JPH11297157A - 着座センサ用メンブレンスイッチの固定方法及び着座センサ用メンブレンスイッチ - Google Patents

着座センサ用メンブレンスイッチの固定方法及び着座センサ用メンブレンスイッチ

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JPH11297157A
JPH11297157A JP9945198A JP9945198A JPH11297157A JP H11297157 A JPH11297157 A JP H11297157A JP 9945198 A JP9945198 A JP 9945198A JP 9945198 A JP9945198 A JP 9945198A JP H11297157 A JPH11297157 A JP H11297157A
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membrane switch
fixing
pair
seat
insulating films
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JP9945198A
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Hideo Goto
秀雄 後藤
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な状態でメンブレンスイッチを座席の内
部に配設することができ、これにより、スイッチの荷重
特性を良好にすることができると共に、原料コスト及び
加工コストを低減することができる着座センサ用メンブ
レンスイッチの固定方法及び着座センサ用メンブレンス
イッチを提供する。 【解決手段】 座席シートの内部に充填されるウレタン
パッドの下に、硬質のステージを配置した後、メンブレ
ンスイッチ1をウレタンパッドの上に配置し、融着部2
をウレタンパッドの方向に加圧した状態で、融着部2に
超音波振動を与える。これにより、融着部2がウレタン
パッドに融着される。次に、ウレタンパッドの下に配置
されたステージを取り除いた後、ウレタンパッド及びこ
れに固定されたメンブレンスイッチ1を皮製又は布製の
表材で包み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は座席シートに固定さ
れる着座センサ用メンブレンスイッチの固定方法及びこ
れに使用される着座センサ用メンブレンスイッチに関
し、特に、低コストで固定することができると共に、ス
イッチの荷重特性を向上させることができる着座センサ
用メンブレンスイッチの固定方法及び着座センサ用メン
ブレンスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、自動車等には、座席に人が着座し
ているかどうかを検知して、シートベルトの警報ランプ
及びエアバック等を作動させる着座センサが内蔵されて
いる。図10はメンブレンスイッチを利用した着座セン
サを示す模式図である。図10に示すように、助手席2
0の座席シート20aの内部にはメンブレンスイッチ2
1が配設されており、このメンブレンスイッチ21はコ
ントローラ22を介して、助手席20又は運転席23の
前方に配置されたシートベルト警報ランプ25に接続さ
れている。これにより、コントローラ22は、メンブレ
ンスイッチ21からの情報によって、警報ランプ25を
表示させる。なお、助手席20及び運転席23の前方に
は、エアバック(図示せず)が収納されており、着座し
た人がシートベルトを完全に装着することによって、エ
アバックが有効に作動するようになっている。
【0003】このようなメンブレンスイッチ21の構造
について、以下に具体的に説明する。図11(a)は従
来のメンブレンスイッチを示す模式図であり、図11
(b)は図11(a)のA−A線に沿う断面図である。
また、図12は従来のメンブレンスイッチを座席シート
に固定する方法を示す斜視図であり、図13は座席シー
トに固定されたメンブレンスイッチを示す断面図であ
る。
【0004】図11(a)及び図11(b)に示すよう
に、ポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエ
チレンナフタレート(PEN)等からなる上部電極用フ
ィルム31の片面に、選択的に銀又はカーボン等の導電
性ペーストが印刷されることにより、複数個の上部電極
32と、これらの上部電極32を樹枝状に接続する上部
電極回路32aとが形成されている。一方、下部電極用
フィルム36の片面にも、同様にして、複数個の下部電
極37と、これらの下部電極37を樹枝状に接続する下
部電極回路37aが形成されている。そして、これらの
フィルム31及び32が所定の形状にプレス加工される
ことにより、上部電極シート33及び下部電極シート3
8が構成されている。
【0005】また、上部電極32及び下部電極37が互
いに対向するように配置された上部電極シート33と下
部電極シート38との間には、上部電極32と下部電極
37とが対向する位置に開口部34aを有するスペーサ
34が介装されている。なお、スペーサ34と上部電極
シート33及び下部電極シート38とは、スペーサ34
の両面に塗布された粘着剤35により接着されている。
これにより、上部電極32と下部電極37とが対向する
位置に空隙部42を有するスイッチが構成されている。
更に、下部電極シート38の裏面には、メンブレンスイ
ッチ21を座席シート21の内部のウレタンパッドに固
定するための粘着シート43が貼付されており、この粘
着シート43の表面は離型紙44により保護されてい
る。
【0006】更にまた、全ての上部電極32を接続する
上部電極回路32a及び全ての下部電極37を接続する
下部電極回路37aの基幹部には、防水構造のコネクタ
40を介して、夫々、コントローラ22に接続されるケ
ーブル41a及び41bが接続されている。
【0007】このように構成されたメンブレンスイッチ
21を座席シート20aに固定する方法について、以下
に説明する。先ず、メンブレンスイッチ21の裏面側に
貼付された離型紙44を剥離し、粘着シート43の粘着
面を露出させる。次に、図12に示すように、座席シー
ト20aの内部に充填される座席シート形状のウレタン
パッド45の表面にメンブレンスイッチ21を貼付す
る。その後、図13に示すように、ウレタンパッド45
及びメンブレンスイッチ21を皮製又は布製の表材46
で包み込むことにより、メンブレンスイッチ21が内部
に固定された座席シート20aを得ることができる。
【0008】メンブレンスイッチ21に接続されたケー
ブル41a及び41bに電圧が印加された状態で、座席
シート20aに人が着座すると、メンブレンスイッチ2
1の上下方向に荷重が印加されるので、上部電極32と
下部電極37とが接触してスイッチがオン状態となる。
これにより、シートベルトの警報ランプ等が表示され
る。なお、一般的に、座席シートの内部に配設されるメ
ンブレンスイッチは、広範囲の領域において圧力を検知
する必要があるので、図11(a)に示すように特殊な
形状になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法で粘着シート43によりメンブレンスイッチ21を
座席シートの固定すると、以下に示す問題点が発生す
る。即ち、前述の如く、このメンブレンスイッチ21は
特殊な形状を有しているので、その裏面に粘着シート4
3を貼付する場合のメンブレンスイッチ21と粘着シー
ト43との位置合わせが困難である。従って、図14に
示すように、粘着シート43及び離型紙44にしわ43
a及び浮き43bが形成されることがある。
【0010】また、粘着シート43が良好な状態でメン
ブレンスイッチ21に貼付された場合であっても、この
メンブレンスイッチ21をウレタンパッド45に貼付す
るときに、図15に示すように、メンブレンスイッチ2
1自体にしわ21a及び浮き21b等が形成されること
がある。このように、粘着シート43にしわ43a及び
浮き43b等が形成されるか、又はメンブレンスイッチ
21自体にしわ21a及び浮き21b等が形成される
と、スイッチの検出荷重のばらつきが大きくなる。ま
た、しわ及び浮き等の形成位置によっては、メンブレン
スイッチ21の上下方向に荷重を印加することなく、ス
イッチがON状態となる虞がある。更に、これらのしわ
及び浮き等により、座席に着座した際の着座感(座り心
地)が悪化する。
【0011】更にまた、従来の方法においては、ウレタ
ンパッド45にメンブレンスイッチ21を固定するため
に、高価な粘着シート43が必要となるので、メンブレ
ンスイッチ21の原料コストが高くなるという問題点も
ある。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、良好な状態でメンブレンスイッチを座席の
内部に配設することができ、これにより、スイッチの荷
重特性を良好にすることができると共に、原料コスト及
び加工コストを低減することができる着座センサ用メン
ブレンスイッチの固定方法及び着座センサ用メンブレン
スイッチを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る着座センサ
用メンブレンスイッチの固定方法は、1対の絶縁フィル
ムと、前記絶縁フィルムの対向面に選択的に設けられた
電極対と、前記絶縁フィルム間に介装され前記電極対に
整合する位置に開口部を有するスペーサと、を有する着
座センサ用メンブレンスイッチを座席シートに固定する
固定方法において、前記着座センサ用メンブレンスイッ
チは前記電極対が設けられていない位置に固定用融着部
を有しており、前記固定用融着部を座席シート内部の基
材に超音波融着することにより前記着座センサ用メンブ
レンスイッチを前記座席シートに固定することを特徴と
する。
【0014】本発明に係る他の着座センサ用メンブレン
スイッチの固定方法は、前記着座センサ用メンブレンス
イッチは前記電極対が設けられていない位置に固定用リ
ングを有しており、前記固定用リングと前記座席シート
の内部の基材とを線材により繋止することにより前記着
座センサ用メンブレンスイッチを前記座席シートに固定
することを特徴とする。
【0015】本発明に係る更に他の着座センサ用メンブ
レンスイッチの固定方法は、前記着座センサ用メンブレ
ンスイッチは前記電極対が設けられていない位置に固定
用屈曲部を有しており、前記固定用屈曲部を座席シート
内部の基材に設けたスリットに挿入することにより前記
着座センサ用メンブレンスイッチを前記座席シートに固
定することを特徴とする。
【0016】これらの固定用融着部、固定用リング及び
固定用屈曲部は、前記1対の絶縁フィルムと、前記1対
の絶縁フィルムの間に介装されたスペーサと、により構
成されるものとすることができる。
【0017】また、前記固定用融着部における前記スペ
ーサは開口部を有することが好ましい。
【0018】本発明に係る着座センサ用メンブレンスイ
ッチは、1対の絶縁フィルムと、前記絶縁フィルムの対
向面に選択的に設けられた電極対と、前記絶縁フィルム
間に介装され前記電極対に整合する位置に開口部を有す
るスペーサと、前記電極対が設けられていない位置に形
成され座席シート内部の基材に超音波融着される固定用
融着部と、を有することを特徴とする。
【0019】本発明に係る他の着座センサ用メンブレン
スイッチは、1対の絶縁フィルムと、前記絶縁フィルム
の対向面に選択的に設けられた電極対と、前記絶縁フィ
ルム間に介装され前記電極対に整合する位置に開口部を
有するスペーサと、前記電極対が設けられていない位置
に形成され座席シートの内部の基材に線材により繋止さ
れる固定用リングと、を有することを特徴とする。
【0020】本発明に係る更に他の着座センサ用メンブ
レンスイッチは、1対の絶縁フィルムと、前記絶縁フィ
ルムの対向面に選択的に設けられた電極対と、前記絶縁
フィルム間に介装され前記電極対に整合する位置に開口
部を有するスペーサと、前記電極対が設けられていない
位置に形成され座席シート内部の基材に設けられたスリ
ットに挿入される固定用屈曲部と、を有することを特徴
とする。
【0021】この固定用屈曲部は前記スリットの内部で
係止される爪を有することが好ましい。
【0022】本発明方法によれば、メンブレンスイッチ
を固定用融着部、固定用リング又は固定用屈曲部のみで
座席シートの内部の基材(ウレタンパッド)に固定する
ので、従来のように、メンブレンスイッチの裏面側に粘
着シートを貼付する必要がない。従って、メンブレンス
イッチ自体にしわ及び浮き等が形成されることがないの
で、スイッチのON荷重にばらつきが発生することを防
止することができ、スイッチの荷重特性を著しく向上さ
せることができる。また、粘着シートが貼付されていな
いので、メンブレンスイッチ自体の厚さが薄くなると共
に、しわ及び浮き等が形成されることがないので、この
メンブレンスイッチが内部に配設された座席シートに着
座した際の着座感(座り心地)が良好となる。
【0023】更に、本実施例方法においては、基材にメ
ンブレンスイッチを固定するための高価な粘着シートが
不要であると共に、メンブレンスイッチの裏面に粘着シ
ートを貼付する煩雑な工程が不要となるので、メンブレ
ンスイッチの原料コスト及び加工コストを低減すること
ができる。更にまた、本実施例方法においては、メンブ
レンスイッチに不良が発生し、製品の解析が必要となっ
た場合においても、容易にメンブレンスイッチを基材か
ら取り外すことができるので、容易に製品解析を実施す
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る着座
センサ用メンブレンスイッチの固定方法について、添付
の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の第
1の実施例に係る着座センサ用メンブレンスイッチを示
す平面図であり、図2(a)は図1のA−A線に沿う断
面図、図2(b)は図1の一部を拡大して示す平面図で
ある。また、図3は本発明の第1の実施例に係る着座セ
ンサ用メンブレンスイッチの固定方法を示す平面図であ
る。
【0025】図1及び図2に示すように、ポリエチレン
テレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレー
ト(PEN)等からなるフィルム11の片面に、選択的
に銀又はカーボン等の導電性ペーストが印刷されること
により、複数個の上部電極12と、これらの上部電極1
2を接続する上部電極回路12aとが形成されている。
一方、PET又はPENからなるフィルム16の片面に
も、同様にして、複数個の下部電極17と、これらの下
部電極17を接続する下部電極回路17aが形成されて
いる。このようにして、上部電極シート13及び下部電
極シート18が構成されている。なお、これらの上部電
極シート13及び下部電極シート18は、これらの面に
平行な方向に延びる融着部2を有しており、これらの融
着部2においては、フィルム11及び16の対向面に電
極12及び17は形成されていない。
【0026】また、上部電極12及び下部電極17が互
いに対向するように配置された上部電極シート13と下
部電極シート18との間には、スペーサ14が介装され
ている。このスペーサ14は上部電極12と下部電極1
7とが対向する領域に開口部14aが設けられていると
共に、融着部2の領域には孔4aが設けられている。そ
して、スペーサ14の両面に塗布された粘着剤15によ
り、スペーサ14と上部電極シート13及び下部電極シ
ート18とが接着されている。更に、上部電極回路12
a及び下部電極回路17aは、コネクタ10を介して、
夫々、コントローラ(図示せず)に接続されたケーブル
9a及び9bに接続されている。
【0027】このように構成された本実施例に係る着座
センサ用メンブレンスイッチを座席シートに固定する方
法について、以下に説明する。先ず、座席シート(図示
せず)の内部に充填される座席シート形状のウレタンパ
ッド5の下に、Al又はFe等からなる硬質のステージ
(図示せず)を配置する。次に、図3に示すように、メ
ンブレンスイッチ1をウレタンパッド5の上に配置し、
融着部2をウレタンパッド5の方向に加圧した状態で、
融着部2に超音波振動を与える。これにより、融着部2
がウレタンパッド5に融着される。なお、本実施例にお
いては、融着部2におけるフィルム11とフィルム16
との間に介装されたスペーサ14に孔14aが設けられ
ているので、融着部2とウレタンパッド5との融着がよ
り一層容易になる。
【0028】次いで、ウレタンパッド5の下に配置され
たステージを取り除いた後、従来と同様に、ウレタンパ
ッド5及びこれに固定されたメンブレンスイッチ1を皮
製又は布製の表材(図示せず)で包み込むことにより、
メンブレンスイッチ1が配設された座席シートを得るこ
とができる。
【0029】本実施例方法によると、メンブレンスイッ
チ1をその2箇所の融着部2のみでウレタンパッド5に
固定するので、従来のように、メンブレンスイッチ1の
裏面側に粘着シートを貼付する必要がない。従って、メ
ンブレンスイッチ1自体にしわ及び浮き等が形成される
ことがないので、スイッチのON荷重にばらつきが発生
することを防止することができ、スイッチの荷重特性を
著しく向上させることができる。また、粘着シートが貼
付されていないので、メンブレンスイッチ1自体の厚さ
が薄くなると共に、しわ及び浮き等が形成されることが
ないので、このメンブレンスイッチが内部に配設された
座席シートに着座した際の着座感(座り心地)が良好と
なる。
【0030】更に、本実施例方法においては、ウレタン
パッド5にメンブレンスイッチ1を固定するための高価
な粘着シートが不要であると共に、メンブレンスイッチ
1の裏面に粘着シートを貼付する煩雑な工程が不要とな
るので、メンブレンスイッチ1の原料コスト及び加工コ
ストを低減することができる。更にまた、本実施例方法
においては、メンブレンスイッチ1に不良が発生し、製
品の解析が必要となった場合においても、容易にメンブ
レンスイッチ1をウレタンパッド5から取り外すことが
できるので、容易に製品解析を実施することができる。
【0031】図4は本発明の第2の実施例に係る着座セ
ンサ用メンブレンスイッチを示す平面図であり、図5は
図4の一部を拡大して示す平面図である。また、図6は
本発明の第2の実施例に係る着座センサ用メンブレンス
イッチの固定方法を示す模式図であり、図7は図6の一
部を拡大して示す断面図である。但し、図4乃至図7に
示す第2の実施例において、図1乃至3に示すものと同
一物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略す
る。また、第2の実施例に係る着座センサ用メンブレン
スイッチの構造は、第1の実施例と同様であるので、そ
の断面図は省略する。
【0032】図4及び図5に示すように、第2の実施例
においては、上部電極シート13及び下部電極シート
(図示せず)並びにこれらのシート間に介装されたスペ
ーサ14には、電極12等が形成されていない領域が形
成されている。また、この領域には孔3aが設けられて
おり、これにより、固定用リング3が構成されている。
【0033】このように構成された第2の実施例に係る
着座センサ用メンブレンスイッチを座席シートに固定す
る場合には、図6及び7に示すように、先ず、座席シー
ト(図示せず)の内部に充填される座席シート形状のウ
レタンパッド5の上に、メンブレンスイッチ1を配置す
る。次に、糸又はワイヤ等の線材6を固定用リング3の
孔3aを介して、ウレタンパッド5の内部に挿通させ
る。その後、線材6をウレタンパッド5の表面から取り
出し、リング3の外側から更にリング3の孔3aを介し
て、ウレタンパッド5の内部に挿通させる。このように
して、ウレタンパッド5とリング3とを共に線材6で周
回させることにより、ウレタンパッド5の表面にメンブ
レンスイッチ1が固定される。その後、第1の実施例と
同様に、ウレタンパッド5及びこれに固定されたメンブ
レンスイッチ1を皮製又は布製の表材(図示せず)で包
み込むことにより、メンブレンスイッチ1が配設された
座席シートを得ることができる。
【0034】本実施例方法においても、第1の実施例と
同様に、メンブレンスイッチ1をウレタンパッド5に固
定する際に、粘着シートを使用する必要がなく、メンブ
レンスイッチ1のリング3とウレタンパッド5とを線材
6により繋止する。従って、メンブレンスイッチ1自体
にしわ及び浮き等が形成されることがないので、スイッ
チの荷重特性を著しく向上させることができる。また、
このメンブレンスイッチが内部に配設された座席シート
に着座した際の着座感(座り心地)が良好となる。更
に、第2の実施例においても、メンブレンスイッチ1の
原料コスト及び加工コストを低減することができると共
に、容易にメンブレンスイッチ1をウレタンパッド5か
ら取り外すことができる。
【0035】図8(a)は本発明の第3の実施例に係る
着座センサ用メンブレンスイッチを示す平面図であり、
図8(b)は図8(a)の一部を拡大して示す平面図で
ある。また、図9(a)乃至(c)は本発明の第3の実
施例に係る着座センサ用メンブレンスイッチの固定方法
を工程順に示す模式図である。但し、図8及び9に示す
第3の実施例において、図1乃至3に示すものと同一物
には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。ま
た、第3の実施例に係る着座センサ用メンブレンスイッ
チの構造は、第1の実施例と同様であるので、その断面
図は省略する。
【0036】図8に示すように、第3の実施例に係るメ
ンブレンスイッチ1には、その表面に垂直な方向に屈曲
される屈曲部7が形成されている。この屈曲部7は、上
部電極シート13及び下部電極シート(図示せず)と、
これらのシート間に設けられたスペーサとにより構成さ
れているが、屈曲部7の位置においては、電極12等は
形成されていない。なお、屈曲部7はその先端に爪7a
を有し、これにより、矢印形状になっている。
【0037】このように構成された第3の実施例に係る
着座センサ用メンブレンスイッチを座席シートに固定す
る場合には、図9(a)に示すように、先ず、メンブレ
ンスイッチ1の屈曲部7をメンブレンスイッチ1の表面
に垂直の方向に裏面側に向かって屈曲させる。その後、
予め、スリット5aを設けたウレタンパッド5の上にメ
ンブレンスイッチ1を配置し、屈曲部7をスリット5a
に挿入する。これにより、ウレタンパッド5の表面にメ
ンブレンスイッチ1が固定される。その後、第1及び第
2の実施例と同様に、ウレタンパッド5及びこれに固定
されたメンブレンスイッチ1を皮製又は布製の表材(図
示せず)で包み込むことにより、メンブレンスイッチ1
が配設された座席シートを得ることができる。
【0038】本実施例方法においても、第1及び第2の
実施例と同様の効果を得ることができる。なお、本実施
例においては、屈曲部7の先端に爪7aが形成されてい
るので、屈曲部7がウレタンパッド5の内部で係止され
る。従って、メンブレンスイッチ1が容易にウレタンパ
ッド5から外れることはない。
【0039】なお、第1乃至第3の実施例において示す
メンブレンスイッチ1は、自動車等の座席シートの内部
に配設されて、着座センサとして使用することができる
が、この他に例えば、座席指定車両を有する列車(特別
急行列車及び新幹線等)、自動二輪車並びに航空機の座
席等の着座センサ用としても使用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明方法によれ
ば、本発明方法によれば、メンブレンスイッチを融着
部、リング又は屈曲部のみで座席シートの内部の基材
(ウレタンパッド)に固定し、粘着シートを使用する必
要がないので、スイッチの荷重特性を著しく向上させる
ことができると共に、メンブレンスイッチの原料コスト
及び加工コストを低減することができる。また、メンブ
レンスイッチに粘着シートが貼付されていないので、こ
のメンブレンスイッチが内部に配設された座席シートに
着座した際の着座感(座り心地)が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る着座センサ用メン
ブレンスイッチを示す平面図である。
【図2】(a)は図1のA−A線に沿う断面図、(b)
は図1の一部を拡大して示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る着座センサ用メン
ブレンスイッチの固定方法を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る着座センサ用メン
ブレンスイッチを示す平面図である。
【図5】図4の一部を拡大して示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る着座センサ用メン
ブレンスイッチの固定方法を示す模式図である。
【図7】図6の一部を拡大して示す断面図である。
【図8】(a)は本発明の第3の実施例に係る着座セン
サ用メンブレンスイッチを示す平面図であり、(b)は
(a)の一部を拡大して示す平面図である。
【図9】(a)乃至(c)は本発明の第3の実施例に係
る着座センサ用メンブレンスイッチの固定方法を工程順
に示す模式図である。
【図10】メンブレンスイッチを利用した着座センサを
示す模式図である。
【図11】(a)は従来のメンブレンスイッチを示す模
式図であり、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図で
ある。
【図12】従来のメンブレンスイッチを座席シートに固
定する方法を示す斜視図である。
【図13】座席シートに固定されたメンブレンスイッチ
を示す断面図である。
【図14】不良の状態でメンブレンスイッチに貼付され
た粘着シートを示す断面図である。
【図15】不良の状態でウレタンパッドに貼付されたメ
ンブレンスイッチを示す断面図である。
【符号の説明】
1,21;メンブレンスイッチ 2;融着部 3;リング 5,45;ウレタンパッド 5a;スリット 6;線材 7;屈曲部 9a,9b,41a,41b;ケーブル 10,40;コネクタ 11,16,31,36;フィルム 12,17,32,37;電極 12a,17a,32a,37a;電極回路 13,18,33,38;電極シート 14,34;スペーサ 14a,34a;開口部 15;接着剤 20;助手席 20a;座席シート 22;コントローラ 23;運転席 25;警報ランプ 42;空隙部 43;粘着シート 44;離型紙 46;表材

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の絶縁フィルムと、前記絶縁フィル
    ムの対向面に選択的に設けられた電極対と、前記絶縁フ
    ィルム間に介装され前記電極対に整合する位置に開口部
    を有するスペーサと、を有する着座センサ用メンブレン
    スイッチを座席シートに固定する固定方法において、前
    記着座センサ用メンブレンスイッチは前記電極対が設け
    られていない位置に固定用融着部を有しており、前記固
    定用融着部を座席シート内部の基材に超音波融着するこ
    とにより前記着座センサ用メンブレンスイッチを前記座
    席シートに固定することを特徴とする着座センサ用メン
    ブレンスイッチの固定方法。
  2. 【請求項2】 前記固定用融着部は前記1対の絶縁フィ
    ルムと、前記1対の絶縁フィルムの間に介装されたスペ
    ーサと、により構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の着座センサ用メンブレンスイッチの固定方
    法。
  3. 【請求項3】 前記固定用融着部における前記スペーサ
    は開口部を有することを特徴とする請求項2に記載の着
    座センサ用メンブレンスイッチの固定方法。
  4. 【請求項4】 1対の絶縁フィルムと、前記絶縁フィル
    ムの対向面に選択的に設けられた電極対と、前記絶縁フ
    ィルム間に介装され前記電極対に整合する位置に開口部
    を有するスペーサと、を有する着座センサ用メンブレン
    スイッチを座席シートに固定する固定方法において、前
    記着座センサ用メンブレンスイッチは前記電極対が設け
    られていない位置に固定用リングを有しており、前記固
    定用リングと前記座席シートの内部の基材とを線材によ
    り繋止することにより前記着座センサ用メンブレンスイ
    ッチを前記座席シートに固定することを特徴とする着座
    センサ用メンブレンスイッチの固定方法。
  5. 【請求項5】 前記固定用リングは前記1対の絶縁フィ
    ルムと、前記1対の絶縁フィルムの間に介装されたスペ
    ーサと、により構成されていることを特徴とする請求項
    4に記載の着座センサ用メンブレンスイッチの固定方
    法。
  6. 【請求項6】 1対の絶縁フィルムと、前記絶縁フィル
    ムの対向面に選択的に設けられた電極対と、前記絶縁フ
    ィルム間に介装され前記電極対に整合する位置に開口部
    を有するスペーサと、を有する着座センサ用メンブレン
    スイッチを座席シートに固定する固定方法において、前
    記着座センサ用メンブレンスイッチは前記電極対が設け
    られていない位置に固定用屈曲部を有しており、前記固
    定用屈曲部を座席シート内部の基材に設けたスリットに
    挿入することにより前記着座センサ用メンブレンスイッ
    チを前記座席シートに固定することを特徴とする着座セ
    ンサ用メンブレンスイッチの固定方法。
  7. 【請求項7】 前記固定用屈曲部は前記1対の絶縁フィ
    ルムと、前記1対の絶縁フィルムの間に介装されたスペ
    ーサと、により構成されていることを特徴とする請求項
    6に記載の着座センサ用メンブレンスイッチの固定方
    法。
  8. 【請求項8】 1対の絶縁フィルムと、前記絶縁フィル
    ムの対向面に選択的に設けられた電極対と、前記絶縁フ
    ィルム間に介装され前記電極対に整合する位置に開口部
    を有するスペーサと、前記電極対が設けられていない位
    置に形成され座席シート内部の基材に超音波融着される
    固定用融着部と、を有することを特徴とする着座センサ
    用メンブレンスイッチ。
  9. 【請求項9】 前記固定用融着部は前記1対の絶縁フィ
    ルムと、前記1対の絶縁フィルムの間に介装されたスペ
    ーサと、により構成されていることを特徴とする請求項
    8に記載の着座センサ用メンブレンスイッチ。
  10. 【請求項10】 前記固定用融着部における前記スペー
    サは開口部を有することを特徴とする請求項9に記載の
    着座センサ用メンブレンスイッチ。
  11. 【請求項11】 1対の絶縁フィルムと、前記絶縁フィ
    ルムの対向面に選択的に設けられた電極対と、前記絶縁
    フィルム間に介装され前記電極対に整合する位置に開口
    部を有するスペーサと、前記電極対が設けられていない
    位置に形成され座席シートの内部の基材に線材により繋
    止される固定用リングと、を有することを特徴とする着
    座センサ用メンブレンスイッチ。
  12. 【請求項12】 前記固定用リングは前記1対の絶縁フ
    ィルムと、前記1対の絶縁フィルムの間に介装されたス
    ペーサと、により構成されていることを特徴とする請求
    項11に記載の着座センサ用メンブレンスイッチ。
  13. 【請求項13】 1対の絶縁フィルムと、前記絶縁フィ
    ルムの対向面に選択的に設けられた電極対と、前記絶縁
    フィルム間に介装され前記電極対に整合する位置に開口
    部を有するスペーサと、前記電極対が設けられていない
    位置に形成され座席シート内部の基材に設けられたスリ
    ットに挿入される固定用屈曲部と、を有することを特徴
    とする着座センサ用メンブレンスイッチ。
  14. 【請求項14】 前記固定用屈曲部は前記1対の絶縁フ
    ィルムと、前記1対の絶縁フィルムの間に介装されたス
    ペーサと、により構成されていることを特徴とする請求
    項13に記載の着座センサ用メンブレンスイッチ。
  15. 【請求項15】 前記固定用屈曲部は前記スリットの内
    部で係止される爪を有することを特徴とする請求項13
    又は14に記載の着座センサ用メンブレンスイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120125698A1 (en) * 2009-05-29 2012-05-24 Honda Motor Co., Ltd Seating sensor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120125698A1 (en) * 2009-05-29 2012-05-24 Honda Motor Co., Ltd Seating sensor
US9018546B2 (en) * 2009-05-29 2015-04-28 Fujikura Ltd. Seating sensor with compactly arranged elements

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