JPH11295855A - ハロゲン化銀写真感光材料容器 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料容器

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JPH11295855A
JPH11295855A JP9742298A JP9742298A JPH11295855A JP H11295855 A JPH11295855 A JP H11295855A JP 9742298 A JP9742298 A JP 9742298A JP 9742298 A JP9742298 A JP 9742298A JP H11295855 A JPH11295855 A JP H11295855A
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JP
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light
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present
light shielding
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JP9742298A
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English (en)
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Fumiyoshi Fukazawa
文栄 深沢
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分光感度領域が異なる感光材料であっても、
同じ遮光部材を用いることができ、かつ、いずれの遮光
性に優れているハロゲン化銀写真感光材料容器の提供。 【解決手段】 遮光部材がハロゲン化銀写真感光材料出
入口部に設けられ、かつ、該遮光部材が赤外光吸収色素
又は紫外光吸収色素を含有することを特徴とするハロゲ
ン化銀写真感光材料容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料容器に関し、更に詳しくは遮光性に優れたハロゲ
ン化銀写真感光材料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】現行の撮影用のハロゲン化銀写真感光材
料(以下、単に感光材料ともいう)は、周知のように様
々な分光感度分布を持っている。例えば、通常のカラー
ネガフィルムやカラーリバーサルフィルムのように可視
光領域のほぼ全域(400nm〜700nm)にわたっ
て分光増感されているものや、赤外フィルムのように赤
外領域(例えば800nm付近)にまで分光増感されて
いるものもある。また、可視光領域に分光増感されてい
る場合も、各品種ごとに分光感度分布は微妙に異なって
いる。
【0003】これらの感光材料は出入口部に遮光部材が
貼着された容器に充填されているが、現有の黒色遮光部
材を適用した場合、上記分光感度が異なる感光材料のう
ち、遮光性が充分でない感光材料もあった。これは主に
現有の黒色遮光部材の吸収が比較的弱い、長波側の分光
感度分布の差に起因するものと考えられる。
【0004】しかしながら、分光感度が異なるそれぞれ
の感材に応じた遮光部材を個別に作製し用いることは、
生産上のコストが高くなってしまうというジレンマがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、分光感度領域が異なる感光材料であっても、同じ遮
光部材を用いることができ、かつ、いずれの感光材料に
対しても遮光性に優れているハロゲン化銀写真感光材料
容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0007】(1) 遮光部材がハロゲン化銀写真感光
材料出入口部に設けられ、かつ、該遮光部材が赤外光吸
収色素を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料容器。
【0008】(2) 遮光部材がハロゲン化銀写真感光
材料出入口部に設けられ、かつ、該遮光部材が紫外光吸
収色素を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料容器。
【0009】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明における遮光部材としては、感光材料の感光防止の
ほか、感光材料引き出し時及び巻き戻し時の感光材料の
損傷防止、感光材料引き出し時及び巻き戻し操作の円滑
化をはかることができるものでなければならないため
に、パイル織物などの柔軟な材料を用いることが好まし
い。前記パイル用繊維としては、例えば、ナイロン6,
6等のポリアミド系、ポリエチレンテレフタレート等の
ポリエステル系、ポリエチレン等のポリオレフィン系、
ポリビニルアルコール系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリ
塩化ビニル系、ポリアクリロニトリル、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド等のアクリル系、ポリシアン化ビ
ニリデン系、ポリフルオロエチレン系、ポリウレタン系
等の合成繊維、絹、羊毛、セルロース系、セルロースエ
ステル系等の天然繊維、再生繊維(レーヨン、アセテー
ト等)の中から選ばれる1種もしくは2種以上を組み合
わせた繊維が挙げられる。これらの繊維素材において好
ましくは、ナイロン6,6等のポリアミド系、ポリエチ
レンテレフタレート等のポリエステル系、ポリアクリロ
ニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアク
リル系、再生繊維としてのセルロース系、セルロースエ
ステル系であるレーヨン及びアセテートが挙げられる。
【0010】本発明の遮光部材としては、基布を含める
パイルの高さとして1mm〜2mmの範囲が好ましく、
基布に使用する糸の太さ及びパイルに使用する糸の太さ
は、パイル植え込み数、基布密度等に影響して大きく変
わるが、基布に使用する糸の太さは概ね30〜250デ
ニールの範囲が好ましく、より好ましくは80〜150
デニールである。パイルに使用する糸のフィラメント密
度としては、20,000〜60,000本/cm2
より好ましくは25,000〜50,000本/cm2
である。
【0011】次に本発明で用いる色素について説明す
る。本発明において、赤外光吸収色素とは赤外領域に吸
収極大を有する色素であって公知の赤外光吸収色素を利
用することができる。特に本発明の目的に対しては赤外
光吸収色素が、700〜1100nmの赤外領域に吸収
極大波長を有するものが市場に普及している赤外センサ
ーに適合するので好ましい。これらの赤外光吸収色素は
従来、赤外線用ハロゲン化銀感光材料用、半導体レーザ
ー用、光学フィルター用、LB膜用、光電変換用、農業
用ビニールハウス用等に用いられているものである。
【0012】具体的な赤外光吸収色素としては、シアニ
ン系、メチン系、キノン系、ナフトキノン系、キノンイ
ミン系、キノンジイミン系、フタロシアニン系、1,2
−ジチオール錯体系等の色素がある。
【0013】〈シアニン系色素〉本発明において用いら
れる好ましいシアニン系の赤外光吸収色素としては、例
えば、下記一般式〔I−a〕又は〔I−b〕で表される
化合物が挙げられる。
【0014】
【化1】
【0015】式中、Y11,Y12,Y21及びY22は、各々
5員又は6員の含窒素複素環を完成するのに必要な非金
属原子群を表し、例えばベンゾチアゾール環、ナフトチ
アゾール環、ベンゾセレナゾール環、ナフトセレナゾー
ル環、ベンゾオキサゾール環、ナフトオキサゾール環、
キノリン環、3,3−ジアルキルインドレニン環、ベン
ゾイミダゾール環、ピリジン環等を挙げることができ
る。
【0016】これらの複素環は、低級アルキル基、アル
コキシ基、ヒドロキシル基、アリール基、アルコキシカ
ルボニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい。
【0017】R11,R12,R21及びR22は、各々、置換
もしくは無置換のアルキル基、アリール基又はアラルキ
ル基を表す。
【0018】R13,R14,R15,R23,R24,R25及び
26は各々、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル
基、アルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、−N<W
12を表す。ここでW1とW2は各々置換もしくは無置換
のアルキル基(アルキル部分の炭素原子数1〜18、好
ましくは1〜4)、アリール基を表し、W1とW2とは互
いに連結して5員又は6員の含窒素複素環を形成するこ
ともできる。
【0019】又、R13とR15及びR23とR25は互いに連
結して5員又6員環を形成することができる。X11 -
びX21 -はアニオンを表す。n11,n12,n21及びn22
は0又は1を表す。
【0020】以下に、上記一般式〔I−a〕及び〔I−
b〕で表される化合物の代表的なものを示すが、本発明
はこれらの化合物に限定されるものではない。
【0021】
【化2】
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】上記の赤外光吸収色素は、例えばエフ・エ
ム・ハーマー著、The Chemistry of
Heterocylic Compounds第18
巻、The Cyanine Dyes and Re
lated Compounds(A.Weisshe
rger ed.Interscience社刊、Ne
w York 1964年)に記載の方法によって容易
に合成することができる。
【0031】一般式〔I−a〕及び〔I−b〕で表され
るシアニン系色素の他の具体例としては、特開平7−1
3289号に化合物例A−1〜A−14、B1〜B25
及び同号の化No.13として記載してある化合物、特
開平9−96891号に記載の化合物(1)〜(16
7)等を挙げる事ができる。これらの赤外光吸収色素は
単独に用いてもよいが、それらの組み合わせを用いても
よい。
【0032】〈キノン系色素〉キノン系色素は、分子内
電荷移動型の発色機構をとるので、ドナー成分とアクセ
プター成分をそれぞれ強くすることによって深色移動さ
せることができ、赤外光吸収色素となるので本発明に有
効である。
【0033】以下に、本発明に用いられるキノン系色素
の代表的なものを示すが、本発明はこれらの化合物に限
定されるものではない。
【0034】
【化11】
【0035】〈キノリン系色素〉キノリン系色素は、金
属錯体を形成して長波長側に深色移動して赤外光吸収色
素となり、分子吸光係数も大幅に増大するので、本発明
に有効である。
【0036】以下に、本発明に用いられるキノリン系色
素の代表的なものを示すが、本発明はこれらの化合物に
限定されるものではない。
【0037】
【化12】
【0038】〈フタロシアニン系色素〉フタロシアニン
系色素は、各種金属と安定な錯体を形成し、熱安定性や
耐久性に優れ、また昇華性を有するものは昇華捺染法や
蒸着法が適用できるので、本発明に有効である。
【0039】以下に、本発明に用いられるフタロシアニ
ン系色素の代表的なものを示すが、本発明はこれらの化
合物に限定されるものではない。
【0040】
【化13】
【0041】〈1,2−ジチオール錯体系色素〉1,2
−ジチオール錯体系色素は、特に耐光性に優れ、また金
属の種類と配位子の構造の組み合わせによって任意の波
長の赤外光吸収領域を選択しうるので本発明に有効であ
る。
【0042】以下に、本発明に用いられる1,2−ジチ
オール錯体系色素の代表的なものを示すが、本発明はこ
れらの化合物に限定されるものではない。
【0043】
【化14】
【0044】近赤外、赤外光吸収色素については、松岡
賢,“染料と薬品”,30,308(1985)、吉田
勝平,久保由治,“染料と薬品”,34,16(198
9)、安井茂男,“色材協会誌,60,212(198
7)、“色材工学ハンドブック”,410〜411頁に
記載されている。
【0045】続いて本発明の紫外光吸収色素について説
明する。本発明において、紫外光吸収色素とは紫外領域
に吸収極大を有する色素であって、公知の紫外光吸収色
素を利用することができる。特に本発明の目的に対して
は、写真用に用いられている紫外光吸収色素が分光吸収
や写真性能への影響の点から好ましい。
【0046】本発明の紫外光吸収色素はいかなる構造を
とることができるが、紫外光吸収色素自身の光堅牢性の
点から、例えば下記一般式〔a〕で示される2−(2′
−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール系化合物が
好ましい。
【0047】
【化15】
【0048】本発明の紫外光吸収色素の前記一般式
〔a〕の構造において、R1〜R3で表される基は、水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基であ
り、これらのうち水素原子、アルキル基、アルコキシ基
であることがより好ましい。
【0049】また、R1、R2及びR3で表される基のう
ち、少なくとも1つはアルキル基であることが好まし
く、更に好ましくは少なくとも2つがアルキル基である
ことが好ましい。
【0050】R1、R2及びR3で表されるアルキル基
は、如何なるアルキル基をとることもできるが、少なく
とも1つは第三級アルキル基又は第二級アルキル基であ
ることが好ましい。特にR1及びR2で表されるアルキル
基の少なくとも一方が第三級アルキル基又は第二級アル
キル基であることが好ましい。以下に一般式〔a〕で表
される代表的具体例を示す。
【0051】
【表1】
【0052】また、本発明において紫外光吸収色素とし
て、下記一般式〔b〕又は〔c〕で表される紫外光吸収
色素も好ましく用いることができる。
【0053】
【化16】
【0054】式中、R4及びR4aはそれぞれ水素原子、
アルキル基又はアリール基を表す。R5はアルキル基又
はアリル基を表し、A1及びB1はそれぞれ、−CN,−
SO211,−COOR12,−CONR1314、又は−
COR15で表される基(R11,R12はそれぞれアルキル
基又はアリール基を表し、R13,R14はそれぞれ水素原
子、アルキル基、アリール基またはピペリジノ環、モル
ホリノ環、ピロリジノ環もしくはピペラジノ環を形成す
るたるに必要な原子群を表す。)R6、R7、R8及びR9
は各々水素原子又はアルキル基を表し、R10はアルキル
基又はアリル基を表し、A2及びB2は、それぞれ水素原
子、アルキル基又はアリール基を表し、Gは電子吸引基
を表す。
【0055】一般式〔b〕において、アルキル基として
非置換および置換アルキル基を包含する。上述のアルキ
ル基(置換アルキル基にあってはそれを構成するアルキ
レン基)の炭素原子数によって一般式に示される化合物
の奏する効果に差があるため、R4及びR4aはこの数が
1ないし4であるもの、R5は1ないし6であるもの、
特に親水性基例えばカルボン酸やスルホン酸またはそれ
らの塩で置換されているもの、R11,R12,R13及びR
14は1ないし10であるものが好ましい。上述のアリー
ル基の好ましい例としては非置換又は置換フェニル基が
挙げられる。
【0056】本発明の化合物の多くは、メタノール溶液
中で400nm以下に吸収極大を示し、A1およびB1
任意の組合せによって、所望の吸収極大を有するものを
選択することができる。この意味でのA1とB1の組合せ
の選択は重要であり、−CN,SO211,−COOR
12,−CONR1314又は−COR15で表される基から
選ばれることはすでに述べたとおりであるが、A1およ
びB1が相異なる基から選ばれるほうがより望ましい。
さらに、A1およびB1の一方は−CN又は−SO211
で表される基から選ばれるのがより有用であり、この場
合にはR4およびR4aがともに水素原子の時にさらに好
ましい効果が得られる。
【0057】一般式〔c〕においてR6、R7、R8及び
9は各々水素原子又はアルキル基を表し、R10はアル
キル基又はアリール基を表し、A2及びB2は各々水素原
子、アルキル基又はアリール基を表し、Gは電子吸引基
を表わす。
【0058】ここにいう、例えばアルキル基とは非置換
及び置換アルキル基を包含し、炭素総数1〜20のアル
キル基が望ましい。上述のアリール基の好ましい例とし
ては非置換又は置換フェニル基があげられる。以下に具
体的化合物例を示すが本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0059】
【化17】
【0060】
【化18】
【0061】
【化19】
【0062】
【化20】
【0063】
【化21】
【0064】
【化22】
【0065】
【化23】
【0066】
【化24】
【0067】
【化25】
【0068】
【化26】
【0069】
【化27】
【0070】
【化28】
【0071】本発明における紫外光吸収色素は、紫外光
を吸収するものであれば、可視光領域に吸収を持つもの
でも構わないが、本発明においては、400nmより短
波領域に、可視光領域(400nm〜700nm)の吸
収濃度の50%以上の吸収濃度をもつものが好ましい。
【0072】本発明において色素による染色は、通常知
られている方法を用いることができる。具体的な方法と
しては、例えば、いわゆる浸染と捺染とがあり、前者
は、色素を何らかの方法で溶液にしてその中に繊維材料
を浸漬する方法、後者は、色素とのり剤とを混ぜた捺染
のりを繊維布上に印刷して色素をのりから布に移行させ
る方法である。
【0073】また、赤外光吸収色素や紫外光吸収色素
は、上記のような染色でなく、パイル表面にコートして
も同様の効果が得られる。また、これらの色素を分散混
合させた糸をパイル材料に用いてもよい。
【0074】本発明に用いられる遮光部材は、黒色に染
色されていることが好ましく、また、本発明においては
本発明の色素に加え、可視光を吸収する色素を用いるこ
とが好ましい。これらの色素による染色は、パイル糸の
段階で染色しても、遮光部材として形成した後で染色を
行ってもよい。続いて上記該パイル状繊維の繊維素材の
うち、代表的な素材であるナイロンとポリエステルの染
色についてさらに説明する。
【0075】ナイロン繊維の染色には、淡色染めに分散
染料(ここでいう染料とは本発明における色素と同義の
ものを指す)、中〜濃色染めに酸性染料、金属錯塩染料
が一般的で、特定の濃色染めに酸性媒染染料、鮮明色に
反応染料が主に用いられる。即ち遮光部材を黒色に染色
する場合は、酸性染料や酸性媒染染料を用いるのが望ま
しい。
【0076】ポリエステル繊維の染色はいわゆる分散染
料によるキャリア染色、高温染色、ナフトール染色、バ
ット染色等が一般的に行われるが、濃色に染色する場
合、分散染料を使用することはコスト的にまた堅牢度的
に不利な場合があり、いわゆる顕色染料を用いる顕色染
法(アイゾック染法ともいう)が有利なことが多い。こ
のアイゾック染法に用いる染料は、いわゆるナフトール
染料と同種のものであり、カップリング成分がナフトー
ル類、ジアゾ成分がベース類からなる。また、染色方法
としては、高温染色が多く用いられる。
【0077】上記黒色染料や可視光吸収色素、また、各
繊維の具体的な染色方法としては、繊維便覧−加工編
(第2版)−繊維学会編(丸善)に記載されているもの
が好ましく用いられる。
【0078】本発明においては、下記の特許に開示され
ている技術などによって遮光性をより高めることが好ま
しい。例えば、特開昭62−27734号に開示されて
いるようにパイルを有する遮光部材においてパイルの立
毛方向が一定でないこと、特開昭62−65036号に
開示されているようにパイルを有する遮光部材において
パイルがヤング率100〜1800(kg/mm2)の
糸から形成されたものであること、特開昭62−125
346号に開示されているようにパイルを有する遮光部
材においてパイルの基布を形成している経糸と緯糸とが
該基布の正方形内で、ある関係を持っているものである
ことなどである。また、本発明において、遮光部材を製
造する際、広幅(約30cm〜100cm)で製造した
後、遮光部材として用いる幅に裁断してもよいし、最初
から遮光部材用の幅で製造することもできる。この広幅
で裁断して得る方法においては、裁断手段は実公昭48
−35790号に記載の手段でもよいし、超音波カッタ
ー、レーザーカッター、ヒートカッター等任意の手段を
用いることができる。
【0079】本発明のハロゲン化銀写真感光材料容器に
おいては、通常のハロゲン化銀写真感光材料容器と同様
の製造工程で得ることができる。製造工程としては、例
えば容器本体となる長方形の金属板を加熱し、その両端
に接着剤を塗布した遮光部材を熱圧着する。次いで、前
記容器本体を丸め、フィルムを装填しキャッピングを施
すことによりハロゲン化銀写真感光材料容器が得られ
る。
【0080】本発明に用いられる遮光部材を容器本体に
貼着する方法としては、特開昭49−96049号、同
53−105219号、同53−105220号、同5
3−105221号、同54−4932号、特開昭61
−233738号等に記載されている方法が適用でき
る。
【0081】本発明のハロゲン化銀写真感光材料容器に
おいて、容器本体を形成する金属としては、例えば鉄鋼
類、亜鉛類、アルミニウム類、鋼類およびそれらの合金
類が用いられる。また、これらの金属の表面は、リン酸
塩皮膜化成法、酸化鉄皮膜化成法、クロメート皮膜化成
法、クロム酸系酸化皮膜化成法、クロム酸ニリン酸系皮
膜化成法等により金属表面処理を行われていても良い。
さらに、金属の表面は、特開昭60−26061号、同
60−26062号、同60−26063号、特開昭6
0−75207号等に記載の塗料、インク等で被覆され
ていてもよい。具体的な塗料、インク等としては、アル
キド樹脂系、アミノ−アルキド樹脂系、ビニル樹脂系、
アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、ポリウレタン樹脂
系、ポリエステル樹脂系、各種サビ止めペイント、水系
ペイント、セルロース誘導体等の塗料、インク等が挙げ
られる。また、特開昭60−26061号、同60−2
6062号、同60−26063号等に記載の如く、併
用で用いることもできる。
【0082】本発明に用いられる遮光部材において、パ
イルが基布から抜け落ちないようかつ接着剤がパイル部
に浸透してこないよう目止め剤を用いることができる。
本発明に用いられる目止め剤としては、例えばポリビニ
ル系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリアミド
系、ポリエステル系、合成ゴム系、エポキシ系、フェノ
ール系、これらに含まれないアクリル系等の合成樹脂エ
マルジョンから選ばれる1種または2種以上のブレンド
物あるいはこれらを組み合わせた共重合体エマルジョン
が挙げられる。
【0083】本発明において、上記パイルを有する遮光
部材と容器本体とを貼着するために用いられる接着剤と
しては、ポリエチレン等のポリオレフィン系、エチレン
−酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニル共重合体系、エチ
レン−エチルアクリレート、エチレン−イソブチルアク
リレート等のアクリル酸エステル共重合体系、ナイロン
6、ナイロン6,6、ナイロン10、ナイロン12、N
−メトキシメチル化ナイロン等のポリアミド系、テレフ
タル酸系等のポリエステル系、ポリビニルブチラール
系、ポリ酢酸ビニル系、アセテート、メチルセルロー
ス、アセテートブチレート等のセルロース誘導体系、ポ
リメチルメタクリレート等のポリメタクリル酸エステル
系、ポリビニルメチルエーテル等のポリビニルエーテル
系、ポリウレタン系、ポリカーボネート系、スレチン−
エチレン−ブチレン−スチレン等のスチレン系ブロック
共重合体系、スチレンブタジエン、イソプレン、ブチル
ゴム等の合成ゴム系またはこれらに含まれない特殊ゴム
系、また以上に含まれないアクリル系共重合体等から選
ばれる1種または2種以上の混合物が挙げられる。
【0084】本発明の遮光部材を有する感光材料容器に
装填される感光材料は、特に限定されないが、使用支持
体は透明支持体である方が、本発明の効果は大きく発現
する。
【0085】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
用いるハロゲン化銀乳剤は、リサーチ・ディスクロージ
ャ(RDと標記する)308119に記載されているも
のを用いることができる。以下に記載箇所を示す。
【0086】 〔項 目〕 〔RD308119のページ〕 ヨード組成 993I−A項 製造方法 993I−A項及び994E項 晶癖 正常晶 994 E項 晶癖 双晶 994 E項 エピタキシャル 994 E項 ハロゲン組成 一様 993I−B項 ハロゲン組成 一様でない 993I−B項 ハロゲンコンバージョン 994I−C項 ハロゲン置換 994I−C項 金属含有 995I−D項 単分散 995I−F項 溶媒添加 995I−F項 潜像形成位置 表面 995I−G項 潜像形成位置 内面 995I−G項 適用感材 ネガ 995I−H項 適用感材 ポジ(内部かぶり粒子含) 995I−H項 乳剤を混合して用いる 995I−J項 脱塩 995II−A項 本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に用いるハロゲ
ン化銀乳剤は、物理熟成、化学熟成及び分光増感を行っ
たものを使用する。このような工程で使用される添加剤
は、RD17643,18716及び308119に記
載されている。以下に記載箇所を示す。
【0087】 [項 目] [RD308119の頁][RD17643][RD18716] 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV-A−A,B,C, D,H,I,J項 23〜24 648〜9 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜9 かぶり防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料のハロゲン化銀
乳剤層に用いられる公知の写真用添加剤も上記RDに記
載されている。以下に関連のある記載箇所を示す。
【0088】 [項 目] [RD308119の頁][RD17643][RD18716] 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII−C, 25〜26 XIIIC項 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルタ染料 1003 VIII 25〜26 バインダ 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤 1011 XXB項 本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に用いるハロゲ
ン化銀乳剤層には種々のカプラーを使用することがで
き、その具体例は、上記RDに記載されている。以下に
関連ある記載箇所を示す。
【0089】 [項 目][RD308119の頁] [RD17643][RD18716] イエローカプラー 1001 VII−D項 VIIC−G項 マゼンタカプラー 1001 VII−D項 VIIC−G項 シアンカプラー 1001 VII−D項 VIIC−G項 カラードカプラー 1002 VII−G項 VIIG項 DIRカプラー 1001 VII−F項 VIIF項 BARカプラー 1002 VII−F項 その他の有用残基放出カプラー 1001 VII−F項 アルカリ可溶カプラー 1001 VII−E項 本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料への添加剤とし
ては、RD308119XIVに記載されている分散法な
どにより、添加することができる。
【0090】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
は、前述RD308119VII−K項に記載されている
フィルタ層や中間層等の補助層を設けることができる。
【0091】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料
は、前述RD308119VII−K項に記載されている
順層、逆層、ユニット構成等の様々な層・構成をとるこ
とができる。
【0092】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料は
前述RD17643 28〜29頁、RD18716
647頁及びRD308119のXIXに記載された通常
の方法によって、現像処理することができる。
【0093】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0094】実施例1 (遮光性テスト)特開昭62−201432号の実施例
1の試料A−1−3の製法に準じ、135サイズの感材
用容器を作製した。なお、1種の容器の遮光部材には通
常の黒色染色のみを施し、他の容器の遮光部材には黒色
染色に加え表2に示す色素を浸染した。
【0095】これらの容器には、それぞれコニカ製フィ
ルムコニカカラーJX400(感光材料Aとする)とコ
ニカ赤外750(感光材料Bとする)とを通常の製品の
ように詰め、これらを太陽光下に3時間放置した。その
後、冷暗所に保存しておいた試料と同時にそれぞれの感
光材料に適合したCNK−4現像処理、D−76現像処
理を行い、最小濃度を評価した(但し、カラーフィルム
については赤色透過光濃度で評価した)。冷暗所に保存
した各試料との濃度差を表2にまとめて示す。
【0096】
【表2】
【0097】表2からも明らかなように本発明の容器
(遮光部材)においては、どちらのフィルムにおいても
良好な遮光性を示した。
【0098】実施例2 (カメラ搬送テスト)実施例1の色素を、表3に示す色
素に変更した以外は、135サイズの感材用容器を作製
した。
【0099】これらの容器には、コニカ製フィルムコニ
カカラーJX400を通常の製品のように詰め、一眼レ
フカメラに装填し、露光、巻き上げを連続して行った。
その後、CNK−4現像処理を行い、スタティックマー
クの程度を目視評価した(但し、赤色透過光で評価し
た)。表中△は、実用上問題のある程度であり、◎は全
く問題ない程度を示す。結果を表3にまとめて示す。
【0100】
【表3】
【0101】表3からも明らかなように本発明の容器
(遮光部材)においては、良好なカメラ搬送性を示し
た。
【0102】
【発明の効果】本発明により、分光感度領域が異なる感
光材料であっても、同じ遮光部材を用いることができ、
かつ、いずれの遮光性に優れているハロゲン化銀写真感
光材料容器を提供することができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光部材がハロゲン化銀写真感光材料出
    入口部に設けられ、かつ、該遮光部材が赤外光吸収色素
    を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
    容器。
  2. 【請求項2】 遮光部材がハロゲン化銀写真感光材料出
    入口部に設けられ、かつ、該遮光部材が紫外光吸収色素
    を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
    容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001278870A (ja) * 2000-02-21 2001-10-10 F Hoffmann La Roche Ag アルキル化法及び新規ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール
JP2003521538A (ja) * 2000-02-01 2003-07-15 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド ブルーム耐性ベンゾトリアゾール紫外線吸収剤およびそれにより安定化された組成物
JP2010198024A (ja) * 1999-09-02 2010-09-09 Fujitsu Ltd ネガ型レジスト組成物、レジストパターンの形成方法及び電子デバイスの製造方法
CN107033055A (zh) * 2015-12-28 2017-08-11 住友化学株式会社 光吸收性化合物、以及含有该化合物的聚合物组合物、聚合物膜和固化膜

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