JPH11297351A - 電池の製造方法及び製造装置 - Google Patents

電池の製造方法及び製造装置

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JPH11297351A
JPH11297351A JP10099376A JP9937698A JPH11297351A JP H11297351 A JPH11297351 A JP H11297351A JP 10099376 A JP10099376 A JP 10099376A JP 9937698 A JP9937698 A JP 9937698A JP H11297351 A JPH11297351 A JP H11297351A
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JP
Japan
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electrode
winding shaft
winding
battery
electrode group
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JP10099376A
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English (en)
Inventor
Kenji Kikuchi
賢次 菊池
Tadahira Okamoto
匡平 岡本
Kiyoaki Shimizu
清彬 清水
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦巻状の電極群の真円度が優良な電池の製造
方法及び製造装置を提供する。 【解決手段】 電極群1の一端をクランプすると共に巻
取り軸10で巻取る際に、巻取り用モータ12に駆動連
結される巻取り軸10を巻取り用モータ12と共に電極
群1のクランプ位置に向けて移動させると共に巻取り軸
10のトルクをパウダークラッチ11により変化させて
巻取り軸10の移動方向と逆方向の引張力を電極群1に
印加することにより、安定して巻取り軸10を電極群1
のクランプ位置に向けて移動させることができ、電極群
1に一定の引張力がかかった状態で電極群1を巻取るこ
とができる。従って、たるみを生じさせることなく、ま
た、過度の引張力により電極を損傷することなく渦巻状
の電極群の真円度が優良な電池を製造することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、帯状の陽極、陰
極、セパレータを自動的に巻回して渦巻状の電極群を形
成する方法及び装置に関し、例えばNi−MH電池の電
池極板の巻回方法とその装置に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】ニッケル水素(Ni−MH)電池は基本
的に、ニッケルカドミウム(Ni−Cd)電池の負極を
水素吸蔵合金に置き換えたものとして体積エネルギー密
度が高いだけでなく、Ni−Cd電池と互換性があると
いう長所を持つ。またリチウム(Li)イオン電池と異
なり保護回路を必要とせず、使い勝手という点では、L
iイオン電池よりNi−MH電池は優れている。従っ
て、部品と電池のコストパフォーマンスという点からN
i−MH電池が多数使用されている。このニッケル水素
(Ni−MH)電池は、薄板状の正負極をセパレータを
介して対向するスパイラル構造として大電流の充放電に
有利な形状としている。
【0003】かかるニッケル水素(Ni−MH)電池極
板の巻回方法としては例えば特開昭63−299059
号に開示された巻回方法がある。この巻回方法は第8図
に示すように、2つ折りにされたセパレータaの折返し
部bに、陽極板cの先端部dを挟み込んだものを、巻芯
eのスリットfに装着し、巻芯eを若干回転させた後に
陰極板gの先端部hを挿入し、以後巻芯eを回転させる
ことにより、陽極板c、セパレータa、陰極板hからな
る渦巻状の極板群を形成する方法である。又この方法を
実施する巻回装置としては、半自動化装置が用いられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上の電池極
板の巻回方法は、巻芯eを回転させ渦巻状の電極群を形
成する際にセパレータa、陽極板c及び陰極板hにそれ
ぞれ巻芯eの回転方向と逆方向の引張力が印加されてい
ないため、渦巻状の極板群の真円度が劣ったものになる
場合があるという問題が生じていた。また、特にNi−
MH電池の巻取り工程では電極が厚いために上記引張力
を印加しようとしても、上記引張力の正確なコントロー
ルができないという問題も生じていた。
【0005】本発明は以上の従来技術における問題に鑑
みてなされたものであって、電極をセパレータと共に巻
回する電池の製造方法及び製造装置において、渦巻状の
極板群の真円度が優良な電池の製造方法及び製造装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本出
願第1の発明は、電極をセパレータと共に巻回する電池
の製造方法において、電極の一端をクランプすると共に
巻取り軸で巻取る際に、巻取り軸の移動方向と逆方向の
引張力を電極に印加することを特徴とする電池の製造方
法である。電極の一端をクランプすると共に巻取り軸で
巻取る際に、巻取り軸の移動方向と逆方向の引張力を電
極に印加することにより、たるみを生じることなく電極
を巻取ることができるため、渦巻状の電極群の真円度が
優良な電池を製造することができる。
【0007】また本出願第2の発明は、電極をセパレー
タと共に巻回する電池の製造方法において、電極の一端
をクランプすると共に巻取り軸で巻取る際に、巻取り軸
を電極のクランプ位置に向けて移動させると共に巻取り
軸の移動方向と逆方向の引張力を電極に印加することを
特徴とする電池の製造方法である。電極の一端をクラン
プすると共に巻取り軸で巻取る際に、巻取り軸を電極の
クランプ位置に向けて移動させると共に巻取り軸の移動
方向と逆方向の引張力を電極に印加することにより、た
るみを生じることなく電極を巻取ることができるため、
渦巻状の電極群の真円度が優良な電池を製造することが
できる。
【0008】また本出願第3の発明は、電極をセパレー
タと共に巻回する電池の製造方法において、電極の一端
をクランプすると共に巻取り軸で巻取る際に、巻取り軸
を電極のクランプ位置に向けて移動させると共に巻取り
軸のトルクを変化させることで巻取り軸の移動方向と逆
方向の引張力を電極に印加することを特徴とする電池の
製造方法である。電極の一端をクランプすると共に巻取
り軸で巻取る際に、巻取り軸を電極のクランプ位置に向
けて移動させると共に巻取り軸のトルクを変化させるこ
とで巻取り軸の移動方向と逆方向の引張力を電極に印加
することにより、電極に一定の引張力がかかった状態で
電極を巻取ることができる。従って、たるみを生じさせ
ることなく、また、過度の引張力により電極を損傷する
ことなく渦巻状の電極群の真円度が優良な電池を製造す
ることができる。
【0009】また本出願第4の発明は、電極をセパレー
タと共に巻回する電池の製造方法において、電極の一端
をクランプすると共に巻取り軸で巻取る際に、巻取り用
モータに駆動連結される巻取り軸を巻取り用モータと共
に電極のクランプ位置に向けて移動させると共に巻取り
軸のトルクを変化させることで巻取り軸の移動方向と逆
方向の引張力を電極に印加することを特徴とする電池の
製造方法である。電極の一端をクランプすると共に巻取
り軸で巻取る際に、巻取り用モータに駆動連結される巻
取り軸を巻取り用モータと共に電極のクランプ位置に向
けて移動させると共に巻取り軸のトルクを変化させるこ
とで巻取り軸の移動方向と逆方向の引張力を電極に印加
することにより、安定して巻取り軸を電極のクランプ位
置に向けて移動させることができるため、電極に一定の
引張力がかかった状態で電極を巻取ることができる。従
って、たるみを生じさせることなく、また、過度の引張
力により電極を損傷することなく渦巻状の電極群の真円
度が優良な電池を製造することができる。
【0010】また本出願第5の発明は、電極がNi−M
H電池の電極である請求項1乃至4に記載の電池の製造
方法である。一般的にNi−MH電池の巻取工程では電
極が厚いために電極の破損が生じやすいが、本願発明で
は電極に一定の引張力がかかった状態で安定して電極を
巻取ることができる。従って、たるみを生じさせること
なく、また、過度の引張力により電極を損傷することな
く渦巻状の電極群の真円度が優良なNi−MH電池を製
造することができる。
【0011】また本出願第6の発明は、巻取り用モータ
と巻取り軸とをパウダークラッチを介して駆動連結し、
巻取り軸のトルクがパウダークラッチにより調整される
請求項5に記載の電池の製造方法である。巻取り用モー
タと巻取り軸とをパウダークラッチを介して駆動連結
し、巻取り軸のトルクがパウダークラッチにより調整さ
れることにより、電極に一定の引張力がかかった状態で
電極を巻取ることができる。従って、たるみを生じさせ
ることなく、また、過度の引張力により電極を損傷する
ことなく渦巻状の電極群の真円度が優良な電池を製造す
ることができる。
【0012】また本出願第7の発明は、パウダークラッ
チの設定により電池巻取りの引張力の調整を行う請求項
6に記載の電池の製造方法である。パウダークラッチの
設定により電池巻取りの引張力の調整を行うことによ
り、電極に一定の引張力がかかった状態で電極を巻取る
ことができる。従って、たるみを生じさせることなく、
また、過度の引張力により電極を損傷することなく渦巻
状の電極群の真円度が優良な電池を製造することができ
る。
【0013】また本出願第8の発明は、電極をセパレー
タと共に巻回する巻取り軸を有する電池製造装置におい
て、電極の一端をクランプするクランプ部と、巻取り軸
とパウダークラッチを介して連結される巻取り用モータ
と、巻取り軸を電極のクランプ位置に向けて移動させる
移送手段とを有し、巻取り軸のトルクがパウダークラッ
チの設定により調整される電池製造装置である。電極の
一端をクランプするクランプ部と、巻取り軸とパウダー
クラッチを介して連結される駆動装置と、巻取り軸を電
極のクランプ位置に向けて移動させる移送手段とを有
し、巻取り軸のトルクがパウダークラッチの設定により
調整されることにより、電極に一定の引張力がかかった
状態で電極を巻取ることができる。従って、たるみを生
じさせることなく、また、過度の引張力により電極を損
傷することなく渦巻状の電極群の真円度が優良な電池を
製造することができる。
【0014】また、電極をセパレータと共に巻回する電
池の製造方法において、電極及びセパレータのそれぞれ
の一端をクランプすると共に巻取り軸で巻き取る際に、
クランプ部を巻取り軸に向けて移動させるようにするこ
とができる。このように、電極及びセパレータのそれぞ
れの一端をクランプすると共に巻取り軸で巻き取る際
に、クランプ部を巻取り軸に向けて移動させることによ
り、電極及びセパレータのそれぞれに最適な引張力をか
けた状態で電極を巻取ることができる。従って、たるみ
を生じさせることなく、また、過度の引張力により電極
を損傷することなく渦巻状の電極群の真円度が優良な電
池を製造することができる。
【0015】また、電極をセパレータと共に巻回する巻
取り軸を有する電池製造装置において、電極及びセパレ
ータのそれぞれの一端をクランプするクランプ部と、ク
ランプ部を巻取り軸に向けて移動させるようにすること
ができる。このように、電極及びセパレータのそれぞれ
の一端をクランプすると共に巻取り軸で巻き取る際に、
クランプ部を巻取り軸に向けて移動させることにより、
電極及びセパレータのそれぞれに最適な引張力をかけた
状態で電極を巻取ることができる。従って、たるみを生
じさせることなく、また、過度の引張力により電極を損
傷することなく渦巻状の電極群の真円度が優良な電池を
製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)本発明の一実施の形態にかかる電
池の製造装置は図1乃至図6に示すように、陽極60、
陰極61及びセパレータ62からなる電極群1の巻取り
台となるスロープ2と、ガイドレール50及びガイドレ
ール51と、ガイドレール50上を滑動する巻取りユニ
ット3と、ガイドレール51上を滑動する支軸ユニット
4と、テーブル53とテーブル54を連結するブリッジ
5と、ブリッジ5に取り付けられ、巻取り中の電極群1
を押さえつける押えユニット6と、電極群1を固定する
クランプ7とから構成されている。なお、スロープ2、
ガイドレール50及びガイドレール51はベースプレー
ト8上に固定されており、巻取りユニット3、支軸ユニ
ット4及び押えユニット6はベースプレート8上に固定
されたテーブル移動用モータ9の駆動力により、一体と
なってガイドレール50及びガイドレール51上を水平
方向に滑動する。
【0017】スロープ2の上面は図4に示すように、ク
ランプ位置に向かって傾斜する傾斜面となっている。か
かる傾斜面は、電極群1を巻取って行くに従い電極群1
の径が増加することで巻取り軸10の水平移動が維持で
きなくなることを防止するために、すなわち、巻取り軸
10が常に水平方向に移動することができるようにする
ために設けられている。
【0018】巻取りユニット3はガイドレール50上を
滑動するテーブル53と、テーブル53上に固定された
パウダークラッチ11、巻取り用モータ12及び巻取り
軸10とから構成されている。テーブル53はボールネ
ジ13と螺合しており、テーブル移動用モータ9の駆動
力によりボールネジ13が回転することによって、ガイ
ドレール50上を滑動する。また、巻取り軸10はパウ
ダークラッチ11を介して巻取り用モータ12の駆動力
によって回転する。以上のように電極群1を保持した巻
取り軸10が回転し、かつ水平移動することにより、電
極群1を巻取る。
【0019】パウダークラッチ11は巻取り軸10のト
ルクを調整するために設けられている。パウダークラッ
チ11は図2に示すように、巻取り用モータ12からの
駆動力により回転するドライブ手段14と、ドライブ手
段14のトルクを伝達する役割を果たすパウダ15と、
パウダ15によりトルクが伝達され、巻取り軸1を回転
させるドリブン手段16と、励磁用コイル17とを有し
ている。ドライブ手段14とドリブン手段16は同心円
筒上にパウダギャップ18を隔てて配置され、両メンバ
は自由に回転できるようになっている。また、パウダギ
ャップ18には透磁率の高い磁性鉄粉であるパウダ15
を入れて、それに磁束19を流すよう外周に励磁用コイ
ル17が設置されている。
【0020】ここで、励磁用コイル17に電流を流さな
いときは、パウダ15が遠心力によりパウダギャップ1
8の外周部に付着しているため、トルクは伝達されな
い。励磁用コイル17に電流を流すと励磁用コイル17
は励磁され、図3に示すように発生した磁束19に沿っ
てパウダ15が鎖状に連結するため、パウダ15間の連
結力及びパウダ15と動作面との摩擦力によりトルクが
伝達される。以上のようにパウダクラッチ11に流す電
流を変化させることにより、巻取り軸10のトルクを調
整することができる。
【0021】支軸ユニット4はガイドレール51上を滑
動するテーブル54と、テーブル54上に設置されたガ
イドレール52上を滑動するテーブル55と、テーブル
55上に設置された巻取り軸受け20とから構成されて
いる。テーブル54はテーブル53とブリッジ5により
連結されているため、テーブル移動用モータ9の駆動力
により一定速度でガイドレール51上を滑動する。ま
た、巻取り軸受け20は電極群1の巻取り開始時に巻取
り軸10に係合され、巻取り中に巻取り軸10を支持す
る役割を果たす。
【0022】押えユニット6は巻取り中の電極群1を押
さえるための3個の押えローラ21と、押えローラ21
を可動させる押えローラ上下用シリンダー22とから構
成されている。押えローラ21は図4に示すように、上
部、前部及び後部の3方向から巻取り中の電極群1を圧
接する。なお、押えローラ21は常に電極群1の外周を
圧接しているために、真円度の優良な電極群を形成する
役割を果たす。また、押えユニット6はブリッジ5に固
定されているため、押えローラ21は巻取り中の電極群
1と共にテーブル移動用モータ9の駆動力により水平移
動することができる。
【0023】クランプ7は電極群1の末端を上から押さ
えつけることで巻取り中の電極群1を固定する。また、
クランプ7はガイドレール51上を滑動可能なクランプ
テーブル23に固定されているため、電極群1の長さに
応じて巻取り中の電極群1を固定する位置を任意に決定
することができる。
【0024】ところで、一般にNi−MH電池やLiイ
オン電池などの二次電池では、巻取り時の電極破損等を
防止するため、電極群に加わる引張力を一定にする必要
がある。本実施の形態でもパウダークラッチ11に流す
電流を調節することにより、巻取り時の電極群に加わる
引張力を一定にしている。ここで、図6手順4(a)に
示すように電極群1を巻取るに従い巻取られる電極群1
の径は増大するため、電極群1に加わる引張力を一定に
するには巻取り軸10にかかるトルクを径の増大と共に
増大させなければならない。
【0025】一方、電極群1を巻取るに従い巻取られる
電極群1の径は増大するため、巻取り軸10の回転数を
一定にした場合には、巻取られる電極群1の速さは周速
の増加により巻き始めの状態より速くなる。ここで、テ
ーブル53は一定の速度に設定されているため、そのま
ま巻取ると電極の巻取り速度とテーブル53の移動速度
との間に差が生じる結果、過大な力が電極群1加わり電
極群1の損傷を招くことになる。本実施の形態では、図
6手順4(b)及び図8に示すように巻取り軸10の移
動する各点において最適のトルクを設定している。従っ
て、電極群1の巻取り速度とテーブル53の移動速度と
の間の差により過大な力が電極群1に加わった場合すな
わちパウダークラッチ11のトルク設定値以上の力が電
極群1加わった場合は、パウダークラッチ11をスリッ
プさせることで電極群1に加わる引張力を一定にして電
極群1の損傷を防止している。
【0026】なお、本実施の形態では電極群1の巻取り
速度及びテーブル53の移動速度をそれぞれ一定とした
が、電極群1の巻取り速度及びテーブル53の移動速度
をそれぞれ変化させることによっても同様の効果を生じ
る。
【0027】次に電極群1の巻取り工程について順を追
って説明する。まず、電極群1を巻取る準備段階として
以下の作業を行う。すなわち、図5に示すように手順1
において、巻取り軸10のスリ割り24にセパレータを
通す。次いで手順2において、陽極60をセパレータ6
2で挟み込むように設置する。その後手順3において、
陰極61をセパレータ62上に設置する。最後にクラン
プ7により電極群1の端をクランプして巻取り準備は完
了する。
【0028】以上のように巻取り準備が完了したら、押
えローラ上下用シリンダー22を駆動させて図4に示す
ように電極群1を押えローラ21により3方向から圧接
する。その後、巻取り用モータ12とテーブル移動用モ
ータ9を駆動させることにより、巻取り軸10を回転さ
せると共にクランプ位置に向け水平移動させる。以後パ
ウダークラッチ11により巻取り軸10のトルクを調整
することで、電極群1に一定の引張力をかけた状態にて
電極群1の巻取りが行われ、セパレータ62、陽極60
及び陰極61からなる渦巻状の電極群が形成される。な
お、本発明は以上のように電極群1にかかる引張力を調
整することができるため、特に電極が厚く、巻取る際に
電極が損傷しやすいNi−MH電池の製造に実施される
と最適である。
【0029】(第2の実施の形態)本発明の他の実施の
形態にかかる電池の製造装置における巻取り機構部は図
7に示すように、回転しながら陽極60、陰極61及び
セパレータ62を巻取っていく巻取り軸10と、巻取り
中の電極群1を押さえる押えユニット6と、クランプ部
64を巻取り軸1に向けて移動させるガイド63と、陽
極60、陰極61及びセパレータ62をそれぞれクラン
プするクランプ部64と、陽極60、陰極61及びセパ
レータ62にかかる引張力をそれぞれコントロールする
ためのおもり65とを有している。
【0030】押えユニット6は巻取り中の電極群1を押
さえるための2個の押えローラ21を有している。押え
ローラ21は図7に示すように、上部、下部2方向から
巻取り中の電極群1を圧接する。なお、押えローラ21
は常に電極群1の外周を圧接しているために、真円度の
優良な電極群を形成する役割を果たす。
【0031】クランプ部64は電極群1を巻取る際にガ
イド63により、巻取り軸10に向けてそれぞれ移動す
る。また、クランプ部64には滑車66を介しておもり
65が取り付けられており、このおもり65により陽極
60、陰極61及びセパレータ62のそれぞれのクラン
プ部64にクランプ部64の移動方向と逆方向の引張力
がかかるため、クランプ部64によってクランプされた
陽極60、陰極61及びセパレータ62のそれぞれにも
上記引張力がかかる。従って、おもり65の重量を陽極
60、陰極61及びセパレータ62のそれぞれについて
調整することにより、陽極60、陰極61及びセパレー
タ62のそれぞれにかかる引張力を個々に設定すること
ができる。なお、本実施の形態では、おもり65によっ
て陽極60、陰極61及びセパレータ62のそれぞれに
ついて引張力を付与しているが、例えばセパレータ62
のみに引張力を付与してもよい。
【0032】電極群1を巻取るには、まず電極群1を巻
取る準備段階として以下の作業を行う。すなわち、第1
の実施の形態と同様に巻取り軸10にセパレータ62を
通した後、陽極60、陰極61及びセパレータ62をそ
れぞれガイド上に設置する。次に陽極60、陰極61及
びセパレータ62のそれぞれの端をクランプ部64によ
りクランプして巻取り準備は完了する。以上のように巻
取り準備が完了したら、電極群1を押えローラ21によ
り上下から圧接する。その後、巻取り軸10を回転さ
せ、また、巻取り軸10に向けて陽極60、陰極61及
びセパレータ62のそれぞれのクランプ部64を移動さ
せることにより、陽極60、陰極61及びセパレータ6
2のそれぞれに最適な引張力をかけた状態にて電極群1
の巻取りが行われ、セパレータ62、陽極60及び陰極
61からなる渦巻状の電極群が形成される。なお、本発
明は以上のように電極群1にかかる引張力を調整するこ
とができるため、特に電極が厚く、巻取る際に電極が損
傷しやすいNi−MH電池の製造に実施されると最適で
ある。
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる電池の製
造方法は、電極の一端をクランプすると共に巻取り軸で
巻取る際に、巻取り用モータに駆動連結される巻取り軸
を巻取り用モータと共に電極のクランプ位置に向けて移
動させると共に巻取り軸のトルクをパウダークラッチに
より変化させて巻取り軸の移動方向と逆方向の引張力を
電極に印加することにより、安定して巻取り軸を電極の
クランプ位置に向けて移動させることができ、電極に一
定の引張力がかかった状態で電極を巻取ることができ
る。従って、たるみを生じさせることなく、また、過度
の引張力により電極を損傷することなく渦巻状の電極群
の真円度が優良な電池を製造することができる。また、
電極及びセパレータを重ね合わせた状態から各電極、セ
パレータを動かさずに巻取っていくことにより、各素子
のずれが生じないため、電極間の短絡が発生しない。ま
た、以上のように本発明にかかる電池の製造方法は、電
極及びセパレータのそれぞれの一端をクランプすると共
に巻取り軸で巻き取る際に、クランプ部を巻取り軸に向
けて移動させることにより、電極及びセパレータのそれ
ぞれに最適な引張力をかけた状態で電極を巻取ることが
できる。従って、たるみを生じさせることなく、また、
過度の引張力により電極を損傷することなく渦巻状の電
極群の真円度が優良な電池を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる電池の製造装置
を示す斜視図である。
【図2】 本発明の一実施形態にかかる電池の製造装置
におけるパウダークラッチを示す断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態にかかる電池の製造装置
におけるパウダークラッチを示す断面図である。
【図4】 本発明の一実施形態にかかる電池の製造装置
における巻取り機構部を示す断面図である。
【図5】 本発明の一実施形態にかかる電池の製造装置
における巻取り開始時の作業を示す断面図である。
【図6】 本発明の一実施形態にかかる電池の製造装置
における巻取り作業を示す図である。
【図7】 本発明の他の実施形態にかかる電池の製造装
置における巻取り機構部を示す断面図である。
【図8】 本発明の一実施形態にかかる電池の製造装置
において、パウダークラッチが移動するに従い、パウダ
ークラッチに流す電流の変化量を示すグラフである。
【図9】 従来の電池の製造装置における巻取り機構部
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電極群 2 スロープ 3 巻取りユニット 4 支軸ユニット 5 ブリッジ 6 押えユニット 7 クランプ 8 ベースプレート 9 テーブル移動用モータ 10 巻取り軸 11 パウダークラッチ 12 巻取り用モータ 13 ボールネジ 14 ドライブ手段 15 パウダ 16 ドリブン手段 17 励磁用コイル 18 パウダギャップ 19 磁束 20 巻取り軸受け 21 押えローラ 22 押えローラ上下用シリンダー 23 クランプテーブル 24 スリ割り 50、51 ガイドレール 52 レール 53、54,55 テーブル 60 陽極 61 陰極 62 セパレータ 63 ガイド 64 クランプ部 65 おもり 66 滑車 a セパレータ b 折返し部 c 陽極板 d 先端部 e 巻芯 f スリット g 陰極板 h 先端部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極をセパレータと共に巻回する電池の
    製造方法において、電極の一端をクランプすると共に巻
    取り軸で巻き取る際に、巻取り軸の移動方向と逆方向の
    引張力を電極に印加することを特徴とする電池の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 電極をセパレータと共に巻回する電池の
    製造方法において、電極の一端をクランプすると共に巻
    取り軸で巻き取る際に、巻取り軸を電極のクランプ位置
    に向けて移動させると共に巻取り軸の移動方向と逆方向
    の引張力を電極に印加することを特徴とする電池の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 電極をセパレータと共に巻回する電池の
    製造方法において、電極の一端をクランプすると共に巻
    取り軸で巻き取る際に、巻取り軸を電極のクランプ位置
    に向けて移動させると共に巻取り軸のトルクを変化させ
    ることで巻取り軸の移動方向と逆方向の引張力を電極に
    印加することを特徴とする電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 電極をセパレータと共に巻回する電池の
    製造方法において、電極の一端をクランプすると共に巻
    取り軸で巻き取る際に、巻取り用モータに駆動連結され
    る巻取り軸を巻取り用モータと共に電極のクランプ位置
    に向けて移動させると共に巻取り軸のトルクを変化させ
    ることで巻取り軸の移動方向と逆方向の引張力を電極に
    印加することを特徴とする電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 電極がNi−MH電池用の電極である請
    求項1乃至4に記載の電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 巻取り用モータと巻取り軸とをパウダー
    クラッチを介して駆動連結し、巻取り軸のトルクがパウ
    ダークラッチにより調整される請求項5に記載の電池の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 パウダークラッチの設定により巻取り時
    の電極の引張力の調整を行う請求項6に記載の電池の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 電極をセパレータと共に巻回する巻取り
    軸を有する電池製造装置において、電極の一端をクラン
    プするクランプ部と、巻取り軸とパウダークラッチを介
    して連結される巻取り用モータと、巻取り軸を電極のク
    ランプ位置に向けて移動させる移送手段とを有し、巻取
    り軸のトルクがパウダークラッチの設定により調整され
    る電池製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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