JPH11297406A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH11297406A
JPH11297406A JP10095622A JP9562298A JPH11297406A JP H11297406 A JPH11297406 A JP H11297406A JP 10095622 A JP10095622 A JP 10095622A JP 9562298 A JP9562298 A JP 9562298A JP H11297406 A JPH11297406 A JP H11297406A
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JP
Japan
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connector
contact
contacts
tip
card
Prior art date
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Pending
Application number
JP10095622A
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English (en)
Inventor
Shigenori Koike
重徳 小池
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Kel Corp
Original Assignee
Kel Corp
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Publication date
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  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面上に並んで配設された複数の平板状コン
タクトとの接続を行うことができるとともに、相手コネ
クタの押し付け時にもコネクタおよびこのコネクタが取
り付けられている基板にたわみを生じることがないコネ
クタを得る。 【解決手段】 金属の導電材料によって形成されたコネ
クタ側信号用コンタクト33の先端突起部331e,3
32eがハウジング31の上面から上方に突出して構成
されており、先端突起部331e,332eは下動可能
であるとともに、その下動に抗して先端突起部331
e,332eを上方に付勢する付勢力を有している。そ
して、カード側信号用コンタクト95がコネクタ側信号
用コンタクト33に当接するようにミニチュアカード9
を上方から押し付けたときに、先端突起部331e,3
32eが下動されて付勢力を受けることによりコネクタ
側信号用コンタクト33とカード側信号用コンタクト9
5とが当接保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミニチュアカード
(カード状の情報記録媒体)等、平面上に並んで配設さ
れた複数の平板状コンタクトを有する相手コネクタとの
情報のやり取りを行うためのコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】前記のように平面上に並んで配設された
複数の平板状コンタクトを有する相手コネクタの一例と
しては、小型コンピュータ等のメモリ用として用いられ
るカード型のメモリ手段であって、従来のICカードよ
りも小型化されたミニチュアカードがある。図2に示す
ように、ミニチュアカード9は、矩形の板状に形成され
ており、カード本体91の後端面91aには、カード側
電源用コンタクト92を設けているとともに溝93を設
けている。カード側電源用コンタクト92は3個の電源
用コンタクト92a,92b,92cからなり、溝93
は形状の異なる大小2つの溝93a,93bからなる。
ここで、大きい溝93aは位置決めとしての役割を有し
ており、小さい溝93bは電源電圧の異なるミニチュア
カードが入らないようにするための誤挿入防止の役割を
有している。すなわち、ミニチュアカード9は、電源電
圧の違いでこの小さい溝93bの位置が変わるようにな
っているため、電源電圧の異なるミニチュアカードがコ
ネクタに接続されることがない。
【0003】また、カード本体91の裏面91bにおけ
る後端面91a側にはコンタクト配設溝94が左右方向
に伸びて形成されている。このコンタクト配設溝94内
には、前後二列に左右方向に並んで複数のカード側信号
用コンタクト95が配設され、その左右端部には、左嵌
合溝96aおよび右嵌合溝96bからなる嵌合溝96が
形成されている。
【0004】このように構成されたミニチュアカード9
は、ミニチュアカード装着装置に装着された状態で、こ
のカード装着装置内に設けられたコネクタのコネクタ側
信号用コンタクトおよびコネクタ側電源用コンタクト
と、カード側信号用コンタクト95およびカード側電源
用コンタクト92とを接触させることによって、コンピ
ュータとミニチュアカード9との情報のやりとりを行う
ように構成されている。ここで、ミニチュアカード9に
おいては、カード本体91の後端面91aと裏面91b
とに各コンタクト92,95が設けられているため、コ
ネクタにおいては、まずカード側電源用コンタクト92
をコネクタ側電源用コンタクトに押し付けるようにミニ
チュアカード9を斜めに挿入する。その後、カード本体
91の後部を支点としてカード本体91の前部を押し下
げることにより、ミニチュアカード9を回転させてコネ
クタにおけるコネクタ側信号用コンタクトとカード側信
号用コンタクト95とを接続させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、コネクタに設
けられているコネクタ側信号用コンタクトとしては、加
圧導電ゴム方式のコンタクト(いわゆるエラストマコネ
クタ)が用いられていた。このため、コネクタに対して
ミニチュアカード9を強い力で押し付けないと各コンタ
クト間で接触不良が生じやすいという問題があった。ま
た、接触不良を生じないように強い力でミニチュアカー
ド9を押し付けるとコネクタにおける左右方向の中央部
が下方にたわんでしまうという問題もあった。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、小さな押し付け力でも確実にカード側信号
用コンタクト等の平面上に並んで配設された複数の平板
状コンタクトとの接続を行うことができるとともに、相
手コネクタの押し付け時にもコネクタおよびこのコネク
タが取り付けられている基板にたわみを生じることがな
いコネクタを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係るコネクタは、コネクタハウジング内に
複数の突起状コンタクト(例えば、実施形態に記載のコ
ネクタ側信号用コンタクト33)が配設され、これら突
起状コンタクトの各先端突起部がコネクタハウジングの
上面から上方に突出して構成されている。そして、平面
上に並んで配設された複数の平板状コンタクト(例え
ば、実施形態に記載のカード側信号用コンタクト95)
を有する相手コネクタ(例えば、実施形態に記載のミニ
チュアカード9)を、平板状コンタクトが突起状コンタ
クトの先端突起部と当接するようにしてコネクタハウジ
ングの上面に上方から押し付けることにより相手コネク
タと接続されるように構成している。
【0008】複数の突起状コンタクトは金属の導電材料
によって形成されており、それぞれ先端突起部が下動可
能であるとともに、先端突起部の下動に抗して先端突起
部を上方に付勢する付勢力を有している。そして、平板
状コンタクトが突起状コンタクトに当接するように相手
コネクタを上方から押し付けたときに、先端突起部が下
動されて付勢力を受けることにより突起状コンタクトと
前記平板状コンタクトとが当接保持されるようになって
いる。
【0009】このように構成されたコネクタによれば、
相手コネクタを上方から押し付けることによって相手コ
ネクタの平板状コンタクトと当該コネクタの突起状コン
タクトとが接触し、両コネクタ間で信号のやりとりを行
うことができるようになる。このとき、相手コネクタを
押し付けると突起状コンタクトにおける先端突起部が下
動するわけであるが、このように下動した状態では突起
状コンタクトの付勢力が上方に作用しているため、両コ
ネクタを嵌合ではなく押し付けるように構成して両コン
タクトを接触させるようにした場合でも、複数のコンタ
クト同士の接触圧をほぼ等しくすることができ、両コン
タクトの確実な接触を行うことができる。
【0010】なお、上記のコネクタにおいては、複数の
突起状コンタクトを、コネクタハウジングに保持される
保持部(例えば、実施形態に記載の圧入突起331c,
332c)とこの保持部から水平方向に伸びるアーム部
とを有した構成とするとともに、先端突起部をアーム部
の先端から上方に伸びるように形成することが好まし
い。そして、相手コネクタが押し付けられたときにアー
ム部の弾性変形によって先端突起部が上方への付勢力を
有したまま下動可能となるように構成する。これによ
り、簡単な構成で相手コネクタを上方から押し付けた状
態で突起状コンタクトに付勢力を作用させることがで
き、突起状コンタクトと平板状コンタクトとをほぼ均等
な当接力で当接保持させることができる。
【0011】さらに、本発明に係るコネクタにおいて
は、相手コネクタを受容保持可能に構成された相手コネ
クタ保持部材(例えば、実施形態に記載の装着装置本体
1)を有した構成とすることが好ましい。相手コネクタ
保持部材は、相手コネクタを受容保持した状態で相手コ
ネクタをコネクタハウジングの上面に上方から押し付け
て複数の平板状コンタクトと複数の突起状コンタクトと
を接触させるように構成されている。そして、相手コネ
クタ保持部材には、この相手コネクタ保持部材から一体
に繋がってコネクタハウジングの下面に位置する板状の
コネクタ支持板が形成されている。このため、相手コネ
クタが押し付けられたときには、コネクタ支持板が相手
コネクタの押し付け力に抗してコネクタハウジングを下
方から支持する。従って、相手コネクタとの接続時にお
いてもコネクタハウジングにたわみを生ずることがない
ため、突起状コンタクトと平板状コンタクトとの接触不
良を防止することができる。
【0012】なお、本発明に係るコネクタにおいては、
コネクタハウジングに吸着用補助具(例えば、実施形態
に記載のピックアップカバー8)の着脱が可能な補助具
取付部(例えば、実施形態に記載のピックアップカバー
保持溝37)を形成することが好ましい。そして、吸着
用補助具として、吸着用平板部(例えば、実施形態に記
載の吸着部81)と、この吸着用平板部から下方に伸び
るコネクタ取付部(例えば、実施形態に記載の挿入部8
2)とから構成するとともに、吸着用平板部を真空式の
吸着ノズルに吸着させるために必要な面積および滑らか
さを有して形成し、コネクタ取付部を補助具取付部に取
り付けたときにコネクタハウジングの上面側に吸着用平
板部が位置するように構成したものを用いる。
【0013】このような構成とすることにより、複数の
突起状コンタクトの各先端突起部がコネクタハウジング
の上面から上方に突出して構成されているために、上面
に吸着ノズルに吸着させるために必要な面積を得ること
ができないコネクタであっても、吸着用補助具を取り付
けることによってコネクタの上面側で吸着ノズルによる
吸着を行うことができる。従って、吸着ノズルを用いた
ハンドリング装置を用いて基板上等への配設を行わせる
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。まず、図3から図5
を参照して本発明に係るコネクタ3が用いられているミ
ニチュアカード装着装置Sの装着装置本体1の構成につ
いて説明する。装着装置本体1は、フレーム11と、ス
ライダ12と、エジェクタ13とを有して構成されてお
り、コネクタ3はフレーム11に取り付けられている。
【0015】スライダ12は、ミニチュアカード9を保
持した状態でフレーム11に対して前後方向にスライド
自在に構成され、図5(B)に示すように後方(奥側)
にスライドさせた状態においてはスライダ12の後部の
みが下方に移動するように構成されている。なお、この
ようにスライダ12が後方に移動するとともに下方に移
動した状態でロック保持されるようになっており、エジ
ェクタ13を操作することによりこのロック保持が解除
されて、図5(A)に示すようにスライダ12が上動す
るとともに前方(手前側)に戻るようになっている。
【0016】すなわち、スライダ12内にはミニチュア
カード9が後端面91a側から挿入されるが、この挿入
作動を行うことによりミニチュアカード9はスライダ1
2とともにフレーム11内を後方に移動した後、スライ
ダ12の後端部(カード側電源用コンタクト92および
カード側信号用コンタクト95)が下方に移動すること
となる。これにより、前記のようにフレーム11に対し
てスライダ12がロック保持された状態においては、ミ
ニチュアカード9の各コンタクトとコネクタ3の各コン
タクトとが接触することとなる。
【0017】フレーム11はステンレス等の金属の板材
によって形成され、上板111、左側板112、右側板
113、後板118aおよびこの後板118aの下端部
から一体に繋がって水平方向に伸びるコネクタ支持板1
18bからなる。左右側板112,113は上板111
の左右からそれぞれ下方に伸びて形成され、前後方向の
ほぼ中央部にはスライダガイド114,115が形成さ
れている。スライダガイド114,115は、左右側板
112,113を貫通した孔(切り欠き)であり、図5
に示すように後端部114a(図3および図4において
は、スライダガイド115の後端部は他の部材の陰にな
って表されていない)が下方に向かって広がる台形の孔
に形成されている。
【0018】スライダガイド114,115の後方には
エジェクタガイド116,117が形成されている。エ
ジェクタガイド116,117は、左右側板112,1
13の一部を切り欠いて打ち出すことにより外側に突出
するように形成されており、詳細を後述するエジェクタ
13の左右側板132,133が前後方向に移動自在に
係止されるようになっている。
【0019】スライダ12もステンレス等の金属の板材
によって形成され、上板121、左側板122、右側板
(図3および図4においてはフレーム11の右側板11
3の内側に位置しているために表されていない)、後板
124、左保持板126および右保持板127からな
り、左右保持板126,127は左右側板122等の下
端からそれぞれ内側に伸びて形成されている。そして、
これらの各板121等によって囲まれた内側空間におい
てミニチュアカード9を保持することができるようにな
っている。なお、上板121には、丸棒によって略L字
状に形成されたプッシュスプリング15が取り付けられ
ており、ミニチュアカード9を押し込んだときにスライ
ダ12に対してミニチュアカード9を排出させる方向の
力が常時作用するようになっている。
【0020】スライダ12は、スライダガイド114,
115内にスライド突起128,129が挿入された状
態で、フレーム11の内側に保持される。このように保
持された状態においては、スライダ12はフレーム11
に対して上下方向に揺動可能であるとともに前後方向に
移動可能となっている。このような上下の揺動や前後の
移動は、スライダガイド114,115内においてスラ
イド突起128,129が移動可能な量だけ許容され
る。
【0021】このようにしてスライダ12が移動自在に
保持されたフレーム11にはエジェクタ13が保持され
る。エジェクタ13もステンレス等の金属の板材によっ
て形成され、下板131、左側板132および右側板1
33からなる。左右側板132,133は、下板131
の左右からそれぞれ上方に伸びた後に後方に伸びて形成
されている。そして、このエジェクタ13がフレーム1
1に保持された状態においては、スライド突起128,
129が左右側板132,133に形成されたスライド
突起受容溝137等(各図において左側板132に形成
されたスライド突起受容溝は表されていない)の内側に
位置することとなる。
【0022】エジェクタ13の下板131には、前方に
伸びてボタン保持部138が形成され、このボタン保持
部138には樹脂製のエジェクタボタン14が取り付け
られる。また、フレーム11の前部には樹脂製のフラッ
プ18およびフロントパネル19が取り付けられる。な
お、このフラップ18は、フレーム11に対して前後方
向に揺動自在に枢支され、フラップスプリング(図示せ
ず)によって常時前方(各図においては左方)に倒伏す
るように付勢されている。
【0023】このように構成された装着装置本体1によ
れば、図5(A)に示すようにミニチュアカード9が挿
入されていない状態においては、フレーム11とスライ
ダ12との間に設けられたスライダスプリング16によ
って、スライダ12は上方に付勢された状態となる。ま
た、フレーム11とエジェクタ13とを繋いでエジェク
タスプリング17が配設されているため、スライド突起
受容溝137等における傾斜部にスライド突起128,
129が当接した状態で保持される。このため、スライ
ダ12は、フレーム11に対して上方に付勢されるとと
もに前方に付勢された状態で保持される。
【0024】そして、このような状態から図5(B)に
示すように、ミニチュアカード9をフロントパネル19
に形成されたカード挿入口19aに挿入すると、フラッ
プ18が内側に倒伏してミニチュアカード9がスライダ
12内に挿入される。そして、さらなるミニチュアカー
ド9の挿入を行うと、後端面91aが後板124に当接
してフレーム11に対してスライダ12が後方に移動し
ようとする。このとき、は、上辺128a等が斜辺11
4aを摺動してスライダガイド114,115内を後方
に移動するとともに下方に移動する。従って、ミニチュ
アカード9は後端部91a側が下方に移動し、ミニチュ
アカード9の各コンタクトとコネクタ3の各コンタクト
とが接触することとなる。
【0025】そして、このようにスライダ12が後方に
移動するとともに下方に移動した状態では、フレーム1
1に対するスライダ12のスライド作動がロック保持さ
れる。すなわち、スライド突起128,129がスライ
ダガイド114,115内を移動して、左右側板13
2,133のスライド突起受容溝137等から外れる
と、エジェクタスプリング17の付勢力によってエジェ
クタ13が前方に移動し、左右側板132,133によ
ってスライド突起128,129の前方および上方への
移動が規制される。これにより、コネクタ3の上方から
ミニチュアカード9が押し付けられた状態で保持される
こととなるため、ミニチュアカード9の各コンタクトと
コネクタ3の各コンタクトとが当接保持されることとな
る。
【0026】ここで、コネクタ3について図1および図
6を加えて説明する。コネクタ3は、ハウジング31
と、コネクタ側電源用コンタクト32と、コネクタ側信
号用コンタクト33と、固定金具34とから構成されて
いる。ハウジング31は電気絶縁性を有する樹脂材料に
よって形成され、信号用コンタクト保持部311と、先
端突起部ガイド312と、基部313とから構成されて
いる。外観形状としては、信号用コンタクト保持部31
1および基部313が同一平面で板状に形成され、先端
突起部ガイド312が上方に突出している形状である。
【0027】また、基部313の上面313aには、電
源用コンタクト保持部35および後部位置決め突起36
が形成されており、先端突起部ガイド312の左右には
側部位置決め突起38,39が形成されている。そし
て、ハウジング31における信号用コンタクト保持部3
11から先端突起部ガイド312にかけての裏面には、
信号用コンタクト33が挿入保持される信号用コンタク
ト保持溝314が形成されている。コネクタ側信号用コ
ンタクト33は、銅合金等の導電材料によって形成さ
れ、コンタクト保持溝314に挿入保持されることによ
って左右方向に並んで複数配設される。また、電源用コ
ンタクト32も銅合金等の導電材料によって形成されて
おり、電源用コンタクト保持部35に形成された電源用
コンタクト保持溝315内に挿入保持されることによっ
てコネクタ3の左右端部近傍に3個配設されている。
【0028】なお、前記のように第一コンタクト331
よりも第二コンタクト332の方がリード部332aか
ら圧入突起332cまでの距離が長く形成されているた
め、図6に示すように先端突起部331e,332eを
前後方向にL3だけずらして配設した状態においても圧
入突起331cから先端突起部331eまでの距離L1
と、圧入突起332cから先端突起部332eまでの距
離L2とがほぼ等しい寸法となるようにしている。
【0029】ここで、コネクタ側信号用コンタクト33
およびこのコンタクト33が配設されるハウジング31
について、図7から図9を加えて詳しく説明する。信号
用コンタクト33は請求の範囲に記載の突起状コンタク
トであり、図7に示す第一コンタクト331と、図8に
示す第二コンタクト332との2種類の信号用コンタク
トからなる。両コンタクト331,332共に、下端面
に基板接触部を有するリード部331a,332aと、
このリード部331a,332aから前方(各図におい
ては右方)に伸びる保持部331b,332bと、この
保持部331b,332bから上方に伸びる圧入突起3
31c,332cと、保持部331b,332bから上
方にクランク状に伸びるアーム部331d,332d
と、このアーム部331d,332dの前端から上方に
伸びる先端突起部331e,332eとからなる。
【0030】なお、第一コンタクト331と第二コンタ
クト332との差は、第一コンタクト331よりも第二
コンタクト332の方が保持部332bの長さ(リード
部332aから圧入突起332cまでの距離)が長く形
成されている点および、第二コンタクト332のアーム
部332dの先端(先端突起部332eの付け根)が左
方にクランク状に折り曲げられている点である。
【0031】このように構成されたコネクタ側信号用コ
ンタクト33は、コンタクト保持溝314に挿入保持さ
れるわけであるが、このコンタクト保持溝314もコネ
クタ側信号用コンタクト33に合わせて2種類の形状で
形成されている。先端突起部ガイド312の上面には前
後2列にそれぞれ左右方向に並んで先端突起部突出孔3
12a,312bが形成されている。手前側先端突起部
突出孔312aは先端突起部ガイド312の手前側(各
図においては左側)に形成され、奥側先端突起部突出孔
312bは先端突起部ガイド312の奥側(各図におい
ては右側)に形成されており、これらの先端突起部突出
孔312a,312bの前後左右のピッチは、ミニチュ
アカード9におけるカード側信号用コンタクト95に対
応して、前後方向に同一線上に並んで形成されるととも
に左右方向に同一ピッチで形成されている。
【0032】また、コンタクト保持溝314は、第一コ
ンタクト331が挿入保持される第一コンタクト保持溝
314aと、第二コンタクト332が挿入保持される第
二コンタクト保持溝314bとから構成されており、各
溝314a,314bはハウジング31の裏側において
左右方向に並んで交互に形成されている。従って、第
一、第二コンタクト331,332においては、リード
部331a,332bからアーム部331d,332d
にかけて一直線上に形成されているが、第二コンタクト
332だけはアーム部332dにおける前端部(先端突
起部332eに繋がる部分)が略クランク状に左方に曲
がって形成されている。この左方への曲がり量は、各溝
314a,314bが形成されている間隔と等しい寸法
となっている。このため、各溝314a,314bに各
コンタクト331,332を挿入保持させれば、前後方
向に同一線上に並んだ先端突起部突出孔312a,31
2bから先端突起部331e,332eを突出させるこ
とができる。
【0033】このような各コンタクト331,332の
各溝314a,314bへの挿入保持は、圧入突起33
1c,332cを各溝314a,314bに形成されて
いる圧入孔311a,311bに圧入することによりな
される。圧入孔311a,311bは、信号用コンタク
ト保持部311を上下方向に貫通して形成されている
が、第一コンタクト331が圧入される圧入孔311a
よりも第二コンタクト332が圧入される圧入孔311
bの方が、信号用コンタクト保持部311の前端面31
1cから離れた位置に形成される。すなわち、前端面3
11cから圧入孔311bまでの距離は、前端面311
c(図9参照)から圧入孔311aまでの距離よりも、
第一コンタクト331の先端突起部331eと第二コン
タクト332の先端突起部332eとの配設位置の差L
3分だけ長くなっている。従って、圧入孔311a,3
11bは、平面視において信号用コンタクト保持部31
1に千鳥状に形成されることとなる。
【0034】そして、コンタクト保持溝314は、その
先端部が手前側先端突起部突出孔312aに繋がる第一
コンタクト保持溝314aと、先端部が奥側先端突起部
突出孔312bに繋がるように左方に伸びる第二コンタ
クト保持溝314bとから構成されている。従って、第
一コンタクト保持溝に314aに第一コンタクト331
を挿入保持させるとともに、第二コンタクト保持溝31
4bに第二コンタクト332を挿入保持させると、リー
ド部331a,332aはハウジング31から同一寸法
だけ突出して左右方向に交互に並んだ状態となるが、第
一コンタクト331の先端突起部331eと第二コンタ
クト332の先端突起部332eとは前後方向に同一線
上に並ぶこととなる。
【0035】信号用コンタクト33をコンタクト保持溝
314に挿入保持させた状態においては、先端突起部ガ
イド312の上面から先端突起部331e,332eが
突出した状態で前後に2列に並んで位置する。これらの
先端突起部331e,332eを下方に押し下げる力を
与えると、図6(A)において鎖線で示すとともに
(B)に示すようにアーム部331d,332dが下方
にたわんで先端突起部331e,332eが下動する。
【0036】このように先端突起部331e,332e
が下動した状態においては、先端突起部331e,33
2eの下動に抗して先端突起部331e,332eを上
動させるようにアーム部331d,332dの反発力
(付勢力)が作用する。ここで、信号用コンタクト33
においてはL1,L2がほぼ等しくなるように形成され
ているため、各先端突起部331e,332eを上動さ
せる付勢力もほぼ等しくなる。従って、詳細を後述する
ようにミニチュアカード9におけるカード側信号用コン
タクト95を接触させたときに、カード側信号用コンタ
クト95における両先端突起部331e,332eの接
触圧をほぼ等しくすることができる。
【0037】次に、電源用コンタクト32について図1
0を加えて説明する。電源用コンタクト32も銅合金等
の導電材料によって形成されており、ハウジング31の
裏面に形成された電源用コンタクト保持溝315内に挿
入保持される。電源用コンタクト32は、下端面に基板
接触部を有するリード部32aと、このリード部32a
から水平方向に伸びる保持部32bと、この保持部32
bから上方に伸びる圧入突起32cと、この圧入突起3
2cとリード部32aとの間の位置において保持部32
bから上方に伸びるアーム部32dと、このアーム部3
2dの上端部から下方に伸びた後に再度上方に伸びて略
S字状に形成された接触部32eとからなる。なお、こ
の接触部32eはバネ性を有して形成されており、接触
部32eをアーム部32dの方向に押し込んだ場合には
元の形状に戻ろうとする反発力(接触部32eを前方に
移動させる付勢力)が作用する。
【0038】このように形成された電源用コンタクト3
2が挿入保持される電源用コンタクト保持溝315は、
ハウジング31の左右方向に並んで電源用コンタクト保
持部35に伸びて3本形成されている。電源用コンタク
ト保持部35は、基部313の左側に設けられた左保持
部35aと、基部313の右側に設けられた右保持部3
5bとから構成されており、右保持部35bのみ2本の
電源用コンタクト保持溝315が形成されている。そし
て、各電源用コンタクト保持溝315には、基部313
を上下方向に貫通する圧入孔313bが形成されてお
り、この圧入孔313bに圧入突起32cを圧入するこ
とにより電源用コンタクト保持溝315内に電源用コン
タクト32を保持させる。
【0039】電源用コンタクト32を電源用コンタクト
保持溝315に挿入保持させた状態においては、基部3
13の後端313cからリード部32aが突出するとと
もに、電源用コンタクト保持部材35から接触部32e
が突出した状態となる。なお、接触部32eは略S字状
に形成されているため、詳細を後述するようにミニチュ
アカード9における電源用コンタクト92を接触させた
ときに、電源用コンタクト保持部材35側に接触部32
eを押し縮めることができ、さらに、押し縮められた接
触部32eの反発力によって両コンタクト32,92を
確実に接触させることができる。
【0040】図1に示すように基部313の上面313
aには、後部位置決め突起36が上方に伸びて形成され
ている。後部位置決め突起36は、大突起36aおよび
小突起36bから構成され、それぞれ後側(手前側)の
端面における左右の角に面取りが施されている。これら
の後部位置決め突起36a,36bの形状寸法は、ミニ
チュアカード9に形成されている後部位置決め溝93
a,93bに嵌合可能な形状寸法で形成されている。
【0041】また、ハウジング31における先端突起部
ガイド312の左右には、側部位置決め突起38,39
が上方に伸びて形成されている。側部位置決め突起3
8,39は前後方向に伸びる板状に形成され、上端面3
8a,39aの前後の角および内側の角に面取りが施さ
れている。また、前後の端面38b,38c,39b,
39cも内側にのみ面取りが施されている。すなわち、
側部位置決め突起38,39においては、内側に向かっ
て全ての角に面取りが施されている。
【0042】側部位置決め突起38,39の前後方向の
長さは、先端突起部ガイド312の前後方向寸法(奥行
き寸法)と同一寸法で形成されている。なお、これらの
寸法は、ミニチュアカード9におけるコンタクト配設溝
94内に挿入可能な幅となっている。また、側部位置決
め突起38,39の高さは、ハウジング31に挿入保持
された状態の先端突起部331e,332eの上端部の
位置より若干上方に上端面38a,39aが位置する高
さで形成されている(図6においては、左側部位置決め
突起38のみが表されている)。さらに、図1に示すよ
うに両側部位置決め突起38,39の左右外側端面間の
距離W1は、ミニチュアカード9の幅寸法W2とほぼ等
しい寸法で形成されている。
【0043】次に、ハウジング31の裏面において第一
電源用コンタクト32aが挿入保持される第一コンタク
ト保持溝315aと、第二電源用コンタクト32bが挿
入保持される第二コンタクト保持溝315bとの間に形
成された支持板保持部31aについて説明する。支持板
保持部31aは、ハウジング31の裏面から上方に凹ん
で形成された溝であり、基部313の後端313cから
手前側先端突起部突出孔312aの下部まで前方(手前
側)に伸びて形成されている。この支持板保持部31a
の深さは、図6に詳しく示すように装着装置本体1にお
けるフレーム11のコネクタ支持板118bが位置した
ときにハウジング31の裏面から突出しない深さであっ
て、コネクタ支持板118bの板厚とほぼ等しい深さに
形成されている。
【0044】このように構成されたコネクタ3は、支持
板保持部31aにコネクタ支持板118bが挿入保持さ
れた状態で、先端突起部331e,332eが上方に突
出するとともに電源用コンタクト32が後方(奥側)に
位置する状態で、固定金具34,34を基板K上に固定
することにより、基板K上に装着装置本体1とともに取
り付けられる。そして、基板Kに形成された位置決め孔
(図示せず)に、ハウジング31の裏面における左右に
下方に突出して形成された位置決め突起316,316
を挿入して基板Kに対するコネクタ3の位置決めを行っ
た後、基板取付部34bを基板K上に半田付けするとと
もに、各コネクタ側コンタクト32,33の基板接触部
32a,331a,332aを基板K上に形成された配
線パターンに半田付けすることによって固着される。
【0045】なお、固定金具34,34は、銅合金等の
導電材料によって形成されており、図11に示すように
垂直方向に伸びる圧入部34aと、この圧入部34aの
下端部から水平方向に伸びる基板取付部34bとからL
字状に形成されて圧入部34aが基部313に形成され
た固定用溝313dに圧入保持される。
【0046】なお、コネクタ3においては、上記のよう
な基板K上への配設(ハンドリング)を行うに際し、図
12に示すようなピックアップカバー8を用いて、真空
式の吸着ノズルが設けられたハンドリング装置(図示せ
ず)によるハンドリングを行うこととしている。ピック
アップカバー8は、平板状の吸着部81と、この吸着部
81の下面から下方に伸びる挿入部82と、同じく吸着
部81の下面から下方に伸びる支持部83とから構成さ
れている。このように構成されたピックアップカバー8
は、ハウジング31における基部313を上下に貫通す
るピックアップカバー保持溝37内に挿入部82を挿入
することによってコネクタ3に取り付けられる。
【0047】ピックアップカバー保持溝37への挿入部
82の挿入は、信号用コンタクト保持部311の上面に
支持部83の下端面が当接するまでなされるが、支持部
83が当接した状態においては、挿入部82の下端部に
形成された係止突起82aがピックアップカバー保持溝
37の下端部に形成された係止溝37aに係止される。
これにより、吸着部81がほぼ水平となるようにしてピ
ックアップカバー8が取り付けられる。このため、コネ
クタ3のようにハウジング31の上面から先端突起部3
31e,332eが突出して配設されているために、コ
ネクタ3自体の上面に吸着ノズルによる吸着に必要な吸
着面を設けることができなくても、吸着部81の上面を
吸着させることによってコネクタ3の上面側を吸着する
ことができるため、基板K上へのハンドリングを容易に
行うことができる。
【0048】このようにして基板K上にコネクタ3を取
り付けた状態においては、支持板保持部31aと基板K
の上面とで囲まれた部分にコネクタ支持板118bを挿
入可能な空間が形成される。このため、この部分にコネ
クタ支持板118bを挿入してフレーム11を基板Kに
固定することにより、ハウジング31の下面にコネクタ
支持板118bを位置させることができる。
【0049】前記のようにコネクタ支持板118bは後
板118aから一体となって形成されているため、垂直
方向から力が作用してもその力に抗してたわみにくくな
っている。従って、上記のようにコネクタ3と基板Kと
によってコネクタ支持板118を挟持するように配設し
た場合には、ミニチュアカード9を上方から押さえ付け
てコネクタ3に接続させた場合でも、コネクタ支持板1
18bによってハウジング31を下側から支持させるこ
とができる。これにより、ハウジング31および基板K
のたわみを防止することができるため、平面上に左右方
向に並んで複数のコネクタ側信号用コンタクト33が配
設されていても各コネクタ側信号用コンタクト33にお
けるカード側信号用コンタクト95への接触圧をほぼ等
しくして確実に接触させることができる。
【0050】さらに、コネクタ側信号用コンタクト33
は、先端突起部331e,332eをハウジング31に
対して下方に押し下げたときに、所定の反発力を有して
先端突起部331e,332eが下方に倒伏する。すな
わち、カード側信号用コンタクト95を当接させて下方
に押し下げることにより、先端突起部331e,332
eは後方に移動しながら下方に移動する。
【0051】従って、両コンタクト33、95の接触時
にはカード側信号用コンタクト95の表面を先端突起部
331e,332eで擦るような状態となるため、先端
突起部331e,332eによっていわゆるカード側信
号用コンタクト95のワイピングを行うことができると
ともに、両コンタクト33,95が接触した状態におい
ては常に一定の力でコネクタ側信号用コンタクト33を
押し付けることとなるため、両コンタクト33,95の
接触不良を防止して、常に両コンタクト33,95の確
実な接触を行うことができる。
【0052】このような各コンタクト33,95等の接
触時には、コネクタ3に対するミニチュアカード9の位
置決めを行う必要があるが、前後方向の位置決めは側部
位置決め突起38,39を左右嵌合溝96a,96bに
嵌合させることによってなされる。また、左右方向の位
置決めは後部位置決め突起36a,36bを後部位置決
め溝93a,93bに嵌合させることによってなされる
とともに、側部位置決め突起38,39を左右嵌合溝9
6a,96bに嵌合させることによってもなされる。
【0053】ここで、上記のように各コンタクト33,
95等を接触させるときのコネクタ3に対するミニチュ
アカード9の動きについて説明する。前記のようにミニ
チュアカード9は、先端部がコネクタ3の後方に移動し
ながら下動して各コンタクト同士が接続される。ミニチ
ュアカード9のカード側信号用コンタクトは、裏面91
bよりも一段凹んだコンタクト配設溝94内に配設され
ているため、垂直方向上方からミニチュアカード9を下
動させてコネクタ3と当接させる場合には問題は生じな
い。しかしながら、上記のように水平方向(前後方向)
の移動も加わった場合、単にハウジングの上方にコンタ
クトを突出させた構成としてコネクタに対してミニチュ
アカード9を水平移動させると、ハウジングから突出し
たコンタクトにミニチュアカード9が接触してコンタク
トを傷めてしまう。
【0054】このため、コネクタ3においては、両側部
位置決め突起38,39を設けてコネクタ3に対してミ
ニチュアカード9を水平方向に移動させた場合であって
も、ミニチュアカード9の後端面91a等がコンタクト
33における先端突起部331e,332eに直接接触
してしまうことがなく、コンタクト33を傷めることが
ないような構成としている。すなわち、図6(A)に示
すようにミニチュアカード9を手前側の上方から奥側の
下方に移動させてコンタクト同士の接触を行わせる場合
には、コンタクト配設溝94内に先端突起部ガイド31
2が挿入される前に、裏面91bにおけるコンタクト配
設溝94よりも後端部側の部分が両側部位置決め突起3
8,39の上端面38a,39aに当接するため裏面9
1bが先端突起部331e,332eに直接接触してし
まうことがない。
【0055】そして、このように裏面91bが上端面3
8a,39aに当接した状態から、さらなるミニチュア
カード9の後方への移動と下動を行えば、裏面91bが
上端面38a,39aに摺接しながら後方に移動する。
そして、コンタクト配設溝94の位置に先端突起部ガイ
ド312が位置したときに両側部位置決め突起38,3
9が両嵌合溝96a,96b内に挿入されるが、左右嵌
合溝96a,96bは、コンタクト配設溝94よりも深
く形成されているため、カード側信号用コンタクト95
とコネクタ側信号用コンタクト33とを確実に接続させ
ることができる。また、先端突起部ガイド312がコン
タクト配設溝94内に挿入された状態においては、カー
ド側電源用コンタクト92とコネクタ側電源用コンタク
ト32とが接触する。
【0056】なお、上記においては両側部位置決め突起
38,39を用いてミニチュアカード9の前後方向の位
置決めを行う状況について説明したが、両側部位置決め
突起38,39においては前後方向のみならず左右方向
の位置決めも行うことができる。すなわち、前記のよう
に左嵌合溝96aおよび右嵌合溝96bの幅は、側部位
置決め突起38,39の幅とほぼ等しく形成され、さら
に上端面38a,39aの内側の角には上端面38a,
39aに向かって幅が狭くなるように面取りが施されて
いる。このため、コネクタ3の上方にミニチュアカード
9が位置しているときにコネクタ3に対してミニチュア
カード9が左右方向に若干ずれていても、ミニチュアカ
ード9を下方に移動させることにより両側部位置決め突
起38,39が両嵌合溝96a,96b内に挿入される
ため、ミニチュアカード9を常に適切な位置で接続させ
ることができる。
【0057】また、コネクタ3においては、ミニチュア
カード9のカード側電源用コンタクト92がコネクタ側
電源用コンタクト32と接触した後、コネクタ側電源用
コンタクト32をたわませることによって両側部位置決
め突起38,39が両嵌合溝96a,96b内に挿入さ
れるようになっている。このため、電源用コンタクト9
2,32同士が接触した後でなければ信号用コンタクト
33,95同士が接触することがないため、確実に電源
用コンタクト92,32同士の接触を先に行わせた後に
信号用コンタクト95,33同士を接触させることがで
きる。
【0058】なお、上記の実施形態においては、突起状
コンタクトであるコネクタ側信号用コンタクト33の先
端突起部331e,332eを下動可能な構成とすると
ともに、先端突起部331e,332eの下動に抗して
この先端突起部331e,332eを上方に付勢する付
勢力を有することができるようにアーム部331d,3
32dを設けた構成とした場合について説明したが、本
発明に係るコネクタにおいては、必ずしも突起状コンタ
クトを上記のような構成とする必要はなく、いわゆるプ
ローブピンタイプのコンタクトを用いた構成としてもよ
い。
【0059】さらに、上記の実施形態においては、本発
明に係るコネクタをミニチュアカード用コネクタとして
用いた場合について説明したが、本発明はこのような実
施形態に限られるものではなく、相手コネクタが複数の
平板状コンタクトを有するコネクタであればミニチュア
カード以外の相手コネクタと接続されるコネクタとして
も用いることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコネクタ
は、複数の突起状コンタクトが金属の導電材料によって
形成されており、それぞれ先端突起部が下動可能である
とともに、先端突起部の下動に抗して先端突起部を上方
に付勢する付勢力を有している。そして、平板状コンタ
クトが突起状コンタクトに当接するように相手コネクタ
を上方から押し付けたときに、先端突起部が下動されて
付勢力を受けることにより突起状コンタクトと前記平板
状コンタクトとが当接保持されるようになっている。こ
のため、相手コネクタを上方から押し付けた状態では平
板状コンタクトに突起状コンタクトの付勢力が作用して
いるため、複数のコンタクト同士の接触圧をほぼ等しく
することができる。すなわち、突起状コンタクトの付勢
力に抗した力で相手コネクタを押し付ければよいため、
エラストマコネクタを用いた場合のように相手コネクタ
の押し付け力を大きくしなくても両コンタクトを確実に
接触させることができる。
【0061】なお、本発明に係るコネクタにおいては、
複数の突起状コンタクトを、コネクタハウジングに保持
される保持部と、この保持部から水平方向に伸びるアー
ム部とを有した構成とするとともに、先端突起部をアー
ム部の先端から上方に伸びるように形成し、相手コネク
タが押し付けられたときにアーム部の弾性変形によって
先端突起部が上方への付勢力を有したまま下動可能とな
るように構成することが好ましい。これにより、簡単な
構成で相手コネクタを上方から押し付けた状態で突起状
コンタクトに付勢力を作用させることができ、突起状コ
ンタクトと平板状コンタクトとをほぼ均等な当接力で当
接保持させることができる。さらに、アーム部の弾性変
形によって先端突起部が後方に移動しながら下動するた
め、先端突起部によって平板状コンタクトのワイピング
(セルフクリーニング)を行うことができ、より確実に
両コンタクトの接触不良を防止することができる。
【0062】さらに、本発明に係るコネクタにおいて
は、相手コネクタ保持部材に、この相手コネクタ保持部
材から一体に繋がってコネクタハウジングの下面に位置
する板状のコネクタ支持板が形成することが好ましい。
このような構成とすることにより、相手コネクタが押し
付けられたときには、コネクタ支持板が相手コネクタの
押し付け力に抗してコネクタハウジングを下方から支持
することができるため、相手コネクタとの接続時におい
てもコネクタハウジングにたわみを生ずることがなく突
起状コンタクトと平板状コンタクトとの接触不良を防止
することができる。
【0063】なお、本発明に係るコネクタにおいては、
コネクタハウジングに吸着用補助具の着脱が可能な補助
具取付部を形成することが好ましく、この補助具取付部
を用いて、コネクタハウジングの上面側に吸着用平板部
が位置するように吸着用補助具を取り付けるようにす
る。このような構成とすることにより、上面に吸着ノズ
ルに吸着させるために必要な面積を得ることができない
コネクタであっても、吸着用補助具を取り付けることに
よってコネクタの上面側で吸着ノズルによる吸着を行う
ことができる。従って、吸着ノズルを用いたハンドリン
グ装置を用いて基板上等への配設を行わせることができ
るため、基板等への配設作業を効率よく迅速に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの一例であるミニチュア
カード用コネクタを示す斜視図である。
【図2】上記コネクタに接続されるミニチュアカードを
示す図であり、(A)に裏面を示し、(B)に側面を示
し、(C)に上面を示し、(D)に後面を示している。
【図3】上記ミニチュアカード用コネクタが用いられた
ミニチュアカード装着装置の上方からの斜視図である。
【図4】上記ミニチュアカード装着装置の下方からの斜
視図である。
【図5】上記ミニチュアカード装着装置の図3における
V-V断面図であり、(A)にミニチュアカードの未装着
状態を示し、(B)にミニチュアカードの装着状態を示
している。
【図6】前記ミニチュアカード用コネクタのコンタクト
部を示す部分拡大断面図であり、(A)にミニチュアカ
ードの未接続状態であって(C)におけるA-A断面を示
し、(B)にミニチュアカードの接続状態であって
(C)におけるB-B断面を示し、(C)に(A)におけ
るC矢視図を示している。
【図7】上記ミニチュアカード用コネクタに用いられる
コネクタ側信号用コンタクトのうちの第一コンタクトの
斜視図であり、(A)に上方からの斜視図を示し、
(B)に下方からの斜視図を示す。
【図8】上記ミニチュアカード用コネクタに用いられる
コネクタ側信号用コンタクトのうちの第二コンタクトの
斜視図であり、(A)に上方からの斜視図を示し、
(B)に下方からの斜視図を示す。
【図9】上記ミニチュアカード用コネクタに用いられる
ハウジングの斜視図であり、(A)に上方からの斜視図
を示し、(B)に下方からの斜視図を示す。
【図10】上記ミニチュアカード用コネクタに用いられ
るコネクタ側電源用用コンタクトの斜視図であり、
(A)に上方からの斜視図を示し、(B)に下方からの
斜視図を示す。
【図11】上記ミニチュアカード用コネクタに用いられ
る固定金具の斜視図であり、(A)に上方からの斜視図
を示し、(B)に下方からの斜視図を示す。
【図12】上記ミニチュアカードおよびこのミニチュア
カードのハンドリング時に用いられるピックアップカバ
ーを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 装着装置本体 3 コネクタ 8 ピックアッププカバー 9 ミニチュアカード 31 ハウジング 32 コネクタ側電源用コンタクト 33 コネクタ側信号用コンタクト 92 カード側電源用コンタクト 95 カード側信号用コンタクト 331e,332e 先端突起部 S ミニチュアカード装着装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジング内に複数の突起状コ
    ンタクトが配設され、これら複数の突起状コンタクトの
    各先端突起部が前記コネクタハウジングの上面から上方
    に突出して構成され、 平面上に並んで配設された複数の平板状コンタクトを有
    する相手コネクタを、前記複数の平板状コンタクトが前
    記複数の突起状コンタクトの前記先端突起部と当接する
    ようにして、前記コネクタハウジングの上面に上方から
    押し付けて前記相手コネクタと接続されるように構成さ
    れており、 前記複数の突起状コンタクトが金属の導電材料によって
    形成されるとともに、それぞれ前記先端突起部が下動可
    能であり、前記先端突起部の下動に抗して前記先端突起
    部を上方に付勢する付勢力を有し、 前記複数の平板状コンタクトが前記複数の突起状コンタ
    クトに当接するように前記相手コネクタを上方から押し
    付けたときに、前記先端突起部が下動されて前記付勢力
    を受け、前記複数の突起状コンタクトと前記複数の平板
    状コンタクトとが当接保持されることを特徴とするコネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 前記複数の突起状コンタクトが、前記コ
    ネクタハウジングに保持される保持部とこの保持部から
    水平方向に伸びるアーム部とを有してなり、前記先端突
    起部が前記アーム部の先端から上方に伸びて形成され、 前記相手コネクタが押し付けられたときに前記アーム部
    の弾性変形によって前記先端突起部が上方への付勢力を
    有したまま下動可能であることを特徴とする請求項1に
    記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記相手コネクタを受容保持可能に構成
    され、前記相手コネクタを受容保持した状態で前記相手
    コネクタを前記コネクタハウジングの上面に上方から押
    し付けて前記複数の平板状コンタクトと前記複数の突起
    状コンタクトとを接触させる相手コネクタ保持部材を有
    してなり、 この相手コネクタ保持部材に、この相手コネクタ保持部
    材から一体に繋がって前記コネクタハウジングの下面に
    位置する板状のコネクタ支持板が形成され、 このコネクタ支持板によって前記相手コネクタが押し付
    けられたときにこの押し付け力に抗して前記コネクタハ
    ウジングを下方から支持することを特徴とする請求項1
    もしくは請求項2に記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記コネクタハウジングに吸着用補助具
    の着脱が可能な補助具取付部が形成され、 前記吸着用補助具が、真空式の吸着ノズルに吸着させる
    ために必要な面積および滑らかさを有して形成された吸
    着面を有してなる吸着用平板部およびこの吸着用平板部
    から下方に伸びるコネクタ取付部からなり、 このコネクタ取付部を前記補助具取付部に取り付けたと
    きに前記コネクタハウジングの上面側に前記吸着用平板
    部が位置することを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれかに記載のコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000215952A (ja) * 1999-01-25 2000-08-04 Yamaichi Electronics Co Ltd カ―ドコネクタの実装構造
KR100854205B1 (ko) * 2005-03-09 2008-08-26 세이코 엡슨 가부시키가이샤 디바이스 장착 구조체, 디바이스 장착 방법, 액적 토출헤드, 커넥터 및 반도체 장치

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