JPH11296233A - 半導体製造装置における流量制御装置の異常検出方法 - Google Patents

半導体製造装置における流量制御装置の異常検出方法

Info

Publication number
JPH11296233A
JPH11296233A JP9757898A JP9757898A JPH11296233A JP H11296233 A JPH11296233 A JP H11296233A JP 9757898 A JP9757898 A JP 9757898A JP 9757898 A JP9757898 A JP 9757898A JP H11296233 A JPH11296233 A JP H11296233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
valve opening
abnormality
valve
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9757898A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Saito
剛 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP9757898A priority Critical patent/JPH11296233A/ja
Publication of JPH11296233A publication Critical patent/JPH11296233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造装置の流量制御異常をプロセス運
用中に自動認識できると共に、その原因も追及でき、も
って流量制御異常の発生の判断を誤ったり、見逃したり
する恐れを解消することができ、さらにそのメンテナン
スも容易にできる半導体製造装置における流量制御装置
の異常検出方法を得る。 【解決手段】 流量制御装置1Aのバルブ開度をバルブ
開度検出部6により検出し、得られたバルブ開度の挙動
をバルブ開度の所定の挙動パターンと対応付けることに
より流量制御異常を検出すると共に異常原因を認識する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流量設定値に基
づいてバルブ開度を制御し、流量を制御するようにした
半導体製造装置における流量制御装置の異常検出方法に
関し、特に、デジタルMFCの流量制御異常を流量設定
状態に対するバルブ開度の挙動より判断して検出するよ
うにした流量制御装置の異常検出方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の半導体製造装置における
流量制御装置とそれを制御する主制御装置を示す図であ
る。図13において、流量制御装置1は、流量値をデジ
タル制御信号により設定流量値に制御するデジタルMF
C(マス・フロー・コントローラ)で構成されており、
主制御装置2の流量設定部3からの流量設定値に基づい
てバルブ開度を制御するためのバルブ制御装置4を備え
ている。このバルブ制御装置4は、流量設定部3の出力
側に接続されたバルブ開度制御部8と、バルブ開度制御
部8の出力側に接続されたバルブ駆動部9とを備えてい
る。
【0003】また、流量制御装置1は、バルブ駆動部9
の出力側に接続されると共に、図示しないチャンバより
真空ポンプへの配管13上に設けられ、この配管13を
開閉するバルブ5と、配管13におけるバルブ5の上流
側に設けられ、配管13内の流量を検出し、その検出流
量をバルブ開度制御部8に出力するための流量センサ7
と、バルブ駆動部9の出力側に設けられ、バルブ5の開
度を検出し、その検出開度をバルブ開度制御部8及び主
制御装置側に出力するバルブ開度検出部6とを備えてい
る。
【0004】主制御装置2はバルブ開度制御部8に流量
設定値を出力するための流量設定部3と、この流量設定
部3及びバルブ開度検出部6の出力側が接続され、これ
らの出力データをグラフや数値を用いて表示するための
データ表示部10aを備えた表示部10とを備えてい
る。この表示部10はモニタ画面で構成されている。
【0005】以上の構成において、バルブ制御装置4は
流量設定部3からの流量設定値に基づいて、流量(流量
センサ7の出力)が所望流量となるように、流量センサ
7からの検出流量値とバルブ開度検出部6からの開度を
参照しつつバルブ5の開度を制御する。また、表示部1
0は流量設定部3からの流量設定値及びバルブ開度検出
部6からのバルブ開度データを時間と共に表示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体製造装置
における流量制御装置や主制御装置は以上のように構成
されているため、半導体製造装置の流量制御異常を自動
検出することはできず、流量制御異常の発生はデータ表
示部10aのグラフや数値、あるいは図示しないロギン
グデータの参照によりユーザが個別に判断する以外に認
識できなかった。このため流量制御異常の発生の判断を
誤ったり、見逃したりする場合も生じ、このような場合
は大量のウエハを廃棄しなければならないと共に、それ
までの種々の工程も無駄となり、歩留まり率が増大し、
半導体の製造コストが増大する要因ともなっている。
【0007】また、このような場合において、流量制御
異常の原因追及となると、多量のデータを分析すること
によって行わなければならず、その原因解明には、多大
な時間と労力を必要とする、そのため、従来、このよう
な流量制御異常を生じた流量制御装置は、調整や洗浄、
一部部品の交換等により修理されるべきものであって
も、装置全体を交換するようにしており、やはり製造コ
ストの増大を招く原因となっている。
【0008】そこで、この発明は、上述した従来の問題
点を解決するためになされたもので、半導体製造装置の
流量制御異常を自動認識できると共に、その原因も追及
でき、もって流量制御異常の発生の判断を誤ったり、見
逃したりする恐れを解消することができ、さらにそのメ
ンテナンスも容易にできる半導体製造装置における流量
制御装置の異常検出方法を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明は、流量設定値に基づいてバルブ開度を
制御し、流量を制御するようにした半導体製造装置にお
ける流量制御装置の異常検出方法であって、前記バルブ
開度を検出し、検出されたバルブ開度と前記流量設定値
とに基づいて、流量制御異常を検出するようにしたもの
である。
【0010】そして、例えば、この発明を実施するため
の装置は、流量設定値に基づいてバルブ開度を制御し、
チャンバ内の流量を制御するようにした半導体製造装置
における流量制御異常検出装置であって、前記バルブ開
度を検出するバルブ開度検出手段と、前記バルブ開度検
出手段により検出されたバルブ開度と前記流量設定値と
に基づいて、流量設定状態に対する前記バルブ開度の挙
動を判断することで、流量制御異常を検出する流量制御
異常検出手段とを備えて構成される。
【0011】そして、この発明の実施の形態では、流量
制御装置としてデジタルMFCが用いられ、所望の流量
を設定するための流量設定部3と、流量設定部3からの
流量設定値に対してバルブ5の開度を制御するためのバ
ルブ制御装置4と、バルブ5の開度を検出するためのバ
ルブ開度検出部6と、流量設定部3の流量設定状態であ
る、設定流量増大時、設定流量減少時、もしくは設定流
量一定時のバルブ5の挙動を、バルブ開度検出部6の検
出開度に基づいて検出し、その挙動を判断することで、
異常を判断するようにしている。
【0012】そして、このような構成によれば、半導体
製造装置の流量制御異常をプロセス運用中にリアルタイ
ムで自動認識でき、もって流量制御異常発生の判断を誤
ったり、見逃したりする恐れを解消することができる。
【0013】また、この発明の実施の形態においては、
前記流量制御異常検出手段に、前記バルブ開度の挙動に
基づいて、流量制御異常原因をさらに判定する流量制御
異常原因判定手段をさらに備えるようにしており、バル
ブ開度の種々の挙動パターンと、それらに対する故障原
因を予め定めておき、検出された挙動パターンにしたが
って、流量制御異常原因を判定するようにしている。
【0014】そして、このような構成によれば、流量制
御異常がその原因と共に検出されるので、流量制御装置
のメンテナンスも容易にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。図1は、この発明の実施の形態に係る半
導体製造装置における流量制御装置の異常検出装置(以
下流量制御異常検出装置という)を示すブロック図であ
る。
【0016】図1において、流量制御異常検出装置は、
流量制御装置1Aと主制御装置2Aとから構成される。
流量制御装置1Aは、図示しないチャンバへのプロセス
ガスの流量を制御する例えばデジタルMFCで構成さ
れ、主制御装置2Aの流量設定部3からの流量設定値に
基づいてバルブ開度を制御し、流量を流量設定値に制御
するためのバルブ制御装置4を備えている。このバルブ
制御装置4は、流量設定部3の出力側に接続されたバル
ブ開度制御部8と、バルブ開度制御部8の出力側に接続
されたバルブ駆動部9とを備えている。
【0017】また、流量制御装置1Aは、バルブ駆動部
9の出力側に接続されると共に、図示しないチャンバよ
り真空ポンプへの配管13上に設けられ、この配管13
を開閉するバルブ5と、配管13におけるバルブ5の上
流側に設けられ、配管13内の流量を検出し、その検出
流量をバルブ開度制御部8に出力するための流量センサ
7と、バルブ駆動部9の出力側に設けられ、バルブ5の
開度を検出し、その検出開度をバルブ開度制御部8及び
主制御装置側に出力するバルブ開度検出部6とを備えて
いる。
【0018】主制御装置2Aはバルブ開度制御部8に流
量設定値を出力するための流量設定部3と、この流量設
定部3及びバルブ開度検出部6の出力側が接続され、こ
れらの出力値をサンプリング取得して、後述するように
流量制御装置1A等の異常を検出すると共に、その原因
を判定する流量制御装置の異常検出・原因判定部12
と、この異常検出・原因判定部12の出力側に接続され
た表示部11とを備えている。
【0019】表示部11は、異常検出・原因判定部12
の出力に基づいて、異常が発生した場合にその異常発生
と、異常原因を表示する異常表示部11bと、従来と同
様に開度データや流量設定値に関するデータをグラフや
数値を用いて表示するためのデータ表示部11aとを備
えている。
【0020】以上の構成において、バルブ制御装置4は
流量設定部3からの流量設定値に基づいて、チャンバ流
量が所望流量となるように、流量センサ7からの検出流
量値とバルブ開度検出部6からの開度を参照しつつバル
ブ5の開度を制御する。このバルブ開度の制御において
は、流量設定部3からの流量設定値に基づいてバルブ5
の開度がバルブ駆動部9により作動されるわけである
が、この流量制御装置に何らかの異常が発生した場合
は、このバルブ開度が正常時と異なった挙動を示すよう
になる。さらに、この挙動は流量制御異常となる原因に
より異なる挙動を示す。したがって、この挙動パターン
を予め記憶しておき、得られたバルブ開度の挙動がこれ
らパターンのどれに該当するかを対応させることによ
り、流量制御異常を検出できると共に、その原因も認識
することができる。なお、種々の挙動パターンは、例え
ば装置の設定時等に予め実験的に求めておくようにする
ことができる。
【0021】図2は流量制御装置の異常検出・原因判定
部の一例を示すブロック図である。異常検出・原因判定
部12は、流量設定部3とバルブ開度検出部6の出力側
に接続され、これらより出力されるデータをサンプリン
グするデータサンプリング部12aと、バルブ開度の種
々の挙動パターンを記憶した挙動パターン記憶部12c
と、これら挙動パターン記憶部12cおよびデータサン
プリング部12aに接続され、データサンプリング部1
2aによりサンプリング計測された挙動パターンが記憶
部12cに記憶された挙動パターンのいずれに対応する
かを判定する挙動パターン対応付部12bと、挙動パタ
ーンに対応可能に種々の異常原因を記憶した異常原因記
憶部12eと、これら異常原因記憶部12eと挙動パタ
ーン対応付部12bに接続され、挙動パターン対応付部
12bで判定された挙動パターンに対応する異常原因を
異常原因記憶部12eから検索し、その検索結果を表示
部11に出力する異常原因検索部12dとを備えて構成
されている。
【0022】図6乃至図12は種々の流量設定状態に対
するバルブ開度の挙動の例(挙動パターン)を示すタイ
ムチャートであり、(a)は流量設定状態を示し、
(b)はそれに対するバルブ開度の挙動を示している。
図6は設定流量値をある時刻において増大させた場合の
バルブ開度の挙動を示すもので、図6は流量制御に異常
が無い正常時の挙動を示すものである。この図より明ら
かなように、正常時には流量設定の変更(増大変更)が
あるとほぼ同時にバルブ開度も変更(開度の増大変更)
されていることが分かる。図7は図6(b)のようなバ
ルブ開度の挙動について、その開度をサンプリング取得
するサンプリング例を示すものであり、この発明の実施
の形態ではサンプリング周期をTとしている。
【0023】図8は流量制御異常の例として、バルブ開
度が流量設定増大に対して変更されない挙動パターンを
示している。この場合は、制御装置の故障(制御不良)
や機械的な故障が原因として考えられる。
【0024】図9は流量制御異常の例として、バルブ開
度が流量設定増大に対して小さくなって、バルブ開度が
正常時と逆方向に変更される挙動パターンを示してい
る。この場合は、制御装置の故障や、電気回路の故障
(断線や短絡)等の電気的不良が原因として考えられ
る。
【0025】図10は流量制御異常の例として、バルブ
開度が流量設定増大に対してゆるやかな速度で増大する
挙動パターンを示している。この場合は、制御装置の故
障、バルブのモータ異常、機械的故障等が考えられる。
【0026】図11は流量制御異常の例として、流量設
定に変更がない場合(流量設定値が一定の場合)にバル
ブ開度が周期的にドリフトする挙動パターンを示してい
る。この場合は、制御不良や真空ポンプのモータ異常等
が考えられる。
【0027】図12は流量制御異常の例として、設定流
量を僅かに減少させた場合にバルブ開度が0%となる飽
和異常動作例を示している。この場合は、制御不良や電
気的不良が考えられる。
【0028】以上に示されたバルブの挙動パターンは一
例であり、これら挙動パターン、あるいはその一部を利
用して、流量制御装置の異常検出・原因判定部12は流
量制御装置の異常検出及びその原因を判定する。以下、
図3乃至図6を用いて流量制御装置の異常検出・原因判
定部12の動作について説明する。
【0029】図3は、主に設定流量を増大(流量増大設
定)した場合における流量設定状態に対するバルブ開度
の挙動パターンより、異常検出等を行うようにしたフロ
ーチャートを示している。まず、ステップS1におい
て、流量制御状態にあるか否かが判定され、制御状態に
ある場合はステップS2に進む。ステップS2では流量
設定(設定流量)に変更があるか否かが判定され、変更
がある場合はステップS3に進む。一方、流量設定に変
更がないと判定された場合(流量設定一定の場合)は、
図5において後述するステップS31に進む。
【0030】ステップS3においては、上記変更が流量
増大による変更か否かが判定され、流量増大設定(流量
増大)の場合はステップS4に進む。一方、流量増大設
定でない場合(流量減少設定の場合)は、図4において
後述するステップS21に進む。
【0031】ステップS4においては、バルブ開度のサ
ンプリング計測が所定時間にわたって行われる。ステッ
プS5では、サンプリング計測の結果、バルブ開度に変
化があるか否かが判定され、開度に変化がある場合は、
ステップS6に進み開度が増大されているか否かが判定
される、増大されていると判定された場合はステップS
7に進みバルブ動作が緩慢(ゆるやか)であるか否かが
判定される。そして動作が緩慢であると判定された場合
はステップS8において、「制御不良」、「バルブモー
タの異常」、「機械的故障」のモニタ表示(異常原因表
示)が「異常」表示と共に行われて処理を終了する。
【0032】一方、ステップS5において、バルブ開度
に変化がないと判定された場合は、ステップS9に進
み、「制御不良」、「機械的故障」のモニタ表示が「異
常」表示とともに行われて処理を終了する。また、ステ
ップS6において、バルブ開度が増大していない(減少
している)と判定された場合は、バルブが逆方向に駆動
されているとして、ステップS10において「制御不
良」、「電気的不良」のモニタ表示が「異常」表示とと
もに行われて処理を終了する。そして、ステップS7に
おいてバルブ動作が緩慢でないと判定された場合は、ス
テップS11において流量制御が正常なものと判定され
ステップS1に戻る。
【0033】次に、上述のステップS3において、判定
が否定的(流量減少設定)であった場合の動作につい
て、図4に従って説明する。図4は主に設定流量を減少
した場合における流量設定状態に対するバルブ開度の挙
動パターンより、異常検出等を行うようにしたフローチ
ャートを示している。
【0034】まず、ステップS21においてバルブ開度
のサンプリング計測を所定時間にわたって行い、その後
ステップS22に進む。ステップS22では、バルブ開
度に変化があるか否かが判定され、変化があると判定さ
れた場合はステップS23に進み、ここでバルブ開度が
減少されているか否かが判定される。バルブ開度が減少
されていると判定された場合はステップS24に進み、
バルブ動作が緩慢であるか否かが判定される。そして、
バルブ動作が緩慢であると判定された場合は、ステップ
S25において、「制御不良」、「バルブモータ異
常」、「機械的故障」などのモニタ表示が「異常」表示
とともに行われて処理を終了する。
【0035】一方、ステップS24において、バルブ動
作が緩慢でないと判定された場合はステップS28に進
み、正常判定がなされステップS1(図3)に戻る。ま
た、ステップS22において、バルブ開度に変化がない
と判定された場合はステップS26に進み「制御不
良」、「機械的故障」のモニタ表示が「異常」表示とと
もに行われて処理を終了する。さらに、ステップS23
において、バルブ開度が減少でないと判定された場合は
バルブが逆方向に駆動されているとして、ステップS2
7において「制御不良」、「電気的不良」のモニタ表示
が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
【0036】次に、上述のステップS2において、判定
が否定的(流量設定変更なし、すなわち設定流量値一
定)であった場合の動作について、図5に従って説明す
る。図5は主に設定流量を一定とした場合における流量
設定状態に対するバルブ開度の挙動パターンより、異常
検出等を行うようにしたフローチャートを示している。
【0037】まず、ステップS31においてバルブ開度
のサンプリング計測を行う。ステップS32において、
バルブ開度にドリフトがあるか否かが判定され、ドリフ
トがあると判定された場合はステップS33において
「制御不良」、「真空ポンプのモータ異常」のモニタ表
示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
【0038】ステップS32において、バルブ開度にド
リフトがないと判定された場合は、ステップS34に進
み、バルブ開度が減少しているか否かが判定され、減少
していると判定された場合は、ステップS35において
「流量センサの不良」のモニタ表示が「異常」表示とと
もに行われて処理を終了する。
【0039】ステップS34において、バルブ開度が減
少していないと判定された場合は、ステップS36に進
み、バルブ開度が増大しているか否かが判定され、増大
していると判定された場合は、ステップS37において
「バルブの詰まり」、「真空ポンプのへたり」のモニタ
表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
【0040】ステップS36において、バルブ開度が増
大していないと判定された場合は、ステップS38に進
み、バルブ開度がランダム変化しているか否かが判定さ
れ、ランダム変化していると判定された場合は、ステッ
プS39において「制御不良」、「流量センサ不良」の
モニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了
する。
【0041】ステップS38において、バルブ開度がラ
ンダム変化していないと判定された場合は、ステップS
40に進み、バルブ開度が全開のままか否かが判定さ
れ、全開のままであると判定された場合は、ステップS
41において「真空ポンプのへたり」、「バルブの機械
的故障」のモニタ表示が「異常」表示とともに行われて
処理を終了する。
【0042】ステップS40において、バルブ開度が全
開のままでないと判定された場合は、ステップS42に
進み、バルブ開度が閉じたままか否かが判定され、閉じ
たままであると判定された場合は、ステップS43にお
いて「バルブの機械的故障」のモニタ表示が「異常」表
示とともに行われて処理を終了する。
【0043】一方ステップS42において、バルブ開度
が閉じたままでないと判定された場合は、他に異常要素
がないとして、ステップ44において正常判定が行われ
てステップS1(図3)に戻る。
【0044】以上に説明したように、この発明の実施の
形態によれば、バルブ開度の挙動パターンにより、流量
制御異常の検出とともに異常原因を認識することがで
き、半導体製造装置の流量制御異常を自動認識できると
共に、その原因も追及でき、もって流量制御異常の発生
の判断を誤ったり、見逃したりする恐れを解消すること
ができ、さらにそのメンテナンスが容易となる。
【0045】なお、実施の形態はこの発明の一例を示す
ものであり、例えば図3乃至図5に示したフローチャー
トにはバルブ開度のさらに細かな異常挙動パターンを組
み合わせることもできる。例えば図12に示した挙動パ
ターンについての取り扱いは、図4に示したフローチャ
ートにおいて省略したが、図4においてこの異常挙動パ
ターンを考慮する場合は、例えばステップS24とステ
ップS28の間に図12に示したような挙動を判定する
ステップとそれに対応する表示ステップを設けるように
すれば良いことは明白である。
【0046】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、この発
明によれば、流量設定状態に対するバルブ開度の挙動に
基づいて、半導体製造装置の流量制御異常、およびその
原因を表示することができるようにしたので、半導体製
造装置の流量制御異常をプロセス運用中において自動認
識できると共に、その原因も追及でき、もって流量制御
異常の発生の判断を誤ったり、見逃したりする恐れを解
消することができると共に、そのメンテナンスも容易に
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る流量制御装置の異
常検出装置を示すブロック図である。
【図2】流量制御装置の異常検出・原因判定部を示すブ
ロック図である。
【図3】実施の形態における流量増大設定変更した場合
の動作を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態における流量減少設定変更した場合
の動作を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態における流量設定変更しない場合の
動作を示すフローチャートである。
【図6】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイム
チャートである。
【図7】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイム
チャートである。
【図8】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイム
チャートである。
【図9】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイム
チャートである。
【図10】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイ
ムチャートである。
【図11】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイ
ムチャートである。
【図12】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイ
ムチャートである。
【図13】従来の半導体製造装置における流量制御装置
と主制御装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1A 流量制御装置 2A 主制御装置 3 流量設定部 4 バルブ制御部 5 バルブ 6 バルブ開度検出部 7 流量センサ 8 バルブ開度制御部 9 バルブ駆動部 11 表示部 11b 異常表示部 12 流量制御装置の異常検出・原因判定部 12a データサンプリング部 12b 挙動パターン対応付部 12c 挙動パターン記憶部 12d 異常原因検索部 12e 異常原因記憶部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流量設定値に基づいてバルブ開度を制御
    し、流量を制御するようにした半導体製造装置における
    流量制御装置の異常検出方法であって、 前記バルブ開度を検出し、検出されたバルブ開度と前記
    流量設定値とに基づいて、流量制御異常を検出するよう
    にしたことを特徴とする半導体製造装置における流量制
    御装置の異常検出方法。
JP9757898A 1998-04-09 1998-04-09 半導体製造装置における流量制御装置の異常検出方法 Pending JPH11296233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9757898A JPH11296233A (ja) 1998-04-09 1998-04-09 半導体製造装置における流量制御装置の異常検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9757898A JPH11296233A (ja) 1998-04-09 1998-04-09 半導体製造装置における流量制御装置の異常検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11296233A true JPH11296233A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14196137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9757898A Pending JPH11296233A (ja) 1998-04-09 1998-04-09 半導体製造装置における流量制御装置の異常検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11296233A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014528606A (ja) * 2011-09-29 2014-10-27 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated プロセスチャンバに結合された流量コントローラをモニタする方法
WO2019049292A1 (ja) * 2017-09-07 2019-03-14 東フロコーポレーション株式会社 流量制御装置
CN110870694A (zh) * 2018-08-31 2020-03-10 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 故障检测方法、装置、烹饪器具和计算机可读存储介质

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014528606A (ja) * 2011-09-29 2014-10-27 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated プロセスチャンバに結合された流量コントローラをモニタする方法
WO2019049292A1 (ja) * 2017-09-07 2019-03-14 東フロコーポレーション株式会社 流量制御装置
CN110870694A (zh) * 2018-08-31 2020-03-10 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 故障检测方法、装置、烹饪器具和计算机可读存储介质
CN110870694B (zh) * 2018-08-31 2022-12-23 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 故障检测方法、装置、烹饪器具和计算机可读存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4870633B2 (ja) 流量検定システム及び流量検定方法
EP1376285B1 (en) Trouble detection method, trouble detection apparatus, and temperature controller
JPH11202945A (ja) マスフローコントローラの自己診断方法
JPH11119839A (ja) 半導体製造装置における圧力制御異常検出装置
JPH11296233A (ja) 半導体製造装置における流量制御装置の異常検出方法
JPH10103547A (ja) ガス遮断装置
JPH04160319A (ja) 異常検出方法および装置
JP2720634B2 (ja) マスフローコントローラの自己診断装置
KR101274667B1 (ko) 원격 래디컬 발생기의 진단 장치 및 그 방법
JP3019895B2 (ja) ガス供給設備異常監視装置
JPH08219119A (ja) 機器動作監視装置
JPH10332443A (ja) 物理量検出装置
JP2000260674A (ja) 製造装置の動作分析方法並びにその方法を実施するための製造装置
JP2003043008A (ja) ガスセンサの接続状態判定方法及び定電位電解式ガス測定器
KR200282927Y1 (ko) 계측 기기의 제어량 이상 판별장치_
KR100347227B1 (ko) 반도체 제조설비의 공정가스 공급방법
JPH07140049A (ja) ガスセンサー検査装置
JPH06102068A (ja) 流量異常チェックシステム
JP3019894B2 (ja) ガス供給設備異常監視装置
JP2003271239A (ja) 異常診断装置、異常予兆診断装置、及び不要事象検出装置
JPH06158577A (ja) 電動機制御装置
KR101165668B1 (ko) 이종 센서의 데이터 통합을 통한 플라즈마 공정 진단 장치 및 그 제어 방법
US20030120436A1 (en) Method and apparatus for detecting a plugged port
JP2002090201A (ja) ガスマイコンメータ
JP2573461B2 (ja) プロセス状態監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070308

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070316

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070601