JPH11293437A - ストリップの溶融めっき方法 - Google Patents

ストリップの溶融めっき方法

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JPH11293437A
JPH11293437A JP11628798A JP11628798A JPH11293437A JP H11293437 A JPH11293437 A JP H11293437A JP 11628798 A JP11628798 A JP 11628798A JP 11628798 A JP11628798 A JP 11628798A JP H11293437 A JPH11293437 A JP H11293437A
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JP
Japan
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molten metal
strip
snout
hot
plating
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Withdrawn
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JP11628798A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ishimatsu
宏之 石松
Seiji Sugiyama
誠司 杉山
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凝固金属中にAl−Si−Fe系の合金化物
を生成させることなく溶融めっきが可能なストリップの
溶融めっき方法を提供する。 【解決手段】 ストリップ12をスナウト13を介して
溶融金属14中に連続的に供給して行うストリップの溶
融めっき方法において、スナウト13から溶融金属14
中に斜め進入するストリップ12の少なくとも下側面側
の進入開始部分18に、不純物の少ない溶融メタル19
を注入して、溶融金属14の冷却に伴う析出物の発生を
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属の冷却に
伴う析出物の発生を防止するストリップの溶融めっき方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Alシート(Alめっき鋼板)製
造時に、溶融ポット内に生成する異物(ドロス)が鋼板
に付着して、めっき外観疵となり、めっき品位を低下す
ると共に異物付着部がプレス時の割れの原因や耐食性等
の性能の低下の原因になっている。特に、外観品質厳格
化に伴いこれまで慢性めっき疵であったドロス疵の解決
が急務となっており、このため、めっき浴中の異物除去
方法が検討されている。このような異物除去を考慮した
ストリップの溶融めっき方法として、実開昭63−46
459号公報には、溶融ポットに先端部が浸漬されたス
ナウト内に、ストリップの表裏直近全幅にわたりノズル
を介して溶融めっき液(又は溶融金属であり、組成は
2.5重量%以下のFe及び10重量%のSiが溶けた
Alめっき浴を構成する)を噴出させ、溶融めっき液面
付近のスナウト内壁近傍で、スナウト内のめっき浴表面
に浮遊する異物を開口部を介して吸引して濾過装置によ
り濾過し、濾過された溶融めっき液を循環して再び前記
ノズルを介して噴出する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のストリップの溶融めっき方法においては、未だ解決
すべき以下のような問題があった。溶融ポット内の溶融
金属中のFe濃度を測定した結果、Feは飽和濃度は1
〜3重量%で安定しているので、溶融金属が凝固する
と、Al−Si−Fe系の異物が生成し、異物がストリ
ップに付着するためにめっき外観が悪くなっていた。即
ちこの異物は、スナウトの浴温度より低い浴浸漬部によ
って溶融金属が凝固する場合や、浴温度より低いストリ
ップが浴に侵入した場合に生成されるもので、凝固金属
中にAl−Si−Fe系の合金化物が生成されるが、そ
の後凝固金属が再溶解する時にAl−Si−Fe系の異
物がストリップに付着するものである。溶融金属が凝固
するのを防止するために、ストリップを加熱して温度を
上げる方法も考えられるが、この場合には合金層が異常
に成長するので、不可能である。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、凝固金属中にAl−Si−Fe系の合金化物を
生成させることなく溶融めっきが可能なストリップの溶
融めっき方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のストリップの溶融めっき方法は、ストリップをス
ナウトを介して溶融金属中に連続的に供給して行うスト
リップの溶融めっき方法において、前記スナウトから前
記溶融金属中に斜め進入する前記ストリップの少なくと
も下側面側の進入開始部分に、不純物の少ない溶融メタ
ルを注入して、前記溶融金属の冷却に伴う析出物の発生
を防止する。請求項2記載のストリップの溶融めっき方
法は、焼鈍されたストリップをスナウトを介して溶融金
属中に浸漬して、Al−Siの溶融めっきを行うストリ
ップの溶融めっき方法において、前記スナウトから前記
溶融金属中に進入する前記ストリップの少なくとも下側
面側の進入開始部分に、Feが0.5重量%以下のAl
−Si−Fe系溶融メタルを注入して、前記溶融金属の
冷却に伴う析出物の発生を防止する。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係るストリップの溶融めっき方法を適用した溶融め
っき装置の構成図、図2はスナウト内の溶融金属中のF
e濃度に対する異物によるめっき不良発生率を、従来法
と比較したグラフである。
【0007】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係るストリップの溶融めっき方法を適用した溶融めっ
き装置10は、前処理炉の一例である焼鈍炉11で処理
されたストリップ12がスナウト13を介して浸漬され
る、溶融金属14が貯留された溶融ポット15と、溶融
ポット15内のポットロール16によって搬送方向を転
向された後、溶融ポット15を出た直後めっき目付量が
制御されるガスワイピングノズル17と、スナウト13
を通って溶融金属14中に斜め進入するストリップ12
の下側面側の進入開始部分18に、不純物の少ない溶融
メタル19を注入する溶融メタル注入手段20とを有し
て構成されている。なお、不純物の少ない溶融メタルと
は、状態図上、溶融金属14に浸漬するスナウト13先
端部の温度、又は溶融金属14への侵入直後のストリッ
プ12の温度において、析出物が発生しない組成を有す
る溶融メタルを意味している。また、通常操業時では、
溶融金属14と溶融メタル19の組成は略同一となって
いる。以下、これらについて詳しく説明する。
【0008】焼鈍炉11においてストリップ12は加熱
焼鈍、還元処理される。スナウト13は焼鈍炉11と溶
融ポット15とを外気に対して密封状態で連結してい
る。溶融ポット15内には通常、650℃のAl−10
%Si組成の溶融金属14(0.01重量%以下のFe
及び10重量%のSiが溶けたAlめっき浴を構成す
る)が貯留されており、下部には斜め進入するストリッ
プ12を垂直方向に転向するポットロール16が設けら
れている。ガスワイピングノズル17では、ストリップ
12の表裏面に不活性ガスを噴出してめっき目付量が調
整されている。
【0009】溶融メタル注入手段20は、低Fe%−A
l−Siインゴット21(実施の形態では、0.01%
Fe−10%Si−残Alの組成のインゴットを使用す
る)を図示しない溶解手段によって溶解した溶融メタル
19を貯留する溶解槽22と、溶解槽22内の底部に設
けたメタルポンプ23と、溶解槽22内の溶融メタル1
9をメタルポンプ23を介して溶融ポット15に浸漬さ
れたストリップ12の下側面側の進入開始部分18に噴
出させる新浴導入管24とを有している。溶解槽22内
の溶融メタル19の温度は、溶融ポット15内の溶融金
属14の温度(650℃)より高い670℃に設定され
るように制御されている。なお、図1中の符号25は溶
解槽22を床面26で支持する架台を表している。
【0010】次に、かかる溶融めっき装置10を用いた
本発明の一実施の形態に係るストリップの溶融めっき方
法について図を参照しながら説明する。厚さ0.8m
m、板幅1200mmのストリップ12を通板速度10
0m/分で焼鈍炉11にて加熱焼鈍、還元処理を行った
後、650℃の溶融ポット15内の溶融金属14(Al
−10%Si)にストリップ12の板温度630℃で浸
漬させ、その後溶融ポット15から引き上げてガスワイ
ピングノズル17によって目付量を片面40g/m2
制御しながらめっきを行う。この際、溶解槽22で低F
e%−Al−Siインゴット21を溶解、昇温して67
0℃の溶融メタル19とし、図に示すように、溶融メタ
ル19をメタルポンプ23を介して新浴導入管24の先
端からスナウト13内のストリップ12下側面側に導入
する。この時、溶融金属14中のFe%が0.5重量%
以下になるように溶融メタル19の供給を制御してい
る。
【0011】図2には、本発明法によるスナウト内の溶
融金属中のFe濃度に対する異物によるめっき不良発生
率を従来法と比較して示す。図に示すように、従来法に
おいては、スナウト内の溶融金属中のFe濃度が1.8
〜2.3重量%と高いため、めっき不良発生率が0.9
以上と高くなっているが、一方本発明法においては、F
e濃度が0.5重量%以下と低く抑えているので、めっ
き不良発生率は0.4以下と極めて低くなっていること
が判る。このように本実施の形態に係るストリップの溶
融めっき方法においては、Feを殆ど含まない溶融メタ
ル19(0.01%Fe−10%Si−残Al)をスナ
ウト13内に導入し、スナウト13内の溶融金属14
(Al−10%Si)中のFe%を0.5重量%以下に
なるように制御しているので、Al−Si−Fe系の異
物が生成することが抑制され、これによってめっき外観
が良好で、かつめっき不良発生率の低いストリップ12
の製造が可能となる。
【0012】前記実施の形態においては、スナウト13
を通って溶融金属14中に斜め進入するストリップ12
の下側面側に溶融メタル19を注入するようにしている
が、状況に応じて上側面側だけ又は下、上側面両側に溶
融メタル19を注入することもできる。また、溶融アル
ミニウム(Al)めっきについて説明したが、これに限
定されず、亜鉛(Zn)、錫(Sn)等にも適用でき
る。前処理炉として焼鈍炉を用いたが、これに限定され
ず、その他の処理炉に適用することもできる。低Fe%
−Al−Siインゴット21として、0.01%Fe−
10%Si−残Alの組成のものを用いたが、溶解槽2
2及び溶融ポット15の容量、溶解槽22での溶融メタ
ル19の加熱能力、ストリップ12の生産量等を考慮し
て、溶融ポット15のスナウト内の溶融金属中のFe濃
度が0.5重量%以下を維持可能であれば、これに限定
されない。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載のストリップの溶融めっき
方法においては、スナウトから溶融金属中に斜め進入す
るストリップの少なくとも下側面側の進入開始部分に、
不純物の少ない溶融メタルを注入して、溶融金属の冷却
に伴う析出物の発生を防止するので、ストリップへの析
出物の付着が抑制され、その結果めっき外観の良好なス
トリップが製造できる。請求項2記載のストリップの溶
融めっき方法においては、スナウトから溶融金属中に進
入する焼鈍されたストリップの少なくとも下側面側の進
入開始部分に、Feが0.5重量%以下のAl−Si−
Fe系溶融メタルを注入して、溶融金属の冷却に伴う析
出物の発生を防止するので、Al−Si−Fe系合金化
物の生成が抑制され、その結果めっき外観が良好で、不
良発生率の低いストリップの製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るストリップの溶融
めっき方法を適用した溶融めっき装置の構成図である。
【図2】スナウト内の溶融金属中のFe濃度に対する異
物によるめっき不良発生率を、従来法と比較したグラフ
である。
【符号の説明】 10 溶融めっき装置 11 焼鈍炉
(前処理炉) 12 ストリップ 13 スナウト 14 溶融金属 15 溶融ポッ
ト 16 ポットロール 17 ガスワイ
ピングノズル 18 進入開始部分 19 溶融メタ
ル 20 溶融メタル注入手段 21 低Fe%−Al−Siインゴット 22 溶解槽 23 メタルポ
ンプ 24 新浴導入管 25 架台 26 床面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリップをスナウトを介して溶融金属
    中に連続的に供給して行うストリップの溶融めっき方法
    において、 前記スナウトから前記溶融金属中に斜め進入する前記ス
    トリップの少なくとも下側面側の進入開始部分に、不純
    物の少ない溶融メタルを注入して、前記溶融金属の冷却
    に伴う析出物の発生を防止することを特徴とするストリ
    ップの溶融めっき方法。
  2. 【請求項2】 焼鈍されたストリップをスナウトを介し
    て溶融金属中に浸漬して、Al−Siの溶融めっきを行
    うストリップの溶融めっき方法において、 前記スナウトから前記溶融金属中に進入する前記ストリ
    ップの少なくとも下側面側の進入開始部分に、Feが
    0.5重量%以下のAl−Si−Fe系溶融メタルを注
    入して、前記溶融金属の冷却に伴う析出物の発生を防止
    することを特徴とするストリップの溶融めっき方法。
JP11628798A 1998-04-10 1998-04-10 ストリップの溶融めっき方法 Withdrawn JPH11293437A (ja)

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