JPH11294544A - ウォームホイールおよびその製造方法 - Google Patents

ウォームホイールおよびその製造方法

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JPH11294544A
JPH11294544A JP11284498A JP11284498A JPH11294544A JP H11294544 A JPH11294544 A JP H11294544A JP 11284498 A JP11284498 A JP 11284498A JP 11284498 A JP11284498 A JP 11284498A JP H11294544 A JPH11294544 A JP H11294544A
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JP
Japan
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wheel
worm wheel
shaft
steering
hub
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JP11284498A
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English (en)
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Toshiyuki Iwano
敏行 岩野
Takeshi Senba
剛 仙波
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接部材との間隙確保等を図ったウォームホ
イールと、そのウォームホイールを高効率かつ低コスト
で製造する方法とを提供する。 【解決手段】 ウォームホイール31は、金属を素材と
するホイール61の外周に合成樹脂を素材とするギヤリ
ング62を固着させることにより形成されている。ホイ
ール61は、センサアウトプットシャフト7に外嵌する
ハブ部63と、ギヤリング62が外周面に固着されるリ
ム部65と、ハブ部63とリム部64とを連結するディ
スク部66とからなっている。また、ホイール61は、
その中心にセンサアウトプットシャフト7が内嵌する軸
孔67が形成されると共に、ハブ部63がリム部65に
対して所定量Lアキシャル方向(図4中左方)にオフセ
ットされ、これにより、ホイール61の後面中央には凹
部68が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製の歯面
を有するウォームホイールとそのウォームホイールを製
造する方法とに係り、詳しくは、ウォームホイールとそ
の隣接部材との間隙確保やウォームホイールの製造コス
ト低減等を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の操舵系では、外部動力源を用
いて操舵アシストを行わせる、いわゆるパワーステアリ
ング装置が広く採用されている。従来、パワーステアリ
ング装置用の動力源としては、ベーン方式の油圧ポンプ
が一般に用いられており、この油圧ポンプをエンジンに
より駆動するものが多かった。ところが、この種のパワ
ーステアリング装置は、油圧ポンプを常時駆動すること
によるエンジンの駆動損失が大きい(最大負荷時におい
て、数馬力〜十馬力程度)ため、小排気量の軽自動車等
への採用が難く、比較的大排気量の自動車でも走行燃費
が無視できないほど低下することが避けられなかった。
そこで、これらの問題を解決するものとして、電動モー
タを動力源とする電動パワーステアリング装置が近年注
目されている。電動パワーステアリング装置では、電動
モータの電源に車載バッテリを用いるために直接的なエ
ンジンの駆動損失が無く、電動モータが操舵アシスト時
にのみに起動されるために走行燃費の低下(オルタネー
タに係るエンジンの駆動損失)も抑えられる他、走行速
度等に応じた電子制御が極めて容易に行える等の特長を
有している。
【0003】電動パワーステアリング装置では、電動モ
ータに比較的高回転・低トルクのものが使用されるた
め、電動モータとステアリングシャフトとの間に減速機
構が組み込まれる。減速機構としては、一組で大きな減
速比が得られること等から、ウォームギヤとウォームホ
イールとからなるウォーム減速機構が用いられることが
多い。ウォームギヤは電動モータの回転軸に連結される
一方、ウォームギヤに噛み合うウォームホイールはステ
アリングシャフトに外嵌され、これらがギヤボックスを
兼ねたモータハウジング内に配置される。また、ウォー
ムホイールには、駆動騒音を低減させたり、潤滑剤の供
給を不要にするべく、金属製のホイールのリム部に合成
樹脂製のギヤリングを固着させたものが用いられる。こ
の種のウォームホイールの製造にあたっては、生産効率
の向上や製造コストの低減を図るため、図8に示したよ
うな方法が採られている。すなわち、射出成形により金
属円筒81の外周に合成樹脂のギヤリング層82を形成
して円筒状のギヤ素材83を製造した後、このギヤ素材
83を所定の厚みに分断することにより、円板状のホイ
ール84と円環状のギヤリング85とからなるウォーム
ホイール86を得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電動パワーステアリン
グ装置では、モータハウジングの上方にチルト機構やコ
ラプシブル機構が設けられることから、モータハウジン
グのステアリングシャフト方向での長さを極力短くする
ことが求められる。ところが、電動パワーステアリング
装置では、減速機構の他にトルクセンサもモータハウジ
ングに内蔵されるため、ウォームホイールとトルクセン
サの構成部材との間に所定の間隙を設ける都合上、モー
タハウジングを短縮することが困難であった。この問題
を解決するべく、本発明者は、図9に縦断面を示したよ
うに、ホイール84の一端面の内周側に凹部87を有す
るウォームホイール86を製作し、この凹部87にトル
クセンサの構成部材(二点鎖線で示す)89を進入させ
ることにより、モータハウジングの短縮化を実現した。
【0005】ところが、図9のウォームホイール86の
製造に、円筒状のギヤ素材を分断する前述の方法を採っ
た場合、個々のウォームホイール86に対して後加工
(切削加工等)によって凹部87を形成しなければなら
ず、製造効率の低下や加工コストの増大が許容し難いも
のとなる。そこで、図10に示したように、凹部87を
有するホイール84を鋳造等により予め製造した後、こ
れを金型91,92にセットし、溶融合成樹脂93を金
型91,92内に射出してギヤリング85を成形する方
法も試みた。しかし、この方法を採った場合、ホイール
84の鋳造のみならず、溶融合成樹脂93の射出を個々
のウォームホイール86毎に行わねばならず、大量生産
を前提とした場合、多数の金型が必要となると共に、製
作工数や製造コストが増大することが避けられなかっ
た。本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、隣接部
材との間隙確保等を図ったウォームホイールと、そのウ
ォームホイールを高効率かつ低コストで製造する方法と
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、軸孔がその回転中心に形成さ
れたハブ部と、このハブ部に連結部を介して連結された
リム部とを有する金属製のホイールと、このホイールの
外周に固着された合成樹脂製のギヤリングとを有するウ
ォームホイールであって、前記ハブ部と前記リム部とが
アキシャル方向でオフセットされているものを提案す
る。このウォームホイールを用いれば、内周側に凹部が
形成される側の端面を対峙させることにより、トルクセ
ンサ等の構成部材が凹部に進入可能となる他、両端面の
形状によっては保管時等に積み重ねることもできる。
【0007】また、請求項2の発明では、ハブ部の回転
中心に軸孔が形成されると共に当該ハブ部とリム部とが
アキシャル方向でオフセットされた複数の金属製のホイ
ールを当該軸心にマンドレルを挿通して積層する工程
と、積層されたホイール群の外周に合成樹脂製のギヤリ
ングを固着させる工程と、当該ギヤリングを各ホイール
毎に分断する工程とを含むウォームホイールの製造方法
を提案する。この製造方法を採用すれば、複数のウォー
ムホイールに対してギヤリングの射出成形が一度で行わ
れるため、大量生産を行う場合においても、金型を少な
くすることができると共に、個々のホイールを射出成形
金型にセットする必要もなくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図1は、ステアリング装置の車室
側部分を示す側面図であり、同図中の符号1はステアリ
ングコラムを示す。ステアリングコラム1は、アジャス
ティングブラケット2を介して車体側メンバ3に固定さ
れたアッパステアリングコラム(以下、アッパコラムと
略称する)4と、車体側メンバ3に直に固定されたロア
ステアリングコラム(以下、ロアコラムと略称する)5
とから構成されている。尚、本実施形態のステアリング
装置には衝撃吸収機構が組み込まれており、二次衝突時
等に図示しないカプセルが破断してアッパコラム4が脱
落するが、煩雑になるためその詳細は省略する。
【0009】アッパコラム4にはアッパステアリングシ
ャフト6が回動自在に支持され、ロアコラム5にはセン
サアウトプットシャフト7が回動自在に支持されてい
る。また、アッパステアリングシャフト6の上端にはス
テアリングホイール8が装着される一方、センサアウト
プットシャフト7の下端にはユニバーサルジョイント9
を介してロアステアリングシャフト10が連結されてい
る。図1中の符号11は電動モータ12や後述するトル
クセンサ等を保持・収納するモータハウジング、13は
アジャスティングブラケット2に取り付けられたチルト
レバー、14はアッパコラム4の下部を覆うエネルギー
吸収用の鋼製ベローズをそれぞれ示す。また、15はア
ッパコラム4を覆うコラムカバー、16は車室とエンジ
ンルームとを区画するダッシュボードをそれぞれ示す。
【0010】図2(図1中のA部拡大断面図)および図
3(図2中のB−B断面図)に示したように、アッパス
テアリングシャフト6は、ジョイントピン21を介し
て、合成樹脂製のボールハブ22と揺動自在に連結して
いる。また、ボールハブ22は、ジョイントピンに対し
て90゜位相がずれた位置に嵌入された一対のショート
ピン23を介して、トルクセンサ24のセンサインプッ
トシャフト25に揺動自在に連結している。これによ
り、アッパステアリングシャフト6は、センサインプッ
トシャフト25に対してジョイントピン21とショート
ピン23との交点を揺動ポイントSPとして揺動するこ
とになり、所定範囲内のジョイント角をもった状態でも
センサインプットシャフト25に対して回転力を伝達す
ることができる。
【0011】トルクセンサ24は、上述したセンサイン
プットシャフト25の他に、センサインプットシャフト
25とセンサアウトプットシャフト7との相対回転に伴
って前後方向(図2中左右方向)に移動するスライダ2
6、スライダ26を後方に付勢するコイルスプリング2
7、センサアウトプットシャフト7とスライダ26との
間に介装されたガイドボール28、スライダ26の移動
を検出する図示しない位置センサ等から構成されてい
る。また、センサインプットシャフト25は、トーショ
ンバー29を介して、センサアウトプットシャフト7と
相対回転可能に連結されている。したがって、運転者が
アッパステアリングシャフト6を操舵すると、トーショ
ンバー29が捻れてセンサインプットシャフト25とセ
ンサアウトプットシャフト7とが相対回転し、スライダ
26の移動量に基づいて操舵トルクが検出される。
【0012】センサアウトプットシャフト7には、トル
クセンサ24の近傍にウォームホイール31が外嵌・固
着されている。ウォームホイール31は、電動モータ1
2の図示しない回転軸に接続されたウォームギヤ32と
噛み合っており、電動モータ12の回転が減速されてセ
ンサアウトプットシャフト7に伝達される。本実施形態
の場合、ウォームホイール31は、図4に拡大縦断面を
示したように、金属(アルミ合金や鋳鉄等)を素材とす
るホイール61の外周に合成樹脂(ナイロンやポリプロ
ピレン等)を素材とするギヤリング62を固着させるこ
とにより形成されている。
【0013】ホイール61は、センサアウトプットシャ
フト7に外嵌するハブ部63と、ギヤリング62が外周
面に固着されるリム部65と、ハブ部63とリム部64
とを連結するディスク部66とからなっている。また、
ホイール61は、その中心にセンサアウトプットシャフ
ト7が内嵌する軸孔67が形成されると共に、ハブ部6
3がリム部65に対して所定量Lアキシャル方向(図4
中左方)にオフセットされ、これにより、ホイール61
の後面中央には凹部68が形成されている。図2中、符
号33はセンサアウトプットシャフト7をロアコラム5
に回動自在に支持させるボールベアリングを示し、34
はセンサアウトプットシャフト7にウォームホイール3
1を固定する止め輪を示す。
【0014】アッパステアリングシャフト6は、センサ
アウトプットシャフト7側のインナシャフト35と、ス
テアリングホイール8側のアウタシャフト36とからな
っている。これにより、自動車の衝突時に運転者がステ
アリングホイール8に二次衝突した際、アッパステアリ
ングシャフト6は、所定値以上の軸方向加重が作用する
と、インナシャフト35がアウタシャフト36内に進入
することによりコラプス(短縮)して衝突エネルギーを
吸収する。同様に、アッパコラム4も、センサアウトプ
ットシャフト7側のインナチューブ37と、ステアリン
グホイール8側のアウタチューブ38とからなってお
り、アッパステアリングシャフト6と同時にコラプスす
る。尚、前述した鋼製ベローズ14は、その先端がイン
ナチューブ37に固定され、後端がアウタチューブ38
に固定されている。
【0015】モータハウジング11の後部には鋼板プレ
ス成形品のハウジング側カプラ41がボルト締めされて
いる。ハウジング側カプラ41には、後面の左右端から
一対のブラケット43が後方に向けて延設されており、
これらブラケット43には、側方視で前述したアッパス
テアリングシャフト6の揺動ポイントSPに対応する位
置に、それぞれピン孔44が穿設されている。また、ア
ッパコラム4のインナチューブ37には、その先端に鋼
板プレス成形品で円板状のコラム側カプラ51が溶接に
より固着・一体化されている。コラム側カプラ51に
は、その左右端から一対のアーム52が平行するかたち
で前方に向けて延設されると共に、これらアーム52に
はハウジング側カプラ41のピン孔44と同径のピン孔
53がそれぞれ穿設されている。尚、コラム側カプラ5
1のアーム52は、ハウジング側カプラ41のブラケッ
ト43の内側に嵌まり込むべく、その左右幅が小さく設
定されている。
【0016】本実施形態の場合、ハウジング側カプラ4
1とコラム側カプラ51とは、ピン孔44,53を貫通
する左右2本のリベット161により連結されている。
リベット161は、ハウジング側カプラ41のピン孔4
4から挿入され、コラム側カプラ51のピン孔53を貫
通した後、加締められている。尚、この際の加締めは、
ハウジング側カプラ41とコラム側カプラ51とが容易
に相対回動できるように、両カプラ41,51のブラケ
ット43,アーム52間に若干の間隙を残すようになさ
れている。これにより、コラム側カプラ51は、リベッ
ト161の軸心をチルトピボットとして、ハウジング側
カプラ41に対して上下にチルト(揺動)可能となる。
なお、本実施形態はいわゆるチルトコラムであるが、本
発明によるウォームホイールはノンチルトコラムにも使
用できる。
【0017】次に、ウォームホイール31の製造手順に
ついて述べる。本実施形態では、ウォームホイール31
の製造にあたって、先ずホイール61を砂型鋳造やダイ
キャスト成形等により製作した後、図5に示したよう
に、センサアウトプットシャフト7と略同径のマンドレ
ル71を軸孔67に挿通させ、複数のホイール61を積
層させてホイール群72とする。この際、本実施形態の
ホイール61では、前面の外形線と後面の外形線とが同
一となっているため、ホイール群72の外周面には間隙
が生じない。
【0018】次に、図6に示したように、ホイール群7
2を成形金型73,74内にセットした後、溶融合成樹
脂75を成形金型73,74内に射出して、ホイール群
72の外周にギヤリング層76が固着したギヤ素材77
を形成する。次に、ギヤリング層76が冷却・硬化した
後、ギヤ素材77を成形金型73,74から取り出し、
図7に示したように、各ホイール61毎にギヤリング層
76を切削・分断して、ホイール61の外周にギヤリン
グ62が固着・一体化したウォームホイール31を得
る。
【0019】このように、本実施形態では、異形のホイ
ール61を有するウォームホイール31を製造するにも
拘わらず、複数のウォームホイール31に対してギヤリ
ング62の射出成形を一度に行うため、大量生産を行う
場合であっても、ホイール61に対する後加工が不要に
なると共に、射出成形用の金型も少なくでき、これによ
り、製造に要する工数やコストを大幅に削減することが
可能となった。
【0020】以下、本実施形態の電動パワーステアリン
グ装置の作用を述べる。運転者がステアリングホイール
8を回転させると、アッパステアリングシャフト6およ
びセンサアウトプットシャフト7,ロアステアリングシ
ャフト10を介して、その回転力が図示しないステアリ
ングギヤに伝達される。ステアリングギヤ内には、回転
入力を直線運動に変換するラックアンドピニオン機構等
が内蔵されており、タイロッドを介して車輪の舵角が変
動して操舵が行われる。この際、モータハウジング21
内のトルクセンサ24の検出信号や車速等に基づき電動
モータ12が正逆いずれかの方向に所定の回転トルクを
もって回転し、その回転が減速ギヤを介してセンサアウ
トプットシャフト7に伝達され、これにより操舵アシス
トが実現される。
【0021】一方、本実施形態では、ウォームホイール
31の後面中央に凹部68が形成され、この凹部68に
トルクセンサ24のコイルスプリング27やスライダ2
6が進入するため、モータハウジング11の全長が従来
のものに比べて短縮されている。これにより、モータハ
ウジング11の小型・軽量化が可能になると共に、前述
したチルトピボットを電動モータ12寄りに配置するこ
とによる効果も得られた。すなわち、チルトピボットか
らステアリングホイール8までのとの間の距離が比較的
大きくとれるため、上下位置調整時におけるステアリン
グホイール8の傾斜変化が少なくなる他、インナシャフ
ト35がアウタシャフト36に進入する量(コラプシブ
ル量)の増大による衝突安全性の向上を実現できた。
【0022】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記各実施形態は、電動パワーステアリング装
置用のウォームホイールに本発明を適用したものである
が、他の装置に用いられるウォームホイールに適用して
もよいし、スパーギヤやヘリカルギヤ等に適用してもよ
い。また、ホイールの具体的形状等についても、本発明
の主旨を逸脱しない範囲であれば、適宜変更可能であ
る。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るウォー
ムホイールによれば、軸孔がその回転中心に形成された
ハブ部と、このハブ部に連結部を介して連結されたリム
部とを有する金属製のホイールと、このホイールの外周
に固着された合成樹脂製のギヤリングとを有するウォー
ムホイールであって、前記ハブ部と前記リム部とがアキ
シャル方向でオフセットされているものとしたため、内
周側に凹部が形成される側の端面を対峙させることによ
り、他の装置の構成部材が凹部に進入可能となる他、両
端面の形状によっては保管時等に積み重ねることもでき
る。
【0024】また、本発明に係るウォームホイールの製
造方法によれば、ハブ部の回転中心に軸孔が形成される
と共に当該ハブ部とリム部とがアキシャル方向でオフセ
ットされた複数の金属製のホイールを当該軸心にマンド
レルを挿通して積層する工程と、積層されたホイール群
の外周に合成樹脂製のギヤリングを固着させる工程と、
当該ギヤリングを各ホイール毎に分断する工程とを含む
ものとしたため、複数のウォームホイールに対してギヤ
リングの射出成形が一度で行われるため、大量生産を行
う場合においても、金型を少なくすることができると共
に、個々のホイールを射出成形金型にセットする必要も
なくなり、製造に要する工数やコストを大幅に削減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステアリング装置の車室側におけ
る構造を示す説明図である。
【図2】図1中のA部拡大断面図である。
【図3】図2中のB−B断面図である。
【図4】本発明に係るウォームホイールの拡大縦断面図
である。
【図5】本発明に係るウォームホイールの製造工程を説
明する概略図である。
【図6】本発明に係るウォームホイールの製造工程を説
明する概略図である。
【図7】本発明に係るウォームホイールの製造工程を説
明する概略図である。
【図8】従来のウォームホイールの製造工程を説明する
概略図である。
【図9】従来のウォームホイールの拡大縦断面図であ
る。
【図10】従来のウォームホイールの製造工程を説明す
る概略図である。
【符号の説明】
1‥‥ステアリングコラム 7‥‥センサアウトプットシャフト 11‥‥モータハウジング 12‥‥電動モータ 24‥‥トルクセンサ 31‥‥ウォームホイール 32‥‥ウォームギヤ 61‥‥ホイール 62‥‥ギヤリング 63‥‥ハブ部 65‥‥リム部 66‥‥ディスク部 67‥‥軸孔 71‥‥マンドレル 72‥‥ホイール群 73,74‥‥成形金型 76‥‥ギヤリング層 77‥‥ギヤ素材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸孔がその回転中心に形成されたハブ部
    と、このハブ部に連結部を介して連結されたリム部とを
    有する金属製のホイールと、 このホイールの外周に固着された合成樹脂製のギヤリン
    グとを有するウォームホイールであって、 前記ハブ部と前記リム部とがアキシャル方向でオフセッ
    トされていることを特徴とするウォームホイール。
  2. 【請求項2】 ハブ部の回転中心に軸孔が形成されると
    共に当該ハブ部とリム部とがアキシャル方向でオフセッ
    トされた複数の金属製のホイールを当該軸心にマンドレ
    ルを挿通して積層する工程と、 積層されたホイール群の外周に合成樹脂製のギヤリング
    を固着させる工程と、 当該ギヤリングを各ホイール毎に分断する工程とを含む
    ことを特徴とするウォームホイールの製造方法。
JP11284498A 1998-04-09 1998-04-09 ウォームホイールおよびその製造方法 Withdrawn JPH11294544A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004065824A1 (ja) 2003-01-17 2004-08-05 Nsk Ltd. ウォームホイールおよびその製造方法
KR100788741B1 (ko) 2007-01-04 2007-12-27 주식회사태진정공 워엄휠 보스 구조와 그 워엄휠 보스 제조방법

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WO2004065824A1 (ja) 2003-01-17 2004-08-05 Nsk Ltd. ウォームホイールおよびその製造方法
KR100788741B1 (ko) 2007-01-04 2007-12-27 주식회사태진정공 워엄휠 보스 구조와 그 워엄휠 보스 제조방법

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