JPH11291605A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

印刷装置及び印刷方法

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Publication number
JPH11291605A
JPH11291605A JP9968198A JP9968198A JPH11291605A JP H11291605 A JPH11291605 A JP H11291605A JP 9968198 A JP9968198 A JP 9968198A JP 9968198 A JP9968198 A JP 9968198A JP H11291605 A JPH11291605 A JP H11291605A
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JP
Japan
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ink
toner image
printing
image
plate
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JP9968198A
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English (en)
Inventor
Soichi Kuwabara
宗市 桑原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー像の形成における解像度をあまり高く
することなく、階調数を効率的に増やし、充分な階調表
現ができるようにする。 【解決手段】 インキ反発性を有する版材19にトナー
像を転写し、このトナー像を仮定着させ、このトナー像
を仮定着させて紫外線硬化型水なしオフセット用インキ
を着肉してインキ像を形成し、インキ像を被印刷物11
に転写させる。このような印刷を、1枚の印刷物の一つ
の色に対して、複数回数繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の階調を網点
の大小であらわす書き換え可能な版を用いる印刷装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる平版印刷を行う印刷装置
においては、画像の階調を網点の大小によって表現して
いる。一般的な商業印刷において、スクリーン線数は、
133線乃至175線程度である。そして、この程度の
スクリーン線数で階調表現を可能とするためには、レー
ザセッタ等の解像度としては、1800DPIから24
00DPI程度が必要である。
【0003】例えば、本願発明者らは、インキ反発性の
ある版材に電子写真方式を用いて親インキ性のあるトナ
ー像を形成し、これを版とする書き換え可能な平版印刷
方法及び印刷装置を提案している。この印刷装置では、
従来の平版印刷と同等の133線乃至175線のスクリ
ーン線数を有する品質の印刷物を得るには、トナー像の
形成において、1800DPIから2400DPIの解
像度が要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な印刷装置においては、解像度を高くするにしたがっ
て、トナーの取り扱いが難しくなり、また、装置構成が
精密化され、製造の困難化やコストアップが招来され
る。したがって、トナー像の形成において600DPI
程度の解像度で、印刷物におけるスクリーン線数が13
3線乃至175線の階調表現が可能な印刷方法が求めら
れる。
【0005】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、トナー像の形成における解像度
をあまり高くすることなく、階調数を効率的に増やし、
充分な階調表現ができるようになされた印刷装置を提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る印刷装置は、書き換え可能な版を用い
て、画像の階調を網点の大小であらわす印刷を行う印刷
装置であって、感光体上に親インキ性を有するトナー像
を形成するトナー像形成手段と、インキ反発性を有しト
ナー像をなすトナーが付着された後250°C以下の温
度においては付着したトナーが完全定着されない材料に
より形成されトナー像が転写される版材と、版材上に転
写されたトナー像を該版材上に仮定着させる仮定着手段
と、紫外線硬化型水なしオフセット用インキをそれぞれ
上記版材上に仮定着されたトナー像に対して着肉しイン
キ像を形成する複数の同じ色用のインキ着肉手段と、イ
ンキ像を被印刷材に転写させる転写手段と、インキ像が
被印刷材に転写された後に版材上に残ったトナー像をこ
の版材上に残ったインキ像とともに除去するトナー像除
去手段と、被印刷材に対して複数回数のインキ像の転写
がなされる間被印刷材を固定して複数のインキ像の間の
位置ずれを防止する固定手段とを備えている。
【0007】そして、この印刷装置は、一のインキ着肉
手段による紫外線硬化型水なしオフセット用インキの着
肉をした後、転写手段による被印刷材への転写及び上記
トナー像除去手段によるトナー像の除去がなされた後
に、上記版材上に新たなトナー像を形成し、他のインキ
着肉手段による紫外線硬化型水なしオフセット用インキ
の着肉をすることにより、1枚の印刷物の一つの色に対
して、複数回数の製版及び印刷を繰り返すことを特徴と
する。
【0008】すなわち、電子写真方式で親インキ性のあ
るトナー像をインキ反発性のある版材を形成して、これ
を版とする書き換え可能な平版印刷方法を用いれば電子
写真並みの高速性と低コストで版の書き換えが可能なの
で、1枚の印刷物を出力するのに、同じ色で数回製版印
刷することが可能となる。これにより、網点の大小以外
に、印刷された回数による階調を付加するとともに、顔
料濃度の違うインキなど複数種類のインキを用いること
により、トナー像において600DPI程度の解像度で
も、印刷物において133線乃至175線の階調表現が
可能となる。
【0009】例えば4ドットで1画素を表現しようとし
たとき、従来は、図4に示すように、5段階の階調表現
しかできなかった。しかし、2回インキがのれば、従来
と同等の濃度が出る程度の顔料成分の少ないインキを使
うか、あるいは、インキ厚みを薄くして、2回製版及び
印刷を繰り返すことにし、1回目に図5(a)のように
製版して印刷し、2回目に図5(b)のように製版して
1回目の印刷に重ねて印刷すれば、できあがった印刷物
においては、図5(c)に示すように、9段階の階調表
現が可能となる。実際には、図5(d)に示すように、
2ドットに対して1回の印刷がなされている場合と、図
5(e)に示すように、1ドットに対して2回の印刷が
なされている場合とでは、インキの総量は同じでも濃度
に差があるので、表現可能な階調数は9階調よりもさら
に多くなる。
【0010】このとき、1回目と2回目でインキ顔料濃
度の異なるインキ、すなわち、淡いインキと濃いインキ
とを用い、1回目に図6(a)のように製版して印刷
し、2回目に図6(b)のように製版して1回目の印刷
に重ねて印刷すれば、出来上がった印刷物においては、
図6(c)に示すように、25段階の階調表現が可能と
なる。さらに、実際には、図6(d)に示すように、2
ドットに対して1回の印刷がなされている場合と、図6
(e)に示すように、1ドットに対して2回の印刷がな
されている場合とでは、インキ総量は同じでも濃度には
差があるので、表現可能な階調数は、25階調よりさら
に多くなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0012】本発明に係る印刷装置は、図1に示すよう
に、筐体1を有し、この筐体1の上部に電子写真ユニッ
ト2を有して構成されている。この電子写真ユニット2
は、図示しないモータに駆動されて図1中矢印A方向に
回転操作される円筒状となされた感光体3と、この感光
体3の外周面部を帯電させる帯電チャージャ4と、感光
体3にレーザ光束を露光するレーザ光照射装置5と、現
像器6と、転写部である転写チャージャ7と、感光体3
の外周面部に接触するブレードA8を有する第1のクリ
ーニング装置9と、除電ランプ10とを有して構成され
ている。
【0013】レーザ光照射装置5は、半導体レーザ発振
器、回転操作されるポリゴンミラー5a、レンズ5b、
固定ミラー5cなどを備えて構成され、該半導体レーザ
発振器の発したレーザ光束を感光体3の外周面部上にこ
の外周面部上を走査しつつ照射するようになされてい
る。また、半導体レーザ発振器は、所定の画像データに
基づいて、感光体3の表面にレーザ光を照射するように
構成されている。
【0014】筐体1には、感光体3の近傍に位置して、
帯電チャージャ4が配設されている。この帯電チャージ
ャ4は、感光体3が回転操作されたとき、この感光体3
の外周面部であってレーザ光束が照射される部分がこの
レーザ光束の照射に先だって対向される位置に配設され
ている。
【0015】また、筐体1には、感光体3の近傍に位置
して、現像器6が配設されている。この現像器6は、感
光体3が回転操作されたとき、この感光体3の外周面部
であってレーザ光束が照射された部分がこのレーザ光束
の照射位置の次に対向される位置に配設されている。こ
の現像器6は、レーザ光束の照射によって感光体3上に
形成された静電潜像に、着色した帯電微粒子であるトナ
ーを供給して静電的に付着させ、トナー像を形成する。
【0016】そして、筐体1には、感光体3の近傍に位
置して、この感光体3の外周面部に接触する第1のブレ
ード8を有する第1のクリーニング装置9が配設されて
いる。この第1のクリーニング装置9は、感光体3が回
転操作されたとき、この感光体3の外周面部であって現
像器6に対応する位置を通過し、さらに、後述する版胴
19に対向する位置を通過した部分がこの版胴19の次
に対向される位置に配設されている。この第1のクリー
ニング装置9は、第1のブレード8によって、感光体3
の外周面部に付着している転写されずに残ったトナーや
その他の付着物(紙粉等)を取り除く。
【0017】さらに、筐体1には、感光体3の近傍に位
置して、除電ランプ10が配設されている。この除電ラ
ンプ10は、感光体3が回転操作されたとき、この感光
体3の外周面部であって第1のクリーニング装置9に対
応する位置を通過した部分がこの第1のクリーニング装
置9の次に、帯電チャージャ4に対向するのに先だって
対向される位置に配設されている。
【0018】また、筐体1の下部には、複数枚数の用紙
11を積層状態として保持し、最上位の用紙11の高さ
を一定に保つことができる給紙カセットケース12が、
筐体1に対して着脱可能となされて設けられている。こ
の給紙カセットケース12内の最上位の1枚の用紙11
は、この用紙11に接して筐体1に回転操作可能に設け
られた給紙ローラ13により、該給紙カセットケース1
2の外方側に送り出される。給紙カセットケース12の
外方側に送り出された用紙11は、レジストローラ14
によって、さらに送り操作される。
【0019】さらに、レジストローラ14による用紙1
1の給紙方向には、図1中矢印B方向に回転操作される
圧胴16が設けられている。この圧胴16は、外周面部
に切欠部16aを有しており、この切り欠き部16a内
にクランパ15を有している。給紙カセットケース12
より送り出されレジストローラ14によって送られた用
紙11は、クランパ15により前端側を保持され、圧胴
16が回転操作されることにより、この圧胴16の外周
面上に巻き付けられる。
【0020】また、筐体1には、圧胴16の外周面上に
巻き付けられた用紙11を排紙するための排紙ローラ1
7が設けられている。この排紙ローラ17は、圧胴16
の外周面上に巻き付けられた用紙11の前端側を筐体1
の外方側に向けて送り出す。排紙ローラ17によって送
られた用紙11は、筐体1に取付けられた排紙台18に
導かれる。
【0021】圧胴16の近傍には、排紙ローラ17によ
って圧胴16より離間させられる前の用紙11に対して
紫外線を照射するインキ乾燥装置となる紫外線ランプ2
6が配設されている。
【0022】そして、感光体3と圧胴16との間には、
版材となる円筒状の版胴19が回転操作可能に設けられ
ている。この版胴19の外周面部分は、インキ反発性の
ある材料、例えばシリコーンゴムなどによりコーティン
グされて、版材となっている。この版胴19は、図示し
ない駆動機構により、図1中矢印C方向で示すように、
外周面が対向する感光体3の外周面と同方向に移動する
回転方向に、該感光体3と同周速で回転されるようにな
っている。
【0023】この版胴19の内部には、転写チャージャ
7が配設されている。この転写チャージャ7は、版胴1
9内において感光体3に最も近接する位置となされて、
筐体1に対して固定して配設されている。この転写チャ
ージャ7は、感光体3と版胴19とが外周面部同士を接
触させて回転操作されるときに、該感光体3に形成され
たトナー像を版胴19の外周面部に転写させる。
【0024】また、筐体1には、版胴19の近傍に位置
して、仮定着用のキセノンフラッシュ仮定着器20が配
設されている。このキセノンフラッシュ仮定着器20
は、版胴19が回転操作されたとき、この版胴19の外
周面部であって転写チャージャ7に対応する位置を通過
した部分がこの転写チャージャ7の次に対向される位置
に配設されている。
【0025】さらに、筐体1には、版胴19の近傍に位
置して、第1及び第2のインキ供給装置21,28が配
設されている。これら第1及び第2のインキ供給装置2
1,28は、版胴19が回転操作されたとき、この版胴
19の外周面部であってキセノンフラッシュ仮定着器2
0に対応する位置を通過した部分がこのキセノンフラッ
シュ仮定着器20の次に順次対向される位置に配設され
ている。これらインキ供給装置21,28は、それぞれ
複数のインキ供給ローラ21a,21b、28a,28
bを有して構成されており、これらインキ供給ローラ2
1a,21b、28a,28bを介して、版胴19の外
周面部をなす版に対して紫外線硬化型水なしオフセット
用インキを供給して着肉を行う。
【0026】また、筐体1には、版胴19の近傍に位置
して、版胴19の外周に接触する第2のブレード22を
有する第2のクリーニング装置23が配設されている。
この第2のクリーニング装置23は、版胴19が回転操
作されたとき、この版胴19の外周面部であってインキ
供給装置21,28に対応する位置を通過し、さらに圧
胴16に対向する位置を通過した部分が、この圧胴の次
に対向される位置に配設されている。この第2のクリー
ニング装置23は、第2のブレード22によって、版胴
19の外周面部に仮定着されたトナー像をトナー像上に
残った紫外線硬化型水なしオフセットインキもろとも取
り除く。
【0027】さらに、筐体1には、版胴19の近傍に位
置して、版胴19の外周に接触するローラ体を有する第
3のクリーニング装置24が配設されている。この第3
のクリーニング装置24は、版胴19が回転操作された
とき、この版胴19の外周面部であって第2のクリーニ
ング装置23に対応する位置を通過した部分が、この第
2のクリーニング装置23の次に対向される位置に配設
されている。この第3のクリーニング装置24は、第2
のクリーニング装置23によって取りきれなかった版胴
19上のトナー及び紫外線硬化型水なしオフセット用イ
ンキを取り除く。
【0028】また、筐体1には、版胴19の近傍に位置
して、版胴19の外周に接触する除電ブラシ25が配設
されている。この除電ブラシ25は、版胴19が回転操
作されたとき、この版胴19の外周面部であって第3の
クリーニング装置24に対応する位置を通過した部分が
この第3のクリーニング装置24の次に、転写チャージ
ャ7に対応する位置に至るのに先だって対向される位置
に配設されている。この除電ブラシ25は、版胴19の
除電を行う。
【0029】上述のように構成された本発明に係る印刷
装置においては、本発明に係る印刷方法が実行される。
すなわち、この印刷装置においては、まず、レーザ光照
射装置5及び現像器6により、いわゆる電子写真のプロ
セスによって、感光体3にトナー像が作成される。この
感光体のトナー像は、転写チャージャ7によって、図2
中(a)に示すように、版胴19に転写され、この版胴
19上のトナー像30aとなる。この版胴19の表面部
は、インキ反発性を有している。この版胴19上のトナ
ー像30aは、図2(b)に示すように、キセノンフラ
ッシュ仮定着器20により加熱され仮定着されたトナー
像30bとなる。このトナー像30bは、親インキ性で
ある。
【0030】次に、仮定着されたトナー像30bには、
図2中(c)に示すように、第1のインキ供給装置のイ
ンキ供給ローラ21a,21bにより、紫外線硬化型水
なしオフセット用インキ27が着肉される。このとき、
紫外線硬化型水なしオフセット用インキ27は、インキ
反発性のある版胴19の外周面部には付着せず、親イン
キ性を有するトナー像30bの上にのみ付着される。す
なわち、トナー像30bの上には、インキ像30cが形
成される。
【0031】なお、第1のインキ供給装置21のインキ
供給ローラ21a,21bの外周面部は、版胴19に対
してインキの着肉を行う時以外は版胴19の表面と接し
ておらず、インキ着肉時のみに、図示しない駆動装置に
より移動操作されて、版胴19に接する。また、第1の
インキ供給装置21においては、インキローラ21a,
21bの表面に、しかるべき粘度でしかるべき厚みのイ
ンキ層を供給できるようになっている。
【0032】次に、図3中(a)に示すように、圧胴1
6のクランパによりこの圧胴16の外周面上に固定され
た用紙11が版胴19に押圧され、トナー像30b上の
インキ像がこの用紙11にインキ像30dとして転写さ
れ、印刷が行われる。このようにして印刷がなされた用
紙11は、圧胴16がさらに回転されることにより、紫
外線ランプによって紫外線を照射され、転写されたイン
キ像30dを硬化される。そして、この用紙11は、ク
ランパにより圧胴16に固定されたまま、2回目の印刷
工程にまわされる。
【0033】一方、図3中(b)に示すように、版胴1
9上に残ったトナー像30bは、このトナー像30b上
に残ったインキ像30eもろとも、第2のブレード22
で除去される。この第2のブレードで除去しきれなかっ
たものは、第3のクリーニング装置において、粘着性を
持ったクリーニングシートで拭き取られて除去される。
この印刷装置では、版胴19上のトナー像30bは、版
胴19の表面部に対して強固に定着されているわけでは
ないので、簡単に除去することができる。
【0034】さらに版胴19を回転させることにより、
この版胴19の表面を除電ブラシで除電し、不要な帯電
によるトナー像転写の不良が起きないようにしている。
【0035】このようにして1回目の印刷が行われる間
に、感光体3に対しては、いわゆる電子写真プロセスに
より、2回目のトナー像を形成しておき、図2中の
(a)、(b)により上述した操作が繰り返される。そ
して、図3中(c)に示すように、版胴19上に、第2
のインキ供給装置28により、インキ供給ローラ28
a,28bを介して、第1のインキ供給装置21とは顔
料濃度の異なる紫外線硬化型水なしオフセット用インキ
を供給し、トナー像30b上にインキ像30cを形成す
る。
【0036】なお、第2のインキ供給装置28のインキ
供給ローラ28a,28bの外周面部は、版胴19に対
してインキの着肉を行う時以外は版胴19の表面と接し
ておらず、インキ着肉時のみに、図示しない駆動装置に
より移動操作されて、版胴19に接する。また、第2の
インキ供給装置28においては、インキローラ28a,
28bの表面に、しかるべき粘度でしかるべき厚みのイ
ンキ層を供給できるようになっている。
【0037】そして、図3中(a)に示すように、2回
目の印刷が終了した後には、図3中(b)に示すよう
に、版胴19上に残ったトナー像30b及びトナー像3
0b上に残ったインキ像30eは、第2のブレード22
によって除去される。また、版胴の表面部は、除電ブラ
シにより除電され、不要な帯電によるトナー像転写の不
良が起きないようにする。このようにして、版胴は、ト
ナー像が転写される前の状態に戻るので、繰返して別の
画像を印刷することが可能な、書き換え可能な版となっ
ている。
【0038】そして、この印刷装置においては、複数の
インキ供給装置は、版材上に仮定着されたトナー像に対
し、顔料濃度が互いに異ならない紫外線硬化型水なしオ
フセット用インキを着肉することとしてもよい。この場
合においては、この複数のインキ供給装置は、1つのイ
ンキ供給装置に置き換えてもよい。この場合において
も、1枚の印刷物に対して複数回の印刷を繰り返して行
うことにより、多くの階調表現を行うことができる。
【0039】そして、この印刷装置において、複数のイ
ンキ供給装置としては、版材上に仮定着されたトナー像
に対して着肉する紫外線硬化型水なしオフセット用イン
キの膜厚が制御可能となされたものを用いてもよく、ま
た、該膜厚がそれぞれ互いに異なるように設定されたも
のを用いてもよい。
【0040】なお、上述の各実施の形態では、それぞれ
一つの感光体、版胴及び圧胴を用いて2回の製版及び印
刷をしているが、それぞれ複数の感光体、版胴及び圧胴
を用いて、連続して複数回の製版及び印刷を行うように
してもよい。さらに、この実施の形態では、2回の製版
及び印刷を繰り返しているが、製版及び印刷を3回以上
繰り返すこととしてもよい。
【0041】また、この実施の形態では、版胴上に形成
されたインキ像を直接用紙に転写することとしている
が、通常のオフセット印刷のように、版胴上のインキ像
をオフセット胴に転写し、このオフセット胴のインキ像
を用紙に転写することとしてもよい。
【0042】また、この実施の形態では、1色のインキ
のみを使用して印刷を行う場合について述べたが、この
印刷装置は、異なる色のインキ、例えばシアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの4色について製版及び印刷を
繰り返すことにより、フルカラー印刷を行うこともでき
る。なお、この印刷装置において、フルカラー印刷を行
う場合には、本発明の構成をシアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの4色分用意してもよいが、インキ供給装
置のみを、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックの4色分用意すれば、感光体、版胴及び圧胴は、そ
れぞれ一つでもよい。すなわち、用紙を圧胴のクランパ
によって保持したままで、インキ供給装置のみを交換し
ながら、製版及び印刷工程を4色分繰返すことにより、
フルカラー印刷を行うことができる。
【0043】さらに、この実施の形態では、感光体とし
て円筒状(シリンダー状)のものを用いているが、ベル
ト状の感光体を用いることとしてもよい。
【0044】また、この実施の形態では、感光体上にト
ナー像を作成し、その後、このトナー像を版胴に転写さ
せているが、版胴の表面部をインキ反発性のある誘電体
とし、感光体上で静電潜像を作成した後、この静電潜像
を版胴に潜像転写し、版胴上でトナー現像してトナー像
を作ることとしてもよい。
【0045】さらに、感光体と版胴とを別個のものにせ
ずに、感光ドラム上に透明のシリコーンゴム層などを設
けて、一つのものとし、これに静電潜像を直接作成して
現像したものを版として用いてもよい。さらに、版胴
は、上述のようなドラム状のものに限られず、ベルト状
のものでもかまわない。
【0046】また、トナーとして無色透明なものを使用
すれば、被印刷材にインキを転写する際に、画像を形成
しているトナーの一部がインキと一緒に持って行かれて
も、印刷物にトナーの色が見えるという欠陥を回避でき
る。ただし、この場合、キセノンフラッシュ仮定着器で
は加熱できないので、別の加熱手段を用いることとな
る。同様に、トナーの色を印刷するインキの色と同系色
のものを用いれば上記の欠陥を回避できる。
【0047】また、この実施の形態では、感光体から版
胴へトナー像を転写させるために転写チャージャを用い
ているが、これはバイアス転写ローラを用いてもよく、
あるいは、圧力転写を用いてもよい。
【0048】また、上述の実施の形態では、インキ転写
後の版胴のクリーニング装置として第2のクリーニング
装置と第3のクリーニング装置の二つを用いているが、
これは、いずれか一方だけでもよい。さらに、版胴が帯
電してもさほど悪影響がない場合には、除電ブラシは省
略してもよい。
【0049】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る印刷装置に
おいては、トナー像の解像度が600DPI程度でも、
印刷物においてスクリーン線数133線乃至175線の
階調表現が可能となり、いたずらに高い解像度の装置に
しなくても、書き換え可能な版を用いた平版印刷方式
で、通常のオフセット印刷並みの画質の出力を得ること
ができる。
【0050】すなわち、本発明は、トナー像の形成にお
ける解像度をあまり高くすることなく、階調数を効率的
に増やし、充分な階調表現ができるようになされた印刷
装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷装置の要部の構成を示す正面
図である。
【図2】上記印刷装置において実行される製版及び印刷
の第1乃至第3の工程を示す側面図である。
【図3】上記印刷装置において実行される製版及び印刷
の第4乃至第6の工程を示す側面図である。
【図4】印刷によって形成されるドットの階調(5階
調)を示す平面図である。
【図5】印刷によって形成されるドットの階調(9階
調)を示す平面図である。
【図6】印刷によって形成されるドットの階調(25階
調)を示す平面図である。
【符号の説明】
3 感光体、5 レーザ光照射装置、7 転写チャージ
ャ、9 第1のクリーニング装置、15 クランパ、1
6 版胴、19 版胴、20 キセノンフラッシュ仮定
着器、23 第1のクリーニング装置、24 第3のク
リーニング装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き換え可能な版を用いて、画像の階調
    を網点の大小であらわす印刷を行う印刷装置であって、 感光体上に親インキ性を有するトナー像を形成するトナ
    ー像形成手段と、 インキ反発性を有し、かつ、上記トナー像をなすトナー
    が付着された後、250°C以下の温度においては付着
    したトナーが完全定着されない材料により形成され、上
    記トナー像が転写される版材と、 上記版材上に転写されたトナー像を該版材上に仮定着さ
    せる仮定着手段と、 紫外線硬化型水なしオフセット用インキをそれぞれ上記
    版材上に仮定着されたトナー像に対して着肉し、インキ
    像を形成する複数の同じ色用のインキ着肉手段と、 上記インキ像を被印刷材に転写させる転写手段と、 上記インキ像が被印刷材に転写された後に、上記版材上
    に残ったトナー像をこの版材上に残ったインキ像ととも
    に除去するトナー像除去手段と、 上記被印刷材に対して複数回数のインキ像の転写がなさ
    れる間、該被印刷材を固定して、複数のインキ像の間の
    位置ずれを防止する固定手段とを備え、 一のインキ着肉手段による紫外線硬化型水なしオフセッ
    ト用インキの着肉をした後、上記転写手段による上記被
    印刷材への転写及び上記トナー像除去手段によるトナー
    像の除去がなされた後に、上記版材上に新たなトナー像
    を形成し、他のインキ着肉手段による紫外線硬化型水な
    しオフセット用インキの着肉をすることにより、1枚の
    印刷物の一つの色に対して、複数回数の製版及び印刷を
    繰り返すことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 上記複数のインキ着肉手段は、上記版材
    上に仮定着されたトナー像に対して、互いに顔料濃度の
    異なる紫外線硬化型水なしオフセット用インキをそれぞ
    れ着肉することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 上記複数のインキ着肉手段は、上記版材
    上に仮定着されたトナー像に対して着肉する紫外線硬化
    型水なしオフセット用インキの膜厚がそれぞれ制御可能
    となされていることを特徴とする請求項1記載の印刷装
    置。
  4. 【請求項4】 上記複数のインキ着肉手段は、上記版材
    上に仮定着されたトナー像に対して、互いに異なる膜厚
    の紫外線硬化型水なしオフセット用インキを着肉するよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項1記載の印
    刷装置。
  5. 【請求項5】 書き換え可能な版を用いて、画像の階調
    を網点の大小であらわす印刷を行う印刷方法であって、 感光体上に親インキ性を有するトナー像を形成し、 インキ反発性を有し、かつ、上記トナー像をなすトナー
    が付着されたとき、250°C以下の温度においては付
    着したトナーが完全定着されない材料により形成された
    版材に、上記トナー像を転写させ、 上記版材上に転写させたトナー像を該版材上に仮定着さ
    せ、 紫外線硬化型水なしオフセット用インキを上記版材上に
    仮定着されたトナー像に対して着肉して、インキ像を形
    成し、 上記インキ像を被印刷材に転写させて1回目の印刷を行
    い、 上記1回目の印刷が終了した後に、上記版材上に残った
    トナー像をこの版材上に残ったインキ像とともに除去
    し、 上記トナー像の除去がなされた後に、再び紫外線硬化型
    水なしオフセット用インキを上記版材上に仮定着された
    トナー像に対して着肉してインキ像を形成し、該被印刷
    材を固定した状態で該インキ像を被印刷材に転写させ
    て、複数のインキ像の間の位置ずれを防止しつつ、1枚
    の印刷物の同じ色に対して複数回数の製版及び印刷を繰
    り返すことを特徴とする印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221552A (ja) * 2009-02-25 2010-10-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 印刷装置及び印刷方法並びに枚葉印刷機と輪転印刷機

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