面に塗布されなかった余剰の離型剤Rは、回収ローラ3
3に転移し、回収ローラ33に当接された回収ブレード
34により回収ローラ33表面より剥ぎ取られる。
【0061】このような離型剤Rは、ブロック状態若し
くは粉体状態で定着ローラ1に直接、若しくは塗布ロー
ラ31に接触させて低粘度化させ間接的に定着ローラ1
表面に塗布される。
くは粉体状態で定着ローラ1に直接、若しくは塗布ロー
ラ31に接触させて低粘度化させ間接的に定着ローラ1
表面に塗布される。
【0062】このときの離型剤Rの粘度としては、10
5cSt以下、好ましくは104cSt以下とすること
が、定着ローラへの均一な塗布性、実際の定着時のオフ
セットに対して好ましい。
5cSt以下、好ましくは104cSt以下とすること
が、定着ローラへの均一な塗布性、実際の定着時のオフ
セットに対して好ましい。
【0063】前述した離型剤Rに用いられる樹脂として
は、室温状態では固形状態で定着温度領域において液状
化するシリコーンを含むポリマーであり、例えばジメチ
ル系、メチルフェニル系、メチル水素系、クロル系、ニ
トリル系またはアミノ変性系、エポキシ変性系、カルボ
キシル変性系、カルビノール変性系、メタクリル変性
系、メルカプト変性系、フェノール変性系、片末端反応
性系、異種官能基変性系、ポリエーテル変性系、メチル
スチリル変性系、アルキル変性系、高級脂肪酸エステル
変性系、親水性特殊変性系、高級アルコキシ系、高級脂
肪酸含有系、フッ素変性系などのシリコーン若しくは上
記シリコーンのオイルを添加された例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレンのようなオレフィン樹脂、ポリメタ
クリル酸エステル、メタクリル酸共重合体、アクリル酸
共重合体のようなアクリル樹脂、スチレン−アクリル共
重合体などのスチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリ塩化ビニル等各種のビニル樹脂、重合脂
肪変性ポリアミドのようなポリアミド樹脂、フタル酸樹
脂、マレイン酸樹脂のようなアルキド樹脂、エポキシ樹
脂、フェノールホルムアルデヒド樹脂のような合成樹
脂、さらにはポリエステル樹脂等を用いることができ
る。
は、室温状態では固形状態で定着温度領域において液状
化するシリコーンを含むポリマーであり、例えばジメチ
ル系、メチルフェニル系、メチル水素系、クロル系、ニ
トリル系またはアミノ変性系、エポキシ変性系、カルボ
キシル変性系、カルビノール変性系、メタクリル変性
系、メルカプト変性系、フェノール変性系、片末端反応
性系、異種官能基変性系、ポリエーテル変性系、メチル
スチリル変性系、アルキル変性系、高級脂肪酸エステル
変性系、親水性特殊変性系、高級アルコキシ系、高級脂
肪酸含有系、フッ素変性系などのシリコーン若しくは上
記シリコーンのオイルを添加された例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレンのようなオレフィン樹脂、ポリメタ
クリル酸エステル、メタクリル酸共重合体、アクリル酸
共重合体のようなアクリル樹脂、スチレン−アクリル共
重合体などのスチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリ塩化ビニル等各種のビニル樹脂、重合脂
肪変性ポリアミドのようなポリアミド樹脂、フタル酸樹
脂、マレイン酸樹脂のようなアルキド樹脂、エポキシ樹
脂、フェノールホルムアルデヒド樹脂のような合成樹
脂、さらにはポリエステル樹脂等を用いることができ
る。
【0064】このように離型剤Rが室温状態では固形状
態で定着温度領域において液状化するシリコーンを含む
ポリマーであることにより、定着ローラ1の表面を形成
するシリコーンゴム層6との濡れ性がよくなるため、定
着ローラ1表面への離型剤Rの均一な薄層塗布が可能と
なる。
態で定着温度領域において液状化するシリコーンを含む
ポリマーであることにより、定着ローラ1の表面を形成
するシリコーンゴム層6との濡れ性がよくなるため、定
着ローラ1表面への離型剤Rの均一な薄層塗布が可能と
なる。
【0065】本実施形態においては、離型剤塗布ローラ
31表面が150℃に熱せられたとき、10〜103c
Stとなるシリコーンアクリル樹脂を用いることによ
り、定着ローラに対する塗布性、耐オフセット性及び透
明性に優れた定着画像を出力できる。
31表面が150℃に熱せられたとき、10〜103c
Stとなるシリコーンアクリル樹脂を用いることによ
り、定着ローラに対する塗布性、耐オフセット性及び透
明性に優れた定着画像を出力できる。
【0066】このような離型剤Rの定着ローラ1への適
正な塗布量としては、A4サイズの転写紙1枚あたり
0.01〜0.2g、好ましくは0.03〜0.1gで
ある。
正な塗布量としては、A4サイズの転写紙1枚あたり
0.01〜0.2g、好ましくは0.03〜0.1gで
ある。
【0067】定着ローラ清掃手段4aは、定着ローラ1
のシリコーンゴム層6表面の付着物(トナー樹脂やシリ
カ、アルミナ等のトナー外添剤および紙の諸成分等)を
清掃する。
のシリコーンゴム層6表面の付着物(トナー樹脂やシリ
カ、アルミナ等のトナー外添剤および紙の諸成分等)を
清掃する。
【0068】同様に、加圧ローラ清掃手段4bは、加圧
ローラ2のフッ素樹脂層10表面の付着物を清掃する。
ローラ2のフッ素樹脂層10表面の付着物を清掃する。
【0069】ここでそれぞれの清掃部材は、クリーニン
グ部材である繊維状のクリーニングウエブである耐熱性
不織布ノーメックス(商品名)等が用いられる。
グ部材である繊維状のクリーニングウエブである耐熱性
不織布ノーメックス(商品名)等が用いられる。
【0070】本発明に用いられる定着ローラ1は、芯が
ね5上にゴム層6として、2mm厚のジメチルシリコー
ンゴムを用いた単層構成の弾性ローラである。
ね5上にゴム層6として、2mm厚のジメチルシリコー
ンゴムを用いた単層構成の弾性ローラである。
【0071】これら定着ローラ1のゴム層材質として
は、加硫方法及び加硫温度にしたがって、周知のRTV
シリコーンゴム(室温加硫)、LTVシリコーンゴム
(低温加硫)、HTVシリコーンゴム(高温加硫)が用
いられ、ジメチルシリコーンゴム以外にもメチルビニル
系、メチルフェニルビニル系、メチルフルオロアルキル
系のシリコーンゴムを使用することができる。
は、加硫方法及び加硫温度にしたがって、周知のRTV
シリコーンゴム(室温加硫)、LTVシリコーンゴム
(低温加硫)、HTVシリコーンゴム(高温加硫)が用
いられ、ジメチルシリコーンゴム以外にもメチルビニル
系、メチルフェニルビニル系、メチルフルオロアルキル
系のシリコーンゴムを使用することができる。
【0072】また、本発明に用いる定着ローラのシリコ
ーンゴム材質としては、架橋密度が高いものが望まし
い。
ーンゴム材質としては、架橋密度が高いものが望まし
い。
【0073】また、シリコーンゴム中に充填剤として、
シリカ、けいそう土、石英粉、炭酸カルシウム等を入れ
ることもできる。但し、この充填剤量が過剰になると定
着ローラの離型性が低下するので、離型性とゴムの膨潤
度合いとのかねあいで適性量は決定される。
シリカ、けいそう土、石英粉、炭酸カルシウム等を入れ
ることもできる。但し、この充填剤量が過剰になると定
着ローラの離型性が低下するので、離型性とゴムの膨潤
度合いとのかねあいで適性量は決定される。
【0074】また、定着ローラ1のゴム層構成は、表層
を上記ゴム材質とした積層構成のローラとすることもで
きる。
を上記ゴム材質とした積層構成のローラとすることもで
きる。
【0075】更に、この弾性層の厚み、硬度等を最適化
することにより、定着時の記録材のしわを防止したり、
記録材とローラとの接触面積が調整される。
することにより、定着時の記録材のしわを防止したり、
記録材とローラとの接触面積が調整される。
【0076】このような定着ローラ1は成形後、例えば
ジメチルシリコーンオイル(信越化学(株)製KF9
6:100cSt)の200℃のオイルバス中に浸漬
し、予めゴム中にオイル含浸される。
ジメチルシリコーンオイル(信越化学(株)製KF9
6:100cSt)の200℃のオイルバス中に浸漬
し、予めゴム中にオイル含浸される。
【0077】これはシリコーンゴムに予めシリコーンオ
イルを含浸しておくと初期的なオフセットに対して効果
的であるとともに、表面に塗布される離型剤との濡れ性
が格段に向上するためである。
イルを含浸しておくと初期的なオフセットに対して効果
的であるとともに、表面に塗布される離型剤との濡れ性
が格段に向上するためである。
【0078】ここで含浸しておくシリコーンオイルとし
ては、ゴムに対する重量比として20%以内、好ましく
は5〜10%のジメチルシリコーンオイルであるが、メ
チルフェニルシリコーンオイル等、特に種類は選ばな
い。
ては、ゴムに対する重量比として20%以内、好ましく
は5〜10%のジメチルシリコーンオイルであるが、メ
チルフェニルシリコーンオイル等、特に種類は選ばな
い。
【0079】この含浸方法としては、シリコーンゴムを
シリコーンオイル中に浸漬することにより含浸してもよ
いし、シリコーンゴムの配合中にシリコーンオイルを内
添して含浸させてもよい。
シリコーンオイル中に浸漬することにより含浸してもよ
いし、シリコーンゴムの配合中にシリコーンオイルを内
添して含浸させてもよい。
【0080】離型剤塗布ローラ31は、表面が定着ロー
ラ1と同様にジメチルシリコーンゴム材料を表層とする
アルミパイプからなる。
ラ1と同様にジメチルシリコーンゴム材料を表層とする
アルミパイプからなる。
【0081】離型剤Rに対して定着ローラ1表面の熱を
素早く伝導するため、低熱容量化するためにアルミパイ
プを中空化し、ゴム層を0.5mmと薄層化している。
素早く伝導するため、低熱容量化するためにアルミパイ
プを中空化し、ゴム層を0.5mmと薄層化している。
【0082】塗布量規制ブレード32は、SUS板にシ
リコーンゴムを張り付けた弾性ブレードであり、離型剤
塗布ローラ31の回転方向に対して、カウンタ方向に当
接される。
リコーンゴムを張り付けた弾性ブレードであり、離型剤
塗布ローラ31の回転方向に対して、カウンタ方向に当
接される。
【0083】回収ローラ33は、離型剤塗布ローラ31
表面のジメチルシリコーンゴムよりも離型剤の付着性が
高い、例えばSUSの丸棒等が用いられる。
表面のジメチルシリコーンゴムよりも離型剤の付着性が
高い、例えばSUSの丸棒等が用いられる。
【0084】回収ブレード34は、塗布量規制ブレード
32と同様に、SUS板にシリコーンゴムを張り付けた
弾性ブレードである。
32と同様に、SUS板にシリコーンゴムを張り付けた
弾性ブレードである。
【0085】本発明に係わる定着装置は、定着時にトナ
ーの混色を行なうフルカラー画像形成装置の定着におい
て特に有効であるが、白黒画像定着装置にも有効であ
る。
ーの混色を行なうフルカラー画像形成装置の定着におい
て特に有効であるが、白黒画像定着装置にも有効であ
る。
【0086】本構成のような画像定着装置及び画像定着
方法に、上記の如き画像定着用離型剤を用いることによ
り、 1)画像定着装置等の昇温部以外では離型剤が固体化す
るため、画像形成装置を運搬若しくは室内移動する際の
振動、傾斜等により離型剤が機械内外に溢れ、床等を汚
染することがない。 2)定着工程終了後の離型剤は固体化するため、オイル
のようなベタツキ感覚がなくクリーンな廃液の回収、処
理が可能となる。 3)定着工程に寄与して記録材表面に微量に残留する離
型剤が固体化するため、トナー画像部表面、特にOHP
(オーバーヘッドプロジェクタ)紙表面のベタツキ感覚
がない。 4)記録材両面(裏表)への画像形成を行う際に、最初
の記録材片面へのトナー画像定着後、画像表面へ定着離
型剤が微量に残留するが、即座に固体化しているため、
次のこの記録材の残りの片面に画像形成を行う工程にお
いて、この記録材に残留した離型剤が記録材搬送経路中
へ転着し、記録材の搬送不良を発生したり、間接的に感
光体表面に転着し画像汚れ等の画像欠陥を発生すること
がない。 5)定着ローラのシリコーンゴム材料への離型剤浸入に
よるローラの膨潤がない。
方法に、上記の如き画像定着用離型剤を用いることによ
り、 1)画像定着装置等の昇温部以外では離型剤が固体化す
るため、画像形成装置を運搬若しくは室内移動する際の
振動、傾斜等により離型剤が機械内外に溢れ、床等を汚
染することがない。 2)定着工程終了後の離型剤は固体化するため、オイル
のようなベタツキ感覚がなくクリーンな廃液の回収、処
理が可能となる。 3)定着工程に寄与して記録材表面に微量に残留する離
型剤が固体化するため、トナー画像部表面、特にOHP
(オーバーヘッドプロジェクタ)紙表面のベタツキ感覚
がない。 4)記録材両面(裏表)への画像形成を行う際に、最初
の記録材片面へのトナー画像定着後、画像表面へ定着離
型剤が微量に残留するが、即座に固体化しているため、
次のこの記録材の残りの片面に画像形成を行う工程にお
いて、この記録材に残留した離型剤が記録材搬送経路中
へ転着し、記録材の搬送不良を発生したり、間接的に感
光体表面に転着し画像汚れ等の画像欠陥を発生すること
がない。 5)定着ローラのシリコーンゴム材料への離型剤浸入に
よるローラの膨潤がない。
【0087】(第2実施形態)本実施形態においては、
定着部材として定着ローラの代わりに定着フィルム(ベ
ルト)を用いた本発明の画像定着装置について説明す
る。
定着部材として定着ローラの代わりに定着フィルム(ベ
ルト)を用いた本発明の画像定着装置について説明す
る。
【0088】図5はエンドレスベルトタイプのフィルム
材を用いたフィルム加熱方式の加熱定着装置の概略構成
図であり、離型剤等は第1実施形態と同様であるので説
明を省略する。
材を用いたフィルム加熱方式の加熱定着装置の概略構成
図であり、離型剤等は第1実施形態と同様であるので説
明を省略する。
【0089】401はエンドレスベルトタイプの薄膜耐
熱性のフィルム材(以下、エンドレスフィルム又はフィ
ルムと記す)である。このフィルム材401の構成は後
述する。402は加圧ローラ、403は加熱体(サーマ
ルヒータ)、404はフィルムの駆動をする駆動ロー
ラ、405はフィルムテンションローラを兼ねる従動ロ
ーラである。
熱性のフィルム材(以下、エンドレスフィルム又はフィ
ルムと記す)である。このフィルム材401の構成は後
述する。402は加圧ローラ、403は加熱体(サーマ
ルヒータ)、404はフィルムの駆動をする駆動ロー
ラ、405はフィルムテンションローラを兼ねる従動ロ
ーラである。
【0090】駆動ローラ404、従動ローラ405、加
熱体403は互いに略平行に配置され、この三部材間に
フィルム401は懸回張設されている。
熱体403は互いに略平行に配置され、この三部材間に
フィルム401は懸回張設されている。
【0091】駆動ローラ404、従動ローラ405はそ
れぞれの両端部を軸受け部材間(図示せず)に回転自由
に軸受け支持される。加熱体403は不動部材(図示せ
ず)に固定支持させた定着部材である。
れぞれの両端部を軸受け部材間(図示せず)に回転自由
に軸受け支持される。加熱体403は不動部材(図示せ
ず)に固定支持させた定着部材である。
【0092】駆動ローラ404は駆動系(図示せず)に
より図面上、反時計方向に回転駆動され、フィルム40
1は駆動ローラ404の回転駆動に伴い、駆動ローラ4
04の外周面とフィルム内面、及びそれぞれのフィルム
間での摩擦力により搬送力が与えられて、フィルム内面
が加熱体403の加熱面を摺動しながら、駆動ローラ4
04、従動ローラ405、加熱体403の三部材間を図
面上矢印aの反時計方向に、また被加熱材として転写紙
Pの搬送速度と略同じ周速度をもって回転駆動される。
より図面上、反時計方向に回転駆動され、フィルム40
1は駆動ローラ404の回転駆動に伴い、駆動ローラ4
04の外周面とフィルム内面、及びそれぞれのフィルム
間での摩擦力により搬送力が与えられて、フィルム内面
が加熱体403の加熱面を摺動しながら、駆動ローラ4
04、従動ローラ405、加熱体403の三部材間を図
面上矢印aの反時計方向に、また被加熱材として転写紙
Pの搬送速度と略同じ周速度をもって回転駆動される。
【0093】加圧ローラ402は、シリコーンゴム等の
耐熱性を有するゴム弾性体であり、一般的な加圧ローラ
同様、表面離型性を高めるためゴム弾性体上に、PF
A、PTFEといった高離型性スキン層が形成される。
耐熱性を有するゴム弾性体であり、一般的な加圧ローラ
同様、表面離型性を高めるためゴム弾性体上に、PF
A、PTFEといった高離型性スキン層が形成される。
【0094】本実施形態で加圧ローラ402は、外径3
0mmで、7mm厚のシリコーンゴム層上に100μm
厚のPFAチューブを被覆し、これを加熱体403の加
熱面にフィルム401を挟持する形で配設され、例え
ば、0.1〜1.5kg/cm2、望ましくは0.4〜
0.6kg/cm2の当接力をもって加熱体下面に圧接
させ、フィルム401の回転移動と共にフィルム速度と
略同速度をもってフィルム回転移動方向と順方向に回転
する。
0mmで、7mm厚のシリコーンゴム層上に100μm
厚のPFAチューブを被覆し、これを加熱体403の加
熱面にフィルム401を挟持する形で配設され、例え
ば、0.1〜1.5kg/cm2、望ましくは0.4〜
0.6kg/cm2の当接力をもって加熱体下面に圧接
させ、フィルム401の回転移動と共にフィルム速度と
略同速度をもってフィルム回転移動方向と順方向に回転
する。
【0095】406は、フィルム材401の外面に当接
する脂肪酸変性シリコーンのごとき室温状態において固
体化している離型剤Rを含浸させたクリーニング兼離型
剤供給用のフェルトパッドである。
する脂肪酸変性シリコーンのごとき室温状態において固
体化している離型剤Rを含浸させたクリーニング兼離型
剤供給用のフェルトパッドである。
【0096】このフェルトパッド406でフィルム材4
01表面に塗布された離型剤Rは、離型剤塗布ブレード
407で再度均一塗布される。
01表面に塗布された離型剤Rは、離型剤塗布ブレード
407で再度均一塗布される。
【0097】加熱体403は、フィルム401の軸方向
(フィルムの回転移動方向aとの直交方向で、以下フィ
ルム幅方向と記す)を長手方向とする低熱容量線状発熱
体である。
(フィルムの回転移動方向aとの直交方向で、以下フィ
ルム幅方向と記す)を長手方向とする低熱容量線状発熱
体である。
【0098】本実施形態では、ヒータ基板403aと、
この基板の下面の略中央部に長手方向に沿って細帯状ま
たは線状に形成具備させた通電発熱体層403bと、こ
の通電発熱体層403bを含む基板下面を約10μm厚
で被覆させた表面保護層である耐熱ガラス403cと、
基板403aの上面に設けた検温素子403dと、この
基板を断熱支持するヒータ支持体403e等からなる。
この基板の下面の略中央部に長手方向に沿って細帯状ま
たは線状に形成具備させた通電発熱体層403bと、こ
の通電発熱体層403bを含む基板下面を約10μm厚
で被覆させた表面保護層である耐熱ガラス403cと、
基板403aの上面に設けた検温素子403dと、この
基板を断熱支持するヒータ支持体403e等からなる。
【0099】ヒータ基板403aは耐熱性、絶縁性、低
熱容量の部材であり、一例として、厚さ1mm、幅5〜
10mm、長さ310mmのアルミナ基板である。
熱容量の部材であり、一例として、厚さ1mm、幅5〜
10mm、長さ310mmのアルミナ基板である。
【0100】発熱体層403bは例えば、Ag/Pd
(銀パラジウム)・Ta2N等の電気抵抗材料からなる
厚さ約10μm、幅1〜3mmのスクリーン印刷等によ
り形成された塗工層である。
(銀パラジウム)・Ta2N等の電気抵抗材料からなる
厚さ約10μm、幅1〜3mmのスクリーン印刷等によ
り形成された塗工層である。
【0101】検温素子403dは例えば、基板上面にス
クリーン印刷等で塗工したPt膜等の低熱容量の測温抵
抗体、基板上面の略中央部に熱伝導性の良いシリコーン
系接着剤等により接着した低熱容量のNTCサーミスタ
等である。
クリーン印刷等で塗工したPt膜等の低熱容量の測温抵
抗体、基板上面の略中央部に熱伝導性の良いシリコーン
系接着剤等により接着した低熱容量のNTCサーミスタ
等である。
【0102】ヒータ支持体403eはヒータ403a〜
403dを定着装置及び複写装置全体に対して断熱支持
するもので、断熱性、高耐熱性、剛性を有する、例えば
ポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリ
イミド、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー等
の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミックス、金
属、ガラス等との複合材料からなる。
403dを定着装置及び複写装置全体に対して断熱支持
するもので、断熱性、高耐熱性、剛性を有する、例えば
ポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリ
イミド、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー等
の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミックス、金
属、ガラス等との複合材料からなる。
【0103】発熱体層403bに通電されると発熱して
ヒータ基板aが昇温する。このヒータ基板403aの温
度が検温素子403dにより検温され、制御回路(図示
せず)へフィードバックし、発熱体層403bに対する
通電制御がなされて加熱体403の温度が所定の定着温
度(例えば、180℃)に制御される。
ヒータ基板aが昇温する。このヒータ基板403aの温
度が検温素子403dにより検温され、制御回路(図示
せず)へフィードバックし、発熱体層403bに対する
通電制御がなされて加熱体403の温度が所定の定着温
度(例えば、180℃)に制御される。
【0104】ここで通電は、例えば、DC100Vの周
期20msのパルス状波形で、検温素子403dにより
制御された所望の温度、エネルギー放出量に応じたパル
スを、そのパルス幅を変化させて与える。概略、パルス
幅は、0.5〜5msとなる。あるいは、AC100V
で、検温素子403dのヒータ基板検知温度に応じてト
ライアックを含む通電制御回路(図示せず)により通電
する位相角を制御することにより通電電力を制御する。
期20msのパルス状波形で、検温素子403dにより
制御された所望の温度、エネルギー放出量に応じたパル
スを、そのパルス幅を変化させて与える。概略、パルス
幅は、0.5〜5msとなる。あるいは、AC100V
で、検温素子403dのヒータ基板検知温度に応じてト
ライアックを含む通電制御回路(図示せず)により通電
する位相角を制御することにより通電電力を制御する。
【0105】Pは記録材として、未定着トナー画像Ta
を担持した記録材である。記録材Pは画像形成機構部I
I、IIIから、フィルム401を挟んで加熱体403
と加圧ローラ402とで形成される加熱定着部N1(圧
接部、定着ニップ部)に進入して、未定着トナー画像面
が記録紙Pの搬送速度と略同一速度で同方向に回転移動
状態のフィルム外面に密着してこのフィルム401と一
緒に重なり、加熱定着部N1を挟圧力を受けつつ通過し
ていく。
を担持した記録材である。記録材Pは画像形成機構部I
I、IIIから、フィルム401を挟んで加熱体403
と加圧ローラ402とで形成される加熱定着部N1(圧
接部、定着ニップ部)に進入して、未定着トナー画像面
が記録紙Pの搬送速度と略同一速度で同方向に回転移動
状態のフィルム外面に密着してこのフィルム401と一
緒に重なり、加熱定着部N1を挟圧力を受けつつ通過し
ていく。
【0106】これにより、記録材P上のトナー画像Ta
は加熱定着部N1において、加熱・加圧を受け軟化溶融
トナー画像Tbとなる。
は加熱定着部N1において、加熱・加圧を受け軟化溶融
トナー画像Tbとなる。
【0107】ヒータ支持体403eの曲率半径約2mm
程度の曲率の大きい分離部S(エッジ部)において、急
角度(屈曲角度θが約50°)で走行方向が転向され
る。
程度の曲率の大きい分離部S(エッジ部)において、急
角度(屈曲角度θが約50°)で走行方向が転向され
る。
【0108】これによりフィルム401と重なった状態
で加熱定着部N1を通過して搬送された記録紙Pは、こ
の分離部Sにおいてフィルム401から曲率分離し排出
され、定着状態Tcとなる。
で加熱定着部N1を通過して搬送された記録紙Pは、こ
の分離部Sにおいてフィルム401から曲率分離し排出
され、定着状態Tcとなる。
【0109】加熱体403はヒータ基板403a、発熱
体層403b、表面保護層403c、検温素子403d
の熱容量が小さく、これが支持体403eにより断熱さ
れているので、加熱定着部N1におけるヒータ基板40
3aの温度は短時間にトナーの記録紙Pへの定着可能温
度に達し(クイックスタート性)、加熱体403を予め
通電発熱しておくスタンバイ温調の必要がなく、省エネ
ルギーが実現できるとともに機内昇温も防止できる。
体層403b、表面保護層403c、検温素子403d
の熱容量が小さく、これが支持体403eにより断熱さ
れているので、加熱定着部N1におけるヒータ基板40
3aの温度は短時間にトナーの記録紙Pへの定着可能温
度に達し(クイックスタート性)、加熱体403を予め
通電発熱しておくスタンバイ温調の必要がなく、省エネ
ルギーが実現できるとともに機内昇温も防止できる。
【0110】フィルム材401はエンドレスベルト状に
限らず、ローラ巻きの有端の長尺フィルムとし、それを
繰り出し軸から巻き取り軸へ加熱体を経由させて所定の
速度をもって走行させるような構成の装置とすることも
できる。
限らず、ローラ巻きの有端の長尺フィルムとし、それを
繰り出し軸から巻き取り軸へ加熱体を経由させて所定の
速度をもって走行させるような構成の装置とすることも
できる。
【0111】図6は本発明による定着フィルムの実施例
を示す層構成断面模式図であり、401aは定着フィル
ムの基層(ベースフィルム)としての、耐熱性樹脂で例
えば、ポリエステル、PET(ポリエチレンテレフタレ
ート)、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリ
テトラフルオロエチレン)、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルエー
テルケトン、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、アルミ
ニウム、ニッケル等の金属シート、またはこれらとセラ
ミックス、金属、ガラス等との複合材料からなる。
を示す層構成断面模式図であり、401aは定着フィル
ムの基層(ベースフィルム)としての、耐熱性樹脂で例
えば、ポリエステル、PET(ポリエチレンテレフタレ
ート)、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリ
テトラフルオロエチレン)、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルエー
テルケトン、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、アルミ
ニウム、ニッケル等の金属シート、またはこれらとセラ
ミックス、金属、ガラス等との複合材料からなる。
【0112】401bは、例えば100μm厚の耐熱性
を有する高離型層で、例えば実施例1と同様のシリコー
ンゴムが用いられる。
を有する高離型層で、例えば実施例1と同様のシリコー
ンゴムが用いられる。
【0113】また、フィルムの構成としては、これら耐
熱性シートの表面抵抗が109Ω以下の低抵抗層である
ことがより好ましい。
熱性シートの表面抵抗が109Ω以下の低抵抗層である
ことがより好ましい。
【0114】これらの定着フィルムは、トータルの厚さ
が300μm以下、好ましくは150μm以下であり、
本実施形態では、定着フィルムの基層(ベースフィル
ム)401aとして、20μm厚のポリイミドフィル
ム、高離型層401bとして、カーボン分散により低抵
抗化した100μm厚のジメチルシリコーンゴム層を塗
布している。
が300μm以下、好ましくは150μm以下であり、
本実施形態では、定着フィルムの基層(ベースフィル
ム)401aとして、20μm厚のポリイミドフィル
ム、高離型層401bとして、カーボン分散により低抵
抗化した100μm厚のジメチルシリコーンゴム層を塗
布している。
【0115】(第3実施形態)本実施形態においては、
離型剤塗布手段として、図7に示すように定着ローラ清
掃手段4aを兼用させた装置を用いた画像定着装置につ
いて説明する。
離型剤塗布手段として、図7に示すように定着ローラ清
掃手段4aを兼用させた装置を用いた画像定着装置につ
いて説明する。
【0116】離型剤等は第1実施形態と同様であるので
説明を省略する。
説明を省略する。
【0117】定着ローラ清掃手段4aは、定着ローラ1
のシリコーンゴム層6表面の付着物(トナー樹脂やシリ
カ、アルミナ等のトナー外添剤および紙の諸成分等)を
清掃すると同時に離型剤Rを定着ローラ1の表面に供給
する。
のシリコーンゴム層6表面の付着物(トナー樹脂やシリ
カ、アルミナ等のトナー外添剤および紙の諸成分等)を
清掃すると同時に離型剤Rを定着ローラ1の表面に供給
する。
【0118】ここで清掃部材414は、クリーニング部
材である繊維状のクリーニングウエブである耐熱性不織
布ノーメックス(商品名)等が用いられ、芯がねに巻か
れた供給ウエブ411は当接ローラ412により定着ロ
ーラ表面に押しつけられ、図示しない駆動モータにより
回転される巻き取りローラ413により適当量搬送され
る。
材である繊維状のクリーニングウエブである耐熱性不織
布ノーメックス(商品名)等が用いられ、芯がねに巻か
れた供給ウエブ411は当接ローラ412により定着ロ
ーラ表面に押しつけられ、図示しない駆動モータにより
回転される巻き取りローラ413により適当量搬送され
る。
【0119】このとき、清掃部材上に当接される離型剤
Rは、第1実施形態で説明したものが用いられるが、定
着ローラ1の昇温に伴い溶融することによりウエブを浸
透して定着ローラ表面に供給される。
Rは、第1実施形態で説明したものが用いられるが、定
着ローラ1の昇温に伴い溶融することによりウエブを浸
透して定着ローラ表面に供給される。
【0120】ここで、当接ローラ412は、少なくとも
表層がシリコーンスポンジからなり、清掃部材414を
挟持して当接ローラ412と定着ローラ1により形成さ
れるニップを広範囲にしている。
表層がシリコーンスポンジからなり、清掃部材414を
挟持して当接ローラ412と定着ローラ1により形成さ
れるニップを広範囲にしている。
【0121】本実施形態のようにウエブ状の部材により
離型剤供給する場合においては、清掃部材414上に離
型剤Rがある系としたが、予め清掃部材414に離型剤
Rを浸透しておいてもよい。
離型剤供給する場合においては、清掃部材414上に離
型剤Rがある系としたが、予め清掃部材414に離型剤
Rを浸透しておいてもよい。
【0122】このとき浸透量としては、ウエブの単位面
積当り0.5〜16g/m2、より好ましくは2〜10
g/m2とする。
積当り0.5〜16g/m2、より好ましくは2〜10
g/m2とする。
【0123】本実施形態において、離型剤塗布手段と定
着ローラ清掃手段4aを兼用させた装置としたが、それ
ぞれ別個に設置することもできる。
着ローラ清掃手段4aを兼用させた装置としたが、それ
ぞれ別個に設置することもできる。
【0124】また、ウエブ以外にも、実施形態に用いら
れた耐熱性のフェルト状の材質により離型剤塗布及び定
着ローラ清掃を行うこともできる。
れた耐熱性のフェルト状の材質により離型剤塗布及び定
着ローラ清掃を行うこともできる。
【0125】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
具体的に説明する。
具体的に説明する。
【0126】<実施例1>本実施例に用いられる離型剤
は、150℃に加熱されたとき粘度が100cSt程度
に液状化するシリコーンアクリル樹脂であり、塗布量と
しては、A4サイズの転写紙1枚あたり0.05gにな
るよう調整した。
は、150℃に加熱されたとき粘度が100cSt程度
に液状化するシリコーンアクリル樹脂であり、塗布量と
しては、A4サイズの転写紙1枚あたり0.05gにな
るよう調整した。
【0127】この離型剤を、離型剤塗布手段を改造した
キヤノン製CLC−500改造機に入れ、フルカラーの
画像出力を行った。
キヤノン製CLC−500改造機に入れ、フルカラーの
画像出力を行った。
【0128】上記改造機において、定着器設定温度を、
CLC−500での標準設定値の150℃よりも10℃
高い160℃とするとともに、上述したジメチルシリコ
ーンゴム単層の定着ローラを使用した他は、CLC−5
00の製品と同様の定着装置を用いた。
CLC−500での標準設定値の150℃よりも10℃
高い160℃とするとともに、上述したジメチルシリコ
ーンゴム単層の定着ローラを使用した他は、CLC−5
00の製品と同様の定着装置を用いた。
【0129】また、現像剤についても、CLC−500
用の体積平均粒径が約8μmのトナーを有する製品現像
剤を用いた。
用の体積平均粒径が約8μmのトナーを有する製品現像
剤を用いた。
【0130】また、記録材としてはキヤノン製カラーレ
ーザコピア用紙及び1000枚毎のサンプリングの際に
カラーレーザコピア専用OHPシートを用いた。
ーザコピア用紙及び1000枚毎のサンプリングの際に
カラーレーザコピア専用OHPシートを用いた。
【0131】本実施例の構成により10000枚の連続
フルカラーコピーを行い、コピー画像の品質及び装置の
汚れ等を調べた。
フルカラーコピーを行い、コピー画像の品質及び装置の
汚れ等を調べた。
【0132】まず、画像品質については、画像品質を損
なうことなしに、OHPシートのベタツキがなくなっ
た。
なうことなしに、OHPシートのベタツキがなくなっ
た。
【0133】また、定着ローラへのトナー等のオフセッ
トも見られず、ローラの膨潤もみられなかった。
トも見られず、ローラの膨潤もみられなかった。
【0134】<比較例1>上記実施例1で用いたジメチ
ルシリコーンゴム単層の定着ローラとCLC−500専
用のシリコーンオイルを離型剤として使用した定着装置
を実施例1のCLC−500に搭載して、実施例1と同
様に連続フルカラーコピーを行った。
ルシリコーンゴム単層の定着ローラとCLC−500専
用のシリコーンオイルを離型剤として使用した定着装置
を実施例1のCLC−500に搭載して、実施例1と同
様に連続フルカラーコピーを行った。
【0135】シリコーンオイルの塗布量としては、A4
サイズの転写紙1枚あたり0.05gになるよう調整し
た。
サイズの転写紙1枚あたり0.05gになるよう調整し
た。
【0136】本比較例ではOHPシート表面にオイルが
付着し、ベタツキ感が不快だった。
付着し、ベタツキ感が不快だった。
【0137】また、約6000枚付近で定着ローラが膨
潤し、異音を発生すると供に定着不良が発生した。
潤し、異音を発生すると供に定着不良が発生した。
【0138】<実施例2>本実施例においては、100
℃に加熱されたとき粘度が約300cStに液状化する
メタクリル変性シリコーン樹脂を前述したフィルム加熱
方式の定着装置の離型剤として用い、実施例1と同様の
CLC−500改造機にこの定着装置を搭載して連続フ
ルカラーコピーを行った。
℃に加熱されたとき粘度が約300cStに液状化する
メタクリル変性シリコーン樹脂を前述したフィルム加熱
方式の定着装置の離型剤として用い、実施例1と同様の
CLC−500改造機にこの定着装置を搭載して連続フ
ルカラーコピーを行った。
【0139】上記改造機において、定着器設定温度を1
80℃とし、離型剤塗布量はA4サイズの転写紙1枚あ
たり0.06gになるよう調整した。
80℃とし、離型剤塗布量はA4サイズの転写紙1枚あ
たり0.06gになるよう調整した。
【0140】現像剤、記録材等は、実施例1と同様のも
のを用いた。
のを用いた。
【0141】本実施例の構成により10000枚の連続
フルカラーコピーを行い、コピー画像の品質及び装置の
汚れ等を調べた。
フルカラーコピーを行い、コピー画像の品質及び装置の
汚れ等を調べた。
【0142】まず、画像品質については、画像品質を損
なうことなしに、OHPシートのベタツキがなくなっ
た。
なうことなしに、OHPシートのベタツキがなくなっ
た。
【0143】<実施例3>本実施例においては、150
℃に加熱されたとき粘度が100cSt程度に液状化す
るシリコーンアクリル樹脂よりなる離型剤を清掃部材で
ある耐熱性不織布ノーメックス(商品名)に単位面積当
たり3g/m2浸透させ、これを定着ローラに対向させ
ることにより離型剤塗布手段と定着ローラ清掃手段を兼
用させる形態とした。
℃に加熱されたとき粘度が100cSt程度に液状化す
るシリコーンアクリル樹脂よりなる離型剤を清掃部材で
ある耐熱性不織布ノーメックス(商品名)に単位面積当
たり3g/m2浸透させ、これを定着ローラに対向させ
ることにより離型剤塗布手段と定着ローラ清掃手段を兼
用させる形態とした。
【0144】この離型剤塗布手段をキヤノン製CLC−
500改造機に入れ、フルカラーの画像出力を行った。
500改造機に入れ、フルカラーの画像出力を行った。
【0145】上記改造機において、定着器設定温度を1
50℃とし、実施例1と同様に、ジメチルシリコーンゴ
ム単層の定着ローラを使用した他は、CLC−500の
製品と同様の定着装置を用いた。
50℃とし、実施例1と同様に、ジメチルシリコーンゴ
ム単層の定着ローラを使用した他は、CLC−500の
製品と同様の定着装置を用いた。
【0146】現像剤、記録材等は、実施例1と同様のも
のを用いた。
のを用いた。
【0147】本実施例の構成により10000枚の連続
フルカラーコピーを行い、コピー画像の品質及び装置の
汚れ等を調べた。
フルカラーコピーを行い、コピー画像の品質及び装置の
汚れ等を調べた。
【0148】まず、画像品質については、画像品質を損
なうことなしに、OHPシートのベタツキがなくなっ
た。
なうことなしに、OHPシートのベタツキがなくなっ
た。
【0149】また、定着ローラへのトナー等のオフセッ
トも見られず、ローラの膨潤もみられなかった。
トも見られず、ローラの膨潤もみられなかった。
【0150】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、装置を
移動する際の振動、傾斜等により定着装置若しくは離型
剤塗布手段内に収容された画像定着用離型剤が機械内外
を汚染することを防止できる。
移動する際の振動、傾斜等により定着装置若しくは離型
剤塗布手段内に収容された画像定着用離型剤が機械内外
を汚染することを防止できる。
【0151】また、定着の際に余剰となった画像定着用
離型剤の回収、処理を簡易化できる。
離型剤の回収、処理を簡易化できる。
【0152】また、トナー画像部表面特にOHP紙表面
のオイル残りによるベタツキを防止し、更に、記録材両
面(裏表)へのトナー画像定着時のオイル転着による記
録材搬送不良及び画像汚れを防止できる。
のオイル残りによるベタツキを防止し、更に、記録材両
面(裏表)へのトナー画像定着時のオイル転着による記
録材搬送不良及び画像汚れを防止できる。
【0153】また、定着ローラを構成するシリコーンゴ
ムの膨潤を、簡単かつ安価な定着ローラで防止でき、オ
フセットに対して強く耐久寿命を長くすることができ
る。
ムの膨潤を、簡単かつ安価な定着ローラで防止でき、オ
フセットに対して強く耐久寿命を長くすることができ
る。
【図1】本発明の画像定着装置の一実施例を示す概略構
成図である。
成図である。
【図2】本発明の画像定着装置に用いる離型剤塗布手段
の一実施例を示す概略構成図である。
の一実施例を示す概略構成図である。
【図3】本発明の画像定着装置を用いたフルカラー画像
形成装置の概略構成図である。
形成装置の概略構成図である。
【図4】従来の画像定着装置の一実施例を示す概略構成
図である。
図である。
【図5】本発明の画像定着装置においてフィルム型の定
着装置を用いた場合の他の実施例を示す概略構成図であ
る。
着装置を用いた場合の他の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図6】図5で用いられたフィルム型の定着装置の定着
フィルムの構成断面図である。
フィルムの構成断面図である。
【図7】本発明の画像定着装置に用いる離型剤塗布手段
の他の実施例を示す概略構成図である。
の他の実施例を示す概略構成図である。
1 定着ローラ 2 加圧ローラ 3 離型剤塗布手段 4a、4b ローラ清掃手段 5、8 芯がね 6 ゴム層 7、11 ヒータ 31 離型剤塗布ローラ 32 塗布量規制ブレード 33 回収ローラ 34 回収ブレード R シリコーンオイル(離型剤) T トナー P 記録紙
Claims (6)
- 【請求項1】 トナー像面に接触する定着部材と加圧部
材とを押圧接触させて回転駆動させ、未定着のトナー像
を担持した記録材を該定着部材と加圧部材間に挟持搬送
して加熱および加圧することにより、記録材上にトナー
像を定着させる画像定着装置において、 少なくとも該定着部材の表面がシリコーンゴムよりな
り、室温状態では固形状態で定着温度領域において液状
化するような離型剤を該定着部材表面に塗布したうえで
定着することを特徴とする画像定着装置。 - 【請求項2】 上記離型剤が、室温状態では固形状態で
定着温度領域において液状化するシリコーンを含むポリ
マーであることを特徴とする請求項1に記載の画像定着
装置。 - 【請求項3】 上記定着部材がローラ形状又はフィルム
形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画
像定着装置。 - 【請求項4】 トナー像面に接触する定着部材と加圧部
材とを押圧接触させて回転駆動させ、未定着のトナー像
を担持した記録材を該定着部材と加圧部材間に挟持搬送
して加熱および加圧することにより、記録材上にトナー
像を定着させる画像定着方法において、 少なくとも該定着部材の表面がシリコーンゴムよりな
り、室温状態では固形状態で定着温度領域において液状
化するような離型剤を該定着部材表面に塗布したうえで
定着することを特徴とする画像定着方法。 - 【請求項5】 上記離型剤が、室温状態では固形状態で
定着温度領域において液状化するシリコーンを含むポリ
マーであることを特徴とする請求項4に記載の画像定着
方法。 - 【請求項6】 上記定着部材がローラ形状又はフィルム
形状であることを特徴とする請求項4又は5に記載の画
像定着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15419497A JPH112985A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 画像定着装置及び画像定着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15419497A JPH112985A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 画像定着装置及び画像定着方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH112985A true JPH112985A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15578901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15419497A Withdrawn JPH112985A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 画像定着装置及び画像定着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH112985A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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