JPH11291198A

JPH11291198A - 自動切手払出装置

Info

Publication number: JPH11291198A
Application number: JP9942198A
Authority: JP
Inventors: Hidekazu Ishii; 英和石井; Sadayoshi Mochida; 定義持田; Shiyousuke Suzuki; 将介鈴木
Original assignee: Toshiba TEC Corp
Current assignee: Toshiba TEC Corp
Priority date: 1998-04-10
Filing date: 1998-04-10
Publication date: 1999-10-26

Abstract

(57)【要約】【課題】客希望金額および枚数の切手を迅速かつ正確
に自動払出できるようにする。【解決手段】切手シート収容カセットと，搬送手段
と，行方向ミシン目カッターおよび列方向ミシン目カッ
ターを有する切断手段と，払出手段とを具備し、搬送
（Ｘ）方向で切断位置の上流側に、供給されて来る切手
シート１の連続的ミシン目（２，５）の無い両側連続縁
端３Ｌ，３Ｒ内でかつ各連続的行方向ミシン目２の延長
上に突出配設された両側欄外ミシン目２ＨＬ，２ＨＲに
外力を付加して切手シート１の搬送方向に対する傾きを
補正可能な傾き補正手段を設け、切手シート収容カセッ
トから供給された切手シート１の傾きを補正してから切
断しかつ切断された切手７を払出可能に形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、連続的な行方向ミ
シン目および連続的な列方向ミシン目を有する切手シー
トを搬送・切断して所定枚数の切手を自動的に払出すこ
とができる自動切手払出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】郵便窓口事務は、内外郵便料金計算、切
手類の販売・交換、郵便証紙の発行、各種郵便（例え
ば、書類郵便，別納郵便，後納郵便，国際郵便）の引受
け等の多岐にわたる。また、窓口後方で行われる窓口事
務処理状況の集計・管理事務には、切手類の補充請求書
の作成や各種統計資料（例えば、切手類販売累計表，各
種郵便物の引受日計簿，各種郵便物の引受月計簿，各種
郵便物の引受年計簿等）の作成が含まれる。

【０００３】これら業務を個別的専用事務機の利用およ
び手作業によって行われている場合が多い。これに対し
て、郵便窓口事務および窓口後方事務を一括的に行える
郵便窓口事務処理装置が提案（例えば、特許番号第２
５４３１７５号）がされている。これによれば、迅速か
つ正確な事務処理ができる。例えば、ある種の情報集計
は、電子的速度で処理される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる郵便
窓口事務処理装置を導入した場合でも、特に、図１２に
示す切手７の販売事務の能率を向上させることができな
い。なお、この明細書で言う“切手”には、文言通りの
“切手”の他に“収入印紙”および“特許印紙”も含ま
れる。

【０００５】つまり、レタートレイ構造と同様な複数の
切手収容箱を有する切手整理棚から客希望金額の図１２
に示す切手シート１が収容されている切手収容箱を見極
めかつ引出し、取出した切手シート１から例えば行方向
ミシン目２および列方向ミシン目５を境に客希望枚数の
切手７を引き千切る。また、必要によって、左右の連続
的な行方向ミシン目２の無い連続縁端３Ｌ，３Ｒおよび
上下の連続縁端６Ｕ，６Ｄを取除く。

【０００６】しかる後に、当該切手収容箱を閉めてか
ら、当該切手を客に手渡す。金銭授受も伴う。と言う従
来事務遂行方法が採られているからである。

【０００７】しかも、初心者では客希望金額の切手が収
容されている切手収容箱の見極めに多くの時間が掛か
る。切手収容箱ごとの収容切手を変更した場合にはなお
さらである。したがって、他の切手収納箱を間違えて開
くことが生じ易く、やり直し作業に伴い誤認取出した先
の切手が紛失してしまう虞がある。後ろ向きになって背
後に配置された切手整理棚（切手収容箱）から当該切手
を取出すレイアウトの場合には、係員がカウンターで客
希望金額と枚数とを聴いてから切手整理棚（切手収容
箱）に向かうまでに、当該金額および枚数を錯誤したり
失念してしまうことがある。

【０００８】また、切手シート１から所定枚数の切手７
だけ引き千切る作業自体が煩わしい。切手が破れる場合
があり、その対処が難しい。特に、販売枚数の多い売れ
筋切手７の場合に顕著である。

【０００９】本発明の目的は、客希望金額および枚数の
切手を迅速かつ正確に自動払出できる自動切手払出装置
を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、連続
的なミシン目の無い連続縁端と平行でかつ連続的な列方
向ミシン目およびこの列方向ミシン目と直交しかつ連続
的な行方向ミシン目を有する切手シートを行方向ミシン
目と直交する搬送方向に搬送可能かつその先端側を切断
位置に停止可能に形成するとともに、切断位置に配設さ
れた各ミシン目を切断可能な行方向ミシン目カッターお
よび列方向ミシン目カッターを用いて切手シートの先端
側から入力された枚数分の切手を切断可能かつ切断され
た切手を搬送方向の外部へ払出可能に形成するととも
に、連続的ミシン目の無い両側連続縁端内でかつ各連続
的行方向ミシン目の延長上に突出配設された両側欄外ミ
シン目に外力を加えて切手シートの搬送方向に対する傾
きを補正可能に形成されている自動切手払出装置であ
る。

【００１１】かかる発明では、切手シートを行方向ミシ
ン目と直交する搬送方向に搬送するに先立ちあるいは搬
送した切手シートの先端側を切断位置に停止させた後
に、連続的ミシン目の無い両側連続縁端内でかつ各連続
的行方向ミシン目の延長上に突出配設された両側欄外ミ
シン目に外力を加えて切手シートの搬送方向に対する傾
きを補正する。その後に、切断位置に配設された行方向
ミシン目カッターおよび列方向ミシン目カッターを用い
て切手シートの先端側から入力された枚数分の切手を切
断する。傾き補正後にミシン目を切断するので切断手段
等の簡素化を図りつつ正確な切断ができる。そして、切
断された切手を搬送方向の外部へ払出する。

【００１２】したがって、客希望金額および枚数の切手
を迅速かつ正確に自動払出できるとともに、切手販売事
務能率を大幅に向上できる。

【００１３】また、請求項２の発明は、連続的なミシン
目の無い連続縁端と平行でかつ連続的な行方向ミシン目
およびこの列方向ミシン目と直交しかつ連続的な行方向
ミシン目を有する複数枚の切手シートを行方向ミシン目
が搬送方向と直交するようにして収容可能な切手シート
収容カセットと，この切手シート収容カセットから供給
された切手シートを搬送方向に搬送可能かつその先端側
を切断位置に停止可能な搬送手段と，切断位置に配設さ
れた各ミシン目を切断可能な行方向ミシン目カッターお
よび列方向ミシン目カッターを有する切断手段と，切断
された切手を搬送方向の払出口へ払出可能な払出手段と
を具備し、搬送方向で切断位置の上流側に、供給されて
来る切手シートの連続的ミシン目の無い両側連続縁端内
でかつ各連続的行方向ミシン目の延長線上に突出配設さ
れた両側欄外ミシン目に外力を付加して切手シートの搬
送方向に対する傾きを補正可能な傾き補正手段を設けた
自動切手払出装置である。

【００１４】かかる発明では、切手シート収容カセット
から供給された切手シートを行方向ミシン目と直交する
搬送方向に搬送するに先立ちあるいは搬送手段によって
搬送した切手シートの先端側が切断位置に停止された後
に、傾き補正手段が働き、連続的ミシン目の無い両側連
続縁端内でかつ各連続的行方向ミシン目の延長上に突出
配設された両側欄外ミシン目に外力を加えて切手シート
の搬送方向に対する傾きを補正する。

【００１５】その後に、切断手段が、切断位置に配設さ
れた行方向ミシン目カッターおよび列方向ミシン目カッ
ターを用いて切手シートの先端側から入力された枚数分
の切手を切断する。傾き補正後にミシン目を切断するの
で切断手段等の簡素化を図りつつ正確な切断ができる。
そして、切断された切手は、払出手段によって搬送方向
の払出口から外部へ払出される。

【００１６】したがって、請求項１の発明の場合と同様
に客希望金額および枚数の切手を迅速かつ正確に自動払
出できかつ切手販売事務能率を大幅に向上できるととも
に、構造が簡単で取扱いが容易である。

【００１７】さらに、請求項３の発明は、前記傾き補正
手段が、前記切手シート収容カセットから供給された切
手シートの両側欄外ミシン目に差込可能な両側可動ピン
とこの両側可動ピンを前記搬送方向へ同期回転送りする
回転体とを含み、両側可動ピンが前記連続的ミシン目の
無い両側連続縁端に接する場合には回転体内に没入可能
に形成されている自動切手払出装置である。

【００１８】かかる発明では、切手シート収容カセット
から切手シートが供給された場合に、回転体を回転させ
る。両側可動ピンが連続的ミシン目の無い両側連続縁端
に接している間は、当該両側連続縁端からの重みを含む
外力によって、回転体内に没入している。そして、各欄
外ミシン目に対応する位置になると、各可動ピンが突出
し当該各欄外ミシン目に差込まれる。この両側可動ピン
は回転体によって同期回転されている。したがって、切
手シートに搬送方向に対する傾きが多少あったとして
も、その傾きを搬送方向に送りつつ補正することができ
る。

【００１９】したがって、請求項２の発明の場合と同様
な作用効果を奏することができることに加え、さらに傾
き補正手段はもとより搬送手段の簡素化をも促進でき
る。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本自動切手払出装置２０は、
図１〜図１１に示す如く、切手シート収容カセット２２
と，搬送手段２３と，行方向ミシン目カッター２６ＣＧ
および列方向ミシン目カッター２６ＣＲを有する切断手
段２６と，払出手段２７とを具備し、搬送（Ｘ）方向で
切断位置（２５）の上流側に、供給されて来る切手シー
ト１の連続的ミシン目（２）の無い両側連続縁端３Ｌ，
３Ｒ内でかつ各連続的行方向ミシン目２の延長上に突出
配設された両側欄外ミシン目２ＨＬ，２ＨＲに外力を付
加して切手シート１の搬送方向に対する傾きを補正可能
な傾き補正手段２９を設け、切手シート収容カセット２
２から供給された切手シート１の傾きを補正してから切
断しかつ払出可能に形成されている。

【００２１】なお、“切手”には、上記の通り、“収入
印紙”および“特許印紙”が含まれ、これらについても
本発明は適応される。

【００２２】図２，図４〜図７において、自動切手払出
装置２０は、図２に示す複数（４つ）の切手払出ユニッ
ト２１Ａ〜２１Ｄを上下方向に積重ねた構成とされ、各
切手払出ユニット２１Ａ〜２１Ｄの中央に配設された各
払出口２１ＷＡ〜２１ＷＤの右側には、当該各切手払出
ユニット２１Ａ〜２１Ｄに対応された各デジタルスイッ
チ（ユニットＩＤ設定手段）７５Ａ〜７５Ｄが設けら
れ、かつ正面左側にはランプ（表示器）７６Ａ〜７６Ｄ
が設けられている。

【００２３】この表示器は、金額および枚数を含む切手
販売情報を表示可能な図３に示す液晶表示器７７から形
成してもよい。かくすれば、何円切手が何枚だけ自動払
出されるかを、当該切手払出ユニット２１との関係にお
いて、事前的に正確に知ることができる。

【００２４】なお、各切手払出ユニット２１Ａ〜２１Ｄ
の最下段には、切手販売代金を収容可能な自動開放型の
ドロワ２９が配設されている。

【００２５】また、この実施形態では、各切手払出ユニ
ット２１には売れ筋切手７（１）を収容させ、係員の切
手手出し作業の負担を軽減しつつ販売事務能率を一段と
大幅に向上可能にしている。他の切手は、例えば、従来
切手整理棚に入れる。

【００２６】各切手払出ユニット２１は、図４に示すご
とく、複数枚の切手シート１を収容可能な切手シート収
容カセット２２（給送ローラ２２Ｒ）と，切手シート１
を搬送（Ｘ）方向へ搬送する搬送手段２３（搬送ローラ
２３Ｕ，２３Ｄ）と，切手シート１を切断する切断手段
２６と，切手シート１から切断された指定枚数の切手７
を払出口２１Ｗから払出す払出手段２７（払出ローラ２
７Ｕ，２７Ｄ）とから形成されている。２３Ｐは搬送ロ
ーラ２３Ｕを持上げるピックアップ手段で、７０はユニ
ット制御部である。

【００２７】切手シート収容カセット２２には、図１２
の場合と同様な切手シート１を図９に示す姿態で収容す
る。すなわち、切手シート収容カセット２２から取出
（供給…給送）された切手シート１を行方向ミシン目２
の無い連続縁端３Ｌ，３Ｒを図４，図５のＸ方向に平行
としてＸ方向へ自動搬送可能とするためである。

【００２８】つまり、行方向ミシン目２をＸ方向と直交
させて、Ｘ方向へ搬送する。かくすれば、各行方向ミシ
ン目２の延長上に突出されかつ行方向ミシン目２の無い
連続縁端３Ｌ，３Ｒの長手方向（図９で上下方向）に沿
って離隔配設された欄外ミシン目２ＨＬ，２ＨＲを、左
右両側へ突出させた状態で搬送させることができる。す
なわち、切手シート１の固有なポイント（欄外ミシン目
２ＨＬ，２ＨＲ）を有効利用してその傾きを補正可能と
するためである。

【００２９】したがって、切手シート収容カセット２２
から取出（供給）された切手シート１が、給送ローラ２
２Ｒから外れかつ搬送ローラ２３Ｕ，２３Ｄ間にくわえ
込まれる前に（但し、くわえ込まれた後でも、ピックア
ップ手段２３Ｐで搬送ローラ２３Ｕを持上げれば、実質
的にくわえ込み前と同じ状態にできる。）、図８に示す
傾き補正手段２９を関与させて、当該切手シート１のＸ
方向に対する傾きを補正することができる。

【００３０】図８において、傾き補正手段２９は、切手
シート収容カセット２２から供給された切手シート１の
両側欄外ミシン目２ＨＬ，２ＨＲに差込可能な両側可動
ピン２９Ｐ，２９Ｐと，この両側可動ピンを搬送方向へ
同期回転送りする両側回転体２９Ｒ，２９Ｒとを含み、
両側可動ピン２９Ｐ，２９Ｐが連続的ミシン目（２）の
無い両側連続縁端３Ｌ，３Ｒに接触している場合には当
該各回転体２９Ｒ，２９Ｒ内に没入可能に形成されてい
る。

【００３１】詳しくは、両側回転体２９Ｒ，２９Ｒは、
回転軸２９Ｓで同期回転される。また、各回転体２９Ｒ
には、複数（２）の可動ピン２９Ｐがラジアル方向に出
没可能に装着されている。また、各可動ピン２９Ｐは、
弱いバネ（図示省略）で突出方向に付勢されている。

【００３２】そして、この傾き補正手段２９は、搬送
（Ｘ）方向で切断位置（切断テーブル２５）の上流側、
詳しくは切手シート収容カセット２２と搬送手段２３と
の間に設けられている。但し、図４では図示省略した。

【００３３】かくして、図９において、左側の欄外ミシ
ン目２ＨＬが右側の欄外ミシン目２ＨＲよりも図で下方
になる当該切手シート１の傾きがあった場合、つまり平
面的に見て欄外ミシン目２ＨＬが欄外ミシン目２ＨＲよ
りもＸ方向に進んでいる傾きがあった場合には、図８で
左側の可動ピン２９Ｐが当該欄外ミシン目２ＨＬに差込
まれる以前に、右側の可動ピン２９Ｐが当該欄外ミシン
目２ＨＲに差込まれる。

【００３４】したがって、右側の可動ピン２９Ｐが、当
該欄外ミシン目２ＨＲにＸ方向の外力（回転力）を付与
しつつＸ方向に引張る。そして、欄外ミシン目２ＨＲが
左側の欄外ミシン目２ＨＬに追いつくと、欄外ミシン目
２ＨＬにも当該可動ピン２９Ｐが差込まれる。両回転体
２９Ｒは、同期回転している。かくして、行方向ミシン
目２をＸ方向に直交させることができる。

【００３５】なお、この補正期間中は、搬送ローラ２３
Ｕをピックアップ手段２３Ｐで持上げておくのが好まし
い。

【００３６】次に、搬送手段２３は、切手シート収容カ
セット２２から取出されかつ傾き補正手段２９によって
傾きが補正された切手シート１をＸ方向に自動搬送し、
その先端側が切断テーブル２５に到達した（位置決めさ
れた）ところで、停止させる。検出手段２４（発光器２
４Ｄ，受光器２４Ｕ）が、行方向ミシン目２を検出した
ことを利用して行われる。

【００３７】この搬送後に、ピックアップ手段２３Ｐで
搬送ローラ２３Ｕを持上げてから、傾き補正手段２９を
再度働かせて、再補正をすることができる。補正後は、
搬送ローラ２３Ｕを元に戻しておく。

【００３８】この切断テーブル２５は、図５，図６に示
すように、搬送停止された切手シート１の行方向ミシン
目２に対向可能なＶ字形状の１本の行方向溝２５ＶＧ
と，各列方向ミシン目５に対向可能なＶ字形状でかつ列
方向ミシン目５の切断対象本数と同本数の列方向溝２５
ＶＲとを有する溝付きテーブルで、切手シート１の“切
断位置”を形成する。

【００３９】Ｖ字形状としたのは、各ミシン目２，５の
円滑で正確かつ確実な切断および機械的位置調整容易化
のためである。

【００４０】また、切断手段２６は、図７に示すスライ
ダー（移動体）２６０に円形状（この実施形態では、ソ
ロバン玉形状）部材からなる双方向・回転切断方式の行
方向ミシン目カッター２６ＣＧと，先端（下端）に凹凸
（ギザギザ）が設けられかつ薄板部材からなる上下（昇
降）動切断方式の列方向ミシン目カッター２６ＣＲを装
着してなる。

【００４１】行方向ミシン目カッター２６ＣＧ（回転軸
２６４）は、スライダー２６０と一体的なブラケット２
６２に軸受２６３を介して回転自在に装着され、回転軸
２６４の軸線方向に変位可能である。カッター２６ＣＧ
のミシン目２に対する位置決めの容易化並びに列方向溝
２５ＶＲへの馴染み性の向上を図る。また、カッター２
６ＣＧを例えばタイミングベルトを介して強制回転可能
に形成してもよい。

【００４２】列方向ミシン目カッター２６ＣＲは、行方
向ミシン目２の伸びる方向（図８で左右方向）に撓み変
形可能である。カッター２６ＣＲのミシン目５に対する
位置決めの容易化並びに行方向溝２５ＶＧへの馴染み性
の向上を図る。

【００４３】また、この列方向ミシン目カッター２６Ｃ
Ｒは、図７に示す２位置型のシリンダ（上下動手段）２
６７により昇降（上下動）可能である。常態では内蔵さ
れたスプリングによって上昇位置にあり、この上昇位置
では、列方向ミシン目カッター２６ＣＲの下端（凹凸
部）が、行方向ミシン目カッター２６ＣＧの下端よりも
上の位置にある。

【００４４】かくして、行方向ミシン目カッター２６Ｃ
Ｇによる行方向ミシン目２の切断中に、カッター２６Ｃ
Ｒの下端部を切手シート１に対して非接触状態に保て
る。つまり、列方向ミシン目５の切断時に、シリンダ２
６７を駆動して下降位置に切替える。

【００４５】スライダー２６０は、図６，図７に示す移
動手段９０で行方向溝２５ＶＧの長手方向（左右方向）
に往復移動可能である。すなわち、スライダー２６０
は、左右の昇降体９１，９１に架設された移動手段の一
部を形成するガイドバー９４に摺動自在に装着され、ス
プロケット９２，９２間に張設されたロープ９３の移動
に伴って往復移動される。したがって、行方向ミシン目
２の切断開始は、切手シート１の左右のどちらからでも
行える。

【００４６】昇降手段２００は、切断テーブル２５を図
５でＸ方向を挟んだ両側の計４本の支柱２０１と，これ
ら支柱２０１に上下動可能に装着された上記の昇降体９
１，９１を昇降させるシリンダ２０２，２０２とから形
成されている。

【００４７】各シリンダ２０２は、２位置型でかつ常態
では内蔵されたスプリングによって上昇位置にあり、駆
動により下降位置に切替えられる。したがって、常態で
は行方向ミシン目カッター２６ＣＧの下端部が切断テー
ブル２５（切手シート１）に非接触となる位置に保持
し、行方向ミシン目２を切断する時期にシリンダ２０２
を働かせて昇降体９１を下降させることができる。

【００４８】この際、図７に示すシリンダ２６７は、上
昇位置にあり、列方向ミシン目カッター２６ＣＲの下端
部を、切手シート１に接触しないように保持することが
できる。つまり、シリンダ２６７の昇降ストロークの方
が、シリンダ２０２の昇降ストロークよりも大きい。

【００４９】ところで、払出された切手７の取扱いを簡
単にするとともに、切断手段２６，払出手段２７の一層
の簡素化を図るには、切手７をバラバラの状態で払出さ
ない方が好ましく、かつ高速切断を図るには各ミシン目
２，５の切断個所（切断長さ）を少なく（短く）すべき
である。

【００５０】かくして、図９に示す状態の切手シート１
から、例えば、８枚の切手７を切断・払出する場合に、
当該各切手７の属する１行単位（Ｇ１）内でかつ連続状
態で切断するものと形成している。

【００５１】また、払出手段２７は、ワンウェイクラッ
チ（トルククラッチやその駆動用トルクモータ等でもよ
い。）を組み込んだ払出ローラ２７Ｕ，２７Ｄを含み、
切断テーブル２５上の切断された切手７をＸ方向に払出
かつ払出ローラ２７Ｕ，２７Ｄで切手７の後端部をくわ
えた状態で、外部へ払出可能に形成されている。

【００５２】ワンウェイクラッチは、後端部がくわえれ
た（係止）状態の切手７に行方向ミシン目２が破断され
ない小さな引出外力が加えられた場合に、その係止状態
を開放可能に設定される。

【００５３】すなわち、切断された切手７は、搬送
（Ｘ）方向の払出口２１Ｗからその先端部が外部に突出
しかつ残り部分が当該先端部に引出外力が加わらない限
りにおいて内部に係止された状態で払出される。係員
は、突出した先端部を摘んで引出す、つまり強制引出外
力を加えることにより、所定枚数の切手７を連続状態で
取出すことができる。

【００５４】したがって、所定枚数の切手７を取扱い容
易な状態で自動払出することができるとともに、払出口
２１Ｗからバラバラに切断された切手７を排出する場合
に比較して、払出された切手７を整理するための切手シ
ート幅に等しい大型のガイド機構等を設けなくてもよい
から、構造簡単で小型かつ低コストで具現化でき、かつ
係員および客双方の切手枚数確認を極めて容易に行え
る。

【００５５】図１において、ユニット制御部７０Ｄは、
図２に示す最下段の切手払出ユニット２１Ｄを駆動制御
可能である。他のユニット制御部７０Ｃ〜７０Ａも当該
各切手払出ユニット２１Ｃ〜２１Ａを駆動制御する。ま
た、ユニット制御部７０Ｄはデータ通信回線５９を介し
てパソコン（情報管理手段）５０に接続され、各ユニッ
ト制御部７０Ｄ〜７０Ａはデータ通信回線７９を介して
デージーチェーン方式で接続されている。切手払出ユニ
ット２１の積重ね数を簡単に増大可能とするためであ
る。なお、情報管理手段は、パソコンではなく専用窓口
端末から形成してもよい。

【００５６】各ユニット制御部７０Ｄ〜７０Ａは、デー
タ通信回線５９およびデータ通信回線７９を介してパソ
コン（情報管理手段）５０から送信される切手払出指令
信号（切手販売情報…切手払出情報）のうち、自己宛の
ユニットＩＤを含むもののみをキャッチ（取込み）する
ことができる。

【００５７】さて、ユニット制御部７０Ｄ（７０Ｃ〜７
０Ａ）は、ＣＰＵ７１，ＲＯＭ７２，ＲＡＭ７３（ユニ
ットＩＤテーブル７３Ｔ），各ドライバ（ＤＲＶＲ）お
よび入出力ポート（Ｉ／Ｏ）を含み、パソコン５０から
送信されて来た切手払出指令信号に基づき、指定枚数の
切手７を給送・傾き補正・搬送・切断・払出をさせるよ
うに、当該切手払出ユニット２１Ｄを駆動制御する。

【００５８】すなわち、各切手払出ユニット２１が、自
己宛の切手払出指令信号を受信した場合に、指定（入
力）された枚数の切手７を外部へ自動払出可能に形成さ
れている。

【００５９】図１のデジタルスイッチ７５（図２に示す
７５Ｄ）は、当該切手払出ユニット２１Ｄの当該収容切
手の金額を含むユニットＩＤ（切手払出ユニット識別情
報）を設定入力するためのユニットＩＤ設定手段を形成
する。例えば、収容された切手金額（種類）と，入出力
ポートのポート番号（上から何番目の切手払出ユニット
というような抽象的なものでもよい。）とを設定する。

【００６０】ユニット別ＩＤ出力制御手段は、各ユニッ
トＩＤ設定手段（７５）を用いて設定された各ＩＤを外
部（５０）へ出力する手段で、ユニット別ＩＤ出力制御
プログラムを格納させたＲＯＭ７２とＣＰＵ７１から形
成され、図１１のＳＴ３０で実行される。

【００６１】また、ランプ７６（図２の７６Ｄ…表示
器）は、受信した切手払出指令信号に基づき点滅（点灯
…消灯）され、点灯によって当該切手払出ユニット２１
Ｄから指定枚数の切手７が自動的に払出されることを、
目視確認可能とするものである。なお、表示態様は、点
灯のみならずフリッカー表示等を選択してもよい。

【００６２】図１，図４に示す検出手段２４は、切手シ
ート１の搬送・停止用のセンサ（発光器２４Ｄ，受光器
２４Ｕ）で、行方向ミシン目２を検出する。つまり、こ
の検出により、搬送手段２３をコントロールして、切手
７の後方側の行方向ミシン目２を行方向溝２５ＶＧに相
対的に位置決めすることができる。

【００６３】図２に示す切手払出ユニット２１Ａ〜２１
Ｄの最下段に配設された自動開閉型のドロワ２９は、こ
の実施形態では一番下に配設されたユニット制御部７０
Ｄの入出力ポート（Ｉ／Ｏ）を介して接続されている。

【００６４】このユニット制御部７０Ｄとデータ通信回
線５９を介して接続された図１のパソコン５０は、ＣＰ
Ｕ５１，ＲＯＭ５２，ＲＡＭ５３，ＨＤＤ（ハードディ
スク装置）５４，各インターフェイス（Ｉ／Ｆ）および
各ドライバ（ＤＲＶＲ）を含み、切手販売情報入力手段
（４０）を用いて入力された切手販売情報を管理するた
めの情報管理手段を形成する。

【００６５】また、パソコン５０は、各切手払出ユニッ
ト２１を制御対象とする外部（外部機器）を形成し、切
手払出指令信号（切手販売情報）を出力（図１０のＳＴ
１４）することができる。

【００６６】ＲＡＭ５３には、ワークエリアを形成する
他に、管理ファイル５３ＩＦおよびＩＤファイル５３Ｉ
ＤＦが形成されている。これらは、ＨＤＤ５４でバック
アップされている。管理ファイル５３ＩＦには、各係員
ごとの切手販売情報（総金額および枚数）を累積記憶可
能である。

【００６７】また、プリンタ４５は、管理ファイル５３
ＩＦに記憶された切手販売情報等を利用して集計・作成
された各種データをレポートや帳票で印刷出力すること
ができる。

【００６８】図１に示す入力ユニット４０は、係員ＩＤ
および切手販売情報（例えば、少なくても金額と枚数を
含む。）を入力するための切手販売情報入力手段を形成
し、キーボード（ＫＢ）４１と表示器（ＩＮＤ）４２と
からなる。このキーボード４１および表示器４２は、こ
の実施形態の場合は、パソコン（情報管理手段）５０の
標準入出力装置としても使用される。

【００６９】切手販売情報は、切手７の“金額および枚
数”，“種類と枚数”あるいは“何（例えば、１００
０）円分”の如きもので、客希望の購入条件（対象）を
満たすことのできる情報である。この実施形態では、類
例の一番多い“金額および枚数”として説明する。

【００７０】この切手販売情報入力手段（４０）および
情報管理手段（５０）のいずれかから、切手払出ユニッ
ト２１を指定した切手払出指令信号（切手販売情報）を
出力（図１０のＳＴ１４）することができる。この実施
形態では、情報管理手段（５０）から出力するものとさ
れている。

【００７１】ここに、入力ユニット（切手販売情報入力
手段）４０およびパソコン（情報管理手段）５０を便宜
的に一体として表現した図１０において、情報管理手段
（５０）は、各ユニット制御部７０Ａ〜７０Ｄから受信
（ＳＴ１５のＹＥＳ）した各ユニットＩＤを、ＩＤファ
イル５３ＩＤＦに記憶する（ＳＴ１６）。

【００７２】また、情報管理手段（５０）内の記憶制御
手段（ＣＰＵ５１，ＲＯＭ５２）は、切手販売情報入力
手段（４１）を用いて入力（ＳＴ１０のＹＥＳ）された
今回係員ＩＤ（係員識別情報）と当該切手販売情報と
を、ＩＤファイル５３ＩＤＦを参照しつつ管理ファイル
５３ＩＦに記憶（ＳＴ１１，ＳＴ１２）するとともに、
表示器（ＩＮＤ）４２に表示（図１０のＳＴ１３）す
る。入力した切手販売情報を直ちに確認することができ
る。つまり、事務処理上の最上流側事務である切手販売
情報の入力をより正確に行える。

【００７３】そして、切手払出指令信号出力制御手段
（５１，５２）が、ＩＤファイル５３ＩＤＦを参照して
当該切手販売情報（金額）の切手７を収容した切手払出
ユニット２１を指定するためのユニットＩＤを付した切
手払出指令信号を自動切手払出装置２０（ユニット制御
部７０Ｄ）へ出力（ＳＴ１４）する。

【００７４】一方、自動切手払出装置２０側のユニット
制御部７０（例えば、７０Ｄ）では、デジタルスイッチ
（ユニットＩＤ設定手段）７５Ｄを用いて、当該切手払
出ユニット２１Ｄに収容された切手の金額（種類）を含
むユニットＩＤが設定入力（図１１のＳＴ２６でＹＥ
Ｓ）された場合、ユニットＩＤテーブル７３Ｔに記憶す
る（ＳＴ２７）。

【００７５】そして、ＩＤ転送指令により、パソコン５
０側へ転送する（ＳＴ２８〜ＳＴ３０）。すなわち、ユ
ニット別ＩＤ出力制御手段（７１，７２）が働く。他の
ユニット制御部７０Ａ〜７０Ｃは、ユニット制御部７０
Ｄを介して出力（転送）する。

【００７６】パソコン５０から切手払出指令信号（切手
販売情報）を受信（図１１のＳＴ２０でＹＥＳ）したユ
ニット制御部７０Ｄは、当該切手払出ユニット２１Ｄの
ランプ（表示器）７６Ｄを点灯（表示）させ、当該切手
払出ユニット２１Ｄから切手７が指定枚数だけ自動払出
されることを知らせる（ＳＴ２１）。

【００７７】次いで、給送ローラ２２Ｒを働かせて、切
手シート収容カセット２２から１枚の切手シート１を搬
送方向へ供給（給送）する。この際に、傾き補正手段２
９が働き、切手シート１の搬送方向に対する傾きを補正
する（ＳＴ２２）。

【００７８】引続き、ユニット制御部７０Ｄは、搬送手
段２３を働かせて切手シート収容カセット２２から取出
された切手シート１をＸ方向に搬送させ、検出手段２４
が行方向ミシン目２を検出したことを利用して、その先
端側が切断テーブル２５に到達したところで、停止させ
る（ＳＴ２３）。

【００７９】具体的には、残り形態識別手段（ＣＰＵ７
１，ＲＯＭ７２）が、パターンテーブル（ＲＡＭ７３）
を検索して、前回切断後における切手シート１先端側の
最先１行単位内の残り枚数を含む残り形態を識別する。

【００８０】すると、行方向切断位置決定手段（ＣＰＵ
７１，ＲＯＭ７２）が、今回の入力枚数（この実施形態
では、切手販売情報たる切手払出指令信号に含まれる指
定枚数）が既知であることから、識別された残り形態と
の関係においてかつ１行単位内における切断すべき行方
向ミシン目２つまり切断位置を決定する。

【００８１】次いで、行方向位置決め制御手段（ＣＰＵ
７１，ＲＯＭ７２）が、行方向ミシン目カッター２６Ｃ
Ｇの位置決めを行う。具体的には、昇降手段２００（ス
ライダー２６０）を上昇位置のまま、移動手段９０を働
かせてスライダー２６０を行方向溝２５ＶＧに沿って移
動させて行う。

【００８２】しかる後に、行方向切断制御手段（ＣＰＵ
７１，ＲＯＭ７２）が、昇降手段２００（シリンダ２０
２）を上昇位置から下降位置に切替えて、行方向ミシン
目カッター２６ＣＧを行方向溝２５ＶＧに押込み、かつ
移動手段９０を働かせてスライダー２６０を行方向溝２
５ＶＧに沿って例えば左→右へ移動させつつ、当該行方
向ミシン目２を切断させる（図１０のＳＴ２４）。

【００８３】切断後は、（シリンダ２０２）を下降位置
から上昇位置に切替えて、行方向ミシン目カッター２６
ＣＧを行方向溝２５ＶＧから持上げておく。

【００８４】その後に、列方向切断位置決定手段（ＣＰ
Ｕ７１，ＲＯＭ７２）が、行方向ミシン目２の場合と同
様に、当該１行単位内における切断すべき列方向ミシン
目５つまり切断位置を決定する。

【００８５】この決定は、行方向ミシン目２の切断位置
決定との関係において、簡単に行える。したがって、行
方向ミシン目２および列方向ミシン目５の切断位置決定
は、同時に行うことができ、その方が好ましいと言え
る。

【００８６】次いで、列方向位置決め制御手段（ＣＰＵ
７１，ＲＯＭ７２）が、列方向ミシン目カッター２６Ｃ
Ｒの位置決めを行う。具体的には、昇降手段２００を上
昇位置のまま、移動手段９０を働かせて、スライダー２
６０を行方向溝２５ＶＧに沿って移動させて行う。

【００８７】しかる後に、列方向切断制御手段（ＣＰＵ
７１，ＲＯＭ７２）が、昇降手段２００（シリンダ２０
２）を上昇位置としたまま、かつ移動手段９０（スライ
ダー２６０）を停止させたままの状態で、上下動手段た
るシリンダ２６７を上昇位置から下降位置に切替えて、
列方向ミシン目カッター２６ＣＲを当該列方向溝２５Ｖ
Ｒに挿入させて当該列方向ミシン目５を切断させる（図
１１のＳＴ２４）。

【００８８】かくして、指定（入力）枚数の連続状態の
切手７として切断できる。切断後は、シリンダ２６７を
下降位置から上昇位置に切替えて、列方向ミシン目カッ
ター２６ＣＲを当該列方向溝２５ＶＲから持上げてお
く。

【００８９】切断（ＳＴ２４）が終了すると、切断後切
手７の残り形態検出記憶制御手段（ＣＰＵ７１，ＲＯＭ
７２）が、切手シート１（先端側）の１行単位内の残り
形態を検出して、パターンファイル（ＲＡＭ７３）に反
映（記憶）する。最先１行以外は所定の枚数であるか
ら、最先１行目の枚数のみを記憶させればよい。これに
より、メモリ（７３）の節約ができる。

【００９０】かくして、行方向ミシン目２および列方向
ミシン目５で切断された入力枚数で連続状態の切手７
は、払出手段２７によって払出口２１Ｗへ払出される
（図１０のＳＴ２５）。

【００９１】つまり、切手７の先端部が外部に突出しか
つ残り部分（後端部）がワンウェイクラッチを有する払
出ローラ２７Ｕ，２７Ｄで係止された状態で、払出され
る。その先端部を係員がＸ方向へ引張ることにより、当
該切手７を取出せる。切手７は、その枚数に拘わらずに
連続状態であるから、取出しかつ枚数確認が極めて簡単
である。

【００９２】この際、ドロワ２９が自動開放される。し
たがって、切手販売代金の授受および金銭の保管管理が
確実である。

【００９３】なお、払出後に、切手払出完了信号をデー
タ通信回線５９を介してパソコン（情報管理手段）５０
側へ出力することもできる。他のユニット制御部７０Ａ
〜７０Ｃは、データ通信回線７９およびユニット制御部
７０Ｄを介して出力する。

【００９４】かかる構成の実施形態によれば、連続的な
行・列方向ミシン目２，５を有する切手シート１を行方
向ミシン目２と直交する搬送方向に搬送してその先端側
を切断位置（２５）に停止させ、切断位置の行・列方向
ミシン目カッター２６ＣＧ，２６ＣＲを用いて切手シー
トの先端側から入力枚数分の切手７を切断かつ搬送方向
の外部へ払出可能であるとともに、切断前に、連続的ミ
シン目（２，５）の無い両側連続縁端３Ｌ，３Ｒ内でか
つ各連続的行方向ミシン目２の延長上に突出配設された
両側欄外ミシン目２ＨＬ，２ＨＲに外力を加えて切手シ
ートの搬送方向に対する傾きを補正可能に形成されてい
るので、客希望金額および枚数の切手を迅速かつ正確に
自動払出できるとともに、切手販売事務能率を大幅に向
上できる。

【００９５】また、本装置２０が、切手シート収容カセ
ット２２と，搬送手段２３と，行方向ミシン目カッター
２６ＣＧおよび列方向ミシン目カッター２６ＣＲを有す
る切断手段２６と，払出手段２７とを具備し、搬送方向
で切断位置（２５）の上流側に傾き補正手段２９を設
け、切手シート１の搬送方向に対する傾きを補正してか
ら切断しかつ切断切手を払出口２１Ｗから払出可能に形
成されているので、構造簡単で取扱いが容易である。

【００９６】さらに、傾き補正手段２９が切手シートの
両側欄外ミシン目２ＨＬ，２ＨＲに差込可能な両側可動
ピン２９Ｐと，この両側可動ピン２９Ｐを搬送方向へ同
期回転送りする回転体２９Ｒとを含み、両側可動ピン２
９Ｐが連続的ミシン目の無い両側連続縁端３Ｌ，３Ｒに
接する場合には回転体２９Ｒ内に没入可能に形成されて
いるので、傾き補正手段２９はもとより搬送手段２３の
簡素化をも促進できる。

【００９７】さらに、行方向ミシン目カッター２６ＣＧ
がソロバン玉形状部材からなる回転切断方式でかつ双方
向切断方式とされるとともに、列方向ミシン目カッター
２６ＣＲが搬送方向に伸びる１枚の薄板部材からなる上
下動切断方式とされているので、構造が一段と簡単でか
つ無駄な移動を最小化（最短化）しつつより迅速な切断
ができる。

【００９８】さらに、列方向ミシン目カッター２６ＣＲ
が、当該各列方向ミシン目５と直交する方向に撓み変形
可能に形成されているので、各列方向ミシン目の当該各
列方向Ｖ字溝２５ＶＲに対する位置決めの簡素化を図れ
かつ機械的構築に過度な高精度化が要らない。

【００９９】さらに、行方向ミシン目カッター２６ＣＧ
が、当該回転軸線方向に変位可能として移動体（２６
０）に装着されているので、行方向ミシン目の行方向Ｖ
字溝２５ＶＧに対する位置決めの簡素化を図れかつ機械
的構築に過度な高精度化が要らない。

【０１００】さらに、切断手段２６が入力枚数分の切手
７を連続状態で切断・払出可能に形成されているので、
払出手段２７の簡素化および切断手段２６の小型化を図
れ、かつ払出された切手７を簡単に引出せるとともに紛
失の虞が無い。

【０１０１】さらに、切断手段２６が１行単位内で切断
可能に形成されているので、行方向ミシン目２および列
方向ミシン目５の切断個所（長さ）を最小化（最短化）
するとともに、切断後における切手シート先端側の突出
端数切手の残り形態を１行分として残すことができる。
したがって、切断および払出をより迅速かつ簡単に行え
るとともに、切断・払出手段をより簡素化できる。

【０１０２】さらに、行・列位置決め制御手段（７１，
７２）が、切断後の残り形態検出記憶制御手段（７１，
７２）で記憶された前回の残り形態を参照して決定する
ものとされているので、無駄なくかつ正確・迅速な決定
ができる。

【０１０３】さらにまた、移動手段９０と昇降手段２０
０とを設け、行方向ミシン目カッター２６ＣＧと，列方
向ミシン目カッター２６ＣＲとの干渉（切手シート１へ
の同時接触）がないものとされているので、より円滑な
切断ができる。

【０１０４】さらにまた、切断された切手７を搬送方向
の払出口２１Ｗからその先端部が外部に突出しかつ残り
部分が当該先端部に引出外力が加わらない限りにおいて
内部に係止された状態で払出可能に形成されているの
で、客希望金額および枚数の切手７を取扱い容易な状態
で自動払出することができるとともに、払出された切手
７を整理するための切手シート幅に等しい大型のガイド
機構等を設けなくてもよいから、構造が簡単で小型かつ
低コストである。客・係員双方の枚数確認が容易であ
る。

【０１０５】さらにまた、各切手払出ユニット２１には
売れ筋切手が収容されているので、係員の切手手出し作
業の負担を軽減しつつ販売事務能率を一段と大幅に向上
できる。

【０１０６】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、連続的な行・
列方向ミシン目を有する切手シートを行方向ミシン目と
直交する搬送方向に搬送してその先端側を切断位置に停
止させ、切断位置の行・列方向ミシン目カッターを用い
て切手シートの先端側から入力枚数分の切手を切断かつ
搬送方向の外部へ払出可能であるとともに、切断前に、
連続的ミシン目の無い両側連続縁端内でかつ各連続的行
方向ミシン目の延長上に突出配設された両側欄外ミシン
目に外力を加えて切手シートの搬送方向に対する傾きを
補正可能に形成されている自動切手払出装置であるか
ら、客希望金額および枚数の切手を迅速かつ正確に自動
払出できるとともに、切手販売事務能率を大幅に向上で
きる。

【０１０７】また、請求項２の発明によれば、切手シー
ト収容カセットと，搬送手段と，行方向ミシン目カッタ
ーおよび列方向ミシン目カッターを有する切断手段と，
払出手段とを具備し、搬送方向で切断位置の上流側に傾
き補正手段を設け、供給されて来る切手シートの連続的
ミシン目の無い両側連続縁端内でかつ各連続的行方向ミ
シン目の延長線上に突出配設された両側欄外ミシン目に
外力を付加して切手シートの搬送方向に対する傾きを補
正してから切断しかつ切断切手を払出口から払出可能な
自動切手払出装置であるから、請求項１の発明の場合と
同様に客希望金額および枚数の切手を迅速かつ正確に自
動払出できかつ切手販売事務能率を大幅に向上できると
ともに、構造が簡単で取扱いが容易である。

【０１０８】さらに、請求項３の発明によれば、傾き補
正手段が切手シートの両側欄外ミシン目に差込可能な両
側可動ピンと，この両側可動ピンを搬送方向へ同期回転
送りする回転体とを含み、両側可動ピンが連続的ミシン
目の無い両側連続縁端に接する場合には回転体内に没入
可能に形成されているので、請求項２の発明の場合と同
様な効果を奏することができることに加え、さらに傾き
補正手段はもとより搬送手段の簡素化をも促進できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示すブロック図である。

【図２】同じく、自動切手払出装置を説明するための正
面図である。

【図３】同じく、表示器の変形例を説明するための図で
ある。

【図４】同じく、切手払出ユニットを説明するための側
面図である。

【図５】同じく、切断テーブルを説明するための図であ
る。

【図６】同じく、切断手段，移動手段および昇降手段を
説明するための図である。

【図７】同じく、切断手段を説明するための一部を破断
した側面図である。

【図８】同じく、傾き補正手段を説明するための図であ
る。

【図９】同じく、切手シートと搬送方向とを説明するた
めの図である。

【図１０】同じく、切手販売情報入力手段および情報管
理手段側の動作を説明するためのフローチャートであ
る。

【図１１】同じく、切手払出ユニット側の動作を説明す
るためのフローチャートである。

【図１２】従来例における切手シートを説明するための
図である。

【符号の説明】

１切手シート２行方向ミシン目２ＨＬ，２ＲＬ欄外ミシン目３Ｌ，３Ｒ行・列方向ミシン目の無い連続縁端５列方向ミシン目６Ｕ，６Ｄ連続縁端７切手２０自動切手払出装置２１切手払出ユニット２１Ｗ払出口２２切手シート収容カセット２３搬送手段２３Ｕ，２３Ｄ搬送ローラ２３Ｐピックアップ手段２５切断テーブル（切断位置）２５ＶＧ行方向溝２５ＶＲ列方向溝２６切断手段２６ＣＧ行方向ミシン目カッター２６ＣＲ列方向ミシン目カッター２７払出手段２９傾き補正手段２９Ｒ回転体２９Ｐ可動ピン２９Ｓ回転軸４０入力ユニット５０パソコン７０ユニット制御部Ｘ搬送方向

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】連続的なミシン目の無い連続縁端と平行
でかつ連続的な列方向ミシン目およびこの列方向ミシン
目と直交しかつ連続的な行方向ミシン目を有する切手シ
ートを行方向ミシン目と直交する搬送方向に搬送可能か
つその先端側を切断位置に停止可能に形成するととも
に、切断位置に配設された各ミシン目を切断可能な行方
向ミシン目カッターおよび列方向ミシン目カッターを用
いて切手シートの先端側から入力された枚数分の切手を
切断可能かつ切断された切手を搬送方向の外部へ払出可
能に形成するとともに、連続的ミシン目の無い両側連続
縁端内でかつ各連続的行方向ミシン目の延長上に突出配
設された両側欄外ミシン目に外力を加えて切手シートの
搬送方向に対する傾きを補正可能に形成した自動切手払
出装置。
【請求項２】連続的なミシン目の無い連続縁端と平行
でかつ連続的な行方向ミシン目およびこの列方向ミシン
目と直交しかつ連続的な行方向ミシン目を有する複数枚
の切手シートを行方向ミシン目が搬送方向と直交するよ
うにして収容可能な切手シート収容カセットと，この切
手シート収容カセットから供給された切手シートを搬送
方向に搬送可能かつその先端側を切断位置に停止可能な
搬送手段と，切断位置に配設された各ミシン目を切断可
能な行方向ミシン目カッターおよび列方向ミシン目カッ
ターを有する切断手段と，切断された切手を搬送方向の
払出口へ払出可能な払出手段とを具備し、搬送方向で切
断位置の上流側に、供給されて来る切手シートの連続的
ミシン目の無い両側連続縁端内でかつ各連続的行方向ミ
シン目の延長線上に突出配設された両側欄外ミシン目に
外力を付加して切手シートの搬送方向に対する傾きを補
正可能な傾き補正手段が設けられている自動切手払出装
置。
【請求項３】前記傾き補正手段が、前記切手シート収
容カセットから供給された切手シートの両側欄外ミシン
目に差込可能な両側可動ピンとこの両側可動ピンを前記
搬送方向へ同期回転送りする回転体とを含み、両側可動
ピンが前記連続的ミシン目の無い両側連続縁端に接する
場合には回転体内に没入可能に形成されている請求項２
記載の自動切手払出装置。