JPH11292818A - 臭素化合物の精製方法 - Google Patents

臭素化合物の精製方法

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JPH11292818A
JPH11292818A JP9733998A JP9733998A JPH11292818A JP H11292818 A JPH11292818 A JP H11292818A JP 9733998 A JP9733998 A JP 9733998A JP 9733998 A JP9733998 A JP 9733998A JP H11292818 A JPH11292818 A JP H11292818A
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slurry
solvent
dibromo
phenyl
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JP9733998A
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Yasuhisa Tahira
泰久 田平
Takahiro Sato
隆宏 佐藤
Yutaka Takeya
竹谷  豊
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Teijin Ltd
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Teijin Chemicals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高純度で、熱安定性に優れた特定の臭素化合
物を得る精製方法を提供する。 【解決手段】 溶融状態の特定の臭素化合物、良溶媒お
よび貧溶媒を混合し、溶融状態の該臭素化合物から臭素
化合物を晶析させ、良溶媒、貧溶媒および該臭素化合物
の結晶からなるスラリーとする臭素化合物の精製方法に
おいて、(I)該スラリー中の良溶媒と貧溶媒との容量
比(良溶媒/貧溶媒)の値をaとした時に、添加成分中
の良溶媒と貧溶媒との容量比(良溶媒/貧溶媒)の値が
0.5a〜2.0aの範囲となるように溶融状態の該臭
素化合物、良溶媒および貧溶媒を該スラリー中に添加、
混合し、さらに、(II)該スラリー中には種結晶を存
在させ、(III)該スラリー中の該臭素化合物の結晶
の割合が0.01〜70重量%であり、(IV)該スラ
リー中の溶媒に対する該臭素化合物の溶解度が0.05
〜20重量%であるように保持することを特徴とする臭
素化合物の精製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の臭素化合物
の精製方法に関する。さらに詳しくは、高純度で熱安定
性(ブロッキングや着色を生じない)に優れた臭素化合
物を得ることができる特定の臭素化合物の精製方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般にテトラブロモビスフェノールのエ
ーテル誘導体に代表される臭素化合物は、ポリオレフィ
ン系樹脂やスチレン系樹脂の難燃剤として優れた性能を
示し、広く使用されている。
【0003】かかる臭素化合物は、その製造過程におい
て生成する副生成物を含有すると、この副生成物が熱安
定性に悪影響を与えるため、従来より種々の精製手段が
提案されている。
【0004】例えば、特開昭49−125348号公報
においては、2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]プロ
パン(以下、TBA−BEと略称することがある)をケ
トン系溶媒に溶解し、冷却し析出させる方法が開示され
ている。
【0005】特開昭55−111429号公報において
は、メタノールと種晶の混合物にTBA−BEの芳香族
炭化水素溶液を添加する方法が示されている。
【0006】特開平4−234337号公報において
は、良溶媒に溶解したTBA−BEの溶液に、沸点が良
溶媒よりも高い貧溶媒を滴下し、滴下終了後、良溶媒を
留去しながらTBA−BEを微粉体として回収する方法
が示され、特開平7−316087号公報においては、
良溶媒に溶解したTBA−BE溶液を攪拌下、良溶媒よ
りも沸点の高い加熱貧溶媒中に滴下し、同時に良溶媒を
留去しながら貧溶媒中にTBA−BEの結晶を分散させ
回収する方法が述べられている。
【0007】特開平8−113547号公報には、TB
A−BEの良溶媒溶液を、種晶の存在下、加熱したメタ
ノール中に添加すると同時に良溶媒を留去し晶析させ、
粒径の大きな固体を回収する方法が開示されている。
【0008】特開平7−291884号公報において
は、TBA−BEの有機溶媒溶液に界面活性剤の存在下
で水を添加してエマルジョンを形成させ、続いて有機溶
媒を除去してTBA−BEの粉末を回収する方法が述べ
られている。
【0009】また、特開平2−286645号公報で
は、TBA−BEを溶融状態にしておき、これに精製し
ていないTBA−BEを加える方法が開示されている。
【0010】さらには、特公昭57−289号公報で
は、TBA−BEの良溶媒溶液に、非溶媒又は貧溶媒を
添加し、剪断力のある攪拌を行う方法が開示されてい
る。
【0011】しかしながら、これらの方法は、煩雑な操
作や大がかりな装置が必要になったり、また、得られる
固体の純度や熱安定性は必ずしも十分ではなく、簡単な
装置で、より高純度で熱安定性に優れた臭素化合物を得
る精製方法が求められている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、純度の向
上した熱安定性に優れた臭素化合物を得る精製方法を提
供することを目的として、鋭意研究を重ねた結果、溶融
状態の臭素化合物、良溶媒および貧溶媒を混合し、溶融
状態の該臭素化合物から臭素化合物を晶析させ、良溶
媒、貧溶媒および該臭素化合物の結晶からなるスラリー
とする臭素化合物の精製方法において、該スラリー中の
良溶媒と貧溶媒との容量比の値と添加成分中の良溶媒と
貧溶媒との容量比の値が特定範囲となるように溶融状態
の該臭素化合物、良溶媒および貧溶媒を該スラリー中に
添加し、さらに、種結晶を存在させ、スラリー中の結晶
が特定割合であり、スラリー中の溶媒に対する該臭素化
合物の溶解度が一定範囲である条件で、臭素化合物を晶
析させることで、高純度の熱安定性に優れた臭素化合物
を回収できることを見出し、本発明に到達した。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、下記式(1)で表される溶融状態の臭素化合物、良
溶媒および貧溶媒を混合し、溶融状態の該臭素化合物か
ら臭素化合物を晶析させ、良溶媒、貧溶媒および該臭素
化合物の結晶からなるスラリーとする臭素化合物の精製
方法において、(I)該スラリー中の良溶媒と貧溶媒と
の容量比(良溶媒/貧溶媒)の値をaとした時に、添加
成分中の良溶媒と貧溶媒との容量比(良溶媒/貧溶媒)
の値が0.5a〜2.0aの範囲となるように溶融状態
の該臭素化合物、良溶媒および貧溶媒を該スラリー中に
添加、混合し、さらに、(II)該スラリー中には種結
晶を存在させ、(III)該スラリー中の該臭素化合物
の結晶の割合が0.01〜70重量%であり、(IV)
該スラリー中の溶媒に対する該臭素化合物の溶解度が
0.05〜20重量%であるように保持することを特徴
とする臭素化合物の精製方法が提供される。
【0014】
【化3】
【0015】(但し、式中m、n、p、qは1〜6の整
数であり、Ar1、Ar2は同一又は異なっていても良
く、炭素数5〜16の芳香族炭化水素基であり、Yはメ
チレン、プロピレン、イソプロピリデン、イソブチリデ
ン、シクロヘキシリデン、スルフォン、ケトンおよび単
結合から選ばれる一種であり、R1、R2はそれぞれ炭素
数2〜6の飽和炭化水素基である。)
【0016】本発明で使用される臭素化合物は、上記式
(1)で示され、m、n、p、qは1〜6の整数、好ま
しくは1〜2の整数であり、Ar1、Ar2は同一又は異
なっていても良く、炭素数5〜16の芳香族炭化水素
基、好ましくはフェニル基、トリル基、キシリル基また
はナフチル基であり、Yはメチレン、プロピレン、イソ
プロピリデン、イソブチリデン、シクロヘキシリデン、
スルフォン、ケトンおよび単結合から選ばれる一種であ
り、好ましくはメチレン、イソプロピリデン、イソブチ
リデン、シクロヘキシリデン、スルフォンおよび単結合
から選ばれる一種であり、R1、R2はそれぞれ炭素数2
〜6の飽和炭化水素基、好ましくはエチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基およびイソブチル基であ
る。
【0017】かかる臭素化合物として、具体的には、
2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジ
ブロモプロピルオキシ)}フェニル]プロパン、2,2
−ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ
−2−メチルプロピルオキシ)}フェニル]プロパン、
ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプ
ロピルオキシ)}フェニル]メタン、ビス[{3,5−
ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピ
ルオキシ)}フェニル]メタン、ビス[{3,5−ジブ
ロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェ
ニル]スルフォン、ビス[{3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)}フ
ェニル]スルフォン、{3,3′,5,5′−テトラブ
ロモ−4,4′−(2,3−ジブロモプロピルオキ
シ)}ビフェニル、{3,3′,5,5′−テトラブロ
モ−4,4′−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピ
ルオキシ)}ビフェニルおよび{3,3′,5,5′−
テトラブロモ−4,4′−(1,2−ジブロモエチルオ
キシ)}ビフェニル等が挙げられ、なかでも2,2−ビ
ス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロ
ピルオキシ)}フェニル]プロパンが好ましく使用され
る。
【0018】本発明の精製方法では、溶融状態の臭素化
合物が使用される。使用する臭素化合物によりその溶融
温度は異なり、例えば、該臭素化合物が2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンの場合は、好ましくは
110℃〜150℃、より好ましくは115℃〜145
℃、特に好ましくは120℃〜140℃に加温したもの
を使用することが望ましい。臭素化合物がビス[{3,
5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキ
シ)}フェニル]メタンの場合は、好ましくは90℃〜
130℃、より好ましくは95℃〜125℃、特に好ま
しくは100℃〜120℃に加温したものを使用するこ
とが望ましい。ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,
3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]スルフォン
の場合は、好ましくは170℃〜210℃、より好まし
くは175℃〜205℃、特に好ましくは180℃〜2
00℃に加温したものを使用することが望ましい。かか
る臭素化合物の融点より30℃高い温度を超えない範囲
で、臭素化合物を溶融させることが、該臭素化合物の分
解のおそれがないため好ましく採用される。
【0019】本発明の精製方法では、スラリー中におい
て、臭素化合物の晶析が進行する。本発明におけるスラ
リーは、良溶媒、貧溶媒および臭素化合物の結晶からな
り、更に詳しく説明すると、良溶媒と貧溶媒の溶媒に不
純物や未晶析の臭素化合物が溶解した溶液部分と若干の
不純物を含んだ臭素化合物の結晶部分とから構成されて
いる。
【0020】かかる良溶媒としては、20℃で該臭素化
合物を重量濃度で5%以上溶解することのできるもので
あり、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−
ジクロロエタン、1,1−ジクロロエタン、アセトン、
メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキ
サノン、ジオキサン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエ
ン、キシレン、ベンゼン、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミドおよびジメチルスルフォキシド等が挙
げられ、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタン、1,1−ジクロロエタン、シクロヘキサノ
ン、酢酸エチル、トルエンおよびジメチルホルムアミド
が好ましく、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジ
クロロエタン、1,1−ジクロロエタンがより好まし
く、塩化メチレンが特に好ましく用いられる。これらの
良溶媒は単独若しくは二種以上混合して使用される。
【0021】かかる貧溶媒としては、20℃で該臭素化
合物を重量濃度で2%以上溶解することのできないもの
であり、例えば、水、メタノール、エタノール、i−プ
ロパノール等の炭素数1〜5の飽和1価アルコール、エ
チレングリコール、グリセリン、ジエチルエーテル、ジ
プロピルエーテル、ジイソプロピルエーテルおよびn−
ペンタン、n−ヘキサン、n−オクタン等の炭素数5〜
10の飽和炭化水素等が挙げられ、水、メタノール、エ
タノール、i−プロパノールおよびジイソプロピルエー
テルが好ましく、水、メタノール、エタノール、i−プ
ロパノールがより好ましく、メタノールが特に好ましく
用いられる。これらの貧溶媒は単独若しくは二種以上混
合して使用される。
【0022】本発明の精製方法においては、スラリー中
の良溶媒と貧溶媒との容量比(良溶媒/貧溶媒)の値を
aとした時に、添加成分中の良溶媒と貧溶媒との容量比
(良溶媒/貧溶媒)の値が0.5a〜2.0aの範囲、
好ましくは0.7a〜1.5aの範囲、より好ましくは
0.8a〜1.2aの範囲、特に好ましくはスラリー中
の良溶媒と貧溶媒との容量比と同じ容量比となるように
溶融状態の該臭素化合物、良溶媒および貧溶媒を該スラ
リー中に添加、混合する。かかる範囲を外れると、スラ
リー中の良溶媒と貧溶媒との容量比の変動が大きくな
り、不純物を除去する効果が低下したり、臭素化合物の
生産効率が低下することがあり好ましくない。
【0023】本発明で使用される種結晶は、その純度が
90%以上のものが好ましい。かかる種結晶としては、
使用される溶融状態の臭素化合物と同一の臭素化合物が
好ましく用いられる。種結晶を使用することにより、前
記溶融状態の臭素化合物から臭素化合物の結晶の生成を
スムーズにし、不純物の少ない高純度の臭素化合物が得
られ、また、微小結晶の生成を抑制し、得られた臭素化
合物の結晶は均一な粒径のものとなる。
【0024】また、スラリー中における臭素化合物の結
晶とは、前記種結晶と前記溶融状態の臭素化合物から生
成する臭素化合物の結晶を共に含むものである。また、
生成する臭素化合物の結晶の一部は、それ自体種結晶と
しての機能を有する。
【0025】この良溶媒、貧溶媒および臭素化合物の結
晶からなるスラリーにおいて、該スラリー中の該臭素化
合物の結晶の割合は0.01〜70重量%であり、0.
1〜60重量%が好ましく、1〜55重量%がより好ま
しく、5〜50重量%がさらに好ましい。ここで、該臭
素化合物の結晶の割合は、スラリー全体(前述したよう
に、良溶媒、貧溶媒、臭素化合物の結晶、溶媒中に溶解
している臭素化合物、不純物を含む)の重量に対する割
合である。かかる結晶の割合が0.01重量%より低く
なると、臭素化合物の生産効率が低くなり好ましくな
く、70重量%より高くなると、攪拌効率の低下により
不純物を除去する効果が低下し、高純度の臭素化合物が
得られ難くなり好ましくない。
【0026】また、本発明の精製方法においては、該ス
ラリー中の溶媒(良溶媒と貧溶媒との混合溶媒)に対す
る該臭素化合物の溶解度が0.05〜20重量%、好ま
しくは0.06〜15重量%、より好ましくは0.08
〜10重量%、さらに好ましくは0.1〜8重量%であ
る。かかる溶解度が0.05重量%より低くなると、不
純物が除去され難く、低純度の臭素化合物が得られるこ
ととなり好ましくなく、20重量%より高くなると、多
量の臭素化合物が溶媒中へ溶解し、臭素化合物の回収率
が低下し、生産性に劣るため好ましくない。
【0027】かかる溶媒に対する該臭素化合物の溶解度
は温度により変化するが、本発明では、晶析時のスラリ
ー温度における溶解度を意味する。この溶媒に対する該
臭素化合物の溶解度は、所定温度で臭素化合物の過剰を
所定の溶媒に溶かし、完全にその温度で飽和させた後、
この溶液の一定量を正確に測り、次に、その溶液から溶
媒を完全に除去した後、残った臭素化合物の重量を測定
することにより算出される。
【0028】従来技術として知られている良溶媒溶液
を、種結晶と貧溶媒との混合物に添加する場合は、急激
に臭素化合物が沈殿し、不純物が除去され難く、得られ
る臭素化合物は低純度の熱安定性に劣るものとなるのに
対して、本発明の精製方法は、スラリー中の良溶媒と貧
溶媒との容量比の値と添加成分中の良溶媒と貧溶媒との
容量比の値が一定範囲で、スラリー中の溶媒に対する臭
素化合物の溶解度が一定範囲に保持されるため、晶析す
る臭素化合物の中の不純物が安定して溶媒中へ除去さ
れ、また、良溶媒と貧溶媒との割合が急激に変化せず、
結晶化がゆっくりと進み、不純物の除去が効率よく行わ
れているものと考えられる。
【0029】また、本発明の好ましい態様として、該臭
素化合物は2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]プロ
パンであり、該スラリー中の良溶媒は塩化メチレンであ
り、貧溶媒はメタノールである場合に、スラリー中の塩
化メチレンとメタノールとの比が重量比で、30:70
〜70:30であることが好ましく、40:60〜6
0:40であることがより好ましい。
【0030】本発明を実施する方法としては、特に限定
されないが、好ましい態様として具体的には、 (1)(A)溶融状態の臭素化合物および(B)良溶媒
と貧溶媒との混合液を、(C)種結晶、良溶媒および貧
溶媒からなる固液混合体に添加し、混合する方法。 (2)(A)溶融状態の臭素化合物、(B)良溶媒と貧
溶媒との混合液および(C)種結晶、良溶媒および貧溶
媒からなる固液混合体、これらの3成分を混合する方
法。 (3)(A)溶融状態の臭素化合物および(C)種結
晶、良溶媒および貧溶媒からなる固液混合体、これらの
2成分を混合する方法。 (4)(A)溶融状態の臭素化合物、(B)良溶媒と貧
溶媒との混合液および(D)種結晶および貧溶媒からな
る固液混合体、これらの3成分を混合する方法。
【0031】が挙げられる。これらの方法を用いること
により、本発明の精製方法を容易に実施することができ
る。すなわち、本発明の必須要件である(I)該スラリ
ー中の良溶媒と貧溶媒との容量比(良溶媒/貧溶媒)の
値をaとした時に、添加成分中の良溶媒と貧溶媒との容
量比(良溶媒/貧溶媒)の値が0.5a〜2.0aの範
囲となるように溶融状態の該臭素化合物、良溶媒および
貧溶媒を該スラリー中に添加、混合し、さらに、(I
I)該スラリー中には種結晶を存在させ、(III)該
スラリー中の該臭素化合物の結晶の割合が0.01〜7
0重量%であり、(IV)該スラリー中の溶媒に対する
該臭素化合物の溶解度が0.05〜20重量%を保持す
るように各成分を一定割合で混合してゆけばよい。
【0032】これら(1)〜(4)の方法においては、
(B)成分の良溶媒と貧溶媒との混合液の代わりに、良
溶媒と貧溶媒とを別々に添加あるいは混合してもよい。
また、上記成分以外の成分をさらに使用することもで
き、例えば、(1)の方法で、種結晶、良溶媒および貧
溶媒からなる固液混合体をさらに添加する方法を採用す
ることもできる。
【0033】また、上記(1)〜(4)の方法において
使用される固液混合体は、他の成分と混合する以前のも
のであり、(C)種結晶、良溶媒および貧溶媒からなる
混合体あるいは(D)種結晶および貧溶媒からなる混合
体である。また、固液混合体と他の成分とを混合した後
のものについては、本発明においてはスラリーと称して
いる。
【0034】かかる固液混合体において、該固液混合体
中の該種結晶の割合は、0.01〜70重量%が好まし
く、0.1〜60重量%がより好ましく、1〜55重量
%がさらに好ましく、5〜50重量%が特に好ましい。
かかる種結晶の割合が0.01重量%より低くなると、
種結晶として十分に機能しないため好ましくなく、70
重量%より高くなると、臭素化合物の生産効率が低くな
り好ましくない。
【0035】上記(1)〜(4)の方法において、その
各成分を混合する方法としては、特に限定されず、種々
の混合器が用いられ、例えば攪拌翼を回転することによ
り攪拌を行う方式(槽の中心軸と攪拌軸とを一致させる
もの、攪拌軸を傾斜させるもの、槽の側壁に攪拌軸を設
けるもの等)、槽を揺動させることにより攪拌を行う方
式、ポンプにより槽内の液を循環させる方式等を用いた
攪拌槽やスタティックミキサー等のインラインミキサー
を採用することができ、なかでも攪拌槽が好ましく使用
される。
【0036】かかる(1)〜(4)の方法において、な
かでも(1)〜(3)の方法は、(C)種結晶、良溶媒
および貧溶媒からなる固液混合体を用いることにより、
スラリー中の臭素化合物の結晶がいくらか膨潤したよう
な状態となり易く、不純物が除去され易くなり好ましく
採用される。さらに、(1)および(2)の方法は、良
溶媒と貧溶媒との割合が制御し易く、また、得られる臭
素化合物の結晶の形態(粒径)が制御し易くなりより好
ましく採用される。
【0037】上記(1)〜(4)の方法において、攪拌
槽を使用した際、攪拌槽中のスラリーの一部を導出し、
さらに導出したスラリーを攪拌槽に循環する方法を採用
することができる。
【0038】また、上記(1)〜(4)の方法において
は、連続法が可能であり、すなわち、攪拌槽中に各成分
を連続的に添加し、攪拌槽中のスラリーの一部を攪拌槽
外に連続的に抜き取る方法が、生産性に優れるため好ま
しく採用される。特に、(1)の方法においては、スラ
リーを循環しながら、スラリーの一部を攪拌槽外に連続
的に抜き取る方法を採用することにより、循環して添加
するスラリー中の臭素化合物の結晶が、種結晶として作
用し、種結晶を新たに添加する必要がない方法で連続的
に臭素化合物の結晶を回収できるため、操作が簡単で好
ましく採用される。かかる(1)〜(4)の方法におい
て連続法を採用する際は、通常、新たに添加する成分の
容量と攪拌槽外に抜き取るスラリーの容量とが同量とな
るように調整され、スラリーの攪拌槽内での滞留時間
{攪拌槽の容量(L)/攪拌槽外に抜き取るスラリーの
容量(L/分)}は0.1〜300分の範囲が好まし
い。
【0039】特に好ましい態様としては、上記(1)の
(A)溶融状態の臭素化合物および(B)良溶媒と貧溶
媒との混合液を、(C)種結晶、良溶媒および貧溶媒か
らなる固液混合体の入った攪拌槽中に連続的に添加し、
攪拌槽中のスラリーの一部を攪拌槽外に連続的に導出
し、その一部を循環し、その残部を攪拌槽外に抜き取る
方法である。
【0040】また、上記(1)〜(4)の方法において
は、(A)〜(D)成分を混合器へ導入する方法として
は特に限定されないが、(A)〜(D)成分を、それぞ
れ別々にポンプや滴下ロートなどを使用して、連続的に
一定量ずつ添加する方法が好ましく用いられる。
【0041】また、上記(1)〜(4)の方法におい
て、該臭素化合物を晶析する際には、溶媒が気化し容器
外へ飛散しないように制御することが好ましい。また、
該臭素化合物を晶析する際の温度は、特に限定されない
が、混合されたスラリー中の溶媒の沸点を超えない温度
で行うことが好ましく、5〜50℃の範囲、より好まし
くは25〜50℃の範囲を採用することができ、良溶媒
として好適である塩化メチレンを用いる場合は、5〜4
0℃の範囲、より好ましくは25〜40℃の範囲が採用
される。かかる方法を採用すると、スラリー中に良溶媒
が存在した状態であり、晶析化が徐々に進行するため、
高純度の臭素化合物が得られ易く、また、結晶の形態
(粒径)の制御が容易となる利点がある。さらに、晶析
温度を高めに設定することにより、残留溶媒の低減され
た臭素化合物が得られ易くなり、また、不純物のスラリ
ー中の混合溶媒に対する溶解度が高くなるため高純度の
臭素化合物が得られ易くなるため好ましく採用される。
【0042】本発明の方法によって析出した結晶物は、
濾過や遠心分離等により分離し、公知の方法で乾燥する
ことにより、精製された臭素化合物を得ることができ
る。
【0043】本発明において得られる臭素化合物は、重
量基準の平均粒子径で、0.1〜0.9mmの範囲が好
ましく、0.1〜0.8mmの範囲が好ましく、0.2
〜0.7mmの範囲が好ましい。かかる範囲内の平均粒
子径を有する臭素化合物は、取り扱い性が良好で、粉塵
の飛散により作業環境が悪化することもなく、また、該
臭素化合物を難燃剤として樹脂へ配合する際の分散性に
優れ好ましい。
【0044】本発明の精製方法により得られた臭素化合
物は、樹脂用の難燃剤として有用であり、特に、ABS
樹脂、スチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂用の難燃剤と
して好適である。
【0045】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明を詳述す
る。なお、純度、平均粒子径、溶解度、スラリー中の結
晶の割合、比重の測定は、次の方法に従った。
【0046】(1)純度の分析 純度の測定は、高速液体クロマトグラフィーにより、2
80nmの吸収を検出する方法で行った。
【0047】(2)平均粒子径 試料を、200、100、60、20、16、10、
5、3.5メッシュの篩を使用し、篩い分けた後、重量
を基準とした累積粒度分布グラフを作成し、平均粒子径
を求めた。
【0048】(3)溶解度 所定温度で、試料粉末の過剰を所定の溶媒に溶かし、完
全にその温度で飽和させた後、この溶液の一定量を正確
に測り、次に、その溶液から溶媒を完全に除去した後、
その残りの重量を測定して、溶媒に対する試料の溶解度
を算出した。
【0049】(4)スラリー中の結晶の割合 一定量のスラリーを濾過して、結晶物を取り出し、80
℃、3時間、5mmHgで乾燥した後、結晶物の重量を
測定し、スラリーに対する結晶物の重量割合を算出し
た。
【0050】(5)比重 ガラス製比重瓶を用い、20℃にて測定した。
【0051】[調整例1]純度93%の2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンを酢酸エチルを用いて
再結晶を行った。これにより純度94%、平均粒子径
0.2mmの2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]プロ
パンの結晶が得られた(以下、種結晶Aと略称する)。
さらに、2回同様に再結晶を行い、純度99%、平均粒
子径0.2mmの2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−
4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]
プロパンの結晶を得た(以下、種結晶Bと略称する)。
【0052】[調整例2]純度90%の2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンを130℃に保った熱
風循環式乾燥機で1時間加熱し、溶融させた。
【0053】[実施例1]図1に記載のフラスコに、塩
化メチレン2.5kg、メタノール2.5kgおよび調
製例1で得られた種結晶B2.5kgを入れ、混合した
(この固液混合体の比重は1.15であり、容量は6.
5Lとなる。)。
【0054】フラスコ内を攪拌しながら、25℃の温度
で、調整例2で得られた溶融状態の2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパン、塩化メチレンとメタ
ノールとの重量比が50:50である混合液および塩化
メチレンとメタノールとの重量比が50:50であり、
且つ調製例1で得られた種結晶Bの割合が33重量%で
ある固液混合体を、定量ポンプによってそれぞれ別々に
0.02L/分、0.08L/分、0.03L/分の速
度で8時間連続的に添加した。添加を開始してから10
分後、ポンプ6によってフラスコ中のスラリーを3.5
L/分の速度で循環させつつ、スラリーを0.13L/
分の速度で抜き取り口8より抜き取った(滞留時間は6
0分)。添加を開始してから7〜8時間の間に抜き取っ
たスラリーを濾過し、80℃、3時間、5mmHgで減
圧乾燥することにより、2,2−ビス[{3,5−ジブ
ロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェ
ニル]プロパンの結晶を得た。得られた結晶は、純度9
7%、平均粒子径は0.6mmであり、また、回収率は
96%であった。
【0055】なお、スラリー中の塩化メチレンとメタノ
ールとの重量比は50:50であり{25℃における
2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジ
ブロモプロピルオキシ)}フェニル]プロパン(以下、
TBA−BEと略称することがある)の溶解度は0.7
重量%}、スラリー中のTBA−BEの結晶の割合は3
3重量%であった。
【0056】[実施例2]図1に記載のフラスコに、塩
化メチレン2.5kg、メタノール2.5kgおよび調
製例1で得られた種結晶B2.5kgを入れ、混合した
(この固液混合体の比重は1.15であり、容量は6.
5Lとなる。)。
【0057】フラスコ内を攪拌しながら、25℃の温度
で、調整例2で得られた溶融状態の2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンおよび塩化メチレンと
メタノールとの重量比が50:50である混合液を、定
量ポンプによってそれぞれ別々に0.02L/分、0.
08L/分の速度で8時間連続的に添加した。添加を開
始してから10分後、ポンプ6によってフラスコ中のス
ラリーを3.5L/分の速度で循環させつつ、スラリー
を0.1L/分の速度で抜き取り口8より抜き取った
(滞留時間は75分)。添加を開始してから7〜8時間
の間に抜き取ったスラリーを濾過し、80℃、3時間、
5mmHgで減圧乾燥することにより、2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンの結晶を得た。得られ
た結晶は、純度97%、平均粒子径は0.3mmであ
り、また、回収率は95%であった。
【0058】なお、スラリー中の塩化メチレンとメタノ
ールとの重量比は50:50であり(25℃におけるT
BA−BEの溶解度は0.7重量%)、スラリー中のT
BA−BEの結晶の割合は33重量%であった。
【0059】[実施例3]図1に記載のフラスコに、調
整例2で得られた溶融状態の2,2−ビス[{3,5−
ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}
フェニル]プロパン、塩化メチレンとメタノールとの重
量比が50:50である混合液および塩化メチレンとメ
タノールとの重量比が50:50であり、且つ調製例1
で得られた種結晶Bの割合が33重量%である固液混合
体を、定量ポンプによってそれぞれ別々に0.02L/
分、0.08L/分、0.03L/分の速度で8時間連
続的に、25℃の温度で、フラスコ内を攪拌しながら添
加した。
【0060】添加を開始してから20分後、ポンプ6に
よってフラスコ中のスラリーを3.5L/分の速度で循
環させつつ、スラリーを0.13L/分の速度で抜き取
り口8より抜き取った(滞留時間は20分)。添加を開
始してから7〜8時間の間に抜き取ったスラリーを濾過
し、80℃、3時間、5mmHgで減圧乾燥することに
より、2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,
3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]プロパンの
結晶を得た。得られた結晶は、純度97%、平均粒子径
は0.6mmであり、また、回収率は96%であった。
【0061】なお、スラリー中の塩化メチレンとメタノ
ールとの重量比は50:50であり(25℃におけるT
BA−BEの溶解度は0.7重量%)、スラリー中のT
BA−BEの結晶の割合は33重量%であった。
【0062】[実施例4]実施例1において、晶析温度
を25℃から、40℃に変更し、種結晶Bを種結晶Aと
する以外は、実施例1と同様の方法で行い、2,2−ビ
ス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロ
ピルオキシ)}フェニル]プロパンの結晶を得た。得ら
れた結晶は、純度97%、平均粒子径は0.3mmであ
り、また、回収率は94%であった。
【0063】なお、スラリー中の塩化メチレンとメタノ
ールとの重量比は50:50であり(40℃におけるT
BA−BEの溶解度は1.6重量%)、スラリー中のT
BA−BEの結晶の割合は33重量%であった。
【0064】[実施例5]図1に記載のフラスコに、塩
化メチレン2kg、メタノール3kgおよび調製例1で
得られた種結晶B2.5kgを入れ、混合した(この固
液混合体の比重は1.10であり、容量は6.8Lとな
る。)。
【0065】フラスコ内を攪拌しながら、25℃の温度
で、調整例2で得られた溶融状態の2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンおよび塩化メチレンと
メタノールとの重量比が40:60である混合液を、定
量ポンプによってそれぞれ別々に0.008L/分、
0.043L/分の速度で8時間連続的に添加した。添
加を開始してから10分後、ポンプ6によってフラスコ
中のスラリーを3.5L/分の速度で循環させつつ、ス
ラリーを0.05L/分の速度で抜き取り口8より抜き
取った(滞留時間は146分)。添加を開始してから7
〜8時間の間に抜き取ったスラリーを濾過し、80℃、
3時間、5mmHgで減圧乾燥することにより、2,2
−ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ
プロピルオキシ)}フェニル]プロパンの結晶を得た。
得られた結晶は、純度96%、平均粒子径は0.4mm
であり、また、回収率は96%であった。
【0066】なお、スラリー中の塩化メチレンとメタノ
ールとの重量比は40:60であり(25℃におけるT
BA−BEの溶解度は0.2重量%)、スラリー中のT
BA−BEの結晶の割合は28〜33重量%であった。
【0067】[実施例6]図1に記載のフラスコに、塩
化メチレン1.5kg、メタノール3.5kgおよび調
製例1で得られた種結晶B2.5kgを入れ、混合した
(この固液混合体の比重は1.04であり、容量は7.
2Lとなる。)。
【0068】フラスコ内を攪拌しながら、40℃の温度
で、調整例2で得られた溶融状態の2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンおよび塩化メチレンと
メタノールとの重量比が30:70である混合液を、定
量ポンプによってそれぞれ別々に0.006L/分、
0.045L/分の速度で8時間連続的に添加した。添
加を開始してから10分後、ポンプ6によってフラスコ
中のスラリーを3.5L/分の速度で循環させつつ、ス
ラリーを0.05L/分の速度で抜き取り口8より抜き
取った(滞留時間は154分)。添加を開始してから7
〜8時間の間に抜き取ったスラリーを濾過し、80℃、
3時間、5mmHgで減圧乾燥することにより、2,2
−ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ
プロピルオキシ)}フェニル]プロパンの結晶を得た。
得られた結晶は、純度96%、平均粒子径は0.6mm
であり、また、回収率は97%であった。
【0069】なお、スラリー中の塩化メチレンとメタノ
ールとの重量比は30:70であり(40℃におけるT
BA−BEの溶解度は0.1重量%)、スラリー中のT
BA−BEの結晶の割合は22〜33重量%であった。
【0070】[実施例7]図1に記載のフラスコに、塩
化メチレン3kg、メタノール2kgおよび調製例1で
得られた種結晶B2.5kgを入れ、混合した(この固
液混合体の比重は1.20であり、容量は6.3Lとな
る。)。
【0071】フラスコ内を攪拌しながら、35℃の温度
で、調整例2で得られた溶融状態の2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンおよび塩化メチレンと
メタノールとの重量比が60:40である混合液を、定
量ポンプによってそれぞれ別々に0.024L/分、
0.08L/分の速度で8時間連続的に添加した。添加
を開始してから10分後、ポンプ6によってフラスコ中
のスラリーを3.5L/分の速度で循環させつつ、スラ
リーを0.1L/分の速度で抜き取り口8より抜き取っ
た(滞留時間は73分)。添加を開始してから7〜8時
間の間に抜き取ったスラリーを濾過し、80℃、3時
間、5mmHgで減圧乾燥することにより、2,2−ビ
ス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロ
ピルオキシ)}フェニル]プロパンの結晶を得た。得ら
れた結晶は、純度98%、平均粒子径は0.3mmであ
り、また、回収率は84%であった。
【0072】なお、スラリー中の塩化メチレンとメタノ
ールとの重量比は60:40であり(35℃におけるT
BA−BEの溶解度は4.0重量%)、スラリー中のT
BA−BEの結晶の割合は33重量%であった。
【0073】[実施例8]実施例1において、塩化メチ
レンに変えて1,2−ジクロロエタンを用いる以外は、
実施例1同様の方法で行い、2,2−ビス[{3,5−
ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}
フェニル]プロパンの結晶を得た。得られた結晶は、純
度95%、平均粒子径は0.4mmであり、また、回収
率は95%であった。
【0074】なお、スラリー中の1,2−ジクロロエタ
ンとメタノールとの重量比は50:50であり(25℃
におけるTBA−BEの溶解度は0.5重量%)、スラ
リー中のTBA−BEの結晶の割合は33重量%であっ
た。
【0075】[実施例9]図1に記載のフラスコに、ト
ルエン2.5kg、メタノール2.5kgおよび調製例
1で得られた種結晶B2.5kgを入れ、混合した(こ
の固液混合体の比重は0.92であり、容量は8.2L
となる。)。
【0076】フラスコ内を攪拌しながら、35℃の温度
で、調整例2で得られた溶融状態の2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンおよびトルエンとメタ
ノールとの重量比が50:50である混合液を、定量ポ
ンプによってそれぞれ別々に0.028L/分、0.1
2L/分の速度で8時間連続的に添加した。添加を開始
してから10分後、ポンプ6によってフラスコ中のスラ
リーを3.5L/分の速度で循環させつつ、スラリーを
0.13L/分の速度で抜き取り口8より抜き取った
(滞留時間は73分)。添加を開始してから7〜8時間
の間に抜き取ったスラリーを濾過し、80℃、3時間、
5mmHgで減圧乾燥することにより、2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンの結晶を得た。得られ
た結晶は、純度95%、平均粒子径は0.4mmであ
り、また、回収率は94%であった。
【0077】なお、スラリー中のトルエンとメタノール
との重量比は50:50であり(35℃におけるTBA
−BEの溶解度は1.4重量%)、スラリー中のTBA
−BEの結晶の割合は33重量%であった。
【0078】[実施例10]図1に記載のフラスコに、
酢酸エチル2.5kg、ジイソプロピルエーテル2.5
kgおよび調製例1で得られた種結晶B2.5kgを入
れ、混合した(この固液混合体の比重は0.82であ
り、容量は9.1Lとなる。)。
【0079】フラスコ内を攪拌しながら、40℃の温度
で、調整例2で得られた溶融状態の2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンおよび酢酸エチルとジ
イソプロピルエーテルとの重量比が50:50である混
合液を、定量ポンプによってそれぞれ別々に0.025
L/分、0.11L/分の速度で8時間連続的に添加し
た。添加を開始してから10分後、ポンプ6によってフ
ラスコ中のスラリーを3.5L/分の速度で循環させつ
つ、スラリーを0.12L/分の速度で抜き取り口8よ
り抜き取った(滞留時間は86分)。添加を開始してか
ら7〜8時間の間に抜き取ったスラリーを濾過し、80
℃、3時間、5mmHgで減圧乾燥することにより、
2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジ
ブロモプロピルオキシ)}フェニル]プロパンの結晶を
得た。得られた結晶は、純度95%、平均粒子径は0.
4mmであり、また、回収率は95%であった。
【0080】なお、スラリー中の酢酸エチルとジイソプ
ロピルエーテルとの重量比は50:50であり(40℃
におけるTBA−BEの溶解度は1.0重量%)、スラ
リー中のTBA−BEの結晶の割合は33重量%であっ
た。
【0081】[実施例11]温度計、撹拌機および滴下
漏斗を取り付けた4ツ口の容積1Lのフラスコ中に、2
5℃の温度で、フラスコ内を攪拌しながら、塩化メチレ
ン67gとメタノール67gと調製例1で得られた種結
晶B30gとからなる固液混合体、調整例2で得られた
溶融状態の2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]プロ
パン113gおよび塩化メチレンとメタノールとの重量
比が50:50である混合液225gを、滴下漏斗から
それぞれ別々に30分間で連続的に添加した。添加終了
後、さらにスラリーを30分間攪拌した。その後、かか
るスラリーを濾過し、80℃、3時間、5mmHgで減
圧乾燥することにより、2,2−ビス[{3,5−ジブ
ロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェ
ニル]プロパンの結晶を得た。得られた結晶は、純度9
7%、平均粒子径は0.7mmであり、また、回収率は
95%であった。
【0082】なお、スラリー中の塩化メチレンとメタノ
ールとの重量比は50:50であり(25℃におけるT
BA−BEの溶解度は0.7重量%)、スラリー中のT
BA−BEの結晶の割合は28重量%であった。
【0083】[実施例12]温度計、撹拌機および滴下
漏斗を取り付けた4ツ口の容積1Lのフラスコ中に、塩
化メチレン67g、メタノール67gおよび調製例1で
得られた種結晶B30gとからなる固液混合体を入れ
た。
【0084】フラスコ内を攪拌しながら、25℃の温度
で、調整例2で得られた溶融状態の2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパン113gおよび塩化メ
チレンとメタノールとの重量比が50:50である混合
液225gを、滴下漏斗からそれぞれ別々に30分間で
連続的に添加した。添加終了後、さらにスラリーを30
分間攪拌した。その後、かかるスラリーを濾過し、80
℃、3時間、5mmHgで減圧乾燥することにより、
2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジ
ブロモプロピルオキシ)}フェニル]プロパンの結晶を
得た。得られた結晶は、純度96%、平均粒子径は0.
6mmであり、また、回収率は95%であった。
【0085】なお、スラリー中の塩化メチレンとメタノ
ールとの重量比は50:50であり(25℃におけるT
BA−BEの溶解度は0.7重量%)、スラリー中のT
BA−BEの結晶の割合は18〜28重量%であった。
【0086】[実施例13]温度計、撹拌機および滴下
漏斗を取り付けた4ツ口の容積1Lのフラスコ中に、2
5℃の温度で、フラスコ内を攪拌しながら、メタノール
67gと調製例1で得られた種結晶B30gとからなる
固液混合体、調整例2で得られた溶融状態の2,2−ビ
ス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロ
ピルオキシ)}フェニル]プロパン178gおよび塩化
メチレン178gとメタノール113gとの混合液を、
滴下漏斗からそれぞれ別々に30分間で連続的に添加し
た。添加終了後、さらにスラリーを30分間攪拌した。
その後、かかるスラリーを濾過し、80℃、3時間、5
mmHgで減圧乾燥することにより、2,2−ビス
[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)}フェニル]プロパンの結晶を得た。得られ
た結晶は、純度95%、平均粒子径は0.7mmであ
り、また、回収率は95%であった。
【0087】なお、スラリー中の塩化メチレンとメタノ
ールとの重量比は50:50であり(25℃におけるT
BA−BEの溶解度は0.7重量%)、スラリー中のT
BA−BEの結晶の割合は37重量%であった。
【0088】[実施例14]温度計、撹拌機および滴下
漏斗を取り付けた4ツ口の容積1Lのフラスコ中に、2
5℃の温度で、フラスコ内を攪拌しながら、塩化メチレ
ン120gとメタノール120gと調製例1で得られた
種結晶B20gとからなる固液混合体および調整例2で
得られた溶融状態の2,2−ビス[{3,5−ジブロモ
−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニ
ル]プロパン60gを、滴下漏斗からそれぞれ別々に3
0分間で連続的に添加した。添加終了後、さらにスラリ
ーを30分間攪拌した。その後、かかるスラリーを濾過
し、80℃、3時間、5mmHgで減圧乾燥することに
より、2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,
3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]プロパンの
結晶を得た。得られた結晶は、純度96%、平均粒子径
は0.7mmであり、また、回収率は95%であった。
【0089】なお、スラリー中の塩化メチレンとメタノ
ールとの重量比は50:50であり(25℃におけるT
BA−BEの溶解度は0.7重量%)、スラリー中のT
BA−BEの結晶の割合は25重量%であった。
【0090】[比較例1]温度計、攪拌機および還流管
を取り付けたフラスコに、メタノール240gおよび調
整例1で得られた種結晶B20gを入れ、混合した。フ
ラスコ内を攪拌しながら、25℃の温度で、純度90%
の2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−
ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]プロパンの50
重量%濃度の塩化メチレン溶液120gを滴下ロートか
ら30分間で添加した。添加終了後、さらに30分間攪
拌を継続した。その後、析出した粉末を濾過して、2,
2−ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロ
モプロピルオキシ)}フェニル]プロパンの粉末を得
た。これを80℃、3時間、5mmHgで減圧乾燥を行
った。しかしながら、この減圧乾燥において、粉末相互
の付着が起こり、大きなブロックとなり、また一部着色
が認められた。この臭素化合物は、純度92%であり、
回収率は96%であった。
【0091】なお、塩化メチレン溶液添加後のスラリー
中の塩化メチレンとメタノールとの重量比は20:80
であり(25℃におけるTBA−BEの溶解度は0.0
2重量%)、スラリー中のTBA−BEの結晶の割合は
8〜20重量%であった。これらの結果を表1および表
2に示した。
【0092】
【表1】
【0093】
【表2】
【0094】
【発明の効果】本発明の精製方法によれば、高純度で、
熱安定性に優れた臭素化合物を得ることができ、かかる
臭素化合物は、樹脂用の難燃剤として好適に使用され、
その工業的効果は格別なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における臭素化合物の精製を行う装置の
一例である。
【符号の説明】
1.添加口 2.添加口 3.添加口 4.コンデンサー 5.温度計 6.ポンプ 7.循環したスラリーの添加口 8.スラリーの抜き取り口 9.攪拌翼 10.スラリー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で表される溶融状態の臭素
    化合物、良溶媒および貧溶媒を混合し、溶融状態の該臭
    素化合物から臭素化合物を晶析させ、良溶媒、貧溶媒お
    よび該臭素化合物の結晶からなるスラリーとする臭素化
    合物の精製方法において、(I)該スラリー中の良溶媒
    と貧溶媒との容量比(良溶媒/貧溶媒)の値をaとした
    時に、添加成分中の良溶媒と貧溶媒との容量比(良溶媒
    /貧溶媒)の値が0.5a〜2.0aの範囲となるよう
    に溶融状態の該臭素化合物、良溶媒および貧溶媒を該ス
    ラリー中に添加、混合し、さらに、(II)該スラリー
    中には種結晶を存在させ、(III)該スラリー中の該
    臭素化合物の結晶の割合が0.01〜70重量%であ
    り、(IV)該スラリー中の溶媒に対する該臭素化合物
    の溶解度が0.05〜20重量%であるように保持する
    ことを特徴とする臭素化合物の精製方法。 【化1】 (但し、式中m、n、p、qは1〜6の整数であり、A
    1、Ar2は同一又は異なっていても良く、炭素数5〜
    16の芳香族炭化水素基であり、Yはメチレン、プロピ
    レン、イソプロピリデン、イソブチリデン、シクロヘキ
    シリデン、スルフォン、ケトンおよび単結合から選ばれ
    る一種であり、R1、R2はそれぞれ炭素数2〜6の飽和
    炭化水素基である。)
  2. 【請求項2】 良溶媒は、塩化メチレン、クロロホル
    ム、1,2−ジクロロエタン、1,1−ジクロロエタ
    ン、アセトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケト
    ン、シクロヘキサノン、ジオキサン、酢酸エチル、酢酸
    ブチル、トルエン、キシレン、ベンゼン、ジメチルホル
    ムアミド、ジメチルアセトアミドおよびジメチルスルフ
    ォキシドからなる群より選ばれる少なくとも一種の溶媒
    である請求項1記載の臭素化合物の精製方法。
  3. 【請求項3】 貧溶媒は、水、炭素数1〜5の飽和1価
    アルコール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチ
    ルエーテル、ジイソプロピルエーテルおよび炭素数5〜
    10の飽和炭化水素からなる群より選ばれる少なくとも
    一種の溶媒である請求項1記載の臭素化合物の精製方
    法。
  4. 【請求項4】 臭素化合物は、下記式(2)で表される
    請求項1記載の臭素化合物の精製方法。 【化2】 (但し、式中m、n、p、qは1〜2の整数であり、A
    1、Ar2は同一又は異なっていても良く、フェニル
    基、トリル基、キシリル基またはナフチル基であり、Y
    はメチレン、イソプロピリデン、イソブチリデン、シク
    ロヘキシリデン、スルフォンおよび単結合から選ばれる
    一種であり、R1、R2はそれぞれエチル基、プロピル
    基、イソプロピル基、ブチル基およびイソブチル基から
    選ばれる一種である。)
  5. 【請求項5】 臭素化合物は、2,2−ビス[{3,5
    −ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキ
    シ)}フェニル]プロパン、2,2−ビス[{3,5−
    ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピ
    ルオキシ)}フェニル]プロパン、ビス[{3,5−ジ
    ブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フ
    ェニル]メタン、ビス[{3,5−ジブロモ−4−
    (2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)}フ
    ェニル]メタン、ビス[{3,5−ジブロモ−4−
    (2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]スル
    フォン、ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジ
    ブロモ−2−メチルプロピルオキシ)}フェニル]スル
    フォン、{3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,
    4′−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}ビフェニ
    ル、{3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−
    (2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)}ビ
    フェニルおよび{3,3′,5,5′−テトラブロモ−
    4,4′−(1,2−ジブロモエチルオキシ)}ビフェ
    ニルから選ばれる一種の化合物である請求項1記載の臭
    素化合物の精製方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114177668A (zh) * 2021-12-15 2022-03-15 清华大学 一种四溴双酚a醚类衍生物的连续沉淀装置及方法

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