JPH11293207A - 加熱消失性粘着シート - Google Patents

加熱消失性粘着シート

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JPH11293207A
JPH11293207A JP10108750A JP10875098A JPH11293207A JP H11293207 A JPH11293207 A JP H11293207A JP 10108750 A JP10108750 A JP 10108750A JP 10875098 A JP10875098 A JP 10875098A JP H11293207 A JPH11293207 A JP H11293207A
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pressure
adhesive sheet
adhesive layer
heat
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JP10108750A
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Koichi Nakamura
公一 中村
Hiroshi Yamamoto
浩史 山本
Naoki Matsuoka
直樹 松岡
Toshimitsu Okuno
敏光 奥野
Kazukuni Tamaki
和洲 田巻
Toshio Nagata
俊夫 永田
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Nitto Denko Corp
Sony Corp
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Nitto Denko Corp
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生目的の被着体に接着した粘着層やその支
持基材を除去する必要なく、従って粘着層等を接着した
まま被着体を溶融処理でき、しかもその際に粘着層成分
等の炭化などにより回収材料の品質を低下させず、処理
前の純度を高度に維持して再生できる粘着シートの開
発。 【解決手段】 700℃以下かつ30分間以下の加熱処
理による残渣が5重量%以下となる消失性を示す粘着層
を少なくとも有することを特徴とする加熱消失性粘着シ
ート。 【効果】 低温短時間の加熱処理で分解、ガス化するな
どして良好な消失性を示し、タールやカーボン等の残渣
を生じないか、その発生量が少なくて実質的に品質の低
下原因となる残渣を発生せず、粘着シートを接着したま
ま再生目的の被着体を加熱処理するか、溶融処理して粘
着シート成分を消失させうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、加熱による消失性に優れ
て、金属やガラス等の溶融再生用材料からなる物品の接
着などに好適な加熱消失性粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】地球環境の保全や資源の有効活用等の観
点から、例えばテレビ用やパソコン用等のブラウン管の
如く、金属やガラス等の溶融性材料からなる物品の廃棄
物よりかかる材料を溶融回収して再生し、再利用するこ
とが試みられている。ちなみに前記のブラウン管では、
それを形成するガラス材料やブラウン管防爆用の金属ベ
ルトなどを回収してその再利用が試みられている。
【0003】従来、前記ブラウン管の再生方法として
は、先ず真空ガラス管からなるブラウン管の爆縮防止を
目的に、ブラウン管のパネル部の外周に防爆テープの巻
回層を介して焼嵌めしたスチールベルト等からなる金属
バンドを切断し、それを可及的に防爆テープと共に除去
した後、ブラウン管上に残存する防爆テープの残骸を除
去してそれをパネル部とファンネル部に分解し、カレッ
ト状に破砕して溶融させることにより再生ガラスを回収
する方法が採られてきた。
【0004】しかしながら、前記の防爆処理された防爆
テープは、ガラス等のクロスにポリエステルフィルム等
をラミネートしてなる支持基材に粘着層を設けてブラウ
ン管に強力に巻回接着した上より金属バンドを焼嵌めし
たものであるため(特公昭63−24291号公報)、
回収対象のブラウン管では金属バンドが防爆テープの溶
融固化層を介してブラウン管に強固に固着した状態にあ
る。
【0005】そのため、先ず金属バンドの除去が困難で
その除去に多時間、多労力を要し、さらに金属バンドの
除去後においてもブラウン管には、金属バンドの焼嵌め
の祭にはみ出した防爆テープの溶融固化物が強固に付着
していて、機械的な削取り処理や研磨処理等を要してそ
の処理にも多時間、多労力を要する問題点があった。そ
の結果、ブラウン管のリサイクルが実質的に進行してい
ない現状である。
【0006】なお前記において、防爆テープの溶融固化
物の除去が不充分であると、ブラウン管をパネル部とフ
ァンネル部に分解して溶融処理した際に、防爆テープの
形成成分が炭化し、それが還元作用を示して得られるガ
ラス材料の品質が低下する。ブラウン管のパネル部を形
成する鉛ガラスには、特に高純度であることが要求され
るため、かかる不純物の混入による品質低下は、パネル
部形成用のガラス材料としての再生を不能にする。
【0007】
【発明の技術的課題】本発明は、再生目的の被着体に接
着した粘着層やその支持基材を除去する必要なく、従っ
て粘着層等を接着したまま被着体を溶融処理でき、しか
もその際に粘着層成分等の炭化などにより回収材料の品
質を低下させず、処理前の純度を高度に維持して再生す
ることができる粘着シートの開発を課題とする。
【0008】
【課題の解決手段】本発明は、700℃以下かつ30分
間以下の加熱処理による残渣が5重量%以下となる消失
性を示す粘着層を少なくとも有することを特徴とする加
熱消失性粘着シートを提供するものである。
【0009】
【発明の効果】本発明の加熱消失性粘着シートは、低温
短時間の加熱処理で分解、ガス化するなどして良好な消
失性を示し、タールやカーボン等の残渣を生じないか、
その発生量が少なくて実質的に品質の低下原因となる残
渣を発生しない。その結果、粘着シートを接着したまま
再生目的の被着体を加熱処理するか、溶融処理して粘着
シート成分を消失させ、目的とする材料の純度を高度に
維持した状態で回収して、再生することができる。従っ
て粘着シートの削取り等の除去作業の必要を回避でき、
目的とする材料の溶融回収作業を効率よく行うことがで
きる。
【0010】また本発明の加熱消失性粘着シートによれ
ば、前記の如く粘着シートを接着したまま被着体を処理
できるため、組立て等の製造ラインでミスが生じた場合
に、被着体を解体することなくサルベージ等の再生工程
に供することができる利点などもある。ちなみに上記し
たブラウン管の防爆処理工程で金属バンドの位置ズレ等
の接着ミスが生じた場合、従来では金属バンドを切断し
て除去したとしてもブラウン管に防爆テープの溶融固化
物が残存し、その除去は上記の如く困難で、ブラウン管
が傷付きやすい。ブラウン管が傷付くと応力集中で爆縮
するおそれが生じ、実用には供せない。
【0011】しかし本発明では、粘着シートを接着した
まま処理できるため、ブラウン管を傷付けやすい削取り
作業の必要を回避でき、容易にブラウン管をサルベージ
して再利用することができる。また接着ミスした金属ベ
ルトを焼嵌時に準じ加熱下に膨脹させてブラウン管より
脱離して、それをブラウン管と共に加熱処理し粘着シー
トを消失させる方式や、接着ミスの金属ベルトを付着さ
せたままブラウン管を加熱処理し粘着シートを消失させ
て金属ベルトとブラウン管を分離する方式などにより、
ブラウン管に加えて金属ベルトも回収し、容易にサルベ
ージして効率的に再利用することができる。
【0012】
【発明の実施形態】本発明の加熱消失性粘着シートは、
700℃以下かつ30分間以下の加熱処理による残渣が
5重量%以下となる消失性を示す粘着層を少なくとも有
するものからなる。従って本発明の加熱消失性粘着シー
トは、粘着層のみの単層体からなるシートや、粘着層を
支持基材の片面又は両面に有する複層体からなるシート
などの適宜なシート形態を有するものとして形成するこ
とができる。
【0013】粘着層は、700℃以下かつ30分間以下
の加熱処理による残渣が5重量%以下となる消失性を示
す適宜なポリマーをベースポリマーとする粘着性物質を
用いて形成することができる。低温短時間の消失性など
の点より好ましいベースポリマーは、熱分解温度が15
0〜600℃、就中200〜500℃、特に250〜4
00℃であり、かかる加熱温度による30分間以下、就
中3〜20分間、特に5〜15分間の加熱時間で、残渣
が5重量%以下、就中3重量%以下、特に2重量%以下
となる消失性を示すものである。
【0014】前記の加熱消失性を示すベースポリマーの
具体例としては、分子鎖中に−O−O−基を有するポリ
マー、ポリメチレンマロン酸ジメチルやポリメチレンマ
ロン酸ジエチルやポリメチレンマロン酸ジプロピルの如
きポリメチレンマロン酸ジエステル、ブチレン系ポリマ
ー、ニトロセルロース系ポリマー、α−メチルスチレン
系ポリマー、プロピレンカーボネート系ポリマー、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル系ポリマー、ヒドラジ
ド基含有モノマーとイソシアネート基含有モノマーの共
重合体などがあげられる。
【0015】なお前記の分子鎖中に−O−O−基を有す
るポリマーは、例えば(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル、側鎖にカルボン酸誘導基を有する(メタ)アクリ
ル酸誘導体、スチレン、スチレン誘導体の如きモノマー
を反応系に酸素ガスを供給しつつラジカル重合させて、
分子鎖中に1個又は2個以上の−O−O−基をランダム
に導入する方法などにより調製することができる。
【0016】またポリメチレンマロン酸ジエステルは、
例えばエトキシメチレンマロン酸ジエステルをメタノー
ルの如き溶媒中で二酸化白金等の触媒の存在下に水添処
理して溶媒を除去し、加熱下にエトキシ基を脱離させ
て、得られたメチレンマロン酸ジエステルを精製して大
気中等の水分を介し重合させる方法などにより調製する
ことができる。
【0017】さらにヒドラジド基含有モノマーとイソシ
アネート基含有モノマーの共重合体は、例えばアジピン
酸ジヒドラジドやイソフタル酸ジヒドラジド、セバシン
酸ジヒドラジドやドデカン二酸ジヒドラジド、1,3−
ビス(ヒドラジノカルボエチル)−5−イソプロピルヒ
ダントインやエイコサン二酸ジヒドラジド、7,11−
オクタデカジエン−1,18−ジカルボヒドラジドの如
きジヒドラジド類と、ヘキサメチレンジイソシアネート
やトリレンジイソシアネート、メチレン−ビス(4−フ
ェニルイソシアネート)やキシリレンジイソシアネー
ト、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチ
ルシクロヘキシルイソシアネートの如きジイソシアネー
ト類を重付加重合させる方法などにより調製することが
できる。
【0018】粘着層を形成するための粘着性物質は、前
記のポリマーに必要に応じジブチルフタレートやジオク
チルフタレートの如き可塑剤、キシレンオイルやテルペ
ンオイル、パラフィンやワックスの如き軟化剤などを配
合して常温での剪断弾性率が105〜106dyne/cm2
度となるように調製することにより得ることができる。
また常温での剪断弾性率が108dyne/cm2以上で100
℃での剪断弾性率が105〜106dyne/cm2程度となる
ように調製した場合には、熱賦活性の粘着層、すなわち
加熱により粘着性を発現する粘着層を得ることができ
る。
【0019】前記の剪断弾性率を達成する点よりポリマ
ーの好ましい重量平均分子量は、500万以下、就中1
0万〜400万、特に20万〜300万である。粘着層
のベースポリマーには、1種又は2種以上のポリマーを
併用してよい。加熱消失性などの点より粘着層のベース
ポリマーに特に好ましく用いうるポリマーは、ポリイソ
ブチレン等のブテン系ポリマー、メタクリル酸ブチルや
メタクリル酸オクチルやメタクリル酸ラウリル等のガラ
ス転移温度が30℃以下、就中−20℃のメタクリル酸
エステルを主成分とするメタクリル酸系ポリマーであ
る。
【0020】粘着層の形成は、例えばベースポリマー等
の配合成分を必要に応じトルエンや酢酸エチル等の溶媒
を介し混合して、その混合液をドクターブレード法等の
適宜な方式で支持基材上に展開する方式、配合成分をカ
レンダーや押出し機等を介してフィルム状に成形する方
式などの適宜な方式で成膜することにより行うことがで
きる。
【0021】なお粘着層の形成に際しては、熱分解の促
進等を目的に解重合性ポリマーに対して例えば硫酸鉄や
亜硝酸ナトリウム、重金属イオンやハイドロキノン、リ
ノレイン酸やアスコルビン酸、システイン等の熱分解促
進剤、またヒドラジド基含有モノマー・イソシアネート
基含有モノマー共重合体等のランダム分解性ポリマーに
対して一般式:H2NCON=NCONH2で表されるア
ゾジカルボンアミドなどの熱分解促進剤を配合すること
もできる。
【0022】前記において、粘着層の単層シートからな
る加熱消失性粘着シートは、前記のカレンダー式等によ
る成膜方式に加えて、前記の展開方式においてもその支
持基材に、シリコーン系ポリマー等からなる剥離コート
を設けたセパレータを用いて分離可能とすることで得る
ことができる。粘着層の厚さは、使用目的に応じて1mm
以上とすることもできるが、一般には1〜500μm、
就中5〜300μm、特に10〜150μmとされる。
【0023】一方、支持基材に粘着層を付設した複層シ
ートからなる加熱消失性粘着シートとする場合、粘着層
は支持基材の片面又は両面に設けることができる。また
その支持基材には、700℃以下かつ30分間以下の加
熱処理による残渣が5重量%以下となる消失性を示すも
の、あるいはかかる特性を示さないものなどの適宜なも
のを用いうる。
【0024】前者の場合には、支持基材がそれに設けた
粘着層と同様の加熱消失性を示すことより、支持基材を
含む全体が加熱により消失する粘着シートが得られる。
低温短時間の消失性などの点より好ましい支持基材は、
熱分解温度が150〜600℃、就中200〜500
℃、特に250〜400℃であり、かかる加熱温度によ
る30分間以下、就中3〜20分間、特に5〜15分間
の加熱時間で、残渣が5重量%以下、就中3重量%以
下、特に2重量%以下となる消失性を示すものである。
【0025】前記の加熱消失性を示す支持基材は、上記
した粘着層のベースポリマーとして例示したポリマー
に、必要に応じ可塑剤や軟化剤などを配合して常温での
剪断弾性率が108dyne/cm2以上となるように調製した
ものを適宜な方式で成膜処理することにより得ることが
できる。前記の剪断弾性率を達成する点よりポリマーの
好ましい重量平均分子量は、200万以上、就中500
万以上、特に800万以上である。加熱消失性を示す支
持基材には、必要に応じ熱分解促進剤を配合することが
できる。
【0026】一方、支持基材の加熱消失を目的としない
場合には、例えばポリエステルやポリイミド、(芳香
族)ポリアミドやポリスルホン、ポリエーテルスルホン
やポリアミドイミドの如き樹脂類、フッ素ゴムやシリコ
ーンゴムの如きゴム系ポリマー類等からなるフィルムや
シート、アクリル繊維等の焼成炭化繊維(炭化繊維ない
しカーボン繊維)や石英ないしその他のガラス繊維、溶
融シリカ繊維やセラミック繊維、アラミド繊維やセルロ
ース繊維等からなる織布や不織布などの、耐熱性や強靱
性等の適宜な特性を有するものを支持基材に用いること
ができる。
【0027】加熱消失しない支持基材を用いた粘着シー
トは、被着体を溶融処理する前にその支持基材が剥離除
去される。その場合、支持基材と共に粘着層も除去され
ると考えられるが、本発明にては粘着層が加熱消失性で
あることより、支持基材と一体的な粘着層の除去は目的
とせず、被着体上に粘着層が残存することは何の支障も
ない。かかる被着体上に残存した粘着層は、被着体と共
に溶融処理に供することで加熱消失させることができ
る。なお支持基材の厚さは、使用目的に応じて5mm以上
とすることもできるが、一般には10μm〜1mm、就中
20〜800μm、特に30〜500μmとされる。
【0028】本発明の加熱消失性粘着シートは、例えば
ガラスや金属等の如く溶融による再生が可能な材料から
なる物品のリサイクルを目的とする場合などのように、
再利用を目的とする物品の接着処理などに好ましく用い
ることができる。なお上記したブラウン管の防爆処理で
は、通例450〜550℃に金属ベルトを加熱して焼嵌
めされるが、加熱時間が短時間であるため粘着シートが
加熱消失することはない。
【0029】
【実施例】実施例1 重量平均分子量600万のポリメタクリル酸ブチル10
0部(重量部、以下同じ)とジオクチルフタレート10
部を含むトルエン溶液をライナー(セパレータ)上に塗
工し、オーブン内で乾燥させて得た、常温での剪断弾性
率3×1010dyne/cm2、厚さ75μmのフィルム上に、
常温での剪断弾性率4×105dyne/cm2、厚さ25μm
のポリブテン系粘着層を付設して加熱消失性粘着シート
を得た。なお前記のポリブテン系粘着層は、重量平均分
子量110万のポリイソブチレンをトルエンに溶解させ
てそれをライナー上に塗工し、オーブン内で乾燥させた
ものを移着したものである。
【0030】実施例2 重量平均分子量800万のポリメチレンマロン酸ジエチ
ル100部とジブチルフタレート20部を含むトルエン
溶液を用いて実施例1に準じ常温での剪断弾性率が6×
1010dyne/cm2のフィルムを得、その上に常温での剪
断弾性率が2×105dyne/cm2のポリメタクリル酸ラウ
リル系粘着層を付設して加熱消失性粘着シートを得た。
なお前記の粘着層は、メタクリル酸ラウリル98部とア
クリル酸2部からなる共重合体(重量平均分子量90
万)を用いて実施例1に準じ形成したものである。
【0031】実施例3 重量平均分子量1000万のポリα−メチレンスチレン
100部とジオクチルフタレート15部を含むトルエン
溶液を用いて実施例1に準じ常温での剪断弾性率が2×
1011dyne/cm2のフィルムを得、その上に常温での剪
断弾性率が8×105dyne/cm2のポリメタクリル酸ラウ
リル系粘着層を付設して加熱消失性粘着シートを得た。
なお前記の粘着層は、メタクリル酸ラウリル80部とメ
タクリル酸メチル20部からなる共重合体(重量平均分
子量120万)を用いて実施例1に準じ形成したもので
ある。
【0032】比較例1 重量平均分子量1000万のポリエステルからなる厚さ
75μmのフィルムに、天然ゴム100部とロジン系粘
着付与樹脂100部を配合してなる厚さ25μmのゴム
系粘着層を設けて、粘着シートを得た。
【0033】比較例2 アクリル酸ブチル95部とアクリル酸5部の共重合体
(重量平均分子量100万)100部にロジン系粘着付
与樹脂20部を配合したトルエン溶液をライナー上に塗
工し、オーブン内で乾燥させて、厚さ50μmのアクリ
ル系粘着層を設けて基材レスタイプの粘着シートを得
た。
【0034】評価試験 実施例、比較例で得た粘着シートより1gの試料を採取
し、それをアルミニウム製のシャーレに入れて400℃
で15分間加熱後、残渣の発生量を測定し、その初期重
量に対する残存率を調べた。なお比較例2では、粘着層
のみを試料とした。
【0035】前記の結果を次表に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 直樹 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 奥野 敏光 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 田巻 和洲 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 永田 俊夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 700℃以下かつ30分間以下の加熱処
    理による残渣が5重量%以下となる消失性を示す粘着層
    を少なくとも有することを特徴とする加熱消失性粘着シ
    ート。
  2. 【請求項2】 請求項1において、粘着層がポリブテン
    又はポリメタクリル酸ラウリルを主成分とするものであ
    る加熱消失性粘着シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、粘着層が、7
    00℃以下かつ30分間以下の加熱処理による残渣が5
    重量%以下となる消失性を示す支持基材の片面又は両面
    に付設されてなる加熱消失性粘着シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、400℃以下か
    つ15分間以下の加熱処理で残渣5重量%以下の消失性
    を示す加熱消失性粘着シート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4において、溶融再生用の材
    料からなる物品に接着するためのものである加熱消失性
    粘着シート。
JP10108750A 1998-04-03 1998-04-03 加熱消失性粘着シート Pending JPH11293207A (ja)

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