JPH11291197A - 切手シート切断装置 - Google Patents

切手シート切断装置

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Publication number
JPH11291197A
JPH11291197A JP9941898A JP9941898A JPH11291197A JP H11291197 A JPH11291197 A JP H11291197A JP 9941898 A JP9941898 A JP 9941898A JP 9941898 A JP9941898 A JP 9941898A JP H11291197 A JPH11291197 A JP H11291197A
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JP
Japan
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cutting
row direction
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Abandoned
Application number
JP9941898A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Ishii
英和 石井
Sadayoshi Mochida
定義 持田
Shiyousuke Suzuki
将介 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切手シートから所定枚数の切手を迅速かつ正
確に切断できるようにする。 【解決手段】 連続的な行方向ミシン目および列方向ミ
シン目を有する切手シートの搬送方向と直交する方向に
伸びる1本の行方向V字溝25VGおよび搬送方向に平
行な複数本の列方向V字溝25VRを有する切断テーブ
ル25と、X方向と直交する方向に往復移動可能な移動
体(260)と、この移動体に行方向V字溝に対向可能
に装着された行方向ミシン目カッター26CGおよび各
列方向V字溝に対向可能に装着された列方向ミシン目カ
ッター26CRを含み、移動体の移動を利用して行方向
ミシン目カッターを行方向V字溝内を移動させつつ行方
向ミシン目を切断可能かつ移動体の移動を利用して列方
向ミシン目カッターを選択された列方向V字溝に位置決
めして当該列方向V字溝に挿入しつつ列方向ミシン目を
切断可能に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の移動を利
用して行方向ミシン目カッターを行方向V字溝内を移動
させつつ切手シートの行方向ミシン目を切断可能、かつ
移動体の移動を利用して列方向ミシン目カッターを選択
された列方向V字溝に位置決めして当該列方向V字溝に
挿入しつつ切手シートの列方向ミシン目を切断可能に形
成されている切手シート切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】郵便窓口事務は、内外郵便料金計算、切
手類の販売・交換、郵便証紙の発行、各種郵便(例え
ば、書類郵便,別納郵便,後納郵便,国際郵便)の引受
け等の多岐にわたる。また、窓口後方で行われる窓口事
務処理状況の集計・管理事務には、切手類の補充請求書
の作成や各種統計資料(例えば、切手類販売累計表,各
種郵便物の引受日計簿,各種郵便物の引受月計簿,各種
郵便物の引受年計簿等)の作成が含まれる。
【0003】これら業務を個別的専用事務機の利用およ
び手作業によって行われている場合が多い。これに対し
て、郵便窓口事務および窓口後方事務を一括的に行える
郵便窓口事務処理装置が提案(例えば、特許番号 第2
543175号)がされている。これによれば、迅速か
つ正確な事務処理ができる。例えば、ある種の情報集計
は、電子的速度で処理される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる郵便
窓口事務処理装置を導入した場合でも、特に、図14に
示す切手7の販売事務の能率を向上させることができな
い。なお、この明細書で言う“切手”には、文言通りの
“切手”の他に“収入印紙”および“特許印紙”も含ま
れる。
【0005】つまり、レタートレイ構造と同様な複数の
切手収容箱を有する切手整理棚から客希望金額の図14
に示す切手シート1が収容されている切手収容箱を見極
めかつ引出し、取出した切手シート1から例えば列方向
ミシン目2および行方向ミシン目5を境に客希望枚数の
切手7を引き千切る。また、左右のミシン目の無い連続
縁端3L,3Rおよび上下の連続縁端6U,6Dを取除
く。
【0006】しかる後に、当該切手収容箱を閉めてか
ら、当該切手を客に手渡す。金銭授受も伴う。と言う従
来事務遂行方法が採られているからである。
【0007】また、切手シート1から所定枚数の切手7
だけを引き千切る作業自体が煩わしい。切手が破れる場
合があり、その対処が難しい。さらに、係員および客と
の間の切手枚数確認に手間取る。特に、1客当たりの販
売枚数の多い売れ筋切手7の場合に顕著である。
【0008】さらに、初心者では客希望金額の切手7が
収容されている切手収容箱の見極めに多くの時間が掛か
る。切手収容箱ごとの収容切手を変更した場合にはなお
さらである。したがって、他の切手収納箱を間違えて開
くことが生じ易く、やり直し作業に伴い誤認取出した先
の切手が紛失してしまう虞がある。後ろ向きになって背
後に配置された切手整理棚(切手収容箱)から当該切手
を取出すレイアウトの場合には、係員がカウンターで客
希望金額と枚数とを聴いてから切手整理棚(切手収容
箱)に向かうまでに、当該金額および枚数を錯誤したり
失念してしまうことがある。
【0009】かくして、切手払出(販売)の自動化促進
の点からも、切手シート1から切手7を自動的に切断す
ることのできる装置の開発が強く求められている。
【0010】本発明の目的は、切手シートから所定枚数
の切手を迅速かつ正確に切断することのできる切手シー
ト切断装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、連続
的な行方向ミシン目および連続的な列方向ミシン目を有
する切手シートの搬送方向と直交する方向に伸びる1本
の行方向V字溝および搬送方向に平行な複数本の列方向
V字溝を有する切断テーブルと、この切断テーブルに対
向配設されかつ搬送方向と直交する方向に往復移動可能
な移動体と、この移動体に該行方向V字溝に対向可能に
装着された行方向ミシン目カッターおよび該各列方向V
字溝に対向可能に装着された列方向カッターを含み、移
動体の移動を利用して行方向ミシン目カッターを行方向
V字溝内を移動させつつ行方向ミシン目を切断可能かつ
移動体の移動を利用して列方向ミシン目カッターを選択
された列方向V字溝に位置決めして当該列方向V字溝に
挿入しつつ列方向ミシン目を切断可能に形成されている
切手シート切断装置である。
【0012】かかる発明では、連続的な行方向ミシン目
および連続的な列方向ミシン目を有する切手シートを搬
送方向に搬送しつつ、行方向ミシン目が切断テーブルの
搬送方向と直交する方向に伸びる1本の行方向V字溝に
対応(対向)しかつ列方向ミシン目が切断テーブルの搬
送方向に平行な複数本の列方向V字溝に対応(対向)し
たところで停止させる。
【0013】そして、切断テーブルに対向配設されかつ
搬送方向と直交する方向に往復移動可能な移動体を移動
させつつ、行方向V字溝に対向する行方向ミシン目カッ
ターを用いて行方向ミシン目を切断し、しかる後に各列
方向V字溝に対向する列方向カッターを当該各列方向V
字溝に挿入して列方向ミシン目を切断する。列方向ミシ
ン目を先に切断させることも可能である。
【0014】したがって、方向性および定位置性があり
かつ剛性の弱い各ミシン目に対応する当該各ミシン目カ
ッターを利用しかつ当該各V字溝との関係において切断
可能に形成されているので、切手シートから所定枚数の
切手を迅速かつ正確に切断することができる。
【0015】また、請求項2の発明は、前記行方向ミシ
ン目カッターがソロバン玉形状部材からなる回転切断方
式でかつ双方向切断方式とされるとともに、前記列方向
ミシン目カッターが前記搬送方向に伸びる1枚の薄板部
材からなる上下動切断方式とされている切手シート切断
装置である。
【0016】かかる発明では、行方向ミシン目は、ソロ
バン玉形状部材からなる回転切断方式でかつ双方向切断
方式の行方向ミシン目カッターで切断され、列方向ミシ
ン目は搬送方向に伸びる1枚の薄板部材からなる上下動
切断方式の列方向ミシン目カッターで切断される。した
がって、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏す
ることができることに加え、さらに構造が一段と簡単で
かつより迅速な切断ができる。
【0017】また、請求項3の発明は、前記列方向ミシ
ン目カッターが、当該各列方向ミシン目と直交する方向
に撓み変形可能に形成された切手シート切断装置であ
る。
【0018】かかる発明では、各列方向ミシン目は、当
該各列方向V字溝に挿入する際に、当該各列方向ミシン
目と直交する方向に撓み変形できる。つまり、当該各列
方向V字溝の形状に追従可能である。したがって、請求
項2の発明の場合と同様な作用効果を奏することができ
ることに加え、さらに各列方向ミシン目の当該各列方向
V字溝に対する位置決めの簡素化を図れかつ切手シート
のスキューを補正しつつ切断できる。しかも、機械的構
築の過度な高精度化が要らない。
【0019】さらに、請求項4の発明は、前記行方向ミ
シン目カッターが、当該回転軸線方向に変位可能として
前記移動体に装着されている切手シート切断装置であ
る。
【0020】かかる発明では、行方向ミシン目は、行方
向V字溝を移動する際に、回転軸線方向に変位可能であ
る。つまり、行方向V字溝の形状に追従可能である。し
たがって、請求項2および請求項3の発明の場合と同様
な作用効果を奏することができることに加え、さらに行
方向ミシン目の行方向V字溝に対する位置決めの簡素化
を図れかつ切手シートのスキューを補正しつつ切断でき
る。しかも、機械的構築の過度な高精度化が要らない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本切手シート切断装置は、図
1〜図13に示す如く、連続的な行方向ミシン目5およ
び列方向ミシン目2を有する切手シート1の搬送(X)
方向と直交する方向に伸びる1本の行方向V字溝25V
Gおよび搬送方向に平行な複数本の列方向V字溝25V
Rを有する切断テーブル25と、この切断テーブル25
に対向配設されかつ搬送方向と直交する方向に往復移動
可能な移動体(260)と、この移動体に該行方向V字
溝に対向可能に装着された行方向ミシン目カッター26
CGおよび該各列方向V字溝に対向可能に装着された列
方向ミシン目カッター26CRを含み、移動体の移動を
利用して行方向ミシン目カッターを行方向V字溝内を移
動させつつ行方向ミシン目を切断可能かつ移動体の移動
を利用して列方向ミシン目カッターを選択された列方向
V字溝に位置決めして当該列方向V字溝に挿入しつつ列
方向ミシン目を切断可能に形成されている。
【0022】なお、“切手”には、上記の通り、“収入
印紙”および“特許印紙”が含まれ、これらについても
本発明は適応される。
【0023】図2,図4〜図7において、本切手シート
切断装置(25,26)を組込んだ自動切手払出装置2
0は、図2に示す複数(4つ)の切手払出ユニット21
A〜21Dを上下方向に積重ねた構成とされ、各切手払
出ユニット21A〜21Dの中央に配設された各払出口
21WA〜21WDの右側には当該各切手払出ユニット
21A〜21Dに対応された各デジタルスイッチ(ユニ
ットID設定手段)75A〜75Dが設けられ、かつ正
面左側にはランプ(表示器)76A〜76Dが設けられ
ている。
【0024】この表示器は、金額および枚数を含む切手
販売情報を表示可能な図3に示す液晶表示器77から形
成してもよい。かくすれば、何円切手が何枚だけ自動払
出されるかを、当該切手払出ユニット21との関係にお
いて、事前的に正確に知ることができる。
【0025】なお、各切手払出ユニット21A〜21D
の最下段には、切手販売代金を収容可能な自動開放型の
ドロワ29が配設されている。
【0026】また、この実施形態では、各切手払出ユニ
ット21には売れ筋切手7(1)を収容させ、係員の切
手手出し作業の負担を軽減しつつ販売事務能率を一段と
大幅に向上可能にしている。
【0027】各切手払出ユニット21は、図4に示すご
とく、複数枚の切手シート1を収容可能な切手シート収
容カセット22(給送ローラ22R)と,切手シート1
を搬送(X)方向へ搬送する搬送手段23(搬送ローラ
23U,23D)と,切手シート1を切断する切断手段
26と,切手シート1から切断された指定枚数の切手7
を払出口21Wから払出す払出手段27(払出ローラ2
7U,27D)とから形成されている。70は、ユニッ
ト制御部である。
【0028】切手シート収容カセット22には、図14
の場合と同様な切手シート1を図8に示す姿態で収容す
る。すなわち、切手シート収容カセット22から取出
(供給…給送)された切手シート1を列方向ミシン目2
の無い連続縁端3L,3Rを図4,図5のX方向の前方
側および後方側として搬送(X)方向へ自動搬送可能と
するためである。
【0029】かくすれば、行方向ミシン目5を搬送方向
と直交する方向の全幅に渡って連続させることができる
ので、行方向ミシン目カッター26CGは列行方向ミシ
ン目2の無い連続縁端3L,3Rと行方向ミシン目5と
の双方を切断する必要がない。換言すれば、行方向ミシ
ン目カッター26CGが連続縁端3Lを列方向ミシン目
2の伸びる方向に切断しなければならない場合の負荷変
動を一掃することができる。
【0030】したがって、行方向ミシン目カッター26
CGの負荷は一定で安定した切断ができる。列方向ミシ
ン目カッター26CRも列方向ミシン目2のみを切断す
ればよくなる。かくして、負荷の均一化と円滑切断を達
成できる。
【0031】搬送手段23は、切手シート収容カセット
22から取出された切手シート1をX方向に自動搬送
し、その先端側が切断テーブル25に到達した(位置決
めされた)ところで、停止させる。検出手段24(発光
器24D,受光器24U)が、行方向ミシン目5を検出
したことを利用して行われる。
【0032】ここにおいて、本装置の一部を形成する切
断テーブル25は、図5,図6に示すように、搬送停止
された切手シート1の行方向ミシン目5に対向可能なV
字形状の1本の行方向溝25VGと,各列方向ミシン目
2に対向可能なV字形状でかつ列方向ミシン目2の本数
と同本数の列方向溝25VRを有する溝付きテーブル
で、切手シート1の“切断位置”を形成する。
【0033】V字形状としたのは、各ミシン目2,5の
円滑で正確かつ確実な切断および機械的位置調整容易化
と、当該各カッター26CG,26CRとの協働によっ
て搬送された切手シート1のスキュー(斜行)を補正可
能とするためである。
【0034】また、本装置の他の一部を形成する切断手
段26は、図7に示すスライダー(移動体)260に円
形状(この実施形態では、ソロバン玉形状)部材からな
る双方向・回転切断方式の行方向ミシン目カッター26
CGと,先端(下端)に凹凸(ギザギザ)が設けられか
つ薄板部材からなる上下(昇降)動切断方式の列方向ミ
シン目カッター26CRを装着してなる。
【0035】行方向ミシン目カッター26CG(回転軸
264)は、スライダー260と一体的なブラケット2
62に軸受263を介して回転自在に装着され、回転軸
264の軸線方向に変位可能である。カッター26CG
のミシン目5に対する位置決めの容易化並びに行方向溝
25VGへの馴染み性および切手シート1のスキュー補
正効果の向上を図る。また、カッター26CGを、例え
ばタイミングベルトを介して強制回転可能に形成しても
よい。
【0036】列方向ミシン目カッター26CRは、行方
向ミシン目5の伸びる方向(図8で左右方向)に撓み変
形可能である。カッター26CRのミシン目2に対する
位置決めの容易化並びに列方向溝25VRへの馴染み性
およびスキュー補正効果の向上を図る。
【0037】また、この列方向ミシン目カッター26C
Rは、図7に示す2位置型のシリンダ(上下動手段)2
67により昇降(上下動)可能である。常態では内蔵さ
れたスプリングによって上昇位置にあり、この上昇位置
では、列方向ミシン目カッター26CRの下端(凹凸
部)が、行方向ミシン目カッター26CGの下端よりも
上の位置にある。
【0038】かくして、行方向ミシン目カッター26C
Gによる行方向ミシン目5の切断中に、カッター26C
Rの下端部を切手シート1に対して非接触状態に保て
る。つまり、列方向ミシン目2の切断時に、シリンダ2
67を駆動して下降位置に切替える。
【0039】移動体を形成するスライダー260は、図
6,図7に示す移動手段90で行方向溝25VGの長手
方向(左右方向)に往復移動可能である。すなわち、ス
ライダー260は、左右の昇降体91,91に架設され
た移動手段の一部を形成するガイドバー94に摺動自在
に装着され、スプロケット92,92間に張設されたロ
ープ93の移動に伴って往復移動される。したがって、
切手シート1の左右いずれかからでも、切断開始を行え
る。
【0040】昇降手段200は、切断テーブル25を図
5でX方向を挟んだ両側の計4本の支柱201と,これ
ら支柱201に上下動可能に装着された上記の昇降体9
1,91を昇降させるシリンダ202,202とから形
成されている。
【0041】各シリンダ202は、2位置型でかつ常態
では内蔵されたスプリングによって上昇位置にあり、駆
動により下降位置に切替えられる。したがって、常態で
は行方向ミシン目カッター26CGの下端部が切断テー
ブル25(切手シート1)に非接触となる位置に保持
し、行方向ミシン目5を切断する時期にシリンダ202
を働かせて昇降体91を下降させることができる。
【0042】この際、図7に示すシリンダ267は、上
昇位置にあり、列方向ミシン目カッター26CRの下端
部を、切手シート1に接触しないように保持することが
できる。つまり、シリンダ267の昇降ストロークの方
が、シリンダ202の昇降ストロークよりも大きい。
【0043】ところで、払出された切手7の取扱いを簡
単にするとともに、切断手段26,払出手段27の一層
の簡素化を図るには、切手7をバラバラの状態で払出さ
ない方が好ましく、かつ高速切断を図るには各ミシン目
2,5の切断個所(切断長さ)を少なく(短く)すべき
である。
【0044】かくして、例えば、図13(A)に示す状
態の切手シート1から、同図(B2)に示す8枚の切手
7(7G1c〜7G1j)を切断・払出する場合に、当
該切手7(7G1c〜7G1j)の属する1行単位(G
1)内でかつ連続状態で切断するものと形成している。
詳細は後記する。
【0045】また、払出手段27は、ワンウェイクラッ
チ(トルククラッチやその駆動用トルクモータ等でもよ
い。)を組み込んだ払出ローラ27U,27Dを含み、
切断テーブル25上の切断された切手7をX方向に払出
かつ払出ローラ27U,27Dで切手7の後端部をくわ
えた状態で、外部へ払出可能に形成されている。
【0046】ワンウェイクラッチは、後端部がくわえれ
た(係止)状態の切手7に行方向ミシン目5が破断され
ない小さな引出外力が加えられた場合に、その係止状態
を開放可能に設定される。
【0047】すなわち、切断された切手7は、図4に示
すように、搬送(X)方向の払出口21Wからその先端
部が外部に突出しかつ残り部分が当該先端部に引出外力
が加わらない限りにおいて内部に係止された状態で払出
される。係員は、突出した先端部を摘んで引出す、つま
り強制引出外力を加えることにより、所定枚数の切手7
を連続状態で取出すことができる。
【0048】したがって、所定枚数の切手7を取扱い容
易な状態で自動払出することができるとともに、払出口
21Wからバラバラに切断された切手7を排出する場合
に比較して、払出された切手7を整理するための切手シ
ート幅に等しい大型のガイド機構等を設けなくてもよい
から、構造簡単で小型かつ低コストで具現化でき、かつ
係員および客双方の切手枚数確認を極めて容易に行え
る。
【0049】図1において、ユニット制御部70Dは、
図2に示す最下段の切手払出ユニット21Dを駆動制御
可能である。他のユニット制御部70C〜70Aも当該
各切手払出ユニット21C〜21Aを駆動制御する。ま
た、ユニット制御部70Dはデータ通信回線59を介し
てパソコン(情報管理手段)50に接続され、各ユニッ
ト制御部70D〜70Aはデータ通信回線79を介して
デージーチェーン方式で接続されている。切手払出ユニ
ット21の積重ね数を簡単に増大可能とするためであ
る。
【0050】なお、情報管理手段は、パソコン50では
なく例えば専用窓口端末から形成してもよい。
【0051】各ユニット制御部70D〜70Aは、デー
タ通信回線59およびデータ通信回線79を介してパソ
コン(情報管理手段)50から送信される切手払出指令
信号(切手販売情報…切手払出情報)のうち、自己宛の
ユニットIDを含むもののみをキャッチ(取込み)する
ことができる。
【0052】さて、ユニット制御部70D(70C〜7
0A)は、CPU71,ROM72,RAM73(パタ
ーンテーブル73P,ユニットIDテーブル73T),
各ドライバ(DRVR)および入出力ポート(I/O)
を含み、パソコン50から送信されて来た切手払出指令
信号に基づき、指定枚数の切手7を搬送・切断・払出さ
せるように、当該切手払出ユニット21Dを駆動制御す
る。すなわち、各切手払出ユニット21が自己宛の切手
払出指令信号を受信した場合に、指定された枚数の切手
7を外部へ自動払出可能に形成されている。
【0053】図1のデジタルスイッチ75(図2に示す
75D)は、当該切手払出ユニット21Dの当該収容切
手の金額を含むユニットID(切手払出ユニット識別情
報)を設定入力するためのユニットID設定手段を形成
する。例えば、収容された切手金額(種類)と,入出力
ポートのポート番号(上から何番目の切手払出ユニット
というような抽象的なものでもよい。)とを設定する。
【0054】ユニット別ID出力制御手段は、各ユニッ
トID設定手段(75)を用いて設定された各IDを外
部(50)へ出力する手段で、ユニット別ID出力制御
プログラムを格納させたROM72とCPU71から形
成され、図11のST37で実行される。
【0055】また、ランプ76(図2の76D…表示
器)は、受信した切手払出指令信号に基づき点滅(点灯
…消灯)され、点灯によって当該切手払出ユニット21
Dから指定枚数の切手7が自動的に払出されることを、
目視確認可能とするものである。なお、表示態様は、点
灯のみならずフリッカー表示等を選択してもよい。
【0056】図1,図4に示す検出手段24は、切手シ
ート1の搬送・停止用のセンサ(発光器24D,受光器
24U)で、行方向ミシン目5を検出する。つまり、こ
の検出により、搬送手段23をコントロールして、切手
7の後方側の行方向ミシン目5を行方向溝25VGに位
置決めすることができる。
【0057】図2に示す切手払出ユニット21A〜21
Dの最下段に配設された自動開閉型のドロワ29は、こ
の実施形態では一番下に配設されたユニット制御部70
Dの入出力ポート(I/O)を介して接続されている。
【0058】このユニット制御部70Dとデータ通信回
線59を介して接続された図1のパソコン50は、CP
U51,ROM52,RAM53,HDD(ハードディ
スク装置)54,各インターフェイス(I/F)および
各ドライバ(DRVR)を含み、切手販売情報入力手段
(40)を用いて入力された切手販売情報を管理するた
めの情報管理手段を形成する。
【0059】また、パソコン50は、各切手払出ユニッ
ト21を制御対象とする外部(外部機器)を形成し、切
手払出指令信号(切手販売情報)を出力(図9のST1
4)することができる。
【0060】RAM53には、ワークエリアを形成する
他に、管理ファイル53IFおよびIDファイル53I
DFが形成されている。これらは、HDD54でバック
アップされている。管理ファイル53IFには、各係員
ごとの切手販売情報(総金額および枚数)を累積記憶可
能である。
【0061】また、プリンタ45は、管理ファイル53
IFに記憶された切手販売情報等を利用して集計・作成
された各種データをレポートや帳票で印刷出力すること
ができる。
【0062】図1に示す入力ユニット40は、係員ID
および切手販売情報(例えば、少なくても金額と枚数を
含む。)を入力するための切手販売情報入力手段を形成
し、キーボード(KB)41と表示器(IND)42と
からなる。このキーボード41および表示器42は、こ
の実施形態の場合は、パソコン(情報管理手段)50の
標準入出力装置としても使用される。
【0063】切手販売情報は、切手7の“金額および枚
数”,“種類と枚数”あるいは“何(例えば、100
0)円分”の如きもので、客希望の購入条件(対象)を
満たすことのできる情報である。この実施形態では、類
例の一番多い“金額および枚数”として説明する。
【0064】この切手販売情報入力手段(40)および
情報管理手段(50)のいずれかから、切手払出ユニッ
ト21を指定した切手払出指令信号(切手販売情報)を
出力(図10のST14)することができる。この実施
形態では、情報管理手段(50)から出力するものとさ
れている。
【0065】ここに、入力ユニット(切手販売情報入力
手段)40およびパソコン(情報管理手段)50を便宜
的に一体として表現した図9において、情報管理手段
(50)は、各ユニット制御部70A〜70Dから受信
(ST15のYES)した各ユニットIDを、IDファ
イル53IDFに記憶する(ST16)。
【0066】また、情報管理手段(50)内の記憶制御
手段(CPU51,ROM52)は、切手販売情報入力
手段(41)を用いて入力(ST10のYES)された
今回係員ID(係員識別情報)と当該切手販売情報と
を、IDファイル53IDFを参照しつつ管理ファイル
53IFに記憶(ST11,ST12)するとともに、
表示器(IND)42に表示(図9のST13)する。
入力した切手販売情報を直ちに確認することができる。
つまり、事務処理上の最上流側事務である切手販売情報
の入力をより正確に行える。
【0067】そして、切手払出指令信号出力制御手段
(51,52)が、IDファイル53IDFを参照して
当該切手販売情報(金額)の切手7を収容した切手払出
ユニット21を指定するためのユニットIDを付した切
手払出指令信号を自動払出機20(ユニット制御部70
D)へ出力(ST14)する。
【0068】一方、自動切手払出装置20側のユニット
制御部70(例えば、70D)では、デジタルスイッチ
(ユニットID設定手段)75Dを用いて、当該切手払
出ユニット21Dに収容された切手の金額(種類)を含
むユニットIDが設定入力(図11のST33でYE
S)された場合、ユニットIDテーブル73Tに記憶す
る(ST34)。
【0069】そして、ID転送指令によりパソコン50
へ転送する(ST35〜ST37)。すなわち、ユニッ
ト別ID出力制御手段(71,72)が働く。他のユニ
ット制御部70A〜70Cは、ユニット制御部70Dを
介して出力(転送)する。
【0070】パソコン50から切手払出指令信号(切手
販売情報)を受信(図10のST20でYES)したユ
ニット制御部70Dは、当該切手払出ユニット21Dの
ランプ(表示器)76Dを点灯(表示)させ、当該切手
払出ユニット21Dから切手7が指定枚数だけ自動払出
されることを知らせる(ST21)。
【0071】引続き、ユニット制御部70Dは、搬送手
段23を働かせて切手シート収容カセット22から取出
された切手シート1をX方向に搬送させ、検出手段24
が行方向ミシン目5を検出したことを利用して、その先
端側が切断テーブル25に到達したところで、停止させ
る。
【0072】具体的には、残り形態識別手段(CPU7
1,ROM72)が、パターンテーブル73Pを検索
(図10のST22)して、前回切断後における切手シ
ート1先端側の最先1行単位内の残り枚数を含む残り形
態を識別する。
【0073】なお、最先1行以外は所定の枚数になって
いるので、パターンテーブル73Pには最先1行目のみ
の形態(枚数)を記憶させればよい。かくすれば、メモ
リ(73P)の節約ができる。
【0074】次に行方向ミシン目5の切断が終了したか
否かを判別する(図10のST23)。そして、切断さ
れていないと判別されると、行方向切断位置決定手段
(CPU71,ROM72)が、今回の入力枚数(この
実施形態では、切手販売情報たる切手払出指令信号に含
まれる指定枚数)が既知であることから、識別された残
り形態との関係においてかつ1行単位内における切断す
べき行方向ミシン目5つまり切断位置を決定する(ST
24)。
【0075】例えば、識別残り形態が図13(A)に示
すもので、指定枚数が8枚の場合には、1行(G1)単
位内の行方向ミシン目5G1である。この1行(G1)
に属する行方向ミシン目5G1は、1行目の切手7G1
a〜7G1jに対応する。
【0076】なお、図13では、右→左へ向かう順番
(a,b,c…)として、符号を付けている。
【0077】次いで、行方向位置決め制御手段(CPU
71,ROM72)が、行方向ミシン目カッター26C
Gの相対的な位置決めおよびミシン目の切断を行う(S
T25)。具体的には、昇降手段200(スライダー2
60)を上昇位置のまま、移動手段90を働かせてスラ
イダー260を行方向溝25VGに沿って移動させて行
う(図12のST40でYES,ST41)。
【0078】図13(A),(B1),(B2)の場合
は、行方向ミシン目カッター26CGが双方向回転・切
断方式ではあるものの、この場合には切手7G1j側の
位置が好ましい。何故ならば、この行方向ミシン目5G
1を左→右へ切断した後に引き続く、同図(B1)に示
す列方向ミシン目2(2R3)の位置決めを迅速に行え
るからである。
【0079】しかる後に、行方向切断制御手段(CPU
71,ROM72)が、昇降手段200(シリンダ20
2)を上昇位置から下降位置に切替え(図12のST4
2)て、行方向ミシン目カッター26CGを行方向溝2
5VGに押込み、かつ移動手段90を働かせてスライダ
ー260を行方向溝25VGに沿って左→右へ移動(S
T43)させつつ、当該行方向ミシン目5G1を切断さ
せる。
【0080】切断終了(図12のST44でYES)後
は、(シリンダ202)を下降位置から上昇位置に切替
えて、行方向ミシン目カッター26CGを行方向溝25
VGから持上げておく(ST45)。
【0081】そして、列方向ミシン目2の切断が終了し
ているか否かを判別する(図10のST30)。未済み
であれば、ST23に戻る。
【0082】その後に、列方向切断位置決定手段(CP
U71,ROM72)が、行方向ミシン目5の場合と同
様に、当該1行(G1)単位内における切断すべき列方
向ミシン目2つまり切断位置を決定する(図10のST
27)。
【0083】この決定は、行方向ミシン目5の切断位置
決定との関係において、簡単に行える。したがって、行
方向ミシン目5および列方向ミシン目2の切断位置決定
は、同時に行うことができ、その方が好ましいと言え
る。
【0084】この場合は、図13(B1)に示す1行
(G1)単位内の列方向ミシン目2R3である。
【0085】次いで、列方向位置決め制御手段(CPU
71,ROM72)が、列方向ミシン目カッター26C
Rの位置決めおよびミシン目の切断を行う(ST2
8)。具体的には、昇降手段200を上昇位置のまま移
動手段90を働かせて、スライダー260を行方向溝2
5VGに沿って移動(図12のST46)させて行う。
【0086】図13(A),(B1),(B2)の場合
は、切手7G1bの右側(列方向ミシン目2R3)であ
る。しかもこの場合は、行方向ミシン目カッター26C
Gと列方向ミシン目カッター26CRとのスライダー2
60への取付け間隔(例えば、10mm)だけ移動させ
ればよいわけである。
【0087】しかる後に、列方向切断制御手段(CPU
71,ROM72)が、昇降手段200(シリンダ20
2)を上昇位置としたまま、かつ移動手段90(スライ
ダー260)を停止させたままの状態で、上下動手段た
るシリンダ267を上昇位置から下降位置に切替えて、
列方向ミシン目カッター26CRを当該列方向溝25V
Rに挿入(図12のST47)させて当該列方向ミシン
目2R3を切断させる。
【0088】かくして、図13(B2)に示す指定枚数
(8枚)の連続した切手(7G1j〜7G1c)として
切断できる。切断終了後(図12のST48でYES)
に、シリンダ267を下降位置から上昇位置に切替え
て、列行方向ミシン目カッター26CRを当該列方向溝
25VRから持上げておく(ST49)。
【0089】行方向および列方向ミシン目5,2の切断
が終了すると、切断後切手の残り形態検出記憶制御手段
(CPU71,ROM72)が、図13(B1)に示す
切手シート1の先端側の1行(G)単位内の残り形態を
検出して、パターンテーブル73Pに反映(記憶)する
(ST31)。この場合の先端側に突出した端数の切手
(突出端数切手)は、2枚(7G1a,7G1b)であ
る。
【0090】かくして、行方向ミシン目5(5G1)お
よび列方向ミシン目2(2R3)で連続状態で切断され
た図13(B2)に示す指定枚数(8枚)の切手7は、
払出手段27によって払出口21Wへ払出される(図1
0のST32)。
【0091】つまり、図4に示すように、切手7の先端
部が外部に突出しかつ残り部分(後端部)がワンウェイ
クラッチを有する払出ローラ27U,27Dで係止され
た状態で、払出される。その先端部を係員がX方向へ引
張ることにより、当該切手7を取出せる。切手7は、そ
の枚数に拘わらずに連続状態であるから、取出しかつ枚
数確認が極めて簡単である。
【0092】この際、ドロワ29が自動開放される。し
たがって、切手販売代金の授受および金銭の保管管理が
確実である。
【0093】なお、図13(C1),(C2)におい
て、同図(A)の状態から指定枚数(例えば、16枚)
の切手7を連続状態で切断する場合は、行方向ミシン目
5は、“5G2”で、列方向ミシン目2は“2R5”で
ある。いずれも、1行(2G)単位内である。図13
(C2)に示す連続した16枚の切手(7G1a〜7G
1j〜7G2j〜7G2e)を得られる。この場合の残
り形態は、同図(C1)に示す4枚(7G2a〜7G2
d)である。
【0094】因みに、図13(D1),(D2)に示す
如く、4行(G1〜G4)分の切手シート1から指定枚
数(例えば、16枚)の切手を、複数(2)行(G1,
G2)単位内で切断すると、同図(D2)に示すように
連続した16枚の切手(7G1c〜7G1j〜7G2j
〜7G2c)を得られるが、切断後切手シート1の先端
側突出端数切手が4枚(7G1a,7G1b,7G2
b,7G2a)となり、しかも複数(2)行(G1,G
2)単位で残ってしまう。
【0095】これでは、16枚の切手の切断・払出自体
には問題がないにしても、次回に、例えば同図(D1)
の状態から指定枚数(例えば、2枚)の切手7を切断す
ることを考えると、切手シート1を逆搬送しなければ切
断テーブル25上に位置決めできず、切断が難しくかつ
払出が遅くなる。この意味においても、1行単位内での
連続切断の優位性並びに払出切手の取扱い容易性が理解
される。
【0096】なお、払出後に、切手払出完了信号をデー
タ通信回線59を介してパソコン(情報管理手段)50
側へ出力することもできる。他のユニット制御部70A
〜70Cは、データ通信回線79およびユニット制御部
70Dを介して出力する。
【0097】かかる実施形態の切手シート切断装置(2
5,26)によれば、切手シートの搬送方向と直交する
方向に伸びる1本の行方向V字溝25VGおよび搬送方
向に平行な複数本の列方向V字溝25VRを有する切断
テーブル25と、搬送方向と直交する方向に往復移動可
能な移動体(260)と、この移動体に該行方向V字溝
に対向可能に装着された行方向ミシン目カッター26C
Gおよび該各列方向V字溝に対向可能に装着された列方
向カッター26CRを含み、方向性および定位置性があ
りかつ剛性の弱い各ミシン目5,2に対応する当該各ミ
シン目カッター26CG,26CRを利用しかつ当該各
V字溝25VG,25VRとの関係において切手シート
1を切断可能に形成されているので、切手シート1から
所定枚数の切手を迅速かつ正確に切断することができ
る。
【0098】また、行方向ミシン目カッター26CGが
ソロバン玉形状部材からなる回転切断方式でかつ双方向
切断方式とされるとともに、列方向ミシン目カッター2
6CRが搬送方向に伸びる1枚の薄板部材からなる上下
動切断方式とされているので、構造が一段と簡単でかつ
無駄な移動を最小化(最短化)しつつより迅速な切断が
できる。
【0099】また、列方向ミシン目カッター26CR
が、当該各列方向ミシン目2と直交する方向に撓み変形
可能に形成されているので、各列方向ミシン目の当該各
列方向V字溝25VRに対する位置決めの簡素化を図れ
かつ切手シート1のスキューを補正しつつ切断できる。
しかも、機械的構築の過度な高精度化が要らない。
【0100】また、行方向ミシン目カッター26CG
が、当該回転軸線方向に変位可能として移動体(26
0)に装着されているので、行方向ミシン目の行方向V
字溝25VGに対する位置決めの簡素化を図れかつ切手
シート1のスキューを補正しつつ切断できる。しかも、
機械的構築の過度な高精度化が要らない。
【0101】また、切断手段26が入力枚数分の切手7
を連続状態で切断・払出可能に形成されているので、払
出手段27の簡素化および切断手段26の小型化を図
れ、かつ払出された切手7を簡単に引出せるとともに紛
失の虞が無い。
【0102】また、切断手段26が1行単位(G1)内
で切断可能に形成されているので、行方向ミシン目5お
よび列方向ミシン目2の切断個所(長さ)を最小化(最
短化)するとともに、切断後における切手シート先端側
の突出端数切手の残り形態を1(G)行分として残すこ
とができる。したがって、切断および払出をより迅速か
つ簡単に行えるとともに、切断・払出手段をより簡素化
できる。
【0103】また、行・列位置決め制御手段(71,7
2)が、切断後の残り形態検出記憶制御手段(71,7
2)で記憶された前回の残り形態を参照して決定するも
のとされているので、無駄なくかつ正確・迅速な決定が
できる。
【0104】さらに、移動手段90と昇降手段200と
を設け、行方向ミシン目カッター26CGと,列方向ミ
シン目カッター26CRとの干渉(切手シート1への同
時接触)がないものとされているので、より円滑な切断
ができる。
【0105】さらに、切断された切手7を搬送方向の払
出口21Wからその先端部が外部に突出しかつ残り部分
が当該先端部に引出外力が加わらない限りにおいて内部
に係止された状態で払出可能に形成されているので、客
希望金額および枚数の切手7を取扱い容易な状態で自動
払出することができるとともに、払出された切手7を整
理するための切手シート幅に等しい大型のガイド機構等
を設けなくてもよいから、構造簡単で小型かつ低コスト
である。客・係員双方による枚数確認が極めて容易であ
る。
【0106】さらにまた、本切手シート切断装置(2
5,26)を利用した自動切手払出装置20であるか
ら、切手シート1の収容,搬送,切断および払出を連続
的かつ迅速・正確に行えるから、切手販売事務能率をよ
り大幅に向上できる。
【0107】さらにまた、各切手払出ユニット21には
売れ筋切手が収容されているので、係員の切手手出し作
業の負担を軽減しつつ販売事務能率を一段と大幅に向上
できる。
【0108】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、連続的な行・
列方向ミシン目を有する切手シートの搬送方向と直交す
る方向に伸びる1本の行方向V字溝および搬送方向に平
行な複数本の列方向V字溝を有する切断テーブルと、搬
送方向と直交する方向に往復移動可能な移動体と、この
移動体に該行・列方向V字溝に対向可能に装着された行
・列方向ミシン目カッターを含み、移動体の移動を利用
して行方向ミシン目カッターを行方向V字溝内を移動さ
せつつ行方向ミシン目を切断可能かつ移動体の移動を利
用して、列方向ミシン目カッターを選択された列方向V
字溝に位置決めして当該列方向V字溝に挿入しつつ列方
向ミシン目を切断可能に形成されている切手シート切断
装置であるから、方向性および定位置性がありかつ剛性
の弱い各ミシン目に対応する当該各ミシン目カッターを
利用しかつ当該各V字溝との関係において、切手シート
から所定枚数の切手を迅速かつ正確に切断することがで
きる。
【0109】また、請求項2の発明によれば、行方向ミ
シン目カッターがソロバン玉形状部材からなる回転・双
方向切断方式とされかつ列方向ミシン目カッターが搬送
方向に伸びる1枚の薄板部材からなる上下動切断方式と
されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を
奏することができることに加え、さらに構造が一段と簡
単でかつより迅速な切断ができる。
【0110】また、請求項3の発明によれば、列方向ミ
シン目カッターが当該各列方向ミシン目と直交する方向
に撓み変形可能に形成されているので、請求項2の発明
の場合と同様な効果を奏することができることに加え、
さらに各列方向ミシン目の当該各列方向V字溝に対する
位置決めの簡素化を図れかつ切手シートのスキューを補
正しつつ切断できる。しかも、機械的構築の過度な高精
度化が要らない。
【0111】さらに、請求項4の発明によれば、行方向
ミシン目カッターが当該回転軸線方向に変位可能として
前記移動体に装着されているので、請求項2および請求
項3の発明の場合と同様な効果を奏することができるこ
とに加え、さらに行方向ミシン目の行方向V字溝に対す
る位置決めの簡素化を図れかつ切手シートのスキューを
補正しつつ切断できる。しかも、機械的構築の過度な高
精度化が要らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すブロック図である。
【図2】同じく、自動払出機を説明するための正面図で
ある。
【図3】同じく、表示器の変形例を説明するための図で
ある。
【図4】同じく、切手払出ユニットを説明するための側
面図である。
【図5】同じく、切断テーブルを説明するための図であ
る。
【図6】同じく、切断手段,移動手段および昇降手段を
説明するための図である。
【図7】同じく、切断手段を説明するための一部を破断
した側面図である。
【図8】同じく、切手シートと搬送方向とを説明するた
めの図である。
【図9】同じく、切手販売情報入力手段および情報管理
手段側の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】同じく、切手払出ユニット側の動作を説明す
るためのフローチャート(1)である。
【図11】同じく、切手払出ユニット側の動作を説明す
るためのフローチャート(2)である。
【図12】同じく、切手払出ユニット側の動作を説明す
るためのフローチャート(3)である。
【図13】同じく、1行単位内切断と連続切断とを説明
するためのである。
【図14】従来例における切手シートを説明するための
図である。
【符号の説明】
1 切手シート 2 列方向ミシン目 5 行方向ミシン目 7 切手 7S 先端部 7N 残り部分 20 自動切手払出装置 21 切手払出ユニット 21W 払出口 22 切手シート収容カセット 23 搬送手段 25 切断テーブル(切手シート切断装置) 25VG 行方向溝 25VR 列方向溝 26 切断手段(切手シート切断装置) 26CG 行方向ミシン目カッター 26CR 列方向ミシン目カッター 27 払出手段 27U,27D 払出ローラ 27CU,27CD ワンウェイクラッチ 40 入力ユニット 50 パソコン 70 ユニット制御部 90 移動手段 91 昇降体 92 スプロケット 93 ロープ 94 ガイドバー 200 昇降手段 201 支柱 202 シリンダ 260 スライダー(移動体) 263 軸受 264 回転軸 267 シリンダ X 搬送方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的な行方向ミシン目および連続的な
    列方向ミシン目を有する切手シートの搬送方向と直交す
    る方向に伸びる1本の行方向V字溝および搬送方向に平
    行な複数本の列方向V字溝を有する切断テーブルと、こ
    の切断テーブルに対向配設されかつ搬送方向と直交する
    方向に往復移動可能な移動体と、この移動体に該行方向
    V字溝に対向可能に装着された行方向ミシン目カッター
    および該各列方向V字溝に対向可能に装着された列方向
    ミシン目カッターを含み、移動体の移動を利用して行方
    向ミシン目カッターを行方向V字溝内を移動させつつ行
    方向ミシン目を切断可能かつ移動体の移動を利用して列
    方向ミシン目カッターを選択された列方向V字溝に位置
    決めして当該列方向V字溝に挿入しつつ列方向ミシン目
    を切断可能に形成されている切手シート切断装置。
  2. 【請求項2】 前記行方向ミシン目カッターがソロバン
    玉形状部材からなる回転切断方式でかつ双方向切断方式
    とされるとともに、前記列方向ミシン目カッターが前記
    搬送方向に伸びる1枚の薄板部材からなる上下動切断方
    式とされている請求項1記載の切手シート切断装置。
  3. 【請求項3】 前記列方向ミシン目カッターが、当該各
    列方向ミシン目と直交する方向に撓み変形可能に形成さ
    れている請求項2記載の切手シート切断装置。
  4. 【請求項4】 前記行方向ミシン目カッターが、当該回
    転軸線方向に変位可能として前記移動体に装着されてい
    る請求項2または請求項3記載の切手シート切断装置。
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