JP2000274428A - スピンドルモータ及びその組み立て方法 - Google Patents

スピンドルモータ及びその組み立て方法

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JP2000274428A
JP2000274428A JP11082279A JP8227999A JP2000274428A JP 2000274428 A JP2000274428 A JP 2000274428A JP 11082279 A JP11082279 A JP 11082279A JP 8227999 A JP8227999 A JP 8227999A JP 2000274428 A JP2000274428 A JP 2000274428A
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cylindrical
dynamic pressure
press
shaft member
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JP11082279A
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Tadao Iwaki
岩城  忠雄
Hiromitsu Goto
廣光 後藤
Naoki Kawada
直樹 川和田
Takafumi Suzuki
隆文 鈴木
Mitsuharu Iwamoto
充晴 岩本
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/08Structural association with bearings
    • H02K7/086Structural association with bearings radially supporting the rotor around a fixed spindle; radially supporting the rotor directly
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】円柱部材に動圧用リング部材が圧入されて形成
されたフランジ付軸部材を有する液体動圧軸受を備えた
スピンドルモータの組み立てにおいて、動圧用リング部
材が圧入位置にずれを生じさせないで、ハブをフランジ
付軸部材に圧入によって取り付けること。 【解決手段】ハブ圧入装置10によって、円柱部材2に
動圧用リング部材3が圧入されて形成されたフランジ付
軸部材1を備えた液体動圧軸受を押圧力でなく引っ張り
力を加え、円柱部材2の円柱端部2bにハブ6の取付孔
6aを圧入するようにした。ハブ圧入装置10は、ハブ
押さえ部材11、回転軸部材12、結合部材13、及び
回り止め部材14とから構成されている。ハブ圧入装置
10と液体動圧軸受との一時的結合は、円柱部材2の端
面に設けられたタップ穴2aに結合部材13のネジ付タ
ップ13bを螺合させて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フランジ付軸部材
とこの軸部材が回転自在に嵌合する円筒状受け部材とを
基本構成部材とする液体動圧軸受によってロータをステ
ータに回転自在に支持したスピンドルモータであって、
ロータの構成要素の一つであるカップ状ハブを前記フラ
ンジ付軸部材に圧入して取り付けたスピンドルモータ、
及びこのスピンドルモータの組み立て方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、図7に一実施例を示す如
く、フランジ付軸部材1と円筒状受け部材4を基本構成
部材とする液体動圧軸受、及びこの液体動圧軸受を備え
たスピンドルモータを開発し、先に特許出願した(特願
平9−36380)。即ち図7に示す液体動圧軸受は、
円柱部材2とスラスト動圧用円盤部材3aの2つの部材
を一体に形成してなる十字型断面のフランジ付軸部材1
と、円筒状受け部材4を基本構成部材とするものであ
る。5は環状蓋部材でスラスト押え板としても機能する
部材である。
【0003】スピンドルモータは、上述した構造の液体
動圧軸受の他に、フランジ付軸部材1の端部に同軸にし
て固着されハードディスク等の回転体を保持するカップ
状ハブ6、このカップ状ハブ6のスリーブ部の内周面に
取り付けられたロータ磁石7、円筒状受け部材4の外周
面に取り付けられてロータ磁石7と共働して回転力を発
生させるステータコイル8、及び円筒状受け部材4が立
設された基板9を含む。
【0004】ところで、図7に示すスラスト動圧用円盤
部材3aが軸方向中央部に形成された十字型断面のフラ
ンジ付軸部材1とこのフランジ付軸部材を回転自在に収
容する円筒状受け部材4とで構成された液体動圧軸受
は、スラスト動圧用円盤部材3aが軸の一方の端部に形
成されたT字型断面のフランジ付軸部材及びこのフラン
ジ付軸部材を回転自在に収容する受け部材とで構成され
た従来の液体動圧軸受が有する固有の問題、即ち高速回
転時に軸変位の方向とその変位に対する復元力の方向が
一致しないことによって生じるハーフホワール現象に起
因する回転の不安定さを除去したものである。
【0005】しかしながら、円柱部材2とスラスト動圧
用円盤部材3aの2つの部材を一体に形成してなる十字
型断面のフランジ付軸部材1は切削加工によって製造し
ているので、製造コストが高いという問題が生じた。そ
こで、図6に一実施例を示す如きスピンドルモータが開
発された。即ち、図6において、フランジ付軸部材1
は、1本の円柱部材2と動圧発生用リング部材3を夫々
別体に切削加工し、その後にこれら2つの部材を組み合
わせて製作したものである。これによって、図7のスピ
ンドルモータが抱える上述の製造コストの問題は解決さ
れた。
【0006】ところが、スピンドルモータの組み立てに
おいて新たな問題が発生した。図6のスピンドルモータ
の組み立ては、円柱部材2に動圧用リング部材3を圧入
して製作したフランジ付軸部材1を円筒状受け部材4に
挿入して配置する工程の後に、円筒状受け部材4の開口
端に形成された環状段部4bに環状押さえ部材5を圧入
する工程があり、その後に、中心部に取付孔6aが設け
られたカップ状ハブ6をフランジ付軸部材1に圧入する
工程がある。問題は、ハブ6をフランジ付軸部材1に押
圧力を加えて圧入すると動圧用リング部材3が規定の圧
入位置からずれてしまうことである。このずれは、ハブ
6をフランジ付軸部材1に押圧力を加えて圧入するとき
に、円筒状受け部材4の小径円筒部と大径円筒部の境界
の環状段部4aでハブ6に加えた押圧力を受けるからで
ある。このずれはミクロンオーダーの僅かなずれである
が、液体動圧軸受にとっては致命的である。
【0007】円柱部材2とカップ状ハブ6とを一体にし
て製作すれば、上述の組み立て上の問題は発生しない。
しかしながら、円柱部材2とカップ状ハブ6とを一体に
したものは、円柱部材2と動圧用リング部材3の2つの
部材を一体に形成してなる十字型断面のフランジ付軸部
材1と同様に、大量に安価に製作することは極めて難し
い。
【0008】結局、円柱部材に動圧用リング部材が圧入
されて製作されたフランジ付軸部材とこれが回転自在に
嵌合する円筒状受け部材とを基本構成部材とする液体動
圧軸受を備えたスピンドルモータにおいて、動圧用リン
グ部材が規定の圧入位置からずれないようにしてカップ
状ハブを前記フランジ付軸部材に圧入することが未解決
のまま残されており、このため前記スピンドルモータを
大量に安価に製作するという要求に応えることができな
かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、円柱部材に動圧用リング部材が圧入されて
製作されたフランジ付軸部材とこれが回転自在に嵌合す
る円筒状受け部材とを基本構成部材とする液体動圧軸受
を備えたスピンドルモータの製造コストの低減を図るこ
とである。より具体的な解決しようとする課題は、円柱
部材に圧入された動圧用リング部材が規定の圧入位置か
らずれないようにして、カップ状ハブを前記フランジ付
軸部材に圧入することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、円柱部材に動圧用リング部材が圧入されて形成され
たフランジ付軸部材と、該フランジ付軸部材が回転自在
に嵌合する円筒状受け部材と、該円筒状受け部材の開口
端に形成された環状段部に圧入された環状押さえ部材と
を具備する液体動圧軸受であって前記円柱部材の下端面
と前記円筒状受け部材の底面との間に微小隙間を有する
液体動圧軸受によってロータがステータに回転自在に支
持され且つロータの一部を構成するハブが前記フランジ
付軸部材に圧入によって取り付けられたスピンドルモー
タにおいて、前記ハブを保持しながら前記円柱部材の上
端部を前記ハブの取付孔を介して引っ張ることによって
前記ハブを前記フランジ付軸部材に圧入した。
【0011】また、円柱部材に動圧用リング部材が圧入
されて形成されたフランジ付軸部材と、該フランジ付軸
部材が回転自在に嵌合する円筒状受け部材と、該円筒状
受け部材の開口端に形成された環状段部に圧入された環
状押さえ部材とを具備する液体動圧軸受であって前記円
柱部材の下端面と前記円筒状受け部材の底面との間に微
小隙間を有する液体動圧軸受によってロータがステータ
に回転自在に支持され且つロータの一部を構成するハブ
が前記フランジ付軸部材に圧入によって取り付けられた
スピンドルモータの組み立て方法において、前記円筒状
受け部材に前記フランジ付軸部材を配置する第1工程、
前記環状押さえ部材を前記円筒状受け部材の開口端に圧
入する第2工程、及び前記ハブを保持しながら前記円柱
部材の上端部を前記ハブの取付孔を介して引っ張ること
によって前記ハブに前記フランジ付軸部材を圧入する第
3工程とを少なくとも含むようにした。
【0012】更に、前記スピンドルモータの組み立て方
法において用いられるハブ圧入装置、即ち押圧力でなく
引っ張り力によってハブをフランジ付軸部材に圧入する
装置を、底部にネジ付貫通孔を有する略カップ状のハブ
押さえ部材と、前記ネジ付貫通孔と螺合するネジ部とフ
リージョイント部を備えた回転軸部材と、前記フリージ
ョイント部に当接する端部と前記円柱部材の上端部に設
けられたタップ穴に螺合するネジ付タップが形成された
端部とを有する円柱状結合部材と、前記円柱状結合部材
の回り止め手段で構成した。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るスピンドルモータの
一実施例は図3に示す如く、フランジ付軸部材1と円筒
状受け部材4を基本構成部材とする液体動圧軸受を備え
たスピンドルモータで、基本的な構成は図6のスピンド
ルモータと同じであり、フランジ付軸部材1と円筒状受
け部材4を基本構成部材とする液体動圧軸受、フランジ
付軸部材1の端部に同軸にして固着されハードディスク
等の回転体を保持するカップ状ハブ6、このカップ状ハ
ブ6のスリーブ部の内周面に取り付けられたロータ磁石
7、円筒状受け部材4の外周面に取り付けられてロータ
磁石7と共働して回転力を発生させるステータコイル
8、及び円筒状受け部材4が立設された基板9とから構
成されている。
【0014】本発明のスピンドルモータに採用されてい
る液体動圧軸受、即ち円柱部材2に動圧用リング部材3
が圧入されて形成されたフランジ付軸部材1と、フラン
ジ付軸部材1が回転自在に嵌合する円筒状受け部材4
と、円筒状受け部材4の開口端に形成された環状段部4
bに圧入された環状押さえ部材5とを具備する液体動圧
軸受の構成及び作用は、前記の特願平9−36380に
開示してあるので詳細な説明は省略するが、概ね以下の
通りである。フランジ付軸部材1は、円柱部材2とこの
円柱部材2に圧入される動圧用リング部材3を夫々別体
に切削加工し、その後にこれら2つの部材を組み付けて
形成される。これらの部材には、例えばリン青銅或いは
銅系材料が用いられる。これら2つの部材の組み付け
は、円柱部材2を保持しながら動圧用リング部材3を円
柱部材2の下端側から押圧力を加えて圧入することによ
って行われる。
【0015】動圧用リング部材3の上下表面には、図5
に示すヘリングボーン溝の如きスラスト動圧発生溝G2
が夫々形成されている。また、円柱部材2の下側の円柱
部の外周面には図4に示す部分溝又はヘリングボーン溝
の如きラジアル動圧発生溝G1が形成されている。なお、
ラジアル動圧発生溝G1は、円柱部材2でなく動圧用リン
グ部材3の外周面に設けてもよい。
【0016】フランジ付軸部材1と円筒状受け部材4と
環状押さえ部材5との間に形成された複数の微小隙間に
は潤滑オイルが充填されている。従って、フランジ付軸
部材1が回転すると、動圧用リング部材3の上面と環状
押さえ部材5の下面との間の微小隙間、並びに動圧用リ
ング部材3の下面と円筒状受け部材4の環状段部4aと
の間の微小隙間にはスラスト動圧が発生し、軸方向の荷
重を保持する。また、フランジ付軸部材1が回転する
と、円柱部材2の下側の円柱部の外周面と円筒状受け部
材4の下側の円筒部の内周面との間の微小隙間にはラジ
アル動圧が発生し、半径方向の荷重を保持する。なお、
ラジアル動圧発生溝G1が円柱部材2でなく動圧用リング
部材3の外周面に設けられたものでは、ラジアル動圧は
動圧用リング部材3の外周面と円筒状受け部材4の上側
の円筒部の内周面との間の微小隙間に発生する。
【0017】円柱部材2の下端面、従ってフランジ付軸
部材1の下端面と円筒状受け部材4の底面4cとの間に
形成された微小隙間は、基本的にはオイル溜として機能
している。液体動圧軸受におけるオイル溜は、高速回転
時に軸受隙間を高速で移動する潤滑オイルが隙間内で部
分的にオイル切れを生じ動圧が低下するのを防止するた
めに必要なものである。
【0018】さて、上述の如き構成のスピンドルモー
タ、即ち円柱部材2に動圧用リング部材3が圧入されて
形成されたフランジ付軸部材1と、フランジ付軸部材1
が回転自在に嵌合する円筒状受け部材4と、円筒状受け
部材4の開口端に形成された環状段部4bに圧入された
環状押さえ部材5とを具備する液体動圧軸受によってロ
ータがステータに回転自在に支持され且つロータの一部
を構成するハブ6がフランジ付軸部材1に圧入によって
取り付けられたスピンドルモータの組み立ては、円筒状
受け部材4にフランジ付軸部材1を配置する第1工程
と、環状押さえ部材5を円筒状受け部材4の開口端に形
成された環状段部4bに圧入する第2工程が含まれる。
これら2つの工程は図6に示す従来のスピンドルモータ
の組み立て方法にも同様に含まれている。
【0019】ステータコイル8はステータの一部を構成
する円筒状受け部材4の外周面の所定位置に取り付けら
れるが、このステータコイル取付工程は上記第1工程の
前、又は上記第2工程の後のいずれでもよい。これら第
1工程、第2工程及びステータコイル取付工程が完了し
た後に、ハブ圧入工程となる。
【0020】ハブ圧入工程は、これまで未解決の問題を
抱えていた。即ち、円柱部材2の下端面と円筒状受け部
材4の底面4cとの間に微小隙間が存在するために、ハ
ブ6を円柱部材に押圧力を加えて圧入すると、動圧用リ
ング部材3が位置ずれするという問題が生じた。そこ
で、本発明においては、ハブに引っ張り力を加えること
によって、この問題を解決した。
【0021】即ち、専用のハブ圧入装置10を用いるこ
とによって、押圧力でなく引っ張り力を加えてハブをフ
ランジ付軸部材1に圧入できるようにした。この専用の
ハブ圧入装置10は、図1及び図2に示す如く、ハブ6
を保持するためのハブ押さえ部材11、ハブ6に引っ張
り力を加えるための手段である回転軸部材12、回転軸
部材12とフランジ付軸部材1とを結合する結合部材1
3、及び結合部材13の回り止め部材14とから構成さ
れている。
【0022】ハブ押さえ部材11は略カップ状の部材で
あって、底部にはネジ付貫通孔11aが設けられてお
り、且つその環状端面11bはハブ6を水平に受ける平
坦面となっている。回転軸部材12は、ネジ付貫通孔1
1aと螺合するネジ部12aとフリージョイント部12
bとを備えている。結合部材13は、フリージョイント
部12bの端面に当接する端部13aと円柱部材2の上
端部に設けられたタップ穴2に螺合するネジ付タップ1
3bが形成された端部とを有する円柱状部材である。回
り止め手段14は例えば1本のピンであり、円柱状結合
部材13の端部13aの近くに設けられた貫通孔13c
と、回転軸部材12の環状端面11bの近くに設けられ
た貫通孔11cとを通して貫通することにより、ハブ押
さえ部材に対して結合部材13、従って結合部材13に
ネジで結合されたフランジ付軸部材1が相対的に回転し
ないように作用するものである。
【0023】このように構成されたハブ圧入装置10を
用いたハブ圧入工程は以下の如くである。即ち、円筒状
受け部材4にフランジ付軸部材1が配置され、且つ環状
押さえ部材5が円筒状受け部材4の開口端に形成された
環状段部4bに圧入された液体動圧組立体は、その微小
隙間に図示しない潤滑オイル充填装置によって潤滑オイ
ルが充填され、液体動圧軸受の組み立てが完成する。組
み立てが完成した液体動圧軸受は、その内周面の所定位
置にロータ磁石7が取り付けられたハブ6の取付孔6a
を貫通してハブ圧入装置10に一時的に結合される。液
体動圧軸受のハブ圧入装置への結合は、円柱状結合部材
13のネジ付タップ13bを、フランジ付軸部材1の円
柱部材2の上端面に設けられたタップ穴2aに螺合させ
ることによって行われる。
【0024】ネジ付タップ13bをタップ穴2aに螺合
させた後、ピン14を貫通孔11cと13cを通して差
込み、回り止めを行う。そして、回転軸部材12を回転
させると、ハブ押さえ部材11はその環状端面11bで
ハブ6の上面を押さえており、且つ円柱部材2の端部は
ハブ6の取付孔6aに圧入可能な状態にあるから、フリ
ージョイント部12bを介して結合されているフランジ
付軸部材1の円柱部材2はハブ6の方向に移動する。即
ち、回転軸部材12を回転させると、円柱部材2の円柱
端部2bには一種の引っ張り力が加わることになり、こ
の引っ張り力によってハブ6の取付孔6aに円柱部材2
の円柱端部2bが圧入されるのである。この移動は、ハ
ブ6の取付孔6aの周縁の下面が円柱部材2の段部2c
に当接すると終了する。この後、ハブ圧入装置10を液
体動圧軸受から取り外す。これによってハブ6のフラン
ジ付軸部材1への圧入が完了する。その後、この組立体
をモータ基板に固着し、スピンドルモータの組み立てが
完了する。このハブ圧入工程においては、円柱部材2に
圧入されている動圧用リング部材3には何ら力は加わら
ないから、スピンドルモータの組み立て作業において動
圧用リング部材3が円柱部材2上でずれることは全くな
くなった。
【0025】
【発明の効果】本発明は、円柱部材に動圧用リング部材
が圧入されて形成されたフランジ付軸部材を備えた液体
動圧軸受であって前記円柱部材の下端面と前記円筒状受
け部材の底面との間に微小隙間を有する液体動圧軸受に
よってロータをステータに回転自在に支持したスピンド
ルモータにおいて、前記ハブを保持しながら前記円柱部
材の上端部を前記ハブの取付孔を介して引っ張ることに
よって前記ハブを前記フランジ付軸部材に圧入したもの
であるから、スピンドルモータの組み立て作業において
動圧用リング部材が位置ずれを起こすことがなくなっ
た。また、本発明に係るハブ圧入装置は比較的簡単な構
成であって、市販の工具を加工すれば実現できるから製
造コストを押さえることができる。何よりも、本発明に
より、円柱部材に動圧用リング部材が圧入されて形成さ
れたフランジ付軸部材を備えた液体動圧軸受が有する様
々な特長を生かして、高性能且つ低価格のスピンドルモ
ータを大量に提供するという要求に応えることが可能に
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハブ圧入装置を用いてスピンドル
モータを組み立てる方法の一実施例を示す図である。
【図2】本発明に係るハブ圧入装置の一実施例の要部断
面図である。
【図3】本発明に係る液体動圧軸受を備えたスピンドル
モータの一実施例の断面図である。
【図4】液体動圧軸受のラジアル動圧発生溝の一例を示
す図である。
【図5】液体動圧軸受のスラスト動圧発生溝の一例を示
す図である。
【図6】従来の液体動圧軸受を備えたスピンドルモータ
の断面図である。
【図7】従来の液体動圧軸受を備えたスピンドルモータ
の断面図である。
【符号の説明】
1 フランジ付軸部材 2 円柱部材 2a タップ穴 2b 円柱端部 2c 段部 3 動圧用リング部材 3a スラスト動圧用円盤部材 4 円筒状受け部材 4a 環状段部 4b 環状段部 4c 底部 5 環状押さえ部材 6 カップ状ハブ 7 ロータ磁石 8 ステータコイル 9 モータ基板 10 ハブ圧入装置 11 ハブ押さえ部材 11a ネジ付貫通孔 11b 環状端面 11c 貫通孔 12 回転軸部材 12a ネジ部 12b フリージョイント部 13 結合部材 13a 端部 13b ネジ付タップ 13c 貫通孔 14 回り止め部材 G1 ラジアル動圧発生溝 G2 スラスト動圧発生溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川和田 直樹 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番 セイ コーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 鈴木 隆文 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番 セイ コーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 岩本 充晴 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番 セイ コーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 3J011 AA20 BA02 BA09 CA02 DA02 5H607 BB01 BB14 BB25 CC01 CC09 DD01 DD02 DD03 EE10 GG12 GG15 5H621 HH01 JK01 JK19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円柱部材に動圧用リング部材が圧入されて
    形成されたフランジ付軸部材と、該フランジ付軸部材が
    回転自在に嵌合する円筒状受け部材と、該円筒状受け部
    材の開口端に形成された環状段部に圧入された環状押さ
    え部材とを具備する液体動圧軸受であって前記円柱部材
    の下端面と前記円筒状受け部材の底面との間に微小隙間
    を有する液体動圧軸受によってロータがステータに回転
    自在に支持され且つロータの一部を構成するハブが前記
    フランジ付軸部材に圧入によって取り付けられたスピン
    ドルモータにおいて、前記ハブを保持しながら前記円柱
    部材の上端部を前記ハブの取付孔を介して引っ張ること
    によって前記ハブを前記フランジ付軸部材に圧入したこ
    とを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】円柱部材に動圧用リング部材が圧入されて
    形成されたフランジ付軸部材と、該フランジ付軸部材が
    回転自在に嵌合する円筒状受け部材と、該円筒状受け部
    材の開口端に形成された環状段部に圧入された環状押さ
    え部材とを具備する液体動圧軸受であって前記円柱部材
    の下端面と前記円筒状受け部材の底面との間に微小隙間
    を有する液体動圧軸受によってロータがステータに回転
    自在に支持され且つロータの一部を構成するハブが前記
    フランジ付軸部材に圧入によって取り付けられたスピン
    ドルモータの組み立て方法において、前記円筒状受け部
    材に前記フランジ付軸部材を配置する第1工程、前記環
    状押さえ部材を前記円筒状受け部材の開口端に圧入する
    第2工程、及び前記ハブを保持しながら前記円柱部材の
    上端部を前記ハブの取付孔を介して引っ張ることによっ
    て前記ハブに前記フランジ付軸部材を圧入する第3工程
    とを少なくとも含むことを特徴とするスピンドルモータ
    の組み立て方法。
  3. 【請求項3】底部にネジ付貫通孔を有する略カップ状の
    ハブ押さえ部材と、前記ネジ付貫通孔と螺合するネジ部
    とフリージョイント部を備えた回転軸部材と、前記フリ
    ージョイント部に当接する端部と前記円柱部材の上端部
    に設けられたタップ穴に螺合するネジ付タップが形成さ
    れた端部とを有する円柱状結合部材と、前記円柱状結合
    部材の回り止め手段とから構成された請求項2のスピン
    ドルモータの組み立て方法において用いられるハブをフ
    ランジ付軸部材に圧入する装置。
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