JPH11294457A - スピンドルモータ用軸受ユニット - Google Patents

スピンドルモータ用軸受ユニット

Info

Publication number
JPH11294457A
JPH11294457A JP11626598A JP11626598A JPH11294457A JP H11294457 A JPH11294457 A JP H11294457A JP 11626598 A JP11626598 A JP 11626598A JP 11626598 A JP11626598 A JP 11626598A JP H11294457 A JPH11294457 A JP H11294457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
housing
oil
annular groove
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11626598A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Takezaki
陽二 竹崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
POORAITO KK
Original Assignee
POORAITO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by POORAITO KK filed Critical POORAITO KK
Priority to JP11626598A priority Critical patent/JPH11294457A/ja
Publication of JPH11294457A publication Critical patent/JPH11294457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】軸受ユニットのハウジング内に空気や油を収容
するための凹部を形成することによって、特に組み立て
時における油の外部飛び出しを無くす。 【解決手段】内径中間部に、軸に摺接しない径大部を有
する軸受と、該軸受を内周側に圧入させるところの、同
じく内径中間部に環状の溝を形成した有底のハウジング
と、上記軸受の外周面又はハウジングの内周面に施され
たところの、軸端方向に向け、しかも上記環状の溝に連
通する1又は2本以上の縦溝とからなる。これにより特
に組み立て時における油の流出を無くして作業性と信頼
性を向上させ、またモータの高速回転に伴って軸受より
漏れ出した油の飛散による周辺機器の汚損を無くし、A
Vや各種情報機器類等の高機能化したモータ駆動源とし
て、安価でしかも信頼性のあるスピンドルモータ用軸受
ユニットを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として中央に軸
受部を形成した圧粉成形焼結金属体からなる含油軸受を
ハウジング内部に嵌裝したスピンドルモータ用の軸受構
造の改良に関し、特に組み立て時における油の飛び出し
流出を無くして作業性と信頼性を向上させるとともに、
モータの高速回転に伴って含油軸受より漏れ出した油の
飛散による周辺機器の汚損や運転不能の虞れを解消し、
AVや各種情報機器類等の高機能化したモータ駆動源と
して、安価でしかも信頼性のあるモータ軸受構造を提供
することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】高品位AV機器類に用いられる小型スピ
ンドルモータ用の軸受としては、これまでに例えば、ハ
ウジング内に一定の間隔を介して2つの焼結含油軸受を
圧入させてこれに回転軸シャフトを担持させるととも
に、上記ハウジングと2つの軸受および回転軸シャフト
とにより取り囲まれた空間部を外部に連通させる連通路
を、上記軸受外周面又はハウジングの内周面等に形成し
て回転軸シャフトの回転時に上記空間部内の空気の一部
を外部に排出させることにより空気の粘性抵抗増大によ
る回転軸シャフトの回転摺動抵抗を低減させるようにし
たもの(特開平10−26140号公報参照)が知られ
ている。
【0003】また上記したハウジングと2つの軸受およ
び回転軸シャフトとにより取り囲まれた空間部内の空気
を外部に排出するために、ハウジング自体に外部に通じ
る空気孔を設けるようにしたもの(特開平9−3291
44号公報参照)も知られている。 さらに焼結含油軸
受を用いた場合において、回転軸の高速回転中に軸受か
ら滲み出した油の飛散を防止するために、軸受の側面
に、該多孔質軸受より大きな径の気孔を有する多孔質部
材を添わせるようにしたもの(実開平2−65714号
公報参照)も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−26140号公報や特開平9−329144号公
報に開示されている軸受の構造は、いずれも2個の軸受
をハウジング内に圧入させるものであり、両軸受の軸芯
を一致させることは難しく、高精度の同軸度を得ること
が困難である。 また実開平2−65714号公報の軸
受にあっても軸受のほかに、その側面に添わせるための
多孔質部材を別途用意する必要があり、部品点数が増加
して構造が繁雑かつ作業性が悪くなり、しかもコスト高
となるといった問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明にあって
は、とくにVTRやFDD、CD−ROM、DVD−R
OM、DVD−RAM等をはじめとした高精度でかつ高
品位の駆動用スピンドルモータに適する軸受ユニットと
して、トルクロスを低減し、実質的に2カ所の内径摺動
部の同軸度を維持するとともに加工工程を簡略にし、し
かも使用時における油漏れ防止はもとより、特に組み立
て時の回転軸挿入に際しての油の吹き出しを防止して作
業性と信頼性の向上をはかるようにしたものであって、
具体的には内径中間部に、回転軸に摺接しない径大部を
有する軸受と、該軸受を内周側に圧入させるところの、
同じく内径中間部に環状の溝を形成した有底のハウジン
グと、上記軸受の外周面又はハウジングの内周面に施さ
れたところの、軸端方向に向け、しかも上記環状の溝に
連通する1又は2本以上の縦溝とからなるスピンドルモ
ータ用軸受ユニットに関する。
【0006】また本発明は、内径中間部に、回転軸に摺
接しない径大部を有する軸受と、該軸受を内周側に圧入
させるところの、同じく内径中間部に、上記軸受の内容
積に等しいか、あるいはそれよりも大きめの環状の溝を
形成した有底のハウジングと、上記軸受の外周面又はハ
ウジングの内周面に施されたところの、軸端方向に向
け、しかも上記環状の溝に連通する1又は2本以上の縦
溝とからなるスピンドルモータ用軸受ユニットにも関す
る。
【0007】上記した構成において、回転軸が高速回転
して発熱することにより、含油軸受から滲み出した油
が、軸受の外周面又はハウジングの内周面に施されたと
ころの、軸端方向に向けた1本又は2本以上の縦溝に沿
ってハウジング内に形成された環状の溝内に溜まり、ま
た長期間の使用に伴って軸受内の含油量が低下した場合
に、上記環状の溝内に保持されている油が軸受内に戻っ
て逆に油を補給することができるのみならず、軸受ユニ
ットの組み立て時において、軸受の含浸油あるいはハウ
ジング内底部に溜まった油が、軸受に対する回転軸の挿
入により、ユニット外へ吹き出して周囲を汚損したりす
るのを防ぐ。
【0008】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の具体的な
内容を図示の実施例に基づいて説明すると、1は軸受、
4は該軸受を圧入させるためのハウジングをあらわす。
軸受1は外周面がストレートの円筒状をなした多孔質
の金属焼結体からなり、内径面2の中間部には回転軸7
に摺接しない径大部2aが形成されているとともに、外
周面には軸端方向に向けた縦溝3が形成され、しかもそ
の多孔質内部には潤滑油が含浸されている。 またハウ
ジング4は、真鍮等のある程度組成変形可能な材質のも
のが用いられ、しかも上記した軸受1を圧入させるため
に軸受1の外径と略等しい内径の内径面5を有するとと
もに、その内径面5の中間部には環状の溝5aが形成さ
れる。
【0009】この環状の溝5aは、好ましくはユニット
の組み立てに際し、回転軸7を軸受1内に挿入する際に
圧し出される軸受1内の空気や含浸油、あるいは製品と
して使用中に回転軸の高速回転に伴って昇温し、膨張し
た分の油あるいは空気の巻き込まれた量等を十分に収容
することができる程度の容積を有する必要があり、この
ような観点からハウジング4の環状の溝5aの大きさに
ついては、少なくとも上記軸受1の内容積に略等しい
か、あるいはそれよりも大きめの容積とする必要があ
る。
【0010】またこの環状溝5aの形成に関しては、ハ
ウジング4内に圧入される軸受1の内面性状にも影響を
与える。 すなわち、ハウジング4内に軸受1を圧入さ
せると、軸受1が内径方向に圧縮されて内径が僅かに縮
小するが、環状溝5aに対応した部分のみ圧入後弾性復
帰して元の径に戻るために、この環状溝5aの形成箇所
(エリア)Pについては、圧入された軸受1の径大部2
aに対応するエリアC内のみにしないと、軸受内径にお
いて圧入後内径不均一を生じやすくなる。 したがって
ハウジング内の環状の溝は、内径中間部であって圧入さ
れた軸受の径大部に対応するエリアC内に形成するよう
にすると、圧入後の軸受内径を均一に保持することがで
きるので、さらにより一層好ましい。
【0011】さらにハウジング4の一方の開口部にはス
ラスト板6が一体的に嵌め込まれて閉塞され、これによ
って有底のハウジングが形成されている。 なおこの場
合において、ハウジング4は、その組み立て以前から底
部を有するよう、あらかじめ断面がU字状の有底型に一
体成型してもよい。 また上記した実施例においては、
軸端方向に向けた縦溝を軸受1の外面に設ける場合につ
いて説明したが、このほかにもハウジング4の内面側に
形成するようにしてもよい。 また該縦溝については、
軸受1の外面またはハウジング4の内面いずれに形成す
る場合においても、1本または周方向間欠箇所に2本以
上形成するものとする。
【0012】上記した構成において、ハウジング4内に
軸受1を圧入した後、性能向上の面から必要に応じて軸
受4内に注油し、さらにハウジング4の開口部にキャッ
プ8をはめ込み、軸受1の内径面2内に回転軸7を挿入
する場合において、軸受1内の空気が圧迫されて内周面
に滲み出た含浸油あるいはハウジング4の内底部5bに
溜まった空気混じりの油が圧し出され、油もしくは空気
が縦溝3を通じてハウジング4の環状溝5a内に溜ま
る。 またモータユニットの使用中に軸受1から滲み出
した油が、軸受1の外周面又はハウジングの内周面に施
された縦溝に沿ってハウジング4内に形成された環状の
溝5a内に溜まり、また長期間の使用に伴って軸受1内
の含油量が低下した場合に、上記環状の溝内5aに保持
されている油が軸受1内に戻って逆に油を補給する。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記した通り、内径中間部に、
回転軸に摺接しない径大部を有する軸受と、該軸受を内
周側に圧入させるところの、同じく内径中間部に環状の
溝を形成した有底のハウジングと、上記軸受の外周面又
はハウジングの内周面に施されたところの、軸端方向に
向け、しかも上記環状の溝に連通する1又は2本以上の
縦溝とからなるものであるから、特に軸受ユニットの組
み立て時において、軸受内の空気や含浸油あるいはハウ
ジング内底部に溜まった油等が、軸受に対する回転軸の
挿入による急激な圧迫をうけて、油がユニット外へ吹き
出して周囲を汚損したりするのを防ぐことができる。
【0014】また本発明は、ハウジングの内径中間部
に、上記軸受の内容積に等しいか、あるいはそれよりも
大きめの環状の溝を形成するようにしたものであるため
に、ユニット組立時の回転軸挿入に際し、あるいは起動
後の使用中においても油漏れのおそれが全くない。 す
なわち、ハウジング内に軸受を圧入させた後、回転軸を
挿入する前に回転軸と軸受との間に注油をおこなうが、
この場合軸受の大きさや仕様如何によっても多少異なる
が、注油量が過少の場合には規定の性能が得られず、ま
た反対に過大となった場合においては油漏れを生じるた
めに、回転軸と軸受との間に、油漏れを生じない程度の
1mg単位で管理された微量の注油を実施するといった
熟練と経験を要する作業工程が実施される。 しかし上
記した本発明の構造によれば、注油がある程度多めにな
ってもユニット組立時の回転軸挿入に際し、あるいは起
動後の使用中においても油漏れのおそれがなく、常に一
定品質の高性能スピンドルモータを提供することができ
る。
【0015】さらに使用中において高速回転する回転軸
の発熱により、含油軸受から滲み出した油が、軸受の外
周面又はハウジングの内周面に施された縦溝に沿ってハ
ウジング内に形成された環状の溝内に溜まり、また長期
間の使用に伴って軸受内の含油量が低下した場合に、上
記環状の溝内に保持されている油が軸受内に戻って逆に
油を補給することができ、外部への油漏れが殆どなくな
り、しかも簡単な構造で量産性に適し、低コストである
ためにとくにVTRやFDD、CD−ROM、DVD−
ROM、DVD−RAM等をはじめとした高精度でかつ
高品位の駆動用スピンドルモータに適し、かつその耐久
性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるスピンドルモータ用軸受
ユニットの要部縦断面図。
【図2】図1の軸受ユニットに回転軸を保持させた状態
の要部縦断面図。
【符号の説明】
1 軸受 2 内径面 2a 径大部 3 縦溝 4 ハウジング 5 内径面 5a 環状溝 5b 内底部 6 スラスト板 7 回転軸 8 キャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内径中間部に、回転軸に摺接しない径大部
    を有する軸受と、該軸受を内周側に圧入させるところ
    の、同じく内径中間部に環状の溝を形成した有底のハウ
    ジングと、上記軸受の外周面又はハウジングの内周面に
    施されたところの、軸端方向に向け、しかも上記環状の
    溝に連通する1又は2本以上の縦溝とからなるスピンド
    ルモータ用軸受ユニット。
  2. 【請求項2】内径中間部に、回転軸に摺接しない径大部
    を有する軸受と、該軸受を内周側に圧入させるところ
    の、同じく内径中間部に、上記軸受の内容積に等しい
    か、あるいはそれよりも大きめの環状の溝を形成した有
    底のハウジングと、上記軸受の外周面又はハウジングの
    内周面に施されたところの、軸端方向に向け、しかも上
    記環状の溝に連通する1又は2本以上の縦溝とからなる
    スピンドルモータ用軸受ユニット。
  3. 【請求項3】ハウジング内の環状の溝は、内径中間部で
    あって圧入された軸受の径大部に対応するエリア内に形
    成するようにしたものであるところの請求項1又は請求
    項2に記載のスピンドルモータ用軸受ユニット
  4. 【請求項4】有底のハウジングは、ハウジングの一方の
    開口部をスラスト板により閉塞してなるものであるとこ
    ろの請求項1又は請求項2に記載のスピンドルモータ用
    軸受ユニット。
  5. 【請求項5】ハウジング内に圧入される軸受は、外周面
    がストレート状の焼結含油軸受であるところの請求項1
    又は請求項2に記載のスピンドルモータ用軸受ユニッ
    ト。
JP11626598A 1998-04-10 1998-04-10 スピンドルモータ用軸受ユニット Pending JPH11294457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11626598A JPH11294457A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 スピンドルモータ用軸受ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11626598A JPH11294457A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 スピンドルモータ用軸受ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11294457A true JPH11294457A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14682822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11626598A Pending JPH11294457A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 スピンドルモータ用軸受ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11294457A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100518913B1 (ko) * 2001-12-06 2005-10-06 가부시기가이샤 산교세이기 세이사꾸쇼 함유베어링장치 및 그 제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100518913B1 (ko) * 2001-12-06 2005-10-06 가부시기가이샤 산교세이기 세이사꾸쇼 함유베어링장치 및 그 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5715116A (en) Spindle motor for driving memory disk
US6271612B1 (en) Spindle motor
US7466050B2 (en) Brushless motor and method of manufacturing the same
US6252322B1 (en) Spindle motor
US5320433A (en) Rolling contact bearing assembly
KR20150020567A (ko) 유체 동압 베어링 장치 및 이것을 구비하는 모터
KR20150053922A (ko) 유체 동압 베어링 장치 및 이것을 구비하는 모터
US6371649B1 (en) Method for lubricating a fluid dynamic pressure bearing
JPH11294457A (ja) スピンドルモータ用軸受ユニット
US6012849A (en) Bearing structure of rotating machine
JPH1155897A (ja) 動圧軸受型モータ
CN108916242A (zh) 一种新型的高速洗衣机电机轴承
JPH1155898A (ja) 動圧軸受型モータ
JPH11236604A (ja) 焼結含油軸受およびその製造方法
JPH11182533A (ja) 動圧型多孔質含油軸受ユニット
CA2439198C (en) Water-injected screw-type compressor
JP2000304052A (ja) 流体軸受装置およびその製造方法
US4326757A (en) Bearing device for rotary machines
JP2000032703A (ja) モータ
AU2002244546A1 (en) Water-injected screw-type compressor
JP2009210083A (ja) モータ軸受構造
CN112128343B (zh) 减速器及具有其的机器人
JPH07312843A (ja) ファンモータの軸受部
JP2000274428A (ja) スピンドルモータ及びその組み立て方法
JPH081293Y2 (ja) 軸受け装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20060206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060704