JPH11292598A - 水硬性組成物 - Google Patents
水硬性組成物Info
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- JPH11292598A JPH11292598A JP9613498A JP9613498A JPH11292598A JP H11292598 A JPH11292598 A JP H11292598A JP 9613498 A JP9613498 A JP 9613498A JP 9613498 A JP9613498 A JP 9613498A JP H11292598 A JPH11292598 A JP H11292598A
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- hydraulic
- resin
- polycarbodiimide
- concrete
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B24/00—Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
- C04B24/24—Macromolecular compounds
- C04B24/28—Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高強度、高靭性、汚れ防止、表面の高硬度、又
鏡面性などの表面を有する水硬性組成物を提供するこ
と。 【解決手段】少なくとも水硬性セメント、水、ポリカル
ボジイミド樹脂を必須成分とし、必要に応じて混和材料
を含めた水硬性組成物。
鏡面性などの表面を有する水硬性組成物を提供するこ
と。 【解決手段】少なくとも水硬性セメント、水、ポリカル
ボジイミド樹脂を必須成分とし、必要に応じて混和材料
を含めた水硬性組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強度や高靭性お
よび汚れ防止・表面硬度・鏡面などの表面の改質効果を
有する水硬性組成物、例えばセメントペースト組成物、
コンクリート組成物、モルタル組成物、又はそれらの硬
化組成物(廃材を利用した再生品を含む)に関するもの
で、更に詳しくはポリカルボジイミド樹脂を添加した水
硬性組成物、例えばセメントペースト組成物、コンクリ
ート組成物、モルタル組成物、およびそれらの硬化組成
物(廃材を利用した再製品を含む)に関する。
よび汚れ防止・表面硬度・鏡面などの表面の改質効果を
有する水硬性組成物、例えばセメントペースト組成物、
コンクリート組成物、モルタル組成物、又はそれらの硬
化組成物(廃材を利用した再生品を含む)に関するもの
で、更に詳しくはポリカルボジイミド樹脂を添加した水
硬性組成物、例えばセメントペースト組成物、コンクリ
ート組成物、モルタル組成物、およびそれらの硬化組成
物(廃材を利用した再製品を含む)に関する。
【0002】
【従来の技術】セメントコンクリートは高い圧縮強度を
有し、耐久性がありかつ比較的安価な材料として現代の
構造物に広く使用されている。しかし、適用が種々の分
野に広がるにつれて高強度化や高靭性化および汚れ防止
・表面の高硬度化・鏡面性など表面改質に関する点など
で更に高機能化が求められるようになってきた。
有し、耐久性がありかつ比較的安価な材料として現代の
構造物に広く使用されている。しかし、適用が種々の分
野に広がるにつれて高強度化や高靭性化および汚れ防止
・表面の高硬度化・鏡面性など表面改質に関する点など
で更に高機能化が求められるようになってきた。
【0003】このような要求に対応する方法として、ポ
ルトランドセメントの改質があり、改質剤としてエポキ
シ樹脂を用いたポリマーセメントモルタルが公知であ
る。例えば特開昭57−77060号、特開昭61−1
97458号、特開昭63−159245号、特開平3
−279247号などを挙げることができる。
ルトランドセメントの改質があり、改質剤としてエポキ
シ樹脂を用いたポリマーセメントモルタルが公知であ
る。例えば特開昭57−77060号、特開昭61−1
97458号、特開昭63−159245号、特開平3
−279247号などを挙げることができる。
【0004】また、改質剤としてエマルジョンを用いた
ものもあり、エマルジョンをコンクリートに添加して強
度を向上させる試みもなされている。この場合、添加さ
れるエマルジョンとしては、天然ゴムまたは合成ゴムの
ラテックス、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコールなどの熱可塑性樹脂のエマル
ジョン、熱硬化性樹脂のエマルジョンなどが挙げられ
る。
ものもあり、エマルジョンをコンクリートに添加して強
度を向上させる試みもなされている。この場合、添加さ
れるエマルジョンとしては、天然ゴムまたは合成ゴムの
ラテックス、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコールなどの熱可塑性樹脂のエマル
ジョン、熱硬化性樹脂のエマルジョンなどが挙げられ
る。
【0005】しかし、上記高分子はセメントの水硬性反
応などに高分子自体がほとんど関与しないため、高分子
とセメント類との界面が剥離したり、高分子の特性を発
現するためにはその添加量がセメント類に対し一般的に
は30wt%程度またはセメントをすべて高分子で置換
したものなどであるため耐熱性・難燃性が低下したりし
て使用が限られる。
応などに高分子自体がほとんど関与しないため、高分子
とセメント類との界面が剥離したり、高分子の特性を発
現するためにはその添加量がセメント類に対し一般的に
は30wt%程度またはセメントをすべて高分子で置換
したものなどであるため耐熱性・難燃性が低下したりし
て使用が限られる。
【0006】
【本発が解決しようとする課題】<イ>本発明は、高機
能な水硬性組成物を提供することにある。 <ロ>本発明は、高強度又高靭性の水硬性組成物を提供
することにある。 <ハ>本発明は、汚れ防止、表面の高硬度、又鏡面性な
どの表面を有する水硬性組成物を提供することにある。
能な水硬性組成物を提供することにある。 <ロ>本発明は、高強度又高靭性の水硬性組成物を提供
することにある。 <ハ>本発明は、汚れ防止、表面の高硬度、又鏡面性な
どの表面を有する水硬性組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、活性水素基と反応性を有しかつ高強度、
高靭性であるポリカルボジイミド樹脂を水硬性組成物、
例えば、セメントペースト組成物、コンクリート組成
物、モルタル組成物の組成中に添加するものである。
決するために、活性水素基と反応性を有しかつ高強度、
高靭性であるポリカルボジイミド樹脂を水硬性組成物、
例えば、セメントペースト組成物、コンクリート組成
物、モルタル組成物の組成中に添加するものである。
【0008】すなわち、水硬性セメント、水、ポリカル
ボジイミド樹脂を必須成分として、これに必要に応じて
混和材料(再生材も含む)を添加混合し、養生すること
で高強度や高靭性または表面の改質された水硬性組成
物、例えば、セメントペースト組成物、コンクリート組
成物、モルタル組成物、又は、それらの硬化組成物(廃
材を利用した再生品も含む)が得られる。
ボジイミド樹脂を必須成分として、これに必要に応じて
混和材料(再生材も含む)を添加混合し、養生すること
で高強度や高靭性または表面の改質された水硬性組成
物、例えば、セメントペースト組成物、コンクリート組
成物、モルタル組成物、又は、それらの硬化組成物(廃
材を利用した再生品も含む)が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0010】<イ>水硬性組成物 本発明の水硬性組成物は、水硬性セメント、水、ポリカ
ルボジイミド樹脂を必須成分とする組成物であり、水で
硬化する性質を有し、例えば、セメントペースト組成
物、コンクリート組成物、モルタル組成物、又は、それ
らの硬化組成物(廃材を利用した再生品も含む)などで
ある。更に、必要に応じて混和材料(再生材も含む)を
添加混合し、養生することで高強度や高靭性または表面
の改質された水硬性組成物が得られる。
ルボジイミド樹脂を必須成分とする組成物であり、水で
硬化する性質を有し、例えば、セメントペースト組成
物、コンクリート組成物、モルタル組成物、又は、それ
らの硬化組成物(廃材を利用した再生品も含む)などで
ある。更に、必要に応じて混和材料(再生材も含む)を
添加混合し、養生することで高強度や高靭性または表面
の改質された水硬性組成物が得られる。
【0011】<ロ>水硬性セメント 水硬性セメント及び必要に応じて添加する混和材料はセ
メントペースト硬化組成物、コンクリート・モルタル組
成物を製造するのに一般的に使用されている材料でよ
く、例えば水硬性セメントとしてはポルトランドセメン
ト、マグネシアセメント、アルミナセメント、混合セメ
ント、天然セメント、超級密セメントなどを使用でき
る。
メントペースト硬化組成物、コンクリート・モルタル組
成物を製造するのに一般的に使用されている材料でよ
く、例えば水硬性セメントとしてはポルトランドセメン
ト、マグネシアセメント、アルミナセメント、混合セメ
ント、天然セメント、超級密セメントなどを使用でき
る。
【0012】<ハ>混和材料 必要に応じて添加する混和材料は、セメントペースト硬
化組成物、コンクリート・モルタル組成物を製造するの
に一般的に使用されている材料でよく、無機系の混和材
として無機添加材(フライアッシュ、シリカヒューム、
高炉スラグ、石粉、けい砂、ベントナイトなど)など
を、有機系の混和剤としては減水剤、流動化剤、AE剤
などを使用することができる。
化組成物、コンクリート・モルタル組成物を製造するの
に一般的に使用されている材料でよく、無機系の混和材
として無機添加材(フライアッシュ、シリカヒューム、
高炉スラグ、石粉、けい砂、ベントナイトなど)など
を、有機系の混和剤としては減水剤、流動化剤、AE剤
などを使用することができる。
【0013】<ニ>水硬性セメントと混和材料の混合量 これらの混合組成比は、セメントペースト、コンクリー
ト、モルタルを一般的に製造するときの混合比でよく、
とくに限定されるものではない。例えば、コンクリート
の場合、コンクリート1m3当たりのそれぞれの混合量
(重量部)は表1に示された割合となり、モルタルの場
合、1m3当たりのそれぞれの混合量(重量部)は表2
に示された割合となり、セメントペーストの場合、1m
3当たりのそれぞれの混合量(重量部)は表3に示され
た割合となる。
ト、モルタルを一般的に製造するときの混合比でよく、
とくに限定されるものではない。例えば、コンクリート
の場合、コンクリート1m3当たりのそれぞれの混合量
(重量部)は表1に示された割合となり、モルタルの場
合、1m3当たりのそれぞれの混合量(重量部)は表2
に示された割合となり、セメントペーストの場合、1m
3当たりのそれぞれの混合量(重量部)は表3に示され
た割合となる。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】<ホ>ポリカルボジイミド樹脂 本発明に使用するポリカルボジイミド樹脂そのものはす
でに公知であり、一般的には以下の化2の反応式に示さ
れるように、触媒の存在下にジイソシアネートの脱炭酸
縮合反応により合成される。尚、化2の反応式における
nは平均重合度を示しており1以上の整数である。
でに公知であり、一般的には以下の化2の反応式に示さ
れるように、触媒の存在下にジイソシアネートの脱炭酸
縮合反応により合成される。尚、化2の反応式における
nは平均重合度を示しており1以上の整数である。
【0018】
【化2】
【0019】この製造方法は、例えば特開昭51−61
599号公報に開示されている方法やL.M.Albe
rinoらの方法〔J.Appl.Polym.Sc
i,21,1990(1977)〕或は特開平2−29
2316号公報に開示されている方法や特開平8−81
545号公報に開示されている方法などを挙げることが
できる。
599号公報に開示されている方法やL.M.Albe
rinoらの方法〔J.Appl.Polym.Sc
i,21,1990(1977)〕或は特開平2−29
2316号公報に開示されている方法や特開平8−81
545号公報に開示されている方法などを挙げることが
できる。
【0020】この場合、使用する有機ジイソシアネート
としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリ
レンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネ
ートの混合物、粗トリレンジイソシアネート、粗メチレ
ンジフェニルジイソシアネート、4,4’,4"−トリ
フェニルメチレントリイソシアネート、キシレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネート、水添メチレンジフェニル
ジイソシアネート、m−フェニルジイソシアネート、ナ
フチレン−1,5−ジイソシアネート、4,4’−ビフ
ェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,
4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,
4’−ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチ
ルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネートやこれらの混合物を挙げるこ
とができる。
としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリ
レンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネ
ートの混合物、粗トリレンジイソシアネート、粗メチレ
ンジフェニルジイソシアネート、4,4’,4"−トリ
フェニルメチレントリイソシアネート、キシレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネート、水添メチレンジフェニル
ジイソシアネート、m−フェニルジイソシアネート、ナ
フチレン−1,5−ジイソシアネート、4,4’−ビフ
ェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,
4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,
4’−ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチ
ルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネートやこれらの混合物を挙げるこ
とができる。
【0021】又、上記ポリカルボジイミド樹脂は、その
分子量をモノイソシアネートの一種以上を用いることに
より、重縮合をある段階で停止させる等して調整しつつ
製造されたものでもよい。このようにポリカルボジイミ
ドの端末を封止してその分子量を制御するためのモノイ
ソシアネートとしては、フェニルイソシアネート、(オ
ルト、メタ、パラ)−トリルイソシアネート、ジメチル
フェニルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネー
ト、メチルイソシアネート等を例示することができる。
又、容易に類推されることであるが、この他にも端末封
止剤としては、OH、−NH2、−COOH、−SH、
−NHアルキル端末(下記の化3の化学式参照)を有す
る1官能性の化合物約1モルと、芳香族ジイソシアネー
ト2モルとの反応によつて簡便に製造できるイソシアネ
ート末端化合物から誘導されるものでもよい。
分子量をモノイソシアネートの一種以上を用いることに
より、重縮合をある段階で停止させる等して調整しつつ
製造されたものでもよい。このようにポリカルボジイミ
ドの端末を封止してその分子量を制御するためのモノイ
ソシアネートとしては、フェニルイソシアネート、(オ
ルト、メタ、パラ)−トリルイソシアネート、ジメチル
フェニルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネー
ト、メチルイソシアネート等を例示することができる。
又、容易に類推されることであるが、この他にも端末封
止剤としては、OH、−NH2、−COOH、−SH、
−NHアルキル端末(下記の化3の化学式参照)を有す
る1官能性の化合物約1モルと、芳香族ジイソシアネー
ト2モルとの反応によつて簡便に製造できるイソシアネ
ート末端化合物から誘導されるものでもよい。
【0022】
【化3】
【0023】又、上記カルボジイミド樹脂は、その分子
内に存在するカルボジイミド基にOH、−NH2、−C
OOH、−SH、−NHアルキル端末(化3の化学式参
照)を有する化合物を付加変成したものでもよい。但
し、全てのカルボジイミド基を変成することはカルボジ
イミド基の持っている特徴が発揮されないので、分子中
に少なくとも1個のカルボジイミド基を存在させる様、
変成されることが好ましい。
内に存在するカルボジイミド基にOH、−NH2、−C
OOH、−SH、−NHアルキル端末(化3の化学式参
照)を有する化合物を付加変成したものでもよい。但
し、全てのカルボジイミド基を変成することはカルボジ
イミド基の持っている特徴が発揮されないので、分子中
に少なくとも1個のカルボジイミド基を存在させる様、
変成されることが好ましい。
【0024】又、本発明で使用するイソシアネートのカ
ルボジイミド化を促進する触媒としては、種々のものを
例示することができるが、1−フェニル−2−ホスホレ
ン−1−オキシド、3−メチレン−2−ホスホレン−1
−オキシド、1−エチレン−2−ホスホレン−1−オキ
シドやこれらの3−ホスホレン異性体などが収率その他
の面で好適である。
ルボジイミド化を促進する触媒としては、種々のものを
例示することができるが、1−フェニル−2−ホスホレ
ン−1−オキシド、3−メチレン−2−ホスホレン−1
−オキシド、1−エチレン−2−ホスホレン−1−オキ
シドやこれらの3−ホスホレン異性体などが収率その他
の面で好適である。
【0025】上記ポリカルボジイミド樹脂の製造は、無
溶媒又はイソシアネートが不活性な溶剤中で行うもので
あり、例えば、溶媒としては、合成反応時にカルボジイ
ミド樹脂を溶解できるものであればよく、例えば1,1
−ジクロロエタン、テトラクロロエチレン、p−ジクロ
ロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル等のエーテル系溶媒、2−ジメチルシクロヘキサノ
ン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、2,4−ジ
メチル−3−ヘプタノン等のケトン系溶媒、ベンゼン、
トルエン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素系溶
媒、2−メトキシエチルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテートなどのアセテート系
溶媒をあげることができる。
溶媒又はイソシアネートが不活性な溶剤中で行うもので
あり、例えば、溶媒としては、合成反応時にカルボジイ
ミド樹脂を溶解できるものであればよく、例えば1,1
−ジクロロエタン、テトラクロロエチレン、p−ジクロ
ロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル等のエーテル系溶媒、2−ジメチルシクロヘキサノ
ン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、2,4−ジ
メチル−3−ヘプタノン等のケトン系溶媒、ベンゼン、
トルエン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素系溶
媒、2−メトキシエチルアセテート、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテートなどのアセテート系
溶媒をあげることができる。
【0026】その形態は粉末状のもの、液状のもの、水
溶液のもの、エマルジョンのもの、フィルム状のもの、
パルプ状のものなど多岐に渡る。これらの形態は使用方
法、要求物性などにより適宜選定されて用いられる。
溶液のもの、エマルジョンのもの、フィルム状のもの、
パルプ状のものなど多岐に渡る。これらの形態は使用方
法、要求物性などにより適宜選定されて用いられる。
【0027】また、ポリカルボジイミド樹脂は反応性を
有するポリマーであり、特に、活性水素化合物との反応
性を有する。ここでいう活性水素化合物とは−OH、−
COOH、−NH2、−NHR、−SHなどの活性水素
が存在する官能基を有する化合物群である。これらの官
能基(特に酸素原子を有する基)は水硬性セメントの水
和反応の過程で生成したり、混和材料の表面や組成中に
存在するものである。更に、これらの反応は付加反応で
あり、反応の際、ガス発生もないため、セメントペース
ト・コンクリート・モルタル組成物の養生時にボイドや
ひび割れの原因とはならない。
有するポリマーであり、特に、活性水素化合物との反応
性を有する。ここでいう活性水素化合物とは−OH、−
COOH、−NH2、−NHR、−SHなどの活性水素
が存在する官能基を有する化合物群である。これらの官
能基(特に酸素原子を有する基)は水硬性セメントの水
和反応の過程で生成したり、混和材料の表面や組成中に
存在するものである。更に、これらの反応は付加反応で
あり、反応の際、ガス発生もないため、セメントペース
ト・コンクリート・モルタル組成物の養生時にボイドや
ひび割れの原因とはならない。
【0028】また、このようなポリカルボジイミド樹脂
の添加量は上述の組成物lm3当たりの水硬性セメント
100重量部に対し0.01〜30重量部、好ましくは
0.1〜15重量部である。30重量部より多くても特
に問題はないがコンクリート・モルタルというよりレジ
ンコンクリート・モルタルの部類に入る。また、利用さ
れる分野によってはコンクリート、モルタルとしての特
性が樹脂の性状に近づくため、コンクリート・モルタル
としての性状が低下してしまい使用できない場合もあ
る。コスト的にも高価なものとなる。また、0.01重
量部未満では添加した効果が見られず、無添加のセメン
トペースト、コンクリート、モルタルと同等の性状とな
ってしまう。
の添加量は上述の組成物lm3当たりの水硬性セメント
100重量部に対し0.01〜30重量部、好ましくは
0.1〜15重量部である。30重量部より多くても特
に問題はないがコンクリート・モルタルというよりレジ
ンコンクリート・モルタルの部類に入る。また、利用さ
れる分野によってはコンクリート、モルタルとしての特
性が樹脂の性状に近づくため、コンクリート・モルタル
としての性状が低下してしまい使用できない場合もあ
る。コスト的にも高価なものとなる。また、0.01重
量部未満では添加した効果が見られず、無添加のセメン
トペースト、コンクリート、モルタルと同等の性状とな
ってしまう。
【0029】<ヘ>発明の作用 本発明の組成物は、推定ではあるがポリカルボジイミド
樹脂をセメントペースト・モルタル・コンクリート作成
時に添加することにより、その熱硬化性、活性水素基
(水も含む)との反応性および強靭性の複合効果によリ
コンクリートの結合材の強化、及び緻密化を促進し、主
として曲げ強度を増進させる。引いてはそのものの剛性
を高め、弾性係数などの向上が図れるものと考えられ
る。
樹脂をセメントペースト・モルタル・コンクリート作成
時に添加することにより、その熱硬化性、活性水素基
(水も含む)との反応性および強靭性の複合効果によリ
コンクリートの結合材の強化、及び緻密化を促進し、主
として曲げ強度を増進させる。引いてはそのものの剛性
を高め、弾性係数などの向上が図れるものと考えられ
る。
【0030】本発明のコンクリートおよびモルタルの製
造方法を説明する。
造方法を説明する。
【0031】<イ>コンクリート 水硬性セメント、骨材、水、ポリカルボジイミド樹脂及
び必要に応じて混和剤、無機添加材を先に上げた一群か
ら選定し、所定量計量した。このものをコンクリート原
料を混合する際に一般的に使用される強制練りミキサー
(二軸ミキサーも含む)に投入して混合した。混合条件
は特に限定するものではないが、例えば、混合時間とし
ては1〜5分を挙げることができる。このものを型枠の
中に所定量流し込み、水中養生した。このまま、コンク
リート組成物として使用してもよいし、更に養生後、生
成したコンクリートを型から脱型し、このものに蒸気養
生(またはオートクレーブ養生)を行ってもよい。蒸気
養生(またはオートクレーブ養生)条件は特に限定され
るものではないが昇温速度30℃/時程度で温度50〜
180℃、圧力は常圧〜10kg/cm2、保持時間2
〜10時間程度が好ましい。その後室温まで冷却し、取
り出して目的のコンクリート組成物を製造した。
び必要に応じて混和剤、無機添加材を先に上げた一群か
ら選定し、所定量計量した。このものをコンクリート原
料を混合する際に一般的に使用される強制練りミキサー
(二軸ミキサーも含む)に投入して混合した。混合条件
は特に限定するものではないが、例えば、混合時間とし
ては1〜5分を挙げることができる。このものを型枠の
中に所定量流し込み、水中養生した。このまま、コンク
リート組成物として使用してもよいし、更に養生後、生
成したコンクリートを型から脱型し、このものに蒸気養
生(またはオートクレーブ養生)を行ってもよい。蒸気
養生(またはオートクレーブ養生)条件は特に限定され
るものではないが昇温速度30℃/時程度で温度50〜
180℃、圧力は常圧〜10kg/cm2、保持時間2
〜10時間程度が好ましい。その後室温まで冷却し、取
り出して目的のコンクリート組成物を製造した。
【0032】<ロ>再生コンクリート 粗骨材として廃コンクリートを粉砕してJASSファイ
ルの基準に入る粒度分布を有するものを使用した以外は
上記コンクリートの製造方法と同様の方法で作成した。
ルの基準に入る粒度分布を有するものを使用した以外は
上記コンクリートの製造方法と同様の方法で作成した。
【0033】<ハ>モルタル 骨材として細骨材のみを使用すること以外は上記コンク
リートの製造方法と同様の方法で行った(混合はオムニ
ミキサーを使用し、2〜10分程度混合した)。
リートの製造方法と同様の方法で行った(混合はオムニ
ミキサーを使用し、2〜10分程度混合した)。
【0034】<ニ>セメントペースト 水硬性セメント、水、カルボジイミド樹脂を所定量計量
し、オムニミキサーで2〜10分混合した。後は上記コ
ンクリートの製造方法と同様の方法で行った。
し、オムニミキサーで2〜10分混合した。後は上記コ
ンクリートの製造方法と同様の方法で行った。
【0035】以下にポリカルボジイミド樹脂の製造例を
示す。
示す。
【0036】<イ>ポリカルボジイミド樹脂の製造例1 3Lの四つ口フラスコにジムロート冷却管、温度計、メ
カニカルスターラーを取り付けた合成装置を用意し、原
料投入口よリテトラヒドロフラン600ml及び酢酸エ
テル500mlをそれぞれ入れた。次いで原料である
4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、M
DIと略す)530gを加え、攪拌し加熱を行った。系
内が50℃になった時点で、原料イソシアネートに対し
て0.2重量%の3−メチル−1−フェニル−2−ホス
ホレン−1−オキシドを添加し、その後リフラックス下
で約2.5時間反応を行った。この時点でポリカルボジ
イミド樹脂の分子量をGPCで測定したところ、数平均
分子量で5300であった。次いで反応系を冷却し、1
時間後に5℃まで系内温度を低下させ、その温度を5時
間保持し、スラリーを生成した。スラリー状態でのポリ
カルボジイミド樹脂の数平均分子量は7000(スチレ
ン換算値)であった。その後、このスラリーをヌッチェ
を用いて減圧漏過し、ウェットケーキを得た。これを乳
鉢により軽く粉砕し、さらに真空乾燥機により70℃、
5時間乾燥を行い、自色粉末を得た。
カニカルスターラーを取り付けた合成装置を用意し、原
料投入口よリテトラヒドロフラン600ml及び酢酸エ
テル500mlをそれぞれ入れた。次いで原料である
4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、M
DIと略す)530gを加え、攪拌し加熱を行った。系
内が50℃になった時点で、原料イソシアネートに対し
て0.2重量%の3−メチル−1−フェニル−2−ホス
ホレン−1−オキシドを添加し、その後リフラックス下
で約2.5時間反応を行った。この時点でポリカルボジ
イミド樹脂の分子量をGPCで測定したところ、数平均
分子量で5300であった。次いで反応系を冷却し、1
時間後に5℃まで系内温度を低下させ、その温度を5時
間保持し、スラリーを生成した。スラリー状態でのポリ
カルボジイミド樹脂の数平均分子量は7000(スチレ
ン換算値)であった。その後、このスラリーをヌッチェ
を用いて減圧漏過し、ウェットケーキを得た。これを乳
鉢により軽く粉砕し、さらに真空乾燥機により70℃、
5時間乾燥を行い、自色粉末を得た。
【0037】<ロ>ポリカルボジイミド樹脂の製造例2 5Lの四つ口フラスコおよび上記ポリカルボジイミドの
製造例1と同様の装置を用いて、MD1675gとフェ
ニルイソシアネート71.4gをテトラクロロエテレン
2458g中(樹脂濃度20wt%)、カルボジイミド
化触媒(3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−
1−オキシド)1.50gと共に120℃で4時間反応
させ、淡黄色の透明なポリカルボジイミド溶液を得た。
この溶液を12時間で40℃に冷却し、スラリー状のポ
リカルボジイミドを得た。このスラリーの粘度は270
cPであった。
製造例1と同様の装置を用いて、MD1675gとフェ
ニルイソシアネート71.4gをテトラクロロエテレン
2458g中(樹脂濃度20wt%)、カルボジイミド
化触媒(3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−
1−オキシド)1.50gと共に120℃で4時間反応
させ、淡黄色の透明なポリカルボジイミド溶液を得た。
この溶液を12時間で40℃に冷却し、スラリー状のポ
リカルボジイミドを得た。このスラリーの粘度は270
cPであった。
【0038】次いで、スラリー状ポリカルボジイミドを
下記の表4の条件で噴霧乾燥し、淡黄白色の粉末を得
た。
下記の表4の条件で噴霧乾燥し、淡黄白色の粉末を得
た。
【0039】
【表4】
【0040】<ハ>ポリカルボジイミド樹脂の製造例3 2,6−トリレンジイソシアネートと2,4−トリレン
ジイソシアネートの混合物(20:80)(80−TD
I)348gとフェニルイソシアネート119gをカル
ボジイミド化触媒0.93gと共に130℃で1時間反
応させ、カルボジイミド樹脂(重合度n=5)を得た。
次いで得られたカルボジイミド樹脂を十分に粉砕してカ
ルボジイミド樹脂粉末を得た。続いてこのカルボジイミ
ド粉末200gに1gのノニルフェノール系非イオン界
面活性剤を溶解した蒸留水1800gを徐々に加え、カ
ルボジイミド分散液(樹脂濃度10wt%)を得た。
ジイソシアネートの混合物(20:80)(80−TD
I)348gとフェニルイソシアネート119gをカル
ボジイミド化触媒0.93gと共に130℃で1時間反
応させ、カルボジイミド樹脂(重合度n=5)を得た。
次いで得られたカルボジイミド樹脂を十分に粉砕してカ
ルボジイミド樹脂粉末を得た。続いてこのカルボジイミ
ド粉末200gに1gのノニルフェノール系非イオン界
面活性剤を溶解した蒸留水1800gを徐々に加え、カ
ルボジイミド分散液(樹脂濃度10wt%)を得た。
【0041】<ニ>ポリカルボジイミド樹脂の製造例4 3L四つ口フラスコにMDI300gとMPG081
(日本乳化剤社製)330gを仕込み、90℃で4時間
ウレタン化反応を行った。その後、3−メチル−1−フ
ェニル−2−ホスホレン−1−オキシドを0.6gを添
加し、90℃にてイソシアネート基が消失するまでカル
ボジイミド化反応を行った。尚、このもののGPCによ
る平均分子量は5900(ステレン換算値)。次いでこ
れに蒸留水を加え、室温にて攪拌し、最終的に固形分濃
度30wt%の淡褐色透明なポリカルボジイミド水溶液
を得た。
(日本乳化剤社製)330gを仕込み、90℃で4時間
ウレタン化反応を行った。その後、3−メチル−1−フ
ェニル−2−ホスホレン−1−オキシドを0.6gを添
加し、90℃にてイソシアネート基が消失するまでカル
ボジイミド化反応を行った。尚、このもののGPCによ
る平均分子量は5900(ステレン換算値)。次いでこ
れに蒸留水を加え、室温にて攪拌し、最終的に固形分濃
度30wt%の淡褐色透明なポリカルボジイミド水溶液
を得た。
【0042】<ホ>ポリカルボジイミド樹脂の製造例5 イソホロンジイソシアネート700gをカルボジイミド
化触媒14gと共に180℃で20時間反応させ、イソ
シアネート末端イソホロンカルボジイミド(重度n=1
0)を得た。次いで得られたカルボジイミド200.2
gと重合度m=6のポリ(オキシエチレン)モノメチル
エーテル59.2gを100℃で48時間反応させた。
これに蒸留水2335gを50℃で徐々に加え、乳液状
のカルボジイミド溶液(樹脂濃度10wt%)を得た。
化触媒14gと共に180℃で20時間反応させ、イソ
シアネート末端イソホロンカルボジイミド(重度n=1
0)を得た。次いで得られたカルボジイミド200.2
gと重合度m=6のポリ(オキシエチレン)モノメチル
エーテル59.2gを100℃で48時間反応させた。
これに蒸留水2335gを50℃で徐々に加え、乳液状
のカルボジイミド溶液(樹脂濃度10wt%)を得た。
【0043】以下に本発明の実施例を説明する。
【0044】<イ>実施例1 普通ポルトランドセメント637.5kg、細骨材
(砂)1275kg、上記ポリカルボジイミド樹脂の製
造例1のポリカルボジイミド樹脂12.75kg、混和
材(シリカヒューム)112kgを計り取り、オムニミ
キサーに投入し3分間空練りを行った。次いで水180
kg、混和剤(ナフタレン系混和剤)15kgを計り取
り、投入し、3分間混練りした。混練り後、4×4×1
6cmの型粋に流し込み、ただちにサランラップで封を
し、2日後に脱型し現場水中養生後オートクレーブ養生
をした。オートクレーブ養生条件は昇温速度30℃/時
間で180℃まで昇温し、その温度で3時間保持し、そ
の後ゆっくり室温まで降温し、常圧になったところで試
料を取り出した。180℃になった時点で圧力は10k
g/cm2であった。
(砂)1275kg、上記ポリカルボジイミド樹脂の製
造例1のポリカルボジイミド樹脂12.75kg、混和
材(シリカヒューム)112kgを計り取り、オムニミ
キサーに投入し3分間空練りを行った。次いで水180
kg、混和剤(ナフタレン系混和剤)15kgを計り取
り、投入し、3分間混練りした。混練り後、4×4×1
6cmの型粋に流し込み、ただちにサランラップで封を
し、2日後に脱型し現場水中養生後オートクレーブ養生
をした。オートクレーブ養生条件は昇温速度30℃/時
間で180℃まで昇温し、その温度で3時間保持し、そ
の後ゆっくり室温まで降温し、常圧になったところで試
料を取り出した。180℃になった時点で圧力は10k
g/cm2であった。
【0045】ついで作成した供試体について圧縮強度
(JIS A 1108に準拠)、曲げ強度(JIS
A 1106に準拠)を測定した。また、測定後、破壊
された表面を手で触って剥がれ落ち、粉落ちの有無を観
察した。測定および観察結果を表5に示す。
(JIS A 1108に準拠)、曲げ強度(JIS
A 1106に準拠)を測定した。また、測定後、破壊
された表面を手で触って剥がれ落ち、粉落ちの有無を観
察した。測定および観察結果を表5に示す。
【0046】<ロ>実施例2 上記ポリカルボジイミド樹脂の製造例2で製造したポリ
カルボジイミド樹脂を38.25kg使用した以外は上
記実施例1と同様の方法で供試体を作成した。この供試
体について実施例1と同様の方法で圧縮強度、曲げ強度
を測定した。また、測定後、破壊された表面を手で触っ
て剥がれ落ち、粉落ちの有無を観察した。測定および観
察結果を表5に示す。
カルボジイミド樹脂を38.25kg使用した以外は上
記実施例1と同様の方法で供試体を作成した。この供試
体について実施例1と同様の方法で圧縮強度、曲げ強度
を測定した。また、測定後、破壊された表面を手で触っ
て剥がれ落ち、粉落ちの有無を観察した。測定および観
察結果を表5に示す。
【0047】<ハ>実施例3 普通ポルトランドセメント360kg、細骨材(砂)1
080kg、上記ポリカルボジイミド樹脂の製造例3の
ポリカルボジイミド溶液を濃縮して20wt%溶液とし
た液180kg(固形重量36kg)を計り取り、オム
ニミキサーに投入し3分間混練りした。次いで、水36
kgを投入し、さらに3分間混練りした。混練り後、4
×4×16cmの型枠に流し込み、ただちにサランラッ
プで封をし、2日後に脱型し、28日現場水中養生を行
い供試体を作成した。この供試体を用いて実施例1と同
様の方法で圧縮・曲げ強度を測定した。また、測定後、
破壊された表面を手で触って剥がれ落ち、粉落ちの有無
を観察した。測定および観察結果を表5に示す。
080kg、上記ポリカルボジイミド樹脂の製造例3の
ポリカルボジイミド溶液を濃縮して20wt%溶液とし
た液180kg(固形重量36kg)を計り取り、オム
ニミキサーに投入し3分間混練りした。次いで、水36
kgを投入し、さらに3分間混練りした。混練り後、4
×4×16cmの型枠に流し込み、ただちにサランラッ
プで封をし、2日後に脱型し、28日現場水中養生を行
い供試体を作成した。この供試体を用いて実施例1と同
様の方法で圧縮・曲げ強度を測定した。また、測定後、
破壊された表面を手で触って剥がれ落ち、粉落ちの有無
を観察した。測定および観察結果を表5に示す。
【0048】<ニ>実施例4 細骨材(砂)634kg、粗骨材(砂利)976kg、
混和材(シリカヒューム)108kg、上記ポリカルボ
ジイミド樹脂の製造例2のポリカルボジイミド樹脂18
kgを計り取り、ターボミキサーに投入し空練りを3分
間行った。次いで、普通ポルトランドセメント612k
gを投入し1分間の空練りを行った。最後に、水144
kg、混和剤(ナフタレン系混和剤)12kgをミキサ
ーに投入し、3分間混練りした。この混練り物を用い
て、JIS A 1132に準拠し、φ10×20cm
のシリンダーおよび10×10×40cmの型枠に打接
した。打接直後、ただちにサランラップで封をし、2日
後に脱型し現場水中養生を行った。その後、実施例1と
同様にオートクレーブ養生を行い、コンクリートを作成
し供試体とした。この供試体を用いて実施例1と同様の
方法で圧縮・曲げ強度を測定した。また、測定後、破壊
された表面を手で触って剥がれ落ち、粉落ちの有無を観
察した。測定および観察結果を表5に示す。
混和材(シリカヒューム)108kg、上記ポリカルボ
ジイミド樹脂の製造例2のポリカルボジイミド樹脂18
kgを計り取り、ターボミキサーに投入し空練りを3分
間行った。次いで、普通ポルトランドセメント612k
gを投入し1分間の空練りを行った。最後に、水144
kg、混和剤(ナフタレン系混和剤)12kgをミキサ
ーに投入し、3分間混練りした。この混練り物を用い
て、JIS A 1132に準拠し、φ10×20cm
のシリンダーおよび10×10×40cmの型枠に打接
した。打接直後、ただちにサランラップで封をし、2日
後に脱型し現場水中養生を行った。その後、実施例1と
同様にオートクレーブ養生を行い、コンクリートを作成
し供試体とした。この供試体を用いて実施例1と同様の
方法で圧縮・曲げ強度を測定した。また、測定後、破壊
された表面を手で触って剥がれ落ち、粉落ちの有無を観
察した。測定および観察結果を表5に示す。
【0049】<ホ>実施例5 細骨材(砂)618kg、粗骨材(砂利)938kg、
混和材(シリカヒューム)80kg、上記ポリカルボジ
イミド樹脂の製造例5のポリカルボジイミド溶液を濃縮
して30wt%とした液148kg(樹脂重量44.4
kg)、水44.4kgを計り取り、ターボミキサーに
投入して4分間混練りした。ついで、普通ポルトランド
セメント527kgを投入し、3分間混練りを行った。
この生成物を用いて、JIS A 1132に準拠し、
φ10×20cmのシリンダーおよび10×10×40
cmの型粋に打接した。打接直後、ただちにサランラッ
プで封し、2日後に脱型し28日現場水中養生を行い供
試体とした。この供試体を用いて実施例1と同様の方法
で圧縮・曲げ強度を測定した。また、測定後、破壊され
た表面を手で触って剥がれ落ち、粉落ちの有無を観察し
た。測定および観察結果を表5に示す。
混和材(シリカヒューム)80kg、上記ポリカルボジ
イミド樹脂の製造例5のポリカルボジイミド溶液を濃縮
して30wt%とした液148kg(樹脂重量44.4
kg)、水44.4kgを計り取り、ターボミキサーに
投入して4分間混練りした。ついで、普通ポルトランド
セメント527kgを投入し、3分間混練りを行った。
この生成物を用いて、JIS A 1132に準拠し、
φ10×20cmのシリンダーおよび10×10×40
cmの型粋に打接した。打接直後、ただちにサランラッ
プで封し、2日後に脱型し28日現場水中養生を行い供
試体とした。この供試体を用いて実施例1と同様の方法
で圧縮・曲げ強度を測定した。また、測定後、破壊され
た表面を手で触って剥がれ落ち、粉落ちの有無を観察し
た。測定および観察結果を表5に示す。
【0050】<ヘ>実施例6 細骨材(砂)634kg、粗骨材(廃コンクリート)9
76kg、混和材(シリカヒューム)108kg、上記
ポリカルボジイミド樹脂の製造例1のポリカルボジイミ
ド溶液18kgを計り取り、ターボミキサーに投入し空
練りを3分間行った。次いで、普通ポルトランドセメン
ト612kgを投入し、1分間混練りを行った後、水1
44kg、混和剤(ナフタレン系混和剤)12kgをミ
キサーに投入し、3分間混練りした。この生成物を用い
てJIS A 1132に準拠し、φ10×20cmの
シリンダーおよび10×10×40cmの型枠に打接し
た。打接直後、ただちにサランラップで封をし、2日後
に脱型し現場水中養生を行った。その後、実施例1と同
様のオートクレーブ養生を行い、供試体を作成した。こ
の供試体を用いて実施例1と同様の方法で圧縮・曲げ強
度を測定した。また、測定後、破壊された表面を手で触
って剥がれ落ち、粉落ちの有無を観察した。測定および
観察結果を表5に示す。
76kg、混和材(シリカヒューム)108kg、上記
ポリカルボジイミド樹脂の製造例1のポリカルボジイミ
ド溶液18kgを計り取り、ターボミキサーに投入し空
練りを3分間行った。次いで、普通ポルトランドセメン
ト612kgを投入し、1分間混練りを行った後、水1
44kg、混和剤(ナフタレン系混和剤)12kgをミ
キサーに投入し、3分間混練りした。この生成物を用い
てJIS A 1132に準拠し、φ10×20cmの
シリンダーおよび10×10×40cmの型枠に打接し
た。打接直後、ただちにサランラップで封をし、2日後
に脱型し現場水中養生を行った。その後、実施例1と同
様のオートクレーブ養生を行い、供試体を作成した。こ
の供試体を用いて実施例1と同様の方法で圧縮・曲げ強
度を測定した。また、測定後、破壊された表面を手で触
って剥がれ落ち、粉落ちの有無を観察した。測定および
観察結果を表5に示す。
【0051】<ト>実施例7 細骨材(砂)618kg、粗骨材(廃コンクリート)9
34kg、混和材(シリカヒューム)80kg、上記ポ
リカルボジイミド樹脂の製造例4のポリカルボジイミド
溶液148kg(樹脂重量44.4kg)、水44.5
kgを計り取り、ターボミキサーに投入3分間混練りを
した。次いで、普通ポルトランドセメント527kgを
投入し、3分間混練りを行った。この生成物を用いてJ
IS A1132に準拠し、φ10×20cmのシリン
ダーおよび10×10×40cmの型枠に打接した。打
接直後、ただちにサランラップで封をし、2日後に脱型
し28日現場水中養生を行い供試体を作成した。この供
試体を用いて実施例1と同様の方法で圧縮・曲げ強度を
測定した。また、測定後、破壊された表面を手で触って
剥がれ落ち、粉落ちの有無を観察した。測定および観察
結果を表5に示す。
34kg、混和材(シリカヒューム)80kg、上記ポ
リカルボジイミド樹脂の製造例4のポリカルボジイミド
溶液148kg(樹脂重量44.4kg)、水44.5
kgを計り取り、ターボミキサーに投入3分間混練りを
した。次いで、普通ポルトランドセメント527kgを
投入し、3分間混練りを行った。この生成物を用いてJ
IS A1132に準拠し、φ10×20cmのシリン
ダーおよび10×10×40cmの型枠に打接した。打
接直後、ただちにサランラップで封をし、2日後に脱型
し28日現場水中養生を行い供試体を作成した。この供
試体を用いて実施例1と同様の方法で圧縮・曲げ強度を
測定した。また、測定後、破壊された表面を手で触って
剥がれ落ち、粉落ちの有無を観察した。測定および観察
結果を表5に示す。
【0052】<チ>比較例1〜7 表5の比較例1〜7は、上記実施例1〜7に対し、ポリ
カルボジイミド樹脂を使用しないこと以外はすべて同様
の方法で供試体を作成し、実施例1と同様の方法で圧縮
・曲げ強度を測定した。また、測定後、破壊された表面
を手で触って剥がれ落ち、粉落ちの有無を観察した。測
定および観察結果を表5に示す。
カルボジイミド樹脂を使用しないこと以外はすべて同様
の方法で供試体を作成し、実施例1と同様の方法で圧縮
・曲げ強度を測定した。また、測定後、破壊された表面
を手で触って剥がれ落ち、粉落ちの有無を観察した。測
定および観察結果を表5に示す。
【0053】
【表5】
【0054】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>ポリカルボジイミド樹脂を必須成分にすることに
より、高機能の水硬性組成物を得ることができる。 <ロ>高強度、高靭性および汚れ防止・表面硬度鏡面な
どの表面の改質効果を有する水硬性組成物を得ることが
できる。 <ハ>再生骨材を利用した高性能な水硬性組成物が得ら
れるので、廃材を有効利用することができる。
できる。 <イ>ポリカルボジイミド樹脂を必須成分にすることに
より、高機能の水硬性組成物を得ることができる。 <ロ>高強度、高靭性および汚れ防止・表面硬度鏡面な
どの表面の改質効果を有する水硬性組成物を得ることが
できる。 <ハ>再生骨材を利用した高性能な水硬性組成物が得ら
れるので、廃材を有効利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川嘉彦 東京都足立区西新井栄町一丁目18番地1号 日清紡績株式会社東京研究センター内 (72)発明者 天野 聡 東京都足立区西新井栄町一丁目18番地1号 日清紡績株式会社東京研究センター内
Claims (5)
- 【請求項1】少なくとも水硬性セメント、水、ポリカル
ボジイミド樹脂を成分とする水硬性組成物。 - 【請求項2】請求項1に記載の水硬性組成物において、
混和材料を添加してなることを特徴とする水硬性組成
物。 - 【請求項3】請求項1乃至2のいずれかに記載の水硬性
組成物において、再生骨材を成分に含めることを特徴と
する水硬性組成物。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の水硬性
組成物において、ポリカルボジイミド樹脂は、化1の一
般式で表わされる繰り返し単位を1以上有する樹脂であ
ることを特徴とする水硬性組成物。 【化1】 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の水硬性
組成物において、ポリカルボジイミド樹脂の添加量は、
水硬性セメント100重量部に対し0.01〜30重量
部であることを特徴とする水硬性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9613498A JPH11292598A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 水硬性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9613498A JPH11292598A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 水硬性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11292598A true JPH11292598A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14156928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9613498A Pending JPH11292598A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 水硬性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11292598A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005047136A (ja) * | 2003-07-28 | 2005-02-24 | Maeda Corp | プレキャストコンクリートの製造方法 |
JP2007112680A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Ube Ind Ltd | ポリマーセメント組成物、これらのモルタル、モルタルを被覆した構造体 |
WO2018194102A1 (ja) * | 2017-04-21 | 2018-10-25 | 日清紡ケミカル株式会社 | ポリカルボジイミド化合物及びその製造方法、並びに樹脂組成物 |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP9613498A patent/JPH11292598A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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