JPH11294163A - 内燃機関の冷却制御装置 - Google Patents

内燃機関の冷却制御装置

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JPH11294163A
JPH11294163A JP10111538A JP11153898A JPH11294163A JP H11294163 A JPH11294163 A JP H11294163A JP 10111538 A JP10111538 A JP 10111538A JP 11153898 A JP11153898 A JP 11153898A JP H11294163 A JPH11294163 A JP H11294163A
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JP
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valve
flow control
internal combustion
combustion engine
control valve
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JP10111538A
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English (en)
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Masanori Takahashi
正規 高橋
Mitsuhiro Sano
光洋 佐野
Hiroshi Suda
浩 須田
Masahiro Yukawa
昌弘 油川
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Nippon Thermostat Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thermostat Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関をオーバヒートに至らせるなどの問
題を未然に防ぎ、確実なフェールセーフ機能を発揮させ
ることができる冷却制御装置を提供すること。 【解決手段】 冷却水の流量を調整するバタフライ弁2
6の弁軸27にはコイル状のバネ部材45が捲装されて
いる。そしてそれぞれの両端は弁軸27に樹立されたピ
ン部材27a,27bに係合されている。一方のピン部
材27aは所定以上の温度によって溶断する材料により
構成されており、冷却水が所定以上の温度に上昇する
と、ピン部材27aは溶断される。この結果、バネ部材
45の一端部45aは、その復帰力により弁軸27に向
かって突出された係合ピン25aに当接し、反作用によ
り弁軸27をバタフライ弁26を開弁させる方向に回動
させる。したがって冷却水を十分に巡回させることがで
き、エンジンをオーバヒートに至らせるなどの問題を未
然に防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジン等の内燃機関を冷却するための冷却制御装置に関
し、特に内燃機関によって昇温された冷却水の放熱機側
への流量を制御する流量制御機構におけるフェールセー
フ手段に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に用いられている内燃機関(以
下エンジンと称する)においては、これを冷却するため
に一般に熱交換器としてラジエータを用いる水冷式の冷
却装置が使用されている。この種の冷却装置において
は、エンジン内のウォータジャケットを通過して昇温さ
れた冷却水をラジエータ側に循環し、ラジエータによる
放熱によって冷却された冷却水を再度エンジンのウォー
タジャケット内に送り込むように構成されている。図9
はその基本構成を示したものであり、エンジンEには周
知のウォータジャケット(図示せず)11が内設されて
おり、冷却水の導出部12および導入部13を有すると
共に、これらはラジエータRとの間で冷却水路14a,
14b,15によって連結されている。そして前記冷却
水路14aと冷却水路15との間にはラジエータRを迂
回するバイパス通路16が設けられている。
【0003】ウォータジャケット11の導出部とラジエ
ータRの流入口17間に形成される冷却水路14aと1
4bとの間には、流量制御弁19が配置されている。ま
た、ウォータジャケット11の導出部付近には、エンジ
ンEの出口水温を検出する水温センサ20が配置されて
おり、この水温センサ20による情報は、制御ユニット
(以下ECUともいう)21に供給されるように構成さ
れている。このECU21には冷却水温以外に、例えば
エンジン回転数、アクセル開度等の情報も供給されて、
前記流量制御弁19による冷却水の流量を制御する制御
信号を生成するようになされている。この構成により、
前記流量制御弁19を開閉制御することで、ラジエータ
R側への冷却水の流入量を制御することができ、これに
より冷却水の温度を一定の範囲に制御し、終局的にエン
ジンを最適な温度で駆動することができる。
【0004】図10は、前記流量制御弁19にバタフラ
イ弁を用いた一例を示したものである。すなわち冷却水
路14aと14bとの間に連結されるケース25内には
円形平板状のバタフライ弁26が弁軸27によって回転
可能となるようにケース25に支持されており、この弁
軸27の一端には例えばウォームホイル28aが取り付
けられている。そして、ステップモータ29の駆動軸に
嵌め込まれたウォーム28bが、前記ウォームホイル2
8aに噛み合うように構成され、前記ウォームホイル2
8aとウォーム28bとにより減速機構28を構成して
いる。
【0005】そして、ECU21の演算により制御信号
がステップモータ29に供給され、ステップモータ29
はこれを受けて回転駆動し、前記減速機構28を介して
バタフライ弁26を開閉制御する。この結果、エンジン
側からラジエータ側に送られる冷却水の量が制御され、
換言すれば放熱効率が制御されることとなり、このよう
な制御によりエンジンを最適な温度で駆動させるように
構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな冷却制御装置においては、ECUからの制御信号に
よってバタフライ弁の開度を制御するステップモータを
駆動するようにしているため、例えばECUに不慮の障
害が発生した場合においては、バタフライ弁の開度調整
が不能となる。この故障の発生時期が、例えばバタフラ
イ弁が大きく開弁している時に発生した場合において
は、冷却水が過冷却となる場合があり、エンジンの燃費
や排ガスの問題が発生するものの、直接的にエンジンに
ダメージを与えるという問題には発展しない。しかしな
がら、特にバタフライ弁の開弁度合いが小さい場合にお
いて前記ECUが故障した場合においては、ラジエータ
側に送られる冷却水の量が絞られたままとなるため、運
転者が認識しない間にエンジンをオーバヒートに至らせ
て、致命的な問題に発展することもある。
【0007】本発明は前記した問題に鑑みてなされたも
のであり、例えば前記したECU等の障害発生により、
エンジンをオーバヒートに至らせるなどの問題を未然に
防ぎ、フェールセーフ機能を発揮することができる冷却
制御装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を解決する
ためになされた本発明にかかる内燃機関の冷却制御装置
は、内燃機関と熱交換器間の冷却水の循環路に配置さ
れ、内燃機関から熱交換器に流れる冷却水の流量をその
開弁度合いに応じて制御する流量制御弁を具備した冷却
制御装置であって、内燃機関の運転状態に応じてモータ
駆動用信号を送出する制御ユニットと、前記制御ユニッ
トからのモータ駆動用信号によって駆動されるモータ
と、前記モータの駆動力によって開弁度合いが制御され
る流量制御弁と、前記内燃機関の異状を検出した場合
に、電気信号に基づいて前記流量制御弁を開弁方向に強
制駆動させる電気制御回路とが具備される。
【0009】この場合の好ましい実施の形態によると、
前記電気制御回路は、内燃機関の異常を電気信号によっ
て検出することで、前記制御ユニットとモータとの接続
回路を遮断すると共に、前記モータに対して流量制御弁
を開弁させる駆動信号を供給するように構成される。
【0010】また、この場合の好ましい他の実施の形態
によると、前記流量制御弁を駆動する第2のモータがさ
らに具備され、前記電気制御回路は、内燃機関の異常を
電気信号によって検出することで、前記第2のモータに
対して流量制御弁を開弁させる駆動信号を供給するよう
に構成される。
【0011】さらに、好ましい他の実施の形態による
と、前記流量制御弁を開弁方向に付勢するリターンスプ
リングがさらに具備され、且つ前記電気制御回路に冷却
水の所定以上の水温に感応してスイッチ動作を成すサー
モスイッチを用いると共に、前記サーモスイッチの動作
に基づいて前記制御ユニットとモータとの接続回路を遮
断することで、前記リターンスプリングの付勢力により
流量制御弁を開弁できるように構成される。
【0012】さらにまた、好ましい他の実施の形態によ
ると、前記流量制御弁を開弁方向に付勢するリターンス
プリングと、前記モータと流量制御弁との接離を電気信
号によって制御できるクラッチ機構とがさらに具備さ
れ、且つ前記電気制御回路に冷却水の所定以上の水温に
感応してスイッチ動作を成すサーモスイッチを用いると
共に、前記サーモスイッチの動作に基づいて前記クラッ
チ機構を開放することで、前記リターンスプリングの付
勢力により流量制御弁が開弁されるように構成される。
【0013】以上のように構成された冷却制御装置にお
いては、内燃機関の異状を検出した場合に、電気信号に
基づいて前記流量制御弁を開弁方向に強制駆動させる電
気制御回路が具備され、例えば電気的に制御される例え
ばリレー等の作用により強制的に流量制御弁を開弁させ
る。したがって、熱交換器へ至る冷却水の量を増大させ
て放熱効率を増大させるため、内燃機関をオーバヒート
に至らせることのない、フェールセーフ機能を発揮す
る。
【0014】また本発明にかかる内燃機関の冷却制御装
置は、内燃機関と熱交換器間の冷却水の循環路に配置さ
れ、内燃機関から熱交換器に流れる冷却水の流量をその
開弁度合いに応じて制御する流量制御弁を具備した冷却
制御装置であって、内燃機関の運転状態に応じてモータ
駆動用信号を送出する制御ユニットと、前記制御ユニッ
トからのモータ駆動用信号によって駆動されるモータ
と、前記モータの駆動力によって開弁度合いが制御され
る流量制御弁と、前記流量制御弁内に配置され、冷却水
の異常温度に感応して前記流量制御弁を開弁方向に付勢
する強制駆動機構とが具備される。
【0015】この場合の好ましい実施の形態によると、
前記強制駆動機構は、流量制御弁の開閉を制御する弁軸
上に捲装されたバネ部材と、前記弁軸上に配置され、バ
ネ部材の両端部にそれぞれ係合してバネ部材を保持する
一対のピン部材とにより構成され、かつ前記いずれかの
ピン部材が、冷却水の異常温度に感応してバネ部材の係
合を解除する熱感応材料により形成されると共に、前記
ピン部材の係合解除に伴うバネ部材の復帰力により、流
量制御弁を開弁させるように構成される。
【0016】また、この場合の好ましい他の実施の形態
によると、前記強制駆動機構には、冷却水の異常温度に
感応して移動するピストンロッドを有するサーモエレメ
ントと、前記ピストンロッドの移動を回転運動に変換す
るカム部材とが具備され、前記カム部材による回転運動
に基づいて流量制御弁を開弁するように構成される。そ
して、前記サーモエレメントのピストンロッド移動にと
もない、前記モータの駆動力が流量制御弁に伝達される
のを阻止する動力遮断機構をさらに具備することが望ま
しい。
【0017】さらに、好ましい他の実施の形態による
と、前記流量制御弁を開弁方向に付勢するリターンスプ
リングがさらに具備され、且つ前記強制駆動機構には、
冷却水の異常温度に感応して移動するピストンロッドを
有するサーモエレメントと、前記ピストンロッドの移動
に伴い前記流量制御弁の開閉を制御する弁軸上で前記モ
ータの駆動力を遮断する連結部材とが具備され、前記連
結部材の遮断動作により前記リターンスプリングの付勢
力により流量制御弁が開弁されるように構成される。
【0018】さらにまた、好ましい他の実施の形態によ
ると、前記流量制御弁を開弁方向に付勢するリターンス
プリングがさらに具備され、且つ前記強制駆動機構に
は、冷却水の異常温度に感応して形状を変化させる形状
記憶合金による熱作動部材と、前記熱作動部材の作動に
より前記流量制御弁の開閉を制御する弁軸上で前記モー
タの駆動力を遮断する連結部材とが具備され、前記連結
部材の遮断動作により前記リターンスプリングの付勢力
により流量制御弁が開弁されるように構成される。
【0019】以上のように構成された冷却制御装置にお
いては、内燃機関の異状を検出した場合に、流量制御弁
における冷却水の異常温度に感応して、強制駆動機構に
よりいわば機械的に前記流量制御弁を開弁させる。した
がって、同様に熱交換器へ至る冷却水の量を増大させて
放熱効率を増大させるため、内燃機関をオーバヒートに
至らせることのない、フェールセーフ機能を発揮する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる内燃機関の
冷却制御装置について、図に示した実施の形態に基づい
て説明する。なお、本発明にかかる冷却制御装置を構成
する流量制御ユニットは、図9に示したエンジンEとラ
ジエータRとの間に配置された冷却水路14aおよび1
4bの間に装填される点においては同様である。そし
て、以下の説明においては先に説明した図9および図1
0に示した部分に相当する部分は同一符号で示してお
り、したがってその説明は適宜省略する。
【0021】図1はその第1の実施の形態を示したもの
である。この第1の実施の形態における流量制御弁19
における弁軸27には、第1の笠歯車31が取り付けら
れている。またケース25の側壁には減速機構(図示せ
ず)を内蔵したモータ29が配置されており、この減速
機構により減速された駆動力が第2の笠歯車32に伝達
されるように構成されている。そして図に示すように第
2の笠歯車32は第1の笠歯車31に噛み合うように構
成されており、したがってバタフライ弁26はモータ2
9によってその開弁度合いが制御されるようになされて
いる。
【0022】一方、エンジンの異状を検出した場合に、
電気信号に基づいて前記バタライ弁を開弁方向に強制駆
動させる電気制御回路が具備されている。すなわち運転
席に配置されたメータパネル33の水温計には、水温計
の駆動コイルおよび冷却水の温度を感知するサーミスタ
等を一辺に含むブリッジ回路(図示せず)が具備されて
おり、冷却水温の上昇に伴う前記ブリッジ回路のアンバ
ランス状態により、水温計の指針を高温側に駆動するよ
うに構成されている。すなわち前記ブリッジ回路の一辺
から、冷却水温の情報を電気的に抽出することが可能で
ある。そして、水温計の指針が例えばレッドゾーンに至
る場合には、一応ECUに障害が発生したものと見なす
ことができる。この時の前記ブリッジ回路の一辺より得
られる電気情報を検出するレベル検出回路(例えば周知
のスレッショルド回路)34が接続されており、このレ
ベル検出回路34はその閾値電圧以上(または以下)に
おいて、出力端子34aを基準電位点(アース=自動車
ボディー)に切り換えるように構成されている。
【0023】前記レベル検出回路34の出力端子34a
は、リレー35を介してバッテリー(+12V)に接続
されており、したがってリレー35に配置されたコイル
35aに通電され、その双極切り換え接点35bをEC
U側からバッテリー(+12V)側に切り換えるように
作用する。したがってモータ29はバッテリーより得ら
れる電圧により回転駆動し、バタフライ弁26を強制的
に開弁させるように動作する。これにより、冷却水温の
異常上昇を抑え、エンジンのオーバヒートを防ぐフェー
ルセーフ機能が実行される。
【0024】なお、前記した構成においては、冷却水温
が再び低下すると、リレー35の接点35bは再びEC
U側に切り換えられることとなるが、前記レベル検出回
路34に例えば双安定マルチバイブレータを内蔵させ
て、レベル検出回路が一度動作した場合には、自己保持
機能によりこれを継続させるように構成することが望ま
しい。この時、モータ29にはバッテリーより常に開弁
方向の電流が流れ続けることになるが、前記リレー35
とモータ29との間に、リレー動作によって作動するタ
イマー接点を配置して、所定時間経過後にモータ29へ
の通電を遮断させるように構成することが望ましい。
【0025】次に図2は第2の実施の形態を示したもの
である。なお図2においては、既に説明した構成に相当
する部分は同一符号で示しており、したがって重複する
説明は省略する。この第2の実施の形態においては、ケ
ース25の側壁に減速機構を内蔵した第2のモータ38
が取り付けられており、これにより回転駆動される第3
の笠歯車39が第1の笠歯車31に噛み合うように構成
されている。そして、エンジンの異常、例えば冷却水温
の過上昇などを検出した場合に、レベル検出回路34は
その出力端子35aを基準電位点に設定し、リレー35
を動作させるように構成されている。ここに使用される
リレーは、リレーの動作により接点が閉じる常開接点お
よびリレーの動作により接点が開放する常閉接点を備え
た2接点リレーが用いられている。すなわち図2に示す
ように、常開接点35bはバッテリーと第2のモータ3
8との間に接続されており、また常閉接点35cはEC
U21と第1のモータ29との間に接続されている。そ
して、冷却水温の過上昇などによるリレー35の動作
で、常開接点35bが閉じられ、これにより第2のモー
タ38に対して、常開接点35bを介してバッテリーよ
りバタフライ弁26を開弁させるための電流が供給され
る。また、これと同時に第1のモータ29に対するEC
U21からのモータ駆動信号は遮断される。
【0026】したがって、ECUからの制御信号によっ
て駆動される第1のモータ29の駆動力に対抗する第2
のモータ38の駆動力により、バタフライ弁26は強制
的に開弁され、これにより冷却水温の異常上昇を抑え、
エンジンのオーバヒートを防ぐフェールセーフ機能が実
行される。なおこの場合、第1のモータ29に内蔵され
る減速機構を介して第1のモータ29を強制的に回動さ
せることになるため、ここに内蔵される減速機構は図1
0に示したようなウォームギヤは避けて、例えば平歯車
の組み合わせによる減速機構を用いるのが望ましい。ま
た、この図2に示す例においても、リレー35の動作に
より第2のモータ38には、バッテリーより常に開弁方
向の電流が流れ続けることになるが、前記常開接点35
bとモータ38との間に、リレー動作によって作動する
タイマー接点を配置して、所定時間経過後にモータ38
への通電を遮断させるように構成することが望ましい。
【0027】次に図3は第3の実施の形態を示したもの
である。なお図3においては、既に説明した構成に相当
する部分は同一符号で示しており、したがって重複する
説明は省略する。この第3の実施の形態においては、バ
タフライ弁26を開弁方向に付勢するリターンスプリン
グ41がさらに具備されている。そして前記冷却水路1
4aには、冷却水の所定以上の水温に感応してスイッチ
動作を成すサーモスイッチ42が配置されている。この
サーモスイッチ42には例えばバイメタル(図示せず)
が内蔵されており、このバイメタルの作用により冷却水
の温度が所定以上となった場合にスイッチオフの動作が
なされるように構成されている。
【0028】そして、サーモスイッチ42はECUとモ
ータ29との間に介在されるように構成されている。し
たがって、冷却水が所定以上の水温に達した場合には、
前記サーモスイッチ42が動作し、ECUとモータ29
との接続回路が遮断される。このために前記リターンス
プリング41の付勢力によりバタフライ弁26は強制的
に開弁される。これにより、冷却水温の異常上昇を抑
え、エンジンのオーバヒートを防ぐフェールセーフ機能
が実行される。なお、前記サーモスイッチ42は、図に
示したバタフライ弁26近傍の冷却水路14aだけでな
く、エンジン冷却水出口付近、エンジンシリンダブロッ
ク、エンジンシリンダヘッドなどの被検出体に直接取り
付けることによって、より確実(直接的な)作動を行う
ことが可能となる。
【0029】次に図4は、第4の実施の形態を示したも
のである。なお図4においては、既に説明した構成に相
当する部分は同一符号で示しており、したがって重複す
る説明は省略する。この第4の実施の形態においては、
バタフライ弁駆動用モータからバタフライ弁に至る伝達
機構部分に電気信号によってその接離が制御できるクラ
ッチ機構をさらに配置した点に特徴を有する。すなわ
ち、図4(b)は図4(a)における符号29で示す内
部構成を模式的に示したものである。図4(b)に示す
ようにモータ29Aの駆動軸29A1には、クラッチ機
構29Bを構成する第1クラッチ盤29B1が取り付け
られている。ここで、駆動軸29A1は多角柱状に成さ
れており、一方第1クラッチ盤29B1側は、前記駆動
軸29A1を包囲するように多角形の孔が形成されてい
る。これにより、第1クラッチ盤29B1は駆動軸29
A1の回転方向に結合され、かつ軸方向に摺動可能とな
るように構成されている。
【0030】そして、前記第1クラッチ盤29B1の周
側面には環状の溝部29B2が形成されており、この溝
部29B2には電磁プランジャ29B3の作動子29B
4の先端部が遊嵌されるように構成されている。そし
て、プランジャ29B3にはコイルスプリング29B5
が取り付けられており、このコイルスプリング29B5
の拡開作用により、プランジャ29B3に通電されない
通常状態においては、図に示すように第1クラッチ盤2
9B1をモータ29A側に引き込むように成されてい
る。また前記第1クラッチ盤29B1に対向するように
第2クラッチ盤29B6が配置されており、この第2ク
ラッチ盤29B6は、減速機構29Cを構成する入力側
回転軸29C1に固着されている。前記減速機構29C
はピニオンおよび平歯車により構成されており、これら
により減速された出力軸29C2に、図4(a)に示す
第1の笠歯車32が取り付けられている。
【0031】一方、図4(a)に示すようにサーモスイ
ッチ42の一端はバッテリーに、また他端は前記プラン
ジャ29B3に接続されると共に、リレー35にも接続
されている。したがって、この図4に示す構成におい
て、冷却水が所定以上の水温に達してサーモスイッチ4
2が動作した場合には、リレー35への通電が断たれ、
したがって接点35bが開放してECUからモータ29
Aへの制御信号は遮断される。また、これと同時にサー
モスイッチ42の動作により電磁プランジャ29B3へ
の通電が断たれるためクラッチ機構29Bは開放する。
このために前記リターンスプリング41の付勢力により
バタフライ弁26は強制的に開弁される。これにより、
冷却水温の異常上昇を抑え、エンジンのオーバヒートを
防ぐフェールセーフ機能が実行される。
【0032】次に図5は第5の実施の形態を示したもの
である。なお図5においては、既に説明した構成に相当
する部分は同一符号で示しており、したがって重複する
説明は省略する。この第5の実施の形態においては、弁
軸27にコイル状のバネ部材45が弁軸27を捲装する
ように配置されている。そしてそれぞれの両端は弁軸2
7に樹立された一対のピン部材27a,27bに係合さ
れている。また、前記ケース25には、前記バネ部材4
5の一端部45aを跨ぐようにして弁軸27に向かって
突出された係合ピン25aが配置されている。ここで、
弁軸27に樹立されたバタフライ弁26に近いピン部材
27aは、温度ヒューズ、または所定以上の温度によっ
て溶断する材料により構成されている。したがって、冷
却水が所定以上の温度に上昇すると、その熱が弁軸27
を伝わってピン部材27aに作用し、ピン部材27aは
溶断される。
【0033】図5(b)はその時の状態を示したもので
あり、×印で示したピン部材27aの溶断により、バネ
部材45の一端部45aはその復帰力により弁軸27に
向かって突出された前記係合ピン25aに当接する。そ
して、これによりバタフライ弁26に対して遠い位置に
配置されたピン部材27bはバネ部材45の復帰力によ
る反作用を受けて、弁軸27をバタフライ弁26を開弁
させる方向に回動させる。なお、この時歯車31,32
を介して前記モータ29も強制回転される。このような
作用により、冷却水温の異常上昇を抑え、エンジンのオ
ーバヒートを防ぐフェールセーフ機能が実行される。
【0034】次に図6は第6の実施の形態を示したもの
である。なお図6においては、既に説明した構成に相当
する部分は同一符号で示しており、したがって重複する
説明は省略する。この第6の実施の形態においては、冷
却水の異常温度に感応して移動するピストンロッドを有
するサーモエレメントと、ピストンロッドの移動を回転
運動に変換するカム部材とが具備され、カム部材による
回転運動に基づいてバタフライ弁を開弁させるように構
成した点に特徴を有する。そして、ピストンロッドの移
動にともない、前記モータからの駆動力がバタフライ弁
に伝達されるのを阻止する動力遮断機構がさらに具備さ
れる。
【0035】この第6の実施の形態においては、図6に
示すように弁軸はバタフライ弁26に結合された弁軸2
7Aと、モータ29により駆動される第1笠歯車31が
取り付けられた弁軸27Bとにより構成されている。そ
してバタフライ弁26に結合された弁軸27A側にはサ
ーモエレメント47が配置されている。このサーモエレ
メント47には、熱に感応して膨張する例えばワックス
Wが封入されており、このワックスWの膨張により軸方
向に移動、すなわち第1笠歯車31が取り付けられた弁
軸27B側に突出するピストンロッド47aが配置され
ている。図6(b)は熱に感応してピストンロッド47
aが突出した状態を示している。
【0036】また、図6(c)は前記ピストンロッドを
除いたサーモエレメント47と、これに結合される弁軸
27B側の端部の形状を左右に分離した状態で示してい
る。図6(c)に示すようにサーモエレメント47は、
前記バタフライ弁26に結合された弁軸27Aの他端部
に一体に取り付けられており、その周側面の一部には軸
方向に溝部47bが形成されている。一方、第1笠歯車
31が取り付けられた弁軸27Bの他端部には、円筒部
27B1が取り付けられており、この円筒部27B1の
サーモエレメント47側には、その内周面に向かって突
出し、前記溝部47b内に嵌入する係合ピン27B2が
植設されている。したがって、図6(a)または図6
(b)に示す状態においては、前記溝部47bと、これ
に嵌入する係合ピン27B2との作用により回転方向に
連結され、軸方向には摺動できるように構成されてい
る。
【0037】一方、円筒部27B1に対抗するケース2
5側には、円筒部27B1に向かって位置決めピン25
bが植設されており、この位置決めピン25bが円筒部
27B1に形成された凹部27B4に入り込んだ形で組
み立てられている。前記凹部27B4は、円筒部27B
1の第1笠歯車31側が、周方向にほぼ90度の角度を
もって形成されており、またバタフライ弁26側は前記
位置決めピン25bが僅かなクリアランスをもって入り
込める程度に形成されている。すなわち、凹部27B4
は円筒部27B1の外周面と直交する方向から見た場合
に、直角三角形のような形状をもって形成されている。
そして、その三角形の一辺に相当する部分がカム面27
B3になされている。また、前記弁軸27Bの端部側に
はプッシュバネ48が配置されており、このプッシュバ
ネ48により、弁軸27Bを弁軸27A側に付勢するよ
うに構成されている。
【0038】以上の構成において、冷却水が所定の温度
範囲にある場合においては、図6(a)に示すようにサ
ーモエレメント47におけるピストンロッド47aは突
出することはない。したがって弁軸27Bはプッシュバ
ネ48の作用により、バタフライ弁26側に押圧されて
いる。この状態においては、ケース25に植設した前記
位置決めピン25bは、円筒部27B1に形成された凹
部27B4のうち、周方向に90度の角度をもった部分
に相対的に位置することになる。よって、この状態にお
いてはモータ29の駆動により、ほぼ90度の角度をも
ってバタフライ弁26を開閉動作させることができ、冷
却水の正常な温度制御が保証される。
【0039】一方、冷却水が所定以上の温度に上昇する
と、その熱が弁軸27Aを伝わって前記サーモエレメン
ト47を加熱する。サーモエレメント47には前述した
とおり熱膨張体としてのワックスWが封入されており、
したがってピストンロッド47aが突出して図6(b)
の状態となる。すなわち弁軸27Bは、ピストンロッド
47aに押されて後退する。この状態においては、ケー
ス25に植設した前記位置決めピン25bは、円筒部2
7B1の凹部27B4に形成されたカム面27B3に沿
って相対的に移動することになり、弁軸27Bは一定の
角度に規制される。すなわち、バタフライ弁26が開弁
状態にロックされる。この時、弁軸27Bの後退に伴い
弁軸27Bに取り付けられた第1の笠歯車31は、モー
タ29側に取り付けられた第2の笠歯車との噛み合いか
ら離脱する動力遮断機構が作用し、モータの駆動力がバ
タフライ弁に伝達されるのが阻止される。したがって、
このような作用により、冷却水温の異常上昇を抑え、エ
ンジンのオーバヒートを防ぐフェールセーフ機能が実行
される。
【0040】次に図7は第7の実施の形態を示したもの
である。なお図7においては、既に説明した構成に相当
する部分は同一符号で示しており、したがって重複する
説明は省略する。この第7の実施の形態においては、サ
ーモエレメントのピストンロッドの移動に伴いバタフラ
イ弁の開閉を制御する弁軸上に、モータの駆動力を遮断
する部材を備えたものであり、この部材の連結が解かれ
た場合において、リターンスプリングによりバタフライ
弁を開弁させるように構成した点に特徴を有する。
【0041】すなわち図7において、サーモエレメント
47には、これに埋設されたピストンロッド47aを取
り囲むようにリテーナ51が配置されている。このリテ
ーナ51と弁軸27Bとの間にはコイルバネ52が配置
されており、このコイルバネ52によってリテーナ51
をサーモエレメント47側に偏寄させるように構成され
ている。そして、リテーナ51には一対のロッド51a
が一体に取り付けられており、一対のロッド51aは弁
軸27Bに配置された軸穴に沿って摺動できるように構
成されている。
【0042】一方、弁軸27Aにおける前記一対のロッ
ド51aに対抗する端面には、一対のロッド51aに係
合する係合孔27A1が穿設されている。そして、冷却
水が所定の温度範囲にある状態を示す図7(a)におい
ては、サーモエレメント47におけるピストンロッド4
7aは埋設状態にあり、したがってリテーナ51もバネ
52に押されて、連結部材を構成する一対のロッド51
aは、弁軸27Aに形成された前記係合孔27A1に係
合している。したがって、この状態においては、弁軸2
7Aと27Bは、連結部材を構成する一対のロッド51
aを介して一体に回転する。よって、この状態において
はモータ29の駆動により、バタフライ弁26を開閉動
作させることができ、冷却水の正常な温度制御が保証さ
れる。
【0043】一方、冷却水が所定以上の温度に上昇する
と、その熱が弁軸27Aを伝わって前記サーモエレメン
ト47を加熱する。サーモエレメント47には前述した
とおり熱膨張体としてのワックスが封入されており、し
たがってピストンロッド47aが突出して図7(b)の
状態となる。すなわちリテーナ51と、これに一体に取
り付けられた一対のロッド51aは、バネ52を収縮さ
せて弁軸27B側に移動する。このために一対のロッド
51aと、弁軸27Aに形成された係合孔27A1との
係合が外れ、両者の連結が解かれる。したがってバタフ
ライ弁26はリターンスプリング41の作用により開弁
され、エンジンのオーバヒートを防ぐフェールセーフ機
能が実行される。
【0044】次に図8は第8の実施の形態を示したもの
である。なお図8においては、既に説明した構成に相当
する部分は同一符号で示しており、したがって重複する
説明は省略する。この第8の実施の形態においては、冷
却水の異常温度に感応して形状を変化させる熱感応素
子、例えばコイルバネ状に形成された形状記憶合金や、
バイメタルによる熱作動部材が用いられ、熱作動部材の
作動により前記流量制御弁の開閉を制御する弁軸上で前
記モータの駆動力を遮断するように構成し、リターンス
プリングによりバタフライ弁を開弁させるように構成し
た点に特徴を有する。
【0045】すなわち図8に示すように弁軸27の左半
部は、角柱体27dに成されており、第1の笠歯車31
はこの角柱体27dを軸上において摺動し、且つ回転方
向に結合できるように構成されている。そして、弁軸2
7のほぼ中央部と前記第1の笠歯車31との間には、コ
イル状のバネ56が軸回りに配置されて第1の笠歯車3
1が第2の笠歯車32に常時噛み合うように構成されて
いる。一方、第1の笠歯車31と弁軸27の端部との間
には、コイル状に形成された形状記憶合金による熱作動
部材55が軸回りに配置されている。
【0046】このような構成において、冷却水が所定以
上の温度に上昇すると、その熱が弁軸27を伝わって形
状記憶合金による熱作動部材55を加熱する。これによ
り熱作動部材55は、軸方向に伸長して第1の笠歯車3
1をコイル状のバネ56に抗して軸方向に押し出す。す
なわち、第1の笠歯車31を図8に仮想腺で示すように
移動させる。この作用により第1の笠歯車31とモータ
側の第2の笠歯車32との噛み合いが解かれる。したが
ってバタフライ弁26はリターンスプリング41の作用
により開弁され、エンジンのオーバヒートを防ぐフェー
ルセーフ機能が実行される。この場合、前記したように
形状記憶合金による熱作動部材55に代えて、バイメタ
ルによる熱作動部材を用いても同一の作用効果を得るこ
とができる。
【0047】なお以上説明した各実施の形態において
は、電気的な異常状態の関知または冷却水温の異常上昇
に基づいて、バタフライ弁を強制的に開弁させるように
しているが、これはバタフライ弁に限られることはな
く、弁軸の回動によって冷却水の流量が制御できるその
他の流量制御弁を採用しても、同様の作用効果を得るこ
とができる。また、以上は自動車用エンジンに適用した
実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこのような
特定なものに限られることなく、その他の内燃機関に適
用することで、同様の作用効果を得ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかる内燃機関の冷却制御装置によると、通常の動作回
路に加えて電気的な異常状態を関知して冷却水の流量制
御弁を強制解放させるように構成したので、例えばEC
Uの障害等で流量制御弁を開閉制御するモータが駆動不
能に陥っても、内燃機関をオーバヒートに至らせるなど
の問題を未然に防ぎ、確実なフェールセーフ機能を発揮
させることができる。また冷却水温の異常上昇に基づい
て、冷却水の流量制御弁を強制解放させる強制駆動機構
を流量制御弁と一体的に設けたので、同様にECUの障
害等で流量制御弁を開閉制御するモータが駆動不能に陥
っても、確実なフェールセーフ機能を発揮させることが
でき、さらに軽量コンパクトで艤装性が良好な流量制御
弁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる冷却制御装置の第1の実施の形
態を示した構成図である。
【図2】同じく第2の実施の形態を示した構成図であ
る。
【図3】同じく第3の実施の形態を示した構成図であ
る。
【図4】同じく第4の実施の形態を示した構成図であ
る。
【図5】同じく第5の実施の形態を示した構成図であ
る。
【図6】同じく第6の実施の形態を示した構成図であ
る。
【図7】同じく第7の実施の形態を示した構成図であ
る。
【図8】同じく第8の実施の形態を示した構成図であ
る。
【図9】内燃機関の冷却水の循環経路と冷却水の流量制
御弁の配置位置の一例を示した構成図である。
【図10】従来のバタフライ弁とその駆動機構の一例を
示した構成図である。
【符号の説明】
11 ウォータジャケット 14a,14b,15 冷却水路 16 バイパス通路 19 流量制御弁 21 制御ユニット(ECU) 25 ケース 25b 位置決めピン 26 バタフライ弁 27,27A,27B 弁軸 27a ピン部材 29 モータ 29B クラッチ機構 29C 減速機構 31 第1の笠歯車 32 第2の笠歯車 33 メータパネル 34 レベル検出回路 35 リレー 38 第2モータ 41 リターンスプリング 42 サーモスイッチ 45 バネ部材 47 サーモエレメント 47a ピストンロッド 51 リテーナ 51a ロッド51a 55 熱作動部材(形状記憶合金) E 内燃機関(エンジン) R 熱交換器(ラジエータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 油川 昌弘 東京都清瀬市中里6丁目59番地2 日本サ ーモスタット株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と熱交換器間の冷却水の循環路
    に配置され、内燃機関から熱交換器に流れる冷却水の流
    量をその開弁度合いに応じて制御する流量制御弁を具備
    した冷却制御装置であって、 内燃機関の運転状態に応じてモータ駆動用信号を送出す
    る制御ユニットと、 前記制御ユニットからのモータ駆動用信号によって駆動
    されるモータと、 前記モータの駆動力によって開弁度合いが制御される流
    量制御弁と、 前記内燃機関の異状を検出した場合に、電気信号に基づ
    いて前記流量制御弁を開弁方向に強制駆動させる電気制
    御回路とを具備したことを特徴とする内燃機関の冷却制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記電気制御回路は、内燃機関の異常を
    電気信号によって検出することで、前記制御ユニットと
    モータとの接続回路を遮断すると共に、前記モータに対
    して流量制御弁を開弁させる駆動信号を供給するように
    構成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の
    冷却制御装置。
  3. 【請求項3】 前記流量制御弁を駆動する第2のモータ
    がさらに具備され、前記電気制御回路は、内燃機関の異
    常を電気信号によって検出することで、前記第2のモー
    タに対して流量制御弁を開弁させる駆動信号を供給する
    ように構成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃
    機関の冷却制御装置。
  4. 【請求項4】 前記流量制御弁を開弁方向に付勢するリ
    ターンスプリングがさらに具備され、且つ前記電気制御
    回路に冷却水の所定以上の水温に感応してスイッチ動作
    を成すサーモスイッチを用いると共に、前記サーモスイ
    ッチの動作に基づいて前記制御ユニットとモータとの接
    続回路を遮断することで、前記リターンスプリングの付
    勢力により流量制御弁を開弁できるように構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記流量制御弁を開弁方向に付勢するリ
    ターンスプリングと、前記モータと流量制御弁との接離
    を電気信号によって制御できるクラッチ機構とがさらに
    具備され、且つ前記電気制御回路に冷却水の所定以上の
    水温に感応してスイッチ動作を成すサーモスイッチを用
    いると共に、前記サーモスイッチの動作に基づいて前記
    クラッチ機構を開放することで、前記リターンスプリン
    グの付勢力により流量制御弁が開弁されるように構成し
    たことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却制
    御装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関と熱交換器間の冷却水の循環路
    に配置され、内燃機関から熱交換器に流れる冷却水の流
    量をその開弁度合いに応じて制御する流量制御弁を具備
    した冷却制御装置であって、 内燃機関の運転状態に応じてモータ駆動用信号を送出す
    る制御ユニットと、 前記制御ユニットからのモータ駆動用信号によって駆動
    されるモータと、 前記モータの駆動力によって開弁度合いが制御される流
    量制御弁と、 前記流量制御弁内に配置され、冷却水の異常温度に感応
    して前記流量制御弁を開弁方向に付勢する強制駆動機構
    とを具備したことを特徴とする内燃機関の冷却制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記強制駆動機構は、流量制御弁の開閉
    を制御する弁軸上に捲装されたバネ部材と、前記弁軸上
    に配置され、バネ部材の両端部にそれぞれ係合してバネ
    部材を保持する一対のピン部材とにより構成され、かつ
    前記いずれかのピン部材が、冷却水の異常温度に感応し
    てバネ部材の係合を解除する熱感応材料により形成され
    ると共に、前記ピン部材の係合解除に伴うバネ部材の復
    帰力により、流量制御弁を開弁させるように構成したこ
    とを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の冷却制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記強制駆動機構には、冷却水の異常温
    度に感応して移動するピストンロッドを有するサーモエ
    レメントと、前記ピストンロッドの移動を回転運動に変
    換するカム部材とが具備され、前記カム部材による回転
    運動に基づいて流量制御弁を開弁するように構成したこ
    とを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の冷却制御装
    置。
  9. 【請求項9】 前記サーモエレメントのピストンロッド
    移動にともない、前記モータの駆動力が流量制御弁に伝
    達されるのを阻止する動力遮断機構をさらに具備したこ
    とを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の冷却制御装
    置。
  10. 【請求項10】 前記流量制御弁を開弁方向に付勢する
    リターンスプリングがさらに具備され、且つ前記強制駆
    動機構には、冷却水の異常温度に感応して移動するピス
    トンロッドを有するサーモエレメントと、前記ピストン
    ロッドの移動に伴い前記流量制御弁の開閉を制御する弁
    軸上で前記モータの駆動力を遮断する連結部材とが具備
    され、前記連結部材の遮断動作により前記リターンスプ
    リングの付勢力により流量制御弁が開弁されるように構
    成したことを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の冷
    却制御装置。
  11. 【請求項11】 前記流量制御弁を開弁方向に付勢する
    リターンスプリングがさらに具備され、且つ前記強制駆
    動機構には、冷却水の異常温度に感応して形状を変化さ
    せる熱感応素子による熱作動部材と、前記熱作動部材の
    作動により前記流量制御弁の開閉を制御する弁軸上で前
    記モータの駆動力を遮断する連結部材とが具備され、前
    記連結部材の遮断動作に伴う前記リターンスプリングの
    付勢力により流量制御弁が開弁されるように構成したこ
    とを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の冷却制御装
    置。
  12. 【請求項12】 前記流量制御弁は、バタフライ弁であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか
    に記載の内燃機関の冷却制御装置。
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