JPH11294709A - 火炉前壁管と天井管間の間隙シール構造 - Google Patents
火炉前壁管と天井管間の間隙シール構造Info
- Publication number
- JPH11294709A JPH11294709A JP9567598A JP9567598A JPH11294709A JP H11294709 A JPH11294709 A JP H11294709A JP 9567598 A JP9567598 A JP 9567598A JP 9567598 A JP9567598 A JP 9567598A JP H11294709 A JPH11294709 A JP H11294709A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- front wall
- ceiling
- tube
- pipe
- refractory material
- Prior art date
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- Pending
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温の炉内ガスに繰り返し曝されても、火炉
前壁管と天井管間の耐火材の脱落を防ぐことができ、こ
れによりその間隙のシール性能を保持することができる
間隙シール構造を提供する。 【解決手段】 ボイラ前面を構成する垂直な火炉前壁管
1と、ボイラの天井面を構成する天井管2との間の間隙
をシールするシール構造。曲がり管部2bより上方で火
炉前壁管に一端6aが固定され他端6bが傾斜管部2c
に沿って延びる耐火材止め金具6と、火炉前壁管、耐火
材止め金具及び傾斜管部で構成されるV字状の間隙空間
の上面に沿って敷かれ、柔軟性を有する耐熱シート7
と、天井管の隣接する水管の間の凹部に充填され、その
上面8aが傾斜管部に沿った平面に構成されたセラミッ
クファイバーブランケット8と、火炉前壁管、耐熱シー
ト及びセラミックファイバーブランケットで構成される
V字状の間隙空間に打設された耐火材9とを備える。
前壁管と天井管間の耐火材の脱落を防ぐことができ、こ
れによりその間隙のシール性能を保持することができる
間隙シール構造を提供する。 【解決手段】 ボイラ前面を構成する垂直な火炉前壁管
1と、ボイラの天井面を構成する天井管2との間の間隙
をシールするシール構造。曲がり管部2bより上方で火
炉前壁管に一端6aが固定され他端6bが傾斜管部2c
に沿って延びる耐火材止め金具6と、火炉前壁管、耐火
材止め金具及び傾斜管部で構成されるV字状の間隙空間
の上面に沿って敷かれ、柔軟性を有する耐熱シート7
と、天井管の隣接する水管の間の凹部に充填され、その
上面8aが傾斜管部に沿った平面に構成されたセラミッ
クファイバーブランケット8と、火炉前壁管、耐熱シー
ト及びセラミックファイバーブランケットで構成される
V字状の間隙空間に打設された耐火材9とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水管ボイラに係わ
り、更に詳しくは、ボイラの火炉前壁管と天井管間の間
隙シール構造に関する。
り、更に詳しくは、ボイラの火炉前壁管と天井管間の間
隙シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】大型の水管ボイラの火炉前壁管は、ボイ
ラの前面を構成する垂直な水管壁であり、天井管は、ボ
イラの天井面を構成する水管壁である。それぞれの水管
壁は、隣接する水管とその間を連結するフィンからな
り、炉内ガスを内側に閉じ込めている。
ラの前面を構成する垂直な水管壁であり、天井管は、ボ
イラの天井面を構成する水管壁である。それぞれの水管
壁は、隣接する水管とその間を連結するフィンからな
り、炉内ガスを内側に閉じ込めている。
【0003】しかし、天井管の最前部は、内部流体(水
又は蒸気)をドラム等へ上昇させるために立ち上げる必
要があり、そのため、図2(A)に示すように、火炉前
壁管1と天井管2の間に間隙3(取り合い部)ができ
る。この間隙3から火炉内部の高温ガスが上方に抜けな
いように、従来は、図2(A)(B)に示すように、そ
の間隙3に耐火材4を打設し、かつその上部を薄い金属
板5a,5b(スキンケーシング)で火炉前壁管1と天
井管2を連結するシール構造が採用されていた。なお、
この図で、6は、火炉前壁管1に溶接された耐火材止め
金具である。
又は蒸気)をドラム等へ上昇させるために立ち上げる必
要があり、そのため、図2(A)に示すように、火炉前
壁管1と天井管2の間に間隙3(取り合い部)ができ
る。この間隙3から火炉内部の高温ガスが上方に抜けな
いように、従来は、図2(A)(B)に示すように、そ
の間隙3に耐火材4を打設し、かつその上部を薄い金属
板5a,5b(スキンケーシング)で火炉前壁管1と天
井管2を連結するシール構造が採用されていた。なお、
この図で、6は、火炉前壁管1に溶接された耐火材止め
金具である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ボイラの炉内温度は1
000℃以上の高温に達する。そのため、ボイラの運転
により、炉内に曝される火炉前壁管1と天井管2はそれ
ぞれ主として垂直方向と水平方向に熱膨張する。この熱
膨張差により、火炉前壁管1と天井管2の取り合い部に
打設された耐火材4が、管の固有の伸びに追従できずに
細かく砕けてしまい、耐火材止め金具6と天井管2の間
隙から炉内へ脱落してしまう問題点があった。このた
め、高温の炉内ガスが間隙3を通ってスキンケーシング
5まで達し、これを過熱して損傷させ、更には天井囲イ
ンナーケーシングを破損させるおそれもあった。
000℃以上の高温に達する。そのため、ボイラの運転
により、炉内に曝される火炉前壁管1と天井管2はそれ
ぞれ主として垂直方向と水平方向に熱膨張する。この熱
膨張差により、火炉前壁管1と天井管2の取り合い部に
打設された耐火材4が、管の固有の伸びに追従できずに
細かく砕けてしまい、耐火材止め金具6と天井管2の間
隙から炉内へ脱落してしまう問題点があった。このた
め、高温の炉内ガスが間隙3を通ってスキンケーシング
5まで達し、これを過熱して損傷させ、更には天井囲イ
ンナーケーシングを破損させるおそれもあった。
【0005】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、高
温の炉内ガスに繰り返し曝されても、火炉前壁管と天井
管間の耐火材の脱落を防ぐことができ、これによりその
間隙のシール性能を保持することができる間隙シール構
造を提供することにある。
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、高
温の炉内ガスに繰り返し曝されても、火炉前壁管と天井
管間の耐火材の脱落を防ぐことができ、これによりその
間隙のシール性能を保持することができる間隙シール構
造を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、ボイ
ラ前面を構成する垂直な火炉前壁管(1)と、ボイラの
天井面を構成する天井管(2)との間の間隙をシールす
るシール構造であって、天井管の最前部は、ほぼ水平な
水平管部(2a)と傾斜管部(2c)とを連結する曲が
り管部(2b)を有し、曲がり管部より上方で火炉前壁
管に一端(6a)が固定され他端(6b)が傾斜管部に
沿って延びる耐火材止め金具(6)と、火炉前壁管、耐
火材止め金具及び傾斜管部で構成されるV字状の間隙空
間の上面に沿って敷かれ、柔軟性を有する耐熱シート
(7)と、V字状の間隙空間の耐熱シート上面に充填さ
れたセラミックファイバーブランケット(8)と、を備
え、更に、その上部に火炉前壁管と天井管を連結するス
キンケーシング(5)を備える、ことを特徴とする火炉
前壁管と天井管間の間隙シール構造が提供される。
ラ前面を構成する垂直な火炉前壁管(1)と、ボイラの
天井面を構成する天井管(2)との間の間隙をシールす
るシール構造であって、天井管の最前部は、ほぼ水平な
水平管部(2a)と傾斜管部(2c)とを連結する曲が
り管部(2b)を有し、曲がり管部より上方で火炉前壁
管に一端(6a)が固定され他端(6b)が傾斜管部に
沿って延びる耐火材止め金具(6)と、火炉前壁管、耐
火材止め金具及び傾斜管部で構成されるV字状の間隙空
間の上面に沿って敷かれ、柔軟性を有する耐熱シート
(7)と、V字状の間隙空間の耐熱シート上面に充填さ
れたセラミックファイバーブランケット(8)と、を備
え、更に、その上部に火炉前壁管と天井管を連結するス
キンケーシング(5)を備える、ことを特徴とする火炉
前壁管と天井管間の間隙シール構造が提供される。
【0007】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
セラミックファイバーブランケット(8)は、天井管の
隣接する水管の間の凹部に充填され、その上面(8a)
が傾斜管部に沿った平面に構成され、更に、火炉前壁
管、耐熱シート及びセラミックファイバーブランケット
で構成されるV字状の間隙空間に耐火材(9)が打設さ
れる。
セラミックファイバーブランケット(8)は、天井管の
隣接する水管の間の凹部に充填され、その上面(8a)
が傾斜管部に沿った平面に構成され、更に、火炉前壁
管、耐熱シート及びセラミックファイバーブランケット
で構成されるV字状の間隙空間に耐火材(9)が打設さ
れる。
【0008】上記本発明の構成によれば、耐火材止め
金具(6)が、曲がり管部(2b)より上方で火炉前壁
管(1)に一端(6a)が固定され他端(6b)が傾斜
管部(2c)に沿って延びるので、耐火材止め金具が炉
内から見て天井管の影になるため、炉内からの放射熱の
影響が減少し、金具の張り出し部を長くとれる。また、
火炉前壁管、耐火材止め金具及び傾斜管部で構成される
V字状間隙空間のうち、少なくとも天井管の隣接する水
管の間の凹部に、弾性があり綿状のセラミックファイバ
ーブランケット(8)を充填したので、耐火材の断面形
状が三角形となり、耐火材(9)が天井管の動きで砕か
れにくくなる。
金具(6)が、曲がり管部(2b)より上方で火炉前壁
管(1)に一端(6a)が固定され他端(6b)が傾斜
管部(2c)に沿って延びるので、耐火材止め金具が炉
内から見て天井管の影になるため、炉内からの放射熱の
影響が減少し、金具の張り出し部を長くとれる。また、
火炉前壁管、耐火材止め金具及び傾斜管部で構成される
V字状間隙空間のうち、少なくとも天井管の隣接する水
管の間の凹部に、弾性があり綿状のセラミックファイバ
ーブランケット(8)を充填したので、耐火材の断面形
状が三角形となり、耐火材(9)が天井管の動きで砕か
れにくくなる。
【0009】更に、柔軟性を有する耐熱シート(7)
が、V字状の間隙空間の上面に沿って敷かれているの
で、火炉前壁管(1)と天井管(2)の熱膨張差が生じ
ても、耐熱シート(7)がそれぞれに追従することがで
き、セラミックファイバーブランケットや耐火材の下方
への落下を防止することができる。従って、耐火材の脱
落がなくなり、スキンケーシングの焼損をなくすことが
できる。
が、V字状の間隙空間の上面に沿って敷かれているの
で、火炉前壁管(1)と天井管(2)の熱膨張差が生じ
ても、耐熱シート(7)がそれぞれに追従することがで
き、セラミックファイバーブランケットや耐火材の下方
への落下を防止することができる。従って、耐火材の脱
落がなくなり、スキンケーシングの焼損をなくすことが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して重複した説明を省略す
る。図1は、本発明による火炉前壁管と天井管間の間隙
シール構造図であり、(A)は側面図、(B)はA−A
線における断面図である。この図に示すように、火炉前
壁管1は、ボイラ前面を構成する垂直な水管壁であり、
天井管2は、ボイラの天井面を構成する過熱器管壁であ
る。なお、天井管2は、全体として水平方向に延びてい
るかぎりで傾斜していてもよい。天井管2の最前部は、
ほぼ水平な水平管部2aと傾斜した傾斜管部2cとを連
結する曲がり管部2bを有する。更に、薄い金属板5a
(スキンケーシング)が火炉前壁管1と天井管2を連結
して取り付けられ、その間をシールしている。なお、こ
の図に示すように、天井管2の上部内面にも、別のスキ
ンケーシング5bが設けられ、フィンのない曲がり管部
2bからのガスをシールするようになっている。
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して重複した説明を省略す
る。図1は、本発明による火炉前壁管と天井管間の間隙
シール構造図であり、(A)は側面図、(B)はA−A
線における断面図である。この図に示すように、火炉前
壁管1は、ボイラ前面を構成する垂直な水管壁であり、
天井管2は、ボイラの天井面を構成する過熱器管壁であ
る。なお、天井管2は、全体として水平方向に延びてい
るかぎりで傾斜していてもよい。天井管2の最前部は、
ほぼ水平な水平管部2aと傾斜した傾斜管部2cとを連
結する曲がり管部2bを有する。更に、薄い金属板5a
(スキンケーシング)が火炉前壁管1と天井管2を連結
して取り付けられ、その間をシールしている。なお、こ
の図に示すように、天井管2の上部内面にも、別のスキ
ンケーシング5bが設けられ、フィンのない曲がり管部
2bからのガスをシールするようになっている。
【0011】本発明によれは、更に、耐火材止め金具
6、耐熱シート7、セラミックファイバーブランケット
8及び耐火材9を備える。耐火材止め金具6は、その一
端6a(下端)が曲がり管部2bより上方で火炉前壁管
1に溶接等で固定され、他端6bが傾斜管部2cに沿っ
て延びている。この構成により、耐火材止め金具6が炉
内から見て天井管2の影になるため、炉内からの放射熱
の影響が減少し、金具の加熱を防ぎ、張り出し部を長く
することができる。また、曲がり管部2bより上方で固
定し、他端6bが傾斜管部2cに沿って延びるので、火
炉前壁管1と天井管2が熱膨張により相対運動しても、
他端6bが傾斜管部2cに沿ったままに位置させること
ができる。
6、耐熱シート7、セラミックファイバーブランケット
8及び耐火材9を備える。耐火材止め金具6は、その一
端6a(下端)が曲がり管部2bより上方で火炉前壁管
1に溶接等で固定され、他端6bが傾斜管部2cに沿っ
て延びている。この構成により、耐火材止め金具6が炉
内から見て天井管2の影になるため、炉内からの放射熱
の影響が減少し、金具の加熱を防ぎ、張り出し部を長く
することができる。また、曲がり管部2bより上方で固
定し、他端6bが傾斜管部2cに沿って延びるので、火
炉前壁管1と天井管2が熱膨張により相対運動しても、
他端6bが傾斜管部2cに沿ったままに位置させること
ができる。
【0012】耐熱シート7は、炉内からの輻射熱に耐え
る耐熱性を有し、かつ柔軟性を有する。このシートには
例えばセラミック繊維からなる耐火クロスを用いること
ができる。この図に示すように、この耐熱シート7は、
火炉前壁管1、耐火材止め金具6及び傾斜管部2で構成
されるV字状の間隙空間の上面に沿って敷かれている。
かかる耐熱シート7を用いることにより、火炉前壁管1
と天井管2の熱膨張差が生じても、耐熱シート7がそれ
ぞれに追従することができ、セラミックファイバーブラ
ンケット8や耐火材9の下方への落下を防止することが
できる。
る耐熱性を有し、かつ柔軟性を有する。このシートには
例えばセラミック繊維からなる耐火クロスを用いること
ができる。この図に示すように、この耐熱シート7は、
火炉前壁管1、耐火材止め金具6及び傾斜管部2で構成
されるV字状の間隙空間の上面に沿って敷かれている。
かかる耐熱シート7を用いることにより、火炉前壁管1
と天井管2の熱膨張差が生じても、耐熱シート7がそれ
ぞれに追従することができ、セラミックファイバーブラ
ンケット8や耐火材9の下方への落下を防止することが
できる。
【0013】セラミックファイバーブランケット8は、
セラミックファイバからなる綿状の弾性体であり、火炉
前壁管1、耐火材止め金具6及び傾斜管部2で構成され
るV字状の間隙空間の耐熱シート7上面に充填される。
なお、この実施形態では、セラミックファイバーブラン
ケット8は、天井管2の隣接する水管の間の凹部に充填
され、その上面8aが傾斜管部2cに沿った平面に構成
されている。更に、耐火材9は、火炉前壁管1、耐熱シ
ート7及びセラミックファイバーブランケット8の上面
8aで構成されるV字状の間隙空間に打設されている。
セラミックファイバからなる綿状の弾性体であり、火炉
前壁管1、耐火材止め金具6及び傾斜管部2で構成され
るV字状の間隙空間の耐熱シート7上面に充填される。
なお、この実施形態では、セラミックファイバーブラン
ケット8は、天井管2の隣接する水管の間の凹部に充填
され、その上面8aが傾斜管部2cに沿った平面に構成
されている。更に、耐火材9は、火炉前壁管1、耐熱シ
ート7及びセラミックファイバーブランケット8の上面
8aで構成されるV字状の間隙空間に打設されている。
【0014】この構成により、火炉前壁管1、耐火材止
め金具6及び傾斜管部2cで構成されるV字状間隙空間
のうち、少なくとも天井管2の隣接する水管の間の凹部
に、弾性があり綿状のセラミックファイバーブランケッ
ト8を充填したので、耐火材の断面形状が三角形とな
り、耐火材9が天井管の動きで砕かれにくくなる。
め金具6及び傾斜管部2cで構成されるV字状間隙空間
のうち、少なくとも天井管2の隣接する水管の間の凹部
に、弾性があり綿状のセラミックファイバーブランケッ
ト8を充填したので、耐火材の断面形状が三角形とな
り、耐火材9が天井管の動きで砕かれにくくなる。
【0015】従って、上記本発明の構成によれば、耐
火材止め金具6が炉内から見て天井管2の影になるた
め、炉内からの放射熱の影響が減少し、金具の張り出し
部を長くとれ、また、火炉前壁管1、耐火材止め金具6
及び傾斜管部2cで構成されるV字状間隙空間のうち、
少なくとも天井管の隣接する水管の間の凹部に、弾性が
あり綿状のセラミックファイバーブランケット8を充填
したので、耐火材9が天井管の動きで砕かれにくくな
り、更に、柔軟性を有する耐熱シート7が、V字状の間
隙空間の上面に沿って敷かれているので、火炉前壁管1
と天井管2の熱膨張差が生じても、耐熱シート7がそれ
ぞれに追従することができ、セラミックファイバーブラ
ンケットや耐火材の下方への落下を防止することができ
る。従って、耐火材の脱落がなくなり、スキンケーシン
グの焼損をなくすことができる。
火材止め金具6が炉内から見て天井管2の影になるた
め、炉内からの放射熱の影響が減少し、金具の張り出し
部を長くとれ、また、火炉前壁管1、耐火材止め金具6
及び傾斜管部2cで構成されるV字状間隙空間のうち、
少なくとも天井管の隣接する水管の間の凹部に、弾性が
あり綿状のセラミックファイバーブランケット8を充填
したので、耐火材9が天井管の動きで砕かれにくくな
り、更に、柔軟性を有する耐熱シート7が、V字状の間
隙空間の上面に沿って敷かれているので、火炉前壁管1
と天井管2の熱膨張差が生じても、耐熱シート7がそれ
ぞれに追従することができ、セラミックファイバーブラ
ンケットや耐火材の下方への落下を防止することができ
る。従って、耐火材の脱落がなくなり、スキンケーシン
グの焼損をなくすことができる。
【0016】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0017】
【発明の効果】上述したように、本発明の火炉前壁管と
天井管間の間隙シール構造は、高温の炉内ガスに繰り返
し曝されても、火炉前壁管と天井管間の耐火材の脱落を
防ぐことができ、これによりその間隙のシール性能を保
持することができる、等の優れた効果を有する。
天井管間の間隙シール構造は、高温の炉内ガスに繰り返
し曝されても、火炉前壁管と天井管間の耐火材の脱落を
防ぐことができ、これによりその間隙のシール性能を保
持することができる、等の優れた効果を有する。
【図1】本発明による火炉前壁管と天井管間の間隙シー
ル構造図である。
ル構造図である。
【図2】従来の火炉前壁管と天井管間の間隙シール構造
図である。
図である。
1 火炉前壁管 2 天井管 2a 水平管部 2b 曲がり管部 2c 傾斜管部 3 間隙 4 耐火材 5 スキンケーシング 6 耐火材止め金具 6a 一端 6b 他端 7 耐熱シート 8 セラミックファイバーブランケット 8a 上面 9 耐火材
Claims (2)
- 【請求項1】 ボイラ前面を構成する垂直な火炉前壁管
(1)と、ボイラの天井面を構成する天井管(2)との
間の間隙をシールするシール構造であって、天井管の最
前部は、ほぼ水平な水平管部(2a)と傾斜管部(2
c)とを連結する曲がり管部(2b)を有し、 曲がり管部より上方で火炉前壁管に一端(6a)が固定
され他端(6b)が傾斜管部に沿って延びる耐火材止め
金具(6)と、 火炉前壁管、耐火材止め金具及び傾斜管部で構成される
V字状の間隙空間の上面に沿って敷かれ、柔軟性を有す
る耐熱シート(7)と、 V字状の間隙空間の耐熱シート上面に充填されたセラミ
ックファイバーブランケット(8)と、を備え、 更に、その上部に火炉前壁管と天井管を連結するスキン
ケーシング(5)を備える、ことを特徴とする火炉前壁
管と天井管間の間隙シール構造。 - 【請求項2】 前記セラミックファイバーブランケット
(8)は、天井管の隣接する水管の間の凹部に充填さ
れ、その上面(8a)が傾斜管部に沿った平面に構成さ
れ、 更に、火炉前壁管、耐熱シート及びセラミックファイバ
ーブランケットで構成されるV字状の間隙空間に耐火材
(9)が打設される、ことを特徴とする請求項1に記載
の火炉前壁管と天井管間の間隙シール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9567598A JPH11294709A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 火炉前壁管と天井管間の間隙シール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9567598A JPH11294709A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 火炉前壁管と天井管間の間隙シール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11294709A true JPH11294709A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14144086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9567598A Pending JPH11294709A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 火炉前壁管と天井管間の間隙シール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11294709A (ja) |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP9567598A patent/JPH11294709A/ja active Pending
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