JPH112929A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH112929A
JPH112929A JP15513597A JP15513597A JPH112929A JP H112929 A JPH112929 A JP H112929A JP 15513597 A JP15513597 A JP 15513597A JP 15513597 A JP15513597 A JP 15513597A JP H112929 A JPH112929 A JP H112929A
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JP15513597A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Takemoto
和広 竹本
Tatsuya Sasazawa
龍也 笹沢
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調の再現性に富んだ画像記録装置を提供す
ることにある。 【解決手段】 医療用診断装置200A,200Bから
の診断画像データを入力し、1枚の画像記録シートに単
数又は複数の画像を記録する画像記録装置で、第1の現
像剤で第1画像を顕像化する現像器14と、第1画像に
重畳して第1の現像剤と略同一の色相、略同一の彩度か
つ異なる明度を有する第2現像剤で第2画像を顕像化す
る現像器14A,14Bを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像記録装置に関する。特に、像担持体上に1画素毎の微
小点の面積を変化させ、該微小点の面積に応じた静電潜
像を形成し、当該静電潜像を現像剤で顕像化する電子写
真法を採用した画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル電子写真プリンタは、入力され
るデジタル画像の最小構成単位である1画素毎に微小点
画像を形成することにより画像形成を行う。そして、該
微小点の面積に応じた静電潜像を形成し、当該静電潜像
に現像剤であるトナー粒子を付着させることにより、該
微小点の面積を変化させて多階調画像を形成している。
すなわち、静電潜像に付着するトナー粒子は微小点の面
積に応じた量となることから、デジタル電子写真プリン
タは単位面積あたりのトナー付着量に応じた階調記録を
行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た微小点の面積に応じてトナーの付着量を変化させた場
合、トナー付着量が一定量を越えると、トナー像の光学
濃度が増加しない場合があった。これはトナー画像のし
っとり感、ソフト感及び文字再現性を良好にする目的で
高い光学濃度を得るためにトナー粒子中に大量の色剤を
含有してあるため、トナー付着量が少ない場合であって
もトナー粒子の含有する色剤による下地の遮蔽率がすぐ
に飽和してしまい、得られるトナー画像の画像濃度が飽
和してしまうからであると考えられる。
【0004】一方、電子写真法を用いた記録装置の利用
目的は拡大しており、例えば医用X線写真の診断用に用
いられる場合、より高い階調再現性が要求されている。
しかしながら、従来の単位面積あたりのトナー付着量で
階調再現するだけでは、トナー粒子1個単位以下での階
調制御は実質的に不可能であった。
【0005】本発明の目的は、上記技術的課題に鑑み、
階調の再現性に富んだ画像記録装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は低い光学濃度
を有するトナーを現像剤に用いることで達成され、具体
的には以下の構成によって達成される。
【0007】(1)少なくとも画像記録シートに第1の
現像剤で第1画像を形成する第1画像形成手段、前記第
1画像に重畳して前記第1の現像剤とほぼ同一の色相、
ほぼ同一の彩度かつ異なる明度を有する第2の現像剤で
第2画像を形成する第2画像形成手段とを有することを
特徴とする画像記録装置。
【0008】(2)前記画像記録装置はさらに、少なく
とも1つの像担持体上に形成された前記第1画像および
前記第2画像を前記画像記録シートに一括して転写する
転写手段を有することを特徴とする(1)の画像記録装
置。
【0009】(3)前記第1現像剤および第2現像剤は
少なくとも光透過性のバインダと色剤から構成されてお
り、前記第1の現像剤における色剤/バインダ比と第2
の現像剤の色剤/バインダ比を異なるものとしたことを
特徴とする(1)の画像記録装置。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態におけ
る画像記録システムの概略構成を示す図である。
【0011】本実施の形態における画像記録システム
は、図1に示すように画像記録装置100に超音波断層
写真(CT)、核磁気断層写真(MRI)等患者の患部
の断層写真等を撮影する医療用診断装置200A,20
0Bをインターフェイスを介して入力手段152に接続
してある。
【0012】制御手段151、入力手段152、記憶手
段153及び再生手段154が画像記録装置100の制
御装置150を構成している。医療用診断装置200
A,200Bで撮影した画像情報を画像データ入力手段
152に取り入れ、その情報を画像データとして記憶手
段153に記憶させると共に制御手段151からの指令
によりその情報を再生手段154を介して印刷データと
して画像記録装置100に送る。
【0013】像担持体10周縁に帯電器12、書き込み
装置13、第1現像剤を装填した現像器14A、第2現
像剤を装填した現像器14B、第3現像剤を装填した現
像器14C、転写ローラ18、分離ブラシ19、クリー
ニング装置22が設けられてある。
【0014】書き込み装置13には、変調回路(図示せ
ず)と、LD駆動回路(図示せず)を、書き込み装置1
3による書き込みを同期させるために画像記録装置10
0にはインデックスセンサ(図示せず)及びインデック
ス検出回路(図示せず)、ポリゴンドライバ(図示せ
ず)をそれぞれ設けてある。
【0015】変調回路は、参照波と印刷データをD/A
変換したアナログ記録信号とを比較し多値化するもので
ある。このようにして得られる変調信号はLD駆動回路
の駆動信号となる。LD駆動回路は、変調信号で半導体
レーザ(図示せず)を発振させるものであり、半導体レ
ーザからのビーム光量に相当する信号がフィードバック
され、その光量が一定となるように駆動するものであ
り、半導体レーザに導通する電流を変更することができ
るようになっている。これにより、潜像電位を調整する
ことができる。書き込みを同期させるには、偏向光学系
からのビームを反射するミラーを介してインデックスセ
ンサ(図示せず)に入射する。インデックスセンサはビ
ームに感応して電流を出力し、当該電流はインデックス
検出回路で電流/電圧変換してインデックス信号として
出力する。このインデックス信号により所定速度で回転
するポリゴンミラー(図示せず)の面位置を検知し、主
走査方向の周期によって、ラスタ走査方式で変調信号に
よる光走査を行う。
【0016】現像器14A、14B、14Cではそれぞ
れ、例えば平均粒径約8.5μmのポリエステル系材料
からなるトナーと平均粒径30μmのフェライト系コー
ティングキャリアとでトナー濃度7〜9%に制御した現
像剤を、撹拌スクリュウを回転することにより撹拌して
所定の帯電量(Q/M)に設定した後、マグネットロー
ラの外側にあって所定の回転数で像担持体10に対して
正回転する現像スリーブ141の外周に層厚規制部材に
よって層規制された磁気ブラシを形成し、現像スリーブ
141には1.7kV,8KHz交流バイアスと−65
0Vの直流バイアスが印加されて、像担持体10に対向
した現像領域の潜像をトナー像に顕像化する。
【0017】以上が本実施の形態における画像記録シス
テムの概略構成である。以下、画像記録装置100の画
像形成プロセスの概略を説明することにより、本実施の
形態の画像記録装置の構成の説明とする。
【0018】像担持体10は、接地して図1中時計方向
に駆動回転される。スコロトロン帯電器12は像担持体
10の周面に対しVHの電位を与える一様な電位VGに保
持されたグリッドと、コロナ放電ワイヤによるコロナ放
電によってイオンを付与する。この帯電器12による帯
電に先だって、前プリントまでの像担持体10の感光体
の履歴をなくすために発光ダイオード等を用いたPCL
による露光を行って像担持体10の周面を除電する。
【0019】像担持体10面への一様帯電後、書き込み
装置13により第1画像の印刷データに基づいた像露光
が行われる。書き込み装置13は、半導体レーザを発光
し回転するポリゴンミラー、fθレンズ等を経て反射ミ
ラーにより光路を曲げられ走査するもので、像担持体1
0の回転(副走査)によって潜像が形成される。なお、
画像部に対して露光を行ない、画像部の方が低電位とな
るような反転潜像を形成する。
【0020】先ず第1現像剤による現像がマグネットを
内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ141に
よって行われる。層形成手段によって現像スリーブ14
1上に層厚が規制された現像剤は現像域へと搬送され
る。
【0021】現像域における現像スリーブ141と像担
持体10との間隙は現像スリーブ141上に保持される
現像剤の層厚よりも大きい0.2〜1.0mmとして、
この間に交流バイアスVACと直流バイアスVDCが重畳し
て印加される。トナーの帯電量は直流バイアスVDCと同
極性であるため、交流バイアスVACによってキャリアか
ら離脱するきっかけを与えられたトナーは直流バイアス
DCより電位の高い静電潜像VHの部分には付着せず、
直流バイアスVDCより電位の低い静電潜像VL部分に付
着し顕像化(反転現像)が行われる。
【0022】第1現像剤による顕像化が終った後第2現
像剤による画像形成行程にはいり、再び帯電器12によ
る一様帯電が行われ、第2画像の印刷データに基づいた
潜像形成が書き込み装置13によって行われる。このと
き第1画像の画像形成行程で行われたPCLによる除電
は、第1画像の画像部に付着したトナーがまわりの電位
の急激な低下により飛び散るため行わない。
【0023】再び像担持体10周面の全面に亘ってVH
の電位となった感光体のうち、第1画像の画像のない部
分に対しては第1画像の顕像化と同様の潜像がつくられ
現像が行われるが、第1画像の画像がある部分に対し再
び現像を行う部分では、付着した第1画像のトナーによ
り遮光とトナー自身のもつ電荷によってVM′の潜像が
形成され、VDCとVM′の電位差に応じた現像が行われ
る。この第1画像と第2画像の画像の重なりの部分では
第1画像の現像をVLの潜像をつくって行うと、第1画
像と第2画像とのバランスが崩れるため、第1画像の露
光量を減らしてVH>VM′>VLとなる中間電位、VM
の潜像電位で現像を行うこともある。
【0024】第3画像以降についても第2画像と同様の
画像形成行程が行われ、像担持体10周面上には重ね合
わせて複数の顕像が形成される。
【0025】転写域においては転写のタイミングに同期
して像担持体10の周面に転写ローラ18が圧接され、
給送された画像記録シートを挟着して多色像が一括して
転写される。
【0026】次いで画像記録シートはほぼ同時に圧接状
態とされた分離ブラシ19によって除電され像担持体1
0の周面から分離して定着装置(図示せず)に搬送さ
れ、熱ローラと圧着ローラの加熱、加圧によってトナー
を溶着したのち排紙ローラを介して装置外部に排出され
る。転写ローラ18および分離ブラシ19は画像記録シ
ートの通過後像担持体10の周面より退避離間して次な
るトナー像の形成に備える。
【0027】一方画像記録シートを分離した像担持体1
0は、クリーニング装置22のブレードの圧接により残
留トナーを除去・清掃し、再びPCLによる除電と帯電
器12による帯電を受けて次なる画像形成のプロセスに
入る。なお、ブレードは感光体面のクリーニング後直ち
に移動して像担持体10の周面より退避する。以上が本
実施の形態の画像記録装置における画像形成プロセスで
ある。
【0028】本実施の形態に用いられる画像記録シート
は、シート様であって電子写真方式で画像形成可能なも
のならば何でもよいが、好ましくは上質紙、中質紙、透
明樹脂フィルム、顔料を混練した樹脂フィルムが用いら
れ、通常は上質紙、透明ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、白色ポリエチレンテレフタレートフィルムが用
いられる。
【0029】本実施の形態における現像剤は、例えば色
剤顔料と熱ローラ定着において熔融トナーに好適な離型
性を付与するための成分である離型剤とバインダ成分で
あるポリエステル樹脂と、その他必要に応じて用いられ
る成分と混合し、溶液混練し、冷却し、粉砕し、分級し
て現像剤が得られる。本実施の形態の現像剤は以上のよ
うにして得られた現像剤の粉末に疎水性シリカ微粒子、
酸化チタン微粒子等の無機微粒子を外部から添加混合し
て構成してもよい。
【0030】ほぼ同一の色相、ほぼ同一の彩度かつ異な
る明度を有する現像剤を得るためには、例えばバインダ
と色剤の混合比を異なったものとすることにより得られ
る。一般にバインダには光透過性のものを用いるので、
色剤の含有量を減じることによりほぼ同一の色相、ほぼ
同一の彩度でありながら明度の高い現像剤を得ることが
可能である。
【0031】また、バインダと色剤の混合比を異なった
ものとするに加え、他の色剤を加えることも可能であ
る。例えば、明度の高い現像剤を得るために白色顔料で
ある酸化チタンを加えることが可能である。バインダと
色剤の混合比を変更することにより、色相、彩度が大き
く変わってしまう場合には、ほぼ同一の色相、ほぼ同一
の彩度を維持するために適宜任意の色相、彩度を有する
色剤を加えてもよい。現像剤の色相、彩度および明度は
120μ厚の透明ポリエチレンテレフタレート膜(PE
T)上に0.7mg/cm2相当の現像剤を均一に付着
させ、コニカ社製カラーレーザプリンタKL2010の
定着装置を用いて得られたベタ画像をマクベスColo
r−Eye 7000を用いて彩度、明度、色相をLc
*h色度座標系で求めた。
【0032】ほぼ同一の色相、ほぼ同一の彩度とは第1
の現像剤の彩度をa(%)、第2の現像剤の彩度をb
(%)、第1の現像剤と第2の現像剤との色相差をθと
すると、 (a2+b2−2×a×bcosθ)-1/2≦10 より好ましくは (a2+b2−2×a×bcosθ)-1/2≦8 の関係を満たす場合のことを言う。
【0033】本実施の形態において、3種類以上の現像
剤を使用する場合であっても、任意の2種類の現像剤す
べてが上記条件を満たすものである。
【0034】 〈現像剤の製造〉 第1現像剤 第2現像剤 スミカコートシアニンブルーRFN 0.2部 1部 (住友化学工業社製) ビスコール660P(三洋化成工業社製) 4部 4部 オキシエフトエ酸系金属錯体 2部 2部 ポリエステル樹脂A 100部 100部 以上の材料をヘンシェルミキサーにより予備混合した
後、微粉砕し、平均粒径15μmの粉末を得た。この粉
末に疎水性シリカ微粒子を0.2重量%、酸化チタン微
粒子を0.4重量%となる割合で添加混合して、軟化点
が138℃のトナーT1及びT2を得た。
【0035】 第3現像剤 ヘリオゲンブルーD7080 2部 (BASF社製) 離型剤 カルナウバワックス(野田ワックス社製) 3部 オキシエフトエ酸系金属錯体 1部 ポリエステル樹脂A 100部 以上の材料をヘンシェルミキサーにより予備混合した
後、微粉砕し、平均粒径15μmの粉末を得た。この粉
末に疎水性シリカ微粒子を0.2重量%、酸化チタン微
粒子を0.4重量%となる割合で添加混合して、軟化点
が139℃のトナーT3を得た。
【0036】以上の実施例で得られた各トナーと、キャ
リアとをそれぞれトナー濃度が7重量%となる割合で混
合して各二成分現像剤を調整した。なお、使用したキャ
リアは球形状のフェライト粒子の表面にスチレン−メチ
ルメタクリレート樹脂からなる厚さ1μmの樹脂コーテ
ィング層を設けてなる重量平均粒径が45μmのコーテ
ィングキャリアである。
【0037】(トナーの色度測定)画像記録シート上に
0.7mg/cm2相当のトナーを均一に付着させ、コ
ニカ社製カラーレーザプリンタKL−2010の定着装
置を用いて得られたベタ画像をマクベス Color−
Eye 7000を用いて彩度、色相、明度を測定し、
これをトナーの色度とした。各トナーの色度をLc*h
色度座標系で表1の通りとなった。
【0038】
【表1】
【0039】次に本実施の形態における画像記録システ
ムのうち画像記録装置100の制御動作を主として図2
〜図4を参照して説明する。
【0040】図2は画像特性からグラデーション処理と
文字再現を優先するシャープ処理との選択処理を示すフ
ローチャートである。
【0041】医療用診断装置200A,200Bからの
画像データが入力手段152を介して画像記録装置10
0に入力され、かつ、画像記録装置100に書き込み指
令がなされると、制御手段151は、図2に示すように
画像データの画像特性からグラデーション処理とシャー
プ処理のいずれを実行するか判断する(S1)。本実施
の形態において画像は1画素毎にデータ0〜1023の
1024階調(10ビット)の階調レベルを有してい
る。
【0042】S1では、例えば画像データの有する階調
レベルのヒストグラムを集計し、階調レベルの標準偏差
が20%以上ならばグラデーション処理を実行し(S
2)、階調レベルの標準偏差20%未満ならばシャープ
処理を実行する(S3)。S1において、画像データの
有する階調レベルのヒストグラム集計は、画像形成する
画像全体を対象に行ってよいし、画像の一部から抽出し
てもよく、好ましくは画像全体を複数のブロックに分割
し、分割されたブロック毎に画像データの有する階調レ
ベルのヒストグラムを集計し、分割されたブロック毎に
シャープ処理とグラデーション処理の判断を行う。
【0043】図3はグラデーション処理でのプロセス選
択を示すフローチャートである。
【0044】制御手段151は、図2に示すS2でグラ
デーション処理を起動すれば、画像情報の階調レベルが
0〜255の範囲にあるか否かを判断する(S21)。
【0045】制御手段151は、S21で階調レベルが
0〜255の範囲内にあると判断すれば、G−LOWプ
ロセスを起動する(S22)。
【0046】制御手段151は、S21で階調レベルが
0〜255の範囲内にないと判断すれば、画像情報の階
調レベルが256〜511の範囲にあるか否かを判断す
る(S23)。
【0047】制御手段151は、S23で階調レベルが
256〜511の範囲内にあると判断すれば、G−MI
Dプロセスを起動する(S24)。
【0048】制御手段151は、S23で階調レベルが
256〜511の範囲内にないと判断すれば、G−MA
Xプロセスを起動する(S25)。
【0049】図4はシャープ処理でのプロセス選択を示
すフローチャートである。
【0050】制御手段151は、図2に示すS3でシャ
ープ処理を起動すれば、画像情報の階調レベルが0〜2
55の範囲にあるか否かを判断する(S31)。
【0051】制御手段151は、S31で階調レベルが
0〜255の範囲内にあると判断すれば、S−LOWプ
ロセスを起動する(S32)。
【0052】制御手段151は、S21で階調レベルが
0〜255の範囲内にないと判断すれば、S−MAXプ
ロセスを起動する(S33)。
【0053】グラデーション処理においては画像データ
の階調レベルに応じて3種類のプロセスに切り換えてい
るのに対して、シャープ処理においては画像データの階
調レベルに応じて2種類のプロセスにしか切り換えてい
ないのは、文字や線画が主となると推定されるシャープ
処理される画像においては、階調再現性よりもむしろ画
像部と非画像部のコントラストがシャープであることが
要求されているからである。
【0054】本実施の形態における画像記録装置のデー
タ変換処理の一例について図5〜図10を参照して説明
する。
【0055】図5はG−LOWプロセスにおける画像デ
ータから印刷データへのデータ変換処理を示すルックア
ップテーブルの概念図であり、横軸が画像データの階調
レベル、縦軸が印刷データの階調レベルすなわち書き込
み装置13が走査露光するパルス幅(階調レベル)に該
当する。画像データの階調レベル0〜255の範囲にお
いては、画像データの階調レベルに対して、第1画像の
印刷データは図5(a)の如く、第2画像の印刷データ
は図5(b)の如く、第3画像の印刷データ図5(c)
の如き階調レベルに変換されている。
【0056】第1画像の階調レベルは、画像データの階
調レベル0〜90の範囲で、画像データの階調レベルの
増加に対応して、0〜223に増加する。一方、第2画
像、第3画像の階調レベルは0のままである。
【0057】画像データの階調レベル91〜155の範
囲において、第1画像の階調レベルは画像データの階調
レベルの増加に対応して、3〜223に増加する。第2
画像の階調レベルは3を維持し、第3画像の階調レベル
は0である。
【0058】図10は本実施の形態のドット形成を示す
模式図である。
【0059】画像データの階調レベル90の時と同様の
理由により、画像データの階調レベル155において、
第2画像の階調レベルが7になる一方、第1画像の階調
レベルは7に減少する。これは、画像データの階調レベ
ル91〜155の範囲において、第2画像の階調レベル
7に対応するドット径を上回るドット径を有する第1画
像を形成することにより、第1画像と第2画像の重畳さ
れた画像による階調再現を実現するためである。すなわ
ち、図10に示した如く第2画像のドット(A)周縁に
第1画像のドットの一部(B)がはみ出してた形状のド
ット形成を行い、このはみ出したB部の面積を変えるこ
とにより階調再現を行うものである。
【0060】なお、第3画像の階調レベルはG−LOW
プロセスにおいては、0のままである。これはG−LO
Wプロセスで再現する画像濃度は第3画像では高すぎる
ため、階調再現に寄与できないからである。
【0061】以下、同様に画像データの階調レベル15
6〜210、211〜255の範囲で第1画像の階調レ
ベルは223まで増加しては第2画像の階調レベルにま
で減少するというデータ変換処理のパターンを繰り返
し、第2画像の階調レベルは、画像データの階調レベル
210において11に、255において15に増加す
る。
【0062】図6はG−MIDプロセスにおける画像デ
ータから印刷データへのデータ変換処理を示すルックア
ップテーブルの概念図であり、横軸が画像データの階調
レベル、縦軸が印刷データの階調レベルすなわち書き込
み装置13が走査露光するパルス幅(階調レベル)に該
当する。画像データの階調レベル256〜511の範囲
においては、画像データの階調レベルに対して、第1画
像の印刷データは図6(a)の如く、第2画像の印刷デ
ータは図6(b)の如く、第3画像の印刷データ図6
(c)の如き階調レベルに変換されている。
【0063】第2画像の階調レベルは、画像データの階
調レベル256〜319の範囲で、画像データの階調レ
ベルの増加に対応して、15〜255に増加する。一
方、第1画像、第3画像の階調レベルは0のままであ
る。第1画像の階調レベルはG−MIDプロセスにおい
ては、0のままである。これはG−MIDプロセスで再
現する画像濃度は第1画像では低すぎるため、階調再現
に寄与できないからである。
【0064】画像データの階調レベル319において、
第3画像の階調レベルが15になる一方、第2画像の階
調レベルは15に減少する。これは、図5において、説
明したのと同様に、高い画像濃度を有する第3画像が形
成されたため、中程度の画像濃度を有する第2画像の階
調レベルは低くても、第1〜第3画像を重畳した画像濃
度としては、階調レベルが255である第2画像のみと
同程度を維持できるからである。また、第2画像の階調
レベルが0ではなく、15に減少するのも先に図10を
用いて説明した如く、画像データの階調レベル320〜
383の範囲において、第3画像の階調レベル15に対
応するドット径を上回るドット径を有する第2画像を形
成することにより、第2画像と第3画像の重畳された画
像による階調再現を実現するためである。
【0065】以下、同様に画像データの階調レベル32
0〜383、384〜447、448〜511の範囲で
第2画像の階調レベルは223まで増加しては第3画像
の階調レベルにまで減少するというデータ変換処理のパ
ターンを繰り返し、第3画像の階調レベルは、画像デー
タの階調レベル383において31に、447において
63に、511において127に増加する。
【0066】図7はG−MAXプロセスにおける画像デ
ータから印刷データへのデータ変換処理を示すルックア
ップテーブルの概念図であり、横軸が画像データの階調
レベル、縦軸が印刷データの階調レベルすなわち書き込
み装置13が走査露光するパルス幅(階調レベル)に該
当する。画像データの階調レベル512〜1023の範
囲においては、画像データの階調レベルに対して、第1
画像の印刷データは図7(a)の如く、第2画像の印刷
データは図7(b)の如く、第3画像の印刷データ図7
(c)の如き階調レベルに変換されている。
【0067】第3画像の階調レベルは、画像データの階
調レベル512〜1023の範囲で、画像データの階調
レベルの増加に対応して、127〜255に増加する。
第1画像および第2画像の階調レベルはG−MAXプロ
セスにおいては、0のままである。これはG−MAXプ
ロセスで再現する画像濃度は第1画像および第2画像で
は低すぎるため、階調再現に寄与できないからである。
【0068】図8はS−LOWプロセスにおける画像デ
ータから印刷データへのデータ変換処理を示すルックア
ップテーブルの概念図であり、横軸が画像データの階調
レベル、縦軸が印刷データの階調レベルすなわち書き込
み装置13が走査露光するパルス幅(階調レベル)に該
当する。画像データの階調レベル0〜255の範囲にお
いては、画像データの階調レベルに対して、第1画像の
印刷データは図8(a)の如く、第2画像の印刷データ
は図8(b)の如く、第3画像の印刷データ図8(c)
の如き階調レベルに変換されている。
【0069】第2画像の階調レベルは、画像データの階
調レベル0〜255の範囲で、画像データの階調レベル
の増加に対応して、0〜255に変化する。一方、第1
画像、第3画像の階調レベルはG−MIDプロセスにお
いては、0のままである。これはS−LOWプロセスで
は画像周縁部をシャープに再現する必要があり、画像濃
度の低い第1画像を使用すると画像周縁部がソフトにな
るためであり、画像濃度の高い第3画像を使用すると階
調再現に寄与できないからである。
【0070】図9はS−MAXプロセスにおける画像デ
ータから印刷データへのデータ変換処理を示すルックア
ップテーブルの概念図であり、横軸が画像データの階調
レベル、縦軸が印刷データの階調レベルすなわち書き込
み装置13が走査露光するパルス幅(階調レベル)に該
当する。画像データの階調レベル256〜1023の範
囲においては、画像データの階調レベルに対して、第1
画像の印刷データは図9(a)の如く、第2画像の印刷
データは図9(b)の如く、第3画像の印刷データ図9
(c)の如き階調レベルに変換されている。
【0071】第3画像の階調レベルは、画像データの階
調レベル256〜1023の範囲で、画像データの階調
レベルの増加に対応して、127〜255に増加する。
第1画像および第2画像の階調レベルはG−MAXプロ
セスにおいては、0のままである。これはS−MAXプ
ロセスで再現する画像濃度は第1画像および第2画像で
は低すぎるため、階調再現に寄与できないからである。
【0072】なお、本実施の形態で図5〜図9を参照し
て説明してあるデータ変換処理はルックアップテーブル
として制御手段151の内蔵ROMに作成してある。
【0073】なお、上述した画像記録装置は、像担持体
10上に複数のトナー画像を重ね合わせて、かかる重ね
合わせたトナー画像を画像記録シート上に一括して転写
する画像形成プロセスとして説明してある。これに限定
されるものでなく、トナー像が像担持体10上に形成さ
れる度毎に転写手段に転写し、当該転写手段上に複数の
トナー像を重ね合わせて形成する画像形成プロセスにも
同様に適用できる。
【0074】
【発明の効果】請求項1〜請求項3に記載の発明は、上
記構成を備えることにより、低濃度部から高濃度部まで
階調再現を可能とし、特に階調の再現性に富んだ記録特
性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における画像記録システムの概略
構成を示す図である。
【図2】画像特性からグラデーション処理と文字再現を
優先するシャープ処理との選択処理を示すフローチャー
トである。
【図3】グラデーション処理でのプロセス選択を示すフ
ローチャートである。
【図4】シャープ処理でのプロセス選択を示すフローチ
ャートである。
【図5】G−LOWプロセスにおけるデータ変換処理を
示すグラフである。
【図6】G−MIDプロセスにおけるデータ変換処理を
示すグラフである。
【図7】G−MAXプロセスにおけるデータ変換処理を
示すグラフである。
【図8】S−LOWプロセスにおけるデータ変換処理を
示すグラフである。
【図9】S−MAXプロセスにおけるデータ変換処理を
示すグラフである。
【図10】本実施の形態のドット形成を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
100 画像記録装置 130 画像形成部 151 制御手段 152 入力手段 153 記憶手段 154 再生手段 200A 医療用診断装置(CT用) 200B 医療用診断装置(MRI用)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも画像記録シートに第1の現像
    剤で第1画像を形成する第1画像形成手段、前記第1画
    像に重畳して前記第1の現像剤とほぼ同一の色相、ほぼ
    同一の彩度かつ異なる明度を有する第2の現像剤で第2
    画像を形成する第2画像形成手段とを有することを特徴
    とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記画像記録装置はさらに、少なくとも
    1つの像担持体上に形成された前記第1画像および前記
    第2画像を前記画像記録シートに一括して転写する転写
    手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像記録
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1現像剤および第2現像剤は少な
    くとも光透過性のバインダと色剤から構成されており、
    前記第1の現像剤における色剤/バインダ比と第2の現
    像剤の色剤/バインダ比を異なるものとしたことを特徴
    とする請求項1記載の画像記録装置。
JP15513597A 1997-06-12 1997-06-12 画像記録装置 Pending JPH112929A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4712407A (en) * 1985-03-30 1987-12-15 Mitsubishi Kinzoku Kabushiki Kaisha Apparatus for working surface of metal pipe
JP2004045668A (ja) * 2002-07-10 2004-02-12 Ricoh Co Ltd 静電荷像現像用現像剤、画像形成装置及び画像形成方法
WO2010007963A1 (ja) * 2008-07-14 2010-01-21 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 フルカラー画像形成方法

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