JPH11292883A - トリフェニルボロンアミン付加化合物の製造方法 - Google Patents

トリフェニルボロンアミン付加化合物の製造方法

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JPH11292883A
JPH11292883A JP9507998A JP9507998A JPH11292883A JP H11292883 A JPH11292883 A JP H11292883A JP 9507998 A JP9507998 A JP 9507998A JP 9507998 A JP9507998 A JP 9507998A JP H11292883 A JPH11292883 A JP H11292883A
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JP
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triphenylboron
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compound
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JP9507998A
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Masahiro Kasagi
政廣 笠置
Masaaki Yoshimaru
正哲 吉丸
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YOSHITOMI FINE CHEMICAL KK
Original Assignee
YOSHITOMI FINE CHEMICAL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漁網防汚剤、船底塗料などの有効成分として
有用なトリフェニルボロンアミン付加化合物の製造法に
関して、引火などの危険性のない、工業的な製造方法が
求められていた。 【解決手段】 テトラフェニルホウ酸アルカリ金属塩
と、第1級アミン、ロジンアミン、またはピリジン化合
物とを、反応させることにより、標記課題を解決するト
リフェニルボロンアミン付加化合物を製造することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漁網防汚剤、船底
塗料、工業用防腐防黴剤、または動物忌避剤などの有効
成分として有用なトリフェニルボロンアミン付加化合物
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ベリッヒテ(Berichte)第57
B巻、813ページ(1924年)には、トリフェニル
ボロンの無水エーテル溶液を調製し、窒素気流下、アミ
ンとして、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピリジン、ア
ニリン、キノリン、キナルジン、ピペリジン、フェニル
ヒドラジンと反応させることにより、対応するトリフェ
ニルボロンアミン化合物を合成する方法が記載されてい
る。また、米国特許第3211679号明細書には、ト
リフェニルボロン−ドデシルアミン付加化合物、トリフ
ェニルボロン−テトラデシルアミン付加化合物、トリフ
ェニルボロン−メチルアミン付加化合物、ピリジン−ト
リフェニルボロン付加化合物、ビス(4−ピリジル)グ
リコール−トリフェニルボロン付加化合物、γ−ピコリ
ン−トリフェニルボロン付加化合物などを、特開昭62
−277307号公報には、ピリジン−トリス(4−フ
ルオロフェニル)ホウ素などを、上記ベリヒッテの方法
と同様の方法により合成する方法が記載されている。
【0003】これらの文献に記載された方法では、高価
で非常に引火性の高いエーテルを使用すること、反応を
窒素気流下で成し遂げなければならないこと、および原
料のトリフェニルボロンは可燃性の固体であるため、工
業的スケールでの多量の取り扱いは危険であるなどの問
題がある。
【0004】この問題点を解決するために、特開平8−
311074号公報でトリフェニルボロンの水酸化ナト
リウムまたは水酸化カリウムを水溶液中でアミンと反応
させることにより、相当するトリフェニルボロンアミン
付加化合物を製造する方法が提案されているが、原料と
なるトリフェニルボロンの水酸化ナトリウムまたは水酸
化カリウムの前駆体として不安定なトリフェニルボロン
を経由しなければならないなどの問題が解決されていな
い。
【0005】また、ジャーナル・オブ・オーガノメタリ
ック・ケミストリー(J.Organomet.Che
m.)第8巻、411ページ(1967年)には、テト
ラフェニルホウ酸アルカリ金属塩とアミンのハロゲン化
水素酸塩を反応させることによりトリフェニルボロンア
ミン付加化合物を製造する方法が記載されている。この
製造方法では、不安定なトリフェニルボロンの代わり
に、安定なテトラフェニルホウ酸アルカリ金属塩を使用
するが、アミンのハロゲン化水素酸塩を用いることから
これを製造する必要があること、、ハロゲン化水素の混
入などにより反応系が酸性になることによってトリフェ
ニルボロンが分解されやすくなること、また、副生する
無機塩の除去工程が必要であることなど経済的な製造法
ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は上記のよう
な問題点を有するため、火災などの危険性がなく安全に
取り扱え、しかも簡単な工程で経済的であり工業的に有
利な製造方法が切望されている。本発明の目的は、安定
で取り扱いが容易であり、経済的に効率よく目的物を製
造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
従来のトリフェニルボロンアミン付加化合物の製造上の
諸欠点を克服するために鋭意研究に努力した結果、テト
ラフェニルホウ酸ナトリウムを用いることにより、工業
的に有利なトリフェニルボロンアミン付加化合物の合成
法を見いだし、本発明を完成させるに至った。
【0008】すなわち、(1):本発明は、式(2)
【0009】
【化8】
【0010】(式中、Mはアルカリ金属を示す。)によ
り表されるテトラフェニルホウ酸アルカリ金属塩と、
【0011】(a):一般式(3−a)
【0012】
【化9】
【0013】(式中、R1は、C1〜C30アルキル基;C
3〜C7シクロアルキル基;C2〜C8アルケニル基;フェ
ニル基;ナフチル基;ベンジル基;フェネチル基;フェ
ニルプロピル基;1〜3個のハロゲン原子で置換された
1〜C4アルキル基;ハロゲン原子、C1〜C4アルキル
基、C1〜C3アルコキシ基、C2〜C3アルケニル基、ニ
トロ基、またはアミノ基から選ばれた同一または異なっ
ていてもよい1〜3個の基で置換されたフェニル基、ナ
フチル基、ベンジル基、フェネチル基、またはフェニル
プロピル基;より選択されるいずれかの基を示す。)に
より表される第一級アミン、
【0014】(b):ロジンアミン、または
【0015】(c):一般式
【0016】
【化10】
【0017】(式中、R2、R3、およびR4は、同一ま
たは異なっていてもよく、水素原子;ハロゲン原子;C
1〜C8アルキル基;C3〜C7シクロアルキル基;C2
8アルケニル基;C1〜C8アルコキシ基;フェニル
基;ベンジル基;フェネチル基;フェニルプロピル基;
1〜3個のハロゲンで置換されたC1〜C4アルキル基;
ニトロ基;アミノ基;ハロゲン原子、C1〜C4アルキル
基、C1〜C3アルコキシ基、C2〜C3アルケニル基、ニ
トロ基、またはアミノ基から選ばれた同一または異なっ
ていてもよい1〜3個の基で置換されたフェニル基、ベ
ンジル基、フェネチル基、またはフェニルプロピル基;
より選択されるいずれかの基を示す。)により表される
ピリジン化合物とを、反応させることを特徴とする一般
式(1)
【0018】
【化11】
【0019】(式中、
【0020】
【化12】
【0021】は、
【0022】
【化13】
【0023】(式中、R1は前記と同義である。)また
【0024】
【化14】
【0025】(式中、R2、R3、およびR4は前記と同
義である。)により表されるトリフェニルボロンのアミ
ン付加化合物の製造法、 (2):相間移動触媒の存在下に反応することを特徴と
する(1)記載のトリフェニルボロンのアミン付加化合
物の製造方法、 (3):テトラフェニルホウ酸アルカリ金属塩がテトラ
フェニルホウ酸ナトリウムである(1)または(2)記
載の製造方法。 (4):R1が、炭素数8〜18のアルキル基である第
1級アミンを用いる(1)、(2)、または(3)記載
の製造方法、 (5):R1が、オクチルアミン、ドデシルアミン、ま
たはオクタデシルアミンである第1級アミンを用いる
(1)、(2)、または(3)記載の製造方法、 (6):ロジンアミンを用いる(1)、(2)、または
(3)記載の製造方法に関する。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるテトラフェニ
ルホウ酸アルカリ金属塩とは、本発明で用いられるテト
ラフェニルホウ酸ナトリウム、テトラフェニルホウ酸カ
リウム、テトラフェニルホウ酸リチウムなどが挙げられ
る。
【0027】本発明で用いられるテトラフェニルホウ酸
ナトリウムとは、式
【0028】
【化15】
【0029】により表され、例えば、分析化学、第17
巻、1548ページ(1968年)、特開昭63−12
6809号公報に記載された方法によって、あるいはこ
れに準じた方法によって製造することができる。また、
テトラフェニルホウ酸カリウム、テトラフェニルホウ酸
リチウムもこの方法に準じて製造することができる。
【0030】本発明の方法によると、目的とする式
(1)のトリフェニルボロンアミン付加化合物は、テト
ラフェニルホウ酸ナトリウムと、一般式(3−a)の第
1級アミン、ロジンアミン、または一般式(3−b)の
ピリジン化合物を、水、または水と有機溶媒(有機溶媒
としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン、クロロベンゼン、クロロトルエン、ヘキサン、ヘ
プタン、シクロヘキサン、クロロホルム、四塩化炭素、
ジクロロエタンなどが挙げられる。好ましくは、キシレ
ンが挙げられる。)との存在下で反応することにより得
られる。
【0031】テトラフェニルホウ酸アルカリ金属塩に対
する一般式(3−a)の第1級アミン、ロジンアミン、
または一般式(3−b)のピリジン化合物の使用量はテ
トラフェニルホウ酸アルカリ金属塩の使用量と化学量論
的に等量もしくはそれ以上でよい。
【0032】反応温度は、必要に応じて0℃から用いる
溶媒の沸点までの範囲で変化させることができる。また
反応時間は30分から2日間である。生成した付加化合
物は水に不溶であるため、溶媒中に抽出され、その溶液
を水洗し、脱水した後に溶媒を減圧で留去すれば目的の
付加化合物を得ることができる。また、付加化合物が水
および溶媒共に不溶で結晶化した場合は、濾取し、水洗
した後、乾燥することにより容易に得ることができる。
【0033】請求項1に示した第1級アミンについて詳
しく説明する。
【0034】R1がC1〜C30のアルキル基としては、例
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、ペンチル基、2−ペンチル基、3−ペ
ンチル基、2−メチルブタン−1−イル基、2−メチル
ブタン−2−イル基、2−メチルブタン−3−イル基、
2−メチルブタン−4−イル基、ネオペンチル基、ヘキ
シル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2
−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペン
タデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタ
デシル基が挙げられる。
【0035】対応する第1級アミンとしては、メチルア
ミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルア
ミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチ
ルアミン、tert−ブチルアミン、ペンチルアミン、
2−アミノペンタン、3−アミノペンタン、1−アミノ
−2−メチルブタン、2−アミノ−2−メチルブタン、
3−アミノ−2−メチルブタン、4−アミノ−2−メチ
ルブタン、ネオペンチルアミン、ヘキシルアミン、イソ
ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、2
−エチルヘキシルアミン、ノニルアミン、デシルアミ
ン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルア
ミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキ
サデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルア
ミンなどが挙げられる。
【0036】R1がC3〜C7シクロアルキル基として
は、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基な
どが挙げられる。対応する第1級アミンとしては、シク
ロプロピルアミン、シクロブチルアミン、シクロペンチ
ルアミン、シクロヘキシルアミン、シクロヘプチルアミ
ンなどが挙げられる。
【0037】R1がC2〜C8アルケニル基としては、例
えば、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、ブテニ
ル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、オクテニル基など
が挙げられる。対応する第1級アミンとしては、ビニル
アミン、アリルアミン、2−メチルアリルアミン、1−
アミノ−4−ペンテンなどが挙げられる。
【0038】R1がフェニル基である場合、対応する第
1級アミンはアニリンが挙げられる。R1がナフチル基
である場合、対応する第1級アミンは1−ナフチルアミ
ン、2−ナフチルアミンが挙げられる。R1がベンジル
基である場合、対応する第1級アミンはベンジルアミン
が挙げられる。R1がフェネチル基である場合、対応す
る第1級アミンはフェネチルアミンが挙げられる。R1
がフェニルプロピル基である場合、対応する第1級アミ
ンはフェニルプロピルアミンが挙げられる。
【0039】R1が1〜3個のハロゲン原子で置換され
たC1〜C4アルキル基である場合、ハロゲン原子とは、
塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子などが挙
げられ、C1〜C4のアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などが
挙げられる。また、対応する第1級アミンとしては、ク
ロロメチルアミン、ブロモメチルアミン、ヨウ化メチル
アミン、2−クロロエチルアミン、2−ブロモエチルア
ミン、2−ヨウ化エチルアミン、1−アミノ−2−ブロ
ムプロパン、1−アミノ−2−クロロプロパン、2−ア
ミノ−1−クロロプロパン、2,2−ジクロロエチルア
ミン、2,2−ジブロモエチルアミンなどが挙げられ
る。
【0040】R1がハロゲン原子、C1〜C4アルキル
基、C1〜C3アルコキシ基、C2〜C3アルケニル基、ニ
トロ基、またはアミノ基から選ばれた同一または異なっ
ていてもよい1〜3個の基で置換されたフェニル基、ナ
フチル基、ベンジル基、フェネチル基、またはフェニル
プロピル基である場合、ハロゲン原子としては、塩素原
子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子などが挙げら
れ;C1〜C4のアルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などが挙げ
られ;C1〜C3アルコキシ基としては、メトキシ基、エ
トキシ基、1−プロポキシ基、2−プロポキシ基が挙げ
られ;C2〜C3アルケニル基としては、ビニル基、1−
プロペニル基、アリル基が挙げられる。
【0041】R1が上記の置換基により置換されたフェ
ニル基である場合、対応するアミンとしては、o−トル
イジン,m−トルイジン,p−トルイジン、エチルアニ
リン、プロピルアニリン、イソプロピルアニリン、p−
ブチルアニリン、4−tert−ブチルアニリン、2,
3−キシリジン、2,4−キシリジン、3,4−キシリ
ジン、2,4,5−トリメチルアニリン、2,4,6−
トリメチルアニリン、o−アミノスチレン、m−アミノ
スチレン、p−アミノスチレン、o−ブロモアニリン、
m−ブロモアニリン、p−ブロモアニリン、o−クロロ
アニリン、m−クロロアニリン、p−クロロアニリン、
2,5−ジクロロアニリン、3,4−ジクロロアニリ
ン、3,5−ジクロロアニリン、3−クロロ−4−フル
オロアニリン、2−クロロ−p−トルイジン、4−クロ
ロ−o−トルイジン、6−クロロ−m−トルイジン、2
−クロロ−4−メチルアニリン、o−アニシジン、m−
アニシジン、p−アニシジン、o−フェネチジン、m−
フェネチジン、p−フェネチジン、5−クロロ−2−メ
トキシアニリン、5−クロロ−2,4−ジメトキシアニ
リン、o−ニトロアニリン、m−ニトロアニリン、p−
ニトロアニリン、2−クロロ−4−ニトロアニリン、4
−クロロ−2−ニトロアニリン、2−メチル−4−ニト
ロアニリン、2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン、
2−アミノビフェニル、p−クレシジンなどのアリール
アミンなどが挙げられる。
【0042】R1が上記の置換基により置換されたナフ
チル基である場合、対応する第1級アミンとしては、1
−アミノ−2−メチルナフタレン、1−アミノ−2−フ
ェニルナフタレン、1−アミノ−2−クロロナフタレ
ン、1−アミノ−2−ニトロナフタレン、1−アミノ−
2、4−ジニトロナフタレンなどが挙げられる。
【0043】R1が上記の置換基により置換されたベン
ジル基である場合、対応する第1級アミンとしては、2
−クロロベンジルアミン、4−クロロベンジルアミン、
4−メチルベンジルアミン、p−メトキシベンジルアミ
ン、p−アリルベンジルアミン、p−ニトロベンジルア
ミンなどが挙げられる。
【0044】R1が上記の置換基により置換されたフェ
ネチル基である場合、対応する第1級アミンとしては、
p−クロロフェネチルアミン、4−メチルフェネチルア
ミン、3,4,5−トリメトキシフェネチルアミンなど
が挙げられる。
【0045】R1が上記の置換基により置換されたフェ
ニルプロピル基である場合、対応する第1級アミンとし
ては、p−クロロフェニルプロピルアミンなどが挙げら
れる。
【0046】また、ロジンアミンとしては、デヒドロア
ビエチルアミン化合物、ジヒドロアビエチルアミン化合
物、テトラヒドロアビエチルアミン化合物などが挙げら
れる。これらは、天然物から得られたロジンを、公知の
方法により製造したものを用いることもできる。
【0047】請求項1に記載したピリジン化合物につい
て詳細を説明する。
【0048】R2、R3、およびR4がすべて水素原子の
場合、対応するピリジン化合物としては、ピリジンが挙
げられる。
【0049】ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原
子、フッ素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、R2
3、およびR4のいずれか一つ以上がハロゲン原子であ
り、それ以外が水素原子である場合、対応するピリジン
化合物としては、2−クロロピリジン、3−クロロピリ
ジン、4−クロロピリジン、2−ブロモピリジン、3−
ブロモピリジン、4−ブロモピリジン、3−ヨードピリ
ジン、2,4−ジクロロピリジン、2,6−ジクロロピ
リジン、3,5−ジクロロピリジン、2,4,6−トリ
クロロピリジン、3,4,5−トリクロロピリジン、
2,4−ジブロモピリジン、2,6−ジブロモピリジ
ン、3,5−ジブロモピリジン、2,4,6−トリブロ
モピリジン、3,4,5−トリブロモピリジン、6−ク
ロロ−3−ヨードピリジン、3−ブロモ−5−ヨードピ
リジンなどが挙げられる。
【0050】C1〜C8アルキル基としては、例えば、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、ペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル
基、2−メチルブタン−1−イル基、2−メチルブタン
−2−イル基、2−メチルブタン−3−イル基、2−メ
チルブタン−4−イル基、ネオペンチル基、ヘキシル
基、イソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エ
チルヘキシル基などが挙げられ、R2、R3、およびR4
のいずれか一つ以上がC1〜C8のアルキル基であり、そ
れ以外が水素原子である場合、対応するピリジン化合物
としては、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリ
ン、2−エチルピリジン、3−エチルピリジン、4−エ
チルピリジン、2−プロピルピリジン、2−イソプロピ
ルピリジン、2−ブチルピリジン、2,3−ルチジン、
2,4−ルチジン、2,5−ルチジン、2,6−ルチジ
ン、3,4−ルチジン、3,5−ルチジン、2−エチル
−4−メチルピリジン、3−エチル−4−メチルピリジ
ン、4−エチル−2−メチルピリジン、5−エチル−2
−メチルピリジン、6−エチル−2−メチルピリジン、
2,4,6−コリジンなどが挙げられる。
【0051】R2、R3、およびR4のいずれか一つ以上
がC1〜C8のアルキル基であり、且ついずれか一つ以上
がハロゲン原子である場合、対応するピリジン化合物と
しては、2−クロロ−3−メチルピリジン、2−クロロ
−6−メチルピリジン、4−クロロ−2,6−ジメチル
ピリジンなどが挙げられる。
【0052】C3〜C7シクロアルキル基としては、例え
ば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などが挙げ
られ、R2、R3、およびR4のいずれか一つ以上がC3
7シクロアルキル基であり、それ以外が水素原子であ
る場合、対応するピリジン化合物としては、4−シクロ
ヘキシルピリジンなどが挙げられる。
【0053】C2〜C8アルケニル基としては、例えば、
ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、ブテニル基、
ペンテニル基、ヘキセニル基、オクテニル基などが挙げ
られ、R2、R3、およびR4のいずれか一つ以上がC2
8アルケニル基であり、それ以外が水素原子である場
合、対応するピリジン化合物としては、2−ビニルピリ
ジン、3−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、3−
アリルピリジンなどが挙げられる。
【0054】C1〜C8アルコキシ基としては、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、te
rt−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、2−ペンチルオ
キシ基、3−ペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ−
1−イル基、2−メチルブトキシ−2−イル基、2−メ
チルブトキシ−3−イル基、2−メチルブトキシ−4−
イル基、ネオペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、イ
ソヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキ
シ基、2−エチルヘキシルオキシ基などが挙げられ、R
2、R3、およびR4のいずれか一つ以上がC1〜C8アル
コキシ基であり、それ以外が水素原子である場合、対応
するピリジン化合物としては、2−メトキシピリジン、
3−メトキシピリジン、4−メトキシピリジン、2−エ
トキシピリジン、4−エトキシピリジン、2,4−ジメ
トキシピリジン、3,5−ジエトキシピリジンなどが挙
げられる。
【0055】R2、R3、およびR4のいずれか一つ以上
がフェニル基である場合、対応するピリジン化合物は、
例えば、2−フェニルピリジン、3−フェニルピリジ
ン、4−フェニルピリジンなどが挙げられる。
【0056】R2、R3、およびR4のいずれか一つ以上
がベンジル基である場合、対応するピリジン化合物は、
例えば、2−ベンジルピリジン、3−ベンジルピリジ
ン、4−ベンジルピリジンなどが挙げられる。
【0057】R2、R3、およびR4のいずれか一つ以上
がフェネチル基である場合、対応するピリジン化合物は
4−フェネチルピリジンなどが挙げられる。
【0058】R2、R3、およびR4のいずれか一つ以上
がフェニルプロピル基である場合、対応するピリジン化
合物は、例えば、4−フェニルプロピルピリジンが挙げ
られる。
【0059】1〜3個のハロゲンで置換されたC1〜C4
アルキル基である場合、ハロゲン原子とは、塩素原子、
臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、C
1〜C4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基などが挙げられ
る。R2、R3、およびR4のいずれか一つ以上が1〜3
個のハロゲンで置換されたC1〜C4アルキル基である場
合、対応するピリジン化合物としては、4−クロロメチ
ルピリジン、2−クロロメチルピリジンなどが挙げられ
る。
【0060】R2、R3、およびR4のいずれか一つ以上
がニトロ基である場合、対応するピリジン化合物は、例
えば、2−ニトロピリジン、3−ニトロピリジン、4−
ニトロピリジンなどが挙げられる。
【0061】R2、R3、およびR4のいずれか一つ以上
がアミノ基である場合、対応するピリジン化合物は、例
えば、2−アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−
アミノピリジンなどが挙げられる。
【0062】ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1
〜C3アルコキシ基、C2〜C3アルケニル基、ニトロ
基、またはアミノ基から選ばれた同一または異なってい
てもよい1〜3個の基で置換されたフェニル基、ベンジ
ル基、フェネチル基、またはフェニルプロピル基である
場合、ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、フ
ッ素原子、ヨウ素原子などが挙げられ;C1〜C4のアル
キル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基などが挙げられ;C1〜C3アル
コキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、1−プロ
ポキシ基、2−プロポキシ基が挙げられ;C2〜C3アル
ケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、アリ
ル基が挙げられる。
【0063】R2、R3、およびR4がのいずれか一つ以
上が上記の置換基により置換されたフェニル基である場
合、対応するピリジン化合物としては、2−(p−クロ
ロフェニル)ピリジン、4−(p−クロロフェニル)ピ
リジンなどが挙げられる。
【0064】R2、R3、およびR4がのいずれか一つ以
上が上記の置換基により置換されたベンジル基である場
合、対応するピリジン化合物としては、2−(p−クロ
ロベンジル)ピリジン、4−(p−クロロベンジル)ピ
リジンなどが挙げられる。
【0065】R2、R3、およびR4がのいずれか一つ以
上が上記の置換基により置換されたフェネチル基である
場合、対応するピリジン化合物としては、2−(p−ク
ロロフェネチル)ピリジンなどが挙げられる。
【0066】R2、R3、およびR4がのいずれか一つ以
上が上記の置換基により置換されたフェニルプロピル基
である場合、対応するピリジン化合物としては、2−
(p−クロロフェニルプロピル)ピリジンなどが挙げら
れる。
【0067】本発明で用いる好ましいアミン化合物とし
ては、オクチルアミン、ドデシルアミン、オクタデシル
アミン、およびロジンアミン、ピリジンなどが挙げられ
る。
【0068】反応で用いられる相間移動触媒とは、例え
ば、塩化テトラメチルアンモニウム、塩化トリエチルベ
ンジルアンモニウム、臭化トリエチルベンジルアンモニ
ウム、塩化トリオクチルメチルアンモニウム、塩化トリ
ブチルベンジルアンモニウム、塩化トリメチルベンジル
アンモニウム、塩化N−ラウリルピリジニウム、水酸化
テトラメチルアンモニウム、水酸化トリメチルベンジル
アンモニウム、臭化テトラメチルアンモニウム、臭化テ
トラエチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウ
ム、テトラブチルアンモニウムハイドロゲンサルフェー
ト、N−ベンジルピコリニウムクロライド、ヨウ化テト
ラメチルアンモニウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウ
ム、N−ラウリル−4−ピコリニウムクロライド、N−
ラウリル−4−ピコリニウムクロライドなどの第四級ア
ンモニウム塩であり、例えば、18−クラウン−6等の
大環状ポリエーテルである。好ましくは、塩化テトラメ
チルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、ヨ
ウ化テトラメチルアンモニウムである。
【0069】反応で用いられる相間移動触媒の添加量
は、テトラフェニルホウ酸アルカリ金属塩の使用量に対
して、0.1〜25重量部であり、好ましくは、0.1
〜2重量部である。
【0070】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳述するが、本
発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
【0071】実施例1 トリフェニルボロン−オクタデ
シルアミン付加化合物
【0072】メカニカルスターラー、冷却管、温度計を
取り付けた500ミリリットル四つ口フラスコに、テト
ラフェニルホウ酸ナトリウム(和光純薬工業(株)試
薬、製品名:「Kalibor」、純度99.5%)を
34.2g、ファーミン80(花王(株)の製品、炭素
数16の脂肪族アルキルアミン:6%、炭素数18の脂
肪族アルキルアミン:92%、その他のアルキルアミン
2%を含有するアルキルアミン組成物)を29.0g、
キシレン100g、水50gを入れ、撹拌を開始した。
この四つ口フラスコを油浴につけて加熱を開始した。内
温94〜96℃で5時間加熱した後、キシレン50gを
追加した。静置後、水層とキシレン層とを分液し、得ら
れたキシレン溶液を50gの水で2回洗浄した。このキ
シレン溶液を濃縮して得られた残分52.0gを放置す
ると、白色結晶を析出して固化した。融点58.0〜5
9.5℃であり、IR(赤外吸収スペクトル)によりト
リフェニルボロン−オクタデシルアミン付加化合物など
のトリフェニルボロン脂肪族アルキルアミン付加化合物
が含有されていることが確認された。
【0073】実施例2 トリフェニルボロン−ドデシル
アミン付加化合物
【0074】メカニカルスターラー、冷却管、温度計を
取り付けた500ミリリットル四つ口フラスコに、テト
ラフェニルホウ酸ナトリウム(和光純薬工業(株)試
薬、製品名:「Kalibor」、純度99.5%)を
34.2g、ドデシルアミン(キシダ化学(株)試薬、
純度98%)を20.4g、キシレン100g、水50
gを入れ、撹拌を開始した。この四つ口フラスコを油浴
につけて加熱を開始した。内温94〜96℃で5時間加
熱した後、キシレン50gを追加した。静置後、水層と
キシレン層とを分液し、得られたキシレン溶液を50g
の水で2回洗浄した。このキシレン溶液を濃縮して得ら
れた残分44.1gを放置すると白色結晶を析出して固
形した。融点59.0〜61.0℃であり、IR(赤外
吸収スペクトル)によりトリフェニルボロン−ドデシル
アミン付加化合物が含有されていることが確認された。
【0075】実施例3 トリフェニルボロン−ロジンア
ミン付加化合物
【0076】メカニカルスターラー、冷却管、温度計を
取り付けた500ミリリットル四つ口フラスコに、テト
ラフェニルホウ酸ナトリウム(和光純薬工業(株)の試
薬、製品名:「Kalibor」、純度99.5%)を
34.2g、ロジンアミン(山宗化学(株)の製品、製
品名:「AMINE.D」、純度91%)を33.9
g、キシレン100g、水50g、および臭化テトラブ
チルアンモニウム(和光純薬工業(株)の試薬、純度9
8.0%)を0.33g入れ、撹拌を開始した。この四
つ口フラスコを油浴につけて加熱を開始し、内温95℃
で5時間加熱した。反応溶液を分液し、さらに水洗して
得られたキシレン溶液を濃縮して黄色アメ状固化物5
8.2gを得た。IR(赤外吸収スペクトル)によりト
リフェニルボロン−ロジンアミン付加化合物が含まれる
ことが確認された。
【0077】実施例4 トリフェニルボロン−ピリジン
付加化合物
【0078】メカニカルスターラー、冷却管、温度計を
取り付けた500ミリリットル四つ口フラスコに、テト
ラフェニルホウ酸ナトリウム(和光純薬工業(株)の試
薬、製品名:「Kalibor」、純度99.5%)を
34.2g、ピリジンを8.5g、水50gを入れ、撹
拌を開始した。この四つ口フラスコを油浴につけて加熱
を開始した。内温92〜95℃の加熱還流下で反応させ
ると白色の結晶が析出した。この結晶を濾取した後、水
洗した。乾燥させると19.5gの白色結晶が得られ
た。融点210℃(分解)であり、IR(赤外吸収スペ
クトル)によりトリフェニルボロン−ピリジン付加化合
物であることが確認された。
【0079】
【発明の効果】テトラフェニルホウ酸アルカリ金属塩を
用いることにより、漁網防汚剤、船底塗料、工業用防腐
防黴剤または動物忌避剤などの有効成分として有用な化
合物であるトリフェニルボロンアミン付加化合物を、不
安定であるトリフェニルボロンを原料として用いること
なく、且つエーテルなどの火災の危険性のある化合物を
使用することなく、工業的に容易に製造できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、Mはアルカリ金属を示す。)により表されるテ
    トラフェニルホウ酸アルカリ金属塩と、 (a):一般式 【化2】 (式中、R1は、C1〜C30アルキル基;C3〜C7シクロ
    アルキル基;C2〜C8アルケニル基;フェニル基;ナフ
    チル基;ベンジル基;フェネチル基;フェニルプロピル
    基;1〜3個のハロゲン原子で置換されたC1〜C4アル
    キル基;ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C3
    アルコキシ基、C2〜C3アルケニル基、ニトロ基、また
    はアミノ基から選ばれた同一または異なっていてもよい
    1〜3個の基で置換されたフェニル基、ナフチル基、ベ
    ンジル基、フェネチル基、またはフェニルプロピル基;
    より選択されるいずれかの基を示す。)により表される
    第一級アミン、 (b):ロジンアミン、または (c):一般式 【化3】 (式中、R2、R3、およびR4は、同一または異なって
    いてもよく、水素原子;ハロゲン原子;C1〜C8アルキ
    ル基;C3〜C7シクロアルキル基;C2〜C8アルケニル
    基;C1〜C8アルコキシ基;フェニル基;ベンジル基;
    フェネチル基;フェニルプロピル基;1〜3個のハロゲ
    ンで置換されたC1〜C4アルキル基;ニトロ基;アミノ
    基;ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C3アル
    コキシ基、C2〜C3アルケニル基、ニトロ基、またはア
    ミノ基から選ばれた同一または異なっていてもよい1〜
    3個の基で置換されたフェニル基、ベンジル基、フェネ
    チル基、またはフェニルプロピル基;より選択されるい
    ずれかの基を示す。)により表されるピリジン化合物と
    を、反応させることを特徴とする一般式(1) 【化4】 (式中、 【化5】 は、 【化6】 (式中、R1は前記と同義である。)または 【化7】 (式中、R2、R3、およびR4は前記と同義である。)
    により表されるトリフェニルボロンのアミン付加化合物
    の製造法。
  2. 【請求項2】 相間移動触媒の存在下に反応することを
    特徴とする請求項1記載のトリフェニルボロンのアミン
    付加化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 テトラフェニルホウ酸アルカリ金属塩が
    テトラフェニルホウ酸ナトリウムである請求項1または
    2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 R1が、炭素数8〜18のアルキル基で
    ある第1級アミンを用いる請求項1、2、または3記載
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 R1が、オクチルアミン、ドデシルアミ
    ン、またはオクタデシルアミンである第1級アミンを用
    いる請求項1、2、または3記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 ロジンアミンを用いる請求項1,2、ま
    たは3記載の製造方法。
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