JPH11293810A - 床下地材、床板および建築物の床構造 - Google Patents

床下地材、床板および建築物の床構造

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JPH11293810A
JPH11293810A JP9479698A JP9479698A JPH11293810A JP H11293810 A JPH11293810 A JP H11293810A JP 9479698 A JP9479698 A JP 9479698A JP 9479698 A JP9479698 A JP 9479698A JP H11293810 A JPH11293810 A JP H11293810A
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Hirobumi Kakimoto
博文 柿本
Osamu Kiso
木曽  治
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築物の重量床衝撃音を低減させることであ
り、例えば現状の低層アパートや戸建住宅の大幅な設計
変更を行わないで、重量床衝撃音をLH−60以下の水
準にまで低下させることである。 【解決手段】建築物の支持構造と床面との間に敷設され
るべき床下地材を提供する。床下地材が、剛性を有する
第一の板状体4Aおよび第一の板状体の少なくとも一方
の面に設けられている粘弾性体からなる制振層5Aを有
する制振板8Aと、剛性を有する第二の板状体1Aおよ
び第二の板状体の少なくとも一方の面に設けられている
複数の弾性体製の防振突起部材2Aを有し、複数の防振
突起部材が互いに離れている防振板7Aとを備えてい
る。制振板7Aと防振板8Aとが、支持構造6と床面と
の間に積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床下地
材、床板および建築物の床構造に関するものであり、低
層アパート、戸建住宅、RC構造等の剛構造の高層建築
物の床下地に適用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、低層アパートや戸建住宅は、
一般のRC造の構造物と異なり、柔構造であり、大きな
加振力を受ける重量床衝撃音に対しては、低減する方法
は様々な検討がなされているにも抱らず、これといった
方法は見出されていない。RC造のような剛構造では、
床版厚みを増すことで、重量床衝撃音を低減する方法が
一般的に行われている。
【0003】従来より、重量床衝撃音に対しては、床材
や床下地材で改良するため、様々な研究がされてきた
が、大きな改善量を得る方法は知られていない。そこ
で、床版等、床駆体や床駆体と梁の振動絶縁、天井や天
井の吊り具、天井空間を利用して、総合効果で重量衝撃
音を改善する方向での検討が、技術面での主流となって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、建築
物の重量床衝撃音を低減させることであり、例えば現状
の低層アパートや戸建住宅の大幅な設計変更を行わない
で、重量床衝撃音をLH−60以下の水準にまで低下さ
せることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、現状の低層
アパートや戸建住宅にすぐ適用し得る重量床衝撃音の改
良部材を、床下地材として提供することが、床駆体、床
駆体と梁の間の振動絶縁、天井、天井吊り具、天井空間
の総合効果をより高める上でも必要であり、現状の改良
にも非常に有効であると着想し、多くの実験の中から新
たな床下地材を開発することに成功した。
【0006】即ち、本発明は、剛性を有する第一の板状
体および第一の板状体の少なくとも一方の面に設けられ
ている粘弾性体からなる制振層を有する制振板と、剛性
を有する第二の板状体および第二の板状体の少なくとも
一方の面に設けられている複数の弾性体製の防振突起部
材を有し、複数の防振突起部材が互いに離れている防振
板とを備えており、制振板と防振板とが積層されている
ことを特徴とする、床下地材に係るものである。
【0007】支持構造とは、床下地材を支持するものを
言い、建築物の躯体、躯体上に防水層などの他の材質を
設けたものの他、根太の間にシートを架設したものなど
も含んでいる。
【0008】図1を参照しつつ、本発明の床下地材の基
本的作用について述べる。支持構造6の上に、本発明の
床下地材が支持されている。床下地材は、制振板8Aと
防振板7Aとの積層構造からなる。防振板7Aにおいて
は、第二の板状体1Aの下に複数の防振突起部材2Aが
取り付けられている。制振板8Aは、第一の板状体4A
と、制振層5Aとを備えている。本例では、制振板8A
が下にあり、防振突起部材7Aが上にある。
【0009】床下地材に対して重量床衝撃が加わると、
まず基板1Aが変形、振動するが、基板1Aは基板4A
と接触していないので、直接は振動は伝わらず、基板1
Aの振動は、防振突起部材2Aを通して基板4Aに伝わ
る。この際、防振突起部材2Aは、弾性または粘弾性を
備えているので、基板2Aの振動に応じてそれ自身が変
形することで、振動振幅を小さくし、基板4Aに対して
一度に加わる衝撃を小さくする。基板4Aが振動する
と、基板4Aに張りついて拘束されている粘弾性体製の
制振層5Aに振動が伝わるが、制振層5Aの内部で振動
エネルギーが消費され、基板4Aの振動が急速に吸収さ
れる。
【0010】このように、剛性を有する板状体を2つ以
上準備し、一方の板状体には粘弾性体からなる制振層を
設けて板状体の振動を拘束制振し、他方の板状体には防
振突起部材を設けて振動振幅を小さくし、これらを組み
合わせることによって、重量床衝撃音を著しく低減でき
ることを発見した。
【0011】以下、本発明の構成と作用について、更に
述べる。第一の板状体、第二の板状体は、ともに床下地
材に要求される程度の剛性を有している必要がある。こ
れらの各板状体は、単一の基板からなっていてよく、複
数の基板の積層体であってよい。この基板は、剛性材料
からなるものである。剛性材料としては、木質材、セメ
ント、硬質プラスチック、金属が好ましい。また、基板
としては、木質単板、集成材、合板、パーティクルボー
ド、ハードボード、木毛セメント板等の木質板:石膏ボ
ード、フレキシブルボード、セメント板、中空押出セメ
ント板、ALC等の無機質板:鉄板、アルミニウム板等
の金属板:塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、EVA、アクリル、フェノール等の非
発泡若しくは発泡のプラスチック板;不飽和ポリエステ
ル等の繊維強化プラスチック板:紙、プラスチックのダ
ンボール板が好ましい。
【0012】本発明の好適な実施形態では、第一の板状
体と第二の板状体との少なくとも一方が、剛性材料から
なる基板と、基板に重量床衝撃が加わったときに基板の
変形を抑制する変形抑制層とを備えており、この変形抑
制層が、網、織布、不織布、金属箔、硬質高分子材料製
フィルムまたは硬質高分子材料製シートからなる。基板
が振動すると、前記材質が基板の振動を拘束し、直ちに
減衰させるように、一種の制振材として作用する。網は
金属または硬質プラスチック製の網が好ましい。
【0013】本発明の他の好適な実施形態では、第一の
板状体と第二の板状体との少なくとも一方が、剛性材料
からなる基板と、基板に重量床衝撃が加わったときに基
板の振動を吸収する振動吸収層とを備えており、この振
動吸収層が、ゴム、樹脂、繊維、紙、木材、無機質材お
よび金属からなる群より選ばれた一種以上の材質からな
る粉粒体に、バインダーを結着して成形して得られた成
形体である。この材質は、振動を内部に吸収する性質が
あり、基板の振動を早期に減衰させる。バインダーには
ウレタン、エポキシ、液状ゴム、粉末ホットメルト、ア
スファルト等、多くの材料がある。特に、無機質材およ
び金属をバインダー中に結着させることによって、振動
吸収層の比重を大きくし、重量床衝撃音を一層顕著に吸
収することができる。
【0014】本発明の更に他の好適な実施形態において
は、第一の板状体と第二の板状体との少なくとも一方
が、剛性材料からなる基板と、基板に重量床衝撃が加わ
ったときに基板の振動を吸収する振動吸収層とを備えて
おり、この振動吸収層が(a)−(f)のいずれかであ
る。
【0015】(a)ハニカム構造物と、このハニカム構
造物の上面と下面とに設けられている板、フィルムまた
はシート。フィルムまたはシートは、好ましくは硬質プ
ラスチック、ゴムからなる。 (b)ダンボール状物。これは好ましくは硬質プラスチ
ック、紙からなる。 (c)中空押出セメント板状物。
【0016】(d)ダンボール状物中の中空部に、常温
で液状であって、常温で硬化反応又は発泡硬化反応する
物質の硬化物が充填されているダンボール状物。 (e)中空押出セメント板状物中の中空部に、常温で液
状であって、常温で硬化反応又は発泡硬化反応する物質
の硬化物が充填されている中空押出セメント板状物。 (f)ハニカム構造物と、このハニカム構造物の上面と
下面とに設けられている板、フィルムまたはシートとを
備えており、前記ハニカム構造体中の中空部に、常温で
液状であって、常温で硬化反応又は発泡硬化反応する物
質の硬化物が充填されている振動吸収層
【0017】(d)(e)(f)においては、ダンボー
ル状物や中空押出セメント板状物の振動吸収作用に加え
て、これらの中空部の中に、ダンボール状物や中空押出
セメント板状物とは振動特性の異なる硬化物が充填され
ているので、更に幅広い周波数の重量床衝撃音に対して
効果が大きくなる。また、これらの中空部を有する振動
吸収材を使用することによって、ホルマリン等の化学物
質の発散を防止する効果がある。
【0018】第一の板状体、第二の板状体の厚さは、2
mm以上が好ましく、より好ましくは5mm以上であ
る。2mm未満の厚みでは、平滑さが出しにくく、歩行
感がふわふわした感じになり、床衝撃を受けた時たわみ
が発生しやすくなる。20mm以上では、しっかりした
下地を形成させる上では好ましいものの、現状の床躯体
上に、仕様を変更することなく適用すると、床面が高く
なりすぎる。この点では15mm以下が好ましい。
【0019】制振層の材質としては、非加硫ゴム系、熱
可塑性エラストマー系、常温反応系の各粘弾性体を例示
することができる。この粘弾性は、粘性と弾性を合わせ
有する性質を持ち加振に対して、振動の伝搬を遅延させ
振動エネルギーを吸収する性質を言う。
【0020】非加硫ゴム系粘弾性体は、ブチルゴム、再
生ブチルゴム、ポリイソブチレン、EPT、EPラバ
ー、天然ゴム等をゴム成分とし、軟化剤、充填剤、老化
防止剤等を必要に応じて添加したものでよい。ここでは
特に、再生ブチルゴムをゴム成分の30wt%以上含有
する系は、加硫ゲル分を有することで、粘性抵抗が増
し、コールドフロー現象を防止し、塑性流動を防止する
だけでなく、制振効果も増す特徴がある。
【0021】熱可塑性エラストマー系粘弾性体は、スチ
レン−イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエン−
スチレン、熱可塑性ウレタン、熱可塑性ポリエステル等
を例示することができ、ポリマー中にハードセグメント
とソフセグメントを兼ね備えるが故に、加硫を行わない
でも加硫ゴムと同様な挙動をする。
【0022】常温反応系粘弾性体は、常温で液状であっ
て尚かつ常温で硬化反応、発泡硬化反応をする物質を言
う。具体的には、主鎖骨格をポリブタジエン、ポリクロ
ロプレン、ポリイソプレン、ポリエステル、ポリエーテ
ルとし、分子両末端に水酸基、アミノ基、カルボキシル
基、エポキシ基等を設けたテレキーリックポリマー、変
性シリコン、シリコン、エポキシ、多硫化ゴム等を例示
することができる。それ等は発泡剤や発泡助剤を添加し
た系で発泡タイプにした物であってもよい。
【0023】又、常温で液状であって、常温で硬化反応
又は発泡硬化反応する物質を、繊維に含浸させることに
より、圧縮永久歪を極端に少なくできる。この性質を利
用して、常温反応系粘弾性体を繊維層の全部若しくは部
分的に含浸させた物は、良好な制振、防振効果が得られ
る。
【0024】これには以下の形態がある。 (1)繊維層の厚さ方向に対して直角な水平方向に見て
均一な含浸層と非含浸層を設ける。
【0025】(2)繊維層に予め打ち抜き型等で任意の
寸法、形状で開口させ、その開口中に常温で液状であっ
て、常温で硬化反応又は発泡硬化反応する物質を充填す
る。この場合、開口周囲は含浸により変形しにくい部分
とすることができ、開口の周囲は繊維のみの部分ができ
る。従って、部分的に制振材の柱があり、その周囲に繊
維からなる吸音層が形成される。そして、制振材の柱
は、加振により変形を受けると繊維を押したり引張った
りする働きが生じ、これに対して繊維が抵抗することに
より、制振効果を余分に付与する効果を発揮する。
【0026】また、制振層として、シート状物であっ
て、基材と硬化物層とを備えており、前記基材が樹脂の
フィルムからなり、複数の空気室が互いに離れて設けら
れており、隣り合う空気室の間にそれぞれ空隙部が設け
られており、硬化物層が、常温で液状であって、常温で
硬化反応又は発泡硬化反応する物質の硬化物からなり、
硬化物が空隙部に充填されている、シート状物を使用で
きる。これは、硬化物の粘弾性と、これに対して隣接す
る各空気室における空気バネとを、有効に利用できるの
で、良好な制振材となる。
【0027】制振層の厚さは、0.5mm〜15mmと
することが望ましく、更に好ましくは1.5mm〜10
mmがよい。制振層を設けた基板の剛性を高くすると、
制振効果が一層向上する。また、制振層の両側に基板を
設けることによって、制振作用が一層向上する。この場
合には、制振層が薄くても制振効果が高い。しかし制振
層の片面が床駆体である場合には、例えば床駆体がAL
Cのように表面がポーラスな場合は、制振層の厚さを最
低でも2mmは確保する必要がある。又、制振材が板状
体ではさまれていない場合は、制振材の厚みは、できる
だけ厚くする方が遮音性能はよい。制振材の厚みが0.
5mm以下の場合は、貼付等の作業が困難となるのみで
好ましくなく、逆に15mm以上では厚みが厚くなりす
ぎる欠点がある。
【0028】制振板は、基板と制振層の2層でもよく、
基板/制振層/基板の3層でもよく、板状体と制振層を
交互に積層して奇数層としてもよく、板状体と制振層を
交互に積層して4層以上の偶数層としてもよい。基板そ
れ自体も、複数の板を組み合わせた物、例えば合板であ
ってよい。
【0029】防振突起部材について以下説明する。本願
でいう防振突起部材とは、板状体の振動をその下部の制
振板や床駆体に伝播することを防止する作用がある。次
のものが好ましい。 (1)防振ゴムからなる。防振突起部材が支持構造また
は制振板上に設置されており、この際支持構造または制
振板の面積に対する防振突起部材の加振時の接触面積の
比が0.5%〜10%であり、防振突起部材の厚さが3
〜30mmである。 (2)防振突起部材が、常温で液状であって、常温で硬
化反応又は発泡硬化反応する物質の硬化物が含浸されて
いる繊維状物である。防振突起部材が支持構造または制
振板に対して設置されており、この際支持構造または制
振板の面積に対する防振突起部材の加振時の接触面積の
比が2〜40%であり、防振突起部材の厚さが3〜30
mである。
【0030】(3)防振突起部材が支持構造または制振
板に対して設置されており、この防振突起部材が、基板
に重量床衝撃が加わったときに基板の変形を抑制する変
形抑制部材を備えており、この変形抑制部材体が、剛性
材料からなる長尺状物からなり、この長尺状物の下側
に、ゴム、発泡体または繊維状物からなる振動絶縁材が
設けられている。 (4)防振突起部材が、床衝撃の加圧方向及び又は前記
加圧方向に対し直角方向に向かって、互いに硬度の異な
る弾性体、粘弾性体または発泡体によって形成されてい
る。
【0031】(1)の防振ゴムは、防振ゴムが設置され
る床駆体又は制振板の面積に対する防振突起の加振時の
接触面積の比が0.5〜10%で好ましくは1〜5%で
あって、厚みが3〜30mmで好ましくは5〜20mm
であり、防振ゴムはゴム硬度がショアーAで30〜70
度、好ましくは40〜60度である。
【0032】加振時の接触面積の比が0.5%未満の場
合は、床荷重によるたわみ代が大きくなる。逆に10%
を超えると、加振力ピークを低減させる効果が徐々に悪
くなるため、不適であると共に、コストアップ要因とな
る。又、ゴム硬度が30度未満のときは床荷重により、
長期的に圧縮永久歪が生じ防音性能の悪化の危険性があ
る。逆に70度を超えると、接触面積の比を小さくする
必要があり、床の安定性に問題が生じたり、接触面積の
比を大きくすると防音性能が悪化する。
【0033】防振ゴム自体は、常時かかる床荷重を考慮
すると、ゴム弾性に富む物が好ましい。又、防振ゴム
は、図10に一例を示す如く、床衝撃の加振時の加圧方
向及び又は前記加圧方向に対して直角方向に、高さの異
なる凹凸を設けることにより、加振力を段階的に弱め、
かつ加振時間を長くすることで加振力ピークを低減させ
る工夫が好ましい。前記観点から、防振ゴムは加圧方向
に対し直角方向に図11(b)に示す如く、貫通穴を設
けることも、加振力を段階的に弱め、加振力ピークを低
減させる効果は大である。
【0034】(4)のように、前記の防振ゴムに於て、
床衝撃の加圧方向及び又は前記加圧方向に対し、直角方
向に硬度の異なる弾性体、粘弾性体、発泡体が形成され
た防振ゴムは、図2、図11に例示する如く、床衝撃の
加振時の加圧方向及び又は前記加圧方向に対し直角方向
に高さの異なる凹凸の凹部に、粘弾性体や発泡体を充填
した場合も、加振力を段階的に弱め、かつ加振時間を長
くすることと更には粘弾性体や発泡体の変形に係るエネ
ルギーロスが生じるため、より大きな加振力ピークの低
減ができる。又、粘弾性体や発泡体は弾性体の加振のは
ずみを防止する上でも非常に効果が高い。
【0035】前記凹部に充填する粘弾性体や発泡体は、
ホットメルト、反応硬化性液体、反応発泡硬化性液体、
コーキング、非加硫ブチルゴム組成物等を例示すること
ができる。
【0036】防振ゴム自体を、硬度の異なる弾性体や粘
弾性体や発泡体の組合せとすることも有効である。硬度
の異なるゴムの組合せは、床衝撃の加圧方向、加圧方向
に対して直角方向の何れか、若しくは両方に設けること
ができる。この場合も、前述したように、加圧方向に直
角に貫通穴を設けて加振力のピークを低減させることも
できる。一方、防振ゴムは、二重床で使用されるような
金属やプラスチックの高さ調整用のネジ部をゴムに設け
ることは厳禁である。加振時のゴムを介した金属の加振
となり重量衝撃音の悪化を伴うものである。
【0037】上記(2)においては、防振突起部材が設
置される床駆体又は制振板の面積に対する防振突起の加
振時の接触面積との比が2%〜40%で、更に好ましく
は3%〜15%である。2%未満では床荷重のたわみ代
が大きくなり好ましくない。又、逆に40%を超えると
加振時の変形が非常に少なくなり加振力ピークの低減量
が悪くなり不適当である。又、厚みは2mm〜20mm
で更に好ましくは3mm〜10mmである。2mm未満
では加振力ピークの低減効果が著しく悪化するので不適
である。逆に20mmを超えるとコスト高となるばかり
でなく、加振力ピークの低減効果が頭打ちとなるため、
厚くする意味がなくなる。
【0038】上記(3)においては、防振突起部材が設
置される床駆体又は制振板の面積に対する防振突起の加
振時の接触面積との比が3%〜30%で更に好ましい範
囲は、5%〜20%である。3%未満では床荷重のたわ
み代が大きくなり好ましくない。逆に30%を超える
と、加振時の変形が非常に少なくなり加振力ピークの低
減量が悪くなり不適当である。又、厚みが5mm〜30
mmで、更に好ましい範囲は5mm〜20mmである。
5mm未満の場合は防振板の曲げ剛性を充分上げること
ができないので不適当である。30mmを超える場合は
床の総厚が増しすぎるため、好ましくない。
【0039】防振突起部材が、基板に重量床衝撃が加わ
ったときに基板の変形を抑制する変形抑制部材を備えて
おり、この変形抑制部材が、剛性材料からなる長尺状物
からなる場合には、変形抑制部材は、たとえばアルミニ
ウム、鉄、ステンレス等の金属、塩化ビニル、アクリ
ル、スチレン、フェノール等のブラスチック、不飽和ポ
リエステルとグラウウール等のFRP、木材、紙等から
なる。長尺状体は、好ましくは、角柱、断面コの字状の
棒、管、断面波状板からなる。変形抑制部材の下、好ま
しくは支持構造や他の基板との接触面に、ゴムやポリマ
ーの発泡体、繊維状物等の振動絶縁材を設ける。
【0040】その作用は、基板の曲げ剛性を増す大きな
効果が得られる。この防振突起部材は、基板の長手方向
に数本使用してもよく、例えば30cm位の長さにして
各々の間に隙間を15cmとって、隙間が交互になるよ
う、長手方向に数本の列にして取付けてもよい。
【0041】又、断面コの字状の棒、管、断面波状体の
場合は、コの字の棒の溝部、管の中部、断面波状板の少
なくとも片面の谷部に、常温で液状で尚かつ常温で硬化
反応又は発泡硬化反応を行う物質を注入し、硬化、発泡
硬化させることにより、変形抑制部材それ自体に制振効
果をも付与し、更に防振板の防振・制振効果を向上させ
る作用をする。
【0042】又、防振突起部材は、接着剤で基板に固定
すればよい。しかし、変性抑制部材は、基板の曲げ剛性
を高めて防振効果を発揮させる目的であるから、基板と
の固定はビスを使う方が効果が高くなる。従って、ビス
単独か、ビスと接着剤の併用によって、強固な固定をす
ることが望ましい。又、板状体の下部に設ける各防振突
起部材起の周囲に吸音材を設けると、更に歩行感の向上
効果が高くなる。
【0043】次に本発明の床下地材の施工について以下
に述べる。本願の床下地材を床駆体等の支持構造に施工
する場合、ALCの長手方向に直交するように制振板又
は防振板を設置し、その上の防振板又は制振板は下の制
振板、防振板の長手方向に直交するように設ける方が、
床の安定感が増す。しかし、制振板と防振板の方向によ
り音性能はほとんど変化がないので、いずれの方法で固
定してもよい。又、防振板上に制振板を設ける場合は、
ビス固定が適している。
【0044】又、歩行感をよくするには、吸音材を防振
突起の周囲に防振突起と同じ厚みか、やや薄く設けると
よい。逆に防振突起より厚く設けることは防音性能が2
50ヘルツでの共振より、悪くなる。
【0045】又、施工する部屋の周囲は、防振板の防振
突起と同じ厚みで、きわ根太として前記吸音材を設ける
ことにより、防音性能を低下させることなく、家具等の
荷重による変位量を少なくすることができる。このこと
は、特に部屋形状により防振板を切断した時に、留意す
べき事項である。
【0046】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の具体的な説明
を行う。
【0047】(実施例1) 試験体の作成:図1に示す床構造を作製した。12mm
厚×900mm幅×1800mm長さの合板4Aにアク
リルエマルジョン系接着剤を塗布し、配合処方例 No.1
に示す厚さ3mmの非加硫ブチル系シート5Aを貼合せ
て、厚さ15mmの制振板8Aを作成した。次に、パー
ティクルボード1A(9mm厚×900mm幅×180
0mm長さ)に、厚さ20mmで、接地側が直径51m
mの硬度50の加硫防振ゴムからなる防振突起部材2A
を、クロロプレン系接着剤で貼り付け、防振板7A(2
9mm厚)を作成した。
【0048】ただし、防振突起部材2Aの形態は、図1
0に示す防振突起部材2Hとした。防振突起部材2H
は、本体47と、基板への取り付け部46とを備えてい
る。本体47の設置面側には、ともに同心円形状の突起
48、49、50が設けられており、突起48と49と
の間に同心円状の凹部52が形成されており、突起49
の内側に円形の凹部51が形成されている。突起48は
49とは突起50よりも高く突出している。最初の設置
時には、突起48と49とが、支持構造または基板に対
して接触しており、加振時には更に突起50が支持構造
または基板に接触する。防振突起部材2の設置位置は、
図12に示した。
【0049】実施例1の施工:床駆体ALC(100m
m厚×600mm幅×1800mm長さ)を3枚敷設
し、床駆体6を作製した。これにアクリルエマルジョン
系接着剤で制振板8Aを貼り付ける。このとき、ALC
の長手方向に直交する方向で貼り付けた。その上に、防
振突起部材面に両面テープを貼り付けて、防振板7Aを
制振板8Aの長手方向に直交する方向で固定して、床下
地材とした。積層断面は図1に示した。
【0050】実施例1の測定:実施例1の床下地に墨線
を打ち、図13に示すように、4点の打撃点35を定
め、バングマシンにて各々4点の打撃点に加振を行っ
た。図14に示すように、下室の5点の測定点にマイク
36を、床上1.2メートルの高さに置き、JIS
に従って測定した結果を表2に示した。
【0051】(実施例2) 試験体の作成:図2に示す床下地材を作製した。2.5
mm厚×900mm幅×1800長さの合板4A、4B
を2枚用意し、1枚の合板4Bの片面に、0.27mm
厚×900mm幅×1800mm長さのトタン板10を
エポキシ系接着剤で貼合せ、合板4Bの残った片面に、
線径0.1mmのステンレス鋼線製織金網9を設置し
た。この状態で、エポキシ系接着剤41で、もう1枚の
合板4Aとはさみ、約5.5mm厚の板状体15Aを得
た。
【0052】一方で、配合処方例 No.2に示した常温で
液状で尚かつ常温で発泡硬化反応する物質を、5mm厚
のポリエステル不織布全体に含浸発泡硬化し、制振層1
1を作製した。これを、トタン板10の下面に、ブチル
ゴム系粘着剤で貼合せ、制振板8B(10.5mm厚)
を得た。
【0053】次に、9mm厚×900mm幅×1800
mm長さの合板1Aを準備した。硬度40の内径5m
m、外形25mmの筒状ゴム13を内側にし、外側に硬
度60の内径25mm外径30mmの筒状ゴム12を形
成し、厚さ10mmの筒状二層加硫ゴムを作製し、防振
突起部材2Bを得た。14は空洞である。合板1Aに対
して、防振突起部材2Bを、ウレタン系−液型接着剤で
固定して、防振板7B(19mm厚)を得た。防振突起
部材の割付位置は、実施例1と同様とした。
【0054】実施例2の施工:実施例1と同様に、AL
C床駆体の上に制振板8Bを設け、その上に防振板7B
を設けて床下地材を施工した。 実施例2の測定:実施例1と同様にした。
【0055】(実施例3) 試験体の作成:図3に示す積層構造を有する床下地材を
作製した。加硫ゴム粉砕品と、ゴムスポンジ粉砕品を混
合し、−液硬化型ウレタンをバインダーとして圧縮成型
し、厚さ5mmの成形体17を作製した。成形体17の
下面に、線径0.1mmのステンレス鋼線製織金網9を
エポキシ系接着剤41で、厚さ2.5mmの合板4Bに
貼付けた。成形体17の他方の面に、合板4A(厚さ
2.5mm)をエポキシ系接着剤で貼合せ、11mm厚
の板状体15Bを作った。配合処方例 No.3に示す比重
2.7の非加硫ブチルゴム系シート18(3mm厚)を
ブチルゴム糊で板状体15Bに貼り合せ、制振板8C
(14mm厚)を作った。
【0056】次に、7mm厚の不織布に、配合処方例 N
o.4に示す、常温で液状で尚かつ常温硬化性を有する物
質を塗布し、不織布全体に含浸させ、厚さ8mmの不織
布含浸ゴムシートを作った。次に、前記不織布含浸ゴム
シートを、8mm厚×50mm×200mmにカット
し、直方体形状の防振突起部材2Cを製造した。厚さ9
mmのパーチクルボード1Aに、実施例1と同じ割付位
置に、ブチルゴム糊にて防振突起部材2Cを貼付け、防
振板7C(17mm厚)を得た。
【0057】実施例3の施工:実施例1と同様にして、
ALC床駆体の上に、制振板8Cを設け、その上に防振
板7Cを設け、床下地材を施工した。
【0058】(実施例4)図4に示す床下地材を作製し
た。2.5mm厚さの合板4A、4Bを、紙製ハニカム
構造体19(5mm厚)の上下に、エポキシ系接着剤で
固定し、中空ハニカム板状体を作った。14は空洞であ
る。合板4Bの表面に、配合処方例 No.2に示す常温で
液状で尚かつ常温で発泡硬化反応する物質を3mm厚で
設け、硬化させ、制振層21を作製した(厚さ13m
m)。
【0059】次に、厚さ10mm×幅25mm×1.8
長さの、断面コの字状で板厚0.5mmの鉄製棒からな
る変形抑制部材20の中に、配合処方例4の物質を注型
発泡硬化させ、厚さ13mmの粘弾性体層21を形成
し、防振突起部材2Dを得た。厚さ12mmの合板1A
に、4本の防振突起部材21を、200mmピッチでビ
ス止め固定して、防振板7D(厚さ25mm)を得た。
【0060】実施例4の施工:実施例1と同様にして、
ALC床駆体の上に制振板8Dを設け、その上に防振板
7Dを設けて、床下地材を施工した。
【0061】(実施例5)図5に示す床下地材を作製し
た。2.5mm厚の合板4Aと、熱可塑性エラストマー
SIS系シート22(1.5mm厚)と、2.5mm厚
の合板4Bを貼り、板状体15Dを得た。更に、合板4
Bの表面に配合処理例 No.1の1.5mm厚非加硫ブチ
ルゴムシート5を貼って、8mm厚の制振板8Eを作っ
た。
【0062】次に、5.5mm合板1Aの片面に、5m
m厚のアルミニウム製のハニカム構造体19を設け、ハ
ニカム構造体19の空洞内に、配合処方例 No.4の常温
反応硬化をする物質を充填し、硬化物23を生成させ
た。このハニカム構造体の他方の表面に、2.5mm厚
さの合板1Bをを貼り合せ、板状体42Aを得た。図1
0の防振突起部材2Hを、厚さ5.5mmの合板1B側
に設けて、3.3mm厚の防振板7Eを作った。
【0063】実施例5の施工:ALC床駆体の上に防振
板7Eを設け、その上に制振板8Eを設けて床下地材を
施工した。
【0064】(実施例6) 床下地材の作製:実施例5の制振板8E、防振板7Eを
作製した。更に、20mm厚の96Kグラスウールを準
備し、このグラスウールの一部に、直径φ50mmの貫
通孔を複数設け、図6に示す形状の吸音材24を作製し
た。吸音材24の各貫通孔の中に、それぞれ、防振突起
部材2Aを収容した。吸音材24を、合板1Bにスプレ
ー糊で貼り付け、新たに防振板7Fを作製した。なお、
15E、42Bは板状体であり、8Fは制振板である。
【0065】実施例6の施工:床駆体のALC上に長手
方向が直交するように、防振板7Fを置き、更にその上
に長手方向が直交するように制振板8Fをビス止めし、
床下地材とした。
【0066】(実施例7) 床下地材の作製:厚み10mm×幅2.5mm×1.8
mm長さの、断面コの字の板厚0.5mmの鉄製棒を準
備し、これを変形抑制部材20とした。実施例1におけ
る防振板7Aにおいて、基板1Aの防振突起部材側に、
変形抑制部材20を、ビスで200mmピッチで4本固
定した。制振板は、実施例4の制振板8Dを使用した
(図7では8G)。15Fは板状体である。
【0067】実施例7の施工:床駆体のALCの上に防
振板7Gを設け、その上に制振板8Gを設けて床下地材
とした。
【0068】(実施例8) 床下地材の作製:図8に示す床下地材を作製した。5.
5mm厚の合板4の片面に、厚さ100μmのアルミニ
ウム箔50をウレタン系接着剤で貼り付け、板状体15
Gを得た。アルミニウム箔50に、配合処方例 No.3に
示した高比重非加硫ブチルゴムシート18(厚さ2m
m)を貼付、制振板8H(7.6mm厚)を作った。
【0069】次に、鉄製角形パイプ26(20mm厚×
40mm幅×1.8m長さ)の中空部に、配合処方例 N
o.2の常温発泡硬化する物質を注入発泡硬化させ、硬化
物21を充填し、変形抑制部材27を得た。一方で、配
合処方例 No.4の物質を2mm厚不織布に塗布し、2m
m厚の全部含浸不織布28を作成し、変形抑制部材27
の下面に、40mm×100mmの大きさで300mm
ピッチで貼付けた。この貼付け面が外側になるように、
5.5mm厚さの合板1に対して、各防振突起部材2E
を200mmピッチでビス止めし、1枚の合板1に3本
固定して、防振板7H(27.5mm厚)とした。
【0070】実施例8の施工:床駆体のALCの上に防
振板7Hを設け、その上に制振板8Hを設けて床下地材
とした。
【0071】(実施例9) 試験体の作成:フィルムで作られた、空気室29とフィ
ルムのみの空隙部とを交互に有する基材45に、配合処
方例 No.2に示した常温発泡硬化反応物を注入し、空気
室29と発泡硬化物21を同一平面上に交互に形成し、
4mm厚の基材45を作製した。9mm厚×900mm
幅×1800mm長さの合板4に、基材45をブチルゴ
ム糊にて貼合せ、13mm厚の制振板8Iを作成した。
【0072】次に、実施例1で供試したと同じ防振突起
部材(図10の防振突起部材2H)の凹部51、52
に、図11(a)、(b)に示すように、配合処方例 N
o.4の常温硬化反応物を流し込み硬化させ、硬化物54
を生成させ、防振突起部材2Iを作製した。これを防振
突起部材の本体31とした。
【0073】次いで、この防振ゴム本体31の加振方向
と直交方向に2mm径の貫通穴30をあけ、これを防振
突起部材2Fとした。9mm厚×900mm幅×180
0mm長さのパーチクルボード1に防振突起部材2Fを
取り付け、29mm厚の防振板7Iを作成した。
【0074】実施例9の施工:床駆体のALCの上に防
振板7Iを設け、その上に制振板8Iを設けて床下地材
とした。
【0075】(比較例1)実施例1〜8の床駆体のAL
Cの状態で、実施例1と同様の測定をした。尚、実施例
1〜8、比較例1ともに、床駆体の下部は50mmグラ
スウール石膏ボード12.5mm厚1枚を設けている。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【発明の効果】この結果から分かるように、本発明によ
って、幅広い周波数範囲にわたって、重量床衝撃音が大
幅に改善されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の床下地材の積層断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例2の床下地材の積層断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例3の床下地材の積層断面図であ
る。
【図4】本発明の実施例4の床下地材の積層断面図であ
る。
【図5】本発明の実施例5の床下地材の積層断面図であ
る。
【図6】本発明の実施例6の床下地材の積層断面図であ
る。
【図7】本発明の実施例7の床下地材の積層断面図であ
る。
【図8】本発明の実施例8の床下地材の積層断面図であ
る。
【図9】本発明の実施例9の床下地材の積層断面図であ
る。
【図10】(a)は、実施例1,5,6,7に用いた防
振突起部材2Hの底面図であり、(b)は、防振突起部
材2Hの断面図である。
【図11】実施例9で使用した防振突起部材2Iの概要
図である。(a)は、接地面側の底面図であり、(b)
は横断面図である。
【図12】防振板裏面の防振突起の割付図である。
【図13】床下地材の打撃点を示す図である。
【図14】受音室の受音点であるマイク位置を示す平面
図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 基板(第二の板状体) 2A、2B、2C、2D、2E、2F、2G、2H、2
I 防振突起部材 3 空間 4A、4B 基板(第一の板状体) 5、5A 制振層 6 床駆体(支持構造) 7A、7B、7C、7D、7E、7F、7G、7H、7
I 防振板 8A、8B、8C、8D、8E、8F、8G、8H、8
I 制振板 9 金網 10 トタン 11 不織布含浸発泡体(制振層) 12 外層ゴム 13 内層ゴム 14 中空部 15A、15B、15C、15D、15E、15F、1
5G 第一の板状体 17 成形体(粉砕品圧縮成型板) 18 高比重非加硫ブチルゴムシート(制振層) 19 ハニカム構造部材 20 断面コの字状棒(変形抑制部材) 21 常温発泡硬化反応物(制振層) 22 熱可塑性エラストマー層 23 常温反応硬化物 24 吸音材 25 ビス 26 角形パイプ 27 複合棒(変形抑制部材) 28 不織布含浸常温反応物(弾性体) 29 空気室 30 貫通穴 31 接地面凹部に粘弾性体を充填した防振ゴム 35 打撃点 36 受音点

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の支持構造上に敷設されるべき床
    下地材であって、この床下地材が、 剛性を有する第一の板状体および第一の板状体の少なく
    とも一方の面に設けられている粘弾性体からなる制振層
    を有する制振板と、 剛性を有する第二の板状体および第二の板状体の少なく
    とも一方の面に設けられている複数の弾性体製の防振突
    起部材を有し、前記複数の防振突起部材が互いに離れて
    いる防振板とを備えており、 前記制振板と前記防振板とが積層されていることを特徴
    とする、床下地材。
  2. 【請求項2】 前記第一の板状体と前記第二の板状体と
    の少なくとも一方が、剛性材料からなる基板と、前記基
    板に重量床衝撃が加わったときに前記基板の変形を抑制
    する変形抑制層とを備えており、この変形抑制層が、
    網、織布、不織布、金属箔、硬質高分子材料製フィルム
    または硬質高分子材料製シートからなることを特徴とす
    る、請求項1記載の床下地材。
  3. 【請求項3】 前記第一の板状体と前記第二の板状体と
    の少なくとも一方が、剛性材料からなる基板と、前記基
    板に重量床衝撃が加わったときに前記基板の振動を吸収
    する振動吸収層とを備えており、この振動吸収層が、ゴ
    ム、樹脂、繊維、紙、木材、無機質材および金属からな
    る群より選ばれた一種以上の材質からなる粉粒体に、バ
    インダーを結着して成形して得られた成形体であること
    を特徴とする、請求項1記載の床下地材。
  4. 【請求項4】 前記第一の板状体と前記第二の板状体と
    の少なくとも一方が、剛性材料からなる基板と、前記基
    板に重量床衝撃が加わったときに前記基板の振動を吸収
    する振動吸収層とを備えており、この振動吸収層が
    (a)−(f)のいずれかであることを特徴とする、請
    求項1記載の床下地材。 (a)ハニカム構造物と、このハニカム構造物の上面と
    下面とに設けられている板、フィルムまたはシートとか
    らなる振動吸収層 (b)ダンボール状物 (c)中空押出セメント板状物 (d)ダンボール状物中の中空部に、常温で液状であっ
    て、常温で硬化反応又は発泡硬化反応する物質の硬化物
    が充填されているダンボール状物。 (e)中空押出セメント板状物中の中空部に、常温で液
    状であって、常温で硬化反応又は発泡硬化反応する物質
    の硬化物が充填されている中空押出セメント板状物 (f)ハニカム構造物と、このハニカム構造物の上面と
    下面とに設けられている板、フィルムまたはシートとを
    備えており、前記ハニカム構造体中の中空部に、常温で
    液状であって、常温で硬化反応又は発泡硬化反応する物
    質の硬化物が充填されている振動吸収層
  5. 【請求項5】 前記制振層が、(g)−(l)から選ば
    れていることを特徴とする、請求項1−4のいずれか一
    つの請求項に記載の床下地材。 (g)非加硫ゴム (h)加硫ゴム (i)熱可塑性エラストマー (j)常温で液状であって、常温で硬化反応又は発泡硬
    化反応する物質の硬化物 (k)天然繊維、合成繊維、無機繊維および金属繊維か
    らなる群より選ばれた一種以上の繊維に、常温で液状で
    あって、常温で硬化反応又は発泡硬化反応する物質の硬
    化物が含浸されている繊維。 (l)シート状物であって、基材と硬化物層とを備えて
    おり、前記基材が樹脂のフィルムからなり、複数の空気
    室が互いに離れて設けられており、隣り合う空気室の間
    にそれぞれ空隙部が設けられており、前記硬化物層が、
    常温で液状であって、常温で硬化反応又は発泡硬化反応
    する物質の硬化物からなり、前記硬化物が前記空隙部に
    充填されている、シート状物
  6. 【請求項6】 前記第一の板状体と前記制振層との合計
    数が三層以上であることを特徴とする、請求項5記載の
    床下地材。
  7. 【請求項7】 前記防振突起部材が防振ゴムからなり、
    前記防振突起部材が前記支持構造または前記制振板上に
    設置されており、この際前記支持構造または前記制振板
    の面積に対する前記防振突起部材の加振時の接触面積の
    比が0.5%〜10%であり、前記防振突起部材の厚さ
    が3〜30mmであることを特徴とする、請求項1−6
    のいずれか一つの請求項に記載の床下地材。
  8. 【請求項8】 前記防振突起部材が、常温で液状であっ
    て、常温で硬化反応又は発泡硬化反応する物質の硬化物
    が含浸されている繊維状物であり、前記防振突起部材が
    前記支持構造または前記制振板上に設置されており、こ
    の際前記支持構造または前記制振板の面積に対する前記
    防振突起部材の加振時の接触面積の比が2〜40%であ
    り、前記防振突起部材の厚さが3〜30mであることを
    特徴とする、請求項1−6のいずれか一つの請求項に記
    載の床下地材。
  9. 【請求項9】 前記防振突起部材が前記支持構造または
    前記制振板に対して設置されており、この防振突起部材
    が、前記基板に重量床衝撃が加わったときに前記基板の
    変形を抑制する変形抑制部材を備えており、この変形抑
    制部材が、剛性材料からなる長尺状物からなり、この長
    尺状物の下側に、ゴム、発泡体または繊維状物からなる
    振動絶縁材が設けられていることを特徴とする、請求項
    1−6のいずれか一つの請求項に記載の床下地材。
  10. 【請求項10】 前記防振突起部材が、床衝撃の加圧方
    向及び/又は前記加圧方向に対し直角方向に向かって、
    互いに硬度の異なる弾性体、粘弾性体または発泡体によ
    って形成されていることを特徴とする、請求項1−9の
    いずれか一つの請求項に記載の床下地材。
  11. 【請求項11】 前記防振突起部材の周囲に吸音材が設
    けられていることを特徴とする、請求項1−10のいず
    れか一つの請求項に記載の床下地材。
  12. 【請求項12】 請求項1−11のいずれか一つの請求
    項に記載の床下地材と、この床下地材の上に敷設されて
    いる化粧板とを備えていることを特徴とする、床板。
  13. 【請求項13】 請求項12の記載の床板と、この床板
    を支持する支持構造とを備えていることを特徴とする、
    建築物の床構造。
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