JPH11291369A - パッチ当て用シート - Google Patents

パッチ当て用シート

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JPH11291369A
JPH11291369A JP11139198A JP11139198A JPH11291369A JP H11291369 A JPH11291369 A JP H11291369A JP 11139198 A JP11139198 A JP 11139198A JP 11139198 A JP11139198 A JP 11139198A JP H11291369 A JPH11291369 A JP H11291369A
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JP
Japan
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patch application
layer
melt adhesive
application sheet
adhesive layer
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JP11139198A
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English (en)
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Kenji Matsumori
建次 松森
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SOTEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種材質から成る各種の広範な対象物の修
理、応急修理、あるいは各種設備の防蝕等を特別な専門
の知識や技術を要することなく、簡単に、かつ迅速に、
しかも、確実に行う。 【解決手段】 不織布から成る基布2の一方の面にゴム
層3を塗布により形成し、基布2の他方の面にホットメ
ルト接着剤層4を塗布により形成し、基布2、ゴム層3
およびホットメルト接着剤層4を一体化してパッチ当て
用シート1を構成する。パッチ当て用シート1を加熱し
た対象物に重ね、若しくは対象物に重ねた後にパッチ当
て用シート1を加熱し、ホットメルト接着剤層4を溶融
させ、ゴム層3上から押圧することにより、パッチ当て
用シート1を対象物に接着し、対象物の修理、防蝕等を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学工場の排気ダ
クトの隙間のシーリング、コンクリートのクラックのシ
ーリング、建物の漏水修理、各種材質から成る配管の穴
の修理・シーリング・漏水止め・接合・折損箇所の修
理、テント・傘の破れの修理、防水シート・ウレタン防
水・FRP防水等の破れの修理、エポキシ・ビニルエス
テル・ゴム等の防蝕ライニングの修理、種々の部材の仮
止め・接着・補強、自転車のパンク修理、金魚鉢・ゴミ
バケツ・樽等の水漏れ止め・割れの修理、コンクリート
池の水漏れ修理、雨樋の修理・つなぎ合わせ・固定、ゴ
ム長靴・ウエットスーツ・ゴムボードの穴の修理、FR
P製・塩化ビニル製・ポリプロピレン製の薬品タンク・
ブイの修理、アルミボードの穴の修理等、各種材質から
成る管、槽、建造物、機器、シート類等のひび割れ、穴
等の修理や応急修理、あるいは各種設備の防蝕等を行う
ためのパッチ当て用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記各種対象物の修理、防蝕等
は、各々別のジャンルに属する仕事とされ、接着剤、シ
ーリング材、防蝕材料、塗料、止水材、補強材等の専用
材料と、各種の工具、工法により行われていた。
【0003】例えば、図10に示すようにFRP(強化
プラスチック)製ボード51に穴52があいた場合にこ
れを補修するには、穴52に樹脂製のパテ53を充填
し、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化
性樹脂およびグラスファイバー等から成る補修材54を
穴52、パテ53が被覆されるようにFRP製ボード5
1上に積層する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の修理例では、作業性に劣るばかりでなく、施工
後、一日以上の硬化養生時間を必要とするため、修理に
長時間を要する。また、塩化ビニルやポリプロピレンの
修理等には溶接、または別種の接着剤の使用を必要とす
るなど、各種材質から成る各種対象物の修理等を行うに
は、材質、対象物の種類等に応じ、それぞれ別々の材料
や方法を用いる必要があり、専門の知識と技術がなけれ
ば施工することができなかった。
【0005】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、各種材質から成る各種の広範な対象物
の修理、応急修理等、あるいは各種設備の防蝕等を特別
な専門の知識や技術を要することなく、簡単に、かつ迅
速に、しかも、確実に行うことができるようにした多目
的で汎用性を有するパッチ当て用シートを提供すること
を目的するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のパッチ当て用シートは、基布と、この基布を
被覆するように一体的に積層されたゴム層および汎用の
ホットメルト接着剤層とを備えたものである。
【0007】そして上記構成において、上記ゴム層を上
記基布の一方の面に塗布して形成し、上記ホットメルト
接着剤層を上記基布の他方の面に塗布して形成すること
ができ、または上記基布を上記ゴム層と上記ホットメル
ト接着剤層の少なくとも一方に設けることができる。ま
た、上記基布として不織布を用いるのが好ましい。
【0008】上記ゴム層を構成する材料としては、加硫
ゴム、熱可塑ゴム等、種々のものを用いることが可能で
ある。要はゴム弾性を有し、ホットガン、トーチ等であ
ぶって強熱した際、べたつかないという作業上の機能を
有し、必要な耐水性、耐薬品性を有し、もう一つの材料
であるホットメルト接着剤と加熱時に接着して一体化し
てしまうものであれば良い。それらの性質を全て有する
ものであれば材質等の制約を受けないが、加工性、使い
勝手、価格等を勘案すると、SBR(スチレンブタジエ
ンゴム)、クロロプレンゴム等の加硫ゴムが好ましい。
【0009】ホットメルト接着剤は加熱すると軟化溶融
して対象物に馴染み、冷えると強い接着力を発生し、再
加熱するとまた軟化するという性質を有する接着剤であ
り、このホットメルト接着剤に要求される性質は、上記
ゴムと加熱時に完全に、しかも、容易に接着し、また、
金属、ガラス、コンクリート等の種々の材質に幅広く接
着する性質を有し、水による剥れを起こさず、耐薬品性
を有することである。また、なるべく広範囲の材料に安
定して接着するためには、接着界面にストレスをかけな
いよう、可能であればゴム弾性を持ったものが望まし
い。このような性質を有する汎用ホットメルト接着剤と
して、例えば、ゴム弾性を持つ高分子量ブロックポリマ
ーを主成分とし、防水性、耐触性に優れた本出願人のス
キップ66(商品名)を用いることができる。
【0010】上記基布は、補強および加熱時における膜
形状保持という役目を担うものであるが、複雑な形状の
表面に密着させるためには加熱時にある程度自由に変形
する性質が必要であり、その性質を持たせるには不織布
を用いるのが好ましい。しかしながら、用途によっては
織布を用いても問題はない。基布の材質としては、加工
性、強度、コスト、あるいは電気的性質、磁気的性質等
の特別な性質を持たせる意味合い等、必要に応じて種々
の要素が選定の基準になるが、アクリル、ナイロン、ア
ラミド、ポリエステル、ガラス、カーボン、ステンレス
等、種々の繊維が使用可能である。
【0011】上記基布、ゴム層、ホットメルト接着剤層
の三者の複合体の厚さは、性能と作業性の観点から強
度、熱伝導性、熱変形性等のバランスをとる関係上、5
0μm〜1000μm程度に納める必要があるが、特
に、100μm〜500μmの厚さが最もバランスにお
いて好ましい。
【0012】上記のように構成されたパッチ当て用シー
トは所望の加熱した対象物に重ね、若しくは所望の対象
物に重ねた後に加熱し、ホットメルト接着剤層を溶融さ
せ、ゴム層3上から押えることにより、対象物に接着
し、対象物の修理、防蝕等を行うことができる。このよ
うに、各種材質から成る各種対象物に特別な専門知識や
専門技術を要することなく接着作業を行い、強靱な膜で
各種対象物を被覆することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の
実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施
形態におけるパッチ当て用シートを示す一部拡大概略断
面図である。
【0014】図1に示すように、本実施形態のパッチ当
て用シート1は、不織布から成る基布2の一方の面にゴ
ム層3が塗布されて設けられ、基布2の他方の面に汎用
のホットメルト接着剤層4が塗布されて設けられてい
る。ゴム層3およびホットメルト接着剤層4は基布2中
に浸透され、基布2中で相互に接触して接着界面を形成
することにより、ゴム層3、ホットメルト接着剤層4お
よび基布2が相互に、かつ強固に一体化されている。
【0015】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図2は本発明の第2の実施形態におけるパッチ
当て用シートを示す一部拡大概略断面図である。
【0016】図2に示すように、本実施形態のパッチ当
て用シート1は、不織布から成る基布2の両面にゴム層
3が塗布されて設けられ、一方のゴム層3上に汎用のホ
ットメルト接着剤層4が塗布されて設けられている。ゴ
ム層3は基布2中に浸透され、基布2中で一体化するこ
とにより、ゴム層3および基布2が相互に、かつ強固に
一体化され、しかも、ゴム層3とホットメルト接着剤層
4が相互に、かつ強固に接着されて一体化されている。
すなわち、ゴム層3、ホットメルト接着剤層4および基
布2が相互に、かつ強固に一体化されている。なお、基
布2はゴム層3側に代えてホットメルト接着剤層4側に
設けることもできる。
【0017】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図3は本発明の第3の実施形態におけるパッチ
当て用シートを示す一部拡大概略断面図である。
【0018】図3に示すように、本実施形態のパッチ当
て用シート1は、不織布から成る基布2の両面にゴム層
3が塗布されて設けられ、不織布から成る基布2の両面
に汎用のホットメルト接着剤層4が塗布されて設けら
れ、ゴム層3のホットメルト接着剤層4とが一体的に接
着されている。ゴム層3は基布2中に浸透され、基布2
中で一体化することにより、ゴム層3および基布2が相
互に、かつ強固に一体化され、一方、ホットメルト接着
剤層4も基布2中に浸透され、基布2中で一体化するこ
とにより、ホットメルト接着剤層3および基布2が相互
に、かつ強固に一体化され、しかも、ゴム層3とホット
メルト接着剤層4が相互に、かつ強固に接着されて一体
化されている。すなわち、ゴム層3、ホットメルト接着
剤層4および基布2が相互に、かつ強固に一体化されて
いる。
【0019】次に、上記のように構成された本発明のパ
ッチ当て用シート1の使用要領について説明する。図4
(a)、(b)は補修箇所が平面状でコンクリート等の
耐熱性材料から成る対象物11の例を示している。この
ような対象物11にあっては、まず、図4(a)に示す
ように、対象物11の表面をホットガン(若しくは赤外
線ランプ、LPガストーチ)12等の所望の加熱具によ
り強熱する。次に、図4(b)に示すように、あらかじ
め所望の形状に切断してあるパッチ当て用シート1のホ
ットメルト接着剤層4側を強熱してある対象物11の表
面にひび14等が閉塞されるように重ね、パッチ当て用
シート1を押えローラ13等により表面のゴム層3側か
ら押圧することにより、ホットメルト接着剤層4が対象
物11の余熱で溶融してその表面に強く接着する。これ
により、対象物11はひび14等を有していても表面が
強靱な耐触性膜であるパッチ当て用シート1で完全にシ
ールされた状態になる。
【0020】図5は予熱を十分に行うことができない
か、若しくは予熱することができない材料から成る対象
物15の例を示している。このような対象物15にあっ
ては、図5に示すように、あらかじめ所望の形状の切断
してあるパッチ当て用シート1のホットメルト接着剤層
4側を対象物15の表面にひび16等が閉塞されるよう
に重ね、その後、パッチ当て用シート1上からホットガ
ン12等により加熱しながら押えローラ13等で表面の
ゴム層3側から押圧することにより、溶融したホットメ
ルト接着剤層4が対象物15の表面に強く接着する。こ
れにより、対象物15はひび16等を有していても表面
が上記と同様、強靱な耐触被膜であるパッチ当て用シー
ト1で完全にシールされた状態になる。
【0021】図6は補修箇所が段差部等、複雑な形状を
有する管のような対象物17の例を示している。このよ
うな対象物17にあっては、対象物17の段差部18に
あらかじめ所望の形状に形成してあるパッチ当て用シー
ト1を巻くようにして重ね、パッチ当て用シート1を表
面のゴム層3側から加熱しながら押さえることにより、
溶融状態のホットメルト接着剤層4を対象物17に接着
することができる。このように段差部18のような複雑
な形状の下地にもパッチ当て用シート1のホットメルト
接着剤層4を隙間なく密接状態に馴染ませて接着する。
これにより対象物17の段差部18にひび、穴等を有し
ていても表面が上記と同様に、強靱な耐触皮膜であるパ
ッチ当て用シート1で完全にシールされた状態になる。
なお、パッチ当て用シート1はその一部が重なった状態
であっても、溶融状態のホットメルト接着剤層4をゴム
層3に接着して一体化させることができる。
【0022】図7は補修箇所が広い形状を有する対象物
19の例を示している。このような対象物19にあって
は、まず、その表面に図4、若しくは図5に示す上記と
同様の方式で比較的大きい穴20等を閉塞するようにパ
ッチ当て用シート1を配置してそのホットメルト接着剤
層4を接着する。次に、上記パッチ当て用シート1上か
ら別のパッチ当て用シート1を重ね、上記と同様にパッ
チ当て用シート1上から加熱して軽く押さえることによ
り、ホットメルト接着剤層4をゴム層3に接着して両パ
ッチ当て用シート1を完全に一体化させることができ
る。このようにして、パッチ当て用シート1を複数層で
ランダムに重ねても、加熱さえ行うことにより、隙間な
く完全に一体化させた状態で積層することができ、これ
により、膜厚と引張強度を自由に増加させることがで
き、対象物19が穴20等を有していても、表面が強靱
な耐触皮膜であるパッチ当て用シート1で完全にシール
された状態になる。
【0023】図8は補修箇所が平面状のFRPボード、
アルミボード等から成る対象物21の例を示している。
このような対象物21にあっては、まず、その表面に穴
22等を閉塞するようにパッチ当て用シート1を配置
し、図5に示す上記と同様の方式でパッチ当て用シート
1のホットメルト接着剤層4を対象物21に接着する。
次に、上記パッチ当て用シート1上に所望枚数のパッチ
当て用シート1を上記と同様にして順次接着状態で積層
する。これにより、対象物21が穴22等を有していて
も、表面が強靱な耐触皮膜であるパッチ当て用シート1
で完全にシールされた状態になる。
【0024】図9はコンクリート層(若しくは鋼製タン
ク)から成る対象物23の例を示している。このような
対象物23にあっては、その内面にパッチ当て用シート
1を図4、若しくは図5に示す上記と同様の方式で接着
するとともに、パッチ当て用シート1の端部同士を上記
と同様に重ねて接着し、対象物23の内面全体にパッチ
当て用シート1を内張りする。このように内張りしたパ
ッチ当て用シート1は機能においてFRPライニングと
同じであり、対象物23を内容物による腐触から保護す
ることができる。
【0025】図10に示す従来例でも説明したように、
図4ないし図8に示すような対象物を従来技術により補
修すれば、施工後、一日以上の硬化養生期間を必要と
し、また、図9に示すような対象物の内面に従来のよう
にエポキシ、不飽和ポリエステル、ウレタン等の熱硬化
性樹脂を用いた防蝕ライニング(つまり、ほとんど全て
の重防蝕ライニング)を施すには、施工後、一日から数
日程度の硬化養生時間を必要とする。これに対し、本発
明のパッチ当て用シート1を用いて施工した場合、その
作業は加熱と押圧だけで簡単であり、また、施工後、パ
ッチ当て用シート1が冷えた時点で、つまり数秒後には
機能を発揮し、施工後の養生時間はゼロで、特に、部分
修理の場合には瞬時に完了することができ、このような
パッチ当て用シート1による施工方式の特質は、しばし
ば作業時間が制限される設備等の修理では決定的な長所
となる。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
1に示す構成において、基布2としてポリエステル製不
織布を用い、ゴム層3として架橋クロロプレンゴムを用
い、ホットメルト接着剤層4として上記スキップ66
(商品名)を用い、全体を約350μmの厚みとなるよ
うに形成した。そして、上記パッチ当て用シート1を図
4、若しくは図5に示す方式で鉄、アルミニウム、銅、
ステンレス、ガラス、塩化ビニル、ポリプロピレン、F
RP、タイル、コンクリート等の各種材料から成る対象
物に接着した。
【0027】そして、上記各試験例について接着試験
(テンシル)を行った結果、概ね30kgf/cm2
上の接着力を有し、T剥離試験を行った結果、概ね20
kgf/2.5cm程度の接着強度を有し、水中でも安
定しているという特徴を有し、各種対象物において発生
したひび、割れ、穴等を確実にシールすることができる
ことがわかった。また、上記本発明実施例のパッチ当て
用シート1は一枚で上記のように30kgf/cm2
度の引張強度を有することにより、FRPに似た性質を
持つこともわかった。また、上記本発明実施例のパッチ
当てシート1を用い、図9に示すように容器の内張りを
行い、50%の硫酸、20%の塩酸、20%の可性ソー
ダ、硫化水素、海水、洗剤、農薬、塩類等を入れて耐触
試験を行った、その結果、パッチ当て用シート1が容器
内面から剥離等を生じることなく、通常の防蝕ライニン
グ材に遜色ない耐触性を有することがわかった。また、
上記本発明実施例のパッチ当て用シート1は膜厚が均一
で水分や腐蝕性物質を透過させない性質を有するので、
上記耐触性と相俟って、FRPライニングのような優れ
た重防蝕能力を有することがわかった。
【0028】上記試験結果からも明らかなように本発明
のパッチ当て用シート1によれば、広汎な対象物に強く
接着し、苛酷な使用環境でも接着力を保持することがで
き、優れた耐触性、シール性を有し、一定の膜厚と膜強
度を持ち、かつ積層によってそれらを望むだけ大きくす
ることができる。また、加熱時の変形が比較的容易であ
るので、複雑な形状の対象物に対しても隙間なく、ぴっ
たりと密着させることができ、しかも、ゴム弾性を有す
るので、下地の動きにある程度追随させることができ
る。また、加熱するだけの簡単な作業で強大な接着力を
得ることができ、冷えるとすぐに使用可能となる。更に
は、加熱するだけで容易に剥がすこともできるという機
能を有する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパッチ当て
用シートによれば、基布と、この基布を被覆するように
一体的に積層されたゴム層および汎用のホットメルト接
着剤層とを備えているので、所望の加熱した対象物に重
ね、若しくは所望の対象物に重ねた後に加熱し、ホット
メルト接着剤層を溶融させ、ゴム層3上から押えること
により、対象物に接着し、対象物の修理、防蝕等を行う
ことができる。このように、各種材質から成る各種対象
物に特別な専門知識や専門技術を要することなく接着作
業を行い、強靱な膜で各種対象物を被覆することができ
る。したがって、各種材質から成る各種の広範な対象物
の修理、応急修理、あるいは各種設備の防蝕等を熟練を
要することなく、簡単に、かつ迅速に、しかも、確実に
行うことができる。
【0030】また、基布として不織布を用いることによ
り、複雑な形状を有する対象物であっても、その複雑な
形状に沿って緊密な状態で接着して確実に被覆すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるパッチ当て用シ
ートを示す一部拡大概略断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態によるパッチ当て用シ
ートを示す一部拡大概略断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態によるパッチ当て用シ
ートを示す一部拡大概略断面図である。
【図4】(a)、(b)は本発明のパッチ当て用シート
の一使用例を示す説明図である。
【図5】本発明のパッチ当て用シートの他の使用例を示
す説明図である。
【図6】本発明のパッチ当て用シートの他の使用例を示
す説明図である。
【図7】本発明のパッチ当て用シートの他の使用例を示
す説明図である。
【図8】本発明のパッチ当て用シートの他の使用例を示
す説明図である。
【図9】本発明のパッチ当て用シートの更に他の使用例
を示す説明図である。
【図10】従来のFRP製ボードの修理例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 パッチ当て用シート 2 基布 3 ゴム層 4 ホットメルト接着剤層 11 対象物 12 ホットガン 13 押えローラ 15 対象物 17 対象物 19 対象物 21 対象物 23 対象物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布と、この基布を被覆するように一体
    的に積層されたゴム層および汎用のホットメルト接着剤
    層とを備えたパッチ当て用シート。
  2. 【請求項2】 ゴム層が基布の一方の面に塗布されて形
    成され、ホットメルト接着剤層が上記基布の他方の面に
    塗布されて形成された請求項1記載のパッチ当て用シー
    ト。
  3. 【請求項3】 基布がゴム層とホットメルト接着剤層の
    少なくとも一方に設けられた請求項1記載のパッチ当て
    用シート。
  4. 【請求項4】 基布が不織布である請求項1ないし3の
    いずかに記載のパッチ当て用シート。
JP11139198A 1998-04-08 1998-04-08 パッチ当て用シート Pending JPH11291369A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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