JPH11294373A - 水中モータ - Google Patents

水中モータ

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JPH11294373A
JPH11294373A JP9340998A JP9340998A JPH11294373A JP H11294373 A JPH11294373 A JP H11294373A JP 9340998 A JP9340998 A JP 9340998A JP 9340998 A JP9340998 A JP 9340998A JP H11294373 A JPH11294373 A JP H11294373A
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JP
Japan
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motor
rotor
space
fin
air
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JP9340998A
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Yukio Murai
井 幸 夫 村
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線や上部軸受等を効果的に冷却することが
出来て、長寿命化を実現出来る水中モータの提供。 【解決手段】 回転子(2)の半径方向(r)内方の領
域に貫通孔(31)を形成し、固定子(1)の半径方向
(r)外方とモータフレーム(5)との間にも空気通路
(32)を形成し、前記貫通孔(31)及び空気通路
(32)を介してモータ室の上方の空間(I−U)と下
方の空間(I−D)との間で空気が循環(21)する様
に風圧を発生させる回転子フィン(13A、13B)を
設け、該回転子フィン(13A、13B)は回転子
(2)の上方(13A)か下方(13B)のいずれか一
方にのみ設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水中モータに関し、例え
ば、汚水用水中ポンプで用いられる乾式水中モータの構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】この様な水中モータの従来技術が図6で
示されている。図6において、全体を符号PMで示す従
来の水中モータは、モータフレーム5と、そのモータフ
レーム5に固定されている固定子1と、該固定子1の半
径方向内方に配置されている回転子2と、主軸3とを有
しており、該主軸3は下部軸受8及び上部軸受9により
支持されている。固定子1には固定子巻線4が巻き回さ
れており、そして固定子1の上方及び下方には回転子フ
ィン13が設けられている。
【0003】図6の水中モータPMは、さらに、下部ブ
ラケット6、メカニカルシール部ハウジング7、モータ
カバー10、水中電源ケーブル11、信号用水中ケーブ
ル12、モータ吊り上げ用把手14、サーマルプロテク
タ15、浸水検知器16を有している。
【0004】ここで、図6で示す従来の水中モータPM
では、回転子1の上方及び下方の両側に等しいサイズの
回転子フィン13,13が設けらており、当該等しいサ
イズの回転子フィン13,13の撹拌力によって空気流
をコイルエンドに送り、巻線の冷却を行なっているのが
一般的である。そして、その様な場合、モータ室下方の
空間I−Dとモータ室上方の空間I−Uの双方で、それ
ぞれ独立した循環流(空気流)21、22が発生してい
るのみであった。
【0005】図6の水中モータPMの使用に際して、例
えば運転水位がモータフレーム5の上下方向の中心にあ
る場合においては、モータ下部(空間I−Dの存在する
側)の熱は、モータフレーム5の下半分の領域を介して
外部の水へ比較的効果的に放熱されるので、当該モータ
下部は有効に冷却される。しかし、モータ上部(空間I
−Uの存在する側)は空気に曝されているため、水没し
ている前記モータ下部に比較して、モータ上部で発生し
た熱が外部に放熱される効率が低く、外部放熱が十分に
行なわれないので、当該モータ上部の温度が非常に高く
なる傾向があった。また、上述した通り、循環流21,
22はモータ室下方の空間I−Dとモータ室上方の空間
I−Uのみをそれぞれ循環させるだけであるので、特に
上方の空間I−U側に位置する巻線或いはコイルエンド
に当たった空気流は、当該コイルが保有する熱をもらっ
て昇温し、その風が再びコイルエンドに当たる。これを
繰り返す結果として、前述した様に運転水位がモータフ
レーム中心にあるような場合は、モータ室上部の空気温
度が著しく高くなってしまう。
【0006】図6において、モータ上部には上部軸受9
が設置されているが、前述の様にモータ室上部が高温に
なると、当該軸受9内に封入されたグリースの流出割合
が増大してしまう。そして最終的には、上部軸受9はグ
リース不足から潤滑不良となり、上部軸受9において著
しい温度上昇が発生する。その結果、上部軸受9の焼き
付きや、上部軸受9が摩耗して当該軸受9のインナーレ
ースとアウターレースの隙間が増大することにより回転
子2と固定子1が接触し、図6で示す従来の水中モータ
において重大なトラブルが発生する、という事例も存在
した。
【0007】また、比較的容量の大きな水中モータに於
ては、回転子2の持つ熱容量が大きいため、運転停止後
もかなりの時間に亘って、回転子2が保有する熱量によ
って高熱の熱対流が発生する。これによって、高熱の空
気は上方に移動するので、モータ下部の空間I−Dに比
較して高熱の空気が移動するモータ上部の空間I−Uに
おいては、当該熱対流の影響が著しく、上部軸受9は高
熱に晒されることとなる。その結果、モータ室の上下で
は大きな熱的不均衡が生じることになる。また、前述し
た通り、特にモータ上部の空間I−Uを循環する空気流
がコイルに当たり、該コイルが保有する熱量の一部を受
け取って昇温されて、さらにコイル等に当たるため、モ
ータ上部の空間I−Uが高温化されてしまう傾向が存在
する。
【0008】このように、図6で符号22で示す空気循
環流の様にモータ上部の空間I−Uのみで空気流が循環
するのみでは、空間I−Dの温度を効率的に低下させる
事は困難である。すなわち、水中モータの運転と停止と
が頻繁に繰り返される場合であって且つ水中モータの容
量が比較的大きな場合において、モータ室上部或いは空
間I−Uでは温度が上昇し、上部軸受9は高温に晒され
て、上部軸受9の焼き付き、摩耗、回転子2と固定子1
との接触及びそれに起因するモータトラブルが発生する
ことがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した様な
従来の水中モータの問題点に鑑みて提案されたものであ
り、巻線や上部軸受等を効果的に冷却することが出来
て、長寿命化を実現出来る水中モータの提供を目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の水中モータは、
回転子の半径方向内方の領域に貫通孔を形成し、固定子
の半径方向外方とモータフレームとの間にも空気通路を
形成し、前記貫通孔及び空気通路を介してモータ室の上
方の空間と下方の空間との間で空気が循環する様に風圧
を発生させる回転子フィンを設け、該回転子フィンは回
転子の上方か下方のいずれか一方にのみ設けられている
ことを特徴としている。
【0011】かかる構成を具備する本発明の水中モータ
ポンプによれば、前記回転子フィンがファンとして機能
することにより、回転子の半径方向内方の貫通孔及び固
定子とモータフレーム間の空気通路を循環経路とする空
気流、すなわちモータ室の上方の空間と下方の空間との
間を循環する空気流、が生じる。図6で示す従来の水中
モータとは異なり、発生した空気流がモータ室上方の空
間のみしか循環しないという事態にはならず、昇温した
モータ室上方の空気はモータ室下方の空気と混合され、
モータ室内部温度の均一化が達成され、モータ室上方の
空間における空気温度の低減が実現できる。その結果、
モータ室上方の空間が非常に高温となってしまう事態が
防止され、上部軸受が高温に晒されることも無く、上部
軸受の焼き付き、摩耗、上部軸受の損傷により回転子と
固定子とが接触する事、及びそれに起因するモータトラ
ブルを未然に防止する事が出来るのである。
【0012】本発明の実施に際して、回転子の半径方向
内方の貫通孔から空気を吸引する効率を向上するため、
前記回転子フィンと、(モータ室内において)該回転子
フィンと対向する壁面との隙間を小さく設定するのが好
ましい。
【0013】上述した本発明によれば、モータ室の上方
の空間と下方の空間との間を循環する空気流が生じる
が、図6の水中モータPMにおけるように回転子2の上
下に同一形状の回転子フィン13、13をそれぞれ配置
した場合に比較すると、回転子フィンを付けない側の空
間における循還流の流速が遅くなる。ここで、回転子フ
ィンを付けない側の空間に配置された巻線或いはコイル
エンドの放熱は、当該空間(回転子フィンを付けない側
の空間)を流れる空気の流速を早くすることによって更
に促進できる。そのため、本発明の水中モータの実施に
際しては、モータ室における前記回転子フィンとは反対
側の空間に循環流を生ぜしめて当該空間を冷却する第2
の回転子フィンを、回転子の前記回転子フィンを設けた
側の反対側に設けるのが好ましい。
【0014】この様に構成すれば、回転子の前記回転子
フィンを設けた側の反対側に設けられた第2の回転子フ
ィンによって、第2の回転子フィンを設けた空間(前記
回転子フィンを設けた空間の反対側の空間)内に比較的
流速が早い第2の循還流(小循環流)を発生して、放熱
及び冷却が効果的に行われる。第2の循還流の流速が比
較的早ければ、上述した通り、第2の回転子フィンを設
けた空間に配置された巻線或いはコイルエンド等の放熱
が促進されるからである。
【0015】ここで、前記第2の回転子フィンは、比較
的小型であるのが好ましい。第2の回転子フィンが大型
であれば、回転子の上方及び下方の回転子フィンにより
与えられる風圧が等しくなるため、モータ室の上方の空
間と下方の空間との間を循環する空気流が発生し難くな
るからである。
【0016】このように本発明によれば、例えば汚水用
水中ポンプ等に使用される水中モータ(特に乾式水中モ
ータ)において、モータ内部の風の流れを改善すること
で、巻線や上部軸受を効果的に冷却し、モータの長寿命
化を実現することが出来るのである。運転水位がモータ
フレーム5の上下方向の中心にある場合や、水中モータ
の運転と停止とが頻繁に繰り返される場合であって且つ
水中モータの容量が比較的大きな場合においても同様で
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1−図5を参照して、本
発明の実施形態を説明する。なお、図1−図5で示す部
材であって、図6で示す部材と同様なものについては、
図6で用いたのと同様な符号を付して表現してある。
【0018】図1は本発明の第1実施形態を示すもので
あり、全体を符号M1で示す水中モータは、固定子1、
回転子2、主軸3、固定子巻線4、モータフレーム5、
下部ブラケット6、メカニカルシール部7、ハウジング
下部軸受8、上部軸受9、モータカバー10、水中電源
ケーブル11、信号用水中ケーブル12、モータ吊り上
げ用把手14、サーマルプロテクタ15、浸水検知器1
6については、図6の従来技術と同様である。しかし、
図1の実施形態では、回転子2の上部にのみ回転子フィ
ン13Aが設けられている。この回転子フィン13A
は、回転子2の半径方向(矢印r方向)内方の貫通孔3
1(後述)から空気を吸引する効率を向上するため、モ
ータ室I内において回転子フィン13Aと対向する壁面
I−Sとの隙間が小さくなるように設定されている。そ
して前述したように、回転子2の半径方向r内方には複
数の貫通孔31が形成されていると共に、固定子1の半
径方向r外方とモータフレーム5との間にも複数の空気
通路32が形成されている。
【0019】図1の第1実施形態によれば、回転子2が
回転し前記回転子フィン13Aがファンとして機能し
て、モータ室の上方の空間I−Uに存在する空気に対し
て風圧を付加する事により、前記貫通孔31及び空気通
路32を流通経路とする空気流、(モータ室の上方の空
間I−Uと下方の空間I−Dとの間を循環する循環流:
図4において符号21で示されるような循還流)が生じ
る。この空気流或いは循還流により、昇温したモータ室
上方(I−U)の空気とモータ室下方(I−D)の空気
とが混合され、モータ室I内部の温度の均一化が達成さ
れ、モータ室上方の空間I−Uにおける空気温度が低下
する。従って、上部軸受9が高温に晒されることも無
く、上部軸受9の焼き付き、摩耗、その他上部軸受9の
損傷により回転子2と固定子1とが接触する事は未然に
防止される。そして各種モータトラブルが防止されるの
である。
【0020】図1において、モータM1は水中で使用さ
れるものであるため、O−リング等の各種シール手段に
よって気密に構成されている。そして、モータM1を駆
動するため、水中ケーブル11を介して電力が供給され
る。また、モータM1の上部には把手14が設けられて
おり、該把手14を用いて汚水発生現場等、汚水用水中
ポンプPを設置するべき箇所に向けて、当該ポンプPを
吊下げ或いは移動する。これに加えて、モータM内には
プロテクタ15が設けられており、過電流や欠相運転等
による電動機の焼損を防止している。
【0021】図2は本発明の第2の実施形態を示してい
る。この第2実施形態にかかる水中モータM2は、図1
の第1実施形態にかかる水中モータM1と殆ど同一の構
成を具備している。しかし、第1実施形態の水中モータ
M1では、回転子フィン13Aが回転子2の上方に設け
られているのに対して、図2の(第2実施形態にかか
る)水中モータM2では、回転子2の下方に回転子フィ
ン13Bが設けられている。この回転子フィン13Bに
おいても、回転子2の半径方向(矢印r方向)内方の貫
通孔31から空気を吸引する効率を向上するため、モー
タ室I内において回転子フィン13Bと対向する壁面I
−S2との隙間が小さくなるように設定されている。図
2の第2実施形態の作用については、回転子フィン13
Bが回転する事により風圧が付加される空気がモータ室
の下方空間I−Dに存在する空気である点を除いて、図
1の実施形態の作用と同様である。
【0022】図3は本発明の第3実施形態を示してい
る。第3実施形態に係る水中モータM3は、固定子1、
回転子2、主軸3、固定子巻線4、モータフレーム5、
下部ブラケット6、メカニカルシール部7、ハウジング
下部軸受8、上部軸受9、モータカバー10、水中電源
ケーブル11、信号用水中ケーブル12、モータ吊り上
げ用把手14、サーマルプロテクタ15、浸水検知器1
6については、図6の従来技術と同様である。そして、
回転子2の上部にのみ回転子フィン13Aが設けられて
いる点、回転子フィン13Aは壁面I−Sとの隙間が小
さくなるように設定されている点については、図1の第
1実施形態と同様である。さらに、回転子2の半径方向
r内方に複数の貫通孔31が形成されていると共に、固
定子1の半径方向r外方とモータフレーム5との間にも
複数の空気通路32が形成されている点については、図
1及び図2の実施形態と共通している。
【0023】しかし、図3の水中モータM3では、回転
子2の上方に設けた回転子フィン13Aに加えて、回転
子2の下方(前記回転子フィンを設けた空間の反対側の
空間)に、比較的小さな第2の回転子フィン17が設け
られている点で、図1、図2の実施形態とは異なってい
る。
【0024】図3において、モータ室の上方の空間I−
Uと下方の空間I−Dとの間を循環する循環流(図4に
おいて符号21で示されるような循還流)は、回転子2
の上方に設けられた回転子フィン13Aによって作られ
るが、回転子2の下方に設けた小さな第2の回転子フィ
ン17は、モータ室下方の空間I−Dにおける空気の小
循環流(第2の循環流:図4において符号22で示され
るような循環流)を作り出す。
【0025】第2の回転子フィンを設けない場合には、
モータ室の下方の空間I−Dにおける空気流或いは循環
流は、図6の従来の水中モータPMのように回転子2の
上下に同一形状・同一サイズの回転子フィン13、13
をそれぞれ配置した場合におけるモータ室の下方の空間
I−D内の空気流の流速と比較すれば、その流速は遅
い。そして、巻線或いはコイルエンドの放熱は、空気流
の流速を早くした方が促進される。そのため、第2の回
転子フィン17によって、モータ室の下方の空間I−D
内に(第2の回転子フィンを設けた空間内に)、比較的
流速が早い第2の循還流或いは空気流(小循環流)を発
生して、巻線或いはコイルエンドからの放熱が促進され
て、冷却が効果的に行われる様にせしめたのである。こ
れにより、水中モータM3の過熱による不利益はより一
層好適に除去される。
【0026】図3の実施形態では、回転子2の上方に回
転子フィン13Aを設け、回転子2の下方に第2の回転
子フィン17を設けている。換言すれば、図3の実施形
態は図1の実施形態に第2の回転子フィン17を設けた
構造となっている。しかし、図示はされていないが、図
2の実施形態に第2の回転子フィン17を設けた構造、
すなわち回転子2の下方に回転子フィン13Bを設け
て、回転子2の上方に第2の回転子フィン17を設けて
も良い。
【0027】図4は、図3の実施形態における水中モー
タM3内部の空気流を示している。上述した通り、回転
子2の上方に設けられた回転子フィン13Aは、符号2
1で示す空気流、すなわちモータ室上方の空間I−U、
固定子1の半径方向r外方とモータフレーム5との間の
空気通路32、モータ室下方の空間I−D、回転子2の
半径方向r内方の貫通孔31を循環する循環流を形成す
る。一方、第2の回転子フィン17は、回転子2の下方
(回転子フィン13Aが設けられているのとは反対側)
に設けられており、モータ室の下方の空間I−D(モー
タ室Iにおける回転子フィン13Aとは反対側の空間)
において、比較的流速が早い第2の循還流(小循環流)
(符号22で示す空気流)を生じるのである。なお、図
4の符号22で示す流線から明らかな様に、第2の回転
子フィン17により形成される第2の循環流は、巻線4
に当たって、その熱量を放熱するのに効果的である。
【0028】図5は本発明の水中モータを汚水用水中ポ
ンプについて用いた実施形態を示している。図5におい
て、全体を符号Pで示す汚水用水中ポンプと、全体を符
号Mで示す水中モータとは、一体に構成されており、水
中モータMのモータ軸(主軸)3の先端に汚水用の羽根
車81が取付けられている。
【0029】図5で示すポンプPにおいて、羽根車51
は、吐出口92と吸込口91を有するポンプケーシング
52によって覆われている。このポンプPは、ケーシン
グ52の下部から、例えば水処理装置等から排出された
汚水を吸い込んで、ケーシング52の側面に設けられた
吐出ベンド53を介して、符号93で示す吐出口から図
5では上方に向かって吐出する。ここで、羽根車51
は、汚水ポンプ用の羽根車の特徴である広い翼幅を有し
ており、ポンプP内に比較的大きな異物が吸い込まれた
場合であっても、容易に排出できる様になっている。ポ
ンプケーシング52の下部には、ポンプPが設置箇所に
おいて確実に自立する様にさせるため、ポンプ台57が
取付けられている。
【0030】図5において、ポンプPの圧力水が一体に
構成されたモータM側へ漏洩しないように、ポンプPと
モータMとの間には上部メカニカルシール62、下部メ
カニカルシール61が取付けられている。そして、上部
メカニカルシール62と下部メカニカルシール61との
間には、油を封入した空間であるメカニカルシール室9
4が形成されている。メカニカルシール室94内に充填
された油によって、メカニカルシール摺動面の潤滑と冷
却とが行われる。さらに、メカニカルシール61、62
の寿命を長くするため、下部メカニカルシール61と羽
根車81との間にはオイルシール56が組み込まれてい
る。該オイルシール56により、砂等の異物がメカニカ
ルシール摺動面に接近或いは侵入することを防止するた
めである。なお図5において、符号54は中間ケーシン
グを示している。
【0031】なお、図示の実施形態はあくまでも例示で
あり、本発明の技術的範囲は図示の実施形態に限定され
るものではない。そして、各種の変形や設計変更が可能
である。
【0032】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、例
えば汚水用水中ポンプに使用される(乾式)水中モータ
において、モータ内部の空気流が改善されて、モータ室
の上方の空間と下方の空間において、空気が均一に混合
され、特に高温になり易い傾向を有するモータ室上方の
空間の温度を低下されることが出来る。特に本発明で
は、回転子フィンを回転子の一方のみに設けたので、モ
ータ室の上方の空間と下方の空間とを空気流が効率的に
循環するのである。
【0033】その結果、本発明によれば、モータの主軸
を軸支する上部軸受が高熱に晒されることに起因する各
種不都合が未然に防止して、水中モータの長寿命化を実
現することができる。
【0034】ここで、本発明の水中モータを例えば汚水
用水中ポンプで用いる場合には、汚水用水中ポンプは例
えば屎尿槽の排水等に用いられることが多いので、その
メインテナンス作業は不潔で、大きな費用発生を伴う。
また、故障等によりポンプが停止する事態が発生する
と、水処理の安定操業が困難となる。従って、水中モー
タの長寿命化は、メインテナンス費用の低減と水処理装
置の安定稼働に大きな影響を及ぼすのである。
【0035】さらに、請求項2に記載された本発明によ
れば、比較的小さな第2の回転子フィンによって、第2
の回転子フィンを設けた空間内に比較的流速が早い第2
の循還流を発生して、当該空間に配置された巻線或いは
コイルエンド等の放熱及び冷却を効果的に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる水中モータを
示す縦断面図。
【図2】本発明の第2の実施形態にかかる水中モータを
示す縦断面図。
【図3】本発明の第3の実施形態にかかる水中モータを
示す縦断面図。
【図4】第3実施形態において、モータ室全体を循環す
る空気流と、モータ室下方の空間における小循環流とを
示す縦断面図。
【図5】本発明の水中モータを汚水用水中ポンプに適用
した実施形態を示す縦断面図。
【図6】従来の水中モータの構造を示す縦断面図。
【符号の説明】
M、M1、M2、M3・・・水中モータ 1・・・固定子 2・・・回転子 3・・・主軸 4・・・固定子巻線 5・・・モータフレーム 8・・・下部軸受 9・・・上部軸受 13、13A、13B・・・回転子フィン 17・・・第2の回転子フィン 31・・・貫通孔 32・・・空気通路 I・・・モータ室 I−U・・・モータ室の上方の空間 I−D・・・モータ室下方の空間 21、22・・・循環流 P・・・汚水用水中ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子の半径方向内方の領域に貫通孔を
    形成し、固定子の半径方向外方とモータフレームとの間
    にも空気通路を形成し、前記貫通孔及び空気通路を介し
    てモータ室の上方の空間と下方の空間との間で空気が循
    環する様に風圧を発生させる回転子フィンを設け、該回
    転子フィンは回転子の上方か下方のいずれか一方にのみ
    設けられていることを特徴とする水中モータ。
  2. 【請求項2】 モータ室における前記回転子フィンとは
    反対側の空間に循環流を生ぜしめて当該空間を冷却する
    第2の回転子フィンを、回転子の前記回転子フィンを設
    けた側の反対側に設けた請求項1の水中モータ。
JP9340998A 1998-04-06 1998-04-06 水中モータ Pending JPH11294373A (ja)

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JP9340998A JPH11294373A (ja) 1998-04-06 1998-04-06 水中モータ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015095932A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 東芝三菱電機産業システム株式会社 全閉形回転電機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015095932A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 東芝三菱電機産業システム株式会社 全閉形回転電機

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