JPH09243008A - ボイラの吊下げ過熱器 - Google Patents

ボイラの吊下げ過熱器

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Publication number
JPH09243008A
JPH09243008A JP5280396A JP5280396A JPH09243008A JP H09243008 A JPH09243008 A JP H09243008A JP 5280396 A JP5280396 A JP 5280396A JP 5280396 A JP5280396 A JP 5280396A JP H09243008 A JPH09243008 A JP H09243008A
Authority
JP
Japan
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header
heat transfer
superheater
stub
thermal plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP5280396A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Umaki
秀雄 馬木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH09243008A publication Critical patent/JPH09243008A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再起動時に各スタブ間や管寄せ上下間に温度
差が発生しにくく、かつドレンの戻りを抑えることがで
き、これにより管寄せ溶接部やスタブ穴縁部の損傷を大
幅に防止することができる、ボイラの吊下げ過熱器を提
供する。 【解決手段】 対になった管寄せ14と、管寄せにそれ
ぞれ両端が連結され中間部が炉内に吊り下げられた複数
のループ状伝熱管13とからなる。管寄せは、ほぼ水平
な中空管寄胴14aと、管寄胴の内部に内壁から間隔を
隔てて取り付けられた円弧状サーマルプレート15とか
らなる。サーマルプレートは少なくとも管寄胴の下端部
分を間隔を隔てて覆っており、伝熱管のスタブ13a
は、管寄胴の水平部近傍にほぼ対称に取り付けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラの伝熱管を
集合させる管寄せに係わり、更に詳しくは、吊下げ過熱
器の管寄せに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、大形ボイラの側面断面図の一例
であり、Aは蒸気ドラム、Bは下降管、Cはバーナ、D
は火炉、Fは二次過熱器、Gは三次過熱器、Hは再熱
器、Iは一次過熱器、Jはエコノマイザである。過熱器
F,Gには、管寄せから複数の伝熱管がU字状に吊り下
げられた吊下げ過熱器が通常用いられる。
【0003】図3(A)は、従来の吊下げ過熱器の模式
図である。吊下げ過熱器1は、高温ガス2が流れる炉内
に吊り下げられた複数の伝熱管3と、U字状の伝熱管3
の端面をそれぞれ集合させる対になった管寄せ4とから
なる。伝熱管3は外径40〜50mm程度の比較的細い
ボイラチューブであり、通常6〜7本が管寄せ4の軸方
向同一位置に周方向に分散して溶接される。また、伝熱
管3は炉内ガスの漏れを防ぐために、炉壁貫通部に溶接
されている。なお、炉壁貫通部から管寄せ4までの伝熱
管部分を特にスタブ3aと呼ぶ。
【0004】図3(B)は、図3(A)の側面図であ
る。管寄せ4は、例えば直径約500mm、長さ約20
mの中空管であり、その全長にわたりぼぼ一定の間隔で
スタブ3aが溶接されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4は従来の吊下げ過
熱器の部分模式図であり、図5は、ボイラの再起動時の
各スタブの温度変化を示す図である。図5において各線
は管寄せ4の同一位置に周方向に分散して溶接された各
スタブの温度を示している。図4及び図5から明らかな
ように、ボイラを一旦停止し、再起動させる際には、内
部で凝縮した水蒸気がドレンとしてU字状伝熱管3の下
端部に溜まり、これが蒸発して乾く際に、ドレン量や加
熱速度の違いにより、スタブ間に温度差ΔTが発生す
る。この温度差ΔTは、例えば80〜100℃に達し、
熱膨張差によりスタブに上下方向の引張/圧縮力が作用
し、管寄せ4への溶接部には曲げモーメントMが作用
し、この繰り返しにより、図6(A)に模式的に示すよ
うに、管寄せ溶接部にクラックが発生する問題点があっ
た。
【0006】また、図3(A)及び図4(A)に示すよ
うに、各スタブ3aは、管寄せ4の下端部に溶接されて
いるため、再起動時にスタブから管寄せ内に吹き出す蒸
気に随伴されたドレンが、下端部に位置するスタブ穴に
再流入し、スタブ穴縁部を急冷し、この繰り返しによ
り、図6(B)に模式的に示すように、穴縁に損傷(ク
ラック)を発生させる。また、特に最下端に位置するス
タブに大量にドレンが流入するため、図5に示した温度
差が益々大きくなる問題点があった。
【0007】更に、再起動時には、伝熱管の溶接された
下端部から管寄せが加熱されるため、管寄せの上下管に
温度差(例えば約60〜70℃)が生じ、熱膨張差によ
り、図3(B)に破線で示すように管寄せ4が反り返
り、特に両端部が大きく変位して、この部分の管寄せ溶
接部のクラック発生を助長する問題点があった。
【0008】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、再起
動時に各スタブ間や管寄せ上下間に温度差が発生しにく
く、かつドレンの戻りを抑えることができ、これにより
管寄せ溶接部やスタブ穴縁部の損傷を大幅に防止するこ
とができる、ボイラの吊下げ過熱器を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、対にな
った管寄せと、該管寄せにそれぞれ両端が連結され中間
部が炉内に吊り下げられた複数のループ状伝熱管と、か
らなる吊下げ過熱器において、前記管寄せは、ほぼ水平
な中空管寄胴と、該管寄胴の内部に内壁から間隔を隔て
て取り付けられた円弧状サーマルプレートとからなり、
該サーマルプレートは少なくとも管寄胴の下端部分を間
隔を隔てて覆っており、前記伝熱管のスタブは、管寄胴
の水平部近傍にほぼ対称に取り付けられている、ことを
特徴とするボイラの吊下げ過熱器が提供される。
【0010】上記本発明の構成によれば、伝熱管のスタ
ブが、管寄胴の水平部近傍にほぼ対称に取り付けられて
いるので、再起動時に伝熱管からの熱が管寄胴の水平部
近傍から伝わるため、管寄せの上下間の温度差が小さく
なる。また、各スタブが管寄胴の水平部近傍に取り付け
られ、かつサーマルプレートが少なくとも管寄胴の下端
部分を間隔を隔てて覆っているので、スタブ穴へのドレ
ンの再流入を防ぐことができる。
【0011】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
サーマルプレートは、伝熱管のスタブの取付穴に整合す
る貫通穴と、該貫通穴を通して内側に流入したドレンを
排出する排出穴とを有する。この構成により、再起動時
にスタブから管寄せ内に吹き出す蒸気に随伴されたドレ
ンは、貫通穴を通してサーマルプレートの内側に流入
し、サーマルプレートの内側を軸方向に流れて排出穴か
ら排出される。従って、蒸気に比べて熱伝達率の大きい
ドレンが管寄胴の一部(例えば下端部分)に直接触れる
ことを防止でき、管寄胴全体を蒸気で徐々に加熱でき、
管寄胴上下間の温度差を小さく保持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して使用する。図1は、本発
明によるボイラの吊下げ過熱器の部分構成図である。こ
の図において、吊下げ過熱器10は、対になった管寄せ
14(一方のみを示す)と、管寄せ14にそれぞれ両端
が連結され中間部が炉内に吊り下げられた複数のループ
状伝熱管13とからなる。かかる構成は従来の吊下げ過
熱器(図3参照)と同様である。
【0013】本発明のボイラの吊下げ過熱器10の管寄
せ14は、ほぼ水平な中空管寄胴14aと、円弧状サー
マルプレート15とからなる。サーマルプレート15
は、管寄胴14aの内部に内壁から間隔を隔てて取り付
けられ、少なくとも管寄胴14aの下端部分を間隔を隔
てて覆っている。このサーマルプレート15は、管寄胴
14aに比較して薄肉(例えば数ミリ厚)の伝熱性の良
い金属で形成されているのがよい。
【0014】更に、このサーマルプレート15は、伝熱
管13のスタブ13aの取付穴に整合する貫通穴15a
と、この貫通穴15aを通して内側に流入したドレンを
排出する排出穴(図示せず)とを有する。排出穴は、管
寄胴14aの長さ方向の端部に設け、ドレンを外部に排
出するようになっているのがよい。
【0015】図1(A)に示すように、伝熱管13のス
タブ13aは、管寄胴14aの水平部近傍にほぼ対称に
取り付けられている。また、このスタブ13aは、でき
る限り湾曲させて取付け、熱膨張差をスタブ自体の曲が
りで吸収できるようにするのがよい。
【0016】上述した本発明の構成によれば、図1
(B)に示すように、伝熱管13のスタブ13aが、管
寄胴14aの水平部近傍にほぼ対称に取り付けられてい
るので、再起動時に伝熱管13からの熱が管寄胴14a
の水平部近傍から伝わるため、管寄せの上下間の温度差
が小さくなる。また、各スタブ13aが管寄胴14aの
水平部近傍に取り付けられ、かつサーマルプレート15
が少なくとも管寄胴14aの下端部分を間隔を隔てて覆
っているので、スタブ穴へのドレンの再流入を防ぐこと
ができる。
【0017】更に、サーマルプレート15に、伝熱管1
3のスタブ13aの取付穴に整合する貫通穴15aと、
この貫通穴15aを通して内側に流入したドレンを排出
する排出穴とを設けることにより、図1(B)に示すよ
うに、再起動時にスタブ13aから管寄せ内に吹き出す
蒸気に随伴されたドレンは、貫通穴15aを通してサー
マルプレート15の内側に流入し、サーマルプレート1
5の内側を軸方向に流れて排出穴から排出される。従っ
て、蒸気に比べて熱伝達率の大きいドレンが管寄胴14
aの一部(例えば下端部分)に直接触れることを防止で
き、管寄胴全体を蒸気で徐々に加熱でき、管寄胴上下間
の温度差を小さく保持することができる。
【0018】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0019】
【発明の効果】上述したように、本発明のボイラの吊下
げ過熱器は、再起動時に各スタブ間や管寄せ上下間に温
度差が発生しにくく、かつドレンの戻りを抑えることが
でき、これにより管寄せ溶接部やスタブ穴縁部の損傷を
大幅に防止することができる、等の優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるボイラの吊下げ過熱器の部分構成
図である。
【図2】従来の大形放射ボイラの側面断面図である。
【図3】従来の吊下げ過熱器の模式図である。
【図4】従来の吊下げ過熱器の部分模式図である。
【図5】ボイラの再起動時の各スタブの温度変化を示す
図である。
【図6】従来の管寄せの損傷事例を示す図である。
【符号の説明】
1 吊下げ過熱器 2 高温ガス 3 伝熱管 3a スタブ 4 管寄せ 10 吊下げ過熱器 13 伝熱管 13a スタブ 14 管寄せ 14a 管寄胴 15 サーマルプレート 15a 貫通穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対になった管寄せと、該管寄せにそれぞ
    れ両端が連結され中間部が炉内に吊り下げられた複数の
    ループ状伝熱管と、からなる吊下げ過熱器において、 前記管寄せは、ほぼ水平な中空管寄胴と、該管寄胴の内
    部に内壁から間隔を隔てて取り付けられた円弧状サーマ
    ルプレートとからなり、該サーマルプレートは少なくと
    も管寄胴の下端部分を間隔を隔てて覆っており、 前記伝熱管のスタブは、管寄胴の水平部近傍にほぼ対称
    に取り付けられている、ことを特徴とするボイラの吊下
    げ過熱器。
  2. 【請求項2】 前記サーマルプレートは、伝熱管のスタ
    ブの取付穴に整合する貫通穴と、該貫通穴を通して内側
    に流入したドレンを排出する排出穴とを有する、ことを
    特徴とする請求項1に記載のボイラの吊下げ過熱器。
JP5280396A 1996-03-11 1996-03-11 ボイラの吊下げ過熱器 Pending JPH09243008A (ja)

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JP5280396A JPH09243008A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 ボイラの吊下げ過熱器

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JPH09243008A true JPH09243008A (ja) 1997-09-16

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ID=12925010

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JP5280396A Pending JPH09243008A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 ボイラの吊下げ過熱器

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JP (1) JPH09243008A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021076274A (ja) * 2019-11-06 2021-05-20 Jfeエンジニアリング株式会社 ボイラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021076274A (ja) * 2019-11-06 2021-05-20 Jfeエンジニアリング株式会社 ボイラ

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